JP5041696B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
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Description
図2(a)及び(b)の各々には、シリコン基板(200)の上にマスク(210)が配置され、マスクの下のシリコン基板内に、トレンチ(220)が形成されている。マスク(210)の開口部から垂直に下方にトレンチ(220)が形成されている。
図2(a)に示すトレンチ(220)の断面の輪郭は、長方形と成っており、トレンチ(220)の幅は一定であり、壁には、凹凸がない。
図2(b)に示すトレンチ(220)の断面は、テーパー形状と成っており、トレンチ(220)の幅は下方に向かって一定の割合で狭くなり、壁には、凹凸がない。
式I:サイドエッチング比=(アンダーカット(330)+ボーイング(340))/深さ(d)
即ち、サイドエッチング比は、深さに対して側方方向に最大どれくらいエッチングが進行したかを示す指標であるといえる。
サイドエッチング比は、理想的には0であるが、トレンチの深さを考慮した全体的な形状から、0.05以下であることが好ましい。
特許文献1は、プラズマエッチングの前及び/又はその間に、C4F8を用いることにより、トレンチの側壁上にケイ素化合物から成る保護膜を形成することで、良好な形状を有するトレンチを形成する方法を開示する。しかし、この方法は、C4F8に由来する保護膜の形成によりトレンチの側壁上に凹凸を生じ得る、C4F8を用いるために、エッチングガスの切り替え時間が必要であり全体としてのエッチング速度が遅い、処理室内壁に保護膜が堆積するので、プラズマの状態を不安定にさせ、シリコン基板の処理枚数の増大に伴いエッチング特性が変動する等の問題がある。
処理室において、エッチングガスをプラズマ化して、Siから成る被処理体にトレンチを形成する、前記被処理体のドライエッチング方法であって、
(a)Siから成る被処理体と反応し、その反応により生成する反応生成物が、Siから成る被処理体の側壁の保護膜を形成し得る成分を含んで成る第一エッチングガスを用いて、Siから成る被処理体に、エッチングによる前処理を施して、逆テーパー形状の内壁を有する前処理部分を形成する第一エッチング工程であり、
Siから成る被処理体周辺に電界を発生させて、第一エッチングガスから発生したプラズマ中のイオンを該被処理体に引き寄せ、イオンが被処理体に衝突するエネルギーによって、エッチングによる被処理体の前処理を施す工程であり、
該前処理部分の深さが、最終的に形成されるトレンチの深さの15%未満となり、
該前処理部分の逆テーパー形状の内壁と被処理体の表面とのなす角αが、70°<α<90°となる、第一エッチング工程、及び
(b)第一エッチングガスと異なる第二エッチングガスを用いて、該前処理部分に、更にエッチングを行う第二エッチング工程
を含んで成ることを特徴とするドライエッチング方法である。
第一エッチング工程で形成する逆テーパーを形成した前処理部分の深さ(di:depth of an inversed tapered portion、図4参照)は、最終的に形成する目的とするエッチング部分の全体、即ちトレンチ全体の深さ(例えば、図2(a)、2(b)及び3に記載のdを参照)を基準として、種々選択することができる。逆テーパー形状に形成される前処理部分の深さ(di)は、目的とするエッチングにより形成される部分全体の深さ(d)の15%未満であることが好ましく、10%未満であることがより好ましく、5%未満であることが特に好ましい。尚、diは、dの0%ではないが、2%以上であることが好ましい。
必要であれば、本発明の方法を用いてトレンチ等の全体を形成後、逆テーパー形状の部分を、全面エッチングやCMP等の方法を用いて、取り除くことができる。
α=90°又は>90°の場合、内壁の傾斜は90°以上なので、逆テーパーを形成していない。
上記αは、電子顕微鏡によりトレンチ形状を観察することで直接測定してもよいが、逆テーパーを形成することで壁面が後退した距離を(wi、図4参照)とすると、tan(90−α)=di/wiであるから、電子顕微鏡によりトレンチ形状を観察することで得られるdiとwiから算出してもよい。
Siから成る被処理体は、通常、Siから成る被処理体として、ドライエッチングに供されているものであれば、特に制限されるものではない。そのようなSiから成る被着体として、例えば、シリコン基板等を例示することができる。
