JP5034532B2 - 駆動力配分装置 - Google Patents
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Description
エンジン駆動力を入力するドライブシャフトと、
ドライブシャフトに固設された第1サンギヤ、ハウジングに固定された第1リングギヤ、第1キャリアに回転自在に支持され第1サンギヤ及び第1リングギヤに噛合する複数個の第1プラネットギヤを含む第1遊星歯車組と、
前記第1キャリアに結合される入力軸と、
前記入力軸に固設された第2サンギヤ、第2サンギヤを包囲する第2リングギヤ、第2キャリアに回転自在に支持され第2サンギヤ及び第2リングギヤに噛合する複数個の第2プラネットギヤを含む第2遊星歯車組と、
前記第1遊星歯車組と前記第2遊星歯車組との間に設けられ、前記第2キャリアに結合される第1スプロケットと、
前記第1スプロケットで駆動されるチェーンと、
前記チェーンで駆動される第2スプロケットと、
前記第2スプロケットに固設される第1出力軸と、
前記第2遊星歯車組を挟んで前記第1遊星歯車組と反対側に設けられ、入力軸に固設された第3サンギヤ、第3サンギヤを包囲する第3リングギヤ、第3キャリアに回転自在に支持され第3サンギヤ及び第3リングギヤに噛合する複数個の第3プラネットギヤを含む第3遊星歯車組と、
前記第3キャリアに連結される第2出力軸と、
前記ハウジングに固設される、駆動力配分制御用動力源であるモータ/ジェネレータと、
第2リングギヤの外周に噛合する第1制御ピニオン、第1制御ピニオンに連結された第1中間ピニオン、第3リングギヤの外周に噛合するとともにモータ/ジェネレータに連結される第2制御ピニオン、第2制御ピニオンに連結されるとともに第1中間ピニオンと噛合する第2中間ピニオンを含む出力伝動系と、
を有するよう構成したものである。
これら残りの要素からの駆動力分配制御は、動力源から両差動ユニットの同様な他の要素へそれぞれ異なるトルクを伝達することで実行される。
図1は、本発明の第1の実施例になる駆動力配分装置を示す縦断側面図で、これを本実施例では、4輪駆動車両のセンターディファレンシャルギヤ装置として構成する。
図1において、11はハウジング、12は入力軸、13は後輪側出力軸、14は前輪側出力軸を示す。
後輪側出力軸13から遠い入力軸12の端部上にドライブシャフト15を回転自在に嵌合し、このドライブシャフト15をハウジング11内に回転自在に支持してハウジング11から突出させる。
この減速用遊星歯車組16は、ドライブシャフト15に一体成型したサンギヤ16sと、これを包囲するリングギヤ16rと、これらギヤに噛合する複数個のピニオン(プラネットギヤ)16pと、これらピニオン16pを回転自在に支持するキャリア16cとよりなる単純遊星歯車組である。リングギヤ16rはハウジング11に固定され、キャリア16cを入力軸12に結合する。
よって遊星歯車組16は、ドライブシャフト15へのエンジンの駆動力を回転方向はそのままに減速して入力軸12へ伝達する用をなす。
遊星歯車組17は、中心におけるサンギヤ17sと、これを包囲するリングギヤ17rと、これらギヤに噛合する複数個のピニオン(プラネットギヤ)17pと、これらピニオン17pを回転自在に支持するキャリア17cとよりなる単純遊星歯車組とする。遊星歯車組18は、中心におけるサンギヤ18sと、これを包囲するリングギヤ18rと、これらギヤに噛合する複数個のピニオン(ブラネットギヤ)18pと、これらピニオンを回転自在に支持するキャリア18cとよりなる単純遊星歯車組とする。
そして、制御ピニオン19,20にトルクを伝達するモータ/ジェネレータ21をハウジング11に固設する。モータ/ジェネレータ21は、前後輪駆動力配分制御を行うための動力源である。モータ/ジェネレータ21の出力軸21aと、制御ピニオン19と共に回転するピニオン軸19aと、制御ピニオン20と共に回転するピニオン軸20aとの間を、図2に示すようなモータ出力伝動系22により以下のごとくに相関させる。
制御ピニオン軸19aにも、制御ピニオン20に向けて延在する端部に、中間ピニオン24を一体回転するよう結合して設け、この中間ピニオン24を上記の中間ピニオン23を噛合させる。
なお中間ピニオン23,24の歯数仕様は任意でよいが、同仕様の歯数とするのが前後輪駆動力配分制御の都合上は好ましい。
またスプロケット25と同じ軸直角面内に配して前輪側出力軸14にスプロケット26を一体成型、または駆動結合により設け、スプロケット25,26間にチェーン27を掛け渡す。
そして、前輪側出力軸14の前端部(エンジンに近い端部)はハウジング11から突出させて前輪駆動系に結合可能とする。
一方で遊星歯車組18のキャリア18cは、入力軸12に近い後輪側出力軸13の端部に結合し、入力軸12から遠い後輪側出力軸13の端部をハウジング11から突出させて後輪駆動系に結合可能とする。
なおモータ回転出力伝動系22が、ウォームギヤ組のような非可逆ギヤ組を内包する場合は、このギヤ組自身がブレーキ手段の用をなし、専用のブレーキ手段を設ける必要はない。
これらをも用いて上記実施例になる駆動力配分装置の作用を以下に説明する。
この場合、駆動力配分装置の共線図は、リングギヤ17r、18rの回転速度が0であるため、図4に示すごとくに表される。
つまり入力軸12へ入力されたエンジンの駆動力が、遊星歯車組17,18により分配されて前輪および後輪へ出力される。このとき、これら遊星歯車組17,18のリングギヤ17r,18rが同様に固定されているため、これら遊星歯車組17,18のキャリア17c,18cからの前輪回転速度Vfおよび後輪回転速度Vrは図4に示すごとく同じになり、前輪駆動力および後輪駆動力はともに等しくなる。
他方で、エンジンの回転方向と同じ方向へ駆動されるモータ出力軸21aは、制御ピニオン軸20a、中間ピニオン23,24、制御ピニオン軸19aを介して制御ピニオン19をエンジンの回転方向と逆の方向へ回転させるトルクを伝達する。このようなトルクが伝達された制御ピニオン19は、エンジンの回転方向と同じ方向へ回転させるトルクをリングギヤ17rに与える。
そして前後輪駆動力の差は、エンジンの回転方向と同じ方向へのモータ/ジェネレータ21のトルクを大きくすればするほど連続的に増大させることができる。つまり、、前後輪駆動力配分は、前後輪出力回転速度(車速)や、前後輪間における回転速度の大小関係とは関係なく、モータ/ジェネレータ21の出力トルクにより任意に制御することができる。
他方で、エンジンの回転方向と逆の方向へ駆動されるモータ出力軸21aは、制御ピニオン軸20a、中間ピニオン23,24、制御ピニオン軸19aを介して制御ピニオン19をエンジンの回転方向と同じ方向へ回転させるトルクを伝達する。このようなトルクが伝達された制御ピニオン19は、リングギヤ17rをエンジンの回転方向と逆の方向へ回転させるトルクをリングギヤ17rに付与する。
このように、前輪駆動力が後輪駆動力よりも小さな状態での4輪駆動走行が可能である。
そして前後輪駆動力の差は、エンジン回転と逆の方向へのモータ/ジェネレータ21のトルクを大きくすればするほど連続的に増大させることができる。
Tc=Tr+Ts・・・(1)
となり、またリングギヤ歯数をZr、サンギヤ歯数をZs、ピニオン歯数をZpとすると、上式におけるリングギヤトルクをTrおよびサンギヤトルクTsはそれぞれ、次式で表される。
Tr=Tc×{Zr/(Zr+Zs)}・・・(2)
Ts=Tc×{Zs/(Zr+Zs)}・・・(3)
α=Tm(Zr/Zpo)・・・(4)
で表され、このトルクαの半分1/2αが前輪へ、残りの半分1/2αが後輪へ伝達される(方向が前輪と後輪とで逆)。
リングギヤ17r,18r上のトルク差をTr’とすると、上記(2)式より次式が得られ、
Tr’×{ (Zr+Zs) / Zr}
={Tm(Zr/Zpo)}×{(Zr+Zs) / Zr}
=Tm×{(Zr+Zs) /Zpo}・・・(5)
上式で表されるリングギヤ17r,18r上のトルク差が前後輪駆動力差となって、前後輪駆動力配分比が決定される。
これに対し、本実施例によればモータ/ジェネレータ21は前後輪出力回転速度(車速)と関係なく、トルクの配分を決定し得るため、その必要がなく、モータ/ジェネレータ21が低回転、低出力型のものでよく、スペース上およびコスト上の不利益を生じない。
これら遊星歯車組17,18の構成要素間における歯数比を、これら遊星歯車組17,18間で異ならせてもよい。
図8は、本発明の第2の実施例になる差動制限式駆動力配分装置を示す横断平面図で、これを本実施例では、車両の左右駆動輪間に設けて用いるディファレンシャルギヤ装置として構成する。
図1において、111はハウジング、112は入力軸としてのファイナルドライブピニオン、113は左駆動輪側出力軸、114は右駆動輪側出力軸をそれぞれ示す。
左駆動輪側出力軸113および右駆動輪側出力軸114はそれぞれ、相互に向かい合う端部から遠い側の端部をハウジング111から突出させ、これら突出端部にそれぞれ図示せざるドライブシャフトを介して左駆動輪(図示せず)および左駆動輪(図示せず)を結合する。
遊星歯車組115,116は左駆動輪側出力軸113および右駆動輪側出力軸114に同軸に配置するが、遊星歯車組115を左駆動輪側出力軸113寄りに、また、遊星歯車組116を右駆動輪側出力軸114寄りに位置させる。
そして、この連結軸117に設けたフランジ118の外周にファイナルドライブリングギヤ119を取着し、このファイナルドライブリングギヤ119を前記のファイナルドライブピニオン112に噛合させ、これらでファイナルドライブを構成する。
かくして、ファイナルドライブピニオン112へ入力されるエンジンの駆動力は、ファイナルドライブリングギヤ119、フランジ118、および連結軸117を経て遊星歯車組115,116のサンギヤ115s,116sへ入力され、これらサンギヤ115s,116sは入力要素として機能する。
そして、制御ピニオン120,121の回転を制限して左右輪回転差を制限する(差動制限を行う)ための動力源である電動式のモータ/ジェネレータ122をハウジング111に固設する。
制御ピニオン軸121aを制御ピニオン120に向け延在させ、制御ピニオン軸120aを制御ピニオン121に向け延在させる。
これら制御ピニオン軸120a,121aの延在端部にそれぞれ中間ピニオン124,125を一体回転するよう固設し、これら中間ピニオン124,125を相互に噛合させる。
なお中間ピニオン124,125の歯数仕様は同仕様の歯数とするのが、差動制限制御の都合上は好ましい。
これをも用いて上記実施例になる差動制限式の駆動力配分装置の作用を以下に説明する。
サンギヤ115s、116sに伝達されたエンジンの駆動力は、リングギヤ115r,116rが逆向き伝動系123により相互に結合されているため、これらリングギヤ115r,116rを反力受けとし、サンギヤ115s,116sからキャリア115c,116cを経て左右駆動輪側出力軸113,114へ分配され出力される。
このため、これらリングギヤ115r,116r間を相互に結合している逆向き伝動系123の回転も0である。
これらリングギヤ115r,116r間を相互に結合している逆向き伝動系23も対応する方向へ対応する速度で回転される。
ちなみに、左右輪間回転差に対する逆向き伝動系123の回転速度(モータ/ジェネレータ122の回転速度)の変化特性は図11に例示するごときもので、逆向き伝動系123の回転速度(モータ/ジェネレータ122の回転速度)は、ディファレンシャルギヤ装置の回転速度に関係なく、左右輪間回転差のみに応じて直線的に変化する。
かかる差動制限中、左右輪回転差の制限程度は逆向き伝動系123の回転制限程度、つまり、モータ/ジェネレータ122への発電負荷に応じて自由に決定することができる。
また、当該ベアリングの不要により、そのフリクション増によるエネルギーロスや、燃費の悪化や、発熱の問題も発生しない。
Tc=Tr+Ts・・・(1)
となり、またリングギヤ歯数をZr、サンギヤ歯数をZs、ピニオン歯数をZpとすると、上式におけるリングギヤトルクをTrおよびサンギヤトルクTsはそれぞれ、次式で表される。
Tr=Tc×{Zr/(Zr+Zs)}・・・(2)
Ts=Tc×{Zs/(Zr+Zs)}・・・(3)
α=Tm(Zr/Zpo)・・・(4)
で表され、このトルクαの半分1/2αが左輪へ、残りの半分1/2αが右輪へ伝達される。
リングギヤ115r,116r上のトルク差をTr’とすると、上記(2)式より次式が得られ、
Tr’×{ (Zr+Zs) / Zr}
={Tm(Zr/Zpo)}×{(Zr+Zs) / Zr}
=Tm×{(Zr+Zs) /Zpo}・・・(5)
上式で表されるリングギヤ115r,116r上のトルク差が左右輪の駆動力差となって、左右輪間の駆動力の配分比が決定される。
例えば、直進走行の場合、モータ/ジェネレータ122でトルクを発生させることはなく、左輪の回転速度Vlおよび右輪の回転速度Vrが同じになる。
このときは、反力要素であるリングギヤ115r,116rにモータ出力伝動系123により相互逆向きに回転されるよう結合され、かつ、モータ/ジェネレータ122からトルクが伝達されないため、回転することがない。
この場合、駆動力配分装置の共線図は図12(a)に示すように、左輪の回転速度Vlおよび右輪の回転速度Vrは同じで、前輪駆動力および後輪駆動力はともに等しくなる。
左右輪駆動力配分50:50の状態から、モータ/ジェネレータ122をエンジンの回転方向と同じ方向へのトルクを出力するよう駆動させる。
このようにすると、制御ピニオン121は、モータ出力軸122aによりエンジンの回転方向と同じ方向へ回転するようにトルクが与えられる。これにより、リングギヤ116rには、エンジンの回転方向と逆の方向へ回転させるトルクが与えられる。
他方で、エンジンの回転方向と同じ方向へ駆動されるモータ出力軸122aは、制御ピニオン軸121a、中間ピニオン124,125、制御ピニオン軸120aを介して制御ピニオン120をエンジンの回転方向と逆の方向へ回転させるトルクを伝達する。
このようなトルクが伝達された制御ピニオン120は、エンジンの回転方向と同じ方向へ回転させるトルクをリングギヤ115rに与える。
このトルクは、キャリア115cへ伝達され、左輪を前進させる方向に働くトルクとして作用する。これにより左輪の駆動力は増大する。
また、リングギヤ116rには、エンジンの回転方向と逆の方向へ回転しようとするトルクが付与される。このトルクは、キャリア116cへ伝達され、右輪を後退させる方向に働くトルクとして作用する。これにより右輪の前進方向へ働くトルクが減少する。
このように、左輪の駆動力が右輪の駆動力よりも大きくなると、車両としては右側に旋回する旋回力が発生する。このような状態で旋回状態となると、本実施形態の駆動力配分装置の共線図は、図12(b)に示すようになる。この共線図から明らかなように、キャリヤ115cからの左輪の回転速度Vlは、キャリア116cからの右輪の回転速度Vrよりも大きくなる。
また、左右輪の駆動力の差は、エンジンの回転方向と同じ方向へのモータ・ジェネレータ122のトルクを大きくすればするほど連続的に増大させることができる。
つまり、左右輪の駆動力配分は、左右輪の出力回転速度(車速)や、左右輪間における回転速度の大小関係とは関係なく、モータ/ジェネレータ122の出力トルクにより任意に制御することができる。
他方で、エンジンの回転方向と逆の方向へ駆動されるモータ出力軸122aは、制御ピニオン軸121a、中間ピニオン124,125、制御ピニオン軸120aを介して制御ピニオン120をエンジンの回転方向と同じ方向へ回転させるトルクを伝達する。
このようなトルクが伝達された制御ピニオン120は、リングギヤ115rをエンジンの回転方向と逆の方向へ回転させるトルクをリングギヤ115rに付与する。
また、リングギヤ116rには、エンジンの回転方向と同じ方向へ回転させようとするトルクが付与される。このトルクは、キャリア116cへ伝達され、右輪を前進させる方向に働くトルクとして作用する。これにより右輪の駆動力は増大する。
このように、右輪の駆動力が左輪の駆動力よりも大きくなると、車両としては左側に旋回する旋回力が発生する。このような状態で旋回状態となると、本実施形態の駆動力配分装置の共線図は、図12(c)に示すようになる。この共線図から明らかなように、キャリヤ115cからの左輪の回転速度Vlは、キャリア116cからの右輪の回転速度Vrよりも小さくなる。
また、左右輪の駆動力の差は、エンジン回転と逆の方向へのモータ・ジェネレータ122のトルクを大きくすればするほど連続的に増大させることができる。
12 入力軸
13 後輪側出力軸
14 前輪側出力軸
15 ドライブシャフト
16 減速用遊星歯車組
17 遊星歯車組(差動ユニット)
18 遊星歯車組(差動ユニット)
19 制御ピニオン
20 制御ピニオン
21 モータ/ジェネレータ(駆動力配分制御用動力源)
22 モータ出力回転伝動系
23 中間ピニオン
24 中間ピニオン
25 スプロケット
26 スプロケット
27 チェーン
111 ハウジング
112 入力軸
113 左駆動輪側出力軸
114 右駆動輪側出力軸
115 遊星歯車組(差動ユニット)
116 遊星歯車組(差動ユニット)
117 連結軸
118 フランジ
119 ファイナルドライブリングギヤ
120 制御ピニオン
121 制御ピニオン
122 モータ/ジェネレータ
123 逆向き伝動系
124 中間ピニオン
125 中間ピニオン
Claims (3)
- エンジン駆動力を入力するドライブシャフトと、
ドライブシャフトに固設された第1サンギヤ、ハウジングに固定された第1リングギヤ、第1キャリアに回転自在に支持され第1サンギヤ及び第1リングギヤに噛合する複数個の第1プラネットギヤを含む第1遊星歯車組と、
前記第1キャリアに結合される入力軸と、
前記入力軸に固設された第2サンギヤ、第2サンギヤを包囲する第2リングギヤ、第2キャリアに回転自在に支持され第2サンギヤ及び第2リングギヤに噛合する複数個の第2プラネットギヤを含む第2遊星歯車組と、
前記第1遊星歯車組と前記第2遊星歯車組との間に設けられ、前記第2キャリアに結合される第1スプロケットと、
前記第1スプロケットで駆動されるチェーンと、
前記チェーンで駆動される第2スプロケットと、
前記第2スプロケットに固設される第1出力軸と、
前記第2遊星歯車組を挟んで前記第1遊星歯車組と反対側に設けられ、入力軸に固設された第3サンギヤ、第3サンギヤを包囲する第3リングギヤ、第3キャリアに回転自在に支持され第3サンギヤ及び第3リングギヤに噛合する複数個の第3プラネットギヤを含む第3遊星歯車組と、
前記第3キャリアに連結される第2出力軸と、
前記ハウジングに固設される、駆動力配分制御用動力源であるモータ/ジェネレータと、
第2リングギヤの外周に噛合する第1制御ピニオン、第1制御ピニオンに連結された第1中間ピニオン、第3リングギヤの外周に噛合するとともにモータ/ジェネレータに連結される第2制御ピニオン、第2制御ピニオンに連結されるとともに第1中間ピニオンと噛合する第2中間ピニオンを含む出力伝動系と、
を有する駆動力配分装置。 - 請求項1に記載の駆動力配分装置において、
前記第2遊星歯車組及び第3遊星歯車組の構成要素間における歯数比を、これら遊星歯車組間で同じにしたことを特徴とする駆動力配分装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の駆動力配分装置において、
前記出力伝動系に、該出力伝動系を回転不能に固定するためのブレーキ手段を設けたことを特徴とする駆動力配分装置。
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