JP5050088B2 - 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁 - Google Patents

鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁 Download PDF

Info

Publication number
JP5050088B2
JP5050088B2 JP2010199120A JP2010199120A JP5050088B2 JP 5050088 B2 JP5050088 B2 JP 5050088B2 JP 2010199120 A JP2010199120 A JP 2010199120A JP 2010199120 A JP2010199120 A JP 2010199120A JP 5050088 B2 JP5050088 B2 JP 5050088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
strength
cross
ratio
stress
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010199120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012057311A (ja
Inventor
良介 佐藤
潤治 小澤
由尚 阪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Construction Co Ltd filed Critical Tokyu Construction Co Ltd
Priority to JP2010199120A priority Critical patent/JP5050088B2/ja
Publication of JP2012057311A publication Critical patent/JP2012057311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5050088B2 publication Critical patent/JP5050088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Description

本発明は、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられて構築される鉄筋コンクリート梁の合理的な設計をおこなうための鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁に関するものである。
従来、工場などで予め梁の下部(プレキャスト部)を製作し、その製作されたプレキャスト部を現地に搬送して所定の位置に取り付け、梁の上部とその上の床(スラブ)を現場打ちコンクリートによって形成する梁がハーフプレキャスト梁として知られている(特許文献1,2参照)。
この現場打ちコンクリートとしては、ハーフプレキャスト梁と同じ強度のコンクリートが打設されることもあるが、スラブには梁に使用するような強度の高いコンクリートを使う必要がない場合が多い。
そこで、特許文献1,2には、強度が異なるコンクリートを上下に打ち分けて構築される鉄筋コンクリート梁の発明が開示されている。但し、特許文献1,2では、その構造設計方法の明示まではされていない。
これに対して特許文献3では、強度が異なるコンクリートを打ち分けた場合の合理的なせん断強度の算出方法に言及し、それを使った鉄筋コンクリート梁の設計方法が提案されている。
特開平7−305443号公報 特開2000−336746号公報 特許第4412196号公報
しかしながら、特許文献3の鉄筋コンクリート梁の設計方法は、せん断強度にのみ着目しており、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた梁に実際に発生する作用応力及びこの種の構造設計の一連の流れに求められる曲げ強度などの算出方法については検討されていない。
すなわち、梁の設計をおこなうには、梁に発生しうる作用応力を算出し、その作用応力に対して、梁の曲げ強度、せん断強度及び鉄筋との付着強度の3つの強度がいずれも作用応力を上回っていることを確認しなければならない。よって、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた梁の適切な設計方法は、従来、存在しなかったといえる。
そこで、本発明は、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた梁の挙動を的確に捉えて合理的な設計をおこなうことができる鉄筋コンクリート梁の設計方法、及びその設計方法によって設計されて構築される鉄筋コンクリート梁を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の鉄筋コンクリート梁の設計方法は、梁の長尺方向と直交する断面において強度が異なる第1コンクリートと第2コンクリートとが上下に打ち分けられた複合断面が形成される鉄筋コンクリート梁の設計方法であって、前記第1コンクリートの強度をcbσB、前記第2コンクリートの強度をctσB、梁の高さに占める前記第2コンクリートの高さの比をra、前記第1コンクリートの強度に対する前記第2コンクリートの強度の比(ctσBcbσB)をrbとしたときの梁の等価コンクリート強度ceσB1を式(1)及び式(2)に基づいて算出し、前記等価コンクリート強度ceσB1を使って前記梁に作用する作用応力を算出し、前記作用応力に基づく値が、前記梁における発生が許容される許容値未満となることを確認することを特徴とする。