次に高周波電源(140)及び(150)から、各々上部電極(120)及び下部電極(130)に、高周波電力を供給して、第一エッチングガスをプラズマ化させる。例えば、第一エッチングガスがフッ素化合物を含む場合、F+イオン、F−イオン、Fラジカル等のプラズマ中の活性種は、Siから成る被処理体、例えばシリコン基板のシリコンと反応して、SiF4、SiO2等の反応生成物を生成し、シリコン基板をエッチングして、トレンチを形成する。被処理体が、シリコン基板であることを考慮すると、下部電極(130)に加えられるRFパワーは、低くすることが好ましい。
第一エッチングガスは、フッ素化合物及び酸素を含んで成り、場合により希ガスを含み得るものが好ましい。
上述の第一エッチングガスに含まれるフッ素化合物は、SF6、NF3、BF3、PF5及びF2から選択される少なくとも一種であり、第一エッチングガスに場合により含まれ得る希ガスは、ヘリウム及びアルゴンから選択される少なくとも一種であることがより好ましい。
フッ素化合物は、SF6であり、希ガスはヘリウムであることが特に好ましい。
第一エッチングガスに含まれるフッ素化合物の流量は、50〜900sccmであることが好ましく、50〜300sccmであることがより好ましく、50〜150sccmであることが特に好ましい。
第一エッチングガスに含まれる酸素の流量は、25〜450sccmであることが好ましく、25〜150sccmであることがより好ましく、25〜75sccmであることが特に好ましい。
第一エッチングガスに含まれる希ガスの流量は、2000sccm以下であることが好ましく、500〜1500sccmであることがより好ましく、800〜1000sccmであることが特に好ましい。
更に、イオンエネルギー源としての上記RFジェネレーターに投入するRF電力は、30〜200Wであることが好ましく、30〜120Wであることがより好ましく、40〜60Wであることが特に好ましい。
ここで、プラズマ中のイオン密度は、ラングミュアプローブ法で測定した値をいい、1×1011cm−3以上であることが好ましく、2×1011cm−3以上で有ることがより好ましく、4×1011cm−3以上であることが特に好ましい。
この場合、プラズマ発生部(例えば、RFジェネレーター)と、被処理体との間の距離は、150mm以下であることが好ましく、100〜150mmであることが特に好ましい。
この場合、プラズマ発生源としてのRFジェネレーターの電力は、500W以上3000W未満であることが好ましく、500W以上2500W未満であることがより好ましく、500以上2000W未満であることが特に好ましい。
第二エッチングガスに含まれるフッ素化合物は、SF6、NF3、BF3、PF5及びF2から選択される少なくとも一種であり、第二エッチングガスに場合により含まれる希ガスは、ヘリウム及びアルゴンから選択される少なくとも一種であることが好ましい。
第二エッチングガスのフッ素化合物は、SF6であることが特に好ましく、希ガスはヘリウムであることが特に好ましいが、希ガスは含まれていないことも特に好ましい。
第二エッチングガスに含まれるフッ素化合物の流量は、50〜900sccmであることが好ましく、100〜300sccmであることがより好ましく、150〜250sccmであることが特に好ましい。
第二エッチングガスに含まれる酸素の流量は、50〜450sccmであることが好ましく、50〜250sccmであることがより好ましく、50〜150sccmであることが特に好ましい。
エッチングチャンバ(110)内の圧力は、10〜50Paであることが好ましく、25〜50Paであることがより好ましく、30〜50Paであることが特に好ましい。
高周波電源(140)が、上部電極(120)に供給する高周波電力(プラズマ生成用)の周波数は、2〜60MHzであることが好ましく、13.56MHzであることが特に好ましい。高周波電源(140)が供給する高周波電力の出力は、300〜3000Wであることが好ましく、1000〜2500Wであることがより好ましく、1000〜2200Wであることが特に好ましい。
高周波電源(150)が、下部電極(130)に供給する高周波電力(イオンエネルギー用)の周波数は、0.5〜60MHzであることが好ましく、0.5〜13.56MHzであることがより好ましく、13.56MHzであることが特に好ましい。
