JP5042774B2 - Fsk変調回路 - Google Patents

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Description

本発明は、FSK(Frequency Shift Keying)変調回路に関し、特にその周波数偏移幅の調整に関するものである。
ワイヤレスで、呼出しなどのための簡単なデータを通信する機器や、特定小電力などの無線通信装置に用いられるFSK変調回路には、電波法で、占有周波数帯幅、隣接チャネル漏洩電力等が定められており、それを満たすためにFSKの変調度が調整される。図12は典型的な従来技術のFSK変調回路1の電気的構成を示すブロック図である。このFSK変調回路1では、CPU2などの出力ポートTXからの送信信号はトランジスタ3で増幅され、ベースバンドフィルタ(LPF)4において高調波成分やノイズを除去する波形整形が行われた後、発振回路5に与えられる。そして、その発振回路5におけるLC並列共振回路6内の可変容量コンデンサ7の容量変化によって変調をかけ、結合コンデンサ8を経て、出力回路9の出力端10からアンテナへ出力される。前記LC並列共振回路6は、前記可変容量コンデンサ7と並列に、コンデンサ11およびインダクタ12を備えて構成される。前記出力回路9は、トランジスタ13に、共振用のコンデンサ14,15を備えて構成される。
このように発振回路5の容量変化により変調をかける方式では、前述のように占有周波数帯幅や隣接チャネル漏洩電力などの無線規格を満たすように、前記トランジスタ3に与える電圧値を可変抵抗16で調整することで、前記可変容量コンデンサ7に与える電圧を変化させている。すなわち、
f=1/2π√LC
のCを変えることで周波数偏移を所定の幅内に抑えている。
一方、特許文献1には、PLLによって作成された実際の送信FSK波の周波数変移を検出して、その結果に応じてアンプのゲインを変化して、周波数変移を所定幅の範囲に抑えることが示されている。
特開平9−83583号公報
前記図12で示すような従来技術では、前記可変抵抗16の機械的な調整が必要であり、画像認識で前記可変抵抗16となる半固定抵抗器の位置を認識し、その半固定抵抗器に調整用のビットを差込んで回転させるという作業が行われている。したがって、時間がかかるとともに、或る程度の台数の調整を行うと、前記ビットの突出量等の調整装置自体の調整も必要になり、作業が非常に煩雑であるという問題がある。
また、特許文献1の従来技術では、1,0信号のレベルの差分に応じて、AGCを制御しているので、差分、すなわち周波数変移は一定になるものの、可変容量コンデンサの持つ非線形性をキャンセルすることができないという問題がある。
本発明の目的は、簡易な構成で精度の良いFSK変調を行うことができるFSK変調回路を提供することである。
本発明のFSK変調回路は、発振回路に設けられた可変容量コンデンサに送信信号の1,0変化に対応した電圧を与え、該可変容量コンデンサの容量変化によって周波数変調を行うようにしたFSK変調回路において、前記電圧に対応したパルス幅のPWM信号を発生するPWM回路と、前記パルスを前記パルス幅に対応したDC電圧に平滑化するLPFとを備えて構成されるDC電圧発生手段と、前記PWM信号をLPF処理して得られるDC電圧値と、その電圧値を実現する前記PWM信号の周期およびパルス幅との関係を予め格納しているテーブルと、前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を前記テーブルから読出し、前記PWM回路に設定する調整手段とを含み、前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、それによって周波数変調されたFSK信号の周波数スペクトル波形から、前記調整手段は、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする。
上記の構成によれば、2値FSK変調における送信信号の2値の周波数f1とf2とにそれぞれ対応して可変容量コンデンサに印加すべきDC電圧値を変化するにあたって、DC電圧発生手段を設け、それに設けられるPWM(Pulse Width Modulation)回路でPWM信号を発生し、そのPWM信号をLPF(Low Pass Filter)でDC電圧に平滑化することで前記2値FSK変調における1,0それぞれのレベルの電圧を作成する。
したがって、出荷時などの調整では、外部または内部(自機)で送信信号の周波数偏移幅をモニタし、その結果、規格で予め定められた周波数偏移幅内に収まるようなレベルの電圧となるように前記PWM信号のパルス幅を調整することで、電気的な調整で、周波数偏移幅を調整することができる。これによって、機械的な調整のような作業の煩雑さが無くなるとともに、経年劣化などに対する信頼性の向上が可能となる。また、PWM回路とLPFというような簡易な構成で、可変容量コンデンサの非線形特性をキャリブレーションして、2値FSKの1,0それぞれの周波数偏移幅を精度良く設定することができる。