ここで、f(x)はコンクリートの圧縮強度xを用いて引張強度を表現する任意の関数を示す。
ここで、rcは前記第1コンクリートの剛性cb1に対する前記第2コンクリートの剛性ct1の比(ct1cb1)、ヤング係数比nは前記第1コンクリートの剛性cb1に対する鉄筋の剛性sEの比(sE/cb1)、鉄筋は梁の上側に配置されるものを上側鉄筋、下側に配置されるものを下側鉄筋と呼ぶこととして、鉄筋比ptは梁(高さD、幅b)の断面積に対する下側鉄筋断面積stの比(st/bD)、複筋比γは下側鉄筋断面積stに対する上側鉄筋断面積scの比(scst)、dは下側鉄筋までの有効高さ、dcは上側鉄筋までの有効高さを示す。
また、前記作用応力を用いた曲げモーメントの許容値に関する確認は、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられることによって中立軸が移動することを考慮したうえで、前記第1コンクリートの強度cbσBと前記第2コンクリートの強度ctσBとに基づいてそれぞれ算出される許容値を使っておこなうことができる。
さらに、前記作用応力を用いたせん断力の許容値に関する確認は、前記第1コンクリートの強度cbσBと前記第2コンクリートの強度ctσBとを比較して、強度が低い方のコンクリートの強度に基づいて算出される許容値を使っておこなうことができる。
また、前記作用応力を用いた付着応力度の許容値に関する確認は、前記下側鉄筋又は前記上側鉄筋がそれぞれ埋設されている位置のコンクリートの強度に基づいて算出される許容値を使っておこなうことができる。
また、本発明の鉄筋コンクリート梁は、以上に記載の鉄筋コンクリート梁の設計方法によって設計されて構築されたことを特徴とする。ここで、前記第1コンクリートには高強度コンクリートを使用し、前記第2コンクリートには前記第1コンクリートよりも強度が低いコンクリートを使用することができる。
さらに、前記第1コンクリートによって梁の下部を含む先行部を予め成形し、前記第2コンクリートを前記先行部の上に打設することによって構築することもできる。
このように構成された本発明の鉄筋コンクリート梁の設計方法は、強度が異なるコンクリートによって形成される複合断面の強度を示す等価コンクリート強度を算出し、その等価コンクリート強度に基づいて梁の作用応力を算出する。
このため、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた梁の実際の挙動を的確に捉えることができる。また、このような等価コンクリート強度に基づくことで合理的な設計をおこなうことができる。
さらに、曲げモーメントに関する作用応力の確認を、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられることによって中立軸が移動することを考慮したうえで、第1コンクリートの強度cbσBと前記第2コンクリートの強度ctσBとに基づいてそれぞれ算出される許容値(短期許容応力度、長期許容応力度など)を使っておこなうことで、等価コンクリート強度ceσB1を使って許容値を算出した際に発生しうる過大評価を防ぐことができる。
本発明の実施の形態の鉄筋コンクリート梁の設計方法を説明するために断面を模式化して示した説明図である。 逆対称曲げを受ける鉄筋コンクリート梁を模式的に示した説明図である。 鉄筋コンクリート梁の挙動を説明するための骨格曲線である。 図3の骨格曲線の第1勾配区間における梁両端の応力度分布図である。 図3の骨格曲線の第2勾配区間における梁両端の応力度分布図である。 実施例1で説明する鉄筋コンクリート梁の構成を説明する図であって、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 実施例1で説明する鉄筋コンクリート梁の断面図であって、(a)はすべて高強度コンクリートを打設した単一断面、(b)は高強度コンクリートと普通コンクリートとの複合断面、(c)はすべて普通コンクリートを打設した単一断面を示す。 実施例1の3種類の鉄筋コンクリート梁の挙動を説明するための骨格曲線である。 実施例2の鉄筋コンクリート梁の構成を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態の鉄筋コンクリート梁の設計方法について図面を参照して説明する。図1,2は、鉄筋コンクリート梁としての梁10の構成を説明するための模式図である。
この梁10は、図1に示すように長尺方向と直交する断面において強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた複合断面となっている。ここで、梁10の下側に打設される第1コンクリートを高強度コンクリート1とし、梁10の上側に打設される第2コンクリートを普通コンクリート2とする。また、高強度コンクリート1には梁10の下側鉄筋31,・・・が埋設され、普通コンクリート2には梁10の上側鉄筋32,・・・が埋設される。