高周波電源(150)が供給する高周波電力の出力は、50〜500Wであることが好ましく、75〜200Wであることがより好ましく、100〜150Wであることが特に好ましい。
上部電極(120)と下部電極(130)との間の距離は、150mm以下であることが好ましく、100〜150mmであることが特に好ましい。
得られるトレンチ等の深さは、好ましくは50〜400μmであり、より好ましくは50〜300μmであり、特に好ましくは50〜220μmである。
使用するマスクの開口部の直径は、好ましくは10〜100μmであり、より好ましくは20〜80μmであり、特に好ましくは30〜50μmである。
本発明のドライエッチング方法は、そのようなトレンチ等を、全体として好ましくは5〜20μm/分のエッチング速度で、より好ましくは10〜20μm/分のエッチング速度で、特に好ましくは13〜20μm/分のエッチング速度で、例えばシリコン基板に形成することができる。
本発明者等は、種々の検討から、エッチングガスには、シリコンから成る被処理体と反応して、トレンチ等の側壁を保護し得る成分となる反応生成物を生成するものがあることに注目した。
逆テーパーを形成すると、第二エッチング工程において側壁保護成分と成り得る反応生成物が、トレンチ等の底からトレンチの開口部に出て行く場合、側壁に捕らえられやすく、側壁により厚い保護膜を継続して形成し得ると考えられる。これに対し、逆テーパーが形成されていない場合、反応生成物はトレンチの底から出て行く場合、底から開口部へ向けてトレンチの幅は広くなる一方なので、トレンチ内からより排出されやすく、側壁保護膜も薄くなると考えられる。
更に逆テーパーを形成すると、開口部から入射するイオンは、側壁に当たりにくいが、逆テーパーを形成していない場合、開口部から入射するイオンは、側壁に当たりやすいと考えられる。
従って、逆テーパーを形成している場合、より側壁に厚い保護膜ができるが、開口部から入射するイオンは、より側壁に当たりにくく、逆テーパーを形成していない場合、側壁の保護膜はより薄く、開口部から入射するイオンは、より側壁に当たりやすいと考えられる。 その結果、本発明は、深さが、深く、良好な輪郭を有するトレンチ等を、より速いエッチング速度で形成することができるという、トレンチ形状とエッチング速度のバランスに優れるという効果を奏すると考えられる。
実施例1
第一エッチングガスとして、SF6/O2/He=120/60/820sccmを用いた。
第二エッチングガスとして、SF6/O2=200/100sccmを用いた。
被処理体として、直径50μmの開口を有するマスクを形成したシリコン基板を用いた。
第一エッチング工程は、系の全圧を25Paとして、上部電極3000W、下部電極55W、上部電極と下部電極の電極間距離122mm、下部電極温度15℃で、1分間行った。このとき、シリコン基板から10mmの高さのプラズマイオン密度は、ラングミュアプローブ法で測定し、2×1011cm−3であった。
これにより、約7.5μmの深さ(トレンチの全深さの5%)までエッチングした。
α=78°である逆テーパー形状を得た。
第二エッチング工程は、系の全圧を40Paとして、上部電極1500W、下部電極100Wで、上部電極と下部電極の電極間距離122mmで、5分間行った。
尚、第1工程〜第2工程の間の切り替えの際、上部電極及び下部電極に加える電力をOFFにしないで(即ち、両方ともONのままで)、第一エッチング条件から第二エッチング条件に変更した。
深さ=148μm、サイドエッチング比=0.011のトレンチを、全体としてエッチング速度=18.4μm/分で、形成することができた。
上述の実施例1に記載の方法で形成されたトレンチの模式図を図5に示した。尚、図5のトレンチの開口部に逆テーパー形状が認められる。
第一エッチングガスとして、SF6/O2/He=60/40/900sccmを用いた。
第二エッチングガスとして、SF6/O2=200/100sccmを用いた。
被処理体として、直径50μmの開口を有するマスクを形成したシリコン基板を用いた。
第一エッチング工程は、系の全圧を30Paとして、上部電極1500W、下部電極50W、上部電極と下部電極の電極間距離20mm、下部電極温度15℃で、30秒間行った。このとき、シリコン基板から10mmの高さのプラズマイオン密度は、ラングミュアプローブ法で測定し、4×1011cm−3であった。