また、たとえばCPUのROMに予め各DC電圧値に対応した周期およびパルス幅のテーブルを書込んでおき、さらに前記PWM回路にPWM信号の周期およびパルス幅を設定する調整手段を設け、その調整手段が、前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を前記テーブルから読出し、前記PWM回路に設定するだけで、前記周波数偏移幅が規格で予め定められた幅内に収まるように設定することができるので、前記周期およびパルス幅を決定するにあたって、複雑な演算を不要にすることができる。
さらにまた、工程での調整時に従来から使用される1,0交番テスト信号を用い、それによって周波数変調されたFSK信号の周波数スペクトル波形の確認により周波数偏移幅が予め定める値になるように、前記調整手段は前記PWM回路のパルス周期および幅を調整するので、工程調整時に使用される従来の設備をそのまま利用しつつ、周波数偏移幅の調整を行うことができる。
また、本発明のFSK変調回路は、発振回路に設けられた可変容量コンデンサに送信信号の1,0変化に対応した電圧を与え、該可変容量コンデンサの容量変化によって周波数変調を行うようにしたFSK変調回路において、前記電圧に対応したパルス幅のPWM信号を発生するPWM回路と、前記パルスを前記パルス幅に対応したDC電圧に平滑化するLPFとを備えて構成されるDC電圧発生手段と、前記PWM信号をLPF処理して得られるDC電圧値と、その電圧値を実現する前記PWM信号の周期およびパルス幅との関係を予め格納しているテーブルと、前記テーブルから前記周期およびパルス幅を読出し、前記PWM回路に設定する調整手段とを含み、前記テーブルは、前記1,0の送信信号のそれぞれについて、前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を記憶していることを特徴とする。
さらにまた、本発明のFSK変調回路は、複数チャネルに対応するにあたって、それぞれのチャネルに対応した前記テーブルを備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、複数チャネルに対応するにあたって、たとえば予めそれぞれのチャネルに対応したテーブルをEEPROMなどの外部記憶装置に保持しておき、チャネルの変更指示をCPUが検知すると、該CPUのROM内のテーブルに、対応するチャネルのテーブルを読出し、該テーブルを変更することでチャネル変更に対応する。
したがって、前記チャネル変更に容易に対応することができる。
た、本発明のFSK変調回路では、前記送信信号によって周波数変調されたFSK信号の隣接チャネル漏洩電力値から、前記調整手段は、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする。
上記の構成によれば、従来から使用されるPN9段信号などをテスト信号として用いて、隣接チャネル漏洩電力をチェックする工程で、同時に周波数偏移幅の調整を行うことができる。
さらにまた、本発明のFSK変調回路では、前記調整手段は、対となる受信機の受信結果から、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする。
上記の構成によれば、工程での調整時に測定器を用いるのではなく、対となる受信機を用い、その受信信号のズレから調整方向および量を検出し、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。
したがって、対となる受信機の周波数弁別器のバラツキも同時にキャリブレーションすることが可能となる。
た、本発明のFSK変調回路では、前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、前記調整手段は、対となる受信機に予め定められた受信信号値からのズレより調整絶対値を検出し、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、前記対となる受信機の周波数弁別器の電圧出力の絶対値を測定することで、前記周波数偏移幅の調整が必要な場合、そのおおよその値を知ることができる。
したがって、調整を1度から数度の少ない回数で終えることができる。
さらにまた、本発明のFSK変調回路では、前記対となる受信機からの調整値のフィードバックに応答して、前記調整手段は、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記対となる受信機からの通信が可能な場合、その通信によって、受信機側から調整方向や調整値をフィードバックすることで、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。なお、調整の為に特に通信をしてもよいし、普段の通信フォーマットに、前記調整方向や調整値のデータを付加してもよい。
したがって、簡易な構成で、計測器も必要とせず、またフィールドでリアルタイムでのキャリブレーションも可能となる。
本発明のFSK変調回路は、以上のように、発振回路に設けられた可変容量コンデンサに送信信号の1,0変化に対応した電圧を与え、該可変容量コンデンサの容量変化によって周波数変調を行うようにしたFSK変調回路において、DC電圧発生手段を設け、それに設けられるPWM回路でPWM信号を発生し、そのPWM信号をLPFでDC電圧に平滑化することで前記2値FSK変調における1,0それぞれのレベルの電圧を作成する。
それゆえ、出荷時などの調整では、外部または内部(自機)で送信信号の周波数偏移幅をモニタし、その結果、規格で予め定められた周波数偏移幅内に収まるようなレベルの電圧となるように前記PWM信号のパルス幅を調整することで、電気的な調整で、周波数偏移幅を調整することができる。これによって、機械的な調整のような作業の煩雑さが無くなるとともに、経年劣化などに対する信頼性の向上が可能となる。また、PWM回路とLPFというような簡易な構成で、可変容量コンデンサの非線形特性をキャリブレーションして、2値FSKの1,0それぞれの周波数偏移幅を精度良く設定することができる。
また、たとえばCPUのROMに予め各DC電圧値に対応した周期およびパルス幅のテーブルを書込んでおき、さらに前記PWM回路にPWM信号の周期およびパルス幅を設定する調整手段を設け、その調整手段が、前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を前記テーブルから読出し、前記PWM回路に設定するので、前記周期およびパルス幅を決定するにあたって、複雑な演算を不要にすることができる。
さらにまた、前記送信信号として工程での調整時に従来から使用される1,0交番テスト信号を用い、それによって周波数変調されたFSK信号の周波数スペクトル波形の確認により周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整するので、工程調整時に使用される従来の設備をそのまま利用しつつ、周波数偏移幅の調整を行うことができる。
た、本発明のFSK変調回路は、以上のように、複数チャネルに対応するにあたって、それぞれのチャネルに対応した前記テーブルを備え、チャネルの変更指示があると、使用するテーブルを変更する。
それゆえ、前記チャネル変更に容易に対応することができる
さらにまた、本発明のFSK変調回路は、以上のように、前記送信信号によって周波数変調されたFSK信号の隣接チャネル漏洩電力値から、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。
それゆえ、従来から使用されるPN9段信号などをテスト信号として用いて、隣接チャネル漏洩電力をチェックする工程で、同時に周波数偏移幅の調整を行うことができる。
また、本発明のFSK変調回路は、以上のように、工程での調整時に測定器を用いるのではなく、対となる受信機を用い、その受信信号のズレから調整方向および量を検出し、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。
それゆえ、対となる受信機の周波数弁別器のバラツキも同時にキャリブレーションすることが可能となる。
さらにまた、本発明のFSK変調回路は、以上のように、前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、対となる受信機に予め定められた受信信号値からのズレより調整絶対値を検出し、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。
それゆえ、前記対となる受信機の周波数弁別器の電圧出力の絶対値を測定することで、前記周波数偏移幅の調整が必要な場合、そのおおよその値を知ることができ、調整を1度から数度の少ない回数で終えることができる。
また、本発明のFSK変調回路は、以上のように、前記対となる受信機からの通信が可能な場合、その通信によって、受信機側から調整方向や調整値をフィードバックすることで、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整する。
それゆえ、簡易な構成で、計測器も必要とせず、またフィールドでリアルタイムでのキャリブレーションも可能となる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係るFSK変調回路21の電気的構成を示すブロック図である。このFSK変調回路21において、前述のFSK変調回路1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、このFSK変調回路21では、CPU22の2つのPWMポートPWM1,PWM2を使用して、2値FSK変調における1,0それぞれの送信信号に対応したPWM信号を出力し、それをLPF23によってDC平滑化することで、レベル調整された送信信号を作成することである。
詳しくは、前記2値FSK変調における1,0の信号の内、1の信号、すなわち高周波数f2に対応したハイレベルの信号をPWMポートPWM1からのハイデューティの信号を平滑化することで作成し、0の信号、すなわち低周波数f1に対応したローレベルの信号をPWMポートPWM2からのローデューティの信号を平滑化することで作成する。そして、前記1,0信号の期間だけ、各PWMポートPWM1、PWM2からPWM信号を出力することで、切換えのスイッチなどを用いることなく、LPF23の入力側でそれらを混合するだけでよい。或いは、前記PWMポートPWM1、PWM2からPWM信号を連続出力し、前記切換えのスイッチで切換えるようにしてもよい。