さらに、高強度コンクリート1と普通コンクリート2との複合断面は、図2に示すように、梁10の長尺方向の全長にわたって形成される。この梁10は、両端が柱4,4にそれぞれ固定(固定端支持)されている。ここで、図2の左側の端部をA端とし、右側の端部をB端とする。
また図2は、梁10のA端側とB端側とを上下逆方向に変位させることによって梁10に逆対称曲げを発生させた状態を模式的に示した図である。この逆対称曲げを受けた梁10では、相対的に上方に移動するA端では上側に引張が発生し、相対的に下方に移動するB端では下側に引張が発生する。
そして、このような逆対称曲げを作用させた梁10の挙動は、二点の特異点を有する曲線として規定できる。図3は、材端回転角Rを横軸に、材端曲げモーメントMを縦軸にして、梁10の挙動をトリリニア型の骨格曲線で模式的に示した図である。
ここで、端部に曲げひび割れが発生する曲げモーメントMcに至るまでを第1勾配区間とし、曲げモーメントMcから曲げ降伏が発生する曲げモーメントMyまでのMc〜My区間を第2勾配区間とする。
そして、高強度コンクリート1と普通コンクリート2との複合断面を有する梁10を、図3の骨格曲線によって模擬するために、梁10の等価コンクリート強度(圧縮強度)を算出する。ここで、第1勾配区間の梁10の等価コンクリート強度をceσB1とし、第2勾配区間の梁10の等価コンクリート強度をceσB2とする。
一方、図4は、第1勾配区間における梁10のA端とB端における断面の応力度σの分布を示した図である。この応力度分布図は、「強度が異なるコンクリートが打ち分けられた断面においても平面保持が成立している」ことを仮定して描かれている。ここで、平面保持とは、梁10を曲げたときの軸に垂直な断面は、変形後も変形した軸に垂直な平面であるとともに、軸に垂直な方向には変形しないという仮定をいう。
そして、平面保持が成立することを仮定した場合、断面のひずみ(図4ではε(x)などの関数で示す。)は直線分布によって示すことができ、そのひずみ分布に基づいて描かれる応力度分布は強度が異なる境界位置に段差が生ずる分布図となる。なお、この段差は、2種のコンクリートの材料剛性の相違に起因したものであり、この際、断面に生じる応力度σが引張から圧縮に転ずる境界、すなわち中立軸は、強度の打ち分けに伴い、通常の梁よりも高強度コンクリート側に移動する傾向にある。
続いて、本実施の形態の計算式などで使用する記号の説明をする。まず、高強度コンクリート1の圧縮強度をcbσB、普通コンクリート2の圧縮強度をctσB(=rb・cbσ)、梁の高さDに占める普通コンクリート2の高さDの比をra、高強度コンクリート1の強度に対する普通コンクリート2の強度の比(ctσBcbσB)をrbとする。
また、rcは高強度コンクリート1の剛性cb1に対する普通コンクリート2の剛性ct1の比(ct1cb1)、ヤング係数比nは高強度コンクリート1の剛性cb1に対する鉄筋の剛性sEの比(sE/cb1)を示す。
さらに、鉄筋比ptは梁(高さD、幅b)の断面積に対する下側鉄筋断面積stの比(st/bD)、複筋比γは下側鉄筋断面積stに対する上側鉄筋断面積scの比(scst)を示す。
そして、dは下側鉄筋31までの有効高さ、dcは上側鉄筋32までの有効高さを示す。ここで、有効高さとは、梁天端から鉄筋断面の図心までの距離をいう。
一方、実験の結果、梁10のA端とB端において同時に曲げひび割れが発生することが確認されている。そこで、A端とB端の各断面の引張縁におけるコンクリートの負担応力度が、その部分に打設されているコンクリートの引張強度に達した時点を曲げひび割れの発生時の応力度分布とする。
さらに、強度が打ち分けられた梁10に逆対称曲げの載荷をおこなうと、単一断面の梁であれば中央に発生する反曲点の位置が移動することが実験及び解析によって確認された。
そして、その反曲点の移動距離は、曲げひび割れが梁10の両端(A端,B端)で同時に発生するように曲げモーメントによる応力度分布を定めることによって求められる。
そこで、これらの条件の下に第1勾配区間の等価コンクリート強度ceσB1を導くと以下の式になる。
ここで、f(cbσ)及びf(rb・cbσ)は、コンクリートの圧縮強度cbσ,rb・cbσを用いて引張強度を表現する任意の関数を示す。
さらに、式(1)の係数Ω1は、強度を打ち分けた梁10の中立軸位置と主軸(1/2D)との相対位置が図4のようになるように定めた係数で、次式で示すことができる。
この係数Ω1は、強度を打ち分けたために生じる中立軸の移動を、変動因子r(=D/D(梁10の高さに対する普通コンクリート2の高さの比))、及び変動因子r(=ctσBcbσB(高強度コンクリート1の強度に対する普通コンクリート2の強度の比))を使って考慮させるための係数である。
他方、図5は、第2勾配区間における梁10のA端とB端における断面の応力度σの分布を示した図である。この第2勾配区間の等価コンクリート強度ceσB2も、上述した第1勾配区間と同様に、平面保持を仮定して得られる図5の梁両端の断面の応力度分布を起点とした展開に従って、次式のように示すことができる。
ここで、eα2は強度の打ち分けが梁10の部材剛性に及ぼす影響を示す係数であり、次式によって得られる。
また、上式の中のBα2は、強度の打ち分けによるB端側の断面性能の低減を表現する数値を指し、次式によって求められる。
また、上式の中のΩ2及びΩ2は、Ω1と同様に図5中の各断面(A端,B端)の第2勾配区間における中立軸と主軸との位置関係を強度の打ち分けの影響を反映させて定める係数であり、以下の式で示すことができる。
