JP5045155B2 - 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物 - Google Patents

変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5045155B2
JP5045155B2 JP2007058865A JP2007058865A JP5045155B2 JP 5045155 B2 JP5045155 B2 JP 5045155B2 JP 2007058865 A JP2007058865 A JP 2007058865A JP 2007058865 A JP2007058865 A JP 2007058865A JP 5045155 B2 JP5045155 B2 JP 5045155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conjugated diolefin
copolymer rubber
mass
modified conjugated
structural unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007058865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008222744A (ja
Inventor
貴臣 松本
卓男 曽根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2007058865A priority Critical patent/JP5045155B2/ja
Publication of JP2008222744A publication Critical patent/JP2008222744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045155B2 publication Critical patent/JP5045155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物に関する。更に詳しくは、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることが可能なゴム組成物、このゴム組成物に含有される変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びその製造方法に関する。
近年、省エネルギーの社会的な要請に関連して、自動車の低燃費化に対する要求はより過酷なものとなりつつある。このような要求に対応するため、タイヤ性能についても転がり抵抗の更なる減少が求められてきている。タイヤの転がり抵抗を下げる手法としては、タイヤ構造の最適化による手法についても検討されてきたものの、ゴム組成物としてより発熱性の低い材料を用いることが最も一般的な手法として開発が行われている。
このような発熱性の低いゴム組成物を得るために、これまで、カーボンブラックやシリカを充填剤として含有するゴム組成物に加える変性ゴム(変性共重合ゴム)の技術開発が数多くなされてきた。例えば、有機リチウム化合物を開始剤として用いて、ブタジエンなどを重合させて活性末端を有する共重合ゴムを得、得られた共重合ゴムの活性末端をイソシアナート化合物と反応させて変性ブタジエン系共重合ゴムを得る方法(特許文献1参照)、有機リチウム化合物を用いたアニオン重合で得られる共役ジエン系重合ゴムの重合活性末端を、充填剤と相互作用する官能基を含有するアルコキシシラン誘導体で変性して変性共役ジエン系重合ゴムを得る方法(特許文献2参照)等が提案されている。なお、活性末端の変性剤として、アミン化合物を用いた方法も提案されている(特許文献3〜7参照)。
特開昭61−141741号公報 特開2003−171418号公報 特開昭59−38209号公報 特公平5−1298号公報 特開平6−279515号公報 特開平6−199923号公報 特開平7−53616号公報
しかしながら、このような従来の方法によって製造された変性共役ジオレフィン共重合ゴムであっても、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを製造することが可能なゴム組成物、及びこのゴム組成物に含まれる変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得るという点において未だ改良の余地を有するものであった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることが可能なゴム組成物、このゴム組成物を含有する変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びその製造方法を提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、所定の共役ジオレフィン共重合ゴムを得、得られた共役ジオレフィン共重合ゴムに、所定の成分を段階的に(2段階で)変性反応させて変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得ることによって、上記課題を解決することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明により、以下の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物が提供される。
[1] 共役ジオレフィン化合物、または、前記共役ジオレフィン化合物及び芳香族ビニル化合物を含有する炭化水素溶液に、有機アルカリ金属化合物及び/または有機アルカリ土類金属化合物を加えてアニオン重合させることにより、前記共役ジオレフィン化合物由来の第一の構造単位、または、前記第一の構造単位及び前記芳香族ビニル化合物由来の第二の構造単位を含有する共役ジオレフィン共重合ゴムを得、得られた前記共役ジオレフィン共重合ゴムに、下記(a)成分を反応させることにより、末端に下記(a)成分が導入された一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(A)と、得られた前記一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムに、100gの前記共役ジオレフィン化合物に対して、0.02〜20mmolの下記(b)成分を反応させることにより、末端に下記(b)成分に由来する、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を有する二次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(B)と、を備えた変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
(a)成分:その分子構造中に一般式(1):X=C=Yで示される官能基を二つ以上含有するヘテロクムレン化合物(但し、前記一般式(1)中、Xは炭素原子または窒素原子であり、Yは酸素原子、窒素原子または硫黄原子である)
(b)成分:アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を二つ以上含有する活性水素含有化合物
[2] 前記(a)成分として、前記一般式(1)で示される官能基のうちの二つ以上がイソシアネート基であるヘテロクムレン化合物を用いる前記[1]に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
[3] 前記工程(B)において、前記一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムの末端に導入された前記(a)成分由来の官能基と、前記(b)成分との反応を促進させる触媒を用いる前記[1]または[2]に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
[4] 前記[1]〜[3]のいずれかに記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法により製造される変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
[5] 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、95〜100質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、0〜5質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、10モル%以上である前記[4]に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
[6] 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、70〜95質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、5〜30質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、50モル%以上である前記[4]に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
[7] 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、50〜70質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、30〜50質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜20質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、15〜50モル%である前記[4]に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
[8] 前記[4]〜[7]のいずれかに記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムを20質量%以上含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して、20〜120質量部のカーボンブラックと、を含むゴム組成物。
