JP5042083B2 - 能動騒音制御方法および能動騒音制御装置 - Google Patents

能動騒音制御方法および能動騒音制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、騒音に対して別の音波を作成し、音波干渉させることにより騒音を抑制する能動騒音制御方法および能動騒音制御装置に関するものである。
人工的な音波を用いて能動的に騒音を抑制する技術として、能動騒音制御技術が知られている。この技術は、抑制する対象となる騒音と逆位相の打消音を人工的に生成し、空間上で打消音を騒音に重ね合わせることにより騒音を抑制するものである。
ただし、多くの場合、抑制効果が得られる空間は限定されていた。例えば、特定の受音点において、抑制対象の騒音とは完全に逆位相の打消音を発生させたとしても、この受音点から離れた地点にある別の受音点では、騒音と打消音との位相がずれて騒音抑制効果が得られないことがあった。能動騒音制御による騒音抑制効果が有効な範囲は、騒音と打消音の音源位置、空間の音響特性、音波の周波数等によって決まる。そして、特に波長の短い高域の音になるに従って、効果が有効な範囲は狭くなりやすい。
この問題を解決するために、例えば非特許文献1には、多チャンネルANC(Active Noise Control)によって任意の複数の受音点において同時に騒音を制御する技術が開示されている。従来の多チャンネルANCに使用されるMEFX(Multiple Error Filtered−X)アルゴリズムは、1個の打消音源に対して、騒音を制御したい受音点と同数の適応フィルタを用い、受音点毎の打消音を生成させていた。そのため、多チャンネルANCシステムでは、MEFXアルゴリズムが実時間処理に要する演算量が一般的な音響信号処理による演算量と比較して非常に多くなる。
他方、能動騒音制御装置における演算量の低減を図るために、例えば特許文献1には、CTC(Cross Talk Canceller、クロストークキャンセラ)を用いた2チャンネルANCによって騒音を抑制すると共に、打消音同士の干渉を抑制する技術が開示されている。これは、ユーザの左右の耳元に2つのスピーカを配置し、CTC処理によってスピーカ相互のクロストークを抑制すると共に、各スピーカから打消音を再生することによって騒音を抑制するものである。CTCを用いた2チャンネルANCシステムでは、打消音同士の干渉をCTCによって抑えることができるため、2チャンネルANCを並列した2つの1チャンネルANCとして構成することができる。このため、CTCを備えた2チャンネルANCは、MEFXアルゴリズムに比べて適応フィルタ数を少なくすることができ、その結果として演算量を低く抑えることができる。
辻井重男編著、ディジタル信号処理シリーズ10「適応信号処理」昭晃堂、(第59−63、図3.12、図3.13) 特開2007−3994号公報(段落番号0028−0034、図3)
従来の能動騒音制御方法および能動騒音制御装置は以上のように構成されているので、非特許文献1に開示された多チャンネルANCを用いる能動騒音制御装置は、高速な演算処理装置を要し、その分装置化コストが増大するという課題があった。
また、演算量の低減を図った特許文献1に開示されたCTCを用いた2チャンネルANCシステムでは、CTCによって抑制できるクロストーク量に限界があり、クロストーク成分の消し残りの残差が必ず現れてしまう。特にユーザの受音点がCTCの想定した標準位置から外れた場合、クロストーク成分の位相とこれをキャンセルするための音波の位相とが合わなくなることによって、この残差が著しく増大する性質がある。このため、CTCを用いた従来のANCシステムは、CTCの残差によってANCの騒音抑制効果そのものが制限され、また、その抑制効果範囲も限定されるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、演算量を低減すると共に、騒音抑制効果が有効な範囲の広い能動騒音制御方法および能動騒音制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る能動騒音制御方法は、各受音点における打消し後の残差音を残差信号として収音する残差検出ステップと、各受音点における残差信号の残差和信号および残差差信号を生成する残差信号変換ステップと、残差和信号が最小となるように参照信号を処理して打消対象音を打消すための第1の制御信号を生成する第1制御信号生成ステップと、残差差信号が最小となるように参照信号を処理して打消対象音を打消すための第2の制御信号を生成する第2制御信号生成ステップと、1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、第1の制御信号と第2の制御信号を加算してなる第1の打消音信号および第1の制御信号と第2の制御信号を減算してなる第2の打消音信号を生成する打消音波生成ステップとを備えたものである。
