JP5046145B1 - 開蓋装置 - Google Patents

開蓋装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5046145B1
JP5046145B1 JP2012501058A JP2012501058A JP5046145B1 JP 5046145 B1 JP5046145 B1 JP 5046145B1 JP 2012501058 A JP2012501058 A JP 2012501058A JP 2012501058 A JP2012501058 A JP 2012501058A JP 5046145 B1 JP5046145 B1 JP 5046145B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery
dough
opening device
punching
perforating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012501058A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013065202A1 (ja
Inventor
伸二 芝野
兄 谷野
雅樹 大石
邦昭 稲吉
達生 加藤
勝彦 大河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Oil Co Ltd filed Critical Fuji Oil Co Ltd
Priority to JP2012501058A priority Critical patent/JP5046145B1/ja
Priority claimed from PCT/JP2011/078182 external-priority patent/WO2013065202A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5046145B1 publication Critical patent/JP5046145B1/ja
Publication of JPWO2013065202A1 publication Critical patent/JPWO2013065202A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Food-Manufacturing Devices (AREA)
  • Devices For Opening Bottles Or Cans (AREA)
  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Abstract

【課題】缶の内部に流体状物が残り難い開蓋装置の提供。
【解決手段】流体状物を封入した斗缶を保持する保持部と、一方側を下方にした斗缶においてその下方側の蓋板の一部を穿孔する送出用穿孔部材とを備え、保持部は、斗缶を長手方向一方側に下傾斜させた状態で斗缶の胴体を形成する四つの隅部のうちの一つの隅部を他の隅部よりも下位置で支持する谷状支持部を備え、送出用穿孔部材は筒状に形成され、送出用穿孔部材は、下方側の蓋板の一部を貫通して斗缶の内部に挿入される一端側の穿孔用端部と、穿孔用端部から送出用穿孔部材の内部に流入した流体状物を送出用穿孔部材の外部へ向けて送出させる内部通路と、内部通路を通った流体状物を通路から送出させる他端側の送出口とを備え、送出用穿孔部材は、谷状支持部に支持された斗缶の下方側の蓋板における一つの隅部の近傍位置にあって、斗缶の傾斜と略同傾斜になるよう傾斜方向に沿って配置されている開蓋装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、食用油等の流体状物を封入した斗缶(例えば一斗缶)の蓋の一部を開蓋して取出すための開蓋装置に関する。
この種の開蓋装置として、下記特許文献1の開蓋装置(油供給装置)が提案されている。該特許文献1に記載された開蓋装置は、油を封入した缶を載置する載置壁と、載置壁の前方にあって缶の前端部を保持する保持壁と、保持壁に取付けられた穿孔刃とを備える。
載置壁は、前方に向けて下傾斜している。穿孔刃は、先端を尖らせた略等辺三角錐形状に形成され、その上面部に基端部の中央部側に向けて下向き傾斜して凹む油ガイド溝を備え、油ガイド溝の最下部である基端部中央部に貫通孔を備えている。
上記構成の開蓋装置では、作業者が缶を載置壁に横たわるように乗せ、缶を前方に移動させると穿孔刃が缶の蓋の一部を穿孔(開蓋)し、缶をさらに前方へ移動させることで、保持壁が缶の前端部を保持する。そして缶の蓋が穿孔されると、缶の内部の油は穿孔された部分から穿孔刃の油ガイド溝に送出され、送出された油は、貫通孔を下方に向けて通過する。
実開平5−30000号公報
上記従来の開蓋装置の穿孔刃は、上面部に油ガイド溝を備え、油ガイド溝の最下部である基端部中央部に貫通孔を備えている構成である。このため、蓋の穿孔された部分から送出された油は、油ガイド溝から貫通孔を下方に向けて通過する。しかし、油ガイド溝は、穿孔刃の上面部に基端部の中央部側に向けて下向き傾斜して凹むよう形成されており、穿孔刃の先端は油ガイド溝より高い位置にある。このため、缶の内部の油面位置が穿孔刃の上面部となるまで送出されると、油が油ガイド溝に至らない。そうなると、缶の内部の油は送出できないから、缶の内部に油が残り易い。
また、上記従来の開蓋装置では、油は穿孔刃の最下部である基端部中央部に形成された小径の貫通孔から送出されるから、一定時間における缶からの油の送出量が少ない。このため、従来の開蓋装置の使用用途は、油の小分けに限定されてしまい、従来の開蓋装置は、食品メーカーのように、例えば10〜20個の缶に充填された大量の油を一時期に使用する(必要とする)環境下で用いるには適さない。なお、このような問題は、油を封入した缶を開蓋する場合に限らず、油以外の流体状物を封入した缶を開蓋する開蓋装置全般に共通の問題であった。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、缶の内部に流体状物が残りにくく、一定時間における缶からの油の送出量を、従来に比べて多くすることが可能な開蓋装置の提供を目的とする。
