JP5047166B2 - 湾曲しにくいバルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、一般に管腔内医療用デバイスに関し、より詳細には膨張中のバルーンの湾曲を最小限にするバルーンカテーテルに関する。
バルーンカテーテルは様々な管腔内処置のために医学界で広く使用されている。バルーンカテーテルの使用を伴う一般的処置の1つは、狭窄(即ち、動脈管腔が狭くなり血流を制限すること)を起こしている冠動脈または他の動脈の血管形成術拡張に関する。
バルーンカテーテルは他の多くの処置にも使用されるが、狭窄を伴う心臓疾患に罹っている人の数が増加しているため、バルーンカテーテルを使用する冠動脈血管形成術は医学界から特に注目されてきた。このため、そのような疾患を治療する医療処置に対する需要が増加した。心臓疾患の広範囲の頻繁な発生は、一般に現在は前世代よりも寿命が長いということと関連して、運動量が少なくなると同時に、健康によくない食物をより多く食べるという傾向を含む多くの社会的変化による可能性がある。血管形成術処置は他の選択肢よりも侵襲性がかなり小さいため、血管形成術処置は冠動脈狭窄を治療するための一般的な選択肢となった。従来、冠動脈の狭窄はバイパス手術で治療されてきた。一般に、バイパス手術は、胸骨を切開して胸腔を開くこと、および、代用血管を心臓に移植して閉塞したまたは狭窄した動脈をバイパスすることを含む。しかし、冠動脈バイパス手術は、リスクを伴い且つ患者に長い回復時間を必要とする非常に侵襲性の大きい処置である。
冠動脈治療に対する必要性の増加に対処するため、医学界は、従来のバイパス手術に伴う問題を回避するために、ステント留置術処置を併用した血管形成術処置に転換した。通常、血管形成術処置は先端にバルーンを備えるカテーテルを使用して実施され、バルーンにステントが取り付けられていても(ステントカテーテル(stented catherter)とも称される)、または取り付けられていなくてもよい。医師は、バルーンカテーテルを末梢動脈(通常、脚の動脈の1つ)に導入し、治療される冠動脈の狭窄部にカテーテルを挿通させることによって血管形成術処置を行う。この段階の間、バルーンは、動脈管腔を通過できる薄型であるように、膨張しておらず、カテーテルのシャフト上に折り畳まれている(collapsed)。バルーンが動脈の狭窄部に位置決めされると、食塩水と造影剤液の混合物をカテーテルを通してバルーンに圧送することによってバルーンは膨らむ。その結果、バルーンは動脈の内壁を押圧し、それを拡張させる。バルーンにステントが取り付けられている場合、バルーンの膨張はステントを拡げ、それを動脈内に植え込む役割もする。動脈が拡張された後、バルーンがカテーテルのシャフト上に再び折り畳まれるようにバルーンを収縮させる。次いで、先端にバルーンを備えるカテーテルを動脈から抜去する。ステントを使用する場合、ステントは動脈内の所望の位置に拡がった状態で植え込まれて永久に留置され、動脈が拡張される前の状態に萎んで戻ることを防止する支持構造を提供する。しかし、前述の例は、バルーンカテーテルの一用途に過ぎず、他の多くの用途も可能である。
現在の幾つかのバルーンカテーテルの欠点の1つは、バルーンを膨張させる時にそれらが湾曲する傾向を有し得ることである。従って、膨張中のバルーンの湾曲を最小限にするバルーンカテーテルが望ましい。
従って、バルーンが膨らむ時にバルーンが湾曲する傾向を最小限にするバルーンカテーテルを記載する。一実施形態では、バルーンカテーテルは弾力性のあるインナーシャフトを有する。従って、バルーン内部の膨張媒体の圧力が増加すると、インナーシャフトは縦方向に伸び、バルーンの縦方向の膨らみに適応する。その結果、バルーンは、膨張中、湾曲するのではなく真直ぐな状態を維持する傾向がある。別の実施形態では、バルーンカテーテルは、波形の部分があるインナーシャフトを有する。波形の部分は、バルーンの膨張中、インナーシャフトが伸びることを可能にし、バルーンの湾曲を最小限にする。その他の詳細は後述する。
本発明は、図面と関連して以下の説明を読むことによってより完全に理解され得る。
