JP5041756B2 - 計量値付けシステム - Google Patents
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Description
単価情報を記憶する。値付け部は、読み取り部により読み取られた取り具識別情報、記憶部に記憶されている単価情報および計量部による商品の計量情報に基づいて、商品の値付けを行う。なお、取り具が取り具識別情報を保持する態様としては、例えば、取り具に取り具識別情報が記憶された非接触ICタグなどの情報記憶媒体が内蔵されるようになっていてもよいし、取り具の表面に形成された切り欠きなどによって取り具が識別されるようになっていてもよい。
計量値付けシステム100は、スーパーマーケットや百貨店、生鮮食料品店などの対面販売形式の売り場やバックヤードなどにおいて、店員などのオペレータが量り売りの商品を取り具で取り分けて計量し値付けすることをサポートするシステムである。計量値付けシステム100が導入される売り場Fでは、1の取り具がある特定の種類の商品のみを取り分けるために用いられる。
(1)ハカリ
ハカリ1,101,201は、商品を計量する計量機能の他、計量結果に基づいて商品の価格を決定する値付け機能を含む様々な精算処理を行うレジ機能を有している。これらのハカリ1,101,201は、互いにインライン連結され、同期を取っている。また、これらのハカリ1,101,201は、それぞれリーダライタ60,160,260に接続されている。
リーダライタ60,160,260は、それぞれハカリ1,101,201の近傍に設置され、ハカリ1,101,201の第1通信ポート17に接続される。リーダライタ60,160,260は、取り具30に取り付けられている非接触ICタグ31がその通信範囲C内に入ると、その非接触ICタグ31に記憶されているデータを読み出して、逐次、第1通信ポート17を介してハカリ1,101,201の制御部20へと送信する。同様に、リーダライタ60,160,260は、店員が装着しているリストバンド40に埋め込まれた非接触ICタグ41や、客に配布されている会員カード50がその通信範囲C内に入った場合にも、非接触ICタグ41や会員カード50に記憶されているデータを読み出して、逐次、第1通信ポート17を介してハカリ1,101,201の制御部20へと送信する。
商品が陳列されるショーケースS内には、商品が盛りつけられたトレーTが並べられ、各トレーTの右隣には、そのトレーTに盛りつけられた商品を取り分けるための取り具30が専用の受け皿に載せられた状態で配置されている。取り具30とは、具体的には、トングやスプーンである。そして、各取り具30の柄の部分には、樹脂コーティングされた非接触ICタグ31が取り付けられる。
売り場Fに配置される各店員は、商品をパック容器Pに取り分ける際に取り具30を持つ側の腕にリストバンド40を装着することになっている。リストバンド40には、非接触ICタグ41が埋め込まれており、非接触ICタグ41には、そのリストバンド40を装着する店員の名前が記憶されている。このリストバンド40の非接触ICタグ41に対応する店員の名前を書き込む作業においても、非接触ICタグ31の場合と同様に、リーダライタ60,160,260が用いられてもよいし、バックヤードなどの売り場F以外の場所に別途用意されているライタを用いられてもよい。
所定の手続きを行った客には、各種サービスを受ける資格を有する会員であることを証明する会員カード50が配布される。会員カード50は、非接触ICカードであり、会員カード50には、その会員カード50を所有する会員を識別する会員識別番号その他の会員に関する各種データが記憶されている。客が売り場Fでの買い物時にこの会員カード50を店員に提示すると、店員は提示された会員カード50に記憶されている各種データをリーダライタ60,160,260に読み取らせる。読み取られた会員に関する各種データは、第1通信ポート17を介してハカリ1,101,201の制御部20に送られ、割引サービスやポイント付加サービスなどの精算処理に利用される。また、適宜、今回の買い物により付加されるサービスポイントなどの各種データが、リーダライタ60,160,260によって会員カード50に書き込まれる。
売り場Fでは、客は、ショーケースS内の商品の購入を希望する場合には、ショーケースSの反対側にいる店員に、例えば、「ポテトサラダを300g下さい。」というようにして購入を希望する商品の種類とその重量とを伝える。これを受けて、店員は、一方の手にパック容器Pを取り、他方の手に取り具30を取って、おおよそ客が指定した重量に見合う分量だけ客が指定した商品を取り具30を用いてトレーTから取り出してパック容器Pに詰め、いずれかのハカリ1,101,201の計量台9aの上に載せる。ここで、店員は、商品をパック容器Pに取り分ける際には、必ずその商品が盛りつけられているトレーTの右隣にある取り具30を用いることとされている。また、店員は、商品をハカリ1,101,201の計量台9aの上に載せると略同時に、手に持った取り具30と腕に巻き付けたリストバンド40とをそのハカリ1,101,201の真横にあるリーダライタ60,160,260にかざす。また、客が会員カード50を提示した場合には、店員は、その会員カード50をリーダライタ60,160,260にかざす。
(1)
計量値付けシステム100では、商品を取り分ける取り具30に、その商品を識別する商品識別番号が記憶された非接触ICタグ31が取り付けられている。したがって、店員は、商品の計量値付け作業を行う際に、商品を取り分けるために手にもった取り具30をハカリ1,101,201の近傍に配置されているリーダライタ60,160,260にかざすだけで、ハカリ1,101,201の記憶部であるHDD74にプリセットされている商品情報を自動的に呼び出すことができる。これにより、迅速かつ正確に精算処理を行うことができる。
計量値付けシステム100では、店員が自身の名前が記憶された非接触ICタグ41の埋め込まれたリストバンド40を腕に装着しており、計量値付け作業時には、リーダライタ60,160,260によって非接触ICタグ41から店員の名前が読み取られてハカリ1,101,201の制御部20へと送られるようになっている。このため、制御部20は、精算対象とされる商品に関する各種データをその商品の取り分けを行った店員に対応させて管理することができるようになっている(図6参照)。したがって、売り場Fに複数人の店員が配置され、各店員がそれぞれの担当する客が注文した1種類以上の商品を代わる代わる計量し値付けする場合にも、制御部20は、計量された複数の商品を店員の名前をキーにして客ごとに区別することができる。
(1)
上記実施形態では、取り具30の非接触ICタグ31には商品識別番号が記憶されるようになっていたが、この商品識別番号に代えて又は加えて、商品情報テーブル74aに格納されている商品名、単価、その商品が収納される風袋(パック容器P)の重量、特売に関する情報、その商品の計量中に店員側ディスプレイ3に表示される情報などの商品情報が記憶されるようになっていてもよい。この場合には、HDD74に必ずしも商品情報テーブル74aを設けておく必要がなくなり、結果としてHDD74の記憶容量を少なくしてハカリ1,101,201の小型化を図ることができる。
上記実施形態では、非接触ICタグ31は、取り具30に樹脂コーティングされて取り付けられていたが、取り具30に埋め込まれていてもよい。
上記実施形態において、各取り具30に非接触ICタグ31を取り付ける代わりに、各取り具30の表面に各取り具30を識別する切り欠きを形成するようにしてもよい。この場合には、非接触ICタグとの通信が可能なリーダライタ60,160,260に代えて切り欠きの形状を判別することが可能な形状センサ(例えば、レーザ式の形状判別センサ
など)を用いるとともに、HDD74などの記憶領域に各取り具30に形成された切り欠
きにより示される取り具識別情報とその取り具によって取り分けられる商品に関する商品情報とを対応させて記憶させておく。
上記実施形態において、各取り具30に非接触ICタグ31を取り付ける代わりに、各取り具30にその取り具30を識別する取り具識別情報やその取り具30によって取り分けられる商品に関する商品情報を保持することができる任意の情報保持媒体を取り付けたり、内蔵させたりしてもよい。このような情報保持媒体としては、例えば、バーコードが考えられる。
上記実施形態において、レシートRを発行させるレシート発行部12に代えて又は加えて、ハカリ1,101,201にラベルを発行させるラベル発行部が設けられていてもよい。
上記実施形態において、リーダライタ60,160,260の代わりに、それぞれ別体のリーダとライタとが用いられてもよい。
店員が装着しているリストバンド40の非接触ICタグ41には、上記実施形態において示された店員の名前に限らず、店員識別番号その他の店員を識別することができる情報であればどのような情報が記憶されるようになっていてもよい。
上記実施形態において、非接触ICタグ41をリストバンド40に埋め込む以外の態様で店員に携帯させるようにしてもよい。例えば、店員が首から掛けるようにしてもよい。
上記実施形態において、非接触ICタグ41に代えて、店員を識別する任意の店員識別情報を保持することができる任意の情報保持媒体を用いてもよい。
9 計量部
20 制御部(値付け部)
30 取り具
31 非接触ICタグ(第1情報保持部)
40 リストバンド
41 非接触ICタグ(第2情報保持部)
50 会員カード(第3情報保持部)
60,160,260リーダライタ(読み取り部、書き込み部)
100 計量値付けシステム
Claims (10)
- 量り売りの1種類の商品のみを取り分ける取り具に取り付けられ、前記商品に関する商品情報を保持する第1情報保持部と、
前記第1情報保持部から前記商品情報を読み取る読み取り部と、
前記商品を計量する計量部と、
前記読み取り部により読み取られた前記商品情報及び前記計量部による前記商品の計量情報に基づいて、前記商品の値付けを行う値付け部と、
を備える、計量値付けシステム。 - 前記商品を識別する商品識別情報に対応付けられた態様の前記商品の単価情報を記憶する記憶部、
をさらに備え、
前記商品情報は、前記商品識別情報を含み、
前記値付け部は、前記商品情報、前記計量情報及び前記記憶部に記憶されている前記単価情報に基づいて、前記商品の値付けを行う、
請求項1に記載の計量値付けシステム。 - 前記商品情報は、前記商品の単価情報を含む、
請求項1に記載の計量値付けシステム。 - 前記取り具を用いて前記商品を取り分けるオペレータに携帯され、前記オペレータを識別するオペレータ識別情報を保持する第2情報保持部、をさらに備え、
前記読み取り部は、前記第2情報保持部から前記オペレータ識別情報を読み取る、請求項1から3のいずれかに記載の計量値付けシステム。 - 前記読み取り部は、前記第1情報保持部からの前記商品情報と、前記第2情報保持部からの前記オペレータ識別情報とを対応付けて読み取り、
前記値付け部は、同じオペレータにより取り分けられた複数の前記商品の価格を加算する、
請求項4に記載の計量値付けシステム。 - 前記第1情報保持部に前記商品情報を書き込む書き込み部、
をさらに備える、
請求項1から5のいずれかに記載の計量値付けシステム。 - 前記商品を購入する顧客に配布され、前記顧客を識別する顧客識別情報を保持する第3情報保持部、をさらに備え、
前記読み取り部は、前記第3情報保持部から前記顧客識別情報を読み取る、
請求項1から6のいずれかに記載の計量値付けシステム。 - 前記読み取り部は、前記計量部の近傍に存在する、
請求項1から7のいずれかに記載の計量値付けシステム。 - 前記第1情報保持部は、非接触ICタグである、
請求項1から8のいずれかに記載の計量値付けシステム。 - 自身を識別する取り具識別情報を保持し、量り売りの1種類の商品のみを取り分ける取り具と、
前記取り具から前記取り具識別情報を読み取る読み取り部と、
前記商品を計量する計量部と、
前記取り具識別情報に対応付けられた態様の前記商品の単価情報を記憶する記憶部と、
前記読み取り部により読み取られた前記取り具識別情報、前記記憶部に記憶されている前記単価情報及び前記計量部による前記商品の計量情報に基づいて、前記商品の値付けを行う値付け部と、
を備える、計量値付けシステム。
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