本発明の開蓋装置は、流体状物を封入した斗缶を保持する保持部と、一方側を下方にした斗缶においてその下方側の蓋板の一部を穿孔する送出用穿孔部材とを備え、前記保持部は、斗缶を長手方向一方側に下傾斜させた状態で、斗缶の胴体を形成する四つの隅部のうちの一つの隅部を他の隅部よりも下位置で支持する谷状支持部を備え、前記送出用穿孔部材は筒状に形成され、該送出用穿孔部材は、前記下方側の蓋板の一部を貫通して斗缶の内部に挿入される一端側の穿孔用端部と、該穿孔用端部から送出用穿孔部材の内部に流入した流体状物を送出用穿孔部材の外部へ向けて送出させる内部通路と、該内部通路を通った流体状物を通路から送出させる他端側の送出口とを備え、前記送出用穿孔部材は、前記谷状支持部に支持された斗缶の、下方側の蓋板における前記一つの隅部の近傍位置にあって、斗缶の傾斜と略同傾斜になるよう傾斜方向に沿って配置されていることを特徴としている。
上記構成において、斗缶をその最も下の隅部位置で谷状支持部が支持するよう保持部に保持させた状態で、送出用穿孔部材の穿孔用端部が下方側の蓋板の一部を貫通すると、斗缶の内部に充填された流体状物が、送出用穿孔部材の一端側の穿孔用端部から内部通路を通って他端側の送出口から送出され、送出用穿孔部材は、谷状支持部に支持された斗缶の蓋板の隅部の近傍に対応する位置にあって、斗缶の傾斜と略同傾斜になるよう傾斜方向に沿って配置されているから、斗缶の内部に流体状物が残りにくい。
本発明の開蓋装置では、送出用穿孔部材の穿孔用端部に、送出用穿孔部材の筒壁を貫通する取込孔が形成された構成を採用することができる。この構成によれば、缶の内部の流体状物の一部は、取込孔を通過して内部通路に至り、送出口へ送られる。
本発明の開蓋装置では、取込孔は、穿孔用端部の底部側に形成されている構成を採用することができる。この構成によれば、隅部における缶の内部の流体状物の一部は、取込孔を通過して内部通路に至り、送出口へ送られる。
本発明の開蓋装置では、前記一つの隅部近傍位置の対角線上において蓋板の一部に空気孔を穿孔する空気取込用穿孔部材を備えた構成を採用することができる。この構成によれば、空気取込用穿孔部材によって空気孔が穿孔されることで、流体状物が送出用穿孔部材の送出口から容易に送出され易い。
本発明の開蓋装置では、空気取込用穿孔部材は筒状に形成され、蓋板の一部に挿通した状態で、缶の内部に空気を取込む構成を採用することができる。この構成によれば、空気は缶の外部から空気取込用穿孔部材の内部を通って缶の内部へ取込まれる。
本発明の開蓋装置では、送出用穿孔部材の送出口から送出された流体状物をろ過するろ過部が設けられた構成を採用することができる。この構成によれば、送出された流体状物に含まれる不純物や、送出された後に流体状物に入り込んだ不純物が取除かれる。
本発明の開蓋装置では、保持部は、斗缶を長手方向一方側に下傾斜させた状態で、斗缶の胴体を形成する一つの隅部位置で支持する谷状支持部を備え、送出用穿孔部材は、下方側の蓋板の一部を貫通して缶の内部に挿入される一端側の穿孔用端部と、穿孔用端部から送出用穿孔部材の内部に流入した流体状物を送出用穿孔部材の外部へ向けて送出させる内部通路と、内部通路を通った流体状物を通路から送出させる他端側の送出口とを備えた筒状に形成されているから、斗缶をその隅部が保持部の谷状支持部に保持されるようにし、送出用穿孔部材の穿孔用端部が下方側の蓋板の一部を貫通すると、斗缶の内部に充填された流体状物が送出用穿孔部材の一端側の穿孔用端部から内部通路を通って他端側の送出口から送出され、送出用穿孔部材は、谷状支持部に支持された斗缶の、下方側の蓋板における一つの隅部近傍位置にあって、斗缶の傾斜と略同傾斜になるよう傾斜方向に沿って配置されているから、斗缶の内部に流体状物が残りにくい。また、一定時間における缶からの油の送出量を、従来に比べて多くすることが可能である。
本発明の一実施形態に係る開蓋装置の後方上方からの全体斜視図である。 同開蓋装置の平面図である。 同開蓋装置の載置壁を水平にした状態を表す背面図である。 同開蓋装置の背面図である。 同開蓋装置の側面図である。 同開蓋装置の送出用穿孔部材の径方向中心位置での側面断面図である。 同開蓋装置の正面図である。 同開蓋装置の送出用穿孔部材を表す図で、(a)は平面図、(b)は径方向中心での側面断面図、(c)は斗缶に差し込まれた状態の側面図、(d)は底面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る開蓋装置を、図1ないし図8に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る開蓋装置1は、斗缶2の長手方向一方側の蓋板の一部を開蓋する装置で、本実施形態では、大豆白絞油やサラダ油等の食用油(流体状物の一例)3を封入した斗缶2において、その蓋板の一部を穿孔して、食用油3を、次工程を行う調合用タンク(図示せず)に送出するためのものである。
本実施形態で扱われる斗缶2は、一斗缶であり、運搬用把手2a(図1参照)を有した長手方向一方側の蓋板である矩形の天板2Aと、天板2Aに対向する矩形の底板2Bと、天板2Aと底板2Bを一体化する側板部とから構成されている。側板部は、四方の側板2Cからなり、斗缶2は、側板を枠状に折曲げられてなる四隅部を有する。各隅部における折曲げ角度は略90°である。なお、本実施形態における斗缶2は、ブリキ製である。また、本実施形態では、作業者側を後と定義し、その反対側(図6に示す、食用油3が送出される側)を前と定義する。
図1ないし図7に示すように、開蓋装置1は、基台4と、基台4上に配置された支持部5と、支持部5によって基台4に取付けられて斗缶2を保持する保持部6と、斗缶2の天板2Aの一部を穿孔する送出用穿孔部材7と、斗缶2の天板2Aの一部を穿孔する空気取込用穿孔部材8と、ろ過部9とを備えている。
基台4は、ステンレス製であり、平面視して正方形に形成されている。基台4の上面4aは、平坦面である。基台4の下面四隅には、キャスタ10が配置されている。支持部5は、基台4の上面4aの四隅に配置された支持柱から構成されている。支持柱は、左右一対で配置された二本の後支持柱50と、左右一対で配置された二本の前支持柱51を備える。各後支持柱50どうし、各前支持柱51どうしは、左右方向および前後方向に沿う補強部材52によって連結されている。