ここで図面、特に図1〜図4を参照すると、従来技術のバルーンカテーテル10が示されている。通常、バルーンカテーテル10はカテーテル10の近位端9に様々なポート14、16を有するマニホールド12を有する。例えば、図示されているバルーンカテーテル10は、更に後述するように、ガイドワイヤ18のための1つのポート14と、膨張用媒体のための1つのポート16を有する。マニホールド12は、カテーテル10の遠位端11の方に延びる近位シャフト20に取り付けられている。図3に示すように、近位シャフト20は、近位シャフト20を縦方向に貫通する2つの異なるルーメン22、24を有してもよい。図示されている例では、1つのルーメン22はガイドワイヤ18用であり、もう1つのルーメン24は膨張用媒体用である。従って、マニホールド12のガイドワイヤポート14はガイドワイヤルーメン22に開口し、膨張用ポート16は膨張用ルーメン24に開口する。しかし、前述のマニホールド、ポート、およびルーメンは、バルーンカテーテルに使用され得るタイプの構造の一例に過ぎず、他の多くの例も可能である。
近位シャフト20の遠位端26で、近位シャフト20はインナーシャフト28に結合されていてもよい。本明細書で使用する時、「結合された」の用語は、単に2つの部分の境界を指し、2つの部材を一緒に接合する特定の技術を指すことを意味しない。例えば、2つのシャフトは接着、熱溶接、または摩擦溶接などで一緒に結合されていてもよい。しかし、シャフトはまた、異なる形状、材料特性、または他の特性を有する2つの異なる部分を有するシャフトを押し出すことによって一緒に結合されていてもよい。更に、2つの部材は、間に中間部材を配置することを含む他の様々な方法で取り付けられていてもよい。図2に示すように、インナーシャフト28は近位シャフト20より直径が小さく、近位シャフト20のガイドワイヤルーメン22が、インナーシャフト28を通って延びる適合するガイドワイヤルーメン22と一列に並ぶように、近位シャフト20の中心軸から偏倚している。インナーシャフト28は近位シャフト20より直径が小さく、膨張用ルーメン24から離れて偏倚しているため、膨張用ルーメン24は近位シャフト20の遠位端26でバルーン30の内部に露出されている。
図1〜図4に示されている従来技術の実施形態では、インナーシャフト28はカテーテル10の遠位端11まで延びる。管腔内処置中、医師が視覚化装置でバルーンカテーテル10の位置を見ることができるように、インナーシャフト28に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。カテーテル10のガイドワイヤルーメン22はカテーテル10の遠位端11で開口し、カテーテル10がガイドワイヤ18上を通ることができるようになっている。インナーシャフト28は、血管形成術処置または他の様々な処置に使用され得るバルーン30で包囲されている。図示するように、バルーン30の近位端34は、近位シャフト20とインナーシャフト28の両方に結合されている。しかし、必要に応じて近位端34を近位シャフト20またはインナーシャフト28だけに結合させることができる。バルーン30の遠位端36は、インナーシャフト28に結合されている。バルーンカテーテル10に様々な材料を使用してもよいが、構成要素のほとんどには、生体適合性のあるポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンベースの材料が好ましい。
図4に示すように、前述したもののような従来技術のバルーンカテーテル10に起こり得る問題の1つは、バルーン30に膨張圧力がかかるときに湾曲する傾向である。通常、現在のバルーンカテーテル10は約0.51〜2.02MPa(約5〜20気圧)のバルーン圧力について評価されている。しかし、幾つかのバルーンカテーテル10のバルーン30は、圧力が約0.101Mpa(約10気圧)より高く増加する時、湾曲し始めることが分かった。その結果、バルーン30は圧力がかかり膨張するとき湾曲した形状を形成し、おおよそバルーン30の長さの中央で内側頂点38と外側頂点40が形成される。膨張用媒体がバルーン30の内部に加えられる時、バルーン30は半径方向と縦方向の両方に膨らもうとするため、一般にバルーン30の湾曲が起こる。しかし、インナーシャフト28は、バルーン30を縦方向に膨らみにくくする。その結果、バルーン30は、湾曲または屈曲することによって縦方向の膨らみを補う。図4に示すように、湾曲したバルーン30の内側頂点38はインナーシャフト28に接触する可能性があり、また内側頂点38の形状に沿ってインナーシャフト28を屈曲させる可能性もある。バルーンの湾曲の方向は必ずしも予測できるわけではなく、様々な製造特性または設計特性、および管腔内処置中のバルーン30の配置に依存し得る。バルーンの湾曲の量はバルーンカテーテル10の構造および他の要因に依存するが、あるモデルでは20mmものバルーンの湾曲が測定された。一般に、比較的高い圧力まで膨張される比較的肉厚の薄いバルーン30を有するバルーンカテーテル10では、より大きい湾曲が起こるように見える。前述のように、バルーン30が膨張されるとき結果として起こるバルーン30の湾曲は、望ましくない重大なリスクを有する可能性がある。
