JP5036141B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、非水電解液二次電池に関し、より詳しくは非水電解液が改良された非水電解液二次電池に関する。
近年、非水電解液二次電池の分野においては、高電圧、高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池の研究が盛んである。
現在、市販されているリチウムイオン二次電池の大半において、高い充放電電圧を示すLiCoO2が正極活物質として用いられている。一方で、さらなる高容量化に対する要望は強く、LiCoO2に代わる、より高容量の正極活物質についての研究開発が盛んに行われている。その中でも、ニッケルを主成分とするニッケル含有リチウム複合酸化物(例えば、LiNiO2)の研究が精力的に行われ、一部は既に商品化されている。
また、リチウムイオン二次電池については、高容量化以外に、高信頼性化および高寿命化も望まれている。しかしながら、概して、LiNiO2のようなニッケル含有リチウム複合酸化物は、サイクル特性および保存特性がLiCoO2に比べ格段に悪いため、未だ市場を占有するに至っていない。よって、ニッケル含有リチウム複合酸化物の特性を改善すべく、それらの改良が活発に行われている。例えば、高温環境下におけるガス発生を抑制して保存特性を向上させるために、ニッケル含有リチウム複合酸化物を水洗処理することが提案されている(特許文献1参照)。前記水洗処理により、ニッケル含有リチウム複合酸化物中に生成する炭酸リチウムや硫酸リチウムが除去される。
また、非水電解液二次電池に用いられる非水電解液としては、非水溶媒に溶質を溶解させたものが一般的である。非水溶媒としては、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステルなどが用いられる。溶質としては、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)などが用いられている。
一方で、電池特性を向上させる目的で、正極活物質、負極活物質および電解質に、種々の添加剤を混合することが試みられている。例えば、リチウム金属系負極を用いる場合に、充放電サイクル特性を向上させるために、非水電解液にフッ化水素を20ppm〜400ppm添加することが提案されている(特許文献2参照)。非水電解液にフッ化水素を添加することにより、リチウム金属系負極の表面に均一な被膜が形成されて、リチウムデンドライトの生成が抑制される。
特開2003−017054号公報 特開平07−302613号公報
しかしながら、特許文献1のようなニッケル含有リチウム複合酸化物を正極活物質として用いた電池の場合、特に高温環境下で、非水電解液と正極活物質との副反応が激しく起こり、十分なサイクル特性は得られていない。
本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたものであり、ニッケル含有リチウム複合酸化物を正極活物質として用いた場合に、高温環境下においても、良好な充放電サイクル特性を示す高容量タイプの非水電解液二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは前記問題に対する原因を究明し、さらに検討を重ねた結果、電解液中の十分な量の有機酸が、ニッケルを含有したリチウム複合酸化物の正極活物質に対して、特に有効に作用し、電解液と正極活物質との副反応を顕著に抑制できることを見出した。
つまり、本発明は、正極活物質としてニッケル含有リチウム複合酸化物を含む正極と、リチウムの吸蔵および放出が可能な負極と、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータと、20ppm以上100ppm以下の有機酸を含む非水電解液とを具備する非水電解液二次電池に関する。ここで、有機酸とは、その共役塩基が含まれる場合には、有機酸とその共役塩基とを表す。
上記非水電解液二次電池において、非水電解液は、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiPF5(CF3)、LiPF5(C25)、LiPF3(C253、LiBF3(CF3)、LiBF3(C25)、およびLiBF2(C252よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
上記非水電解液二次電池において、有機酸は炭素酸を含む。また、炭素酸は、ジメドン、トリアセチルメタン、アセチルアセトン、シクロペンタジエン、および1,3-ジオキソランよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。
上記非水電解液二次電池において、ニッケル含有リチウム複合酸化物は、以下の式:
LiNix1-x-yy2
(MはCoおよびMnのうちの少なくとも1種であり、LはAl、Sr、Y、Zr、Ta、Mg、Ti、Zn、B、Ca、Cr、Si、Ga、Sn、P、V、Sb、Nb、Mo、WおよびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、0.1≦x≦1.0、0≦y≦0.1)
で表されることが好ましい。