次に、本実施の形態の鉄筋コンクリート梁の設計方法について説明する。
この設計方法を適用する梁10は、図1に示すように梁10の下面から厚さ(D-raD)の高強度コンクリート1が打設されており、その高強度コンクリート1の上に厚さD(=raD)の普通コンクリート2が打設されている。
また、梁10の下側には下側鉄筋31,・・・が配筋され、梁10の上側には上側鉄筋32,・・・が配筋されている。さらに、下側鉄筋31,・・・は、高強度コンクリート1の中に埋設されており、上側鉄筋32,・・・は、普通コンクリート2の中に埋設されている。
このような梁10には、梁10の自重、床5の重量、床5上に作用する上載荷重、地震荷重などの荷重が作用することになる。また、いずれの荷重を梁10に作用させるかは、短期設計、長期設計など実施する設計によって異なる。そして、これらの荷重(短期荷重、長期荷重)が作用しても梁10が耐え得るか否かを本設計方法によって確認する。
まず、式(1)及び式(2)を使って、高強度コンクリート1と普通コンクリート2とが打ち分けられた梁10の等価コンクリート強度ceσB1を算出する。続いて、梁10がこの等価コンクリート強度ceσB1の単一断面であるとして弾性剛性Eを算出し、その梁10に上述した荷重が作用したときの作用応力を算出する。そして、その作用応力が梁10における発生が許容される応力である許容値未満となっているか否かの確認をおこなう。
この作用応力を用いた確認は、例えばせん断力、曲げモーメント、付着応力度(鉄筋の引き抜き力)に対しておこなう。また、許容値としては、例えば、「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説」(日本建築学会,2010)に基づいて算出される許容応力を使用する。
例えば、せん断力の確認をおこなうための許容値として、梁10の損傷制御のための短期許容せん断力Qを算出する。この梁10の短期許容せん断力Qは、次式によって算出することができる。
ここで、j=7/8d、α=1、fは普通コンクリート2の短期許容せん断応力度、はせん断補強筋の短期許容引張応力度、pはせん断補強筋比を示している。すなわち、梁10は、高強度コンクリート1と普通コンクリート2との複合断面であるが、強度が低い普通コンクリート2が梁10の全断面に打設されているものと仮定して短期許容せん断力Qを算出する。
そして、等価コンクリート強度ceσB1を使って算出した梁10のせん断力Qが、この短期許容せん断力Q未満になっていることを確認する。
続いて、曲げモーメントの確認をおこなうための許容値として、梁10の短期許容曲げモーメントMを算出する。この短期許容曲げモーメントMの算出は、(i)平面保持の仮定が成立する、(ii)コンクリートと鉄筋(主筋)との付着は完全である、(iii)コンクリートは引張応力を負担しない、(iv)コンクリートの圧縮部及び鉄筋は弾性体とみなす、という条件の下でおこなわれる。
そして、圧縮縁のコンクリートの負担応力度が、次式によって求められるコンクリートの短期許容圧縮応力度fになるときの曲げモーメントが短期許容曲げモーメントMとなる。
ここで、Fcは、圧縮側のコンクリート強度を示す。例えば、上述したような逆対称曲げ載荷の場合は、A端側ではFcは高強度コンクリート1の圧縮強度cbσB、となり、B端側ではFcは普通コンクリート2の圧縮強度ctσBとなる。
また、上述したように、強度の打ち分けによって中立軸が移動しているので、上式(9)の短期許容圧縮応力度fを用いた短期許容曲げモーメントMの算定結果にも、当然にその影響が反映されることになる。すなわち、式(6)の係数Ω2及び式(7)の係数Ω2を用いて短期許容曲げモーメントMを算出する。
そして、等価コンクリート強度ceσB1を使って算出した梁10の曲げモーメントが、この短期許容曲げモーメントM未満になっていることを確認する。
さらに、付着応力度についての確認をおこなうための許容値として、損傷制御のための短期許容付着応力度を算出する。
ここで、Fcは、鉄筋が埋設されている位置のコンクリート強度を示す。なお、上側鉄筋32の短期許容付着応力度が上記「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説」において下側鉄筋31のそれよりも小さめに設定されているのは、コンクリートを下から打ち上げる場合に、上側に配置される鉄筋の付着応力度は下側に配置される鉄筋の付着応力度より低くなることによる。
一方、せん断力Qが作用する梁10に配筋された鉄筋(主筋)には、次式に示す付着応力度τが発生する。
ここで、j=7/8d、ψは主筋の周長を示す。
そこで、等価コンクリート強度ceσB1を使って算出した梁10のせん断力Qから式(11)によって付着応力度τを算出し、短期許容付着応力度未満になっていることを確認する。
次に、本実施の形態の鉄筋コンクリート梁の設計方法の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態の鉄筋コンクリート梁の設計方法は、強度が異なるコンクリートによって形成される複合断面の強度を示す等価コンクリート強度ceσB1を算出し、その等価コンクリート強度ceσB1の単一断面の梁10として作用応力を算出する。
このため、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられた梁10の実際の挙動を的確に捉えることができる。