バルーンカテーテルのバルーンの湾曲の量を最小限にするための選択肢の1つは、従来のインナーシャフトよりも柔軟性の大きい材料で作られた部分を有するインナーシャフトを使用することである。例えば、バルーンの二重壁厚が約0.076mm(約0.003インチ)であるとき、インナーシャフト部分に対する最大推奨ヤング率は約586MPa(約85kpsi)以下であることが試験で決定された。当業者が周知しているように、二重壁厚は、測定をし易くするために互いに隣接するように折り重ねられたバルーンの2つの壁厚の測定値である。また、バルーンの二重壁厚が約0.064mm(約0.0025インチ)であるとき、インナーシャフト部分に対する最大推奨ヤング率は約379MPa(約55kpsi)以下であることも決定された。更に、バルーンの二重壁厚が約0.051mm(約0.002インチ)であるとき、インナーシャフト部分に対する最大推奨ヤング率は約172MPa(約25kpsi)以下であることが決定された。従って、ここで前述の関係から、バルーンの二重壁厚が小さくなるほど、インナーシャフト部分のヤング率を小さくすることが望ましいことが分かる。これらの場合のそれぞれにおいて、インナーシャフト部分のヤング率が試験される特定のバルーンに対する推奨値以下に維持されると、結果として起こるバルーンの湾曲は最小限になることが究明された。
ここで図5を参照すると、バルーンカテーテル42の一実施形態は、近位シャフト20に結合されたインナーシャフト44を有してもよい。前述のように、インナーシャフト44は従来のインナーシャフトより大きい柔軟性を有する。対照的に、近位シャフト20は、インナーシャフト44より高いヤング率を有してもよい。図示するように、インナーシャフト44は近位シャフト20からカテーテル42の遠位端11まで延びる。従って、ガイドワイヤルーメン22は近位シャフト20およびインナーシャフト44を通って延びる。バルーン30の遠位端36がインナーシャフト44に結合されていてもよく、バルーン30の近位端34が近位シャフト20とインナーシャフト44、または近位シャフト20だけに結合されていてもよい。必要に応じて、インナーシャフト44に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。好ましくは、インナーシャフト44並びに後述のインナーシャフト部分は生体適合性のあるナイロンベースの材料から製造されている。
ここで図6を参照すると、バルーンカテーテル46の別の実施形態は、近位シャフト20と遠位シャフト50に結合されたインナーシャフト部分48を有してもよい。前述のように、インナーシャフト部分48は従来のインナーシャフトより大きい柔軟性を有する。対照的に、近位シャフト20と遠位シャフト50は、インナーシャフト部分48より高いヤング率を有してもよい。図示するように、インナーシャフト部分48は近位シャフト20から遠位シャフト50まで延びる。遠位シャフト50はインナーシャフト部分48に結合されており、カテーテル46の遠位端11まで延びる。従って、ガイドワイヤルーメン22は近位シャフト20、インナーシャフト部分48および遠位シャフト50を通って延びる。バルーン30の遠位端36は遠位シャフト50に結合されていてもよく、バルーン30の近位端34は近位シャフト20とインナーシャフト部分48、または近位シャフト20だけに結合されていてもよい。必要に応じて、インナーシャフト部分48および/または遠位シャフト50に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。
ここで図7を参照すると、バルーンカテーテル52の別の実施形態は、第2の近位シャフト部分56と遠位シャフト58に結合されたインナーシャフト部分54を有してもよい。対照的に、第2の近位シャフト部分56と遠位シャフト58は、インナーシャフト部分54より高いヤング率を有してもよい。図示するように、近位シャフト20は第1の近位シャフト部分60と第2の近位シャフト部分56からなっていてもよい。前述のように膨張用ルーメン24をバルーン30の内部に露出させるため、第1の近位シャフト部分60は第2の近位シャフト部分56より大きい直径を有してもよい。遠位シャフト58は、カテーテル52の遠位端11まで延びる。従って、ガイドワイヤルーメン22は、第1の近位シャフト部分60、第2の近位シャフト部分56、インナーシャフト部分54および遠位シャフト58を通って延びる。バルーン30の遠位端36は遠位シャフト58に結合されていてもよく、バルーン30の近位端34は第1および第2の近位シャフト部分60、56に、または第1の近位シャフト部分60だけに結合されていてもよい。必要に応じて、第2の近位シャフト部分56と遠位シャフト58に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。
