JP5041413B2 - パネル構造体 - Google Patents
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Description
すなわち、先ず基礎となる土台の枠組みを形成し、前記枠組みに柱材と天井とを固定する。そして、前記基礎と柱材と天井との間にパネル材を配設し押さえた状態で相互間をボルト留めしていた。
しかし、前記のようなボルト留めの作業は大変な手間であるという問題があった。
(1)この発明のパネル構造は、土台側の断面略コの字状レールと天井側の断面略コの字状レールとを有し、前記両レールの開口面は対向するように配置されると共に、前記レールの開口面に沿ってパネル材を挿入乃至嵌合するようにしたことを特徴とする。
このパネル構造体は前記のような構成を有するので、土台側の断面略コの字状レールと天井側の断面略コの字状レールの開口面に沿ってパネル材を挿入乃至嵌合するだけで組み立てることができる。また、レールの形状を断面略コの字状としたので、その開口面の上方及びレールの長手方向のいずれの方向からもパネル材の挿入が可能でありフレキシブルな組み立てを行うことができる。なお、用途に応じて組み立てた後に更にボルトその他の締結手段によってしっかりと固定してもよい。
このように構成すると、土台側と天井側と柱材とに共通する断面略コの字状レールを予め用意し、2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺同士を断面略H字状に接合・固定したものや2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺と1つの立辺とを接合・固定したものを準備しておくことより、組み立て時には従来のような手間を大幅に省くことが出来る。例えば2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺同士を断面略H字状に接合・固定したものは、2枚のパネル材の接合部分に用いることが出来、2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺と1つの立辺とを接合・固定したものはパネル構造体の四隅部に用いることが出来る。断面略コの字状レール相互の接合部は、例えば点付け溶接などで固定することが出来る。
なお、前記断面略コの字状レールは1つの底辺とこの両端から立ち上がる2つの立辺とを有するが、2つの立辺の長さは必ずしも等しくなくてもよい。また、土台側と天井側の断面略コの字状レールに対する柱材の断面略コの字状レールの接合箇所は、その形状に対応して事前に切り欠いておくことが好ましい。
このようにするとプール内を仕切って、複数の槽を分割することができる。例えば6コースで25m長さのプールについて3コース分は元のまま置いておき、残りの3コース分25mの長さに沿って5等分して5メートル長さの槽を5個設けることができる。各槽の表面の水位は極力同じ高さにする。そして、区画した槽の相互間には、温度差を設けることもできる。このようにすると、比較的激しいエクササイズを行う槽では水温を低めに設定し、ゆったりしたエクササイズを行う槽では水温を高めに設定することできる。
なお、槽間を仕切るパネル材は透明性を有する板材、例えばアクリル板などで形成することが出来る。このように構成すると、プールを仕切って狭くなったという印象を利用者に出来るだけ起こさせないことが出来る。なお、プール内を塩水の槽と真水の槽とに仕切ることも出来る。
プール壁面のタイルは貼り付けてから経時的に色褪せしてきて見栄えがだんだん悪くなってくるものであるが、タイルの貼り換えは容易には出来ないものである。ところが、このパネル構造を設置して覆うようによると、プールの壁面を例えば1ヶ月毎に新しいデザインのパネルで囲うことができるので、プールの利用者・愛好者に常に新鮮な外観でサービスを提供することが出来る。
その他に、工事現場などで連設されている仮設トイレにこのパネル構造を適用することができる。
レールの開口面に沿ってパネル材を挿入乃至嵌合するだけで組み立てることができるので、従来よりも組み立てに手間がかからないパネル構造体を提供することができる。
(実施形態1)
図1に示すように、この実施形態のパネル構造体
(内容積が約10m3の横長で直方体状のコンテナを組み立てた)は、土台側の断面略コの字状レール1 (パネル材2の下側のため図にはっきりは表れず)と天井側の断面略コの字状レール(図示せず)とを有し、前記両レール(アルミニウム製)の開口面は対向するように配置されると共に、前記レールの開口面に沿ってパネル材2
(コンパネ)を挿入乃至嵌合するようにしている。
土台側の断面略コの字状レール1の下方には、構造体の基礎骨組み(図示せず)を溶接により形成しておき、土台側のレール1は基礎骨組みに固定する。また、パネル材2にヒンジ3を取り付けて開閉可能な扉4を形成している。気密性が必要な場合には接合箇所にパッキン(図示せず)を挿入していく。