本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法によれば、ゴム組成物に含有されることによって、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることが可能なゴム組成物を得るための変性共役ジオレフィン共重合ゴムを製造することができるという効果を奏するものである。
本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、ゴム組成物に含有されることによって、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることができるという効果を奏するものである。
本発明のゴム組成物は、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることができるという効果を奏するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法:
本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法は、共役ジオレフィン化合物、または、前記共役ジオレフィン化合物及び芳香族ビニル化合物を含有する炭化水素溶液に、有機アルカリ金属化合物及び/または有機アルカリ土類金属化合物を加えてアニオン重合させることにより、前記共役ジオレフィン化合物由来の第一の構造単位、または、前記第一の構造単位及び前記芳香族ビニル化合物由来の第二の構造単位を含有する共役ジオレフィン共重合ゴムを得、得られた前記共役ジオレフィン共重合ゴムに、下記(a)成分を反応させることにより、末端に下記(a)成分が導入された一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(A)と、得られた一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムに、100gの前記共役ジオレフィン化合物に対して、0.02〜20mmolの下記(b)成分を反応させることにより、末端に下記(b)成分に由来する、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を有する二次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(B)と、を備えたものである。
(a)成分:その分子構造中に一般式(1):X=C=Yで示される官能基を二つ以上含有するヘテロクムレン化合物(但し、前記一般式(1)中、Xは炭素原子または窒素原子であり、Yは酸素原子、窒素原子または硫黄原子である)
(b)成分:アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を二つ以上含有する活性水素含有化合物
このような方法によって、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることが可能なゴム組成物に含有される変性共役ジオレフィン共重合ゴムを製造することができる。
[1−1]工程(A):
工程(A)は、共役ジオレフィン共重合ゴムに、上記(a)成分を反応させることにより、一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程である。即ち、共役ジオレフィン共重合ゴムに上記(a)成分が導入された一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程である。以下、共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程と一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程とに分けて順次説明する。
[1−1−1]共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程:
上記工程(A)において、まず、共役ジオレフィン化合物、または、前記共役ジオレフィン化合物及び芳香族ビニル化合物を含有する炭化水素溶液に、有機アルカリ金属化合物及び/または有機アルカリ土類金属化合物を加えてアニオン重合させることにより、上記共役ジオレフィン共重合ゴムを得る。
上記共役ジオレフィン共重合ゴムの製造に使用する上記共役ジオレフィン化合物としては、例えば、炭素数4〜20の直鎖状または分岐状の共役ジオレフィン化合物を好適に用いることができる。具体的には、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンなどを挙げることができる。これらの中でも、1,3−ブタジエンなどが好ましい。なお、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
上記共役ジオレフィン化合物の使用量は、全単量体に対して、40〜100質量%であることが好ましく、50〜95質量%であることが更に好ましい。上記使用量が40質量%未満であると、転がり抵抗、耐摩耗性が悪化し、また低温(例えば、5℃以下)時にゴムが硬化してグリップ性能、ウエットスキッド抵抗が悪化するおそれがある。
上記共役ジオレフィン共重合ゴムの製造に使用する上記芳香族ビニル化合物としては、例えば、炭素数8〜30の芳香族ビニル化合物を好適に用いることができる。具体的には、スチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、4−tert−ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、tert−ブトキシスチレン、ビニルベンジルジメチルアミン、(4−ビニルベンジル)ジメチルアミノエチルエーテル、N,N−ジメチルアミノエチルスチレン、2−t−ブチルスチレン、3−t−ブチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、ビニルピリジンなどを挙げることができる。これらの中でも、スチレンなどが好ましい。なお、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
上記芳香族ビニル化合物の使用量は、全単量体に対して、60質量%以下であることが好ましく、5〜50質量%であることが更に好ましく、10〜45質量%であることが特に好ましい。上記使用量が60質量%超であると、転がり抵抗、耐摩耗性が悪化し、また低温時にゴムが硬化してグリップ性能、ウエットスキッド抵抗が悪化するおそれがある。
また、上記共役ジオレフィン化合物及び上記芳香族ビニル化合物以外に、共役ジオレフィン化合物及び芳香族ビニル化合物に共重合可能な、その他の単量体を用いることもできる。その他の単量体としては、例えば、アクリロニトリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエチルなどを用いることもできる。
その他の単量体の使用量は、全単量体に対して、25質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることが更に好ましく、10質量%以下であることが特に好ましい。上記使用量が25質量%超であると、重合生産性が著しく低下するおそれがある。
更に、上記炭化水素溶液は、炭化水素溶媒(以下、「重合溶媒」と記す場合がある)を用いて重合を行ってもよいし、または無溶媒下で重合を行ってもよい。炭化水素溶媒としては、不活性な有機溶媒、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭素数4〜10の飽和脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の炭素数6〜20の飽和脂環式炭化水素、1−ブテン、2−ブテン等のモノオレフィン類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ブロムベンゼン、クロロトルエン等のハロゲン化炭化水素などが挙げられる。これらの中でも、シクロヘキサン、ヘプタンなどが好ましい。
上記有機アルカリ金属化合物、及び有機アルカリ土類金属化合物は、アニオン重合の開始剤として用いられるものであり、上記有機アルカリ金属化合物としては、例えば、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム、1,4−ジリチオブタンなどのアルキレンジリチウム、フェニルリチウム、スチルベンリチウム、リチウムナフタレン、ナトリウムナフタレン、カリウムナフタレン、n−ブチルマグネシウム、n−ヘキシルマグネシウム、エトキシカルシウム、ステアリン酸カルシウム、t−ブトキシストロンチウム、エトキシバリウム、イソプロポキシバリウム、エチルメルカプトバリウムt−ブトキシバリウム、フェノキシバリウム、ジエチルアミノバリウム、ステアリン酸バリウムなどを挙げることができる。これらの中でも、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムなどが好ましい。なお、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
上記開始剤(有機アルカリ金属化合物、及び有機アルカリ土類金属化合物)の反応性を向上させること、導入される芳香族ビニル化合物をランダムに配列すること、または芳香族ビニル化合物の単連鎖を付与させることを目的として、上記開始剤とともにカリウム化合物を添加してもよい。このカリウム化合物としては、例えば、カリウムイソプロポキシド、カリウム−t−ブトキシド、カリウム−t−アミロキシド、カリウム−n−ヘプタオキシド、カリウムベンジルオキシド、カリウムフェノキシドに代表されるカリウムアルコキシド、カリウムフェノキシド;イソバレリアン酸、カプリル酸、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノレイン酸、安息香酸、フタル酸、2−エチルヘキサン酸などのカリウム塩;ドデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン酸などの有機スルホン酸のカリウム塩;亜リン酸ジエチル、亜リン酸ジイソプロピル、亜リン酸ジフェニル、亜リン酸ジブチル、亜リン酸ジラウリルなどの、有機亜リン酸部分エステルのカリウム塩などを用いることができる。
