JP5046385B2 - 金属の電子ビーム溶解炉および同炉を用いた金属の溶解方法 - Google Patents

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本発明は、電子ビームを用いた金属の溶解炉に係り、特に、ハースから蒸発して電子銃に付着し、電子銃から剥離落下した蒸着物によりインゴット中に生成される低密度介在物(Low Density Inclusion、以下、LDIと略称する)及び高密度介在物(High Density Inclusion、以下、HDIと略称する)による汚染の少ない溶解炉および同炉を用いた金属の溶解方法を提供するものである。
高融点金属は、一般に融点が高くしかも大気との反応性が高いため、真空中もしくはアルゴンガスやヘリウムガスのような不活性ガス雰囲気中での溶解方法が採られている。
特にターゲット材に用いるような純度の高い金属を溶解するには、精製効果の高いと言われている電子ビーム溶解炉が好んで用いられている。電子ビーム溶解炉の中でも、不純物の精製効果の大きいハース式溶解炉が主流をなしている。
前記した電子ビーム溶解炉には、大気および装置自体からの汚染防止を目的とした種々の配慮がなされている。例えば、電子ビーム溶解炉においては、溶融保持された金属が蒸発して装置内壁や天井壁に付着したものが落下して溶融金属を汚染することが懸念されているが、そのような問題に対し、電子ビーム溶解炉において、金属蒸気凝縮保持用の撥型の窪みを複数配置した天井壁構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
前記天井壁は撥型構造を有しているため、電子ビーム溶解炉内に配置されたハースプールあるいは鋳型プールから発生した金属蒸気が撥型溝内に凝縮析出されて前記析出物が落下しにくく、その結果前記の凝縮物がハースあるいは鋳型内のプールに落下して、生成する金属を汚染するという課題を効果的に解消している。
また、ハース内に保持された溶湯の表面にスラグ層を設けてハースからの溶融金属の蒸発飛散を効果的に抑制する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記の解決手段を採用したとしても天井壁に析出した付着物がハースに落下混入するという事態を皆無にすることは困難でありその対策が求められている。
また、天井壁の内面を貫通して配置される電子銃の下方には、電子ビームの軌跡を遮るような付着物落下防止用の金網等を配置することが困難であるため、電子銃の先端部あるいはその周囲に付着した蒸着物あるいは電子銃の構成部品がハース溶湯面や鋳型プール面に落下しやすい傾向にある。
前記した電子銃を構成する陰極は、タングステンやタンタル等の高融点金属で構成されており、前記陰極近傍に析出した金属チタン付着物は、陰極の構成材である高融点金属に汚染される。前記高融点金属に汚染された金属チタン付着物が、ハースプールや鋳型プールに落下すると溶製された金属インゴットが高融点金属で汚染される好ましくない事態をもたらす。
更に、前記ハースに溶解原料を供給する原料供給部に前記金属チタン付着物あるいは電子銃の構成部品が落下して混入しても同様の問題を引き起こし改善が求められている。
このように、純度の高い金属を精度よくしかも安定して溶製するには、種々の課題が残されており、これらの課題を効果的に解決する方法が望まれている。
特開平11−132664号 特開平02−080527号
本発明は、電子ビームを用いた金属の溶解炉および溶解方法であって、とりわけ、電子ビーム溶解中に生起される不純物混入を効果的に回避する装置構成を有する溶解炉およびこの溶解炉を用いた金属の溶解方法の提供を目的としている。
かかる実情に鑑みて前記課題について鋭意検討を進めて来たところ、電子ビーム溶解炉を構成する電子銃について、平面配置においてハース領域、鋳型領域または原料供給領域外に電子銃を配置することにより、溶製されるインゴット中にLDI、HDI等の介在物の生起を効果的に回避できることを見出し、本願発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、原料を供給する原料供給フィーダーと、原料を溶湯として保持するハースと、ハースの下流側に設けられた鋳型と、溶解炉本体の天井壁に設けられハースおよび鋳型内の原料を溶融させる電子銃とを備えた金属の電子ビーム溶解炉であって、平面配置において、ハース領域、鋳型領域および原料供給フィーダー領域外に電子銃を配置し、電子銃の周囲には、金属蒸気付着防止用のフードが配置され、フード表面にアルゴンガス層が形成されていることを特徴としている。
また、本願発明に係る電子ビーム溶解炉は、ハースに装着した溶湯飛散防止用のガードプレートの先端部を通る垂直平面と電子ビーム溶解炉を構成する天井壁との交線と、ガードプレートの先端部からガードプレートの延在方向に延長した平面と天井壁との交線とで囲まれた天井壁領域に電子銃を配置することを特徴とするものである。