ここで、強度が異なるコンクリートが打ち分けられた複合断面の梁10の設計方法では、強度が低い方のコンクリートが全断面に打設されているものと仮定して設計をおこなうことが、一見、安全の確保には優位に映る。
しかしながら、実際の複合断面の梁10では、曲げを受けると中立軸の位置が材料剛性の高い側に移動することが判明した。このため、強度の低い側のコンクリートが圧縮されるような曲げを受けた場合、中立軸を移動させることのない従来の設計方法では、実際よりも曲げによる作用応力を有利に、すなわち危険側に見積もるおそれがある。
これに対して本実施の形態の鉄筋コンクリートの設計方法では、中立軸の位置の移動距離を考慮する係数Ω1(式(2))を用いて等価コンクリート強度ceσB1を式(1)によって算出するうえに、係数Ω2Ω2を用いて短期許容曲げモーメントMを算出するため、実際の強度が打ち分けられた梁10の挙動を的確に捉えているといえる。
また、このような等価コンクリート強度ceσB1に基づいて設計することで、過度に安全側となる過大設計をおこなう必要がなく、合理的な設計をすることができる。
以下、前記実施の形態で説明した鉄筋コンクリート梁の設計方法の妥当性について、図6−図8を参照しながら説明する。
図6は、実施例1で説明する鉄筋コンクリート梁としての梁10Aの断面諸量を示した図である。ここで、図6(a)は梁10Aを軸直交方向で切断した横断面を示し、図6(b)は梁10Aの側面付近を軸方向で切断した縦断面を示している。なお、この梁10Aには、複数のせん断補強筋33,・・・が長尺方向に間隔を置いて配置されている。
また、実施例1では、図7(a)に示すように全断面を高強度コンクリート1にした梁10Bと、図7(b)に示すように高強度コンクリート1と普通コンクリート2とを打ち分けた複合断面の梁10Aと、図7(c)に示すように全断面を普通コンクリート2にした梁10Cとの3種類について検討をおこなった。ここで、この実施例1では、高強度コンクリート1の強度を45N/mm2とし、普通コンクリート2の強度を36N/mm2とした。
そして、3体の梁10A−10Cには、両端(図2のA端,B端参照)間に30mmの強制的なせん断変位を生じさせる大きさのせん断力Qをそれぞれ作用させた。
このせん断力Qは、図8のせん断変位30mmの値から読み取れるように、全断面が高強度コンクリート1の梁10BではQ=360kN、強度が打ち分けられた梁10AではQ=349kN、全断面が普通コンクリート2の梁10CではQ=334kNとなった。このように、強度を打ち分けた梁10Aの性能は、全断面が高強度コンクリート1の梁10Bと全断面が普通コンクリート2の梁10Cとの中間程度の性能を示すことがわかる。
また、各梁10A−10Cの両端に作用する曲げモーメントMは、逆対称曲げが成立する単一断面の梁10B,10Cでは両端で等しくなり、反曲点が移動する梁10AではA端とB端とで大きさが異なる。ここで、梁10Bの両端の曲げモーメントMは937kNm、梁10Cの両端の曲げモーメントMは868kNmとなる。さらに、梁10AのA端の曲げモーメントは917kNm、梁10AのB端の曲げモーメントは898kNmとなる。
さらに、各梁10A−10Cの主筋に作用している付着応力度τは、式(11)によって算出すると、梁10Bではτ=1.131N/mm2、梁10Aではτ=1.095N/mm2、梁10Cではτ=1.049N/mm2となった。
そして、各梁10A−10Cの損傷制御のための短期許容せん断力Qは、式(8)を使って算出すると、梁10BではQ =888kN、梁10AではQ =855kN、梁10CではQ =855kNとなった。
また、各梁10A−10Cの損傷制御のための短期許容曲げモーメントMは、強度の打ち分けによる中立軸の移動の影響を考慮して式(9)を使って算出すると、梁10Bの両端の曲げモーメントM は1580kNm、梁10Cの両端の曲げモーメントM は1343kNmとなる。さらに、梁10AのA端の曲げモーメント は1580kNm、梁10AのB端の曲げモーメント は1345kNmとなる。
また、各梁10A−10Cの主筋に作用している損傷制御のための短期許容付着応力度は、式(10−1)及び式(10−2)から算出すると、梁10Bでは上側鉄筋32が =3.150N/mm2及び下側鉄筋31が =4.725N/mm2、梁10Aでは上側鉄筋32が =2.790N/mm2及び下側鉄筋31が =4.725N/mm2、梁10Cでは上側鉄筋32が =2.790N/mm2及び下側鉄筋31が =4.185N/mm2となった。
以上のようにして算出された各梁10A−10Cの作用応力と許容値との関係を使って、一見、安全側に考えられる設計手法(以下、「比較手法」という。)に比べて本発明の鉄筋コンクリート梁の設計方法(以下、「本手法」という場合がある。)が優れていることを説明する。
ここで、比較手法は、強度が打ち分けられた梁であっても、強度が低い方のコンクリートによって全断面が構成されていると仮定して設計する方法とする。このため、上述した全断面を普通コンクリート2によって構築した梁10Cの結果が、比較手法の結果となる。
そして、この2つの手法を比較するための評価基準として、余裕度という考え方を利用する。余裕度とは、作用応力を許容値で割った値であり、余裕度が1より大きいと構造設計として成立していないことを示す。また、余裕度が1以下の場合は、構造設計として成立しているが、数値が小さすぎると、過剰設計の可能性がある。