各後支持柱50は、基台4に対して垂直に立設される柱本体部53と、柱本体部53の上端部に一体的に形成された傾斜柱部54とを備える。各傾斜柱部54は、各後支持柱50と同一断面形状に形成されている。各傾斜柱部54は、上方且つ前方へ直線状に傾斜して延長されている。
このように、基台4上に、異なる高さの後支持柱50および前支持柱51を配置してその上端部に保持部6が支持されている。これによって、保持部6は前方に向けて下傾斜している。
図1ないし図4に示すように、保持部6は、一方側載置部60と、他方側載置部61と、連結部62と、ストッパ63とを備える。本実施形態における保持部6には、同サイズの斗缶2を、二個同時に載置することが可能である。すなわち、一方側載置部60、他方側載置部61のそれぞれに、同様の構成の斗缶2を載置することが可能である。なお、保持部6はステンレスから形成されている。
一方側載置部60および他方側載置部61は、左右に並べて配置され、一方側載置部60および他方側載置部61は同高さに配置されている。一方載置部60と他方側載置部61は、同一の構成であるから、一方側載置部60の構成の説明をもって他方側載置部61の構成の説明を兼用する。
図2および図4に示すように、一方側載置部60は、前後方向での垂直断面形状が略V形状となるよう一体に形成される左右一対の載置壁64を備えている。両載置壁64の垂直面内における離間角度は、載置壁64の下端部を中心として、略90°に設定されている。すなわち、両載置壁64で形成される幅方向中心部(一方側載置部60の下部)に、両載置壁64によって略90°に広げられた谷状支持部55が形成されている。
谷状支持部55の底部は、下方に凸となる円弧状の曲面に形成されている。この曲面の中心は、一方側載置部60(他方側載置部61も同様)に斗缶2を載置した状態で、斗缶2の側板2Cの隅部の曲面の中心と略同心となるよう設定されている。各載置壁64は、同一高さに設定されている。この場合の高さは、谷状支持部55から傾斜方向に沿う長さである。なお、各載置壁64の後上部には、角を切除した面取部64aが形成されている。
各載置壁64の上壁面64bは、斗缶2の載置面である。各上壁面64bは同一高さに形成されるとともに、前方へ向けて下傾斜されている。各上壁面64bは、傾斜方向に所定の長さに形成された平滑面とされている。所定の長さとは、後述するように、斗缶2を載置壁64に安定して載置することのできる長さである。載置壁64の上壁面64bの高さは、斗缶2の一側板2Cの幅(胴回り方向に沿う方向の長さ)に比べて小さく設定されている。
前述したように、他方側載置部61の構成は一方側載置部60の構成と同様であるので、その説明を省略する。なお、一方側載置部60および他方側載置部61の左右方向での離間幅は、一方側載置部60および他方側載置部61の載置壁64に斗缶2を載置した際に、斗缶2(その隅部)どうしが当らないように設定されている。
図2に示すように、連結部62は、一方側載置部60と他方側載置部61との間を一体的に連結する第一連結体65と、一方側載置部60と他方側載置部61とを後方で一体的に連結する第二連結体66とから形成されている。第一連結体65と第二連結体66とは一体的に形成されている。第一連結体65は、前方傾斜体62Aと後方傾斜体62Bとから一体的に形成されている。前方傾斜体62Aは、一方側載置部60および他方側載置部61の隣り合う載置壁64の上端部どうしに渡されて、載置壁64の上端部どうしを一体的に連結する部分である。前方傾斜体62Aは、一方側載置部60および他方側載置部61の傾斜角に等しい傾斜角で前方へ傾斜している。
後方傾斜体62Bは、面取部64aどうしを一体的に連結する部分である。後方傾斜体62Bは、前方傾斜体62Aとは反対方向に傾斜した板状に形成され、しかもその傾斜は、面取部64aに沿っており、前方傾斜体62Aに比べて急峻である。
第二連結体66は、一方側載置部60の後端部、他方側載置部61の後端部、および第一連結体65の後方傾斜体62Bの後端部を一体的に連結するものである。第二連結体66は板状に形成され、一方側載置部60の後方および他方側載置部61の後方を開放して、第二連結体66の前面は、後支持柱50の各傾斜柱部54の後面に、溶接等の手段により固定されている(例えば図5参照)。
図1ないし図3に示すように、ストッパ63は、一方側載置部60用の第一ストッパ部67、他方側載置部61用の第二ストッパ部68を備え、第一ストッパ部67および第二ストッパ部68は繋部69によって一体化されている。第一ストッパ部67および第二ストッパ部68は、それぞれ一方側載置部60、他方側載置部61の前端部にそれぞれ立設するよう一体的形成されている。第一ストッパ部67および第二ストッパ部68の構成は同様(左右対称の構成)であるので、第一ストッパ部67の構成の説明をもって第二ストッパ部68の構成の説明を兼用する。
第一ストッパ部67は、板状のストッパ壁671と、前支持柱51のうちの一方の上部に固定される固定部672とを備える。ストッパ壁671は、一方側載置部60の載置壁64の前端上面に一体的に形成され、該前端上面から立設した板状に形成されている。ストッパ壁671は、一方側載置部60の傾斜方向に対して垂直な方向に立設されている。すなわちストッパ壁671は、鉛直方向に対して上方ほど前方に傾斜するよう一方側載置部60に取付けられている。ストッパ壁671の高さは、斗缶2の天板2Aの対角線長さに比べて小さく設定されている。なお、この場合の前記高さとは、前方に傾斜する方向に沿った距離である。
また、図2、図3に示すように、ストッパ壁671は、両載置壁64によって形成される谷状支持部55の上方に相当する領域を切除されている。すなわち、ストッパ壁671は背面視して、六角形状に形成されている。また、谷状支持部55の前部は後方へ向けて切欠かれた切欠部5A(特に図2参照)を備え、ストッパ壁671における切欠部5Aに対応する領域が切除されていることにより、谷状支持部55の前部と第一ストッパ部67の底辺との間に、挿通孔5aが形成されている。挿通孔5aは後に詳述する送出用穿孔部材7の一部を後方に向けて突出させる部分である。また、ストッパ壁671の板面には、斗缶2の天板2Aに取付けられた運搬用把手2aが挿入される開口671aが形成されている。
固定部672は、ストッパ壁671の外側端辺から前方に折曲されることで形成されている。固定部672の下端部は前支持柱51のうちの一方の上端部に、溶接等の手段により固定されている(例えば図5参照)。