したがって、PWM回路であるCPU22に、LPF23は、DC電圧発生手段を構成し、このFSK変調回路21におけるCPU22からのPWM信号の周期は、送信信号の周期より充分短く、LPF23の時定数も前記送信信号に影響を与えない小さな値とされる。また、前記トランジスタ3に可変抵抗16は省略される。
図2は、前記FSK変調回路21の出荷調整時における調整方法を説明するための図である。前記出力端10にはアンテナ25が接続される。FSK変調回路21は、CPU22に内蔵されているROM26に格納されているパルス周期およびパルス幅で前記PWMポートPWM1,PWM2からPWM信号を出力する。それをLPF23でDCに平滑化した出力を送信信号として、前記可変容量コンデンサ7の容量を変化させることで周波数変調されてFSK信号が作成され、アンテナ25から送信される。
スペクトルアナライザなどから成る図示しない計測器では、そのFSK信号を受信し、周波数偏移幅が規格から外れている場合には、作業者は、その規格内の値になるように、前記PWM信号のパルス周期および幅の調整値を求め、パーソナルコンピュータ27から前記CPU22内のROM26に記憶されている値を書替える。同様の作業を繰返し、前記周波数偏移幅が規格内となると、前記ROM26の値を、外部に設けられた不揮発性のEEPROM28に格納し、調整作業を終了する。CPU22は、電源投入されると、前記EEPROM28の内容をROM26にコピーし、前記トランジスタ3の電源電圧を調整する。したがって、CPU22およびパーソナルコンピュータ27は調整手段を構成する。
このように構成することで、機械的な調整のような作業の煩雑さが無くなるとともに、経年劣化などに対する信頼性の向上が可能となる。また、CPU22に搭載されているPWMポートPWM1,PWM2とLPF23というような簡易な構成で、精度の良いFSK変調を行うことができる。
さらにまた、このFSK変調回路21では、上述のように2値FSKの1,0信号それぞれの周波数偏移幅を精度良く設定することができるので、可変容量コンデンサ7の非線形特性をキャリブレーションすることができる。詳しくは、前記可変容量コンデンサ7は、図3で示すように、DC印加電圧の変化に対する容量の変化に非線形特性を有し、中心周波数f0の電圧をV0、そのときの容量をC0とし、前記0の信号(周波数f1)を得るための低い電圧がVL、そのときの容量がCLであるとき、それらの差分ΔVだけ前記電圧V0より高く、前記1の信号(周波数f2)を得るための電圧VHのときの容量をCHとすると、容量C0に対する容量CL,CHの差分ΔCL,ΔCHが等しくならない。このため、前記1,0信号によって、周波数偏移は、本来、図4のようになるべきところ、図5のように不均等になってしまう。
これを、ROM36に前記1の信号(周波数f2)および0の信号(周波数f1)の所定の周波数偏移量に対応したPWM信号の周期およびパルス幅を格納しておくことで、図4のような均等な周波数偏移を得ることができる。こうして、可変容量コンデンサ7の非線形特性の影響が無視できない場合でも、線形特性に近い高価なガリウムヒ素系の可変容量コンデンサを用いることなく、2つのPWM信号を用いて、そのような非線形特性をキャリブレーションすることが可能となる。前記ROM26への周期およびパルス幅の設定は、前述の図2と同様にして、EEPROM28に書込んでおくことで行うことができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の第2の形態に係るFSK変調回路におけるROMの格納内容を示すである。本実施の形態には、前述の図1で示すFSK変調回路21の構成を用いることができ、注目すべきは、本実施の形態では、前記EEPROM28の格納内容が、この図6で示すようになっていることである。すなわち、前記EEPROM28には、前記1,0信号のそれぞれに、PWM信号をLPF処理して得られるDC電圧値と、その電圧値を実現する前記PWM信号の周期およびパルス幅との関係を示すテーブルが、使用される複数のチャネル毎に予め格納されており、実使用時には、ディップスイッチなどによるチャネルの変更指示をCPU32が検知すると、EEPROM38から使用するチャネルに対応したテーブルを選択し、その内容をROM36にコピーする。
したがって、前記周期およびパルス幅を決定するにあたって、複雑な演算を行うことなく、前記周波数偏移幅を規格で予め定められた幅内に収まるように設定することができる。また、前記チャネル変更に容易に対応することができる。さらにまた、図7で示すように、複数のチャネル間の周波数偏移幅を同化することもできる。
[実施の形態3]