まず、せん断力について比較すると、比較手法では0.391となるのに対して、本手法では0.408となった。ここでは両手法において分母が等しくなるので、本手法の方が作用せん断力を大きく評価していることを意味する。逆にいえば強度が打ち分けられた梁10Aを比較手法によって設計することは、作用せん断力を実際より過小評価している可能性があり、実際の梁10Aの挙動を考えると本手法の方が適切な作用応力下で効率的な設計をおこなっているといえる。
続いて、曲げモーメントについて比較すると、比較手法では単一断面となるためA端及びB端で0.647となるのに対して、本手法ではA端で0.580、B端で0.667となった。すなわち、本手法では強度の打ち分けの作用を考慮しているため、A端とB端とで余裕度が異なっている。そして、A端では、本手法が高強度コンクリート1の影響を適切に評価しているため、それを無視している比較手法よりも余裕度が小さい値となっている。しかしながら、B端では、逆に比較手法の余裕度が大きくなっており、強度の打ち分けを考慮していない比較手法のB端の結果は、作用曲げモーメントを過小評価しているおそれがある、といえる。
なお、付着応力度については、比較手法においても鉄筋が埋設されている周囲のコンクリート強度を使用するため、上側鉄筋32では、比較手法が0.376に対し本手法が0.393となり、下側鉄筋31では、比較手法が0.222に対し本手法が0.232となる。ここでは本手法と比較手法とで分母が等しくなるので、余裕度の相違は作用応力の評価の差といえる。よって、余裕度が小さくなる比較手法は、作用応力を過小評価しているおそれがある。
また、本手法では許容値である短期許容曲げモーメントMを算出する際には、等価コンクリート強度ceσB1を使用しない。すなわち、作用応力によって生じる両材端の曲げモーメントに関する許容値の確認においては、高強度コンクリート1の強度cbσBと普通コンクリート2の強度ctσBとに基づいてそれぞれ算出される短期許容応力度(又は長期許容応力度など)に中立軸の移動の影響を反映させて得られる短期許容曲げモーメントMを使用する。
このようにする理由は、等価コンクリート強度ceσB1を使って許容曲げモーメントを算出してしまうと、その算出過程に中立軸の移動の影響を反映させることができないため、許容曲げモーメントを過大評価(強度が低いコンクリートが打設された部分を実際よりも高い強度と見積る評価)する可能性があるからである。そして、本手法のように等価コンクリート強度ceσB1を作用応力の算出のみに特化させることは、過大な許容値の設定を防ぐことにつながる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
以下、前記実施の形態又は実施例1で説明した鉄筋コンクリート梁の設計方法を使って設計をおこなうことができる梁60について、図9を参照しながら説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例2の梁60は、第1コンクリートによって成形される先行部としてのPCa部61と、第2コンクリートによってPCa部61の上に成形される現場打設部62とが打ち分けられた複合断面となっている。
そして、PCa部61には、強度の高い高強度コンクリート(第1コンクリート)が使用され、現場打設部62には、PCa部61よりも強度が低い普通コンクリート(第2コンクリート)が使用される。また、梁60の現場打設部62と床5とは、同じ普通コンクリートによって一体に成形される。
このような構造の梁60は、地震時などに大きな曲げモーメントが作用する梁60の下部などに特定して高強度コンクリートを使用することができ、経済的な構造である。
他方、高強度コンクリートは工場などの安定した環境で使用される場合には充分な対策を講じることができるため問題ないが、現場で打設する場合は、普通コンクリートよりもひび割れが発生しやすく、養生時の管理などが特に難しい。また、高強度コンクリートは、粘度が高いために施工性を低下させる原因になる。これに対して、梁60の上側及び床5に普通コンクリートを使用することで、ひび割れの発生を抑え、施工性を向上させることができる。また、普通コンクリートの方が高強度コンクリートに比べて材料費が安価なため、材料費を低減することができる。
しかしながら、在来手法では、強度が打ち分けられた梁10,60の設計を適切におこなうことができなかった。特に、曲げモーメントに対する適切な設計手法はなかった。このため、上述したような梁60は、構造的、施工的な有利性を備えているにも関わらず適切な構造設計方法の下に構築されることがなかった。
これに対して、本実施の形態又は実施例1で説明した鉄筋コンクリート梁の設計方法を適用することで、梁60の設計を適切におこなうことができるので、構造的、施工的に優れた梁60を構築することができるようになる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態又は実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例では、第2コンクリートの強度よりも第1コンクリートの強度の方が高い場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第2コンクリートの方が第1コンクリートよりも強度が高い場合であっても、式(1)及び式(2)は成立する。
また、前記実施の形態及び実施例1では、許容値を「鉄筋コンクリート構造計算基準・同解説」(日本建築学会)に基づいて算定したが、これに限定されるものではなく、他の基準や実験値などに基づいて許容値を算定してもよい。さらに、短期荷重の設計について例示したが、これに限定されるものではなく、長期荷重の設計にも本発明を適用することができる。
1 高強度コンクリート(第1コンクリート)
2 普通コンクリート(第2コンクリート)
10,10A 梁(鉄筋コンクリート梁)
60 梁(鉄筋コンクリート梁)
61 PCa部(先行部)
62 現場打設部

Claims (7)

  1. 梁の長尺方向と直交する断面において強度が異なる第1コンクリートと第2コンクリートとが上下に打ち分けられた複合断面が形成される鉄筋コンクリート梁の設計方法であって、
    前記第1コンクリートの強度をcbσB、前記第2コンクリートの強度をctσB、梁の高さに占める前記第2コンクリートの高さの比をra、前記第1コンクリートの強度に対する前記第2コンクリートの強度の比(ctσBcbσB)をrbとしたときの梁の等価コンクリート強度ceσB1を式(1)及び式(2)に基づいて算出し、
    前記等価コンクリート強度ceσB1を使って前記梁に作用する作用応力を算出し、
    前記作用応力に基づく値が、前記梁における発生が許容される許容値未満となることを確認することを特徴とする鉄筋コンクリート梁の設計方法。
    ここで、f(x)はコンクリートの圧縮強度xを用いて引張強度を表現する任意の関数を示す。
    ここで、rcは前記第1コンクリートの剛性cb1に対する前記第2コンクリートの剛性ct1の比(ct1cb1)、ヤング係数比nは前記第1コンクリートの剛性cb1に対する鉄筋の剛性sEの比(sE/cb1)、鉄筋は梁の上側に配置されるものを上側鉄筋、下側に配置されるものを下側鉄筋と呼ぶこととして、鉄筋比ptは梁(高さD、幅b)の断面積に対する下側鉄筋断面積stの比(st/bD)、複筋比γは下側鉄筋断面積stに対する上側鉄筋断面積scの比(scst)、dは下側鉄筋までの有効高さ、dcは上側鉄筋までの有効高さを示す。
  2. 前記作用応力を用いた曲げモーメントの許容値に関する確認は、強度が異なるコンクリートが上下に打ち分けられることによって中立軸が移動することを考慮したうえで、前記第1コンクリートの強度cbσBと前記第2コンクリートの強度ctσBとに基づいてそれぞれ算出される許容値を使っておこなうことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート梁の設計方法。
  3. 前記作用応力を用いたせん断力の許容値に関する確認は、前記第1コンクリートの強度cbσBと前記第2コンクリートの強度ctσBとを比較して、強度が低い方のコンクリートの強度に基づいて算出される許容値を使っておこなうことを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄筋コンクリート梁の設計方法。
  4. 前記作用応力を用いた付着応力度の許容値に関する確認は、前記下側鉄筋又は前記上側鉄筋がそれぞれ埋設されている位置のコンクリートの強度に基づいて算出される許容値を使っておこなうことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリート梁の設計方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鉄筋コンクリート梁の設計方法によって設計されて構築されたことを特徴とする鉄筋コンクリート梁。
  6. 前記第1コンクリートが高強度コンクリートで、前記第2コンクリートが前記第1コンクリートよりも強度が低いコンクリートであることを特徴とする請求項5に記載の鉄筋コンクリート梁。
  7. 前記第1コンクリートによって梁の下部を含む先行部を予め成形し、前記第2コンクリートを前記先行部の上に打設することによって構築されることを特徴とする請求項5又は6に記載の鉄筋コンクリート梁。
JP2010199120A 2010-09-06 2010-09-06 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁 Active JP5050088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010199120A JP5050088B2 (ja) 2010-09-06 2010-09-06 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010199120A JP5050088B2 (ja) 2010-09-06 2010-09-06 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012057311A JP2012057311A (ja) 2012-03-22
JP5050088B2 true JP5050088B2 (ja) 2012-10-17

Family

ID=46054740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010199120A Active JP5050088B2 (ja) 2010-09-06 2010-09-06 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5050088B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7170992B2 (ja) * 2019-06-19 2022-11-15 東京地下鉄株式会社 線状構造物の構造計算方法及び構造計算プログラム