ストッパ壁671の上端面には、上方に突出する突出壁673が一体的に形成されている。突出壁673は背面視して三角形状に形成されている。図5および図6に示すように、突出壁673の板面において、開口671aの中心部(谷状支持部55の略中心に相当する)に対応する位置に、挿通孔673aが形成されている。挿通孔673aは、後に詳述する空気取込用穿孔部材8を挿通させる部分であり、挿通孔673aの周壁面は、谷状支持部55の傾斜方向に沿う方向に形成されている。
図2、図6、図8に示すように、送出用穿孔部材7は、一方側載置部60側と他方側載置部61側の双方に、一個ずつ設けられており、何れの送出用穿孔部材7の構成も同様であるから、一方の送出用穿孔部材7の構成の説明をもって他方の送出用穿孔部材7の構成の説明を兼用する。
送出用穿孔部材7は、一端側(後端側)の穿孔用端部71と、本体部70と、内部通路72と、他端側(先端側)の送出口73とを備えた筒状体に形成されている。送出用穿孔部材7は、その軸心を谷状支持部55の傾斜に沿って配置されている。内部通路72は、送出用穿孔部材7の長手方向に同一径の断面に形成されている。送出口73は、内部通路72の他端側の部分である。送出用穿孔部材7は、斗缶2を構成する金属に比べて硬質の金属(例えばステンレス)で形成されている。
穿孔用端部71は、両載置壁64に載置された状態の斗缶2における天板2Aの下隅部を貫通して斗缶2の内部に挿入される部分である。穿孔用端部71は、筒状体である送出用穿孔部材7の後部を、その軸心方向に対して傾斜する平面上で剪断したような形状に形成されている(特に図2、図8参照)。穿孔用端部71の後端は、側面視および平面視して鋭角的であり、尖っている。換言すれば、穿孔用端部71を平面視した場合、筒状体の剪断面74が上面となっており、穿孔用端部71は、筒状体(の外殻部)の後端を尖らせた楕円状に形成されている。
剪断面74には加工が施されている。すなわち剪断面74の後端部を除く面の少なくとも一部は、上方に凸となる湾曲円に形成されている。具体的には、剪断面74における後端面は略平面状に形成され、剪断面74における後端面から前側の領域は、径方向内方側ほど下方に位置するよう湾曲した湾曲形状に形成されている。換言すれば、後端面を略平面状に形成して前側の領域を湾曲させることで、剪断面74においてエッジ部をできるだけ少なく形成されている。
また、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71は、挿通孔5aの前方から後方に向けて突出しており(ストッパ壁671よりも後方に突出しており)、穿孔用端部71の後端を下側にして、後端が谷状支持部55の中心に略一致するよう配置されている。しかも前記後端は、切欠部5Aよりも後方で谷状支持部55の中心の上方にあって、できるだけ谷状支持部55の中心近傍に位置するよう配置されている。
前述したように、穿孔用端部71は、斗缶2の天板2Aの隅部を穿孔する部分であり、穿孔用端部71の後端と谷状支持部55の中心の上面との間の上下方向距離は、後端が斗缶2の天板2Aにおける隅部の縁にできるだけ近い位置になるよう設定されることが好ましい。
穿孔用端部71(すなわち斗缶2の内部に挿入される部分)には、筒状体の一部を貫通する取込孔75が形成されている。取込孔75は複数形成され、本実施形態では、穿孔用端部71の底面側に配置されている。取込孔75は、前記底面側において、穿孔用端部71の周方向に離間して並べて形成され、しかも軸心方向に沿う方向に離間して並べて配置されることで、四箇所に形成されている。
本体部70は円筒状に形成されており、外周部に雄ネジ76が形成されている。そして図6に示すように、第一ストッパ部67および第二ストッパ部68の各ストッパ壁671に、送出用穿孔部材7を取付けるための取付部材11がそれぞれ固定されている。各取付部材11は、同様の構成であるので、一方の取付部材11の構成の説明をもって他方の取付部材11の構成の説明を兼用する。
同図に示すように、取付部材11は、ストッパ壁671の前面下部に溶接等の固定手段によって固定されている。取付部材11は、ストッパ壁671の前面下部に固定されて上下方向に沿うよう垂下する垂下板110と、垂下板110の下端部に溶接等の固定手段によって固定された受筒体111とを備える。
受筒体111は、その軸心を谷状支持部55の傾斜に沿う方向に設けられており、受筒体111の内周面に、本体部70の雄ネジ76に螺合する雌ネジ111aを備えている。したがって、送出用穿孔部材7をその軸心回りに回転させることで、送出用穿孔部材7は受筒体111に対して前後方向に移動可能である。このため、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71の、挿通孔5aからの後方への突出量を調節することが可能である。
図1ないし図3に示すように、一方側載置部60側と他方側載置部61側のそれぞれに、前記空気取込用穿孔部材8が設けられている。各空気取込用穿孔部材8の構成は同様であるから、一方の空気取込用穿孔部材8に係る説明をもって、他方の空気取込用穿孔部材8の説明を兼用する。
空気取込用穿孔部材8は、筒状に形成されており、突出壁673の板面に形成された挿通孔673aに挿通支持されている。前述したように、挿通孔673aは、谷状支持部55の傾斜方向に沿う方向に形成されているから、挿通孔673aに挿通する空気取込用穿孔部材8も谷状支持部55の傾斜方向に沿って配置されている。
図5および図6に示すように、空気取込用穿孔部材8は、送出用穿孔部材7の上方に、送出用穿孔部材7から所定距離だけ離間した位置に配置されている。より具体的に、空気取込用穿孔部材8は、斗缶2の天板2Aにおいて、送出用穿孔部材7による穿孔位置に対して、対角線上で対応する位置に穿孔可能に配置されている。本実施形態では、所定距離として、空気取込用穿孔部材8による穿孔位置が、前記対角線上で、送出用穿孔部材7による穿孔位置に対して最も離間する位置である。
空気取込用穿孔部材8は、突出壁673の後側に突出する穿設部80と、突出壁673の前側に突出する本体部70とを一体的に備え、内部に空気取込用空間81を備える。空気取込用穿孔部材8の後端側は、空気取込用穿孔部材8の軸心方向に対して傾斜する平面上で剪断したような形状に形成されている。これによって、穿設部80の後端は尖っている。なお、空気取込用穿孔部材8の径は、送出用穿孔部材7の径に比べて小さく設定されている。空気取込用穿孔部材8の後端と送出用穿孔部材7の後端とでは、送出用穿孔部材7の後端のほうが、より後方に位置している(特に図6参照)。