これにより、約20μmの深さ(トレンチの全深さの10%)までエッチングした。α=74°である逆テーパー形状を得た。
第二エッチング工程は、系の全圧を50Paとして、上部電極2200W、下部電極100Wで、上部電極と下部電極の電極間距離122mm、12分間行った。
尚、第1工程〜第2工程の間の切り替えの際、上部電極及び下部電極に加える電力をOFFにしないで(即ち、両方ともONのままで)、第一エッチング条件から第二エッチング条件に変更した。
深さ=202μm、サイドエッチング比=0.029のトレンチを、エッチング速度=14.3μm/分で、形成することができた。
エッチングガスとして、SF6/O2=200/100sccmを用いた。
被処理体として、直径50μmの開口を有するマスクを形成したシリコン基板を用いた。
エッチング工程は、系の全圧を40Paとして、上部電極1500W、下部電極100W、上部電極と下部電極の電極間距離122mm、下部電極温度15℃で、連続して7.5分間行った。
深さ=155μm、サイドエッチング比=0.081のトレンチを、エッチング速度=18.6μm/分で、形成することができた。
上述の比較例1に記載の方法で形成されたトレンチの模式図を図6に示した。
比較例1の方法は、実施例1の第二エッチング工程のみを実質的に行ったものである。図5と図6を比較することで、逆テーパー形状の前処理部を形成後エッチングすると、形状の良好なトレンチを形成することができることがわかった。
エッチングガスとして、SF6/O2/He=60/40/900sccmを用いた。
被処理体として、直径50μmの開口を有するマスクを形成したシリコン基板を用いた。
エッチング工程は、系の全圧を30Paとして、上部電極1500W、下部電極100W、上部電極と下部電極の電極間距離122mm、下部電極温度15℃で、連続して7.5分間行った。
サイドエッチング比=0.025のトレンチを、エッチング速度=5.2μm/分で、形成することができたが、マスクの消失速度が大きく、深さが85μmまでしか到達できなかった。
110 エッチングチャンバ
120 上部電極
130 下部電極
140 高周波電源
150 高周波電源
160 ガス導入口
170 ガス排出口
200 シリコン基板
210 マスク
220 トレンチ
320 トレンチ
330 アンダーカット
340 ボーイング
Claims (4)
- 処理室において、エッチングガスをプラズマ化して、Siから成る被処理体にトレンチを形成する、前記被処理体のドライエッチング方法であって、
(a)Siから成る被処理体と反応し、その反応により生成する反応生成物が、Siから成る被処理体の側壁の保護膜を形成し得る成分を含んで成る第一エッチングガスを用いて、Siから成る被処理体に、エッチングによる前処理を施して、逆テーパー形状の内壁を有する前処理部分を形成する第一エッチング工程であり、
Siから成る被処理体周辺に電界を発生させて、第一エッチングガスから発生したプラズマ中のイオンを該被処理体に引き寄せ、イオンが被処理体に衝突するエネルギーによって、エッチングによる被処理体の前処理を施す工程であり、
該前処理部分の深さが、最終的に形成されるトレンチの深さの15%未満となり、
該前処理部分の逆テーパー形状の内壁と被処理体の表面とのなす角αが、70°<α<90°となる、第一エッチング工程、及び
(b)第一エッチングガスと異なる第二エッチングガスを用いて、該前処理部分に、更にエッチングを行う第二エッチング工程
を含んで成ることを特徴とするドライエッチング方法。 - 第一エッチング工程において、プラズマ中のイオン密度は、被処理体から10mmの高さで、1×1011cm−3以上である請求項1に記載のドライエッチング方法。
- (b)第二エッチング工程は、フッ素化合物及び酸素を含み、場合により希ガスを含んで成る第二エッチングガスを前記処理室に導入して、該前処理部分にエッチングする第二エッチング工程である請求項1又は2に記載のドライエッチング方法。
- 第二エッチングガスに含まれるフッ素化合物は、SF6、NF3、BF3、PF5及びF2から選択される少なくとも一種であり、第二エッチングガスに場合により含まれる希ガスは、ヘリウム及びアルゴンから選択される少なくとも一種である請求項3に記載のドライエッチング方法。
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