非水電解液が最初から多量のHFを含む場合、その大部分が負極での被膜形成反応に消費され、負極の被膜が厚くなり過ぎるために、充放電反応が阻害されることがある。また、大部分のHFが負極で先に消費されてしまうと、正極上に被膜が形成されにくくなることもある。一方、本発明においては、20ppm以上100ppm以下の特定の炭素酸を含有する有機酸を含む非水電解液を用いることにより、例えば、高温保存後に非水電解液にHFが生成され、正極上に不活性な被膜が形成される。これにより、ニッケル含有リチウム複合酸化物を正極活物質として用いた場合においても、高温環境下における非水電解液と正極活物質との副反応によるサイクル特性の劣化を回避することができる。さらに、非水電解液が最初から多量のHFを含んではいないため、負極の被膜が厚くなりすぎたり、また正極上に被膜が形成されにくくなるということをさらに低減することができる。このため、良好な特性を有する非水電解液二次電池を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1に、本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池を示す。
図1の非水電解液二次電池は、電池ケース18、および電池ケース内に収容された発電要素を含む。発電要素は、極板群および非水電解液(図示せず)を含む。
極板群は、正極板11、負極板12、正極板と負極板との間に配置されたセパレータ13を含み、正極板11と負極板12とをセパレータ13を介して渦巻状に捲回して作製される。
正極板11からは正極リード14が引き出され、正極端子を兼ねる封口板19の裏面に接続されている。また、負極板12からは負極リード15が引き出され、電池ケース18の底部に接続されている。極板群の上部には上部絶縁板16が設けられ、極板群の下部には下部絶縁板17が設けられている。
電池ケース18の開口端部をガスケット20を介して封口板19にかしめつけることにより、電池ケース18が密封されている。
本発明において、正極活物質としては、ニッケル含有リチウム複合酸化物が用いられる。その中でも、LiNix1-x-yy2(MはCoおよびMnのうちの少なくとも1種であり、LはAl、Sr、Y、Zr、Ta、Mg、Ti、Zn、B、Ca、Cr、Si、Ga、Sn、P、V、Sb、Nb、Mo、WおよびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、0.1≦x≦1.0、0≦y≦0.1)を用いることが好ましい。上記のように、元素Lが含まれる場合には、結晶構造が安定し、その電池特性が良化するためである。
また、前記式中xは、0.3≦x≦0.9の範囲がより好ましく、0.7≦x≦0.9の範囲が最も好ましい。
yは、LがAl、Sr、Y、Zr、Ta、Mg、Ti、Zn、B、Ca、Cr、Si、Ga、Sn、P、V、Sb、Nb、Mo、W、およびFeのいずれであっても0.1を超えると、正極活物質表面上への不活性被膜の生成が不十分となり、高温でのサイクル特性が若干ながら低下することがある。このため、yは、0.1以下であることが好ましく、0.05以下であることがさらに好ましく、0.01〜0.05が特に好ましい。
負極活物質としては、例えば、天然黒鉛(鱗片状黒鉛など)、人造黒鉛などの黒鉛類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維、金属繊維、合金、リチウム金属、錫化合物、珪化物、窒化物などを用いることができる。
正極用結着剤および負極用結着剤としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが用いられる。
電極に含ませる導電剤には、例えば、黒鉛類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類、炭素繊維、金属繊維などが用いられる。
正極用集電体には、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどからなるシート箔が用いられる。また、負極用集電体には、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅などからなるシート箔が用いられる。正極用集電体および負極用集電体の厚さは、特に限定されないが、1〜500μmであることが好ましい。
セパレータとしては、大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度を持ち、絶縁性を有する微多孔性薄膜を用いることができる。このようなセパレータとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのオレフィン系ポリマーあるいはガラス繊維などからなるシート、不織布、織布などが挙げられる。また、セパレータの厚さは、一般的には、10〜300μmであることが好ましい。
非水電解液は、非水溶媒とその非水溶媒に溶解された溶質を含む。非水溶媒として、例えば、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステルなどが用いられる。ここで、環状炭酸エステルとしては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)などが挙げられる。鎖状炭酸エステルとしては、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)などが挙げられる。また、環状カルボン酸エステルとしては、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)などが挙げられる。