さらには、本願発明に係る電子ビーム溶解方法は、前記の電子ビーム溶解炉を用いることを特徴とするものである。
本発明の電子ビーム溶解炉を用いることにより、天井壁に設けられた電子銃から剥離した蒸着物あるいは電子銃を構成する部品の落下による汚染がなく、LDI、HDI等の介在物を含まない純度の高い金属インゴットを効率良く製造できるという効果を奏するものである。よって、本発明にかかる電子ビーム溶解炉およびこれを用いて溶製された金属インゴットは、航空機材料は勿論のこと、ターゲット材の製造を目的とした高純度インゴットの溶製にも好適に供することができる。
更には、ハースから電子銃本体へ受ける電子線や輻射熱も緩和することができ、その結果、電子銃の寿命も引き延ばすことができるという効果を奏するものである。
本発明の最良の実施形態について図面を用いて以下に説明する。図1および図2は本発明を実施するための好適な装置構成例を表している。
本実施態様においては、溶解する金属がチタンである場合を例にとって説明するが、それ以外のジルコニウム、ニオブ、モリブデンやタンタルで場合においても本発明を効果的に実施することができる。
図1は、本発明の金属の電子ビーム溶解炉に係る電子銃1とハース3との好適な位置関係を表している。図1において、符号1は、スポンジチタン等のチタン原料を溶融させる電子ビームの発射源の電子銃であり、溶解炉本体の天井壁2に設けられている。天井壁2の下方には、ハース3が配置されており、スポンジチタン等のチタン原料を電子ビームにより溶融させてなる溶湯4を保持している。さらに、ハース3の端部には、ハース3内の溶湯4の飛散防止用ガードプレート31が装着されている。以下、本実施態様を例にして、本願発明の好ましい態様につき説明する。
本願発明においては、電子銃1は、ハース3の占める平面領域外に存在する天井壁2に配置することが好ましく、ここで、「ハースの占める平面領域外」とは、ハース3を天井壁に投射した場合にその占める範囲外を意味する。より具体的には、図1に示したガードプレート31の先端部を通る垂直平面Hと天井壁2が交わる交線と、前記ガードプレート31の延在方向に延長した平面Sと天井壁2が交わる交線とで囲まれる範囲内にある天井壁2に電子銃1を配置することが好ましい。
本願発明においては、前記ガードプレート31の水平面に対する傾斜角θは45〜80°の範囲に維持することが好ましい。前記、傾斜角が45°以下の場合には、ガードプレート31を装着したハース3内に保持した溶湯4の飛散を効果的に抑制することができない。一方、80°を超える場合には、電子銃1がよりハース上方に位置するため金属蒸気が多量に付着し、またハース3内において電子銃1から照射される電子ビームの非照射領域が大きくなり好ましくない。よって、本願発明においては、ガードプレート31の傾斜角は、45〜80°の範囲に維持することが好ましい。但し、電子ビームがガードプレートと干渉しないで、被溶解物に照射できる場合は80°を超えて90°でも良い。
また、前記電子銃1の周囲には、ハース3から飛散する金属蒸気が電子銃1に析出するのを防止するためのフード21を電子銃1の周囲に配置することが好ましい。前記した金属蒸気析出防止用のフード21を電子銃1に設ける場合には、前記フード21を含めた電子銃1をハース3の占める平面領域外に配置することが好ましい。
電子銃1の開口部には金網等の付着物落下防止材を設置できないため蒸着物の落下が起こりやすく、前記蒸着物がハース内に保持したハースプールに落下した場合には、溶製されたインゴット中のLDI、HDI等の介在物を混入させる原因となり好ましくないとされている。しかしながら、前記したような領域に電子銃1を配置することにより、前記電子銃1およびフード21に凝縮した付着物がその下方に落下したとしても、その下方にはハース3が存在しないため前記付着物がハース3内に落下することを効果的に抑制することができる。
本願発明においては、図1に示した電子銃1の先端部Gから溶湯4のプール面中心Pまでの距離Lは、1m〜3mの範囲に設定することが好ましいとされる。
前記の距離Lが1m以下の場合には、溶湯4から電子銃1へのスプラッシュ等による被浴の確率が高まり好ましくない。一方、前記距離が3mを越えると電子ビームの空間ロスが顕著となり溶湯4の加熱効率が低下して好ましくない。よって、本願発明においては、前記の範囲に設定することが好ましい。
なお、前記のハース3と電子銃1との距離Lは、電子銃1の出力とも関連するが、本願発明においては、250kW/本〜800kW/本の出力を有する電子銃に対して好適に適用することができる。
更に前記したハース内のプール面に対する電子ビームの照射領域の中心線と電子銃の先端から下ろした垂線となす角度を10°〜50°の範囲に規定することでより好ましい電子ビームによる加熱を行うことができる。