この発明によれば、各受音点における打消し後の残差音を残差信号として収音して残差和信号および残差差信号を生成し、残差和信号および残差差信号が最小となるように参照信号を処理して打消対象音を打消すための第1の制御信号および第2の制御信号をそれぞれ生成し、1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、第1の制御信号と第2の制御信号を加算してなる第1の打消音信号および第1の制御信号と第2の制御信号を減算してなる第2の打消音信号を生成するようにしたので、演算量を低減すると共に、騒音抑制効果が有効な範囲の広い能動騒音制御が可能である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の全体構成を示すブロック図である。図1に示す能動騒音制御装置は、打消し対象とする騒音を参照信号X(n)に変換して出力する騒音参照マイク1、参照信号X(n)を濾波して和成分制御信号Xs(n)を生成する第1ANC部(第1制御信号生成部)2、参照信号X(n)を濾波して差成分制御信号Xd(n)を生成する第2ANC部(第2制御信号生成部)3、和成分制御信号Xs(n)および差成分制御信号Xd(n)を左打消音波信号Xl(n)および右打消音波信号Xr(n)に変換する打消音波生成部4、左打消音波信号Xl(n)を音波として出力する左打消音源スピーカ5、右打消音波信号Xr(n)を音波として出力する右打消音源スピーカ6、ユーザ近傍に左右対称に1対配置され、検出される残差音を左残差信号El(n)に変換して出力する左残差検出マイク(残差検出部)7および右残差信号Er(n)に変換して出力する右残差検出マイク(残差検出部)8、左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)から残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)を生成する残差信号変換部9を備える。
以下では、騒音参照マイク1位置から左残差検出マイク7位置までの経路、および騒音参照マイク1位置から右残差検出マイク8位置までの経路をそれぞれ一次経路と呼ぶ。また、打消音源スピーカ5,6位置から残差検出マイク7,8位置までの経路を二次経路と呼ぶ。二次経路のうちの、左打消音源スピーカ5位置から左残差検出マイク7位置までの経路および右打消音源スピーカ6位置から右残差検出マイク8位置までの経路をそれぞれ直接経路と呼び、左打消音源スピーカ5位置から右残差検出マイク8位置までの経路および右打消音源スピーカ6位置から左残差検出マイク7位置までの経路をそれぞれクロストーク経路と呼ぶ。これら各経路を図1に破線で示す。
図1に示す騒音参照マイク1は、騒音源で発生した騒音を収音して、参照信号X(n)に変換して第1ANC部2および第2ANC部3へそれぞれ出力する。また、左残差検出マイク7および右残差検出マイク8は、ユーザの近傍に左右対称に配置され、配置地点の音波を残差音として検出し、それぞれ左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)に変換して残差信号変換部9へ出力する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の左残差検出マイクが検出した左残差信号の1例を示すグラフであり、図3は、右残差検出マイクが検出した右残差信号の1例を示すグラフである。左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)はそれぞれ、左打消音源スピーカ5および右打消音源スピーカ6から出力された音波と騒音とが音波干渉した結果であり、時間経過に伴って検出される残差信号の振幅が小さくなっている。ユーザの左側および右側に対になった受音点があり、能動騒音制御装置がこれら2点の受音点における同時能動騒音制御を行う。なお、左残差検出マイク7および右残差検出マイク8は、例えば、複数のマイク素子によって構成されたマイクアレイであってもよい。
図4は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の残差信号変換部の構成を示すブロック図である。図4に示すように、残差信号変換部9は入力された左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)を、以下の式(1)に従い、残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)に変換する。変換した残差和信号Es(n)は第1ANC部2へ出力され、残差差信号Ed(n)は第2ANC部3へ出力される。
Es(n)=El(n)+Er(n) (1)
Ed(n)=El(n)−Er(n)
図5は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置のANC部の構成を示すブロック図である。図5(a)に示す第1ANC部2は、残差和信号Es(n)が最小となるように、参照信号X(n)を濾波して和成分制御信号Xs(n)を生成して出力する。この際、参照信号X(n)を濾波するためのフィルタ係数は、参照信号X(n)および残差和信号Es(n)から、Filtered−Xアルゴリズムによって算出および更新する。
図5(a)において、フィルタ21は参照信号X(n)を濾波し、和成分制御信号Xs(n)を生成する。また、二次経路モデル22は、参照信号X(n)を濾波し、学習用参照信号Xc(n)を生成するフィルタである。この二次経路モデル22は、第1ANC部2の和成分制御信号Xs(n)出力から残差和信号Es(n)入力に至る二次経路の伝達関数に等しく、学習用参照信号Xc(n)にはこの二次経路の音響特性が反映されている。
適応化処理部23は、学習用参照信号Xc(n)と残差和信号Es(n)とを用いて、残差和信号Es(n)が最小となるようにフィルタ21のフィルタ係数を適応的に更新する制御を行う。この制御の詳細は後述する。フィルタ21と適応化処理部23とによって適応フィルタが構成され、適応化には、例えばLMS(Least Mean Square)等のアルゴリズムを用いる。
図5(b)に示す第2ANC部3は、残差差信号Ed(n)が最小となるように、参照信号X(n)を濾波して差成分制御信号Xd(n)を生成して出力する。この第2ANC部3は、フィルタ32、二次経路モデル32および適応化処理部33から構成される。内部構成の詳細については、図5(a)に示す第1ANC部2と同様であるため説明を省略する。
図6は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の打消音波生成部の構成を示すブロック図である。打消音波生成部4は、第1ANC部2から入力される和成分制御信号Xs(n)および第2ANC部3から入力される差成分制御信号Xd(n)を、以下の式(2)に従い、左打消音波信号Xl(n)および右打消音波信号Xr(n)に変換する。変換した左打消音波信号Xl(n)は左打消音源スピーカ5へ出力され、右打消音波信号Xr(n)は右打消音源スピーカ6へ出力される。
Xl(n)=(Xs(n)+Xd(n))/2 (2)
Xr(n)=(Xs(n)−Xd(n))/2
左打消音源スピーカ5および右打消音源スピーカ6は、左右対称に配置された残差検出マイクと同様にユーザ近傍に左右対称に配置される。左打消音源スピーカ5は、打消音波生成部4から入力される左打消音波信号Xl(n)を打消音波として出力する。また、右打消音源スピーカ6は、打消音波生成部4から入力される右打消音波信号Xr(n)を打消音波として出力する。図7は、この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の左打消音源スピーカが出力する左打消音波信号の1例を示すグラフであり、図8は、右打消音源スピーカが出力する右打消音波信号の1例を示すグラフである。
なお、左打消音源スピーカ5および右打消音源スピーカ6は、例えば、複数のスピーカによって構成されたスピーカアレイであってもよい。打消音源スピーカから出力された打消音波は、ユーザの左右の受音点において、騒音抑制対象となる騒音に干渉し、騒音量を抑制する。
次に、第1ANC部2のフィルタ21および第2ANC部3のフィルタ31の特性について説明する。能動騒音制御装置において、ユーザの左右2点の受音点で検出される左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)は、それぞれ以下の式(3)で表すことができる。
El(n)=Kl・X(n)+Cd・Xl(n)+Cx・Xr(n) (3)
Er(n)=Kr・X(n)+Cx・Xl(n)+Cd・Xr(n)
ここで、騒音参照マイク1から左残差検出マイク7までの一次経路の伝達関数をKlとする。また、騒音参照マイク1から右残差検出マイク8までの一次経路の伝達関数をKrとする。
また、左打消音源スピーカ5から左残差検出マイク7までの直接経路、および右打消音源スピーカ6から右残差検出マイク8までの直接経路の伝達関数をCdとする。また、左打消音源スピーカ5から右残差検出マイク8までのクロストーク経路、および右打消音源スピーカ6から左残差検出マイク7までのクロストーク経路の伝達関数をCxとする。
式(1)で表される残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)は、上記式(2)および式(3)より、それぞれ以下の式(4)となる。
Es(n)=El(n)+Er(n)
=(Kl+Kr)・X(n)+(Cd+Cx)・Xs(n) (4)
Ed(n)=El(n)−Er(n)
=(Kl−Kr)・X(n)+(Cd+Cx)・Xd(n)
式(4)から明らかなように、制御信号と残差信号は、和信号、差信号毎に独立している。即ち、和成分制御信号Xs(n)は残差和信号Es(n)に、差成分制御信号Xd(n)は残差差信号Ed(n)にそれぞれ1対1で対応しており、和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)との間には相互の干渉がない。このため、本実施の形態1に係る能動騒音制御装置では、従来の装置のように制御信号間の干渉を排除するための構成を必要とせず、効率的な騒音制御装置の実現が可能となる。
ここで、フィルタ21をHs、フィルタ31をHdとすると、図5(a)および図5(b)からも明らかなように、式(4)は以下の式(5)で表すことができる。
Es(n)=(Kl+Kr)・X(n)+(Cd+Cx)・Hs・X(n) (5)
Ed(n)=(Kl−Kr)・X(n)+(Cd−Cx)・Hd・X(n)
上記式(5)より、フィルタ21のHsおよびフィルタ31のHdをそれぞれ以下の式(6)で表される特性を有するように構成すれば、一次経路およびクロストーク経路を経由した音波について、最適な騒音抑制を行うことができる。
Hs=−(Kl+Kr)/(Cd+Cx) (6)
Hd=−(Kl−Kr)/(Cd−Cx)
第1ANC部2の適応化処理部23は、式(6)のフィルタ特性Hsに収束するようにフィルタ21のフィルタ係数を適応化させる働きをする。また、第2ANC部3の適応化処理部33は、式(6)のフィルタ特性Hdに収束するようにフィルタ31のフィルタ係数を適応化させる働きをする。
左打消音源スピーカ5および右打消音源スピーカ6から出力された左打消音波信号Xl(n)(図7)および右打消音波信号Xr(n)(図8)が騒音と音波干渉することにより、図2および図3に示すように、騒音が制御された左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)となる。第1ANC部2および第2ANC部3の各フィルタ係数が時間経過に伴って速やかにフィルタ特性Hs,Hdに収束することによって、収束後は最適な騒音抑制が行われる。
このように、本実施の形態の能動騒音制御装置に必要な計算処理は、Filtered−Xアルゴリズムによる2個のANC処理と、残差信号および制御信号それぞれに対する和信号および差信号の計算処理のみである。従って、MEFXアルゴリズムやCTCを使う従来の騒音制御装置に比べ、顕著に低演算量の騒音制御装置を得ることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、騒音を参照信号X(n)として収音し、参照信号X(n)を基に生成された騒音を打消すための打消音信号をユーザの左右に想定した1対の受音点に向けてそれぞれ出力することにより、各受音点での騒音を消音する能動制御装置において、各受音点における打消し後の残差音を残差信号El(n),Er(n)として収音する残差検出マイク7,8と、各受音点における残差信号El(n),Er(n)の残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)を生成する残差信号変換部9と、残差和信号Es(n)が最小となるように参照信号X(n)を処理して騒音を打消すための和成分制御信号Xs(n)を生成する第1ANC部2と、残差差信号Ed(n)が最小となるように参照信号X(n)を処理して騒音を打消すための差成分制御信号Xd(n)を生成する第2ANC部3と、和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を加算してなる左打消音波信号Xl(n)および和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を減算してなる右打消音波信号Xr(n)を生成する打消音波生成部4とを備えるように構成した。そのため、騒音抑制効果が高く、かつ低演算量の能動騒音制御を実現することができる。
また、実施の形態1によれば、打消対象音である騒音を収音し、参照信号X(n)として第1ANC部2および第2ANC部3に出力する騒音参照マイク1を備えるように構成した。そのため、騒音源から直接、騒音を収音することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1は、打消し対象音である騒音を騒音参照マイクで収音し、これを参照信号に用いて騒音制御を行う構成とした。この実施の形態2は、ユーザの近くで再生されているオーディオ再生音を打消し対象とする。そして、オーディオ信号を参照信号として取得して騒音制御を行うことにより、ユーザの左右に想定した1対の受音点の静穏化を可能とする。
図9は、この発明の実施の形態2に係る能動騒音制御装置の全体構成を示すブロック図である。オーディオの視聴を希望するユーザが、Lchオーディオ信号X1(n)およびRchオーディオ信号X2(n)を出力するオーディオ再生部51、Lchオーディオ信号X1(n)をオーディオ音声として出力するLchオーディオスピーカ52、Rchオーディオ信号X2(n)をオーディオ音声として出力するRchオーディオスピーカ53を使用する。
図9に示す能動騒音制御装置は、オーディオ視聴中のユーザ付近にいるオーディオ視聴を希望しない別のユーザに対して、オーディオ音声を抑制する。この能動騒音制御装置は、Lchオーディオ信号X1(n)およびRchオーディオ信号X2(n)を取得するオーディオ信号入力部62、オーディオ音声を抑制するための第1Lch制御信号Xl1(n)および第2Lch制御信号Xl2(n)を生成する第1の2point−ANC部(第1騒音制御部)50、オーディオ音声を抑制するための第1Rch制御信号Xr1(n)および第2Rch制御信号Xr2(n)を生成する第2の2point−ANC部(第2騒音制御部)60、第1Lch制御信号Xl1(n)および第1Rch制御信号Xr1(n)をミキシングして左打消音波信号Xml(n)を生成するLchミキサ部(第1打消音ミキサ部)54、第2Lch制御信号Xl2(n)および第2Rch制御信号Xr2(n)をミキシングして右打消音波信号Xmr(n)を生成するRchミキサ部(第2打消音ミキサ部)55、左打消音波信号Xml(n)を音波として出力する左打消音源スピーカ56、右打消音波信号Xmr(n)を音波として出力する右打消音源スピーカ57、オーディオ視聴を希望しないユーザ近傍に左右対称に配置され、検出される残差音を左残差信号El(n)に変換して出力する左残差検出マイク58および右残差信号Er(n)に変換して出力する右残差検出マイク59、左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)から残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)を生成する残差信号変換部61を備える。
図9に示すオーディオ信号入力部62は、Lchオーディオ信号X1(n)およびRchオーディオ信号X2(n)を、第1の2point−ANC部50および第2の2point−ANC部60へそれぞれ出力する。
左残差検出マイク58および右残差検出マイク59は、上記実施の形態1に係る能動騒音制御装置が備える左残差検出マイク7および右残差検出マイク8同様に、ユーザの近傍に左右対称に配置され、配置地点の音波を残差音として検出し、それぞれ左残差信号El(n)および右残差信号Er(n)に変換して残差信号変換部61へ出力する。残差信号変換部61の動作は図1に示す残差信号変換部9と同様であるため、詳細な説明は省略する。残差信号変換部61が変換した残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)はそれぞれ、第1の2point−ANC部50および第2の2point−ANC部60へ出力される。
図10は、この発明の実施の形態2に係る能動騒音制御装置の2point−ANC部の構成を示すブロック図である。図10(a)に示す第1の2point−ANC部50は、Lchオーディオ信号X1(n)、残差和信号Es(n)、残差差信号Ed(n)をもとに、Lchオーディオスピーカ52の再生音によってもたらされる騒音を抑制するための第1Lch制御信号Xl1(n)および第2Lch制御信号Xl2(n)を生成し、出力する。第1の2point−ANC部50は、内部に第1ANC部501、第2ANC部502および打消音波生成部503を備える。これら各部は上記実施の形態1で説明した第1ANC部2、第2ANC部3および打消音波生成部4と同様の動作を行うため、ここでの詳細な説明を省略する。
また、図10(b)に示す第2の2point−ANC部60は、Rchオーディオ信号X2(n)、残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)をもとに、Rchオーディオスピーカ53の再生音によってもたらされる騒音を抑制するための第1Rch制御信号Xr1(n)および第2Rch制御信号Xr2(n)を生成し、出力する。第2の2point−ANC部60は、内部に第1ANC部601、第2ANC部602および打消音波生成部603を備える。これら各部は上記実施の形態1で説明した第1ANC部2、第2ANC部3および打消音波生成部4と同様の動作を行うため、ここでの詳細な説明を省略する。
Lchミキサ部54は、第1Lch制御信号Xl1(n)と第1Rch制御信号Xr1(n)とを以下の式(7)に従って加算し、左打消音波信号Xml(n)を生成する。同様に、Rchミキサ部55は、第2Lch制御信号Xl2(n)と第2Rch制御信号Xr2(n)とを以下の式(7)に従って加算し、右打消音波信号Xmr(n)を生成する。生成した左打消音波信号Xml(n)は左打消音源スピーカ56へ出力され、右打消音波信号Xmr(n)は右打消音源スピーカ57へ出力される。
Xml(n)=Xl1(n)+Xr1(n) (7)
Xmr(n)=Xl2(n)+Xr2(n)
左打消音源スピーカ56および右打消音源スピーカ57は、左右対称に配置された1対の残差検出マイク58,59同様にオーディオ視聴を希望しないユーザ近傍に左右対称に1対配置される。左打消音源スピーカ56は、Lchミキサ部54から入力される左打消音波信号Xml(n)を打消音波として出力する。また、右打消音源スピーカ57は、Rchミキサ部55から入力される右打消音波信号Xmr(n)を打消音波として出力する。出力された打消音波はユーザの左右の1対の受音点において、騒音抑制対象となるオーディオ再生音に干渉し、騒音量を抑制する。このため、能動騒音制御装置は、再生されているオーディオの視聴を望まないユーザに対して、ユーザの周囲の静穏性を高めることができる。
以上のように、実施の形態2によれば、Lchオーディオ信号X1(n)およびRchオーディオ信号X2(n)からなるオーディオ信号を参照信号X1(n),X2(n)として入力し、参照信号X1(n),X2(n)を基に生成したオーディオ音を打消すための打消音信号を1対の受音点に向けてそれぞれ出力することにより、受音点でのオーディオ音を消音する能動騒音制御装置において、各受音点における打消し後の残差音を残差信号El(n),Er(n)として収音する残差検出マイク58,59と、各受音点における残差信号El(n),Er(n)の残差和信号Es(n)および残差差信号Ed(n)を生成する残差信号変換部61と、残差和信号Es(n)が最小となるように参照信号X1(n)を処理してオーディオ音を打消すための和成分制御信号Xs(n)を生成する第1ANC部501と、残差差信号Ed(n)が最小となるように参照信号X1(n)を処理してオーディオ音を打消すための差成分制御信号Xd(n)を生成する第2ANC部502と、和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を加算してなる第1Lch制御信号Xl1(n)および和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を減算してなる第2Lch制御信号Xl2(n)を生成する打消音波生成部503とを有する第1の2point−ANC部50と、残差和信号Es(n)が最小となるように参照信号X2(n)を処理してオーディオ音を打消すための和成分制御信号Xs(n)を生成する第1ANC部601と、残差差信号Ed(n)が最小となるように参照信号X2(n)を処理してオーディオ音を打消すための差成分制御信号Xd(n)を生成する第2ANC部602と、和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を加算してなる第1Rch制御信号Xr1(n)および和成分制御信号Xs(n)と差成分制御信号Xd(n)を減算してなる第2Rch制御信号Xr2(n)を生成する打消音波生成部603とを有する第2の2point−ANC部60と、1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、第1および第2の2point−ANC部50,60から入力した第1Lch制御信号Xl1(n)および第1Rch制御信号Xr1(n)を重畳してなる左打消音波信号Xml(n)を生成するLchミキサ部54と、第1および第2の2point−ANC部50,60から入力した第2Lch制御信号Xl2(n)および第2Rch制御信号Xr2(n)を重畳してなる右打消音波信号Xmr(n)を生成するRchミキサ部55とを備えるように構成した。そのため、オーディオ視聴を希望しないユーザ周囲のオーディオ音声を抑制し、静穏性を高めることができる。
この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の左残差検出マイクが検出した左残差信号の1例を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の右残差検出マイクが検出した右残差信号の1例を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の残差信号変換部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置のANC部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の打消音波生成部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の左打消音源スピーカが出力する左打消音波信号の1例を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る能動騒音制御装置の右打消音源スピーカが出力する右打消音波信号の1例を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る能動騒音制御装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る能動騒音制御装置の2point−ANC部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 騒音参照マイク、2,501,601 第1ANC部(第1制御信号生成部)、3,502,602 第2ANC部(第2制御信号生成部)、4,503,603 打消音波生成部、5,56 左打消音源スピーカ、6,57 右打消音源スピーカ、7,58 左残差検出マイク(残差検出部)、8,59 右残差検出マイク(残差検出部)、9,61 残差信号変換部、21,31 フィルタ、22,32 二次経路モデル、23,33 適応化処理部、50 第1の2point−ANC部(第1騒音制御部)、51 オーディオ再生部、52 Lchオーディオスピーカ、53 Rchオーディオスピーカ、54 Lchミキサ部(第1打消音ミキサ部)、55 Rchミキサ部(第2打消音ミキサ部)、60 第2の2point−ANC部(第2騒音制御部)、62 オーディオ信号入力部。

Claims (4)

  1. 打消対象音を参照信号として収音し、前記参照信号を基に生成された、前記打消対象音を打消すための打消音信号を1対の受音点に向けてそれぞれ出力することにより、前記受音点での打消対象音を消音する能動騒音制御方法において、
    各受音点における打消し後の残差音を残差信号として収音する残差検出ステップと、
    前記各受音点における残差信号の残差和信号および残差差信号を生成する残差信号変換ステップと、
    前記残差和信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記打消対象音を打消すための第1の制御信号を生成する第1制御信号生成ステップと、
    前記残差差信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記打消対象音を打消すための第2の制御信号を生成する第2制御信号生成ステップと、
    前記1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を加算してなる第1の打消音信号および前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を減算してなる第2の打消音信号を生成する打消音波生成ステップとを備えたことを特徴とする能動騒音制御方法。
  2. 打消対象音を参照信号として収音し、前記参照信号を基に生成された、前記打消対象音を打消すための打消音を1対の受音点に向けてそれぞれ出力することにより、前記受音点での打消対象音を消音する能動騒音制御装置において、
    各受音点における打消し後の残差音を残差信号として収音する残差検出部と、
    前記各受音点における残差信号の残差和信号および残差差信号を生成する残差信号変換部と、
    前記残差和信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記打消対象音を打消すための第1の制御信号を生成する第1制御信号生成部と、
    前記残差差信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記打消対象音を打消すための第2の制御信号を生成する第2制御信号生成部と、
    前記1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を加算してなる第1の打消音信号および前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を減算してなる第2の打消音信号を生成する打消音波生成部とを備えたことを特徴とする能動騒音制御装置。
  3. 打消対象音を収音し、参照信号として第1制御信号生成部および第2制御信号生成部に出力するマイクを備えたことを特徴とする請求項2記載の能動騒音制御装置。
  4. オーディオ信号を参照信号として入力し、前記参照信号を基に生成された、オーディオ音を打消すための打消音信号を1対の受音点に向けてそれぞれ出力することにより、前記受音点でのオーディオ音を消音する能動騒音制御装置において、
    各受音点における打消し後の残差音を各残差信号として収音する残差検出部と、
    前記各受音点における残差信号の残差和信号および残差差信号を生成する残差信号変換部と、
    前記残差和信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記オーディオ音を打消すための第1の制御信号を生成する第1制御信号生成部と、前記残差差信号が最小となるように前記参照信号を処理して前記オーディオ音を打消すための第2の制御信号を生成する第2制御信号生成部と、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を加算してなる第1の打消音信号および前記第1の制御信号と前記第2の制御信号を減算してなる第2の打消音信号を生成する打消音波生成部とをそれぞれ有する第1騒音制御部および第2騒音制御部と、
    前記1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、前記第1騒音制御部および前記第2騒音制御部からそれぞれ入力した前記第1の打消音信号を重畳してなる第3の打消音信号を生成する第1打消音ミキサ部と、
    前記1対の受音点に向けてそれぞれ出力する打消音信号として、前記第1騒音制御部および前記第2騒音制御部からそれぞれ入力した前記第2の打消音信号を重畳してなる第4の打消音信号を生成する第2打消音ミキサ部とを備えたことを特徴とする能動騒音制御装置。
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