JP2021059896A (ja) * 2019-10-07 2021-04-15 株式会社竹中工務店 プレキャスト部材及び梁
CN110725473B (zh) * 2019-11-13 2024-04-26 江苏森林建筑新材料股份有限公司 一种应用于建筑的配置加强筋梁构件

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4137037B2 (ja) * 2004-09-29 2008-08-20 大成建設株式会社 鉄筋コンクリート梁のせん断強度評価方法および鉄筋コンクリート梁構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012057311A (ja) 2012-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6414374B1 (ja) 分析方法、設計方法、製造方法、及びプログラム
KR101653740B1 (ko) 라멘교용 양 수직벽을 포함하는 거더, 이를 이용한 라멘교 및 그 시공방법
JP7196886B2 (ja) 床スラブ付鉄骨梁
Elkhabeery et al. Flexural strength of steel I-beams reinforced with CFRP sheets at tension flange
JP2018131882A (ja) 基礎構造
Hanna et al. Adjacent box girders without internal diaphragms or posttensioned joints.
JP5050088B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁の設計方法及び鉄筋コンクリート梁
Hicks et al. Design of composite beams using precast concrete slabs
JP5996883B2 (ja) 複合梁を備える建物
Liu et al. Experimental study on effect of length of service hole on seismic behavior of exterior precast beam–column connections
JP4412196B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁のせん断強度の算出方法、この算定方法を用いた設計方法、この設計方法で設計された鉄筋コンクリート梁及び鉄筋コンクリートの梁・床構造
Saravanan et al. Experimental investigations on composite slabs to evaluate longitudinal shear strength
WO2017061413A1 (ja) Rc部材の接合構造
EP2537992A1 (en) A method of reducing the width of cracks in masonry
Panchal Advanced design of composite steel-concrete structural element
Fahmy et al. Flexural Behavior of New Hybrid Profiled Steel-FRP T-Beams Filled with Concrete: Development and Validation
Hobbs Effects of slab-column interaction in steel moment resisting frames with steel-concrete composite floor slabs
Thermou Strengthened structural members and structures: analytical assessment
JP6253083B2 (ja) 鉄筋コンクリート製梁のひび割れ誘発目地構造
JP4137037B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁のせん断強度評価方法および鉄筋コンクリート梁構造
Masajedian et al. Progressive collapse resistance of composite steel frame structures under corner column removal
JP4867370B2 (ja) せん断補強構造、せん断補強方法、鉄筋コンクリート部材
Ibrahim Assessment of a cracked reinforced concrete beam: Case study
JP6833581B2 (ja) 床版接続用継手の設計方法
JP6773509B2 (ja) 建物の耐震設計方法及び耐震設計するためのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5050088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250