ここで図8を参照すると、バルーンカテーテル62の別の実施形態は、第2の近位シャフト部分66に結合されたインナーシャフト部分64を有してもよい。対照的に、第2の近位シャフト部分66は、インナーシャフト部分64より高いヤング率を有してもよい。前述のように、インナーシャフト部分64は従来のインナーシャフトより大きい柔軟性を有する。図示するように、近位シャフト20は第1の近位シャフト部分68と第2の近位シャフト部分66からなっていてもよい。前述のように膨張用ルーメン24をバルーン30の内部に露出させるため、第1の近位シャフト部分68は第2の近位シャフト部分66より大きい直径を有してもよい。インナーシャフト部分64はカテーテル62の遠位端11まで延びる。従って、ガイドワイヤルーメン22は、第1の近位シャフト部分68、第2の近位シャフト部分66、およびインナーシャフト部分64を通って延びる。バルーン30の遠位端36はインナーシャフト部分64に結合されていてもよく、バルーン30の近位端34は第1および第2の近位シャフト部分68、66に結合されていてもよい。必要に応じて、第2の近位シャフト部分66および/またはインナーシャフト部分64に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。
ここで図9を参照すると、バルーンカテーテル70の別の実施形態は、第2の近位シャフト部分74と遠位シャフト76に結合されたインナーシャフト部分72を有してもよい。この実施形態では、インナーシャフト部分72は波形の材料で製造されていてもよい。波形の材料は、相互に折り重ねられた隆起部を有するように、または既知の他の構成を有するように製造されていてもよい。従って、波形の材料は具体的には縦方向の力が加えられると長さが伸びるように設計されている。その結果、インナーシャフト部分72の波形の材料は膨張時にバルーン30の湾曲を最小限にするように伸び得る。対照的に、第2の近位シャフト部分74と遠位シャフト76は、伸びを引き起こすのに著しく大きい力を必要とする波形ではない材料から製造されている。波形の管の別々のセクションを必要としないように波形が一本のインナーシャフトに一体形成されていてもよく、または波形の材料の別々のセクションを使用してもよい。図示するように、近位シャフト20は第1の近位シャフト部分78と第2の近位シャフト部分74からなっていてもよい。前述のように、膨張用ルーメン24をバルーン30の内部に露出させるため、第1の近位シャフト部分78は第2の近位シャフト部分74より大きい直径を有してもよい。遠位シャフト76はカテーテル70の遠位端11まで延びる。従って、ガイドワイヤルーメン22は、第1の近位シャフト部分78、第2の近位シャフト部分74、インナーシャフト部分72および遠位シャフト76を通って延びる。バルーン30の遠位端36は遠位シャフト76に結合されていてもよく、バルーン30の近位端34は第1および第2の近位シャフト部分78、74に結合されていてもよい。必要に応じて、第2の近位シャフト部分74と遠位シャフト76に放射線不透過性バンド32が付設されていてもよい。
ここで本発明の利点は明らかである。弾力性のある材料または波形の材料から製造されたインナーシャフトは、インナーシャフトに軸方向の力がかかるとき、インナーシャフトの長さが伸びることを可能にする。従って、膨張用媒体がバルーンを満たし、圧力によりバルーンを縦方向に膨らませるとき、インナーシャフトは、バルーンの縦方向の膨らみに適合するように縦方向に伸びる。その結果、インナーシャフトは、従来技術のバルーンカテーテルのようにバルーンを縦方向に膨らみにくくしない。従って、バルーンが膨張する時にバルーンが湾曲する傾向をなくするか、または著しく小さくすることができる。
本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、本発明はそのように限定されず、本発明から逸脱することなく変更をなし得ることを理解すべきである。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって決定され、文字通りまたは同等物によって特許請求の範囲の意味に入る全てのデバイスは、それに包含されるものとする。