上記カリウム化合物は、開始剤のアルカリ金属(またはアルカリ土類金属)1グラム原子当量あたり、0.005〜0.5モルの量で添加することができる。添加量が、0.005モル未満であると、カリウム化合物の添加効果(開始剤の反応性向上、芳香族ビニル化合物のランダム化、または単連鎖付与)が十分に発揮されないおそれがある。一方、0.5モル超であると、重合活性が低下し、生産性を大幅に低下させることになるとともに、重合体末端を官能基で変性する反応を行う際の変性効率が低下するおそれがある。
上記アニオン重合は公知の条件により行うことができるため特に制限はないが、重合反応の温度は、−30〜+200℃であることが好ましく、0〜+150℃であることが更に好ましい。また、重合反応の形式については特に制限はなく、バッチ式反応器を用いて行ってもよく、多段連続式反応器等の装置を用いて連続式で行ってもよい。なお、重合溶媒を用いる場合は、この溶媒中のモノマー濃度が5〜50質量%であることが好ましく、7〜35質量%であることが更に好ましい。また、共役ジオレフィン共重合ゴムを製造するために、及び活性末端を有する共役ジオレフィン共重合ゴムを失活させないために、重合系内に酸素、水、炭酸ガス等の失活作用のある化合物の混入を極力なくすような配慮を行うことが好ましい。
上記アニオン重合によって得られる共役ジオレフィン共重合ゴムは、上記共役ジオレフィン化合物由来の第一の構造単位、または、この第一の構造単位及び上記芳香族ビニル化合物由来の第二の構造単位を含有するものである。なお、この共役ジオレフィン共重合ゴムは、以下に示す第一から第三の態様を好適例として挙げることができる。
上記共役ジオレフィン共重合ゴムは、第一の態様としては、第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、95〜100質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、0〜5質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、10モル%以上であることが好ましい。
上記第一の態様において、第一の構造単位の含有量(i)は、97〜100質量%であることが更に好ましく、99〜100質量%であることが特に好ましい。上記含有量(i)が95質量%未満であると、低温特性が悪化するおそれがある。また、第二の構造単位の含有量(ii)は、0〜3質量%であることが更に好ましく、0〜1質量%であることが特に好ましい。上記含有量(ii)が5質量%超であると、低温特性が悪化するおそれがある。更に、その他の構造単位の含有量(iii)は、0〜20質量%であることが更に好ましく、0〜10質量%であることが特に好ましい。上記含有量(iii)が25質量%超であると、重合生産性が著しく低下するおそれがある。
そして、ビニル結合含有量は、10〜90質量%であることが更に好ましく、15〜80質量%であることが特に好ましい。上記ビニル結合含有量が10質量%未満の共重合ゴムを通常のアニオン重合で得ることは困難である。
また、上記共役ジオレフィン共重合ゴムは、第二の態様としては、第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、70〜95質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、5〜30質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、50モル%以上であることが好ましい。
上記第二の態様において、第一の構造単位の含有量(i)は、70〜90質量%であることが更に好ましく、73〜90質量%であることが特に好ましい。上記含有量(i)が70質量%未満であると、ヒステリシスロスとウエットスキッド特性のバランスが悪化するおそれがある。一方、上記含有量(i)が95質量%超であると、ウエットスキッド特性、耐摩耗性、破壊特性が悪化するおそれがある。また、第二の構造単位の含有量(ii)は、5〜27質量%であることが更に好ましく、10〜27質量%であることが特に好ましい。上記含有量(ii)が5質量%未満であると、ウエットスキッド特性、耐摩耗性、破壊特性が悪化するおそれがある。一方、30質量%超であると、ヒステリシスロスとウエットスキッド特性のバランスが悪化するおそれがある。更に、その他の構造単位の含有量(iii)は、0〜20質量%であることが更に好ましく、0〜10質量%であることが特に好ましい。上記含有量(iii)が25質量%超であると、重合生産性が著しく低下するおそれがある。
そして、ビニル結合含有量は、50〜70質量%であることが更に好ましく、50〜60質量%であることが特に好ましい。上記ビニル結合含有量が50質量%未満であると、ヒステリシスロスとウエットスキッド特性のバランスが悪化するおそれがある。
更に、上記共役ジオレフィン共重合ゴムは、第三の態様としては、第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、50〜70質量%であり、前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、30〜50質量%であり、前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、15〜50モル%であることが好ましい。
上記第三の態様において、第一の構造単位の含有量(i)は、53〜70質量%であることが更に好ましく、55〜70質量%であることが特に好ましい。上記含有量(i)が50質量%未満であると、ヒステリシスロスが大きくなるおそれがある。一方、上記含有量(i)が70質量%超であると、ウエットスキッド特性、耐摩耗性、破壊特性が悪化するおそれがある。また、第二の構造単位の含有量(ii)は、30〜47質量%であることが更に好ましく、30〜45質量%であることが特に好ましい。上記含有量(ii)が30質量%未満であると、ウエットスキッド特性、耐摩耗性、破壊特性が悪化するおそれがある。一方、50質量%超であると、ヒステリシスロスが大きくなるおそれがある。更に、その他の構造単位の含有量(iii)は、0〜20質量%であることが更に好ましく、0〜10質量%であることが特に好ましい。上記含有量(iii)が20質量%超であると、重合生産性が著しく低下するおそれがある。
そして、ビニル結合含有量は、15〜47質量%であることが更に好ましく、18〜47質量%であることが特に好ましい。上記ビニル結合含有量が15質量%未満であると、ウエットスキッド特性が低下し、操縦安定性に劣るおそれがある。一方、50質量%超であると、耐摩耗性、破壊特性が悪化し、ヒステリシスロロスが大きくなるおそれがある。
[1−1−2]一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程:
次に、工程(A)において、上記共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程によって得られた共役ジオレフィン共重合ゴムに、下記(a)成分を反応させること(以下、「一次変性反応」と記す場合がある)により、一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る。
(a)成分は、その分子構造中に一般式(1):X=C=Yで示される官能基を二つ以上含有するヘテロクムレン化合物(但し、前記一般式(1)中、Xは炭素原子または窒素原子であり、Yは酸素原子、窒素原子または硫黄原子である)。
ここで、Xが炭素原子、Yが酸素原子の場合、上記一般式(1)で示される官能基はケテンであり、Xが炭素原子、Yが硫黄原子の場合、上記一般式(1)で示される官能基はチオケテンであり、Xが窒素原子、Yが酸素原子の場合、上記一般式(1)で示される官能基はイソシアナートであり、Xが窒素原子、Yが硫黄原子の場合、上記一般式(1)で示される官能基はチオイソシアナートであり、X及びYがともに窒素原子の場合、上記一般式(1)で示される官能基はカルボジイミドである。
上記(a)成分は、具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、キシリレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマラート、2,4−トリレンジチオイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジチオイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジチオイソシアネート等を好適例として挙げることができる。なお、(a)成分は、上記化合物を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
(a)成分の使用量は、100gの上記共役ジオレフィン化合物に対して、0.02〜20mmolであることが好ましく、0.1〜10mmolであることが更に好ましく、0.2〜5mmolであることが特に好ましい。(a)成分の使用量が0.02mmol未満であると、一次変性反応の進行が十分ではなく、後述する(b)成分と反応する官能基が十分に導入されないおそれがある。一方、20mmol超であると、(b)成分と反応する官能基数が飽和するおそれがある。この場合、経済上好ましくない。
上記一次変性反応は、その反応条件について特に制限はないが、溶液反応で行うことが好ましい。この溶液反応は、例えば、共役ジエン系重合ゴムを重合する際に使用した未反応モノマーを含んだ溶液でもよい。また、一次変性反応の形式は特に制限はなく、バッチ式反応器を用いてもよく、多段連続式反応器やインラインミキサ等の装置を用いて連続式で行ってもよい。また、この一次変性反応は、重合反応終了後、脱溶媒処理、水処理、熱処理、重合ゴム単離に必要な諸操作などを行う前に実施することが肝要である。
一次変性反応は、共役ジオレフィン共重合ゴムの重合反応に続けて行うことができるため、一次変性反応の温度は、共役ジオレフィン共重合ゴムの重合反応の重合温度をそのまま用いることができる。具体的には、0〜120℃を好適な温度範囲として挙げることができる。より好ましくは10〜100℃である。この温度が低くなりすぎると、重合ゴム(一次変性共役ジオレフィン共重合ゴム)の粘度が上昇する傾向がある。一方、温度が高くなりすぎると、活性末端が失活し易くなる傾向がある。また、一次変性反応の反応時間は、例えば、5分〜5時間であることが好ましく、15分〜1時間であることが更に好ましい。
[1−2]工程(B):
工程(B)は、得られた上記一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムの(a)成分由来の官能基に、下記(b)成分を反応させること(以下、「二次変性反応」と記す場合がある)により、二次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程である。即ち、一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムに下記(b)成分が導入された二次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程である。
(b)成分は、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を二つ以上含有する活性水素含有化合物である。なお、活性水素含有化合物に含有される官能基は同一であっても異なっていても良い。
(b)成分は、具体的には、アミノ基、イミノ基を含有する活性水素含有化合物として、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、1,8−ナフタレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチルジシラザン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン等を好適例として挙げることができる。
また、メルカプト基を含有する活性水素含有化合物として、ブタンジチオール、ヘキサメチレンジチオール、ヘプタメチレンジチオール、ノナメチレジチオール、ドデカメチレンジチオール、デカメチレンジチオール、ビス−(2−メルカプトエチル)サルファイド、1,5−ジメルカプトナフタレン等を好適例として挙げることができる。
更に、水酸基を含有する活性水素化合物としては、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジメチルイソプロパノールアミン、N,N−ジイソプロピルエタノールアミン、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)オキサミド、1−(ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ)−2−プロパノール等を好適例として挙げることができる。
この二次変性反応は、上記した(A)工程における一次変性反応と連続して行うことができ、一次変性反応と同様に、溶液反応で行うことが好ましい。この溶液反応は、例えば、共役ジエン系重合ゴムを重合する際に使用した未反応モノマーを含んだ溶液でもよい。また、二次変性反応の形式についても特に制限はなく、一次変性反応と同様に、バッチ式反応器を用いて行ってもよく、多段連続式反応器やインラインミキサ等の装置を用いて連続式で行ってもよい。また、この二次変性反応は、重合反応終了後、脱溶媒処理、水処理、熱処理、重合ゴム単離に必要な諸操作などを行う前に実施することが肝要である。
(b)成分の使用量は、100gの共役ジオレフィン化合物に対して、0.02〜20mmolであ、0.1〜10mmolであることが好ましく、0.2〜5mmolであることが更に好ましい。なお、(b)成分の使用量が0.02mmol未満であると、二次変性反応の進行が十分ではなく、また、カーボンブラックとの分散性が充分に発現されないおそれがあり、更に、低反発性や耐摩耗性の改良効果が発現されないおそれがある。一方、20mmol超であると、カーボンブラックの分散性や物性の改良効果は飽和するおそれがある。そのため経済上好ましくない。
上記二次変性反応は、その反応条件について特に制限はないが、溶液反応で行うことが好ましい。二次変性反応は、一次変性反応に続けて行うことができるため、二次変性反応の温度は、一次変性反応の反応温度をそのまま用いることができる。具体的には、0〜120℃を好適な温度範囲として挙げることができる。より好ましくは10〜100℃である。この温度が低くなりすぎると、重合ゴム(二次変性共役ジオレフィン共重合ゴム)の粘度が上昇する傾向がある。一方、温度が高くなりすぎると、活性末端が失活し易くなる傾向がある。また、二次変性反応の反応時間は、例えば、5分〜5時間であることが好ましく、15分〜1時間であることが更に好ましい。
なお、本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法においては、工程(B)において、(a)成分由来の官能基と(b)成分との反応を促進させる触媒(付加反応触媒)を用いることが好ましい。添加時期としては、具体的には、工程(A)における(a)成分添加後、または工程(B)における(b)成分添加後に添加することが好ましい。このような付加反応触媒としては、三級アミノ基を含有する化合物、または周期律表の4A族、2B族、3B族、4B族及び5B族のうちのいずれかに属する元素を一つ以上含有する化合物を用いることができる。更に好ましくは、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、またはスズ(Sn)のうちの元素を少なくとも一つ含有する化合物である。具体的には、アルコキシド、カルボン酸塩、またはアセチルアセトナート錯塩であることが好ましい。
上記付加反応触媒は、より具体的には、テトラメトキシチタニウム、テトラエトキシチタニウム、テトラn−プロポキシチタニウム、テトラi−プロポキシチタニウム、テトラn−ブトキシチタニウム、テトラn−ブトキシチタニウムオリゴマー、テトラsec−ブトキシチタニウム、テトラtert−ブトキシチタニウム、テトラ(2−エチルヘキシル)チタニウム、ビス(オクタンジオレート)ビス(2−エチルヘキシル)チタニウム、テトラ(オクタンジオレート)チタニウム、チタニウムラクテート、チタニウムジプロポキシビス(トリエタノールアミネート)、チタニウムジブトキシビス(トリエタノールアミネート)、チタニウムトリブトキシステアレート、チタニウムトリプロポキシステアレート、チタニウムトリプロポキシアセチルアセトネート、チタニウムジプロポキシビス(アセチルアセトネート)、チタニウムトリプロポキシエチルアセトアセテート、チタニウムプロポキシアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、チタニウムトリブトキシアセチルアセトネート、
チタニウムジブトキシビス(アセチルアセトネート)、チタニウムトリブトキシエチルアセトアセテート、チタニウムブトキシアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、チタニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、チタニウムジアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、ビス(2−エチルヘキサノエート)チタニウムオキサイド、ビス(ラウレート)チタニウムオキサイド、ビス(ナフテート)チタニウムオキサイド、ビス(ステアレート)チタニウムオキサイド、ビス(オレエート)チタニウムオキサイド、ビス(リノレート)チタニウムオキサイド、テトラキス(2−エチルヘキサノエート)チタニウム、テトラキス(ラウレート)チタニウム、テトラキス(ナフテート)チタニウム、テトラキス(ステアレート)チタニウム、テトラキス(オレエート)チタニウム、テトラキス(リノレート)チタニウム等のチタニウムを含む化合物;
トリス(2−エチルヘキサノエート)ビスマス、トリス(ラウレート)ビスマス、トリス(ナフテート)ビスマス、トリス(ステアレート)ビスマス、トリス(オレエート)ビスマス、トリス(リノレート)ビスマス、テトラエトキシジルコニウム、テトラn−プロポキシジルコニウム、テトラi−プロポキシジルコニウム、テトラn−ブトキシジルコニウム、テトラsec−ブトキシジルコニウム、テトラtert−ブトキシジルコニウム、テトラ(2−エチルヘキシル)ジルコニウム、ジルコニウムトリブトキシステアレート、ジルコニウムトリブトキシアセチルアセトネート、ジルコニウムジブトキシビス(アセチルアセトネート)、ジルコニウムトリブトキシエチルアセトアセテート、ジルコニウムブトキシアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、ジルコニウムジアセチルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、
ビス(2−エチルヘキサノエート)ジルコニウムオキサイド、ビス(ラウレート)ジルコニウムオキサイド、ビス(ナフテート)ジルコニウムオキサイド、ビス(ステアレート)ジルコニウムオキサイド、ビス(オレエート)ジルコニウムオキサイド、ビス(リノレート)ジルコニウムオキサイド、テトラキス(2−エチルヘキサノエート)ジルコニウム、テトラキス(ラウレート)ジルコニウム、テトラキス(ナフテート)ジルコニウム、テトラキス(ステアレート)ジルコニウム、テトラキス(オレエート)ジルコニウム、テトラキス(リノレート)ジルコニウム、
トリエトキシアルミニウム、トリn−プロポキシアルミニウム、トリi−プロポキシアルミニウム、トリn−ブトキシアルミニウム、トリsec−ブトキシアルミニウム、トリtert−ブトキシアルミニウム、トリ(2−エチルヘキシル)アルミニウム、アルミニウムジブトキシステアレート、アルミニウムジブトキシアセチルアセトネート、アルミニウムブトキシビス(アセチルアセトネート)、アルミニウムジブトキシエチルアセトアセテート、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、トリス(2−エチルヘキサノエート)アルミニウム、トリス(ラウレート)アルミニウム、トリス(ナフテート)アルミニウム、トリス(ステアレート)アルミニウム、トリス(オレエート)アルミニウム、トリス(リノレート)アルミニウム等を挙げることができる。
これらの中でも、トリス(2−エチルヘキサノエート)ビスマス、テトラn−プロポキシジルコニウム、テトラn−ブトキシジルコニウム、ビス(2−エチルヘキサノエート)ジルコニウムオキサイド、ビス(オレエート)ジルコニウムオキサイド、トリi−プロポキシアルミニウム、トリsec−ブトキシアルミニウム、トリス(2−エチルヘキサノエート)アルミニウム、トリス(ステアレート)アルミニウム、ジルコニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、
アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、ビス(n−オクタノエート)スズ、ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ、ビス(ラウレート)スズ、ビス(ナフトエネート)スズ、ビス(ステアレート)スズ、ビス(オレエート)スズ、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジn−オクタノエート、ジブチルスズジ2−エチルヘキサノエート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレート、ジブチルスズビス(ベンジルマレート)、ジブチルスズビス(2−エチルヘキシルマレート)、ジn−オクチルスズジアセテート、ジn−オクチルスズジn−オクタノエート、ジn−オクチルスズジ2−エチルヘキサノエート、ジn−オクチルスズジラウレート、ジn−オクチルスズマレート、ジn−オクチルスズビス(ベンジルマレート)、ジn−オクチルスズビス(2−エチルヘキシルマレート)を好適に用いることができる。
上記付加反応触媒の使用量(モル比)は、反応系内に存在する未反応の一般式(1):X=C=Yで示される官能基の総量(モル数)に対して、0.1〜10となることが好ましく、0.5〜5となることが更に好ましい。0.1未満であると、変性反応(具体的には、二次変性反応)が十分に進行しなくなるおそれがある。一方、10超であると、付加反応触媒としての効果が飽和するおそれがある。そのため経済上好ましくない。
なお、上記工程(A)及び工程(B)が終了した後、必要に応じて、重合停止剤や重合安定剤を反応系に加え、変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造における従来公知の脱溶媒、乾燥操作を行うことができる。
[2]変性共役ジオレフィン共重合ゴム:
本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、これまでに説明した変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法によって製造される変性共役ジオレフィン共重合ゴムである。このような変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、ゴム組成物に含有されることによって、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることができる。
より具体的には、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、及び破壊特性を損なうことなく、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性を同時に改良した、または、ウエットスキッド特性を損なうことなく、低ヒステリシスロス性、耐摩耗性及び壊特性が同時にバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などを得ることができるものである。
上記変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、そのムーニー粘度(ML1+4,100℃)が、10〜100であることが好ましく、20〜80であることが更に好ましい。ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が10未満であると、破壊特性などのゴム物性が低下する傾向にある。一方、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)が100超であると、加工作業性が悪くなり、配合剤とともに混練することが困難になるおそれがある。
また、変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)が、10万〜200万であることが好ましく、15万〜150万であることが更に好ましく、20万〜100万であることが特に好ましい。重量平均分子量(Mw)が10万未満であると、ゴム組成物の破壊強度、耐摩耗性、低ヒステリシス性が悪化するおそれがある。一方、重量平均分子量(Mw)が200万超であると、加工性が悪化するおそれがある。
また、変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、ガラス転移温度(Tg)が、−90〜0℃であることが好ましく、−80〜−10℃であることが更に好ましく、−70〜−20℃であることが特に好ましい。ガラス転移温度(Tg)が−90℃未満の共重合体を得るのは困難であり、またガラス転移温度(Tg)が0℃超であると、室温領域で粘度が高すぎ取り扱いが困難となるおそれがある。
更に、変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、結合スチレン量(質量%)が、全構造単位に対して、0〜60質量%であることが好ましく、5〜50質量%であることが更に好ましく、10〜45質量%であることが特に好ましい。結合スチレン量が60質量%超であると、転がり抵抗、耐摩耗性が悪化し、また低温時にゴムが硬化してグリップ性能、ウエットスキッド抵抗が悪化するおそれがある。
更に、変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、上述した共役ジオレフィン共重合ゴムを2段階変性させることによって得られるものであるため、共役ジオレフィン共重合ゴムと同様に、上述した、共役ジオレフィン化合物由来の第一の構造単位、または、この第一の構造単位及び芳香族ビニル化合物由来の第二の構造単位を含有するものである。即ち、変性共役ジオレフィン共重合ゴムにおいても、第一の構造単位、第二の構造単位、及びその他の構造単位の含有量(i)〜(iii)、並びにビニル結合含量について、共役ジオレフィン共重合ゴムと同様に、上述した、第一から第三の態様を好適例として挙げることができる。
[3]ゴム組成物:
本発明のゴム組成物は、上述した変性共役ジオレフィン共重合ゴムを含有するゴム成分を含むものである。以下、その詳細について説明する。
[3−1]ゴム成分:
上記ゴム成分は、上述した変性共役ジオレフィン共重合ゴムを含むものである。このゴム成分中の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの含有割合は、特に制限はないが、20質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることが更に好ましく、40質量%以上であることが特に好ましい。上記含有割合が20質量%未満であると、ゴム組成物の引張り強さ・引張り伸び等の機械的特性、耐亀裂成長性、及び耐摩耗性が不十分となるおそれがある。
なお、このゴム成分には、一種類の変性共役ジオレフィン共重合ゴムが含有されていてもよいし、二種類以上の変性共役ジオレフィン共重合ゴムが含有されていてもよい。また、変性共役ジオレフィン共重合ゴム以外にも、他のゴム成分が含有されていてもよい。他のゴム成分としては、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−α−オレフィン共重合ゴム、エチレン−α−オレフィン−ジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、及びハロゲン化ブチルゴム、並びにこれらの混合物等を挙げることができる。なお、他のゴム成分は、例えば、四塩化スズ、四塩化珪素等の変性剤で処理されて分岐構造を有しているものなどのように、その一部が多官能型であるものでもよい。
[3−2]カーボンブラック:
上記ゴム組成物は、カーボンブラックを更に含有するものである。カーボンブラックとしては、具体例には、SRF、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等の各グレードのカーボンブラックを挙げることができる。また、ヨウ素吸着量(IA)が60mg/g以上であり、ジブチルフタレート吸油量(DBP)が80ml/100g以上のカーボンブラックであることが好ましい。このようなカーボンブラックを含有することにより、ゴム組成物のグリップ性能、及び耐破壊特性の改良効果が大きくなる。なお、上記カーボンブラックの中でも、耐摩耗性に優れるという観点から、HAF、ISAF、SAFなどが好ましい。カーボンブラックは、単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
なお、本発明のゴム組成物は、含有する変性共役ジエン系重合ゴムが、既に上述したように、(a)成分と(b)成分とによって段階的に変性されたものであるため、この変性共役ジエン系重合ゴムが、上記カーボンブラックの表面に存在する種々の官能基と結合することによりカーボンブラックと変性共役ジエン系重合ゴム(ゴム成分)とが相互作用をなす。そのため、ゴム組成物中におけるカーボンブラックの分散性が向上するという利点がある。
上記ゴム組成物は、変性共役ジオレフィン共重合ゴムを20質量%以上含有するゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを20〜120質量部含有するものである。そして、補強性とそれによる諸物性の改良効果の観点から、25〜100質量部含有するものであることが更に好ましい。なお、カーボンブラックの含有割合が20質量部未満であると、耐破壊特性等の改良効果が不十分となるおそれがある。一方、カーボンブラックの含有割合が120質量部超であると、ゴム組成物の加工性が低下するおそれがある。
なお、カーボンブラックとともに、シリカを含有させることもできる。このようにシリカを補強用充填剤として更に含有させる場合、補強効果をより向上させるために、シランカップリッグ剤を配合することが好ましい。
シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、
3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキシシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルベンゾリルテトラスルフィド、3−トリエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィド、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)テトラスルフィド、