図2は、電子銃1から放射される電子ビームとハース3を構成する側壁との位置関係を表している。電子銃1は、前記したようにハース3の領域の外部の天井壁2に配置されている。よって、電子ビームが、ハース3の側壁32に対して斜め左方向からハース3の内部に保持された溶湯4の浴面のうち図示した電子ビーム照射範囲11に照射される場合、図2でいうハース左側の側壁33と溶湯面との間に電子ビームの照射不可領域12が形成される。
したがって、本発明においては、図2でハースを挟んで対称の位置に、図示しない別の電子銃1’を配置することが好ましい。前記したような別の電子銃1’を配置することでハース3内に形成される電子ビームの照射不可領域10を無くし、効果的に加熱することができる。
図3は、電子ビーム溶解炉を構成する原料供給フィーダー5、ハース3および鋳型6とハース加熱用電子銃(以降、単に「ハース用電子銃」と呼ぶ場合がある)13および13’と鋳型内プール加熱用電子銃(以降、単に「プール用電子銃」と呼ぶ場合がある)14および14’の好ましい平面配置を表している。
図3に示すように、前記したハース用電子銃13および13’は、前記電子銃の鉛直中心から下ろした垂線の足が、ハース3の側壁を両側に延長した2本の平行線L1、L2に囲まれ(以降、「ハース用電子銃配置領域」と呼ぶ場合がある)、しかも、ハース3と原料供給フィーダー5の占める平面領域の外部に配置することが好ましい。
このような電子銃1の平面配置をとることで、電子銃1またはフード21の先端部近傍に付着した析出物あるいは前記の構成材の一部がハース3内に保持された溶湯4または原料供給フィーダー5に落下することを防止し、その結果、ハース3内に保持された溶湯4の汚染を効果的に回避することができる。
次に、電子ビーム溶解炉を構成する鋳型6内に形成する鋳型内プール加熱用電子銃14および14’は、鋳型6および前記ハース3の占める平面領域外に配置することが好ましく、具体的には、鋳型6の中心を通りかつハース3の端辺に平行な線L3上であってかつ鋳型6および前記ハース3の占める平面領域外に前記鋳型プール加熱用電子銃26を配置することが好ましい。
本願発明においては、図4に示すように、前記フード21の表面にアルゴンガス層を形成させることが好ましい。更には前記フード21の内面と外面の両面にアルゴンガス層を形成させることが好ましい。その結果、電子銃1およびフード21の下方に配置されているハースプール5から飛散してくる金属蒸気の凝縮を効果的に回避することができるという効果を奏する。
前記アルゴンガスは、フード21への金属蒸気の蒸着を抑制する効果を期待できる程度の流速を維持しておけば良く、具体的には、炉内圧力が0.01〜0.1Pa上昇する程度の流速を有するアルゴンガス流を形成しておくことが好ましい。
このような配置をとることで、電子銃1またはフード2の近傍に析出した付着物あるいは電子銃1またはフード2を構成する材料の一部が、鋳型21内に溶融保持した溶融プール内に落下することを回避でき、その結果、溶製されたチタンインゴットの品質異常を効果的に回避することができる。
以上述べたように、本発明で開示した電子ビーム溶解炉を用いることで品質の安定したチタンインゴットを効率良く製造できるという効果を奏するものである。また、ハースから受ける電子線の反射は輻射熱も抑制することができるため、電子の寿命も効果的に引き延ばすことができるという効果も奏するものである。
[実施例1]
下記条件でチタンインゴットの溶製試験を実施した。
1.溶解設備
1)電子銃とハースとの関係
図3に示すように電子銃1の投影面が、ハース3、鋳型6および原料供給フィーダー5と重複しないように配置し、また、図1に示した電子銃1の先端部Gからハース3のプール面中心Pまでの距離Lを2.5mとした設備配置において、以下の条件でチタンインゴットの溶解試験を実施した。
2)溶解出力
ハース:885kW/m
鋳型:810kW/m
3)ハース寸法
溶解ハース:900(W)×1500(L)×200(D)(mm)
4)鋳型内径:1350×850mm
2.溶製条件
1)溶解原料:スポンジチタン
2)原料粒度:1/2インチ以下
3)原料供給速度:33kg/分
前記条件で、チタンインゴットを15本溶製し、鍛造してチタンスラブに加工した後、鍛造および圧延を行い、厚さ1mmの薄板を製造した。前記の薄板の検査段階で低密度介在物や未溶解物が原因と思われる介在物は検出されなかった。
[実施例2]
実施例1のインゴットを溶製後、炉内を解体整備することなく、炉内圧力が0.1Pa上昇する流量のアルゴンガスを導入し電子銃1の周囲に配置したフード21の表面にアルゴンガス流を形成させつつ、更に10本のインゴットを溶製した。溶製されたインゴットを実施例1のように厚さ1mmの薄板に加工し、薄板の検査を行ったがLDIや未溶解物は検出されなかった。
[実施例3]