従来技術のバルーンカテーテルの側面立面図である。 図1に示されている従来技術のバルーンカテーテルの拡大断面図である。 図1に示されている従来技術の近位シャフトの拡大断面図である。 バルーンの膨張により湾曲したバルーンを示す、図1および図2に示されている従来技術のバルーンカテーテルの側面図である。 膨張中、バルーンを湾曲しにくくするように弾力性のある材料から製造されたインナーシャフトを示す、バルーンカテーテルの拡大断面図である。 弾力性のある材料から製造され、遠位シャフトに取り付けられたインナーシャフトを示す、別のバルーンカテーテルの拡大断面図である。 弾力性のある材料から製造され、第2の近位シャフト部分に取り付けられ且つ遠位シャフトに取り付けられたインナーシャフトを示す、別のバルーンカテーテルの拡大断面図である。 弾力性のある材料から製造され、バルーンの遠位端に取り付けられたインナーシャフトを示す、別のバルーンカテーテルの拡大断面図である。 膨張中、バルーンを湾曲しにくくするように波形の材料から製造されたインナーシャフトの一部を示す、別のバルーンカテーテルの拡大断面図である。

Claims (6)

  1. 管腔内の医学的治療のためのバルーンカテーテルであって、
    近位シャフト部分と、前記近位シャフト部分の遠位端に結合されたインナーシャフト部分とを備えるカテーテルであって、前記インナーシャフト部分が前記近位シャフト部分から遠位側に配置されており、第1のルーメンが前記近位シャフト部分の少なくとも一部を通って延び、第2のルーメンが少なくとも前記近位シャフト部分と前記インナーシャフト部分を通って延びるカテーテルと、
    近位端と遠位端を備えるバルーンであって、近位端は前記近位シャフト部分の遠位端に取り付けられ、前記遠位端は前記インナーシャフトに取り付けられており、前記バルーンがそれによって前記近位端と前記遠位端の間で前記インナーシャフト部分の少なくとも一部を包囲し、前記第1のルーメンが前記バルーンの内部に露出されているバルーンと、
    を備え、
    前記バルーンは、前記バルーンと前記カテーテルを体腔に管腔内挿入することを容易にするように前記カテーテル上に折り畳み可能であり、前記カテーテルは、前記第2のルーメンを通してガイドワイヤを延ばすことによって体管腔に挿通可能であり、前記バルーンはそれによって、膨張用媒体を前記第1のルーメンを通過させて前記バルーンの前記内部に入れることによって、前記体腔を拡張させるように膨張可能であり、
    前記バルーンの二重壁厚が約0.076mm(約0.003インチ)以下であり、前記インナーシャフト部分がヤング率約586MPa(約85kpsi)以下の弾力性のある材料から製造されており、前記弾力性のある材料はそれによって、前記バルーンが膨張される時、前記インナーシャフト部分が伸びることを可能にし、前記膨張用媒体の圧力による前記バルーンの湾曲を最小限にする、バルーンカテーテル。
  2. 前記バルーンの前記二重壁厚が約0.064mm(約0.0025インチ)以下であり、前記弾力性のある材料が約379MPa(約55kpsi)以下のヤング率を有する、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記バルーンの前記二重壁厚が約0.051mm(約0.002インチ)以下であり、前記弾力性のある材料が約172PMa(約25kpsi)以下のヤング率を有する、請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記インナーシャフト部分は前記近位シャフト部分より直径が小さく、前記インナーシャフト部分は前記近位シャフト部分の断面の一部だけに結合されており、前記第1のルーメンが前記断面の露出されていない部分で開口し、それによって前記バルーンの前記内部に露出されている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記近位シャフト部分、前記インナーシャフト部分、および前記バルーンが、生体適合性のあるナイロンベースの材料から製造されている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  6. 少なくとも2つの放射線不透過性マーカが前記インナーシャフト部分に取り付けられている、請求項1に記載のバルーンカテーテル。
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