ろ過部9は、送出用穿孔部材7の送出口73等から送出された食用油3に混じる不純物をろ過する部分である。ろ過部9は、切欠部5Aの下方から前方に延長されたステンレス製のろ過本体部90を備える。図7に示すように、ろ過本体部90は、左右方向にあっては、正面視した場合、二本の前支持柱51の間に配置されている。ろ過本体部90は、切欠部5Aの下方にあって、送出用穿孔部材7の送出口73から送出された食用油3を受ける受部91と、受部91の前部下方にあって受部91に連通するろ過材装着部92とから箱状に形成されている。受部91は、前方に下傾斜した樋状に形成されており、食用油3をろ過材装着部92に自然流下させる底壁93と、底壁93の両側端部から立設された立壁94とを備える(図6参照)。
ろ過材装着部92は、下方が開放された枠状に形成されている。ろ過部9は、ろ過材装着部92に装着されるろ過材を備える。図5および図7に示すように、ろ過材は、フィルタ95および永久磁石96である。ろ過材装着部92において、フィルタ95が永久磁石96の上側に配置されている。フィルタ95はステンレス製であり、矩形フレーム97と矩形フレーム97に張設された網体98とから構成されている。このようなフィルタ95が上下方向に複数枚重ねて配置されている。永久磁石96は杆状(円筒状)に形成されており、該杆状の永久磁石96が横方向に並べて所定間隔置きに、複数段で配置されている。
なお、空気取込用穿孔部材8の前部は、例えば図6に示すように、連結管12によって受部91の上部に連通されている。
次に、上記構成の開蓋装置1の使用方法を説明する。本実施形態における開蓋装置1では、一方側載置部60および他方側載置部61の双方に斗缶2を載置することができるが、ここでは便宜上、一方側載置部60に斗缶2を載置して、斗缶2の内部から食用油3を送出させる場合について説明する。なお、図3に限って、一方側載置部60および他方側載置部61の双方に斗缶2を載置した状態を表している。
まず、図1に示すように、作業者が食用油3(例えば15kg程度)を充填した斗缶2を、一方側載置部60の後方寄りに載置する。斗缶2を一方側載置部60に載置することにより、使用者に斗缶2を把持する負担がなくなる。そして、斗缶2を一方側載置部60に載置する場合、側板2Cで形成される一つの隅部が谷状支持部55に嵌まるようにし、斗缶2の隣り合う側板2Cをそれぞれ左右の載置壁64に載せるようにする。このとき、斗缶2の側板2Cを枠状に折曲げられてなる四隅部における折曲げ角度は略90°であり、載置壁64の開き角度も90°であるから、斗缶2を載置壁64に安定して載置することができる。
そして、作業者は、斗缶2を前方に押す。このとき、斗缶2には食用油3が充填されていているから、その重さ分だけ斗缶2を前方へ押す力が少なくて済む。そして作業者がさらに斗缶2を前方へ押して移動させると、天板2Aの隅部(斗缶2を載置壁64に載置した状態において下隅部)に、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71が差し込まれる。このとき、穿孔用端部71の後端は鋭角的であり尖っているから、斗缶2の天板2Aに容易に差し込まれる(斗缶2の天板2Aが開蓋される)。
さらに作業者が斗缶2を前方へ押すと、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71が斗缶2の内部に挿入されるとともに、天板2Aの上端部に、空気取込用穿孔部材8の穿設部80が差し込まれる。作業者は、斗缶2の天板2Aが、ほぼ第一ストッパ部67のストッパ壁671に当接するまで斗缶2を前方に押す。空気取込用穿孔部材8の穿設部80が送出用穿孔部材7の穿孔用端部71よりも後に天板2Aに差し込まれるのは、空気取込用穿孔部材8の後端と送出用穿孔部材7の後端とでは、送出用穿孔部材7の後端のほうが、より後方に位置しているからである。
送出用穿孔部材7の穿孔用端部71が天板2Aに差し込まれただけでは、斗缶2に充填された食用油3は送出用穿孔部材7から送出しにくい。しかしながら、空気取込用穿孔部材8の穿設部80が天板2Aに差し込まれることにより、空気取込用穿孔部材8の内部を通って空気が斗缶2内に送られ得る状態となる。そして斗缶2は前方へ傾斜している。このため、食用油3はその自重で、送出用穿孔部材7の内部通路72を通過して、送出口73から滞りなく送出される。そして、送出口73から送出された食用油3は、ろ過部9のろ過本体部90に自然落下する。なお、仮に食用油3が空気取込用穿孔部材8から浸入してきた場合には、その食用油3は、連結管12から受部91に落下する。
送出用穿孔部材7の穿孔用端部71が天板2Aに差し込まれた場合、食用油3は送出口73のみから送出されるとは限らず、穿孔用端部71の外周部と穿孔用端部71による穿孔部との隙間から漏れ出ることも考えられる。しかし、本実施形態では、谷状支持部55の前部は後方へ向けて切欠かれた切欠部5Aを備えており、切欠部5Aの下方には、ろ過部9(受部91)が設置されている。このため、穿孔用端部71の外周部と穿孔用端部71による穿孔部との隙間から漏れ出た食用油3は、切欠部5Aを通るようにして、ろ過部9に落下する。
このようにして、斗缶2の内部の食用油3が、送出口73から送出されてろ過部9へ至り、斗缶2の内部の食用油3が順次減ってくると、食用油3の斗缶2内での高さが下がる。続いて食用油3が送出されることで、食用油3の表面表が送出用穿孔部材7の穿孔用端部71より下がると(図8の仮想線Fの位置)、内部通路72の後端側の入口から食用油3が内部通路72内へ入らなくなる。
しかしながら、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71は斗缶2の内部に挿入されており、穿孔用端部71には、筒状体の一部を貫通する複数の取込孔75が形成され、これら取込孔75は穿孔用端部71の底面側に配置されている。
そして、斗缶2は前方へ傾斜した状態で載置壁64に載置されており、送出用穿孔部材7は斗缶2の傾斜と略同一の傾斜になっている。このため、内部通路72の後端側の入口から食用油3が内部通路72内へ入らなくても、食用油3は、取込孔75の外側から内部通路72へ取り込まれ、送出口73からろ過部9へ送出される。このため、斗缶2の内部には食用油3が残りにくい。