3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、ジメトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリルプロピルベンゾチアゾリルテトラスルフィド等を挙げることができる。これらの中でも、補強性改善効果等の観点から、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドなどが好ましい。なお、これらのシランカップリング剤は、単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
シランカップリング剤の使用量は、シランカップリング剤の種類等により異なるが、シリカ100質量%に対して、1〜20質量%とすることが好ましく、3〜15質量%とすることが更に好ましい。1質量%未満であると、カップリング剤としての効果が十分に発揮され難くなるおそれがある。一方、20質量%超であると、ゴム成分がゲル化し易くなるおそれがある。
本発明のゴム組成物は、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、ゴム工業界で通常用いられている各種の薬品や添加剤等を加えることができる。本発明のゴム組成物に加えることのできる各種薬品や添加剤等としては、例えば、加硫剤、加硫助剤、加工助剤、加硫促進剤、プロセス油、老化防止剤、スコーチ防止剤、亜鉛華、ステアリン酸等を挙げることができる。
加硫剤としては、通常、硫黄が使用され、その使用量は、原料ゴム(ゴム成分)100質量部に対して、0.1〜3質量部であることが好ましく、0.5〜2質量部であることが更に好ましい。加硫助剤及び加工助剤としては、一般的にステアリン酸が用いられ、その使用量は、原料ゴム(ゴム成分)100質量部に対して、0.5〜5質量部である。また、加硫促進剤は、特に限定されないが、好ましくは、M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾチアジルジサルファイド)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)などのチアゾール系加硫促進剤を挙げることができる。その使用量は、原料ゴム(ゴム成分)100質量部に対して、通常、0.1〜5質量であり、0.2〜3質量部であることが好ましい。
本発明のゴム組成物は、ロールなどの開放式混練機、バンバリーミキサーなどの密閉式混練機等の混練機を使用し、混練することによって製造することができる。また、成形加工後に加硫することによって、各種ゴム製品に適用可能である。本発明のゴム組成物は、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料及びサイドウォール用材料などとして好適に使用される。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り質量基準である。
(実施例1)
[変性共役ジオレフィン共重合ゴムAの合成]:
窒素置換された内容積5リットルのオートクレーブ反応器に、シクロヘキサン(ジャパンエナジー社製)2,750g、テトラヒドロフラン(三菱化学社製)41.3g、スチレン(東ソー社製)125g、1,3−ブタジエン(JSR社製)365gを仕込んだ。反応器内容物の温度を10℃に調整した後、n−ブチルリチウム(アジアリチウム社製)325mgを添加して重合を開始した。重合は断熱条件で実施し、最高温度は85℃に達した。
重合転化率が99%に達した時点で、1,3−ブタジエン10gを追加し、更に5分間の重合を行った後、(a)成分としてポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポリウレタン日本社製、表1中「MDI」と示す)1061mgを加えて、1段目の変性反応を15分間行った。その後、(b)成分としてヘキサメチレンジアミン(和光純薬工業社製、表1中「HMDA」と示す)739mgを加えて2段目の変性反応を15分間行った。反応後、反応溶液に、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(住友化学工業社製)を添加した。
次いで、スチームストリッピングにより脱溶媒を行い、110℃に調温された熱ロールによりゴムを乾燥し、生ゴムを得た。この生ゴムを変性共役ジオレフィン共重合ゴムA(以下、「共重合ゴムA」と記す場合がある)とする。得られた共重合ゴムAは、下記に示す各種物性値の測定を行った。
[結合スチレン含量]:
変性共役ジオレフィン共重合ゴム中の結合スチレン含量は、H−NMR分析により測定を行った。H−NMR分析は、日本電子社製の商品名「EX270」を使用して、重クロロホルム溶液を用い、270MHzのH−NMRスペクトルから算出した。
[ビニル結合含量]:
変性共役ジオレフィン共重合ゴム中のビニル結合含量は、H−NMR分析により測定を行った。H−NMR分析は、日本電子社製の商品名「EX270」を使用して、重クロロホルム溶液を用い、270MHzのH−NMRスペクトルから算出した。
[重量平均分子量]:
ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)(東ソー社製、HLC−8120GPC)を用いて、以下の条件にて標準ポリスチレン換算値として算出した。
カラム ;商品名;「GMHHXL」(東ソー社製)、
カラム温度 ;40℃、
移動相 ;テトラヒドロフラン、
流速 ;1.0ml/min、
サンプル濃度;10mg/20ml
[ガラス転移温度]:
変性共役ジオレフィン共重合ゴムを60℃で24時間真空乾燥し、フィルムを作製した。この乾燥フィルムを示差走査熱量計(DSCQ1000、TAインスツルメント社製)を用いてASTM法(番号:ASTM D3418)に準じて測定した。
[ムーニー粘度(ML1+4,100℃)]:
JIS K6300に従って、Lローター、予熱1分、ローター作動時間4分、温度100℃の条件で測定した。
[測定結果]:
共重合ゴムAは、結合スチレン含量が25%であり、ビニル結合含量が55%であり、重量平均分子量が490000であり、ガラス転移温度が−32℃であり、ムーニー粘度が44であり、第一の構造単位の含有量(i)が75%であり、第二の構造単位の含有量(ii)が25%であり、その他の構造単位の含有量(iii)が0%であった。
(実施例2)
2段目の変性反応の終了後に、ジラウリン酸ジブチルスズ(和光純薬工業社製、表1中「DBTDL」と示す)121mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムB(以下、「共重合ゴムB」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムBは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
Figure 0005045155
Figure 0005045155
(実施例3)
(a)成分としてポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートの代わりに、2,4−トリレンジイソシアネート(ポリウレタン日本社製、表1中「TDI」と示す)738mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムC(以下、「共重合ゴムC」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムCは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(実施例4)
(b)成分としてヘキサメチレンジアミンの代わりに、ヘキサメチレンジシラザン(和光純薬工業社製、表1中「HMDS」と示す)931mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムD(以下、「共重合ゴムD」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムDは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(実施例5)
(b)成分としてヘキサメチレンジアミンの代わりにビス−(2−メルカプトエチル)スルフィド(和光純薬工業社製、表1中「BMES」と示す)981mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムE(以下、「共重合ゴムE」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムEは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(実施例6)
(b)成分としてヘキサメチレンジアミンの代わりに、N,N−ジエチルエタノールアミン(東京化成工業社製、表1中「DEEA」と示す)745mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムF(以下、「共重合ゴムF」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムFは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(比較例1)
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートを添加する代わりに、四塩化スズ(和光純薬工業社製、表1中「TTC」と示す)195mgを添加して、15分間変性反応を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムG(以下、「共重合ゴムG」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムGは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(比較例2)
ヘキサメチレンジアミンの代わりに、2−エチルヘキルアルコール(東京化成工業社製、表1中「EHOH」と示す)828mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムH(以下、「共重合ゴムH」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムHは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(比較例3)
ヘキサメチレンジアミンの代わりに、2−エチルヘキシルアミン(東京化成工業社製、表1中「EHNH」と示す)822mgを添加したこと以外は、実施例1と同様にして、変性共役ジオレフィン共重合ゴムI(以下、「共重合ゴムI」と記す場合がある)を得た。得られた共重合ゴムIは、共重合ゴムAと同様の各種物性値の測定を行った。測定結果を表2に示す。
(実施例7)
[ゴム組成物の調製]:
本実施例は、実施例1で得られた共重合ゴムAを用い、表3に示す配合処方(α)に従ってゴム組成物を調製した。具体的には、以下のように調製した。
Figure 0005045155
実施例1で得られた共重合ゴムA70部、伸展油(商品名「アロマックス#3」、富士興産社製)37.5部、天然ゴム(商品名「RSS3」)30部、カーボンブラック(商品名「ダイヤブラックN339」、三菱化学社製)70部、ステアリン酸2.0部、老化防止剤としてN−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン(商品名「ノクラック810NA」、大内新興化学工業社製)1.0部、酸化亜鉛3部、加硫促進剤としてN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(商品名「ノクセラーNS−F」、大内新興化学工業社製、表3中「加硫促進剤NS」と示す)1.0部、加硫促進剤として1,3−ジフェニルグアニジン(商品名「ノクセラーD」、大内新興化学工業社製、表3中「加硫促進剤D」と示す)0.5部、及びイオウ1.5部を配合し、250ccラボプラストミルで混練してゴム組成物を得た。
得られたゴム組成物を145℃、33分の条件で加硫して加硫ゴムを得、この加硫ゴムの諸特性の評価を以下に示す評価方法により行った。なお、評価結果は、比較例4の加硫ゴムにおける諸特性の評価で得られた値を基準値(基準値100)とする指数で示す。
[加工性]:
混練後のダンプゴム(ゴム組成物)のまとまり、及び光沢について、外観を目視検査して評価した。評価基準は、比較例1と同等の加工性であるときを「○」とした。なお、比較例1は加工性について良好なゴム組成物である。
[引張り強度(300%モジュラス)]:
JIS K6301に従って測定した。なお、指数値が大きいほど、引張り強度が大きく、良好である。
[tanδ(0℃)]:
米国レオメトリックス社製の動的スペクトロメーターを使用し、引張動歪0.1%、周波数10Hz、0℃で測定した。指数値が大きいほど、ウエットスキッド抵抗性が大きく良好である。
[tanδ(50℃)]:
米国レオメトリックス社製の動的スペクトロメーターを使用し、引張動歪1%、周波数10Hz、50℃の条件で測定した。指数値が大きいほど、転がり抵抗が小さく、良好である。
[ランボーン摩耗指数]:
ランボーン型摩耗試験機(島田技研社製)を使用し、室温下において、スリップ率が25%の摩耗量を測定した。指数値が大きいほど、耐摩耗性は良好である。なお、表4、5中、「耐摩耗性」と示す。
[評価結果]:
本実施例のゴム組成物を加硫した得られた加硫ゴムは、加工性が「○」であり、引張り強度が110であり、tanδ(0℃)が129であり、tanδ(50℃)が125であり、耐摩耗性が109であった。従って、本実施例のゴム組成物は、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良されていることが確認できた。
(実施例8〜12、比較例4〜6):
共重合ゴムAに代えて、それぞれ共重合ゴムB〜Iを用いた以外は、上述した実施例7と同様にして実施例8〜12、比較例4〜6のゴム組成物を調製した。調製したゴム組成物は、実施例7と同様に加硫させて加硫ゴムとし、この加硫ゴムの諸特性を評価した。諸特性の評価結果を表4に示す。
Figure 0005045155
(実施例13)
本実施例は、実施例1で得られた共重合ゴムAを用い、表3に示す配合処方(β)に従ってゴム組成物を調製した。具体的には、以下のように調製した。
実施例1で得られた共重合ゴムA100部、伸展油(商品名「アロマックス#3」、富士興産社製)37.5部、カーボンブラック(商品名「ダイヤブラックN339」、三菱化学社製)70部、ステアリン酸2.0部、老化防止剤としてN−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン(商品名「ノクラック810NA」、大内新興化学工業社製)1.0部、酸化亜鉛3部、加硫促進剤としてN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(商品名「ノクセラーNS−F」、大内新興化学工業社製、表3中「加硫促進剤NS」と示す)1.0部、加硫促進剤として1,3−ジフェニルグアニジン(商品名「ノクセラーD」、大内新興化学工業社製、表3中「加硫促進剤D」と示す)0.5部、及びイオウ1.5部を配合し、250ccラボプラストミルで混練してゴム組成物を得た。
得られたゴム組成物を145℃、33分の条件で加硫して加硫ゴムを得、この加硫ゴムの諸特性の評価を実施例7と同様の評価方法により行った。なお、評価結果は、比較例4の加硫ゴムにおける諸特性の評価で得られた値を基準値(基準値100)とする指数で示す。
[評価結果]:
本実施例のゴム組成物を加硫した得られた加硫ゴムは、加工性が「○」であり、引張り強度が118であり、tanδ(0℃)が155であり、tanδ(50℃)が145であり、耐摩耗性が117であった。従って、本実施例のゴム組成物は、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良されていることが確認できた。
(実施例14〜18、比較例7〜9):
共重合ゴムAに代えて、それぞれ共重合ゴムB〜Iを用いた以外は、上述した実施例13と同様にして実施例14〜18、比較例7〜9のゴム組成物を調製した。調製したゴム組成物は、実施例13と同様に加硫させて加硫ゴムとし、この加硫ゴムの諸特性を評価した。諸特性の評価結果を表5に示す。
Figure 0005045155
表4、表5から明らかなように、実施例1〜6の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法により製造された変性共役ジオレフィン共重合ゴムA〜Fを含有した実施例7〜18のゴム組成物は、良好な加工性を有し、破壊強度、ウエットスキッド特性(0℃におけるtanδ)を損なうことなく、低ヒステリシスロス性(50℃におけるtanδ)、及び耐摩耗性が、同時に、高水準にバランスされていることが確認できた。
一方、2段目の変性反応において、有する官能基が一つである活性水素含有化合物を用いて製造した比較例2,3の変性共役ジオレフィン共重合ゴムH及びIは、諸物性の改良効果が小さいことが確認できた。
従って、本発明のゴム組成物は、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良されていることが確認できた。即ち、本発明のゴム組成物は、加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性を損なうことなく低ヒステリシスロス性、ウエットスキッド特性が同時に改良された、または、ウエットスキッド特性を損なうことなく、低ヒステリシスロス性、耐摩耗性及び壊特性が同時にバランスよく改良された、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料やサイドウォール用材料として使用可能なゴム組成物である。
また、本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムは、上記ゴム組成物を得るために好適に用いられるものであり、本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法は、上記変性共役ジオレフィン共重合ゴムを好適に製造することができる方法である。
本発明の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法によれば、カーボンブラック配合において良好な加工性を有し、耐摩耗性、破壊特性、低ヒステリシスロス性、及びウエットスキッド特性が良好であり、これらがバランスよく改良されたゴム組成物を得ることができる変性共役ジオレフィン共重合ゴムを製造することができる方法であり、例えば、低燃費用タイヤ、大型タイヤ、高性能タイヤの、トレッド用材料、及びサイドウォール用材料を好適に製造することができる。

Claims (8)

  1. 共役ジオレフィン化合物、または、前記共役ジオレフィン化合物及び芳香族ビニル化合物を含有する炭化水素溶液に、有機アルカリ金属化合物及び/または有機アルカリ土類金属化合物を加えてアニオン重合させることにより、前記共役ジオレフィン化合物由来の第一の構造単位、または、前記第一の構造単位及び前記芳香族ビニル化合物由来の第二の構造単位を含有する共役ジオレフィン共重合ゴムを得、得られた前記共役ジオレフィン共重合ゴムに、下記(a)成分を反応させることにより、末端に下記(a)成分が導入された一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(A)と、
    得られた前記一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムに、100gの前記共役ジオレフィン化合物に対して、0.02〜20mmolの下記(b)成分を反応させることにより、末端に下記(b)成分に由来する、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を有する二次変性共役ジオレフィン共重合ゴムを得る工程(B)と、
    を備えた変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
    (a)成分:その分子構造中に一般式(1):X=C=Yで示される官能基を二つ以上含有するヘテロクムレン化合物(但し、前記一般式(1)中、Xは炭素原子または窒素原子であり、Yは酸素原子、窒素原子または硫黄原子である)
    (b)成分:アミノ基、イミノ基、メルカプト基、及び水酸基からなる群より選択される官能基を二つ以上含有する活性水素含有化合物
  2. 前記(a)成分として、前記一般式(1)で示される官能基のうちの二つ以上がイソシアネート基であるヘテロクムレン化合物を用いる請求項1に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
  3. 前記工程(B)において、前記一次変性共役ジオレフィン共重合ゴムの末端に導入された前記(a)成分由来の官能基と、前記(b)成分との反応を促進させる触媒を用いる請求項1または2に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法により製造される変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
  5. 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、95〜100質量%であり、
    前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、0〜5質量%であり、
    前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、
    ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、10モル%以上である請求項4に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
  6. 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、70〜95質量%であり、
    前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、5〜30質量%であり、
    前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜25質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、
    ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、50モル%以上である請求項4に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
  7. 前記第一の構造単位の含有量(i)が、全構造単位に対して、50〜70質量%であり、
    前記第二の構造単位の含有量(ii)が、全構造単位に対して、30〜50質量%であり、
    前記第一の構造単位及び前記第二の構造単位以外のその他の構造単位の含有量(iii)が、全構造単位に対して、0〜20質量%であり(但し、(i)+(ii)+(iii)=100質量%)、
    ビニル結合含有量が、前記第一の構造単位の総量に対して、15〜50モル%である請求項4に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴム。
  8. 請求項4〜7のいずれか一項に記載の変性共役ジオレフィン共重合ゴムを20質量%以上含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して、20〜120質量部のカーボンブラックと、を含むゴム組成物。
JP2007058865A 2007-03-08 2007-03-08 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物 Active JP5045155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007058865A JP5045155B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007058865A JP5045155B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008222744A JP2008222744A (ja) 2008-09-25
JP5045155B2 true JP5045155B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=39841745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007058865A Active JP5045155B2 (ja) 2007-03-08 2007-03-08 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5045155B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007038442A1 (de) * 2007-08-16 2009-02-19 Lanxess Deutschland Gmbh Modifizierte Polymere auf Basis von konjugierten Dienen oder von konjugierten Dienen und vinylaromatischen Verbindungen, ein Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung
JP5410062B2 (ja) * 2008-10-09 2014-02-05 株式会社ブリヂストン タイヤ用サイドウォールゴム組成物およびそれを用いたタイヤ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE794209A (fr) * 1972-01-19 1973-07-18 Firestone Tire & Rubber Co Polymeres termines par des groupes isocyanate et formation de copolymeres a blocs
JPH0715027B2 (ja) * 1986-06-24 1995-02-22 旭化成工業株式会社 改良ゴム状重合体組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008222744A (ja) 2008-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9206264B2 (en) Method for producing modified conjugated diene based (co)polymer, modified conjugated diene based (co)polymer, and rubber composition
JP5458576B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、及びゴム組成物
JP4775582B2 (ja) ゴム組成物
JP4947290B2 (ja) 共役ジオレフィン(共)重合ゴムの製造方法、共役ジオレフィン(共)重合ゴム、ゴム組成物、およびタイヤ
JP6085077B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP5219606B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
WO2009113499A1 (ja) タイヤベースゴム用ゴム組成物、及び該ゴム組成物を用いてなる空気入りタイヤ
JPWO2009133888A1 (ja) 変性共役ジエン系共重合体の製造方法、その方法により得られた変性共役ジエン系共重合体、ゴム組成物及びタイヤ
WO2008050851A1 (fr) Procédé de production d'un polymère modifié, polymère modifié obtenu par ce procédé et composition de caoutchouc contenant celui-ci
JP5303187B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5473360B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ
JP5282531B2 (ja) 水添共役ジエン系重合ゴムの製造方法、水添共役ジエン系重合ゴム、及びその組成物、並びにゴム成形品
JP6964184B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体およびそれを含むゴム組成物
JP2008063364A (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
WO2018034195A1 (ja) 変性共役ジエン系重合体及びそのゴム組成物、並びにタイヤ
JP5675040B2 (ja) ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ、並びに変性共役ジエン系重合体及びその製造方法
JP2009263537A (ja) 空気入りタイヤ
JP2009263536A (ja) 空気入りタイヤ
JP5045155B2 (ja) 変性共役ジオレフィン共重合ゴムの製造方法、変性共役ジオレフィン共重合ゴム、及びゴム組成物
JP2019508552A (ja) アミン化合物、これから由来された官能基を含む変性共役ジエン系重合体、及び変性共役ジエン系重合体の製造方法
JP5498800B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2009126360A (ja) 重荷重用タイヤ
JP2009214700A (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JP2009263511A (ja) 空気入りタイヤ
KR20200078401A (ko) 변성 공액디엔계 중합체 및 이의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5045155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350