本発明は、ネットワークを介して接続された複数の端末により商品又は役務の提供を行う方法、サーバ、端末、及びシステムに関する。
近年では、インターネットの飛躍的な進歩により回線速度が高速となり、また、端末の低価格化による普及、及び端末の操作が容易となったことに基づき、インターネット上のショッピングサイトが多く存在する。このようなショッピングサイトを使用することにより、家に居ながら時間を気にすることなくショッピングを楽しむことができる。
インターネットによるショッピングは、近くに商店の少ない過疎地や、外出が儘ならない高齢者及び子育て世代には、有用なツールである。また、地方独自の商品を取り寄せるという用途にも用いられ、近年では、日本全国及び世界中にある商品を、端末さえあれば取り寄せることができる。特に、子育て中の世代にとっては、幼い子供を連れての外出も儘ならない状況であり、かつ、パソコンスキルもあることから、特にインターネットを用いたショッピングを活用しているものと思われる。
また、過疎地や、外出が儘ならない高齢者及び子育て世代にとっては、特に核家族化が進み、近所との交流が希薄になった現代において、悩みや不満を聞いたり、相談にのってもらう機会が少なくなっており、カウンセリングに対するニーズが高いことが予想される。特に、子供を産んで育てる子育て世代にとって、育児は初めてのことばかりであり、身近に相談にのってもらえるカウンセリングのニーズは高い。
そのような状況下で、インターネットを利用し、パソコンや携帯電話等の映像受信可能な送受信機から双方向通話可能な軽量携帯ビデオカメラ又はテレビカメラユニットとワイヤレスLAN用送受信ユニットとを装着したオペレータに音声でオペレータの動きを指示し、パソコンや携帯電話等の映像受信可能な送受信機のモニタにはオペレータが見ている対象物とほぼ同様に画像を表示することで、商品の購入を行うことができるシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−145778号公報
特許文献1に記載のシステムによれば、買い手がパソコン等のモニタを見ながら、売り手に画像を撮影する指示を出すことにより、売り手の目線で商品を見ることができ、又は/及び売り手と買い手で会話をしながら商品購入ができる。しかし、買い手が商品を購入するに際して、重要と思うのは商品に関する情報に限られない。特に、工場で大量生産されたような工業製品を、その工場や、一定の信頼のおける卸業者から直接販売するような場合には、その工業製品の生産企業の信頼や、卸業者の信頼に基づき、売買が成立すると考えられる。よって、売買をするに際して、商品に関する情報のみでなく、販売者(提供者)の信頼に関する情報は、重要な要素である。現在、インターネットが普及し、個人が商店を仮想空間で展開していることが多く行われている中で、例えば、手作りの品等の一点ものを購入しようと思った場合に、その商品の品質等の情報はもとより、売り手がどのような者であるか、という売り手側の情報を得たい、との心理が働く。特に個人であれば、企業のように、長年の企業活動の蓄積により得ることができる信用を、すぐには得ることができないため、購入者は不安感を抱きつつも、取引を行うという現実がある。
また、特許文献1は、店舗に行かずに店舗に展示してある商品を購入できるシステムである。そのため、店舗に展示していない商品や目に見えないサービス(役務)に関する技術については開示されていない。
本発明は、利用者に対して商品又は役務の提供者の信用を担保しつつ商品又は役務を購入することができる方法、サーバ、端末、及びシステムを提供することを目的とする。
上記目的のため、具体的には以下のようなものを提供する。
(1) ネットワークを介して接続された複数の端末により商品又は役務の提供を行う方法であって、
前記複数の端末と前記ネットワークを介して接続されるサーバは、商品又は役務の提供者が取扱う前記商品又は役務に関するデータを、前記提供者を示すデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
利用者による端末の操作に基づき、前記利用者の端末が、前記サーバから前記商品又は役務に関する照会結果データを受信し、前記利用者の端末が有する出力手段に出力するステップと、
前記利用者の端末が、出力した前記照会結果データから一の前記商品又は役務に関するデータの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を示す選択データを、前記利用者を特定するデータと共に前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、受信した前記選択データに基づき、前記データベースを検索することにより前記提供者を特定するステップと、
前記サーバが、受信した前記利用者を特定するデータを、特定した前記提供者の端末に送信するステップと、
前記提供者の端末が、前記利用者を特定するデータを受信したことに応じて、前記提供者の端末が有する撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含む画像データを、前記利用者の端末に送信するステップと、
前記利用者の端末が、受信した前記画像データを前記出力手段に出力するステップと、を含む方法。
(1)の構成によれば、ネットワーク(通信回線30)を介して接続された利用者の端末(20a)は、サーバ(10)から商品又は役務に関するデータを受信し、利用者の端末が有する出力手段に出力する。この出力は、例えば利用者が選択したカテゴリに基づき出力してもよいし、最新情報を出力してもよい。出力とは、例えば端末の画面に表示してもよいし、音声として出力してもよい。また、利用者の端末が、出力した商品又は役務に関するデータの選択を受け付けたことに応じて、選択を示す選択データを、利用者を特定するデータと共にサーバに送信する。送信するデータのうち、選択データとは、利用者が選択した1つの商品又は役務に関するデータを示す。また、利用者を特定するデータとは、例えば、会員であれば会員ID等を示す。そして、サーバが、受信した選択データに基づき、データベース(提供者DB18)を検索することにより提供者を特定する。そして、サーバが、受信した利用者を特定するデータを、特定した提供者の端末(20b)に送信する。そして、提供者の端末が、利用者を特定するデータを受信したことに応じて、提供者の端末が有する撮影手段(カメラ22)により撮影した提供者の肖像を含む画像データを、利用者の端末に送信する。そして、利用者の端末が、受信した画像データを出力手段に出力する。
よって、商品又は役務の提供を受けたい利用者は、商品又は役務の提供を受けるに際して、商品又は役務の提供を行う提供者の肖像(顔)を見ることができる。これは、利用者が、様々な表情が表れる提供者の顔を見ながら、商品又は役務の提供を受けることができることを示す。利用者は、自身の端末の画面から提供者の肖像(顔)を見ることにより、提供者に対する一定の信用を担保することができる。なぜならば、表情によって提供者の人柄が少なからず分かるものであり、また、利用者とのやりとりによる回答態度や内容、接客態度により、提供者に対する様々な情報を得ることができるからである。そのため、利用者に、信頼を与えることができる。また、提供者も、肖像が利用者に表示されるため、責任のある商品又は役務を提供しようという心理が働く。
(2) 前記データベースは、前記商品又は役務の提供を受けることができる利用者を会員として登録した会員データを有しており、
前記サーバが、受信した前記利用者を特定するデータに基づき前記利用者の前記会員データが存在するか否かを判断するステップと、
前記サーバが、前記利用者の前記会員データが存在する場合にのみ、受信した前記利用者を特定するデータを、前記提供者の端末に送信するステップと、を含む、(1)記載の方法。
(2)の構成によれば、データベース(会員DB19)は、商品又は役務の提供を受けることができる利用者を会員として登録した会員データを有しており、サーバが、受信した利用者を特定するデータに基づき利用者の会員データが存在するか否かを判断し、サーバが、利用者の会員データが存在する場合にのみ、受信した利用者を特定するデータを、提供者の端末に送信する。
よって、利用者として、提供者の表情を画像データとして表示できるのは、会員登録された者に限定される。提供者の信頼は、顔の画像を提供することで構築され、他方、利用者の信頼は、会員登録という個人情報その他の情報を提供した者であることで構築される。そのため、提供者も安心して顔を出すことができる。
(3) 撮影した前記画像データは、逐次に前記利用者の端末に送信され、前記出力手段に出力される、(1)又は(2)記載の方法。
(3)の構成によれば、撮影した画像データは、逐次に利用者の端末に送信され、出力手段に出力される。よって、利用者は、提供者のリアルタイムの表情を画像データにより見ることができる。
(4) 前記利用者の端末は、撮影手段を有し、
前記撮影手段により撮影された画像データは、逐次に前記提供者の端末に送信され、前記提供者の端末が有する出力手段に出力される、(1)乃至(3)記載の方法。
(4)の構成によれば、利用者の端末が有する撮影手段により撮影された画像データは、逐次に提供者の端末に送信され、提供者の端末が有する出力手段に出力される。よって、提供者も同様に、利用者のリアルタイムの表情等を画像データにより見ることができる。これは、あたかも対面で取引のための交渉を行っているかのような状態を本機能で実現することができる。リアルタイムで肖像が表示されることにより、店舗での商品又は役務の購入に際して、重要視する接客態度等も直接に見ることができる。
(5) 前記提供者の端末が送信する画像データは、前記撮影手段により撮影した前記商品又は役務に関する画像データを更に含む、(1)乃至(4)記載の方法。
(5)の構成によれば、提供者の端末が送信する画像データは、提供者の肖像を含む画像データのみならず、撮影手段により撮影した商品又は役務に関する画像データを含む。よって、利用者は、提供者の顔の表情のみならず、提供する商品又は役務についても、画像データとして見ることができる。よって、仮想の空間でのやりとりながら、実際に店舗に出向いているかのように交渉を行うことができる。
(6) 前記提供者の端末は、音声の入力を受け付ける音声入力手段を有し、
前記提供者の端末が、前記画像データと共に前記音声入力手段により入力された音声データを送信するステップを含む、(1)乃至(5)記載の方法。
(6)の構成によれば、提供者の端末は、音声の入力を受け付ける音声入力手段(マイク21)を有し、提供者の端末が、画像データと共に音声入力手段により入力された音声データを送信する。よって、画像と共に音声でも商品又は役務に関する情報を、利用者に提供することができる。
(7) 前記提供者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記提供者の端末が、前記画像データと共に前記文字入力手段により入力された文字データを送信するステップを含む、(1)乃至(6)記載の方法。
(7)の構成によれば、記提供者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、提供者の端末が、画像データと共に文字入力手段により入力された文字データを送信する。よって、例えば、利用者が耳の不自由な人であっても、商品又は役務に関する情報を提供することができる。
(8) 前記サーバ又は前記提供者の端末が、入力された前記文字データを、異なる言語に翻訳した文字データに変換するステップを含む、(7)記載の方法。
(8)の構成によれば、サーバ又は提供者の端末が、入力された文字データを、異なる言語に翻訳した文字データに変換する。よって、例えば、利用者が、日本語が不自由な者であっても、商品又は役務に関する情報を提供することができる。
(9) 前記利用者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記提供者の端末が、入力された前記文字データを逐次に前記利用者の端末に送信するステップと、
前記利用者の端末が、前記文字入力手段により入力された前記文字データを、逐次に前記提供者の端末に送信するステップと、を含む、(7)又は(8)記載の方法。
(9)の構成によれば、利用者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、提供者の端末が、入力された文字データを逐次に利用者の端末に送信し、利用者の端末が、文字入力手段により入力された文字データを、逐次に提供者の端末に送信する。
よって、利用者と提供者は、チャットのように文字データのやりとりをすることができる。よって、円滑なやりとりを行うことができる。また、文字データを保存しておけば、後々まで証拠としてやりとりを残すことができる。
(10) 前記提供者の端末が前記利用者の端末に送信するステップにおいて、前記提供者の端末と前記利用者の端末とが直接接続することによりピアツーピア通信を行う、(1)乃至(9)記載の方法。
(10)の構成によれば、提供者の端末と利用者の端末とが直接接続することによりピアツーピア通信を行う。ピアツーピアの通信は、音質がよく、安定性に富むという特徴があり、既存のピアツーピアのソフトウェアを用いることにより、安価にかつ容易に本機能を実現することができる。
(11) 前記サーバは、前記提供者の端末が予め前記撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信して、前記提供者を示すデータ及び前記商品又は役務に関するデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記サーバが、前記利用者の端末から受信した商品又は役務に関するビデオ選択データに基づいて前記提供者の肖像を含むビデオデータを抽出し、前記利用者の端末に送信するステップと、
前記利用者の端末が、送信された前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信し、前記利用者の端末の前記出力手段に出力するステップと、を更に含む、(1)乃至(10)記載の方法。
(11)の構成によれば、サーバが、利用者の端末から受信した商品又は役務に関するビデオ選択データに基づいて提供者の肖像を含むビデオデータをデータベース(提供者DB18)から抽出し、利用者の端末に送信する。提供者の肖像を含むビデオデータとは、例えば、商品又は役務を映した動画や、写真を表し、提供者の肖像の画像データの他に、商品又は役務に関する画像データを含む場合もある。そして、利用者の端末が、送信された提供者の肖像を含むビデオデータを受信し、利用者の端末の出力手段に出力する。
よって、提供者の肖像を含むビデオデータを、利用者が見ることができる。利用者が、商品又は役務に関して、購入を選択するにあたり、例えば、直接提供者とのやりとりを開始する前に、提供者の肖像を含むビデオデータを見ることにより、提供者は、商品又は役務の提供をするにふさわしい相手であるか否かを判断することができ、提供者の信頼性を事前に確認することができる。よって、信頼のおける提供者を利用者が選別した上で、購入のアプローチを選択することができる。
(12) 前記商品又は役務の売買が成立した場合に、前記利用者の端末及び前記提供者の端末が、前記サーバと決済に関するデータの送受信を行うステップと、
前記サーバが、受信した前記決済に関するデータに基づき、商品又は役務の売買に関する決済を行うステップと、を更に含み、
前記決済を行うステップにおいて、前記利用者から送信された前記商品又は役務の売買による支払金額を示す金額データに基づき決済を行う、(1)乃至(11)記載の方法。
(12)の構成によれば、商品又は役務の売買が成立した場合に、利用者の端末及び提供者の端末が、サーバと決済に関するデータの送受信を行い、サーバが、受信した決済に関するデータに基づき、商品又は役務の売買に関する決済を行う。そして、決済は、利用者から送信された商品又は役務の売買による支払金額を示す金額データに基づきを行われる。
よって、利用者と提供者との間で、商品又は役務の売買が成立した場合には、サーバを利用することにより、決済までを行うことができる。よって、利用者と提供者とが、安心かつ簡単に取引を行うことができる。
(13) 前記金額データが日本円のデータである、(12)記載の方法。
(13)の構成によれば、金額データが日本円のデータであるので、為替リスクを回避した決済処理を行うことができる。
(14) 前記商品又は役務は、前記商品ごと、又は前記役務の提供の都度、品質が異なるものを含む、(1)乃至(13)記載の方法。
(14)の構成によれば、商品又は役務は、商品ごと、又は役務の提供の都度、品質が異なるものを含むため、特に、信頼関係が必要なものであり、提供者の表情を見ながら取引することができる利点を享受しうる。
(15) 前記役務は、各種専門家による相談の提供を含む、(1)乃至(14)記載の方法。
(15)の構成によれば、役務は、各種専門家による相談の提供を含むので、特に、利用者は、提供者の人柄を気にするものであり、表情を見ながら取引することができる利点を享受しうる。
(16) 前記利用者の端末から、前記ネットワークを介して実施する前記各種専門家の一に対する相談に関して、通訳の希望を示すデータを少なくとも含む相談申込データを受信したことに応じて、前記サーバが、前記相談申込データを他の利用者の端末から閲覧可能に前記データベースに記憶するステップと、
前記相談申込データを閲覧した前記他の利用者の端末から、前記通訳を応諾するデータを受信したことに応じて、前記サーバが、前記利用者の端末と、前記各種専門家の一の端末と、前記通訳を応諾した前記他の利用者の端末と、を少なくとも接続して前記相談申込データに係る相談を記録しながら実施するステップと、を含む、(15)記載の方法。
(16)の構成によれば、利用者の端末から、ネットワークを介して実施する前記各種専門家の一に対する相談に関して、通訳の希望を示すデータを少なくとも含む相談申込データを受信したことに応じて、サーバが、相談申込データを他の利用者の端末から閲覧可能にデータベースに記憶する。そして、相談申込データを閲覧した他の利用者の端末から、通訳を応諾するデータを受信したことに応じて、サーバが、利用者の端末と、各種専門家の一の端末と、通訳を応諾した他の利用者の端末と、を少なくとも接続して相談申込データに係る相談を記録しながら実施する。
よって、サーバは、実施する各種専門家の一に対する相談を、通訳を応諾した他の利用者が存在する場合に実施することができる。その結果、例えば、利用者が希望する各種専門家の一が、利用者が理解可能な言語を理解できない場合においても、ネットワークを介して通訳を応諾した他の利用者による通訳を利用しつつ、相談を実施することができる。
(17) 前記相談申込データに係る相談を実施した前記利用者の端末と、前記提供者の端末とから、公開を許可するデータを受信したことに応じて、前記サーバが、前記相談を記録したデータを前記他の利用者の端末から視聴可能に記憶するステップと、
前記相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、前記相談の内容の他国語への翻訳データを受信したことに応じて、前記サーバが、前記翻訳データを前記他の利用者の端末からアクセス可能に記憶するステップと、を含む、(16)記載の方法。
(17)の構成によれば、相談申込データに係る相談を実施した利用者の端末と、提供者の端末とから、公開を許可するデータを受信したことに応じて、サーバが、相談を記録したデータを他の利用者の端末から視聴可能に記憶する。そして、相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、相談の内容の他国語への翻訳データを受信したことに応じて、サーバが、翻訳データを他の利用者の端末からアクセス可能に記憶する。
よって、サーバは、利用者及び提供者の当事者が公開を許可した相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、相談の内容の他国語への翻訳データを受信して他の利用者の端末からアクセス可能に記憶することができる。その結果、例えば、英語を話す利用者が日本語を話す専門家と実施した相談の内容の韓国語や中国語への翻訳データを受信して他の利用者の端末からアクセス可能に記憶することができる。従って、利用者はリアルタイムで通訳を受けられるばかりではなく、相談の内容の公開を当事者が許可した場合には、相談の内容が、更に他国語に翻訳されたものが他の利用者の端末からアクセス可能に記憶されることになる。
(18) 前記相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、前記相談の内容の各国語の文字データを受信したことに応じて、前記サーバが、前記文字データを前記他の利用者の端末からアクセス可能に記憶するステップと、を含む、(15)乃至(17)記載の方法。
(18)の構成によれば、相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、相談の内容の各国語の文字データを受信したことに応じて、サーバが、文字データを他の利用者の端末からアクセス可能に記憶する。
よって、相談を記録したデータを視聴した他の利用者の端末から、相談の内容の各国語の文字データを受信して他の利用者の端末からアクセス可能に記憶することができる。その結果、サーバは、耳の不自由な利用者が相談の内容を把握するために必要な文字データを各国語で記憶することができる。
(19) 前記サーバが、サポート団体のシステムと接続して該サポート団体からの各種情報を前記データベースに蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて、前記各種情報を前記利用者の端末に送信する支援企業・NPO提携ステップを更に含む、(1)乃至(18)記載の方法。
(19)の構成によれば、サーバが、サポート団体のシステム(40)と接続してサポート団体からの各種情報をデータベース(サポート団体DB18c)に蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて、各種情報を利用者の端末に送信する。
よって、サーバは、サポート団体のシステムと接続して受信して蓄積した各種情報を、利用者に対して提供することができる。なお、上記機能は、支援企業・NPO提携手段(50)により実現される。本機能は、全国の支援企業及び関連NPO等のサポート団体の端末と接続してサポート団体からの各種情報をデータベースに蓄積し、Webサーバを介して利用者の端末に各種サービスを提供してもよい。
(20) 前記サーバが、各種専門機関のシステムと接続して受信した情報を前記データベースに蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて、窓口相談を受け付けて当該情報を提供するために前記利用者の端末に送信する専門家アドバイス支援サポートステップを更に含む、(1)乃至(19)記載の方法。
(20)の構成によれば、サーバが、各種専門機関のシステム(43)と接続して受信した情報をデータベース(アドバイス情報DB18d)に蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて、窓口相談を受け付けて当該情報を提供するために利用者の端末に送信する。
なお、上記機能は、専門家アドバイス支援サポート手段(51)によって実現される。本機能は、警察、法律相談及び各種施設等の各種専門機関の端末と接続して専門機関から得られた情報をデータベースに蓄積し、Webサーバを介して利用者の端末からの窓口相談を受けつけ当該情報を提供してもよい。
(21) 前記サーバが、利用者及び各種支援団体の端末とシステム間をIP通話により接続し、各種支援団体から得られた情報を各種情報サービスとしてIP通話により提供するコールセンタ業務・情報サービスステップを更に含む、(1)乃至(20)記載の方法。
(21)の構成によれば、サーバが、利用者及び各種支援団体の端末とシステム間をIP通話により接続し、各種支援団体から得られた情報を各種情報サービスとしてIP通話により提供する。
なお、上記機能は、コールセンタ業務・情報サービス手段(52)により実現される。本機能は、利用者及び各種支援団体の端末とシステム間をIP通話により接続するコールセンタを有し、各種支援団体から得られた情報を希望する利用者に子育て支援のための各種情報サービスとしてIP通話により提供してもよい。
(22) 前記サーバが、多国語サポートによる全国・海外からの観光誘致事業を展開する観光会社のシステムと接続して受信した情報を前記データベースに蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて希望する情報を前記利用者の端末に送信する地域観光誘致事業展開ステップを更に含む、(1)乃至(21)記載の方法。
(22)の構成によれば、サーバが、多国語サポートによる全国・海外からの観光誘致事業を展開する観光会社のシステム(46)と接続して受信した情報をデータベースに蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて希望する情報を利用者の端末に送信する。
なお、上記機能は、地域観光誘致事業展開手段(53)により実現される。本機能は、多国語サポートによる全国・海外からの観光誘致事業を展開する観光会社端末と接続して観光会社から得られた情報をデータベースに蓄積し、利用者の端末を介し希望する情報を提供して子育て支援態勢の経済的基盤強化を図ってもよい。
(23) 前記サーバが、前記提携企業のシステムと接続してリクルート情報の授受を行い前記利用者の端末からの要求に応じて、前記リクルート情報を送信する人材派遣・リクルート提供ステップを更に含む、(1)乃至(22)記載の方法。
(23)の構成によれば、サーバが、提携企業のシステム(45)と接続してリクルート情報の授受を行い利用者の端末からの要求に応じて、リクルート情報を送信する。
なお、上記機能は、人材派遣・リクルート提供手段(54)により実現される。本機能は、これまでの仕事のキャリアを子育ての中で中断することなく生活の状況により仕事を選ぶことができるように地域の提携企業端末を介して希望の利用者のリクルート情報の授受を行い雇用支援してもよい。
(24) 前記データベースの各種情報に基づいて、前記サーバが、子育て関連情報誌を発行するためのデータを出力する子育て情報誌発行ステップを更に含む、(1)乃至(23)記載の方法。
(24)の構成によれば、データベースの各種情報に基づいて、サーバが、子育て関連情報誌を発行するためのデータを出力する。
なお、上記機能は、子育て情報誌発行手段(55)によって実現される。本機能は、各種支援団体の端末を介して得られたデータベース内の各種情報を基に、利用者対象の子育て関連情報誌を発行して情報提供の死角をカバーしてもよい。
(25) 前記サーバが、行政機関のシステムと接続して受信した父子・母子健康手帳の内容を表すデータ及びそのスケジュール管理情報を前記データベースに記憶すると共に、該スケジュール管理情報に基づき利用者の端末を介して利用者と情報の授受を行い得られた情報を前記データベースに蓄積する父子・母子健康手帳管理ステップを更に含む、(1)乃至(24)記載の方法。
(25)の構成によれば、サーバが、行政機関のシステム(42)と接続して受信した父子・母子健康手帳の内容を表すデータ及びそのスケジュール管理情報をデータベースに記憶すると共に、スケジュール管理情報に基づき利用者の端末を介して利用者と情報の授受を行い得られた情報をデータベースに蓄積する。
なお、上記機能は、父子・母子健康手帳管理手段(56)により実現される。本機能は、地域の行政機関の端末を介して得られた父子・母子健康手帳の内容及びそのスケジュール管理情報をデータベースに保存すると共に、スケジュール管理情報に基づき利用者の端末を介して利用者と情報の授受を行い得られた情報をデータベースに蓄積してもよい。
(26) 前記父子・母子健康手帳管理ステップにおいて、前記サーバが、前記利用者の端末からの要求に応答し、前記スケジュール管理情報に基づき、前記データベースに保存された父子・母子健康手帳の内容から該当する情報を取り出して入力画面を示すデータを生成して前記利用者の端末に送信し、前記利用者の端末から受信した入力情報を前記データベースに保存すると共に、前記利用者の端末から受信した入力情報に基づいて図形化又はグラフ化された表示画面を生成する必要がある場合は、前記利用者の端末から入力情報を受信した際に、その情報に関する図形又はグラフを生成しイメージデータとして予め前記データベースに保存しておき、前記利用者の端末から要求があった際に、該イメージデータを出力画面を示すデータに組み込んで前記利用者の端末に送信する、(25)記載の方法。
(26)の構成によれば、サーバが、利用者の端末からの要求に応答し、スケジュール管理情報に基づき、データベースに保存された父子・母子健康手帳の内容から該当する情報を取り出して入力画面を示すデータを生成して利用者の端末に送信し、利用者の端末から受信した入力情報をデータベースに保存すると共に、利用者の端末から受信した入力情報に基づいて図形化又はグラフ化された表示画面を生成する必要がある場合は、利用者の端末から入力情報を受信した際に、その情報に関する図形又はグラフを生成しイメージデータとして予めデータベースに保存しておき、利用者の端末から要求があった際に、イメージデータを出力画面を示すデータに組み込んで利用者の端末に送信する。
なお、父子・母子健康手帳管理手段(56)は、利用者の端末からの要求に応答し、スケジュール管理情報に基づき、データベースに保存された父子・母子健康手帳の内容から該当する情報を取り出し入力画面を生成して利用者の端末に送信し、利用者の端末から受信した入力情報をデータベースに保存すると共に、利用者の端末から受信した入力情報より図形化又はグラフ化された表示画面を生成する必要がある場合は、利用者の端末から入力情報を受信した際に、その情報に関する図形又はグラフを生成しイメージデータとして予めデータベースに保存しておき、利用者の端末から要求があった際に、イメージデータを出力画面に組み込んで利用者の端末に送信してもよい。
(27) 前記サーバが、前記会員の会員カードを発行するためのデータを生成し、発行された会員の情報を管理するカード発行・管理ステップを更に含む、(2)記載の方法。
(27)の構成によれば、サーバが、会員の会員カードを発行するためのデータを生成し、発行された会員の情報を管理する。よって、サーバは、会員DBに登録された会員に対してカードを発行し、会員の情報を管理することができる。
なお、上記機能は、カード発行・管理手段(57)により実現される。本機能は、利用者の入会認証後、提携カード会社の端末を介し当該会員を対象とする会員カードを申請して通常の磁気カード又はCPU、メモリ及びインターフェースを内蔵したマルチユース型のICカードを用いた会員カードを発行し、発行された会員カードを管理してもよい。
(28) 前記サーバが、行政機関のシステムと接続して受信した行政サービス情報を前記データベースに蓄積し、前記行政サービス情報を通知するためのデータを前記利用者の端末からの要求に応じて送信すると共に、医療機関のシステムと接続して会員情報の授受を行い、前記会員カードの利用により前記医療機関において医療費のカード決済を行う医療機関・行政サービス支援ステップを更に含む、(27)記載の方法。
(28)の構成によれば、サーバが、行政機関のシステム(42)と接続して受信した行政サービス情報をデータベース(医療・行政サービスDB18e)に蓄積し、行政サービス情報を通知するためのデータを利用者の端末からの要求に応じて送信すると共に、医療機関のシステムと接続して会員情報の授受を行い、会員カードの利用により医療機関において医療費のカード決済を行う。
よって、サーバは、行政機関のシステムと接続して受信して蓄積した行政サービス情報を、利用者に対して通知することができる。また、医療機関のシステムと接続して会員情報の授受を行うことにより、利用者に対して前記医療機関において発生した医療費のカード決済を行うことができる。
なお、上記機能は、医療機関・行政サービス支援手段(58)によって実現される。本機能は、地域の行政機関の端末を介して得られた行政サービス情報をデータベースに蓄積し、行政サービスの通知を利用者の端末に送信して情報の提供を行なうと共に、定期健診のみならず急病等の場合にも遅滞なく診断治療が受けられるように医療機関の端末を介して会員情報の授受を行い、会員カード利用により医療費のカード決済等の各種サービスが受けられるようにしてもよい。
(29) 前記サーバが、地域内で支援可能な企業を認定して提携を図り、該提携企業のシステムから日々の情報を受信して前記データベースに蓄積し、前記利用者の端末からの要求に応じて、各種サービスを前記会員カードの利用に応じて蓄積・記憶したポイントによる決済により提供する地域企業認定・提携ステップを更に含む、(27)又は(28)記載の方法。
(29)の構成によれば、サーバが、地域内で支援可能な企業を認定して提携を図り、提携企業のシステム(45)から日々の情報を受信してデータベース(提携企業DB18b)に蓄積し、利用者の端末からの要求に応じて、各種サービスを会員カードの利用に応じて蓄積・記憶したポイントによる決済により提供する。
なお、上記機能は、地域企業認定・提携手段(59)により実現される。本機能は、地域内で支援可能な企業を認定して提携を図り、提携企業の端末から日々の情報を受け付けデータベースに蓄積し、利用者の端末を介して申し込まれた商品の斡旋等の各種サービスを会員カードの利用によるポイント制により提供してもよい。
(30) 前記会員カードは、会員の児童一人一人毎に発行され、年度又は年齢により色分けされ管理される、(27)乃至(29)記載の方法。
(30)の構成によれば、会員カードは、会員の児童一人一人毎に発行され、年度又は年齢により色分けされ管理される。
(31) 前記会員カードは、個人認証情報を内蔵するセキュリティ機能を有し、非接触のIC内蔵カードとして構成される、(27)乃至(30)記載の方法。
(31)の構成によれば、会員カードは、個人認証情報を内蔵するセキュリティ機能を有し、非接触のIC内蔵カードとして構成される。なお、会員カードは、暗号化された個人情報、ID、パスワード等の個人認証情報を内蔵してなりすまし等の不正使用を排除できる個人認証システムにより一意に個人を識別できるセキュリティ機能を有し、無線電波又は光通信を用いたワイヤレス通信による非接触のIC内蔵カードとして構成してもよい。
(32) 前記会員カードには、父子・母子健康手帳の記載事項に基づく個人の育児情報、疾病・治療情報が記録され、医療及び行政機関を少なくとも含む各種支援団体の端末により読み取り可能に構成されている、(27)乃至(31)記載の方法。
(32)の構成によれば、会員カードには、父子・母子健康手帳の記載事項に基づく個人の育児情報、疾病・治療情報が記録され、医療及び行政機関を少なくとも含む各種支援団体の端末により読み取り可能に構成されている。
(33) 商品又は役務の提供を行う複数の端末とネットワークを介して接続されたサーバであって、
前記サーバは、商品又は役務の提供者が取扱う前記商品又は役務に関するデータを、前記提供者を示すデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
利用者による端末の操作に基づき、前記利用者の端末から送信された照会データを受信する手段と、
前記照会データに応じた前記商品又は役務に関する照会結果データを、前記利用者の端末に送信する手段と、
前記利用者の端末から送信された一の前記商品又は役務に関するデータの選択を示す選択データを、前記利用者の端末から送信された前記利用者を特定するデータと共に受信する手段と、
受信した前記選択データに基づき、前記提供者を特定するために前記データベースを検索する手段と、
受信した前記利用者を特定するデータを、特定した前記提供者の端末に送信する手段と、
前記提供者の端末から受信した前記提供者の端末が有する撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含む画像データを受信する手段と、
受信した前記画像データを前記利用者の端末が有する出力手段に出力するために送信する手段と、を備える、サーバ。
(33)の構成によれば、上記(1)と同様の作用効果を有するサーバを提供することができる。
(34) 前記データベースは、前記商品又は役務の提供を受けることができる利用者を会員として登録した会員データを有しており、
受信した前記利用者を特定するデータに基づき前記利用者の前記会員データが存在するか否かを判断する手段と、
前記利用者の前記会員データが存在する場合にのみ、受信した前記利用者を特定するデータを、前記提供者の端末に送信する手段と、を備える、(33)記載のサーバ。
(34)の構成によれば、上記(2)と同様の作用効果を有するサーバを提供することができる。
(35) 前記提供者の端末から文字データを受信する手段と、
受信した前記文字データを、異なる言語に翻訳した文字データに変換し、前記利用者の端末に前記文字データを送信する手段と、を備える、(33)又は(34)記載のサーバ。
(35)の構成によれば、上記(8)と同様の作用効果を有するサーバを提供することができる。
(36) 前記サーバは、前記提供者の端末が予め前記撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信して、前記提供者を示すデータ及び前記商品又は役務に関するデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記利用者の端末から受信した商品又は役務に関するビデオ選択データに基づいて前記提供者の肖像を含むビデオデータを抽出し、前記利用者の端末の前記出力手段に出力するために前記利用者の端末に送信する手段を備える、(33)乃至(35)記載のサーバ。
(36)の構成によれば、上記(11)と同様の作用効果を有するサーバを提供することができる。
(37) 前記利用者の端末及び前記提供者の端末において前記商品又は役務の売買が成立した場合に送信される決済に関するデータの受信及び送信を行う手段と、
受信した前記決済に関するデータに基づき、商品又は役務の売買に関する決済を行う手段と、を更に備え、
前記決済を行う手段において、前記利用者から送信された前記商品又は役務の売買による支払金額を示す金額データに基づき決済を行う、(33)乃至(36)記載のサーバ。
(37)の構成によれば、上記(12)と同様の作用効果を有するサーバを提供することができる。
(38) 商品又は役務の提供を行う提供者の端末とネットワークを介して接続された前記商品又は役務の提供を受ける利用者の端末であって、
前記端末と前記ネットワークを介して接続されるサーバは、前記提供者が取扱う前記商品又は役務に関するデータを、前記提供者を示すデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記利用者の端末は、前記利用者による操作を受け付けたことに基づき、前記サーバから前記商品又は役務に関する照会結果データを受信し、前記利用者の端末が有する出力手段に出力する手段と、
出力した前記照会結果データから一の前記商品又は役務に関するデータの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を示す選択データを、前記利用者を特定するデータと共に前記サーバに送信する手段と、
前記選択データに基づき、前記提供者の端末から送信された前記提供者の端末が有する撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含む画像データを受信する手段と、
受信した前記画像データを前記出力手段に出力する手段と、を備える、利用者の端末。
(38)の構成によれば、上記(1)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(39) 前記提供者の端末により撮影された前記画像データを、逐次に受信する手段を備える、(38)記載の利用者の端末。
(39)の構成によれば、上記(3)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(40) 前記利用者の端末は、撮影手段を有し、
前記撮影手段により撮影された画像データを、逐次に前記提供者の端末に送信する手段を備える、(38)又は(39)記載の利用者の端末。
(40)の構成によれば、上記(4)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(41) 前記利用者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記提供者の端末により入力された文字データを逐次に受信する手段と、
前記文字入力手段により入力された文字データを、逐次に前記提供者の端末に送信する手段と、備える、(38)乃至(40)記載の利用者の端末。
(41)の構成によれば、上記(9)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(42) 前記提供者の端末から受信する手段において、前記提供者の端末と直接接続することによりピアツーピア通信を行う、(38)乃至(41)記載の利用者の端末。
(42)の構成によれば、上記(10)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(43) 前記サーバは、前記提供者の端末が予め前記撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信して、前記提供者を示すデータ及び前記商品又は役務に関するデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記利用者の端末は、商品又は役務に関するビデオ選択データを前記サーバに送信する手段と、
前記サーバにより送信された前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信し、前記利用者の端末の前記出力手段に出力する手段と、を備える、(38)乃至(42)記載の利用者の端末。
(43)の構成によれば、上記(11)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(44) 前記商品又は役務の売買が成立した場合に、商品又は役務の売買に関する決済を行う前記サーバと決済に関するデータの送受信を行う手段を備え、
前記決済に関するデータの送受信を行う手段は、前記サーバに、前記商品又は役務の売買による支払金額を示す金額データを送信する、(38)乃至(43)記載の利用者の端末。
(44)の構成によれば、上記(12)と同様の作用効果を有する利用者の端末を提供することができる。
(45) 商品又は役務の提供を行う複数の端末とネットワークを介して接続された前記商品又は役務を提供する提供者の端末であって、
前記複数の端末と前記ネットワークを介して接続されるサーバは、前記提供者が取扱う前記商品又は役務に関するデータを、前記提供者を示すデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記提供者の端末は、前記サーバから送信された前記商品又は役務の提供を受ける利用者を特定するデータを受信したことに応じて、前記提供者の端末が有する撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含む画像データを、前記利用者の端末に送信する手段と、を備える、提供者の端末。
(45)の構成によれば、上記(1)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(46) 前記利用者の端末に送信する手段は、撮影した前記画像データを逐次に送信する、(45)記載の提供者の端末。
(46)の構成によれば、上記(3)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(47) 前記利用者の端末から送信される前記利用者の端末が有する撮影手段により撮影された画像データを、逐次受信する手段と、
受信した前記画像データを提供者の端末が有する出力手段に出力する手段と、を備える、(45)又は(46)記載の提供者の端末。
(47)の構成によれば、上記(4)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(48) 前記提供者の端末が送信する画像データは、前記撮影手段により撮影した前記商品又は役務に関する画像データを更に含む、(45)乃至(47)記載の提供者の端末。
(48)の構成によれば、上記(5)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(49) 前記提供者の端末は、音声の入力を受け付ける音声入力手段を有し、
前記画像データと共に前記音声入力手段により入力された音声データを送信する手段を備える、(45)乃至(48)記載の提供者の端末。
(49)の構成によれば、上記(6)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(50) 前記提供者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記画像データと共に前記文字入力手段により入力された文字データを送信する手段を備える、(45)乃至(49)記載の提供者の端末。
(50)の構成によれば、上記(7)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(51) 入力された前記文字データを、異なる言語に翻訳した文字データに変換する手段を備える、(50)記載の提供者の端末。
(51)の構成によれば、上記(8)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(52) 入力された前記文字データを逐次に前記利用者の端末に送信する手段と、
前記利用者の端末から送信された前記文字データを、逐次に受信する手段と、を備える、(50)又は(51)記載の提供者の端末。
(52)の構成によれば、上記(9)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(53) 前記利用者の端末に送信する手段において、前記利用者の端末と直接接続することによりピアツーピア通信を行う、(45)乃至(52)記載の提供者の端末。
(53)の構成によれば、上記(10)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(54) 前記データベースに前記提供者を示すデータ及び前記商品又は役務に関するデータと関連付けて記憶させるために、予め前記提供者の肖像を含むビデオデータを前記撮影手段により撮影し、送信する手段を備える、(45)乃至(53)記載の提供者の端末。
(54)の構成によれば、上記(11)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(55) 前記商品又は役務の売買が成立した場合に、商品又は役務の売買に関する決済を行う前記サーバと決済に関するデータの送受信を行う手段を備える、(45)乃至(54)記載の提供者の端末。
(55)の構成によれば、上記(12)と同様の作用効果を有する提供者の端末を提供することができる。
(56) ネットワークを介して接続された複数の端末により商品又は役務の提供を行うシステムであって、
前記複数の端末と前記ネットワークを介して接続されるサーバは、商品又は役務の提供者が取扱う前記商品又は役務に関するデータを、前記提供者を示すデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
利用者による端末の操作に基づき、前記利用者の端末が、前記サーバから前記商品又は役務に関する照会結果データを受信し、前記利用者の端末が有する出力手段に出力する手段と、
前記利用者の端末が、出力した前記照会結果データから一の前記商品又は役務に関するデータの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を示す選択データを、前記利用者を特定するデータと共に前記サーバに送信する手段と、
前記サーバが、受信した前記選択データに基づき、前記データベースを検索することにより前記提供者を特定する手段と、
前記サーバが、受信した前記利用者を特定するデータを、特定した前記提供者の端末に送信する手段と、
前記提供者の端末が、前記利用者を特定するデータを受信したことに応じて、前記提供者の端末が有する撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含む画像データを、前記利用者の端末に送信する手段と、
前記利用者の端末が、受信した前記画像データを前記出力手段に出力する手段と、を備える、システム。
(56)の構成によれば、上記(1)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(57) 前記データベースは、前記商品又は役務の提供を受けることができる利用者を会員として登録した会員データを有しており、
前記サーバが、受信した前記利用者を特定するデータに基づき前記利用者の前記会員データが存在するか否かを判断する手段と、
前記サーバが、前記利用者の前記会員データが存在する場合にのみ、受信した前記利用者を特定するデータを、前記提供者の端末に送信する手段と、を備える、(56)記載のシステム。
(57)の構成によれば、上記(2)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(58) 撮影した前記画像データは、逐次に前記利用者の端末に送信され、前記出力手段に出力される、(56)又は(57)記載のシステム。
(58)の構成によれば、上記(3)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(59) 前記利用者の端末は、撮影手段を有し、
前記撮影手段により撮影された画像データは、逐次に前記提供者の端末に送信され、前記提供者の端末が有する出力手段に出力される、(56)乃至(58)記載のシステム。
(59)の構成によれば、上記(4)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(60) 前記提供者の端末が送信する画像データは、前記撮影手段により撮影した前記商品又は役務に関する画像データを更に含む、(56)乃至(59)記載のシステム。
(60)の構成によれば、上記(5)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(61) 前記提供者の端末は、音声の入力を受け付ける音声入力手段を有し、
前記提供者の端末が、前記画像データと共に前記音声入力手段により入力された音声データを送信する手段を備える、(56)乃至(60)記載のシステム。
(61)の構成によれば、上記(6)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(62) 前記提供者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記提供者の端末が、前記画像データと共に前記文字入力手段により入力された文字データを送信する手段を備える、(56)乃至(61)記載のシステム。
(62)の構成によれば、上記(7)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(63) 前記サーバ又は前記提供者の端末が、入力された前記文字データを、異なる言語に翻訳した文字データに変換する手段を備える、(62)記載のシステム。
(63)の構成によれば、上記(8)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(64) 前記利用者の端末は、文字の入力を受け付ける文字入力手段を有し、
前記提供者の端末が、入力された前記文字データを逐次に前記利用者の端末に送信する手段と、
前記利用者の端末が、前記文字入力手段により入力された前記文字データを、逐次に前記提供者の端末に送信する手段と、を備える、(62)又は(63)記載のシステム。
(64)の構成によれば、上記(9)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(65) 前記提供者の端末が前記利用者の端末に送信する手段において、前記提供者の端末と前記利用者の端末とが直接接続することによりピアツーピア通信を行う、(56)乃至(64)記載のシステム。
(65)の構成によれば、上記(10)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(66) 前記サーバは、前記提供者の端末が予め前記撮影手段により撮影した前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信して、前記提供者を示すデータ及び前記商品又は役務に関するデータと関連付けてデータベースに記憶しており、
前記サーバが、前記利用者の端末から受信した商品又は役務に関するビデオ選択データに基づいて前記提供者の肖像を含むビデオデータを抽出し、前記利用者の端末に送信する手段と、
前記前記利用者の端末が、送信された前記提供者の肖像を含むビデオデータを受信し、前記利用者の端末の前記出力手段に出力する手段と、を備える、(56)乃至(65)記載のシステム。
(66)の構成によれば、上記(11)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(67) 前記商品又は役務の売買が成立した場合に、前記利用者の端末及び前記提供者の端末が、前記サーバと決済に関するデータの送受信を行う手段と、
前記サーバが、受信した前記決済に関するデータに基づき、商品又は役務の売買に関する決済を行う手段と、を更に含み、
前記決済を行う手段において、前記利用者から送信された前記商品又は役務の売買による支払金額を示す金額データに基づき決済を行う、(56)乃至(66)記載のシステム。
(67)の構成によれば、上記(12)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(68) 前記金額データが日本円のデータである、(67)記載のシステム。
(68)の構成によれば、上記(13)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(69) 前記商品又は役務は、前記商品ごと、又は前記役務の提供の都度、品質が異なるものを含む、(56)乃至(68)記載のシステム。
(69)の構成によれば、上記(14)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
(70) 前記役務は、各種専門家による相談の提供を含む、(56)乃至(69)記載のシステム。
(70)の構成によれば、上記(15)と同様の作用効果を有するシステムを提供することができる。
本発明によれば、利用者に対して商品又は役務の提供者の信用を担保しつつ商品又は役務を購入することができる方法、サーバ、端末、及びシステムを提供することができる。
本発明の実施形態の一例に係る商品又は役務の提供システムの全体構成を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係るサーバの記憶部に記憶される提供者テーブルを示す図である。
本発明の実施形態の一例に係るサーバの記憶部に記憶される会員テーブルを示す図である。
従来技術で提供可能な実施形態の一例に係る利用者の利用方法を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る会員の利用方法を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る会員又は利用者の端末から商品又は役務の提供を受ける場合の処理フローである。
図6の変形例であり、利用者が異なる言語を使用する者である場合に、提供者端末により文字データの変換処理を行う場合の処理フローである。
図6の変形例であり、利用者が異なる言語を使用する者である場合に、サーバにより文字データの変換処理を行う場合の処理フローである。
本発明の実施形態の一例に係る決済処理を行う場合の処理フローである。
本発明の実施形態の一例に係るサーバのハードウェア構成を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る端末のハードウェア構成を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る子育て環境支援システムの全体構成を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る図1に示す子育て環境支援システムの処理の流れ図である。
本発明の実施形態の一例に係る専門家情報送信処理の流を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る専門家相談実施処理の流を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る父子・母子健康手帳の一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る会員カードの一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る情報誌の一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係るステッカーの一例を示す図である。
本発明の実施形態の一例に係る乳児身体発育曲線グラフの一例を示す図である。
符号の説明
1 システム
10 サーバ
11 制御部
12 受信手段
13 抽出手段
14 送信手段
17 記憶部
18 提供者DB
18a コールセンタDB
18b 提携企業DB
18c サポート団体DB
18d アドバイス情報DB
18e 医療・行政サービスDB
19 会員DB
20 端末
21 マイク
22 カメラ
30 通信回線(インターネット)
31 専用通信回線
40 サポート団体のシステム
41 カード会社のシステム
42 医療・行政機関のシステム
43 専門機関のシステム
44 交通機関のシステム
45 提携企業のシステム
46 観光会社のシステム
50 支援企業・NPO提携手段
51 専門家アドバイス支援サポート手段
52 コールセンタ業務・情報サービス手段
53 地域企業認定・提携手段
54 人材派遣・リクルート提供手段
55 情報誌発行手段
56 父子・母子健康手帳管理手段
57 カード発行・管理手段
58 医療機関・行政サービス支援手段
59 地域観光誘致事業展開手段
70a、70b 父子・母子健康手帳
72a、72b 会員カード
74a、74b 情報誌
76a、76b ステッカー
発明を実施するための形態
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[システムの全体構成]
図1は、本発明の好適な実施形態の一例に係る商品又は役務の提供システム1(以下、システム1ともいう)の全体構成を示す図である。
本発明を構成するシステム1は、サーバ10、複数の端末20、及び通信回線を有するものであり、サーバ10は、通信回線30を介して、端末20と接続されている。端末20は、商品又は役務の提供を受ける利用者端末20a、商品又は役務を提供する提供者端末20b、及び、利用者のうち特にサーバ10で管理する会員が利用する会員端末20cがある。提供者端末20bには、提供者を撮影するカメラ22が提供者端末20bに備え付けられている。なお、カメラ22は、提供者端末20bに備え付けのものでも、別体のものでもよい。また、端末20は、図1ではパーソナルコンピュータとして記載しているが、これに限らず、通信機能及び撮影機能を有した携帯電話機や、携帯情報端末等であってもよい。また、提供者端末20bは、カメラ22が必須であるが、他の端末20においても、カメラ22を備えてもよい。通信回線30は、例えばインターネットを指す。
また、サーバ10は、商品又は役務の提供者と需要者である利用者とを結びつける役割を果たす。サーバ10は、利用者端末20aから送信された購入データを受信し、該当のデータの提供者を検索の上、利用者端末20aに提供者データを送信する。更に、利用者端末20aから提供者へのコンタクトを依頼するデータを受信し、該当の提供者端末20bに利用者のデータを送信する。このような橋渡しの役割を果たすことにより、以後、利用者端末20aと、提供者端末20bとが通信する。このような仕組みにより、提供者は提供したい商品又は役務提供し、利用者は欲しい商品又は役務を得ることができる。
なお、会員端末20cを使用する者である会員とは、システム1を積極的に使用する者であり、会員データを会員データベース(以降、DBとも書く。)に登録した者である。特に、会員は、個人情報を会員DBに登録したものであるため、素性が分かる者である。そのため、他の利用者との差別化を図り、ある機能以降は、会員端末20cにのみ提供する、ということができる。
サーバ10は、制御部11及び記憶部17を備えており、制御部11には、主に受信手段12、抽出手段13、及び送信手段14を有する。また、記憶部17には、商品又は役務の提供者が取り扱う商品又は役務に関するデータを格納する提供者DB18と、会員登録した利用者のデータを格納する会員DB19とを有する。サーバ10は、端末20から送信された各種データを、受信手段12によって受信し、抽出手段13により、各種データに基づき検索し、送信手段14によって、検索したデータを送信した端末20又は他の端末20に送信する。
[テーブルの構成]
図2及び図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10の記憶部17に記憶される各種テーブルを示す図である。図2は、提供者DB18に記憶される提供者テーブル18Tを示す。
図2に示す提供者テーブル18Tは、主に提供者を一意に定めるコードである「提供者ID」、提供者が提供する商品又は役務を表す「商品又は役務名」、商品又は役務に関する画像データである「ビデオデータ」、及び当該商品又は役務が使用済か否かを表す「済フラグ」を記憶している。
「提供者ID」は、商品又は役務の提供者がシステム1を使用する際に一意に採られるIDであり、他にDBとして、提供者の個人情報を入力するDBを有してもよい。また、「商品又は役務名」には、提供者が提供したい商品又は役務名が入力されている。図2では、分類をしていないが、分類コードを設けて分類してもよい。また、「ビデオデータ」は、予め提供者が提供者端末20bに備えたカメラ22で撮影した当該商品又は役務に関する画像データや、提供者自身を撮影した肖像の画像データが1つのデータとして格納されている。図2では、「ビデオデータ」には、画像データそのものを格納するようになっているが、画像データ自身は別のDBに格納し、格納されたDBへのリンク情報を「ビデオデータ」に格納するようにしてもよい。更に、「済フラグ」は、商品又は役務を扱っているか否かを表すものであり、扱っている場合には「0」を、既に購入済であり扱っていない場合には「1」を入力する。
例えば、図2に示す最上位のレコードは、提供者IDが「a123」である提供者が提供したい商品又は役務名は「手作りアクセサリー」であり、この「手作りアクセサリー」の画像データが「a12301.AVI」という名前で記憶されており、更に、済フラグが「0」であり、まだこの商品を販売中であることを示す。
また、別の観点から見ると、提供者IDが「a123」の提供者は、その他に「古着(男児3才)」と「古本(マンガ、「○△×」)」とを提供していたが、既に「古着(男児3才)」は購入済であり、現在は、「手作りアクセサリー」の他には「古本(マンガ、「○△×」)」を提供していることを表している。
なお、図2の例では、ビデオデータには、AVI(Audio Video Interleave)、mp4、mov等の各種フォーマットにより作成された画像データが格納されているが、これに限られない。しかし、端末20に標準装備されたソフトウェアにて視聴できる形式であることが望ましい。
図3は、会員DB19に記憶される会員テーブル19Tを示す。図3に示す会員テーブル19Tは、主に会員である利用者を一意に定めるコードである「会員ID」と、その属性情報として、会員IDに関連付けられた会員の「氏名」、会員が使用する言語を表す「使用言語」等を記憶している。
「会員ID」は、商品又は役務の提供を受ける者がシステム1を使用する際に、会員登録をした場合に一意に採られるIDである。また、属性情報として格納される「氏名」には、会員登録をした会員の氏名が登録されている。また、「使用言語」には、システム1を使用するにあたって用いる言語が登録されている。なお、図3には特に記載をしていないが、必要な或いは任意の各種情報を登録していてよい。例えば、年齢を登録することにより、会員のニーズにより合致した情報を会員端末20cに送信することができる。また、口座情報、住所、及び電話番号を登録することで、商品又は役務の購入時の決済処理及び配達処理をスムーズに行うことができる。
例えば、図3に示す最上位のレコードは、会員IDが「X04001」であるシステム1を利用する会員の名前が「丸山和子」であり、母国語を「日本語」としている者であることを示す。
[実施例1]
図4は、従来技術で提供可能な実施形態の一例に係る利用者の利用方法を示す図である。利用者とは、システム1を使用して商品又は役務を購入しようと考えている者であるが、未だ会員登録がされていない者を指す。従って、サーバ10には一切の利用者の個人情報を保有していない。
図4の(a)では、利用者が利用者端末20aを用いて、商品又は役務を選択している様子を示したものである。利用者が使用している利用者端末20aには、商品又は役務名である「手作りアクセサリー」という文字がリンクデータとして表示されている。このリンクデータは、サーバ10と、利用者端末20aとの通信により、利用者端末20aの画面に表示されるものである。他方、提供者端末20bには、利用者端末20aからのデータが送信されておらず、利用者端末20aとの通信も成立していない。そのため、提供者端末20bには何らの情報も画面に表示されていない。利用者が利用者端末20aに表示された「手作りアクセサリー」のリンクをクリックすることで、サーバ10の記憶部17に格納されたデータが表示される。
この図4の(a)の例では、提供者は、提供者端末20bからサーバ10に商品又は役務に関する提供データを送信し、サーバ10の記憶部17に格納する。他方、利用者は、利用者端末20aを利用してサーバ10と通信し、希望の商品又は役務に関するデータを取得し、購入する、というものであり、利用者と提供者とは、オンラインでやりとりをすることがない。
他方、図4の(b)は、利用者と提供者とが、通信回線30を経由してやりとりを行うものであり、提供者端末20bに、利用者端末20aの情報が送信されたときの様子を示したものである。提供者端末20bの画面には、利用者端末20aから送信された情報が表示されている。この例では、利用者の名前が特定できないため、名前を表示する場所には、匿名である「ゲストさん」と表示されている。また、提供者が提供する商品又は役務であって、サーバ10に予め送信し、格納した商品又は役務に関するデータである、「手作りアクセサリー」について現在照会がされていることを示している。
提供者端末20bには、マイク21及びカメラ22が備え付けられている。カメラ22は、後述で説明するが、予め提供したい商品又は役務を撮影するために用いるものであり、利用者と直接画像データのやりとりをするものではない。若しくは、利用者と直接やりとりをする場合であっても、対象の商品を提供者の目線で撮影するためのものであり、提供者がヘッドセット型のマイク21付きカメラ22を操作するものである(図示せず)。また、マイク21は、利用者端末20aからの照会に対し、音声で回答する場合に用いられる。なお、マイク21及びカメラ22は、図4に示した形態に限られない。
また、利用者端末20aの画面には、手作りアクセサリーの画像が表示されている。これは、予め提供者がカメラ22により撮影したものを表示する。画像は、静止画でも動画でもよい。なお、この例では、利用者端末20aには画像を表示するものとしているが、提供者DB18に格納されている各種情報を文字データで表示する場合もある。
このように、従来の利用方法では、提供者の「顔」という要素は現れない。従って、利用者はバーチャルに商品を購入することができるとしても、提供者の信用を、例えば当該システムを提供している企業等の他の要素に頼らざるを得ない。また、悪意に満ちた提供者であっても、それを知る術が乏しい。
[実施例2]
図5は、本発明の好適な実施形態の一例に係る会員の利用方法を示す図である。会員とは、システム1を使用して商品又は役務を購入しようと考えている者であり、かつ、サーバ10に会員登録をした者を指す。従って、サーバ10には会員の個人情報を保有している。
図5の(a)では、会員が会員端末20cを用いて、商品又は役務の提供者とやりとりをしている様子を示したものである。会員が使用している会員端末20cには、提供者の表情が画像として表示されている。他方、提供者端末20bには、利用者端末20aからのデータが送信されており、会員情報が表示されている。また、会員がマイク21を使用して行った指示により、提供者の表情を変化させ、その様子を観察することができる。
このように、相手に対する信頼を、個人情報等の情報によらず、表情を見ることによって得ることができる。よって、会員端末20cの画面に提供者の表情が表示されることにより、会員は、安心感をもって商品又は役務の購入をすることができるのである。また、提供者は、会員である者からの照会であり、素性が知れている者であるため、安心感を得られる。
図5の(b)は、会員端末20cがカメラ22を有する場合の例である。提供者端末20bには、会員の表情が画像として表示されている。よって、会員と提供者が、それぞれ会員端末20c及び提供者端末20bに表示されたお互いの表情を見ながら、商品又は役務に関する情報のやりとりを行うことができる。例えば、会員端末20cに提供者の表情が表示されている場合に、会員が、マイク21に向かって、「商品をもっとよく見せてください!」等と言うことによって、提供者端末20bにその音声が送信され、音声を聞いた提供者が、該当の商品をカメラ22に近づけて、「これで見えますか?」とマイク21に向かって言うやりとりを行うことができる。このようなやりとりによって、店舗で買い物できるかのように不便なく、商品又は役務の提供を行うことができる。
特に、カウンセリング等の役務の提供には、会員の端末にカメラ22を有することがより効果的である。例えば、病気に関するカウンセリングの場合に、提供者が、どのような病状かを聞く際にも、カウンセリングを行う会員の表情を見たり、例えば、喉の奥を見る、目が充血してないかを見るということができ、より問題解決に即した情報を得ることができる。
[処理フロー1]
図6は、本発明の好適な実施形態の一例に係る会員端末20c又は利用者端末20aから商品又は役務の提供を受ける場合の処理フローを示したものである。先ずは、会員端末20c又は利用者端末20aの処理について説明する。
まず、ステップS101では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、商品又は役務の提供を受けるにあたり、サーバ10に照会データを送信する。
ステップS102では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、サーバ10から送信された会員端末20c又は利用者端末20aからの照会データに基づく結果データを受信する。その後、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、処理をステップS103に移す。ステップS103では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、画面に照会結果を表示する。これは、照会結果を一覧により表示すること等が考えられる。その後、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、処理をステップS104に移す。
ステップS104では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、照会結果から一の商品又は役務に関するビデオデータの選択を行うことに応じて、サーバ10にビデオ選択データを送信する。
ステップS105では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、ビデオデータをサーバ10から受信する。受信したビデオデータを会員端末20c又は利用者端末20aの画面に表示させることにより、商品又は役務に関する情報と共に、商品又は役務の提供者の肖像を見ることができる。これにより、利用者又は会員は、商品又は役務を購入するのにふさわしい相手であるか否かを判断することができる。その後、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、処理をステップS106に移す。
ステップS106では、会員端末20c又は利用者端末20aの制御部は、会員又は利用者により選択されたデータをサーバ10に送信する。ここで、サーバ10に送信される選択データとは、商品又は役務を購入するために、より具体的に行動を起こすべく、提供者に対して質問等を行うために、提供者端末20bと通信を行うための選択データである。
その後、ステップS107では、会員端末20cの制御部は、提供者端末20bから送信された選択データの提供者により撮影された画像データを受信する。その後、提供者端末20bと、会員端末20cとは、P2P(ピアツーピア)の通信によりやりとりされ、提供者端末20bから送信した画像データがリアルタイム若しくはこれに準ずる速度で会員端末20cに受信される。
次に、サーバ10及び提供者端末20bの処理について説明する。
ステップS201では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、会員端末20c又は利用者端末20aから送信された照会データを受信する。照会データとは、商品又は役務に関するキーワードであってもよいし、予めサーバ10から会員端末20c又は利用者端末20aに送信したカテゴリの一分類のデータであってもよい。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS202に移す。ステップS202では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、照会データから対象の商品又は役務のデータを、提供者DB18から抽出し、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、対象の商品又は役務のデータを会員端末20c又は利用者端末20aに送信する。この場合、会員端末20c又は利用者端末20aから送信される照会データに基づき、1つのデータに絞り込んでもよいし、関連するカテゴリのデータを複数送信するようにしてもよい。
ステップS203では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、会員端末20c又は利用者端末20aから送信されたビデオ選択データを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS204に移す。ステップS204では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、ビデオ選択データから対象のビデオデータを提供者DB18から抽出し、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、抽出したビデオデータを、会員端末20c又は利用者端末20aに送信する。なお、ビデオデータ送信の際に、例えば、ビデオ選択データを送信した利用者が会員であるか否かを判断し、会員でなければ、提供者の肖像を含まないビデオデータを送信するようにする等、会員か否かによって差別化を図ってもよい。
ステップS205では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、会員端末20c又は利用者端末20aから送信された選択データを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS206に移す。ステップS206では、受信した選択データが会員端末20cから送信されたものか否かを判断する。会員である場合と、そうでない場合で、その後の処理が異なる。具体的には、選択データに含まれる利用者を示すデータについて、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、会員DB19を検索することにより判断する。受信した選択データが会員端末20cから送信されたものである場合(ステップS206の処理でYESが判断された場合)には、サーバ10の制御部11は、処理をステップS207に移す。他方、受信した選択データが会員端末20cから送信されたものでなく、利用者端末20aから送信されたものである場合(ステップS206の処理でNOが判断された場合)には、サーバ10の制御部11は、本処理を終了する。具体的には、会員でないと以降の処理を行うことができないとの画面を利用者端末20aに表示させ、会員登録を促すようにしてもよいし、商品に関する購入に関しては、既存のインターネットショッピング同様な処理を行うようにしてもよい。
ステップS207は、会員端末20cから送信されたデータであった場合の処理を示す。ステップS207では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、選択データに基づき、提供者DB18に記憶した商品又は役務の提供者を特定する。その後、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、提供者端末20bに、利用者に関する情報と提供物の情報とを送信する。
ステップS301では、提供者端末20bの制御部は、サーバ10から送信された利用者に関する情報と提供物の情報とを受信する。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS302に移す。ステップS302では、提供者端末20bの制御部は、カメラ22により撮影された画像データを、会員端末20cに送信する。なお、送信先は、サーバ10から送信された利用者情報により特定できる。また、画像データとして提供者の表情の他に、会員端末20cから送信された選択データに基づく該当の商品又は役務を撮影した画像データを含む。その後、会員端末20cと提供者端末20bとは、P2P(peer−to−peer)通信により、購入に関するやりとりを行う。
現在では、通信技術の発達がめまぐるしく、P2P通信技術を利用した比較的低速な回線でも高音質で安定した通話を実現できるSkypeというインターネット電話の無料ソフトウェアもあり、上記機能を容易に実現することが可能である。なお、図6では、会員端末20cと提供者端末20bとが、直接通信をする記載となっているが、サーバ10を介して通信する仕組みとしてももちろんよい。
[処理フロー:変形例1]
図7は、本発明の好適な実施形態の一例に係る会員端末20c又は利用者端末20aから商品又は役務の提供を受ける場合の第1の処理フローの変形例であり、利用者が異なる言語を使用する者である場合に、提供者端末20bにより文字データの変換処理を行う例を示したものである。図7のステップS211は、図6のステップS206の処理の次の処理を示す。
まず、ステップS211では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、選択データに基づき、提供者DB18に記憶した商品又は役務の提供者を特定する。また、会員DB19を参照し、会員の使用言語を抽出する。その後、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、提供者端末20bに、利用者に関する情報として使用言語のデータを含む情報と、提供物の情報とを送信する。
ステップS311では、提供者端末20bの制御部は、サーバ10から利用者に関する情報と提供物の情報とを受信する。この情報は提供者端末20bの画面に表示されるようにしてもよい。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS312に移す。ステップS312では、提供者端末20bの制御部は、文字データの入力を受け付ける。文字データは、例えば、商品又は役務に関するものを入力することができる。チャットのようにあいさつ文などの会話データであってもよい。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS313に移す。
ステップS313では、提供者端末20bの制御部は、入力された文字データを、先のステップS311で受け付けた利用者に関する情報に含む使用言語のデータと同一の言語に変換する。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS314に移す。ステップS314では、提供者端末20bの制御部は、変換した文字データと、提供者の肖像を含む画像データとを会員端末20cに送信する。このような処理を行うことにより、会員たる利用者がどのような言語を使用言語とする人であっても、システム1を用いて商品又は役務の提供を受けることができる。
ステップS111では、会員端末20cの制御部は、提供者端末20bから送信された画像データと文字データを受信する。受信された画像データ及び文字データは、会員端末20cに表示される。その後、会員端末20cの制御部は、処理をステップS112に移す。
ステップS112では、会員端末20cの制御部は、文字データの入力を受け付ける。文字データは、例えば、商品又は役務に関する質問事項に関するものを入力することができる。その後、会員端末20cの制御部は、処理をステップS113に移す。ステップS113では、会員端末20cの制御部は、入力された文字データを提供者端末20bに送信する。この入力された文字データは、会員の使用言語で作成されたものである。例えば、会員が米国人である場合、文字データは、例えば英語で作成されたものになる。
ステップS315では、提供者端末20bの制御部は、ステップS113により会員端末20cから送信された文字データを受信する。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS316に移す。ステップS316では、提供者端末20bの制御部は、受信した文字データを、提供者の言語に変換する。これは、会員の使用言語が既に提供者端末20bに情報として送信されているため、それを用いることにより行うことができる。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS317に移す。ステップS317では、変換後の文字データを、提供者端末20bの画面に表示する。例えば、上述の例によれば、英語で作成され、送信された文字データが、提供者の使用言語である例えば日本語の文字データに変換され、提供者端末20bの画面には、日本語で表示される。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS312に移し、以降、提供者端末20bと会員端末20cとの間で、文字データのやりとりを行うことができる。
本処理により、会員と提供者とで言語の異なる者同士であっても、文字データを提供者端末20bにより変換することによって意思疎通を図ることができる。
[処理フロー:変形例2]
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係る会員端末20cから商品又は役務の提供を受ける場合の第2の処理フローの変形例であり、利用者が異なる言語を使用する者である場合に、サーバ10により文字データの変換処理を行う例を示したものである。図8のステップS221は、図6のステップS206の処理の次の処理を示す。
まず、ステップS221では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、選択データに基づき、提供者DB18に記憶した商品又は役務の提供者を特定する。その後、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、提供者端末20bに、利用者に関する情報と、提供物の情報とを送信する。
ステップS321では、提供者端末20bの制御部は、サーバ10から利用者に関する情報と提供物の情報とを受信する。この情報は提供者端末20bの画面に表示されるようにしてもよい。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS322に移す。ステップS322では、提供者端末20bの制御部は、文字データの入力を受け付け、文字データと、提供者の肖像を含む画像データとをサーバ10に送信する。
ステップS222では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、ステップS322の処理で提供者端末20bから送信された画像データと文字データとを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS223に移す。ステップS223では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、会員DB19を参照し、会員の使用言語から受信した文字データを会員が使用する言語の文字データに変換する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS224に移す。ステップS224では、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、受信した画像データと、変換した文字データとを会員端末20cに送信する。
ステップS121では、会員端末20cの制御部は、サーバ10から送信された画像データと文字データとを受信する。受信した画像データは会員端末20cの画面に表示されると共に、会員の言語に変換された文字が表示される。その後、会員端末20cの制御部は、処理をステップS122に移す。ステップS122では、会員端末20cの制御部は、文字データの入力を受け付ける。文字データは、例えば、商品又は役務に関する質問事項に関するものである。その後、会員端末20cの制御部は、処理をステップS123に移す。ステップS123では、会員端末20cの制御部は、入力された文字データを、会員の肖像を含む画像データと共に提供者端末20bに送信する。この入力された文字データは、会員の使用言語で作成されたものである。また、画像データは、会員端末20cが有するカメラ22により撮影されたものである。
ステップS225では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、ステップS123の処理で会員端末20cから送信された画像データと文字データとを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS226に移す。ステップS226では、サーバ10の制御部11(抽出手段13)は、会員DB19を参照し、会員の使用言語から受信した文字データの言語を特定し、提供者が使用する言語の文字データに変換する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS227に移す。ステップS227では、サーバ10の制御部11(送信手段14)は、受信した画像データと、変換した文字データとを会員端末20cに送信する。
ステップS323では、提供者端末20bの制御部は、サーバ10から送信された画像データと文字データとを受信する。受信した画像データは提供者端末20bの画面に表示されると共に、提供者の言語に変換された文字も表示される。その後、提供者端末20bの制御部は、処理をステップS322に移し、以降、提供者端末20bと会員端末20cとの間で、サーバ10を介して文字データと、画像データとのやりとりを行うことができる。
このような、変形例により、言語の違いによる会員と提供者とのやりとりを円滑に行う補助機能を提供することができる。
[処理フロー2]
図9は、本発明の好適な実施形態の一例に係る決済処理を行う場合の処理フローを示したものである。図9の決済を行うにあたり、会員端末20cは、提供者端末20bと、例えば図6に基づくやりとりを行っており、売買交渉が成立していることが前提となる。
先ず、ステップS151では、会員端末20cの制御部は、商品又は役務に関する購入データを送信する。この購入データには、購入する商品又は役務に関する情報の他、金額データをも含む。
ステップS251では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、会員端末20cから送信された商品又は役務に関する購入データを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS252に移す。
他方、ステップS351では、提供者端末20bの制御部は、商品又は役務に関する売上データを送信する。この売上データには、提供する商品又は役務に関する情報を含む。
ステップS252では、サーバ10の制御部11(受信手段12)は、提供者端末20bから送信された商品又は役務に関する売上データを受信する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS253に移す。ステップS253では、サーバ10の制御部11は、決済処理を行う。具体的には、会員端末20cから送信された購入データと、提供者端末20bから送信された売上データとをマッチングし、同一の商品又は役務に関するものであるか否か、金額は一致しているか否か等を判断し、一致していれば、決済処理として、例えば、会員端末20cから受信した金額を、提供者の口座に入金する。その後、サーバ10の制御部11は、処理をステップS254に移す。ステップS254では、サーバ10の制御部11は(送信手段14)は、決済処理の結果データを会員端末20cと、提供者端末20bとに送信する。
ステップS152では、会員端末20cの制御部は、サーバ10から送信された決済処理の結果データを受信する。同様に、ステップS352では、提供者端末20bの制御部は、サーバ10から送信された決済処理の結果データを受信する。これにより、決済が成立する。
このように、システム1の商品又は役務の提供のためのシステムを使用して、会員と提供者とのやりとりを補助する機能を提供し、その結果として購入の交渉が成立した場合には、既存のネット決済手段を用いて、システム1にて決済処理までを行うことができる。これは、お互いの顔を見ながら、若しくは、会員は提供者の顔を見つつ、提供者は会員の情報を得ながら、強固な信頼関係を築くことにより、安心して決済処理を行うことができる。
図10及び図11は、本発明の好適な実施形態の一例に係るサーバ10及び端末20のハードウェア構成を示す図である。先ず図10にて、サーバ10のハードウェア構成について説明し、図11で、端末20のハードウェア構成について、サーバ10と異なる点のみ説明する。
サーバ10は、制御部11を構成するCPU(Central Processing Unit)110(マルチプロセッサ構成ではCPU112等複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン105、通信I/F140、メインメモリ150、BIOS(Basic Input Output System)160、USBポート190、I/Oコントローラ170、並びにキーボード及びマウス180等の入力手段や表示装置122を備える。
I/Oコントローラ170には、テープドライブ172、ハードディスク174、光ディスクドライブ176、半導体メモリ178、等の記憶部17を接続することができる。
BIOS160は、サーバ10の起動時にCPU110が実行するブートプログラムや、サーバ10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
記憶部17を構成するハードディスク174は、サーバ10がサーバとして機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、更に必要に応じて各種データベースを構成可能である。
光ディスクドライブ176としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク177を使用する。光ディスク177から光ディスクドライブ176によりプログラム又はデータを読み取り、I/Oコントローラ170を介してメインメモリ150又はハードディスク174に提供することもできる。また、同様にテープドライブ172に対応したテープメディア171を主としてバックアップのために使用することもできる。
サーバ10に提供されるプログラムは、ハードディスク174、光ディスク177、又はメモリーカード等の記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ170を介して、記録媒体から読み出され、又は通信I/F140を介してダウンロードされることによって、サーバ10にインストールされ実行されてもよい。
前述のプログラムは、内部又は外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶部17を構成する記憶媒体としては、ハードディスク174、光ディスク177、又はメモリーカードの他に、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク174又は光ディスクライブラリー等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してプログラムをサーバ10に提供してもよい。
ここで、表示装置122は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、サーバ10による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
ここで、入力手段は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボード及びマウス180等により構成してよい。
また、通信I/F140は、サーバ10を専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して端末と接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信I/F140は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
以上の例は、サーバ10について主に説明したが、コンピュータに、プログラムをインストールして、そのコンピュータをサーバ装置として動作させることにより上記で説明した機能を実現することもできる。従って、本発明において一実施形態として説明したサーバにより実現される機能は、上述の方法を当該コンピュータにより実行することにより、或いは、上述のプログラムを当該コンピュータに導入して実行することによっても実現可能である。
図11は、端末20のハードウェア構成について示した図である。端末20は、制御部を構成するCPU(Central Processing Unit)110、バスライン105、通信I/F140、メインメモリ150、BIOS(Basic Input Output System)160、USBポート190、I/Oコントローラ170、並びにキーボード及びマウス180、ビデオカメラ120、及びマイク124等の入力手段や表示装置122を備える。
ビデオカメラ120は、端末20の操作者や端末20の操作者が提供する提供物を撮影し、通信I/F140を介して送信するためのものである。ビデオカメラ120は、主に端末20に備え付けられたWebカメラであり、動画を撮影できるものである。なお、USBポート190を介して接続する外付けのビデオカメラ120であってもよい。
マイク124は、端末20の操作者の声を捉え、通信I/F140を介して送信するためのものである。マイク124は、端末20に備え付けられたマイクである。なお、USBポート190を介して接続する外付けのマイク124であってもよい。
[実施例3]
図12は、本発明の一実施例による子育て環境支援システムの構成図であり、図13は、図12に示すシステムの処理の流れ図である。システム1は、より具体的な実施例として、子育て環境支援に用いることができる。
図12において、サーバ10は本発明の子育てNPO(Nonprofit Organization:民間非営利組織)法人による「○○NPO」のサーバで、コンピュータシステムによるサーバ若しくはサーバ群であり、各手段はアプリケーションサーバ(図示せず)のソフトウェアを実行させることで機能する。
31は、会員カードを発行するカード会社のシステム41と、警察や法律相談窓口等の専門機関のシステム43と、県下・全国の子育て支援企業及び関連NPOのサポート団体のシステム40と、認定病院等の医療機関及び当該地方の関連行政機関の医療・行政機関のシステム42と、タクシー、バス、鉄道会社等の交通機関のシステム44との間を、VPN(Virtual Private Network)等によりセキュリティを確保して接続する専用通信回線であり、30は、不特定多数の利用者による会員端末20cや、ベビー用品等の商店その他の関連企業の提携企業のシステム45、観光会社のシステム46等を繋ぐインターネット等の広域ネットワークを示す通信回線である。各システム40から46には、用途に応じて適宜提供者端末20bが接続されており、提供者としての役割を果たす。
11はNPO法人「○○NPO」のサーバ10の制御部であり、必要に応じて、支援企業・NPO提携手段50、専門家アドバイス支援サポート手段51、コールセンタ業務・情報サービス手段52、地域観光誘致事業展開手段53、人材派遣・リクルート提供手段54、子育て情報誌発行手段55、父子・母子健康手帳管理手段56、カード発行・管理手段57、医療機関・行政サービス支援手段58、地域企業認定・提携手段59の各手段が機能する。また、制御部11は、専用通信回線31の通信管理と、通信回線30のサイトアクセス等を管理するWebサーバやメールサーバ等を含んで構成され、専用通信回線31及び通信回線30間の通信もコントロールする。
利用者は、妊婦と認定されたら、父子・母子健康手帳管理手段56によりサーバ10及び行政機関のシステム42を介して管轄の行政機関に父子・母子健康手帳を申請し、市役所等の行政窓口で、図16(a)、(b)に示すような父子・母子健康手帳70a、70bの交付を受ける。
入会手続は、利用者が保有するPC(パーソナルコンピュータ)等の端末20からサーバ10にアクセスするか、或いは郵送(宅配便)により行い、「○○NPO」及びそのサーバ10は、これを受け付け、登録情報をサーバ10内に保存する。入会手続き申込書は所定のフォーマットに従い、Web転送の場合はHTTPS等の暗号化セキュリティによる形態やVPN等の環境で転送処理される。会員資格としてはNPO法人「○○NPO」を展開する県下に在住の、妊娠から就学前までの親子が対象となる。
会員には、カード発行・管理手段57により提携カード会社のシステム41にアクセスして必要な情報を登録することで会員カード72a、72bが発行される。会員カード72a、72bは、図17(a)、(b)に示すような、簡単な個人特定情報と有効期限等を書き込んだ一般的な磁気カードが主体であるが、CPU、メモリ、インターフェース(無線電波、光通信等の非接触型を含む)を内蔵した、電子マネー機能を含むマルチユース型のICカードとすることも可能となる。これらの会員カード72a、72bは年度別或いは年齢別に色分けされ、身分証明書ともなり得る。会員登録が受け付けられると、「○○NPO」から、サーバ10による電子メール或いは封書による登録済みの通知として、「○○NPO」会員としての会員ID、パスワード等が送付される。これらの会員登録情報は、全て会員DB19に格納される。
52はコールセンタ業務・情報サービス手段であり、「○○NPO」の組織内にサーバ10と連携するIP(Internet Protoco1)方式(P2P:Peer to peer方式も含む)のVoIP(Voice over IP)ネットワークを構築して、端末相互間の通話も、海外との通話、及び通信の暗号化も可能なIP電話を導入する。コールセンタ業務・情報サービス手段52によりVoIPを利用し、地域の認定提携企業・ショップ等の提携企業のシステム45から得られた商品情報等を、データベースより取り出し、音声認識・音声合成等を用いた自動化処理により会員への同時通報或いは個々の呼び出し通話により提供することや、サポート団体のシステム40、医療行政機関のシステム42、専門機関のシステム43、交通機関のシステム44、観光会社のシステム46、等を介して得られた提携機関関連の各種情報や行政サービスの内容等の通知サービスも含めて提供する。その他、IPを用いたビデオ映像やラジオ等の放送系のサービスも含めて併用する。こうしたIP電話登録会員の会員リストやコールセンタ業務に不可欠な情報が、全てコールセンタDB18aに格納される。
51は専門家アドバイス支援サポート手段であり、警察署や弁護士による法律相談等、各種専門家との相談窓口を、サーバ10と接続する専門機関のシステム43、及びコールセンタも活用して機能させる。この各専門家及び会員の相談内容等の情報は、アドバイス情報DB18dに格納される。
50は支援企業・NPO提携手段であり、各NPO法人やサポート団体と事業提携を図り、サーバ10と接続するサポート団体のシステム40、及びコールセンタも利用してその活動を展開し、会員へのサービスを拡大する。こうした全国の仲間同士となる子育て支援企業と提携して協調関係を促進するNPO法人の情報は、サポート団体DB18cに格納される。
59は地域企業認定・提携手段であり、地元のベビー用品等子育て関連製品を扱う認定提携企業や関連商品ショップ等の提携企業のシステム45からのアクセスにより提携希望の受付審査をし、審査条件を満たした一定レベルの企業・ショップと提携して認定加盟金を納入して貰い、通信回線30を介して商品情報の通報を受け付け、ポイント制等により会員への商品の割引提供を行ったり、情報誌を通じて紹介したり、認定ショップに対して会員との取引機会が増加するように会員情報を提供することで販売促進が図れるようにし、認定提携企業が「○○NPO」を支える重要な構成員となる。これら認定提携企業の情報、商品情報等は、提携企業DB18bに格納される。
58は医療機関・行政サービス支援手段であり、保健所を始め予防注射等のスケジュールを克明に把握して会員への確認を怠らないようにし、また、急病等の緊急事態には指定の医療機関で会員カード72a、72bを提示することで受け付けられるようなサービスを展開し、加えて会員カード72a、72bの利用に際しては、途中で利用するタクシー、バス、電車等の交通機関とも提携して料金の割引等のサービスを行い、医療費についても提携医療機関で会員カード72a、72bを提示することで、割引等のサービスが受けられるようにする。
こうした提携医療機関、行政の子育て関連サービス情報や、会員の予防注射等の行政サービス項目、医療機関での治療内容、交通機関等の情報は、医療・行政サービスDB18eに格納される。
54は人材派遣・リクルート提供手段であり、出産・育児による中断で父母の仕事ができなくならないように、職場復帰、新規職場斡旋等の業務を拡充する。
55は子育てのための情報誌発行手段であり、図18(a)、(b)の表紙レイアウトに示すような「○○NPO」会員向けに専門の情報誌74a、74bを発行する。会員参加型の会員専門の情報誌74a、74bは、例えば、月刊として認定提携企業特集取材誌を発行する等のスケジュールとする。この会員専門の情報誌74a、74bは、図18(c)に示すように創刊1年目から順に年毎に表紙のイメージカラーを変えて見易くしている。また、図19(a)、(b)に示すような「○○NPO」ステッカー76a、76bも作成し、提携ショップ等に認定グッズ用として利用して貰ったり、会員等に販売したりすることで運営費の一部としてもよい。
53は地域観光誘致事業展開手段であり、提携旅行社等とタイアップし観光会社のシステム46を介してその情報を得たり、海外の観光客をIP電話等により直接勧誘したりして、国内、国外から観光客を誘致し運営費の捻出を図る。飽くまでも「○○NPO」はNPOであって利益追求が目的ではないので会員から会費は徴収するが、実費徴収として会員の経済的な負担を軽くするように計らい、初年度の年会費は無料等のサービスを行う。その他、情報誌の広告、Webサイトのバナー広告等の宣伝広告代や、観光収入等の臨時収入も運営費に当てることで潤滑な運営を目指す。
次に、図13のフローチャート(流れ図)を参照して動作について説明する。
先ず、当NPO法人としての「○○NPO」の会員資格は、県下の妊娠から就学前までの子供と親を対象として会員登録をWebサイトや新聞・専門情報誌等の宣伝媒体を通じて公募する(ステップS1)。
妊婦と診断された母親は管轄の行政窓口で図16(a)、(b)に示すような父子・母子健康手帳70a、70bを申請して受け取る(ステップS2)。
現在、母子健康手帳は、妊娠が判明した際に渡すことが義務付けられており、厚生労働省が統括しているが、父子健康手帳は、各自治体が独自に発行しているもので、呼称もその内容も自治体毎に異なっている。母子健康手帳は、妊娠の届出をした際に都道府県知事より交付されるもので、妊婦と乳幼児が、医師、保健婦等の健康診査又は保健指導を受けたときに、必要な事項の記載を受けるべきことが母子保健法によって定められているものであり、その記載事項は妊婦の周産期の病歴、子の出生後の既往歴、予防接種記録、歯の状態、身長、体重、血液型等の疾病以外の健康に関する重要な情報が記載されている手帳である。
利用者は、父子・母子健康手帳70a、70bの受取りと同時に手帳の内容を基に、「○○NPO」のサーバ10に会員端末20cよりWebアクセスするか、又は宅配便等による郵送等で所定の様式の申込書を送付し、これを受け付けた「○○NPO」では、サーバ10によって受け付けられる会員申込み手続きにより必要事項が入力される(ステップS3)。
サーバ10は、カード発行・管理手段57を通じ、登録会員に対しクレジットカード等のカード会社のシステム41を介して必要事項の情報通信により会員カード72a、72bを発行する(ステップS5)。
この会員カード72a、72bは、児童一人毎に発行され管理し易いように年度別又は年齢別に色分けされていて、会員ID、パスワードが付与され、会員カードのID、パスワード(暗号化されて保管)を含めて会員の登録情報は、全て会員DB19に保管されて認証手続きに利用される。
会員カード72a、72bは、一般的な磁気カードでもよいが、ICカード形式とすることもできる。磁気カードの場合は、カードリーダ・ライタを備えた会員端末20c等からサーバ10にアクセスすることで必要な情報の書き込み呼び出し及び認証が可能になるが、ICカードの場合は、カードリーダ・ライタを会員端末20c等に備えて会員カード72a、72b内に個人特定情報を記録することができる。
また、妊娠初期等は外部からは見分けにくいが貧血による意識喪失等を起こし易い時期なので、その場合も、会員カード72a、72bを提示することによって、バス、タクシー、電車等の交通機関での座席優先等の各種サービスを、予めサーバ10から交通機関のシステム44を介して申し込み、必要事項の情報通信により享受できるようになり、車内で立ったままで急に倒れたりした場合の救急の際の対応や、料金割引等の優待サービス等も受けられる。
更に、サーバ10から提携企業のシステム45を介して希望の認定提携企業に利用申し込みをすることで、その企業の商品購入の支払い決済用にも使用でき、その際にポイント制を活用してもよい。その他、サーバ10から医療機関のシステム42を介して所望の医療機関に申し込むことで、その医療機関の各種検診を利用することもでき、ICカードの場合は、会員カード72a、72bに記録されている既往症等の情報を基に診断を受けることもできる。
「○○NPO」ではサーバ10内のコールセンタ業務・情報サービス手段52によって、会員及び提携機関による電話網を通信経費削減の観点から、IP電話方式を導入してVoIPによる電話連絡網を構築する(ステップS4)。
これによって「○○NPO」と会員間の各種情報提供、照会等のサービスが緊密にスムーズに展開できる。例えば、サーバ10が地域の認定提携企業から提携企業のシステム45を介して毎日子育て関連商品の情報を受け付け提携企業DB18bに保存すると共に、会員端末20cに特価商品情報として送信する等のサービスが可能になる。また、VoIPを利用して国内、国外への観光客誘致等も推進できる。その他、「○○NPO」では、その他の情報伝達手段としてIPテレビ電話、ネットワーク配信型テレビ、ラジオ放送等も企画する。
また、会員は、サーバ10の専門家アドバイス支援サポート手段51により、警察、弁護士、司法書士、税理士、その他の相談窓口等、他人に相談できないような悩み事も、一人で抱え込まずに各専門家の専門機関のシステム43を介して情報の授受を行い、会員端末20cを用いて必要な情報をやりとりすることにより相談し解消することもできるようになる(ステップS6)。
支援企業・NPO提携手段50は、地域及び全国の子育て支援企業及びNPO団体と、提携企業のシステム45やサポート団体のシステム40を介して必要な情報通信により提携関係を結び、親が急な用事のために子供の迎えができなくなったり、預けられなくなったりした場合等に、ファミリーサポートセンターのサービスが利用できたり支援が受けられるようになったり、更に、各都道府県別の子育て支援団体の事業内容を出し合い、単なるリンクレベルの提携ではなくコンテンツ管理まで踏み込んだ協調関係を結び、お互いの様々なサービス提供を補完発展させて、全国規模に拡大していけるように図る(ステップS7)。
医療機関、行政サービス支援手段58は、医療・行政機関のシステム42を介して情報の授受を行い、父子・母子健康手帳70a、70bに従って、予防注射、健康診断のスケジュール等を、会員端末20cを介して会員毎に確認・通知する等の支援サービスを行う(ステップS4)。このサービスは、コールセンタ業務・情報サービス手段52によるIP電話での通知サービス(ステップS4)と一部重複するサービスである。
地域企業認定・提携手段59は、地域の子育て・生活用品関連企業、ショップ等と提携企業のシステム45を介して必要な情報通信を行い、情報の入手やその企業の認定等を行なうものであり、地域で子育て会員を支える中核となることから、強固な連携組織とするために県内から一歩踏み出し、広域の子育て支援企業・ショップを対象として範囲を拡大し、会員がこれらの情報を入手することで提携企業・ショップやそのサービスを利用し易いようにする(ステップS9)。
これら認定企業の認定手続きとしては、企業・ショップ側の提携企業のシステム45から「○○NPO」のサーバ10に対して認定企業申請を行い、サーバ10で受け付けたその事業計画書及び申請書を審査して一定の基準を満たしたら認定し、認定証と、図19(a)、(b)に示すような○○NPO認定のステッカー76a、76bを交付する。それらは店頭、商品に貼り付けたりして利用される。また、認定企業は認定加盟金として相応の金額を負担し、「○○NPO」と同じ会員支援者としての責任を分担する(ステップS8)。
これら認定提携企業・ショップは、以下のようなメリットが期待できる。
(1)企業のイメージアップ。
(2)会員対象にターゲットを絞った商品の企画・提案が可能になる。
(3)会員向けの情報誌及びWebのホームページに掲載して商品の販売が可能になる。
(4)会員対象に通販部門、店頭販売部門の展開が可能になる。
(5)新商品開発に際し、「○○NPO」を通し会員のアンケート等の協力を得て商品を検討できるので、独自で有効な商品開発が可能になる。
(6)認定店同士の異業種交流会に参加して、それぞれのビジネスチャンスを広げられる。
(7)「○○NPO」のWebサイト、ブログ等に広告リンクを貼ることが可能である。
(8)会員の中から人材派遣・リクルート提供手段54を介して、必要な時に必要な人材を探し易い。
(9)県内はもとより、全国の子育て支援加盟企業と情報交換及び提携を図っているので、当該認定企業・ショップの情報も全国へ発信できる。
(10)子育て中に関わるので、会員は末長い顧客として関係を永続できる。
(11)「○○NPO」が発行する情報誌に掲載、紹介することで情報発信が可能になる。
(12)コールセンタ業務・情報サービス手段52によるネットワーク配信型テレビ、ラジオ番組制作に際し、それに出演することで宣伝効果が上げられる。
(13)現時点で経営が苦しくても打破できる希望が保証される。
(14)専門家からのアドバイスが受けられる。
(15)会員のアンケート分析結果より、認定企業は商品の開発や販売商品の絞り込みが可能になる。
人材派遣・リクルート提供手段54は、会員端末20cからの申し込みにより、提携企業のシステム45からサーバ10に収集されたリクルート情報を基に、会員と地域の認定提携企業間で雇用促進を図ること等を行い、子育て父母のこれまでのキャリアを、子育てが理由で中断させずに、生活の状況に応じた仕事を選択できるように改善する。
更に、コールセンタ業務・情報サービス手段52により、コールセンタ業務、ネットワーク配信型テレビ、ラジオ放送企画等を活用して会員・認定企業の紹介番組等も制作し(ステップS10)、運転資金捻出の一助として国内外からの観光誘致事業を大手旅行業者等と業務提携して展開運営する(ステップS11)。
最後に、父子・母子健康手帳管理手段56について、詳しく説明する。
先ず、「○○NPO」の会員になるために、利用者が所有する端末20等を用い、Webブラウザにより「○○NPO」のサーバ10内のWebサーバにアクセスしてWebページの入力画面に必要事項を入力し、会員登録をする。会員登録を済ませた会員(利用者)は、上述したように端末20(会員端末20c)を利用して「○○NPO」及び関連する企業や機関が提供する様々なサービスを受けられるようになる。
妊婦と認定された場合、会員は、会員端末20cを用いてサーバ10のWebサーバにアクセスし、父子又は母子健康手帳の申請手続きのための必要事項を入力しその情報をサーバ10に送信する。申込みを受け付けたサーバ10は、父子・母子健康手帳管理手段56により、その情報をデータベースに保存すると共に、医療機関・行政サービス支援手段58と連携し、行政機関のシステム42を介して管轄の行政機関に父子又は母子健康手帳の交付申請を行い、会員への父子又は母子健康手帳の郵送の手配をしてその旨を電子メールで会員端末20cに送信する。直接行政窓口へ出向いて申請し交付を受けた場合は、行政機関のシステム42を介して行政機関から、その情報を受信してデータベースにその内容を保存する。
父子又は母子健康手帳の内容はデータベースに保管され、会員が会員端末20cのWebブラウザを用いて実際のイメージ通りに表示される父子又は母子健康手帳を参照することができる。父子又は母子健康手帳には、上述したように、妊婦の周産期の病歴、子の出生後の既往歴、予防接種記録、歯の状態、身長、体重、血液型等の疾病以外の健康に関する盛りだくさんの情報の記載欄があり、会員は会員端末20cを用いてこれらの情報を入力し、サーバ10に送信して会員DB19内に保存しておくことができる。会員端末より受信して保存されたこれらの情報は、医療機関・行政サービス支援手段58と連携し、医療機関のシステム42を介して会員のかかりつけの医療機関とこれらの情報を共有する。
父子・母子健康手帳管理手段56は、スケジューラを有しており、会員端末20cから父子又は母子健康手帳に関するアクセスがあった場合、会員DB19に保存された父子又は母子健康手帳の記載欄に記載する日時を特定するためのスケジュール管理情報を取得し、取得したスケジュール管理情報に基づく父子又は母子健康手帳に関する必要事項を会員DB19より取得してWebサーバと連携し父子又は母子健康手帳に記載するためのWebページを生成して会員端末にその入力画面を送信する。
会員端末20cよりWebサーバを介して入力情報を受信した父子・母子健康手帳管理手段56は、その入力情報を処理してその情報が反映された父子又は母子健康手帳のイメージを生成しWebサーバを介してそのWebページを送信し会員端末20cのWebブラウザ上に表示する。処理する情報には、例えば、図20に示すような、標準身長・体重の範囲や、首すわり、寝返り、ひとりすわり、つかまり立ち、はいはい、及びひとり歩きができるようになる範囲等が表された乳児身体発育曲線のグラフ表示がある。
この場合、受信した身長・体重等の情報及びデータベースに保存されているこれらの過去の情報を基にグラフを生成する必要があるが、会員端末20cからの入力情報を受信する都度グラフ生成を行いGIF(Graphics Interchange Format)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)等のイメージデータに変換していたのでは、会員端末20cへのレスポンスが遅くなり操作性に難を生じる。
そのため、父子・母子健康手帳管理手段56は、会員端末20cからの情報の入力が済んだら、その時点でその入力情報を含む過去の情報と合わせたデータからグラフや図形を生成し、イメージデータに変換して会員DB19に保存しておき、次の会員端末20cからのアクセス時に会員DB19より、保存されたその会員のイメージデータを取り出してWebページを生成し会員端末20cに送信して画面出力するようにしている。入力された情報の反映は、次の入力時又は「入力結果」(図示せず)ボタン等の操作により行う。
なお、各種団体や機関のシステム(40乃至46)は、図10で説明したサーバ10のハードウェアを組み合わせて実現してよい。
次に、図14を参照して、専門家情報送信処理について説明する。まず、サーバ10は、利用者の端末から、入会申請データを受信する(ステップS51)。
次に、サーバ10は、受信した入会申請データを会員DB19に登録する(ステップS52)。ここで、サーバ10は、適宜入会申請データに基づいて当該利用者を入会させるか否かの各種審査を行ってもよい。このステップを経て、当該利用者は、登録された会員として、各種サービスを受けられるようになる。
次に、サーバ10は、各種専門家による子育てに関するアドバイスに係るビデオデータ及び各種専門家への問い合わせ先を示すデータを受信して記憶する(ステップS53)。ここで、サーバ10は、各種専門家自身のシステムからこれらのデータを受信してもよいし、「○○NPO」を運営する管理者のシステムからこれらのデータを受信してもよい。
次に、サーバ10は、会員端末20cからの要求に応じて、記憶した前記ビデオデータ及び問い合わせ先を示すデータを前記会員の端末に送信する(ステップS54)。このようにして、会員は、サーバ10が記憶したビデオデータ及び前記各種専門家への問い合わせ先を示すデータを前記会員の端末を介して閲覧することが可能となる。
その結果、前記会員は、前記各種専門家のアドバイスを視聴することにより子育てに関する問題を解決しつつ、更に直接前記各種専門家に問い合わせを行って個別の問題を解決することができる。
次に、図15を参照して、専門家相談実施処理について説明する。まず、サーバ10は、会員端末20cから、通訳の希望を示すデータを含む各種専門家の一に対する相談申込データを受信する(ステップS71)。次に、サーバ10は、受信した相談申込データを利用者の端末から閲覧可能に記憶する(ステップS72)。
次に、サーバ10は、利用者の端末から、通訳を応諾するデータを受信したことに応じて、会員端末20cと、各種専門家の一の端末と、通訳を応諾した利用者の端末と、を少なくとも接続して相談を記録しながら実施する(ステップS73)。
次に、サーバ10は、相談の当事者の端末から公開を許可するデータを受信したことに応じて、相談を記録したデータを利用者の端末から視聴可能に記憶する(ステップS74)。
次に、サーバ10は、利用者の端末から、相談の内容の他国語への翻訳データを受信したことに応じて、翻訳データを利用者の端末からアクセス可能に記憶する(ステップS75)。次に、サーバ10は、利用者の端末から、相談の内容の各国の文字データを受信したことに応じて、文字データを利用者の端末からアクセス可能に記憶する(ステップS76)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。