図1に示したガードプレート31の傾斜角を様々に変更して、ハース内の溶湯の飛散状況とハース内の電子ビームの照射状況を調査した。その結果を表1に示す。ガードプレートの傾斜角が40°では、ハース内の溶湯に対する加熱状況は好ましいが、ハースからのスプラッシュによる溶湯の飛散が頻繁に発生して好ましくない。これに反して80°では、スプラッシュによる溶湯の飛散は殆ど発生しないが、電子銃からの金属蒸気付着物の落下が発生、またハース内への加熱状況が好ましくなく、溶湯温度の低下が見られた。このようにハースに装着したガードプレートの傾斜角は、45〜80°が好ましいことが分かった。
Figure 0005046385
[比較例1]
実施例1において、電子銃1を、ハースの浴面上方に配置する以外は、同じ条件でチタンインゴットを5本溶製した。次いで鍛造および圧延により薄板を製造した。前記製造した薄板を検査したところ、薄板の一部から蒸着物の落下に起因すると思われるLDIや未溶解物が検出された。
[比較例2]
フード2の表面にアルゴンガス流れ層を形成しない以外は実施例2と同じ条件下で10本のインゴットを溶製後、厚さ1mmの薄板まで加工した。前記薄板の検査段階でLDIおよび未溶解物が検出された。
以上述べた実施例および比較例により、本発明に係る電子ビーム溶解炉を用いることで品質異常の少ない金属インゴットを安定して製造することができるという効果が確認された。
不純物含有率の極めて低い高純度チタン等の高純度金属を効率良く製造することができる。
本発明におけるハースと電子銃の位置関係を示す模式断面図である。 本発明におけるハースと電子銃の位置関係を示す模式断面図である。 本発明における原料供給フィーダー、ハースおよび電子銃の位置関係を示す模式平面図である。 本発明における電子銃の周囲に設けられたフードの一実施形態を示す模式断面図である。
符号の説明
1 電子銃
11 電子ビーム照射領域
12 電子ビーム非照射領域
13、13’ ハースプール加熱用電子銃
14、14’ 鋳型プール加熱用電子銃
2 天井壁
21 フード
3 ハース
31 ガードプレート
32、33 側壁
4 溶湯(ハースプール)
5 原料供給フィーダー
6 鋳型
7 アルゴンガス層

Claims (8)

  1. 原料を供給する原料供給フィーダーと、上記原料を溶湯として保持するハースと、上記ハースの下流側に設けられた鋳型と、溶解炉本体の天井壁に設けられ上記ハースおよび上記鋳型内の原料を溶融させる電子銃とを備えた金属の電子ビーム溶解炉であって、
    平面配置において、ハース領域、鋳型領域および原料供給フィーダー領域外に電子銃を配置し、
    上記電子銃の周囲には、金属蒸気付着防止用のフードが配置され、
    上記フード表面にアルゴンガス層が形成されていることを特徴とする金属の電子ビーム溶解炉。
  2. 前記ハース領域とは、平面配置において、前記ハースおよびハースに設けられた付帯設備を含む平面領域であり、前記鋳型領域とは、上記ハース下流に配置したインゴット生成用鋳型の占める平面領域であり、前記原料供給フィーダー領域とは、上記ハースに原料を供給する原料供給フィーダーの占める平面領域であることを特徴とする請求項1に記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  3. 前記付帯設備が、前記ハース内に保持する溶湯飛散防止用のガードプレートであることを特徴とする請求項2に記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  4. 前記ガードプレートの先端部を通る垂直平面と電子ビーム溶解炉を構成する天井壁と の交線と、上記ガードプレートの先端部からガードプレートの延在方向に延長した平面と上記天井壁との交線とで囲まれた天井壁領域に前記電子銃を配置することを特徴とする請求項3に記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  5. 前記水平面に対するガードプレートの傾斜角を45°〜80°の範囲とすることを特徴とする請求項4に記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  6. 前記ハース領域よりも外部に電子銃が配置され、前記電子銃の先端部と前記ハースのプール面中心との距離が1m〜3mの範囲に選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  7. 前記金属が、チタン、ジルコニウム、ニオブ、モリブデンまたはタンタルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の金属の電子ビーム溶解炉。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の電子ビーム溶解炉を用いて、原料金属の溶解およびインゴットの製造を行うことを特徴とする金属の電子ビーム溶解方法。
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