(モール7で囲んで保護するようにした)に用いる。また、2本の柱材の断面略コの字状レール5の「底辺10と1つの立辺11」とを接合・固定したものを有するようにしており、パネル構造体の四隅部8
(モール9で囲んで保護するようにした。左上部のみ図示)に用いる。
前記断面略コの字状レールは1つの底辺10とこの両端から立ち上がる2つの立辺11とを有するが、2つの立辺11の長さは必ずしも等しくなくてもよい。また、土台側と天井側の断面略コの字状レールに対する柱材の断面略コの字状レール5の接合箇所は、その形状に対応して事前に適宜切り欠いておくことが好ましい。なお、用途に応じて組み立てた後に更にボルトその他の締結手段によってしっかりと固定してもよい。
このパネル構造体(コンテナ)は前記のような構成を有するので、土台側の断面略コの字状レール1と天井側の断面略コの字状レールの開口面に沿ってパネル材2を挿入乃至嵌合するだけで組み立てることができ、従来よりも組み立てに手間がかからないという利点がある。また、レールの形状を断面略コの字状としたので、その開口面の上方及びレールの長手方向のいずれの方向からもパネル材2の挿入が可能でありフレキシブルな組み立てを行うことができる。
さらに、柱状で縦向きのコの字型レール5を適宜接合して、この内側にパネル材2を順に挿入していくだけでいいので作業が非常に楽になり短時間で組み立てを行うことができるという利点がある。そのうえ、土台側と天井側と柱材とに共通する断面略コの字状レールを予め用意し、2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺10同士を断面略H字状に接合・固定したものや2本の柱材の断面略コの字状レールの底辺10と1つの立辺11とを接合・固定したものを予め準備しておくことより、組み立て時には従来のような手間を大幅に省くことが出来るという利点がある。
前記実施形態と異なる点を主に説明する。
この実施形態のパネル構造体は、スイミング・プールの水槽内をパネル構造で区画するようにしている。すなわち、6コースで25m長さのプール内を仕切って複数のゾーンに分割する。具体的には、全6コースのうち半分の3コースはそのまま水泳用に置いておき、残りの3コース分25mの長さに沿って5等分して5メートル長さのゾーンを5個設けている。この5個のゾーンではそれぞれ水中で自転車漕ぎやボート漕ぎ、ウォーキングマシンなどを行う。
ゾーン相互を仕切るパネル材は透明性を有する板材すなわちアクリル板で形成しており、コンクリートなどを用いた場合と異なりプールを仕切って狭くなったという印象を利用者に抱かせ難い。各ゾーンの表面の水位は水圧差を生じさせないように同じ高さにすることが好ましい。
区画した5個のゾーンは、それぞれ床面が独立して昇降できるようにしており(パネル材は動かないようにしている)、例えば床面を上昇させた状態でお年寄りをゾーン内に案内してゆっくり床面を下降させ、水に浸かって自転車漕ぎなどを行ってもらう。浮力により体重の影響を少なくしつつ水による負荷がある状況でエクササイズを行う。これにより水中運動による健康増進に効果的に寄与することが出来る。
前記実施形態と異なる点を主に説明する。
この実施形態のパネル構造体は、6コースで25m長さのスイミング・プールの内壁面をパネル構造で覆うようにしている。すなわち、プール水槽の内周面の4面に沿って土台側(プール底面の位置)の断面略コの字状レールと天井側(プール上端面に相当する位置)の断面略コの字状レールとを有し、前記両レール(アルミニウム製)の開口面は対向するように配置されると共に、前記レールの開口面(プール水槽の内周面)に沿ってパネル材(防水処理したコンパネ)を挿入乃至嵌合するようにしている。レールとパネル材との間隙はコーキング剤を注入して塞ぐようにしている。
(その他)
工事現場などで連設されている複数の仮設トイレの各筐体にもこのパネル構造体を好適に適用することができる。
2 パネル材
5 柱材の断面略コの字状レール
10 底辺
11 立辺
Claims (1)
- 土台側の断面略コの字状レール1と天井側の断面略コの字状レールとを有し、前記両レールの開口面は対向するように配置されると共に、前記レールの開口面に沿ってパネル材2を挿入乃至嵌合するようにし、前記土台側の断面略コの字状レール1と天井側の断面略コの字状レールとの間に柱材の断面略コの字状レール5が配設され、2本の柱材の断面略コの字状レール5の底辺10同士を断面略H字状に接合・固定したもの又は/及び2本の柱材の断面略コの字状レール5の底辺10と1つの立辺11とを接合・固定したものを有するようにしたことを特徴とするパネル構造体。
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