さらに、穿孔用端部71は、筒状体である送出用穿孔部材7の後部を、その軸心方向に対して傾斜する平面上で剪断したような形状に形成されている。このため、穿孔用端部71が天板2Aに差し込まれて挿入されると、天板2Aに形成された穿孔部に相当する天板2Aの一部が、斗缶2の内部で上方にのみ持ち上げられる(図8(c)参照)。
例えば、送出用穿孔部材7が三角錐形状に形成されていてその尖端部分で穿孔した場合では、穿孔部に相当する天板2Aの一部は、斗缶2の内部で三方向に広がる。そうなると、穿孔部に相当する天板2Aの一部が食用油3の送出を邪魔する部分となる。しかしながら、本実施形態では、天板2Aに形成された穿孔部に相当する天板2Aの一部が、斗缶2の内部で上方にのみ持ち上げられる。このため穿孔部に相当する天板2Aの一部が、送出用穿孔部材7から送出される食用油3の送出を邪魔せず、したがって斗缶2の内部には食用油3が残りにくい。
一方側載置部60において食用油3が送出されている間に、他方側載置部61に、上記と同様にして別の斗缶2を載置して、上記と同様にしてその斗缶2から食用油3を送出することができる。
このように、本実施形態の開蓋装置1は、斗缶2を載置して食用油3を送出させる構成を二つ備えているから、作業性が著しく向上し、しかも食用油3を送出させるために作業者が斗缶2を把持しておく必要がない。このため作業が非常に楽に行える。
ところで、本実施形態では、ろ過部9へ送出した食用油3はフィルタ95の網体98でろ過され、さらにフィルタ95から落下して永久磁石96に接触、あるいは永久磁石96の間を通過する。特に、永久磁石96を設けている理由として、斗缶2の天板2Aに送出用穿孔部材7の穿孔用端部71が差し込まれたり、あるいはさらに挿入されたりすると、天板2Aの穿孔に伴う金属粉(不純物の一例)の発生が危惧されるからである。
しかしながら、仮にこのような金属粉が発生していたとしても、金属粉等はフィルタ95で漉され、漉されきれなかった金属粉があったとしても、永久磁石96によって吸着される。このため、安心で安全な食用油3を提供することができる。金属粉以外の不純物はフィルタ95によってろ過させる。
ところで、送出用穿孔部材7は円筒状であり、穿孔用端部71の剪断面74には、後端面を略平面状に形成して前側の領域を湾曲させることで、剪断面74においてエッジ部をできるだけ少なく形成した加工が施されている。このように、送出用穿孔部材7にはエッジ部をできるだけ形成しないようにしているため、穿孔用端部71が天板2Aに差し込まれて穿孔用端部71が天板2Aを構成する金属(ブリキ)に接触しつつ斗缶2の内部に挿入される途中でも、金属粉の発生を効果的に抑えられる。
なお、本実施形態では、ストッパ壁671に斗缶2の天板2Aが当接する場合の説明をしている。しかしながら、実際の斗缶2では、天板2Aの四方には縁(図示せず)が突出していて、天板2Aが縁の高さ分だけ後方に位置している場合がある。このような斗缶2では、ストッパ壁671に当接する部分は、斗缶2の縁である。そして、斗缶2の縁がストッパ壁671に当接したとしても、上記と同様の作用効果を奏し得る。なお、このような斗缶2の場合では、送出用穿孔部材7、空気取込用穿孔部材8で穿孔する部分は、縁の内側近傍である。
ところで、従来の開蓋装置のように、先端を尖らせた略等辺三角錐形状に形成し、その上面部に基端部の中央部側に向けて下向き傾斜して凹む油ガイド溝を形成し、油ガイド溝の最下部である基端部中央部に貫通孔を備えた送出用穿孔部材を用いただけでは、本実施形態にように、大量の食用油3を斗缶2から送出させる開蓋装置として用いることができない。しかしながら、本実施形態では、上記のように、空気取込用穿孔部材8の穿設部80が天板2Aに差し込まれると、空気取込用穿孔部材8の内部を通って空気が斗缶2内に送られ得る状態となる。このため、一定時間に斗缶2内から送出される食用油3の送出量が従来の開蓋装置に比べて著しく、多くなる(食用油3の送出能力が向上する)。
ここで、本実施形態において、斗缶2に食用油3としてナタネ油を充填し、ナタネ油を77.8°Cに加熱した状態で、ナタネ油が缶2から送出し終わるまで(送出用穿孔部材7からナタネ油が滴下するようになるまで)の時間を計測したところ、一個の斗缶2について17秒であった。加熱した他の食用油3でも実験した結果も、斗缶2から食用油3が送出され終わるまでに要した時間は、ほぼ同様であった。このことから、作業者が食用油3を充填した斗缶2を、一方側載置部60に載置してから、食用油3が斗缶2から送出され終わるまでに要する時間は、20〜30秒の間であり、短時間で斗缶2から食用油3を送出できる。なお、空気取込用穿孔部材8を塞いだ場合では、77.8°Cに加熱したナタネ油が缶2から送出し終わるまでの時間は、2分13秒であった。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。
上記実施形態では、作業者が斗缶2を一方側載置部60、他方側載置部61に載置して、前方へ押すことで、斗缶2の天板2Aに、送出用穿孔部材7の穿孔用端部71と空気取込用穿孔部材8の穿設部80とで穿孔される構成とした。すなわち、送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8は固定した構成である。しかしながら、送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8を一方側載置部60(他方側載置部61)の傾斜に沿って前後方向に移動(駆動)する構成を選択することもできる。この場合、作業者が斗缶2を一方側載置部60(他方側載置部61)に載置して前方へ押して斗缶2をストッパ壁671に、特別に設けたスイッチを操作することで、送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8が後方へ移動(駆動)する構成を採用できる。
上記実施形態では、送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8をともに天板2Aを穿孔する側に配置した。しかしながら、空気取込用穿孔部材8は、斗缶2の底板2Bを穿孔するよう構成することもできる。この場合、作業者が斗缶2を一方側載置部60(他方側載置部61)に載置して前方へ押して天板2Aを穿孔し、その後に底板2Bの上隅部に空気取込用穿孔部材8が自動的に差し込まれるような構成を採用することができる。
要するに、上記実施形態では、固定された送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8に対して斗缶2を移動させて天板2Aに穿孔する構成とした。しかしながら、一方側載置部60(他方側載置部61)に載置固定された斗缶2に対して送出用穿孔部材7および空気取込用穿孔部材8が移動して天板2A等に穿孔する構成であってもよい。
上記実施形態では、送出用穿孔部材7は円筒状に形成した。しかしながら送出用穿孔部材7はこの形状に限定されない。送出用穿孔部材7は、例えば角筒状(例えば四角筒状)に形成することも可能である。この場合、角筒状体の一つの隅部を下にするようにして、該隅部が斗缶2の内部の下隅部に沿うようにすることが考えられる。そして、角筒状体の一つの隅部に取込孔75を形成することで、取込孔75の外側から角筒状体の内部通路72に食用油3を導入することができ、斗缶2の内部に食用油3が残りにくい。
さらに、上記実施形態では、斗缶2の載置部は一方側載置部60および他方側載置部61から構成して、二個の斗缶2を同時に載置できるようにした。しかしながら、斗缶2を載置する載置部は二個に限定されることなく、扱う食用油3の量に応じて、三個あるいはそれ以上の載置部を設ける構成を採用することができる。この場合、載置部を左右一列に並べたり、左右方向に複数個配置した載置部を、前後方向に複数配置したりすることが可能である。そしてろ過部9は、設ける載置部の個数に応じてその大きさを適用させることが考えられる。このようにすることで、載置部の数だけ斗缶2を各載置部に載せて、効率よく食用油3を送出することができる。
なお、上記各実施形態では流体状物の一例として食用油3を挙げたが、食用油3を充填した斗缶2ではなく、流体状物の他の例として工業用油を充填した斗缶2の開蓋に用いることもできる。さらに、液糖、糖アルコール、牛乳、練乳、果汁、飲料などが充填された斗缶2の開蓋に用いることができる。また、常温で固化した食用固形油脂が充填された斗缶2の開蓋においては、あらかじめ温蔵庫や温熱水中で食用固形油脂を加熱融解してから、本発明の開蓋装置を適用することができる。
また、上記各実施形態の説明で用いた斗缶2は一斗缶である。しかしながら、本発明の開蓋装置1で扱う斗缶2は、一斗缶に限らず、天板2Aと、天板2Aに対向する矩形の底板2Bと、天板2Aと底板2Bを一体化する四方の側板2Cからなる斗缶であれば適用可能である。
1…開蓋装置、2…斗缶、2A…天板、2C…側板、3…食用油、5A…切欠部、5a…挿通孔、6…保持部、7…送出用穿孔部材、8…空気取込用穿孔部材、9…ろ過部、54…傾斜柱部、55…谷状支持部、60…一方側載置部、61…他方側載置部、64…載置壁、70…本体部、71…穿孔用端部、72…内部通路、73…送出口、74…剪断面、75…取込孔、80…穿設部、81…空気取込用空間、92…ろ過材装着部、95…フィルタ、96…永久磁石、671…ストッパ壁

Claims (6)

  1. 流体状物を封入した斗缶を保持する保持部と、一方側を下方にした斗缶においてその下方側の蓋板の一部を穿孔する送出用穿孔部材とを備え、
    前記保持部は、斗缶を長手方向一方側に下傾斜させた状態で、斗缶の胴体を形成する四つの隅部のうちの一つの隅部を他の隅部よりも下位置で支持する谷状支持部を備え、
    前記送出用穿孔部材は筒状に形成され、該送出用穿孔部材は、前記下方側の蓋板の一部を貫通して斗缶の内部に挿入される一端側の穿孔用端部と、該穿孔用端部から送出用穿孔部材の内部に流入した流体状物を送出用穿孔部材の外部へ向けて送出させる内部通路と、該内部通路を通った流体状物を通路から送出させる他端側の送出口とを備え、
    前記送出用穿孔部材は、前記谷状支持部に支持された斗缶の、下方側の蓋板における前記一つの隅部の近傍位置にあって、斗缶の傾斜と略同傾斜になるよう傾斜方向に沿って配置されていることを特徴とする開蓋装置。
  2. 送出用穿孔部材の穿孔用端部に、送出用穿孔部材の筒壁を貫通する取込孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の開蓋装置。
  3. 取込孔は、穿孔用端部の底部側に形成されていることを特徴とする請求項2記載の開蓋装置。
  4. 前記一つの隅部近傍位置の対角線上において蓋板の一部に空気孔を穿孔する空気取込用穿孔部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の開蓋装置。
  5. 空気取込用穿孔部材は筒状に形成され、蓋板の一部に挿通した状態で、斗缶の内部に空気を取込むものであることを特徴とする請求項4記載の開蓋装置。
  6. 送出用穿孔部材の送出口から送出された流体状物をろ過するろ過部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の開蓋装置。
JP2012501058A 2011-11-02 2011-12-06 開蓋装置 Expired - Fee Related JP5046145B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012501058A JP5046145B1 (ja) 2011-11-02 2011-12-06 開蓋装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011241433 2011-11-02
JP2011241433 2011-11-02
PCT/JP2011/078182 WO2013065202A1 (ja) 2011-11-02 2011-12-06 開蓋装置
JP2012501058A JP5046145B1 (ja) 2011-11-02 2011-12-06 開蓋装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5046145B1 true JP5046145B1 (ja) 2012-10-10
JPWO2013065202A1 JPWO2013065202A1 (ja) 2015-04-02

Family