非水溶媒に溶解する溶質としては、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCF3SO3、LiCF3CO2、Li(CF3SO22、LiAsF6、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランリチウム、ビス(1,2−ベンゼンジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(2,3−ナフタレンジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(2,2’−ビフェニルジオレート(2−)−O,O’)ほう酸リチウム、ビス(5−フルオロ−2−オレート−1−ベンゼンスルホン酸−O,O’)ほう酸リチウム等のほう酸塩類、ビステトラフルオロメタンスルホン酸イミドリチウム((CF3SO22NLi)、テトラフルオロメタンスルホン酸ノナフルオロブタンスルホン酸イミドリチウム(LiN(CF3SO2)(C49SO2))、ビスペンタフルオロエタンスルホン酸イミドリチウム((C25SO22NLi)等のイミド塩類等を含んでいてもよい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の非水電解液二次電池において、非水電解液には、20ppm以上100ppm以下の有機酸が含まれる。有機酸としては、例えば、カルボン酸、炭素酸のようなブレンステッド酸等を用いることができる。
カルボン酸としては、ギ酸、酢酸、安息香酸、マロン酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
炭素酸としては、ジメドン、トリアセチルメタン、アセチルアセトン、シクロペンタジエン、1,3-ジオキソラン、ニトロエタン、ジニトロエタン、アセト酢酸エチルなどが挙げられる。
また、上記有機酸としては、プロトンを放出することができるため、フェノール等を用いることもできる。
また、非水電解液は、上記のような有機酸を単独で含んでいてもよいし、2つ以上を組み合わせて含んでいてもよい。
正極活物質であるニッケル含有リチウム複合酸化物の表面には、合成原料である水酸化リチウム(LiOH)や酸化リチウム(Li2O)などのリチウム化合物が多く存在している。これは、ニッケル含有リチウム複合酸化物を合成する際、粒子成長を促進させるために、合成原料であるリチウム化合物をやや過剰に加えるからである。
例えば、ブレンステッド酸のような有機酸をHAとして表した場合、HAは、以下の式(1)および式(2)に示されるように、正極活物質表面のリチウム化合物と反応して、水分を生じる。なお、有機酸は、プロトンが脱離した後においても耐酸化性が高く、分解しにくいという利点がある。
LiOH + HA →LiA + H2O (式1)
Li2O + 2HA → 2LiA + H2O (式2)
また、非水電解液は、上記溶質の中でも、水と反応して、HFを放出することができるものを含むことが好ましい。このようなものとしては、LiPF6、LiBF4、LiAsF6、LiSbF6、LiPF5(CF3)、LiPF5(C25)、LiPF3(C253、LiBF3(CF3)、LiBF3(C25)、LiBF2(C252などが挙げられる。それらの溶質は、単独で用いてもよいし、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
例えば、非水電解液がLiPF6を含む場合、上記のようにして新たに生じた水分により、以下の式(3)に示されるように、非水電解液中のLiPF6が加水分解されて、フッ化水素(HF)が生成される。
LiPF6 →Li+ + PF6 -
PF6 - + H2O → POF3 + 2HF + F- (式3)
特に、高温環境下では、以下の式(4)に示されるような反応も加わり、HFの生成量はより大きくなる。
LiPF6 → PF5 + LiF
PF5 + H2O → POF3 + 2HF (式4)
非水電解液中にHFが存在すると、HFと正極活物質表面のリチウム化合物とが反応し、不活性なフッ化リチウム被膜(LiF)を形成する。このLiF被膜により、高温下においても、非水電解液と正極活物質との副反応が抑制され、サイクル特性を向上させることが可能となる。
非水電解液に含まれる有機酸の濃度は、20ppm以上100ppm以下である。有機酸の濃度が20ppm未満であると、正極上への被膜生成によるサイクル特性の向上の効果が十分に得られないことがある。有機酸の濃度が100ppmを超えると、被膜が厚くなり、充放電反応が阻害されることがある。
また、上記有機酸の中でも、炭素酸を用いることが好ましい。炭素酸は、特に正極が充電状態かつ高温状態においてプロトンを放出でき、また、炭素酸がプロトンを放出してできる共役塩基は、電気化学的に安定であり、共役塩基自体が酸化されにくいからである。ここで、炭素酸とは、多重結合を有さない炭素に結合しているある程度強い酸性を示す水素を有する化合物をいう。つまり、炭素酸とは、炭素原子に結合した水素原子がプロトンとして抜けやすい化合物である。
上記のような炭素酸の中でも、水のpKa値15.7以下のpKa値を有する炭素酸が好ましい。特に、炭素酸は、ジメドン、トリアセチルメタン、アセチルアセトン、シクロペンタジエン、および1,3-ジオキソランよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。これらの炭素酸がプロトンを放出してできる共役塩基は更に電気化学的に安定であり、共役塩基自体が非常に酸化されにくいからである。
このように、非水電解液が有機酸を含むことにより、例えば、高温保存した後に非水電解液中にHFを生成させることができる。
非水電解液が最初から多量のHFを含む場合、その大部分が負極での被膜形成反応に消費され、負極の被膜が厚くなり過ぎるために、充放電反応が阻害されることがある。また、大部分のHFが負極で先に消費されてしまうと、正極上に被膜が形成されにくくなることもある。しかしながら、本発明においては、非水電解液が最初から多量のHFを含んではいないため、負極の被膜が厚くなりすぎたり、また正極上に被膜が形成されにくくなるということをさらに低減することができる。
また、非水電解液中には、炭素−炭素不飽和結合を少なくとも一つ有する環状炭酸エステルを含有させることが好ましい。負極上で分解してリチウムイオン伝導性の高い被膜を形成し、充放電効率が高くなるからである。
炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する環状炭酸エステルとしては、例えば、ビニレンカーボネート(VC)、3−メチルビニレンカーボネート、3,4−ジメチルビニレンカーボネート、3−エチルビニレンカーボネート、3,4−ジエチルビニレンカーボネート、3−プロピルビニレンカーボネート、3,4−ジプロピルビニレンカーボネート、3−フェニルビニレンカーボネート、3,4−ジフェニルビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、ジビニルエチレンカーボネート等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらのうちでは、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、およびジビニルエチレンカーボネートよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。なお、上記化合物は、その水素原子の一部がフッ素原子で置換されていてもよい。
さらに、非水電解液には、過充電時に分解して電極上に被膜を形成し、電池を不活性化する公知のベンゼン誘導体を含有させてもよい。前記ベンゼン誘導体としては、フェニル基および前記フェニル基に隣接する環状化合物基を有するものが好ましい。前記環状化合物基としては、フェニル基、環状エーテル基、環状エステル基、シクロアルキル基、フェノキシ基などが好ましい。ベンゼン誘導体の具体例としては、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、ジフェニルエーテルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ただし、ベンゼン誘導体の含有率は、非水溶媒全体の10体積%以下であることが好ましい。
以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
(i)非水電解液の調製
ECとEMCとの混合溶媒(体積比1:4)に、1.0mol/Lの濃度でLiPF6を溶解した。得られた溶液に、有機酸であるジメドンを初期濃度50ppmとなるように添加して、非水電解液を調製した。
(ii)正極板の作製
正極活物質(LiNi0.8Co0.22)粉末85重量部と、導電剤であるアセチレンブラック10重量部と、結着剤であるPVDF5重量部とを混合し、混合物を得た。その混合物を、脱水N−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させて、スラリー状の正極合剤を調製した。この正極合剤を、アルミニウム箔からなる正極集電体上に塗布した。次いで、それを乾燥し、圧延して、正極板を得た。
(iii)負極板の作製
人造黒鉛粉末75重量部と、導電剤であるアセチレンブラック20重量部と、結着剤であるPVDF5重量部とを混合し、混合物を得た。その混合物を脱水NMPに分散させて、スラリー状の負極合剤を調製した。この負極合剤を銅箔からなる負極集電体上に塗布した。次いで、それを乾燥し、圧延して、負極板を得た。
図1に示す円筒型電池を作製した。
正極板11及び負極板12とを、セパレータ13を介して渦巻状に捲回して、極板群を作製した。次いで、その極板群を、ニッケルメッキした鉄製電池ケース18内に収納した。正極板11からはアルミニウム製正極リード14を引き出して、正極端子を兼ねる封口板19の裏面に接続した。また、負極板12からはニッケル製負極リード15を引き出して、電池ケース18の底部に接続した。極板群の上部には絶縁板16を、下部には絶縁板17をそれぞれ設けた。そして、上記のようにして作製した非水電解液を、所定量、電池ケース18内に注液した。次いで、電池ケース18の開口端部を、ガスケット20を介して封口板19にかしめつけて、電池ケース18の開口部を密封して、非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を電池1とした。
(v)初期(調製直後)の非水電解液に含まれる遊離酸濃度の測定
調製直後に非水電解液に含まれる遊離酸の量を、中和滴定法により測定した。
氷水(約100gの氷+約150gのイオン交換水)に、調製後の非水電解液を20g加え、混合物を得た。その混合物にブロームチモールブルーを指示薬として加え、その混合物を0.1mol/lのNaOH溶液で滴定して、遊離酸濃度を求めた。なお、このとき、非水電解液にはHFはほとんど生成されていないと考えられるため、得られた遊離酸濃度は、有機酸の濃度とみなすことができる。
(vi)充電状態で高温保存された後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度(充電保存後の遊離酸濃度)の測定
充電状態で高温保存された後の非水電解液に含まれる遊離酸の量を、pH測定法により測定した。
製造した電池を、最大電流1050mA、上限電圧4.2Vで、2時間30分間の定電流−定電圧充電を用いて、満充電状態まで充電した。ここで、満充電状態とは、公称容量まで充電された状態をいう。
10分の休止後、45℃環境下で1時間保存した。保存後の電池に穴を開け、遠心分離操作(5000rpm/10min)により、電池から非水電解液を採取した。その採取した非水電解液1gを、氷水(10g)に加え、混合物を得た。その混合物のpHをpHメーターで測定した。
中和滴定法により所定の濃度(例えば、10ppm、100ppm、1000ppm)になるようにHF水溶液を調製し、種々の濃度のHF水溶液のpHをpHメーターで測定して、pH−遊離酸濃度検量線を作成した。この検量線を用い、充電保存後の非水電解液に含まれるプロトン(つまり、遊離酸)の濃度を求めた。この場合、非水電解液は、有機酸の他にHF等を遊離酸として含むため、上記pH測定により、それらの遊離酸の全量が求められる。
(vii)電池の評価
製造した電池に対して、電池の充放電サイクルを45℃で繰り返し、3サイクル目の放電容量を100%とみなして、500サイクルを経過した電池の容量維持率を算出し、サイクル維持率とした。結果を表1に示す。
ここで、充放電条件として、最大電流1050mA、上限電圧4.2Vで、2時間30分の定電流・定電圧充電を行い、10分の休止後、放電電流1500mA、放電終止電圧3.0Vで定電流放電を行い、10分の休止を行った。
比較例1
非水電解液にジメドンを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様して非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を比較電池2とした。
初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、比較電池2を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表1に示す。
比較例2
LiNi0.8Co0.22の代わりに、コバルト酸リチウム(LiCoO2)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を比較電池3とした。
初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、比較電池3を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表1に示す。
比較例3
非水電解液に有機酸を含ませず、正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を比較電池4とした。
初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、比較電池4を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表1に示す。
比較例4
有機酸であるジメドンの代わりに、非水電解液にフッ化水素を添加したこと以外、実施例1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を比較電池5とした。
初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、比較電池5を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表1に示す。
Figure 0005036141
表1に示されるように、ニッケル含有リチウム複合酸化物を正極活物質に用い、非水電解液がジメドンを含む電池1の場合のみ、サイクル特性が向上していることがわかる。これは、ニッケル含有リチウム複合酸化物表面のリチウム化合物と、非水電解液中の十分量のHFが反応し、正極上に保護被膜が形成されたためと推察される。
非水電解液に、ジメドンを、表2に示されるような初期濃度で添加したこと以外は、実施例1と同様にして、非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を、それぞれ電池5〜11とした。ここで、電池5は、比較電池である。
電池5〜11を用い、充電保存後の遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、電池5〜11を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表2に示す。
Figure 0005036141
表2に示されるように、充電保存後の非水電解液に含まれる遊離酸濃度が20ppm未満である場合、また遊離酸濃度が100ppmより大きい場合には、サイクル特性を向上させる効果が十分に得られていないことがわかる。遊離酸濃度が20ppm未満では被膜形成が十分に生じず、遊離酸濃度が100ppmを超えると、被膜が厚くなり、充放電反応が阻害されるためと考えられる。よって、非水電解液に含まれる遊離酸濃度は、20ppm以上100ppm以下が好ましい。
有機酸として表3に示す化合物を、非水電解液の1重量%を占めるように添加したこと以外は、実施例1と同様にして、非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を、それぞれ電池12〜26とした。なお、電池12〜電池21は参考電池である。
初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、電池12〜26を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表3に示す。
Figure 0005036141
ニッケル含有リチウム複合酸化物を正極活物質に用い、表3に示す種々の有機酸が非水電解液に含有されている電池12〜26は、いずれも高温サイクル特性に優れていることがわかる。これは、表3に示す化合物が、特に正極が充電状態でありかつ高温状態において、上記式に示されるように、水分を放出し、その水分によりLiPF6が分解されてHFが生成し、正極上に保護被膜が形成されたためと推察される。
また、表3に示す化合物の中でも、炭素酸を含む電池20〜26が、高温サイクル特性に優れていた。これは、炭素酸がプロトンを放出してできる共役塩基は電気化学的に安定であり、共役塩基自体が酸化されにくいからであると考えられる。
また、なかでも、ジメドン、トリアセチルメタン、アセチルアセトン、シクロペンタジエン、または1,3-ジオキソランを含む電池22〜26が、特にサイクル特性に優れていることがわかる。これは、これらの炭素酸がプロトンを放出してできる共役塩基は、更に電気化学的に安定であり、共役塩基自体が非常に酸化されにくいためであると考えられる。
非水電解液中に表4および5に示されるような初期濃度でジメドンを添加し、LiPF6の濃度を1.0mol/Lとし、正極活物質として表4および表5に示す物質を用いたこと以外、実施例1と同様にして、非水電解液二次電池を作製した。得られた電池を、それぞれ電池27〜62とした。
電池27〜62の、初期および充電保存後に非水電解液に含まれる遊離酸濃度を、実施例1と同様にして求めた。また、電池27〜62を用い、上記実施例1と同じ条件で充放電サイクルを行った。得られた結果を表4および5に示す。
Figure 0005036141
Figure 0005036141
表4および5に示されるように、一般式LiNix1-x-yy2(MはCoおよびMnのうちの少なくとも1種であり、LはAl、Sr、Y、Zr、Ta、Mg、Ti、Zn、B、Ca、Cr、Si、Ga、Sn、P、V、Sb、Nb、Mo、W、およびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、0.1≦x≦1.0、0≦y≦0.1)で表される正極活物質と、有機酸を含む非水電解液とを組み合わせて用いることにより、高温サイクル特性に優れた電池を得られることがわかる。
また、表4の結果から、正極活物質中のNi含有量は、0.1≦x≦0.9であることが好ましく、特に0.3≦x≦0.9であることがさらに好ましく、0.7≦x≦0.9であることが最も好ましいことがわかる。
本発明の非水電解液二次電池は、高容量でかつ長寿命であるため、小型携帯機器用電源等として有用である。
本発明の一実施形態に係る非水電解液二次電池を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
11 正極板
12 負極板
13 セパレータ
14 正極リード
15 負極リード
16 上部絶縁板
17 下部絶縁板
18 電池ケース
19 封口板
20 ガスケット

Claims (3)

  1. 正極活物質としてニッケル含有リチウム複合酸化物を含む正極と、リチウムの吸蔵および放出が可能な負極と、前記正極と前記負極との間に介在するセパレータと、非水電解液とを具備する非水電解液二次電池であって、
    前記非水電解液が、20ppm以上100ppm以下の有機酸を含み、
    前記有機酸がジメドン、トリアセチルメタン、アセチルアセトン、シクロペンタジエン、および1,3-ジオキソランよりなる群から選ばれる少なくとも1種の炭素酸を含む非水電解液二次電池。
  2. 前記非水電解液がLiPF6を含む請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 前記ニッケル含有リチウム複合酸化物が、以下の式:
    LiNix1-x-yLyO2
    (MはCoおよびMnのうちの少なくとも1種であり、LはAl、Sr、Y、Zr、Ta、Mg、Ti、Zn、B、Ca、Cr、Si、Ga、Sn、P、V、Sb、Nb、Mo、WおよびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、0.1≦x≦1.0、0≦y≦0.1)
    で表される請求項1記載の非水電解液二次電池。
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