図8は、本発明の実施の第3の形態に係るFSK変調回路の調整方法を説明するためのフローチャートである。本実施の形態には、前述の図1で示すFSK変調回路21を用いる。注目すべきは、本実施の形態では、前記送信信号として工程での調整時に従来から使用される1,0交番テスト信号を用い、それによって周波数変調されたFSK信号の図9で示すような周波数スペクトル波形の確認により、周波数偏移幅が予め定める値になるように、前記パーソナルコンピュータ27が前記CPU21のPWMポートPWM1,PWM2からのPWM信号のパルス周期および幅を調整することである。
すなわち、前記FSK変調回路21に1,0交番信号を送信させ、その発振周波数をスペクトルアナライザなどで測定する。そして、周波数偏移幅に、たとえば前述の図5に示すようなアンバランスがあると、観測されるスペクトルは、前記図9の破線に示すようになる。このような場合、受信機における受信感度劣化の原因になるので、図9の実線に示すようなスペクトルに調整する必要が生じる。そこで、工程において、ステップS1でテスト信号を印加し、ステップS2でその送信スペクトルを測定する。具体的には、発振中心周波数をω、送信データの伝送速度をpとすると、第1の両側波帯であるω±pのレベルを測定する。そしてステップS3で、両側波帯のレベルが同じであった場合は調整を終了し、そうでない場合はさらにステップS4で、ω+pの側波帯の方のレベルが高い場合は、ステップS5で、1の信号(周波数f2)を発振する為の可変容量コンデンサへの印加電圧を下げ、そうでない場合はステップS6で、0の信号(周波数f1)を発振する為の可変容量コンデンサへの印加電圧を上げる。これをω±pのレベルが等しくなるまで繰返す。このような処理を、複数のチャネルの総てについて、順に行う。
このように構成することで、工程調整時に使用される従来の設備をそのまま利用しつつ、非線形特性の影響を排除して、周波数偏移幅の調整を行うことができる。
一方、工程における調整時に送信データとして従来から使用されるPN9段信号などをテスト信号として用い、隣接チャネル漏洩電力を測定すると、前述のω+pが周波数の高い側の隣接チャネルに相当し、ω−pが周波数の低い側の隣接チャネルに相当する。この場合、隣接チャネル漏洩電力をチェックする工程で、同時に周波数偏移幅の調整を行うことができる。
[実施の形態4]
図10は、本発明の実施の第4の形態に係るFSK変調回路の調整方法を説明するためのFSK受信機のブロック図である。本実施の形態にも、前述の図1で示すFSK変調回路21を用いることができる。注目すべきは、本実施の形態では、工程での調整時に前述のスペクトルアナライザのような測定器を用いるのではなく、対となる受信機を用い、その受信信号のズレから調整方向および量を検出し、前記パーソナルコンピュータ27が前記CPU21のPWMポートPWM1,PWM2からのPWM信号のパルス周期および幅を調整することである。
具体的には、FSKの受信機は、簡単には、図10で示すように、アンテナ41からの受信信号と局部発振回路42からの信号とを混合器43で混合し、得られた差分の信号を周波数弁別器44で弁別することで、前記1,0の信号の周波数f2,f1の違いを、電圧の違いとして出力する。そこで、その周波数弁別器44の電圧出力を測定し、送信側に1,0が均等な前記1,0交番信号を印加した結果、電圧が、高い側に偏っている場合、周波数が高い側に偏っているということであるので、1の信号(周波数f2)を発振する為の可変容量コンデンサへの印加電圧を下げ、低い側に偏っている場合、周波数が低い側に偏っているということであるので、0の信号(周波数f1)を発振する為の可変容量コンデンサへの印加電圧を上げる。
このように構成することで、対となる受信機の周波数弁別器44のバラツキも同時にキャリブレーションすることが可能となる。
また、送信信号として前記1,0交番テスト信号を用いると、対となる受信機では、予め定められた受信信号値からのズレより調整絶対値を検出することができ、前記パーソナルコンピュータ27は、その調整絶対値から、前記PWM信号のパルス周期および幅を調整する。具体的には、前記1,0交番テスト信号を用い、前記周波数弁別器44の電圧出力の絶対値を測定すると、調整が必要な場合は、その調整方向および調整値のおおよその値を知ることができる。これは、測定された電圧の絶対値を、図11に示す周波数弁別器44の特性カーブに照らし合わせることで周波数に読替えすることができ、基準値よりどのくらい周波数がズレているのかを知ることが可能であるからである。また、その周波数ズレ幅は、送信側の発振回路5の電圧感度(MHz/VやkHz/V)に当てはめて、再度電圧値ではどのくらいに相当するのかというように変換可能であるからである。
このようにして、どの方向にどのくらいズレているのかを知ることができ、たとえば図6に示すようなテーブルに当てはめて、前記調整値を知ることができる。これによって、調整を1度から数度の少ない回数で終えることができる。
さらにまた、前記対となる受信機からの通信が可能な場合、その通信によって調整値をフィードバックし、調整手段として、CPU22が調整を行うようにして、前記PWMポートPWM1,PWM2からのPWM信号のパルス周期および幅を調整することで、簡易な構成で、計測器も必要とせず、またフィールドでリアルタイムでのキャリブレーションも可能となる。その場合、調整の為に特に通信をしてもよいし、普段の通信フォーマットに、前記調整方向や調整値のデータを付加してもよい。
本発明の実施の第1の形態に係るFSK変調回路の電気的構成を示すブロック図である。 前記FSK変調回路の出荷調整時における調整方法を説明するための図である。 可変容量コンデンサのDC印加電圧の変化に対する容量変化の非線形特性を示すグラフである。 2値FSKによる周波数偏移の適正な場合を説明するためのグラフである。 2値FSKによる周波数偏移の不適正な場合を説明するためのグラフである。 本発明の実施の第2の形態に係るFSK変調回路におけるROMの格納内容を示す図である。 前記可変容量コンデンサの非線形特性による複数チャネル間の周波数偏移幅を示すグラフである。 本発明の実施の第3の形態に係るFSK変調回路の調整方法を説明するためのフローチャートである。 周波数偏移幅にアンバランスがある場合のFSK信号の周波数スペクトル波形を示す図である。 FSK受信機の簡略化した構成例を示すブロック図である。 FSK受信機の周波数弁別器の特性カーブを示すグラフである。 典型的な従来技術のFSK変調回路の電気的構成を示すブロック図である。
4 ベースバンドフィルタ(LPF)
5 発振回路
6 LC並列共振回路
7 可変容量コンデンサ
9 出力回路
21 FSK変調回路
22 CPU
23 LPF
25,41 アンテナ
26,36 ROM
27 パーソナルコンピュータ
28 EEPROM
42 局部発振回路
43 混合器
44 周波数弁別器

Claims (7)

  1. 発振回路に設けられた可変容量コンデンサに送信信号の1,0変化に対応した電圧を与え、該可変容量コンデンサの容量変化によって周波数変調を行うようにしたFSK変調回路において、
    前記電圧に対応したパルス幅のPWM信号を発生するPWM回路と、前記パルスを前記パルス幅に対応したDC電圧に平滑化するLPFとを備えて構成されるDC電圧発生手段と、
    前記PWM信号をLPF処理して得られるDC電圧値と、その電圧値を実現する前記PWM信号の周期およびパルス幅との関係を予め格納しているテーブルと、
    前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を前記テーブルから読出し、前記PWM回路に設定する調整手段とを含み、
    前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、それによって周波数変調されたFSK信号の周波数スペクトル波形から、前記調整手段は、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とするFSK変調回路。
  2. 発振回路に設けられた可変容量コンデンサに送信信号の1,0変化に対応した電圧を与え、該可変容量コンデンサの容量変化によって周波数変調を行うようにしたFSK変調回路において、
    前記電圧に対応したパルス幅のPWM信号を発生するPWM回路と、前記パルスを前記パルス幅に対応したDC電圧に平滑化するLPFとを備えて構成されるDC電圧発生手段と、
    前記PWM信号をLPF処理して得られるDC電圧値と、その電圧値を実現する前記PWM信号の周期およびパルス幅との関係を予め格納しているテーブルと、
    記テーブルから前記周期およびパルス幅を読出し、前記PWM回路に設定する調整手段とを含み、
    前記テーブルは、前記1,0の送信信号のそれぞれについて、前記可変容量コンデンサによる周波数偏移幅が予め定める値になるDC電圧値に対応した周期およびパルス幅を記憶していることを特徴とするFSK変調回路。
  3. 複数チャネルに対応するにあたって、それぞれのチャネルに対応した前記テーブルを備えることを特徴とする請求項1または2記載のFSK変調回路。
  4. 前記送信信号によって周波数変調されたFSK信号の隣接チャネル漏洩電力値から、前記調整手段は、前記周波数偏移幅が予め定める値になるように前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする請求項記載のFSK変調回路。
  5. 前記調整手段は、対となる受信機の受信結果から、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする請求項記載のFSK変調回路。
  6. 前記送信信号として1,0交番テスト信号を用い、前記調整手段は、対となる受信機に予め定められた受信信号値からのズレより調整絶対値を検出し、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする請求項記載のFSK変調回路。
  7. 前記対となる受信機からの調整値のフィードバックに応答して、前記調整手段は、前記PWM回路のパルス周期および幅を調整することを特徴とする請求項または記載のFSK変調回路。
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