ID=47087631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012501058A Expired - Fee Related JP5046145B1 (ja) 2011-11-02 2011-12-06 開蓋装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5046145B1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54149556U (ja) * 1978-04-05 1979-10-17
JPH0530000U (ja) * 1991-09-25 1993-04-20 関西熱化学株式会社 油供給装置
JPH08113293A (ja) * 1994-10-11 1996-05-07 Takada Seiyaku Kk 缶内容液抜取り装置
JPH1129193A (ja) * 1997-07-04 1999-02-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料タンク孔明け装置用孔明けやり
JP3113659U (ja) * 2005-06-13 2005-09-15 正義 藤場 残液回収装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54149556U (ja) * 1978-04-05 1979-10-17
JPH0530000U (ja) * 1991-09-25 1993-04-20 関西熱化学株式会社 油供給装置
JPH08113293A (ja) * 1994-10-11 1996-05-07 Takada Seiyaku Kk 缶内容液抜取り装置
JPH1129193A (ja) * 1997-07-04 1999-02-02 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料タンク孔明け装置用孔明けやり
JP3113659U (ja) * 2005-06-13 2005-09-15 正義 藤場 残液回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2013065202A1 (ja) 2015-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10244887B2 (en) Capsule for an extraction material, method for producing the capsule, and device for brewing coffee
EP2510804A3 (en) System, method and capsule for preparing a beverage
EP2276381B1 (en) Beverage production device
CN106660677B (zh) 用于提取咖啡饮料的包袋
RU2530361C2 (ru) Устройство для выпуска продукта экстракции из порционной упаковки, прокалывающее устройство и экстракционный аппарат
RU2012118674A (ru) Система порционного приготовления продукта питания
WO2013065202A1 (ja) 開蓋装置
RU2010142298A (ru) Картридж для приготовления жидкости, содержащий пробиваемую подающую перегородку
HRP20040633A2 (en) Closed capsule with opening mean
EP2891615A1 (en) Capsule for a beverage maker
EP2238049B1 (de) Kapsel für aufgussgetränke
US9451846B2 (en) Capsule for use in a food preparation machine
RU2013143360A (ru) Капсула, система и способ приготовления напитка
RU2015139696A (ru) Система и способ приготовления заданного количества напитка
ITMO20070179A1 (it) Apparato contenitore e metodo per produrre e consumare bevande solubili
US20140106036A1 (en) Beverage cartridge
CN106573717B (zh) 用于制备浸泡饮料的包袋
JP5046145B1 (ja) 開蓋装置
CN109984601B (zh) 一种多用途冲泡机
CN211347945U (zh) 一种蔬菜农药残留检测装置
BR112020016027A2 (pt) Máquina de bebidas com uma perfuração de cápsula controlada
BR112020015699A2 (pt) Máquina de bebida com uma face de dispensação parcialmente fechada
RU2012137096A (ru) Система, способ и капсула для приготовления напитка
CN111801035B (zh) 具有部分打开的分配面的饮料机器
IL244048A (en) Disposable cup assembly for heating fluid and lid for it

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20120613

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5046145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees