JP5042528B2 - ウイルス治療薬 - Google Patents
ウイルス治療薬 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5042528B2 JP5042528B2 JP2006143804A JP2006143804A JP5042528B2 JP 5042528 B2 JP5042528 B2 JP 5042528B2 JP 2006143804 A JP2006143804 A JP 2006143804A JP 2006143804 A JP2006143804 A JP 2006143804A JP 5042528 B2 JP5042528 B2 JP 5042528B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- carbon atoms
- linear
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- WEZGZLCFTKUGFH-NHHUHZJASA-N CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](C1)(C(O)=O)[O]=C1O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCCC)C(O)=O)=O)=O Chemical compound CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](C1)(C(O)=O)[O]=C1O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCCC)C(O)=O)=O)=O WEZGZLCFTKUGFH-NHHUHZJASA-N 0.000 description 1
- RZHKGHCZVMTIDL-XSRFUOEWSA-N CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](CC(O)=O)(C(O)=O)O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCC#CC)C(O)=O)=O)=O Chemical compound CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](CC(O)=O)(C(O)=O)O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCC#CC)C(O)=O)=O)=O RZHKGHCZVMTIDL-XSRFUOEWSA-N 0.000 description 1
- OFCNINYCEOTRQL-XSRFUOEWSA-N CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](CC(O)=O)(C(O)=O)O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCCCC)C(O)=O)=O)=O Chemical compound CCCCCCCC(CCCCCC/C=C/[C@@H]([C@@](CC(O)=O)(C(O)=O)O)C(N[C@@H](Cc(cc1)ccc1OCCCC)C(O)=O)=O)=O OFCNINYCEOTRQL-XSRFUOEWSA-N 0.000 description 1
- FJVOGANDKXWXEF-FILRIAJHSA-N CCCCCCCC(CCCCCCC=[O]=C([C@](C1)([C@H](C)C(N[C@@H](Cc(cc2)ccc2OCC=C)C(O)=O)=O)[O]=C1O)O)=O Chemical compound CCCCCCCC(CCCCCCC=[O]=C([C@](C1)([C@H](C)C(N[C@@H](Cc(cc2)ccc2OCC=C)C(O)=O)=O)[O]=C1O)O)=O FJVOGANDKXWXEF-FILRIAJHSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
ブイ・ローマン等著、サイエンス(Science)、1999年、第285巻、第110−113頁
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)を提供する。
Xは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Bは、水素原子、水酸基、オキソ基、−N(R4)(R5)、=N−OH、=N−OR6、又はハロゲン原子を表し;
R4およびR5は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表すか、もしくはR4とR5が一緒になって3〜8員環(例えば、ピペラジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、モルフォリン環、ヘキサメチレンイミン環など)を表し;
R6は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい)を表し;
Dは、水素原子、又は水酸基を表し;
Eは、一重結合又は二重結合を表し;
R1、R2、及びR3は、同一又は異なって、水素原子、水酸基、アミノ基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−OZ、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、炭素数2〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を示す)で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、HCV等のウイルス感染症を予防または治療するための医薬組成物。
Xは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Bは、水素原子、水酸基、オキソ基、−N(R4)(R5)、=N−OH、=N−OR6、又はハロゲン原子を表し;
R4およびR5は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表すか、もしくはR4とR5が一緒になって3〜8員環を表し;
R6は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい)を表し;
Dは、水素原子、又は水酸基を表し;
結合Eは、一重結合又は二重結合を表し;
R1、R2、及びR3は、同一又は異なって、水素原子、水酸基、アミノ基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−OZ、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を示す)
で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、ウイルス感染症を予防または治療するための医薬組成物。
で表される上記1の式(I)の化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、上記1の医薬組成物。
Xは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Bは、水素原子、水酸基、オキソ基、−N(R4)(R5)、=N−OH、=N−OR6、又はハロゲン原子を表し;
R4およびR5は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表すか、もしくはR4とR5が一緒になって3〜8員環を表し;
R6は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい)を表し;
Dは、水素原子、又は水酸基を表し;
結合Eは、一重結合又は二重結合を表し;
R1、R2、及びR3は、同一又は異なって、水素原子、水酸基、アミノ基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−OZ、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を示す。ただし、Aが、p位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが、2−イソペンテニルまたは水素原子であり、Bが、オキソ基であり、Dが、水素原子であり、Eが二重結合を示し、R1〜R3のいずれもが水酸基である場合、及びAが、p位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが、2−イソペンテニルであり、Bが、オキソ基であり、Dが、水素原子であり、結合Eが二重結合を示し、R1〜R3のいずれもがメトキシ基である場合を除く)
で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩。
Xは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基、を表し;
Bは、水素原子、水酸基、オキソ基、−N(R4)(R5)、=N−OH、=N−OR6、又はハロゲン原子を表し;
R4およびR5は、同一又は異なって、水素原子、炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表すか、もしくはR4とR5が一緒になって3〜8員環を表し;
R6は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい)を表し;
Dは、水素原子、又は水酸基を表し;
結合Eは、一重結合又は二重結合を表し;
R1、R2、及びR3は、同一又は異なって、水素原子、水酸基、アミノ基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよい)、−OZ、炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を示す。ただし、Aが、p位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが水素原子の場合、及びAが、p位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが2−イソペンテニルであり、Bが、オキソ基であり、Dが、水素原子であり、結合Eが二重結合を示し、R1〜R3のいずれもが水酸基あるいはメトキシ基である場合を除く)
で表される化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩。
で表される上記15又は16の式(I)の化合物もしくはそのプロドラッグ、または製薬上許容されうるそれらの塩。
この化合物、例えば、No.1の製造に用いることができる菌株は、フザリウム(Fusarium)属、オーレオバシディウム(Aureobasidium)属等の糸状菌類に属し、上記化合物を産生することができるものであれば特に限定されず、例えば、フザリウム・エスピー(Fusarium sp.)F1476株(以下「F1476株」という)、オーレオバシディウム・エスピー(Aureobasidium sp.)TKR2449株(国際公開公報WO98/56755号)等を挙げることができる。
生育温度範囲は、10〜30℃であり、好ましくは、20〜30℃である。
生育可能pH範囲は、3〜11であり、好ましくは、5〜7である。
本発明に使用されるF 1476株は、2000年1月24日に鎌倉市鎌倉山南斜面にて採集された落葉より2000年2月29日に洗浄濾過法により分離した糸状菌である。
培養諸性状
バレイショ・ブドウ糖寒天培地(PDA)上での生育は遅く、25℃、近紫外光照射下10日で直径12mmに達し、生育率は1.5−1.6 mm/日であり、密集した菌糸叢を形成し、表面は皺状で盛り上がり、中央部分に湿った分生子座が集まり、周辺部はときに顕著に綿毛状の菌糸塊をつくり、色調は明るい橙色(杏色、Light orange、Light ApricotないしApricot、マンセル5YR7/6から7/10、メトゥエン6A6から6B8)、裏面は淡橙色から橙色(light orange、bright reddish orange、Tiger Lily、マンセル5−10YR7/10、メトゥエン6B8から8A6)。
生育温度範囲は、10〜30℃であり、至適生育温度は20〜30℃である。
生育pH範囲は、pH3〜11であり、至適pHは、pH5〜7である。
SNA上では、分生子柄は主に気中菌糸から垂直に立ち上がり、分岐し、その分枝あるいは分生子柄に直接フィアライドを輪生し、複雑な分生子構造を形成する。ときに気中菌糸に直接フィアライドを単生することもある。寒天表面上を這う菌糸から分生子構造が形成し、空中に立ち上がらないこともある。分生子柄は、10−30μmの長さとなる。フィアライドは、円筒形で、先端には通常顕著なカップ構造を有し、4.0−20.0×2.5−3.0μmの大きさである。フィアロ型分生子は、フィアライド先端に粘液質で塊状に集合して形成され、典型的には三日月型で基部に明瞭な足細胞を有し先端細胞は細く伸びるかときに鈍頭で通常は湾曲し、ときに長楕円形ないし円筒形、1−3(4)隔壁、6.8−30.0×1.9−4.9μm、L/W 3.7−8.1(平均、19.3×3.8μm、L/W 5.2)である。厚膜胞子は認められない。
明色の菌糸から形成される複雑な房状の分生子構造は、ときに分生子座となり、分生子は円筒形のフィアライド先端から内生的に生ずるフィアロ型で、明色、特徴的な舟形ないし三日月形の2〜5細胞となる。以上の形態的特徴から、本菌F 1476株は不完全菌Fusarium属に属することがわかる。そこで本菌をFusarium sp. F 1476株と同定した。
Gerlach, W. and Nirenberg, H. 1982 The genus Fusarium - a pictorial atlas. Mitt. Biol. Bundesanst. Land- u. Forstwirtsch. Berlin-Dahlem 209:1-406.
Booth, C. 1971. The genus Fusarium. CMI, Kew, Surrey, 237pp.
Carmichael, J.W., Kendrich, B., Conners, I.L. and Sigler, L. 1980. Genera of Hyphomycetes. University of Alberta Press, Edmonton.
Gams, W. 1971. Cephalosporium-artige Schimmelpilze (Hyphomycetes) Gustav Fischer Verlag, Stuttgart. 262pp.
F1476株の斜面培養から一白金耳を、100mLの液体培地(グルコース2%、グリセロール1.5%、ポテトスターチ1%、ポリペプトン0.25%、イーストエクストラクト0.35%、炭酸カルシウム0.5%、塩化ナトリウム0.3%、硫酸亜鉛7水和物0.005%、硫酸銅5水和物0.0005%、硫酸マンガン4水和物0.0005%、トーストソーヤ1%)を入れた500mL容の臍つき三角フラスコ25本に接種し、25℃、3日間振とう培養し(振とう速度220rpm)、種培養液を得た。この種培養液16mLを固体培地(押し麦40g、SF1溶液(イーストエクストラクト0.1%、酒石酸ナトリウム0.05%、燐酸2水素カリウム0.05%)24mL)を入れた500mL容の臍つき三角フラスコ125本に接種し25℃、11日間静置培養を行った。このように培養した培養物にn−ブタノール12.5Lを加え、1晩浸潤、放置後ろ過し、n−ブタノール抽出液を得た。このようにして得られた抽出液を濃縮後、水1Lに懸濁し、塩酸にてpHを2に調整した後に、酢酸エチル1.1Lで抽出した。水層は再度1.1Lの酢酸エチルで抽出し、一回目の抽出物と合わせた。この酢酸エチル抽出液(2.2L)に水0.9Lを加え、水酸化ナトリウム水溶液でpHを10に調整後分配を行った。得られた水層に再度酢酸エチル1Lを加え、塩酸にてpHを3に調整後、抽出した。得られた水層は再度酢酸エチル1Lで抽出を行った。このようにして得られた酢酸エチル抽出液(2L)を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮乾固し、粗抽出物567mgを得た。これをメタノールに溶解し下記に示す条件1で分取高速液体クロマトグラフィーを繰り返すことによって化合物1を含む分画(フラクション1)と化合物2と化合物3を含む分画(フラクション2)、化合物4と化合物5と化合物6を含む分画(フラクション3)を得た。フラクション1を減圧濃縮することにより化合物1を380mgの白色粉末として得た。
装置:CCPP−D、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG80、20mm×250mm)(資生堂製)
移動相:0.01%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.01%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(15%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
化合物1の物理化学的性状
分子量 659
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)660(M+H+)
FAB−MS(ネガティブモード、マトリックスm−NBA)658(M−H−)
1H−NMR(メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.53(4H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.96(2H,m),2.42(4H,m),2.57(1H,d,J=16.5Hz),2.89(1H,d,J=16.5Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.15(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=8Hz),4.47(2H,d,J=6Hz),4.63(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.43(1H,m),5.52(2H,m),6.78(2H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz)
実施例2で得られた分画(フラクション2、345mg)を更に下記に示す条件2で分取高速液体クロマトグラフィーを行うことによって化合物2含む分画(フラクション2−1、41.4mg)と化合物3を含む分画(フラクション2−2、4.9mg)に分離した。フラクション2−1は更に下記に示す条件3で分取高速液体クロマトグラフィーを行い化合物2を含む分画を得た。得られた分画を減圧濃縮することにより化合物2を29.5mgの白色粉末として単離した。同様に、フラクション2−2を条件4で分取高速液体クロマトグラフィーを行うことで、化合物3を3mgの白色粉末として得た。
装置:CCPP−D、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG80、20mm×250mm)(資生堂製)
移動相:0.01%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.01%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(65%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
高速液体クロマトグラフィーの条件3
装置:CCPP−D、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK SPERIOREX ODS (20mm×250mm) (資生堂製)
移動相:0.01%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.01%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(65%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
高速液体クロマトグラフィーの条件4
装置:CCPP−D、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C8 (SG120、20mm×250mm) (資生堂製)
移動相:0.01%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.01%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(65%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
化合物2の物理化学的性状
分子量 673
ESI(LC/MSポジティブモード)674(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.53(4H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.96(2H,m),2.42(4H,m),2.59(1H,d,J=16.5Hz),2.89(1H,d,J=16.5Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.15(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=8Hz),3.63(3H,s),4.47(2H,d,J=6Hz),4.63(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.43(1H,m),5.54(2H,m),6.78(2H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz)
化合物3の物理化学的性状
分子量 687
ESI(LC/MSポジティブモード)688(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz)),1.20-1.40(14H,m),1.53(4H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.96(2H,m),2.42(4H,m),2.56(1H,d,J=16.5Hz),2.89(1H,d,J=16.5Hz),2.91(1H,dd,J=14Hz,9Hz),3.11(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=8Hz),3.63(3H,s),3.71(3H,s),4.47(2H,d,J=6Hz),4.64(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.43(1H,m),5.54(2H,m),6.79(2H,d,J=9Hz),7.08(2H,d,J=9Hz)
実施例2で得られた分画(フラクション3、453mg)を更に上記に示す条件2で分取高速液体クロマトグラフィーを行うことによって化合物4を含む分画(フラクション3−1)と化合物5を含む分画(フラクション3−2、16.4mg)と化合物6を含む分画(フラクション3−3、26.5mg)に分離した。フラクション3−1を減圧濃縮することにより化合物4を2mgの白色粉末として得た。フラクション3−2は更に下記に示す条件5で分取高速液体クロマトグラフィーを行い化合物5を含む分画を得た。得られた分画を減圧濃縮することにより化合物5を4mgの白色粉末として単離した。同様に、フラクション3−3を条件5で分取高速液体クロマトグラフィーを行うことで、化合物6を6mgの白色粉末として得た。
高速液体クロマトグラフィーの条件5
装置:CCPP−D、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG80、20mm×250mm)(資生堂製)
移動相:0.01%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.01%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(50%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
化合物4の物理化学的性状
分子量 607
ESI(LC/MSポジティブモード)608(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.58(4H,m),2.00(2H,m),2.52(2H,m),2.56(1H,d,J=16Hz),2.88(1H,dd,J=14,8Hz),2.90(1H,d,J=16Hz),3.10(1H,dd,J=14,4Hz),3.20(1H,d,J=8Hz),4.05(1H,dd,J=8,4.5Hz)4.60(1H,dd,J=8,4.5Hz),5.53(2H,m),6.67(2H,d,J=8Hz),7.02(2H,d,J=8Hz)
化合物5の物理化学的性状
分子量 614
ESI(LC/MSポジティブモード)615(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.53(4H,m),1.93(2H,m),2.27(4H,m),2.58(1H,d,J=16Hz),2.86(1H,d,J=16Hz),3.22(2H,m),3.65(1H,d,J=9Hz),4.73(1H,dd,J=8,5Hz),5.50(2H,m),6.96(1H,t,J=7Hz),7.06(1H,t,J=7Hz),7.10(1H,s),7.29(1H,d,J=7Hz)7.55(1H,d,J=7Hz)
化合物6の物理化学的性状
分子量 675
ESI(LC/MSポジティブモード)676(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.53(4H,m),1.72(3H,s),1.77(3H,s),1.92(2H,m),2.42(2H,m),2.57(1H,d,J=16Hz),2.89(1H,d,J=16Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.15(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=7Hz),4.05(1H,dd,J=8,4Hz),4.47(2H,d,J=6Hz),4.62(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.43(1H,m),5.52(2H,m),6.78(2H,d,J=9Hz),7.10(2H,d,J=9Hz)
化合物7の合成
化合物1(5mg,0.0075mmol)のメタノール溶液(2mL)に10%Pd−C(1mg)を加え、水素ガス雰囲気下、室温にて24時間攪拌した。パラジウム触媒を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた残留物を下記に示す条件で分取高速液体クロマトグラフィーを行い精製し、化合物7(1.7mg、34%)を無色油状物質として得た。
高速液体クロマトグラフィーの条件
装置:CCPS、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG、4.6mm×150mm)(資生堂製)
移動相:0.005%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.005%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(65%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
化合物7の物理化学的性状
分子量 661
ESI(LC/MSポジティブモード)662(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.89(3H,t,J=7Hz),0.96(6H,d,J=6.5Hz),1.20-1.35(14H,m),1.46-1.58(4H,m),1.64(2H,q,J=6.5Hz),1.83(1H,quintet,J=6.5Hz),1.93-2.01(2H,m),2.43(4H,t,J=7.5Hz),2.58(1H,d,J=16Hz),2.89(1H,d,J=16Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.16(1H,dd,J=14,5Hz),3.19(1H,d,J=8.5Hz),3.95(2H,t,J=6.5Hz),4.64(1H,dd,J=9,5Hz),5.50-5.56(2H,m),6.79(2H,d,J=8.5Hz),7.11(2H,d,J=8.5Hz)
化合物8の合成
化合物1(22mg、0.033mmol)のメタノール溶液(1.5mL)に水素化ホウ素ナトリウム(13mg、0.33mmol)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液で中和し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣にジクロロメタン(10mL)加え、不溶物を濾過した。濾液をメガボンドエルートジオール(500mg、バリアン社)に付し、ジクロロメタン/メタノール(30:1)溶出部より化合物8(11mg、51%)を白色粉末として得た。
化合物8の物理化学的性状
分子量 661
ESI(LC/MS ポジティブモード)662(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.20-1.48(22H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.93-2.04(2H,m),2.58(1H,d,J=16Hz),2.89(1H,d,J=16Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.16(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=8Hz),3.44-3.53(1H,m),4.48(2H,d,J=6.5Hz),4.64(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.41-5.47(1H,m),5.51-5.56(2H,m),6.79(2H,d,J=8.5Hz),7.11(2H,d,J=8.5Hz)
化合物9の合成
化合物1(30mg、0.045mmol)を1、4−ジオキサン(1mL)と6N塩酸水溶液(0.5mL)の混合溶液に加え、50℃で5分間攪拌し、その後室温にて4時間攪拌した。反応液に水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)で抽出した。有機層は飽和食塩水(15mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥した。溶媒を減圧留去し、化合物9(24mg、91%)を白色粉末として得た。
化合物9の物理化学的性状
分子量 591
ESI(LC/MSポジティブモード)592(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.20-1.40(14H,m),1.46-1.59(4H,m),1.93-2.03(2H,m),2.43(4H,t,J=7Hz),2.62(1H,d,J=16Hz),2.89(1H,dd,J=14,9Hz),2.91(1H,d,J=16Hz),3.11(1H,dd,J=14,5Hz),3.21(1H,d,J=8Hz),4.61(1H,dd,J=9,5Hz),5.46-5.57(2H,m),6.67(2H,d,J=8.5Hz),7.02(2H,d,J=8.5Hz)
化合物10の合成
化合物9(12mg、0.020mmol)のメタノール溶液(1mL)に10%Pd−C(3mg)を加え、水素ガス雰囲気下、室温にて3時間攪拌した。パラジウム触媒を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(DIOLF254s、メルク社、展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf値:0.4)にて展開し精製し、化合物10(3mg、25%)を白色粉末として得た。
化合物10の物理化学的性状
分子量 593
ESI(LC/MSポジティブモード)594(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.03-1.40(20H,m),1.45-1.60(4H,m),2.40-2.47(4H,m),2.54-2.64(1H,m),2.65(1H,d,J=17Hz),2.75-2.88(2H,m),3.20(1H,dd,J=14.5,4.5 Hz),4.65(1H,dd,J=10,4.5Hz),6.69(2H,d,J=8.5Hz),7.08(2H,d,J=8.5Hz)
化合物11の合成
化合物1(20mg、0.030mmol)のDMF溶液(1mL)に塩化アンモニウム(7.3mg、0.136mmol)、水溶性カルボジイミド塩酸塩(WSC・HCl)(28mg、0.145mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル(HOBt)(22mg、0.145mmol)、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(174μL、0.145mmol)を加え室温にて17時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)および飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を下記に示す条件で分取高速液体クロマトグラフィーを行い精製し、化合物11(4.4mg、22%)を白色粉末として得た。
高速液体クロマトグラフィーの条件
装置:CCPS、MCPD−3600システム(東ソー)
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG、4.6mm×150mm)(資生堂製)
移動相:0.005%トリフルオロ酢酸を含有する水と0.005%トリフルオロ酢酸を含有するアセトニトリルによる溶媒勾配溶出(65%アセトニトリル〜98%アセトニトリル、ステップワイズ)
化合物11の物理化学的性状
分子量 656
ESI(LC/MSポジティブモード)657(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.19-1.39(14H,m),1.46-1.59(4H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.88-1.98(2H,m),2.28(1H,d,J=15Hz),2.43(4H,t,J=7.5Hz),2.74(1H,d,J=15Hz),2.79(1H,dd,J=14,10Hz),3.15(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.18(1H,d,J=8Hz),4.47(2H,d,J=6.5Hz),4.59(1H,dd,J=10,4.5Hz),5.39-5.49(3H,m),6.79(2H,d,J=8.5Hz),7.13(2H,d,J=8.5Hz)
化合物12の合成
化合物1(80mg、0.12mmol)のメタノール溶液(10mL)に10%Pd−C(10mg)を加え、水素ガス雰囲気下、室温にて20時間攪拌した。パラジウム触媒をセライト濾過し、濾液を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(DIOL F254s,メルク社,展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf値:0.8)にて展開し精製し、化合物12(41mg、51%)を白色粉末として得た。
化合物12の物理化学的性状
分子量 663
ESI(LC/MSポジティブモード)664(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),0.96(6H,d,J=6.5Hz),1.07-1.35(20H,m),1.46-1.56(4H,m),1.64(2H,q,J=6.5Hz),1.81(1H,sexet,J=6.5Hz),2.43(4H,t,J=7.5Hz),2.50-2.58(1H,m),2.61(1H,d,J=16.5Hz),2.84(1H,dd,J=14.5,10.5Hz),2.92(1H,d,J=16.5Hz),3.22(1H,dd,J=14.5,4Hz),3.95(2H,t,J=6.5Hz),4.71(1H,dd,J=10.5,4Hz),6.81(2H,d,J=8.5Hz),7.16(2H,d,J=8.5Hz)
化合物13の合成
a)化合物1のトリメチルエステル体の合成
化合物1(260mg、0.39mmol)のメタノール(15mL)−ジクロロメタン(15mL)混合溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン10v/v%ヘキサン溶液(4.3mL)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をメガボンドエルートシリカゲル(2g、バリアン社)にて精製した。へキサン/酢酸エチル(1:1)溶出部より化合物1のトリメチルエステル体(230mg、83%)を白色粉末として得た。
化合物1のトリメチルエステル体の物理化学的性状
分子量 701
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)702(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.89(3H,t,J=7Hz),1.20-1.37(14H,m),1.46-1.59(4H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.93-2.03(2H,m),2.43(4H,t,J=7.5Hz),2.60(1H,d,J=16Hz),2.89(1H,dd,J=14,9Hz),2.93(1H,d,J=16Hz),3.11(1H,dd,J=14,5Hz),3.19(1H,d,J=8.5Hz),3.63(3H,s),3.71(3H,s),3.72(3H,s),4.48(2H,d,J=6.5Hz),4.63(1H,dd,J=9,5Hz),5.40-5.58(3H,m),6.79(2H,d,J=8.5Hz),7.07(2H,d,J=8.5Hz)
上記化合物1のトリメチルエステル体(21mg、0.030mmol)のメタノール溶液(2mL)に4−トルエンスルフォニルヒドラジド(6.7mg、0.036mmol)を加え1.5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を24時間減圧下乾燥した。残渣を無水クロロホルム(2mL)に溶解し、1Mカテコールボラン テトラヒドロフラン溶液(75μL、0.075mmol)を0℃で加え同温度で3時間攪拌した。反応液にメタノール(20μL)を加え室温にて10分間攪拌した。さらに酢酸ナトリウム(8mg、0.060mmol)とジメチルスルフォキシド(32μL)を加え、1時間加熱還流した。反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL)にて2回抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水(20mL)で洗浄、無水硫酸ナトリウムで脱水乾燥し、溶媒を減圧留去した。残留物を薄層クロマトグラフィー(シリカゲルF254,メルク社,展開溶媒:へキサン/酢酸エチル(3:1),Rf値:0.3)にて展開し精製し、ヒドラジド体(11mg、54%)を白色粉末として得た。
ヒドラジド体の物理化学的性状
分子量 687
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)688(M+H+)
1H−NMR (重クロロフォルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H,t,J=6.5Hz),1.15-1.37(24H,m),1.74(3H,s),1.80(3H,s),1.94-2.04(2H,m),2.62(1H,d,J=16Hz),2.87(1H,d,J=16Hz),3.00(1H,dd,J=14,7Hz),3.10(1H,dd,J=14,5.5Hz),3.16(1H,d,J=9Hz),3.67(3H,s),3.72(3H,s),3.76(3H,s),4.47(2H,d,J=7Hz),4.76-4.83(1H,m),5.41-5.69(3H,m),6.76(1H,d,J=8Hz),6.80(2H,d,J=9Hz),7.03(2H,d,J=9Hz)
上記ヒドラジド体(10mg、0.015mmol)のエタノール溶液(1mL)に1M水酸化リチウム水溶液(0.15mL、0.15mmol)を加え、室温にて16時間攪拌した。反応液を1N塩酸水溶液で中和し、溶媒を減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(DIOL F254s、メルク社、展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール(10:1)、Rf値:0.5)にて展開し精製し、化合物13(3mg、35%)を白色粉末として得た。なお、本実施例で化合物13は、チロシン部分の立体配置がラセミ体となっている化合物として得られた。
化合物13の物理化学的性状
分子量 645
ESI(LC/MSポジティブモード)646(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.18-1.44(24H,m),1.73(3H,s),1.77(3H,s),1.90-2.04(2H,m),2.57-2.68(1H,m),2.86-3.22(4H,m),4.47(2H,d,J=6.5Hz),4.56-4.67(1H,m),5.39-5.65(3H,m),6.78-6.84(2H,m),7.09-7.16(2H,m)
化合物14の合成
化合物1(10mg、0.015mmol)とO−(2−アミノエチル)−ヒドロキシルアミン二塩酸塩(4.5mg、0.030mmol)をピリジン(0.2mL)に溶解し、室温にて16時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物を薄層クロマトグラフィー(DIOL F254s、メルク社、展開溶媒:ジクロロメタン/メタノール(5:1)、Rf値:0.5)にて展開し精製し、化合物14(Ro4575919)(7.7mg、71%)を無色油状物質として得た。
化合物14の物理化学的性状
分子量 717
ESI(LC/MSポジティブモード)718(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.21-1.40(14H,m),1.42-1.56(4H,m),1.74(3H,s),1.78(3H,s),1.88-2.04(2H,m),2.18(2H,t,J=7.5Hz),2.30-2.37(2H,m),2.63(1H,d,J=15Hz),2.84-2.97(2H,m),3.12-3.25(4H,m),4.18(2H,t,J=5Hz),4.48(2H,d,J=6.5Hz),4.63(1H,dd,J=9,4Hz),5.40-5.62(3H,m),6.80(2H,d,J=8.5Hz),7.11(2H,d,J=8.5Hz)
化合物15の合成
化合物1(10mg、0.015mmol)とO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.5mg、0.030mmol)をピリジン(0.2mL)に溶解し、室温にて15時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物をメガボンドエルートジオール(500mg、バリアン社)にて精製した。ジクロロメタン/メタノール(25:1)溶出部より化合物15(9.6mg、92%)を無色油状物質として得た。
化合物15の物理化学的性状
分子量 688
ESI(LC/MSポジティブモード)689(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H,t,J=7Hz),1.20-1.36(14H,m),1.40-1.50(4H,m),1.74(3H,s),1.78(3H,s),1.91-2.00(2H,m),2.14(2H,t,J=7.5Hz),2.27(2H,t,J=7.5Hz),2.59(1H,d,J=16Hz),2.90(1H,d,J=16Hz),2.91(1H,dd,J=14,9Hz),3.16(1H,dd,J=14,4.5Hz),3.20(1H,d,J=8.5Hz),3.75(3H,s),4.48(2H,d,J=6.5Hz),4.64(1H,dd,J=9,4.5Hz),5.41-5.49(1H,m),5.52-5.60(2H,m),6.80(2H,d,J=8.5Hz),7.11(2H,d,J=8.5Hz)
化合物bの物理化学的性状
分子量 466
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)467(M+H+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.04(9H、s)、1.44(1H、t、J=5Hz)、2.73(2H、t、J=6Hz)、3.80(2H、t、J=6Hz)、4.18(2H,t、J=5Hz)、5.91(1H、t、J=5Hz)、7.35-7.46(6H、m)、7.65-7.69(4H、m)
化合物cの物理化学的性状
分子量 550
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)551(M+H+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.04(9H、s)、1.49-1.91(6H、m)、2.74(2H、t、J=6Hz)、3.46-3.58(2H、m)、3.76(2H、t、J=6Hz)、3.82-3.93(1H、m)、4.06(1H,dd、J=13、6Hz)、4.27(1H、dd、J=13、6Hz)、4.65(1H、t、J=3Hz)、5.91(1H、t、J=5Hz)、7.35-7.43(6H、m)、7.65-7.69(4H、m)
化合物dの物理化学的性状
分子量 454
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)455(M+H+)
1H−NMR (重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.04(9H、s)、1.49-1.89(6H、m)、2.41(2H、t、J=6Hz)、3.03(1H、t、J=6Hz)、3.47-3.58(2H、m)、3.75-3.92(3H、m)、4.08-4.26(4H、m)、4.68(1H,t、J=3Hz)、5.53(1H、t、J=7Hz)、7.35-7.47(6H、m)、7.64-7.68(4H、m)
化合物eの物理化学的性状
分子量 692
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)715(M+Na+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.00(9H、s)、1.04(9H、s)、1.38-1.82(6H、m)、2.49(2H、t、J=7Hz)、3.29-3.42(1H、m)、3.63-3.85(4H、m)、4.00-4.09(1H、m)、4.14(2H、s)、4.46(1H,t、J=3Hz)、5.43(1H、t、J=7Hz)、7.29-7.48(12H、m)、7.57-7.78(8H、m)
化合物fの物理化学的性状
分子量 608
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)631(M+Na+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.01(9H、s)、1.01(9H、s)、1.23(1H、t、J=6Hz)、2.41(2H、t、J=7Hz)、3.75(2H、t、J=7Hz)、3.90(2H、t、J=6Hz)、4.14(2H、s)、5.47(1H、t、J=7Hz)、7.29-7.47(12H、m)、7.57-7.75(8H、m)
化合物gの物理化学的性状
分子量 624
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)647(M+Na+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.02(9H、s)、1.03(9H、s)、1.72(1H、t、J=6Hz)、1.82(1H、dt、J=14、7Hz)、2.23(1H、dt、J=14、6Hz)、3.17(1H、dd、J=6、5Hz)、3.55-3.79(6H、m)、7.32-7.45(12H、m)、7.60-7.65(8H、m)
化合物hの物理化学的性状
分子量 907
FAB−MS(ネガティブモード、マトリックスm−NBA)906(M-H+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=7Hz)、0.99(9H、s)、1.04(9H、s)、1.18-1.63(22H、m)、1.78-2.01(4H、m)、2.44-2.57(1H、m)、3.00(1H、t、J=6Hz)、3.59-3.92(10H、m)、4.28(1H、s)、5.37-5.55(2H、m)、7.29-7.65(20H、m)
化合物iの物理化学的性状
分子量 947
FAB−MS(ネガティブモード、マトリックスm−NBA)946(M-H+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6Hz)、1.02(9H、s)、1.05(9H、s)、1.14-1.63(28H、m)、1.78-2.16(4H、m)、2.41-2.51(1H、m)、3.47(1H、d、J=10Hz)、3.64-3.86(6H、m)、3.92(s、4H)、5.36-5.42(2H、m)、7.28-7.47(12H、m)、7.61-7.69(8H、m)
化合物jの物理化学的性状
分子量 470
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)493(M+Na+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6Hz)、1.17-1.73(26H、m)、1.91-2.16(4H、m)、2.44(1H、brs)、2.73(1H、dt、J=6、10Hz)、2.95(1H、brs)、3.48(1H、d、J=11Hz)、3.63-4.01(m、10H)、5.15(1H、dd、J=15,9Hz)、5.55(1H、dt、J=15、7Hz)
化合物kの物理化学的性状
分子量 610
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)(M+H+)611、(M+Na+)633
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6Hz)、1.18-1.64(46H、m)、1.99(2H、q、J=7Hz)、2.69(2H、ABq、J=15、18Hz)、2.93(1H、q、J=7Hz)、3.82-3.88(2H、m)、3.92(4H、s)、5.51-5.69(2H、m)
化合物lの物理化学的性状
分子量 526
FAB−MS(ポジティブモード、マトリックスm−NBA)(M+H+)527、(M+Na+)549
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=7Hz)、1.18-1.68(36H、m)、2.01(2H、q、J=7Hz)、2.25-2.41(5H、m)、1.99(1H、d、J=7Hz)、2.04(1H、d、J=7Hz)、3.62-3.82(2H、m)、3.99(1H、s)、5.42(1H、dd、J=9、15Hz)、5.58(1H、dt、J=16、6Hz)
化合物mの物理化学的性状
分子量 541
ESI(LC/MSポジティブモード)(M+H+)542
1H−NMR (重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6Hz)、1.16-1.67(36H、m)、1.99(2H、q、J=6Hz)、2.35(4H、t、J=8Hz)、2.70(1H、d、J=16Hz)、2.90(1H、d、J=16Hz)、3.28(1H、d、J=9Hz)、5.52(1H、dd、J=9、15Hz)、5.68(1H、dt、J=15、5Hz)
化合物nの物理化学的性状
ESI(LC/MSポジティブモード)834(M+Na+)
1H−NMR (重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.86(3H、t、J=6.6Hz)、1.12-1.68(45H、m)、1.85(3H、t、J=1.9Hz)、1.90-2.03(2H、m)、2.29-2.43(4H、m)、2.59(1H、d、J=16.5Hz)、2.76(1H、d、J=16.5Hz)、2.97-3.14(3H、m)、4.22(1H、s)、4.57-4.74(3H、m)、5.46(1H、dd、J=9.2、15.2Hz)、5.64(1H、dt、J=6.6、15.2Hz)、6.86(2H、d、J=8.6Hz)、7.01(1H、d、J=7.9Hz)、7.13(2H、d、J=8.6Hz)
化合物21の物理化学的性状
ESI(LC/MSポジティブモード)644(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H、t、J=7Hz)、1.19-1.38(14H、m)、1.42-1.60(4H、m)、1.82(3H、t、J=2Hz)、1.89-2.02(2H、m)、2.44(4H、t、J=7Hz)、2.58(1H、d、J=16Hz)、2.78-2.98(2H、m)、3.09-3.23(2H、m)、4.53-4.67(3H、m)、5.39-5.61(2H、m)、6.83(2H、d、J=9Hz)、7.13(2H、d、J=9Hz)
製造例1においては、実施例14の工程1−7で使用する化合物αの合成方法を説明する。
化合物βの物理化学的性状
分子量 197
ESI(LC/MSポジティブモード)198(M+H+)
1H−NMR(重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
1.30-1.70(8H、m)、1.94(1H、t、J=2.5Hz)、2.19(2H、dt、J=2.5、7Hz)、2.42(2H、t、J=7.5Hz)、3.18(3H、s)、3.68(3H、s)
化合物γの物理化学的性状
分子量 236
EI−MS 236(M+)
1H−NMR (重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6.5Hz)、1.23-1.63(18H、m)、1.94(1H、dt、J=0.5、2.5Hz)、2.18(2H、dt、J=2.5、7Hz)、2.36-2.42(4H、m)
化合物αの物理化学的性状
分子量 280
EI−MS 280(M+)
1H−NMR (重クロロホルム中)の化学シフト値δ:
0.88(3H、t、J=6.5Hz)、1.23-1.63(22H、m)、1.93(1H、t、J=2.5Hz)、2.18(2H、dt、J=2.5、7Hz)、3.92(4H、s)
分子量 635
ESI(LC/MSポジティブモード)636(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.89(3H、t、J=7.0Hz)、1.17-1.36(14H、m)、1.45-1.60(4H、m)、1.90-2.02(2H、m)、2.41-2.45(4H、m)、2.53(1H、d、J=16.0Hz)、2.87(1H、d、J=16.0Hz)、2.92(1H、dd、J=8.8、14.0Hz)、3.16-3.20(2H、m)、3.78(3H、s)、3.80(3H、s)、4.67(1H、dd、J=4.8、9.2Hz)、5.47-5.58(2H、m)、6.75(1H、m)、6.82-6.84(2H、m)
分子量 647
ESI(LC/MSポジティブモード)648(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.80(3H、t、J=7Hz)、0.98(3H、t、J=7Hz)、1.19-1.62(20H、m)、1.91-2.03(2H、m)、2.38-2.46(4H、m)、2.57(1H、d、J=8Hz)、2.84-2.96(2H、m)、3.11-3.23(2H、m)、3.92(2H、t、J=7Hz)、4.63(1H、dd、J=9、5Hz )、5.42-5.61(2H、m)、6.80(2H、d、J=9Hz)、7.11(2H、d、J=9Hz)
分子量 633
ESI(LC/MSポジティブモード)634(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H、t、J=7Hz)、1.03(3H、t、J=7Hz)、1.17-1.40(14H、m)、1.43-1.60(4H、m)、1.77(2H、q、J=7Hz)、1.91-2.01(2H、m)、2.39-2.49(4H、m)、2.56(1H、d、J=17Hz)、2.80-2.97(2H、m)、3.10-3.20(2H、m)、3.88(2H、t、J=7Hz)、4.64(1H、dd、J=9、5Hz )、5.42-5.61(2H、m)、6.80(2H、d、J=9Hz)、7.12(2H、d、J=9Hz)
分子量 631
ESI(LC/MSポジティブモード)632(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.89(3H、t、J=7Hz)、1.14-1.38(14H、m)、1.42-1.58(4H、m)、1.89-2.01(2H、m)、2.37-2.46(4H、m)、2.57(1H、d、J=16Hz)、2.82-2.96(2H、m)、3.11-3.22(2H、m)、4.45-4.52(2H、m)、4.63(1H、dd、J=9、4Hz )、5.22(1H、dd、J=10、1Hz)、5.37(1H、dd、J=17、1Hz)、5.45-5.59(2H、m)、5.97-6.10(1H、m)、6.82(2H、d、J=9Hz)、7.14(2H、d、J=9Hz)
分子量 605
ESI(LC/MSポジティブモード)606(M+H+)
1H−NMR (メタノールd−4中)の化学シフト値δ:
0.90(3H、t、J=7Hz)、1.18-1.40(14H、m)、1.42-1.58(4H、m)、1.91-2.01(2H、m)、2.38-2.47(4H、m)、2.53(1H、d、J=15Hz)、2.80-2.97(2H、m)、3.11-3.21(2H、m)、3.75(3H、s)、4.64(1H、dd、J=9、5Hz )、5.44-5.62(2H、m)、6.81(2H、d、J=9Hz)、7.13(2H、d、J=9Hz)
HCV−RNAのコピー数を定量するためにHCV−RNAの中にレポーター遺伝子としてホタル由来のルシフェラーゼ遺伝子を導入したものを構築した。Kriegerら(J. Virol.75:4614)の方法に従い、HCV遺伝子のIRES(Internal Ribosome Entry Site)の直下にネオマイシン耐性遺伝子と融合する形でルシフェラーゼ遺伝子を導入した。インビトロで当該RNAを合成後、エレクトロポレーション法でHuh7細胞に導入し、G418耐性クローンとして単離した。
細胞毒性の測定にはCell counting kit-8(Dojindo cat. no. CK04)を用いた。すなわち、10μlのCell counting kit-8をクリアープレートに添加し、37度で30〜60分間保温した。96穴プレートリーダーにて波長450nm、対照波長630nmで吸光度を測定した。細胞未添加の値をバックグランドとして全ての値から差し引き、薬剤未添加の値を阻害0%として薬剤のCC50(50%細胞阻害濃度)を算出した。
Claims (15)
- 下記一般式(I):
(式中、Aは、−OXで置換されたフェニル基、または3−インドリル基を表し;
Xは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基を表し;
Bは、水素原子、水酸基、オキソ基、=N−OH、または=N−OR 6 を表し;
R 6 は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよいアミノ基で置換されていてもよい)を表し;
Dは、水素原子、又は水酸基を表し;
結合Eは、一重結合又は二重結合を表し;
R1、R2、及びR3は、同一又は異なって、水酸基、アミノ基(炭素数1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基でモノまたはジ置換されていてもよい)、または−OZを表し;
Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基を示す)
で表される化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、ウイルス感染症を予防または治療するための医薬組成物。 - 下記一般式(I′):
(式中、A、B、D、結合E、R1、R2およびR3は、請求項1に記載のとおりである)
で表される請求項1記載の式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1記載の医薬組成物。 - Aが、4位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基、である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。
- Bが、オキソ基、水素原子、水酸基、または=N−OR6 (ここで、R 6 は、請求項1に記載のとおりである)である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬組成物。
- Aが、4位を−OXで置換されたフェニル基であり、Xが、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基、であり、Bが、オキソ基、水酸基、または=N−OR6 (ここで、R 6 は、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基(アミノ基で置換されていてもよい)である)であり、R1、R2、及びR3が、同一又は異なって、水酸基、または−OZ(ここで、Zは、炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基である)である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。
- Xが、炭素数1〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基、または炭素数2〜8の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキニル基、であり、Bが、オキソ基または水酸基であり、R1、R2、及びR3が、いずれも水酸基である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項5記載の医薬組成物。
- Aが、3−インドリル基である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。
- Bが、オキソ基または水酸基であり、R1、R2、及びR3が、いずれも水酸基である式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項7記載の医薬組成物。
- 下記:
の化合物から選択される式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。 - 下記:
の化合物から選択される式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。 - 下記:
の化合物から選択される式(I)の化合物、または製薬上許容されうるそれらの塩を含む、請求項1または2記載の医薬組成物。 - ウイルス感染症が、HCV感染症である、請求項1〜11のいずれか1項記載の医薬組成物。
- HCV感染症が、C型肝炎である、請求項12項記載の医薬組成物。
- 下記式:
で示される化合物、または製薬上許容されうるその塩。 - 下記式:
で示される化合物、または製薬上許容されうるその塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006143804A JP5042528B2 (ja) | 2003-02-12 | 2006-05-24 | ウイルス治療薬 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003034056 | 2003-02-12 | ||
JP2003034056 | 2003-02-12 | ||
JP2003272420 | 2003-07-09 | ||
JP2003272420 | 2003-07-09 | ||
JP2006143804A JP5042528B2 (ja) | 2003-02-12 | 2006-05-24 | ウイルス治療薬 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005504986A Division JP3921227B2 (ja) | 2003-02-12 | 2004-02-12 | ウイルス治療薬 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006232852A JP2006232852A (ja) | 2006-09-07 |
JP2006232852A5 JP2006232852A5 (ja) | 2007-03-29 |
JP5042528B2 true JP5042528B2 (ja) | 2012-10-03 |
Family
ID=37040876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006143804A Expired - Fee Related JP5042528B2 (ja) | 2003-02-12 | 2006-05-24 | ウイルス治療薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5042528B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006077004A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-03-23 | Chugai Pharmaceut Co Ltd | 抗hcv作用を有する化合物およびそれを含む医薬組成物 |
EP1795206A4 (en) * | 2004-08-11 | 2009-07-22 | Chugai Pharmaceutical Co Ltd | MEDICAMENT FOR THE TREATMENT OF HCV OR THE PREVENTION OF HCV INFECTION |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0526936A3 (en) * | 1991-08-02 | 1993-05-05 | Merck & Co. Inc. | Cholesterol-lowering agents |
US5364948A (en) * | 1991-08-02 | 1994-11-15 | Merck & Co., Inc. | Biologically active compounds isolated from aerobic fermentation of Trichoderma viride |
US5503973A (en) * | 1992-05-29 | 1996-04-02 | The Regents Of The University Of California | Method for inhibition of viral morphogenesis |
AU7552098A (en) * | 1997-06-09 | 1998-12-30 | Takara Shuzo Co., Ltd. | Physiologically active substances tkr2449, process for producing the same, and microorganism |
-
2006
- 2006-05-24 JP JP2006143804A patent/JP5042528B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006232852A (ja) | 2006-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20100274026A1 (en) | Virus therapeutic drug | |
JP3520071B2 (ja) | 環状ペプチド抗真菌剤およびその製法 | |
JP4068639B2 (ja) | 抗hcv作用を有する化合物およびその製法 | |
JP5042528B2 (ja) | ウイルス治療薬 | |
JP2006077004A (ja) | 抗hcv作用を有する化合物およびそれを含む医薬組成物 | |
JP2018111670A (ja) | 抗真菌薬に対する活性増強作用を有する新規化合物及びその製造方法 | |
JP2004210648A (ja) | 新規マクロライド化合物及びその製造方法 | |
JPWO2007000994A1 (ja) | 抗hcv作用を有する化合物の製造方法 | |
RU2171260C2 (ru) | Циклопептолиды | |
CN100502853C (zh) | 抗病毒药 | |
EA001154B1 (ru) | (4r,5s,6s,7r)-гексагидро-1-[5-(3-аминоиндазол)метил]-3-бутил-5,6-дигидрокси-4,7-бис[фенилметил]-2н-1,3-диазепин-2-он и его применение в качестве ингибитора вич-протеазы | |
CN113825507A (zh) | 具有抗氧化性和神经保护活性的大环化合物 | |
JP2009280526A (ja) | 新規versipelostatin誘導体、該誘導体の生産能を有する微生物、及び該微生物を用いた前記誘導体の生産方法、並びに抗がん剤 | |
JPH08119983A (ja) | 新規化合物wf14865、その製造方法およびその用途 | |
WO2011136174A1 (ja) | デプシペプチド化合物 | |
JPH08198752A (ja) | 静脈細胞接着分子−1の産生阻害剤 | |
JPH0687845A (ja) | 新規γ−ラクトン誘導体 | |
JPH11255756A (ja) | 4−(置換アミノカルボニル)オキサゾール誘導体及び抗癌剤 | |
JPH0687824A (ja) | 新規ピロリジン誘導体又はその塩を有効成分とする抗腫瘍剤、及びポリヒドロキシ化高級脂肪酸置換ピロリジン誘導体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070207 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120612 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |