JP5032756B2 - シート体引張保持機構および該シート体引張保持機構を備えるシート体処理装置 - Google Patents

シート体引張保持機構および該シート体引張保持機構を備えるシート体処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、フレキシブル基板を含む比較的薄いシート体であっても撓みや反りを生じさせないようにして位置固定することができるようにしたシート体引張保持機構および該シート体引張保持機構を備えるシート体処理装置に関する技術である。
シート体処理装置のひとつである基板検査装置は、検査対象となっている被検査基板からなるシート体を正確に位置固定させた上で、例えば三次元方向への移動を自在に配設される一対の検査用プローブを用いて所定の検査ポイントに接触させることで、必要な検査を行うことができるようになっている。
ところで、検査対象となるシート体としての被検査基板のなかには、フレキシブル基板などのように比較的薄く形成されているものもあり、これを所定の位置に位置固定させようとする際に撓みや反りが生じやすい。
図7は、上記基板検査装置において、シート体である被検査基板の反りに起因する検査ポイントの位置ずれをなくして必要な検査を行うことができるようにした基板引張保持機構の従来例を示す斜視図である(特許文献1の図2参照)。
特許第2899492号公報
上記特許文献1に開示されている基板引張保持機構1は、図示しない装置本体内に立設されている支柱2を介して固定側基台3と可動側基台4とが上下方向で対向配置されており、これら固定側基台3と可動側基台4とのそれぞれは、シート体である被検査基板Pを面方向が縦方向となるように位置させてその上下の両側縁部を略全長にわたり各別に挟持するクランプ部5を備えている。
また、上下の各クランプ部5に挟持されたシート体としての被検査基板Pは、支柱2側に設けたボールねじ部6の回転により昇降する可動側基台4を介してその縦方向にのみ引張応力を加えることができるので、反りを矯正することができることになる。
しかし、特許文献1に開示されている基板引張保持機構1による場合には、シート体である被検査基板Pを上下の2側辺にて挟持して上方向へと引張するものであるから、左右の2側辺は保持されない自由な状態におかれることになる。このため、被検査基板Pがフレキシブル基板のように薄いシート体である場合には、プロービング時の接触圧によりばたつきが生じてしまうという不都合があった。
また、このように薄いシート体が被検査基板Pである場合には、上下の2側辺のみで挟持しながら上方向へと引張すると、その面央部にしわが発生してしまうという不具合もあった。
本発明は、従来技術にみられた上記課題に鑑み、被検査基板を含むシート体が仮にフレキシブル基板のように薄いものであっても、そのプロービング時やマウント時などのような各種の処理作業時にばたつきが生じたり面央部にしわが発生するなどの不具合が生じないようにシート体を引っ張った状態のもとで位置固定することができるシート体引張保持機構および該シート体引張保持機構を備えるシート体処理装置を提供することに目的がある。
本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであり、そのうちの第1の発明(シート体引張保持機構)は、略方形を呈する囲枠体と、該囲枠体におけるいずれか1つの側辺の側に配設されて略方形を呈するシート体の1つの縁辺が位置する固定側側縁部を挟持するシート体固定保持用チャックユニットと、前記囲枠体の残余の各側辺の側に各別に配設されて前記シート体の残りの縁辺が位置する各引張側縁部を各別に保持するシート体引張保持用チャックユニットとを少なくとも備えるシート体引張保持機構において、前記シート体引張保持用チャックユニットは、前記シート体の一側面側への接触を自在に常開付勢されて配置される一側保持部を先端側に有する可動側チャック体と、前記一側保持部と対向する位置にある前記シート体の他側面側への接触を自在に配置される他側保持部を先端側に有する固定側チャック体とを備え、前記可動側チャック体は、常態時には前記固定側チャック体の基端方向へと押し込まれ、この押し込み方向への押圧付勢力に抗して前記固定側チャック体の先端方向へと人為的に押し出された状態のもとで常開方向への付勢力に抗して前記一側保持部の前記他側保持部側への圧接を可能にして形成され、前記シート体固定保持用チャックユニットで前記固定側縁部を高い摩擦係数のもとで位置固定させた前記シート体に対しては、前記シート体引張保持用チャックユニットの前記一側保持部側を前記他側保持部側に圧接させて対応する前記引張側縁部を保持させながら前記可動側チャック体に付与されている人為的な押出しを解消することで、前記一側保持部が前記引張側縁部ともども前記他側保持部上を滑るように押し込まれて前記引張側縁部の撓みのない引っ張った状態での保持を可能としたことを最も主要な特徴とする。
第1の発明を構成する前記シート体固定保持用チャックユニットは、前記シート体の一側面側への接触を自在に常開付勢されて配置される一側保持部を先端側に有する可動側チャック体と、前記一側保持部と対向する位置にある前記シート体の他側面側への接触を自在に配置される他側保持部を先端側に有する固定側チャック体とを備え、常開方向への付勢力に抗して前記一側保持部の前記他側保持部側への圧接を可能にして形成するのが望ましい
第1の発明を構成する前記シート体固定保持用チャックユニットにおける前記可動側チャック体は、前記固定側チャック体側に固定された基台部と、該基台部の略中央位置にて前記他側保持部方向に向けての揺動を自在に軸支させた軸支部と、前記一側保持部を有して前記軸支部に固定されたチャック本体部とを少なくとも備え、前記基台部には、その基端側に配置して前記チャック本体部側への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段もしくは常に押圧付勢する押圧手段と、先端側に配置して前記チャック本体部側を常に押圧付勢する押圧手段もしくは制御された押圧付勢を自在とした昇降手段とを設けておくのが好ましい。
1の発明を構成するシート体引張保持用チャックユニットにおける前記可動側チャック体は、前記固定側チャック体に対しその先端方向へと進退自在に支持させて該固定側チャック体に一体的に配設された基台部と、該基台部の進退方向での略中央位置に揺動自在に軸支させた軸支部と、前記一側保持部を有して前記軸支部に固定されたチャック本体部とを少なくとも備え、前記基台部には、その基端側に配置して前記チャック本体部側への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段もしくは常に押圧付勢する押圧手段と、先端側に配置して前記チャック本体部側を常に押圧付勢する押圧手段もしくは制御された押圧付勢を自在とした昇降手段とを設け、前記固定側チャック体には、押し込み方向である基端方向へと常に押圧付勢する弾性体を介して前記基台部を収納支持させることで、前記可動側チャック体側の人為的な押し出しを可能とするのが好ましい
また、前記シート体引張保持用チャックユニット側の前記基台部を進退方向とは交差する方向での微揺動を自在に前記固定側チャック体側に配設して、前記可動側チャック体に対し揺動性を付与するようにすることもできる。
前記シート体引張保持用チャックユニットが備える可動側チャック体の前記一側保持部は、シート体の前記一側面との接触面に弾性摩擦層を具備させるのが好ましい。
さらに、前記囲枠体において前記シート体引張保持用チャックユニットが配設された各側辺のうち、隣り合ういずれかの2側辺は、相互が直交する方向での移動を自在に配設することもできる。さらにまた、前記シート体固定保持用チャックユニットと前記シート体引張保持用チャックユニットとの各基台部が備える前記昇降手段と前記押圧手段とは、前記基台部の複数位置に設置するのが望ましい
2の発明(シート体処理装置)は、装置本体に搭載させた請求項1ないし8のいずれかに記載のシート体引張保持機構を介して前記シート体の定置を自在に形成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、囲枠体のいずれかひとつの側辺の側に配設されたシート体固定保持用チャックユニットと、囲枠体の残余の各側辺の側に各別に配設されたシート体引張保持用チャックユニットとを備えているので、シート体は、シート体固定保持用チャックユニットによりその固定側縁部側を位置固定させた上で、引張側縁部側のそれぞれをシート体引張保持用チャックユニットにより対応する引張側縁部を各別に引張保持される結果、しわを生じさせないようにして位置固定させることができる。特に、各シート体引張保持用チャックユニットは、それぞれの一側保持部側を他側保持部側に圧接させて対応する引張側縁部を保持させた状態で可動側チャック体側に付与されている人為的な押出しを解消することで、一側保持部が引張側縁部ともども他側保持部上を後退方向に滑るようにして押し込まれて引張側縁部が引っ張られた状態となって保持される結果、シート体を撓みのない状態のもとで安定的に位置固定することができる。
請求項2に係る明によれば、前記シート体固定保持用チャックユニットは、常開付勢されて配置される一側保持部を先端側に有する可動側チャック体と、一側保持部と対向する位置にあるシート体の他側面側への接触を自在に配置される他側保持部を先端側に有する固定側チャック体とを備え、常開方向への付勢力に抗して前記一側保持部の前記他側保持部側への圧接を可能にして形成されているので、シート体の固定側側縁部を確実に位置固定することができる。
請求項3に係る発明によれば、シート体固定保持用チャックユニットの可動側チャック体におけるチャック本体部の基端側に対する昇降手段による制御された押圧付勢もしくは押圧手段による常なる押圧付勢と、チャック本体部の先端側に対する押圧手段による常なる押圧付勢もしくは昇降手段による制御された押圧付勢とにより、チャック本体部を揺動させてシート体の固定保持とその解放とを簡単に行うことができる。
請求項に係る明によれば、シート体引張保持用チャックユニットの可動側チャック体は、そのチャック本体部が先端側に備える一側保持部をシート体の一側面側に接触させることができ、かつ、その基端方向へと押圧付勢された状態のもとで固定側チャック体と組み合わされている。このため、可動側チャック体は、チャック本体部の基端側が昇降手段もしくは押圧手段により押圧付勢されて固定側チャック体側との間でシート体を挟持した際、基端方向への押圧付勢力を受けて摩擦係数の高い一側保持部によりシート体の一側面側に対し引張力を作用させることができる。しかも、シート体は、その他側面側が単に他側保持部上に載置された状態にあるので、一側保持部の引張力を受けて他側保持部上を滑動させることができる。
請求項に係る明によれば、シート体引張保持用チャックユニット側の基台部を進退方向とは交差する方向での微揺動を自在に固定側チャック体側に配設して、前記可動側チャック体に揺動性を付与することができるので、シート体を保持させた際にしわを確実に除去させることができる。
請求項に係る明によれば、シート体引張保持用チャックユニットにおける可動側チャック体の一側保持部は、シート体の前記一側面との接触面に弾性摩擦層を備えているので、シート体の側に対しより確実に引張力を作用させることができる。
請求項係る発明によれば、囲枠体においてシート体引張保持用チャックユニットが配設された各側辺のうち、隣り合ういずれかの2側辺が相互に直交する方向での移動を自在に配設されているので、面サイズを異にするシート体にも柔軟に対応させて撓みやしわを生じさせないようにして位置固定させることができる。
請求項に係る明によれば、前記シート体固定保持用チャックユニットと前記シート体引張保持用チャックユニットとの各基台部が備える前記昇降手段と前記押圧手段とは、前記基台部の複数位置に設置されているので、チャック本体部に対する押圧付勢をがたつきをなくして安定的に行うことができる。
請求項に係る明によれば、請求項1ないし8に記載のシート体引張保持機構を介して前記シート体を定置させることができるので、該シート体を撓みやしわを生じさせないようにして安定的に位置固定させた状態のもとで正確に必要な処理を行うことができる。
本発明を適用して保持しようとする対象部材は、例えば図5に示すようにその平面視が略方形を呈するシート体111における対向各2辺111A,111Bまたは111C,111Dを有するシート体111であり、該シート体111の計4辺111A〜111Dと対応関係をとって配置される図2に示すシート体固定保持用チャックユニット11と図3に示すシート体引張保持用チャックユニット41とからなる図1に示すシート体引張保持機構(第1の発明)により辺111A〜111Dが各別に保持される。
このとき、シート体111は、その対向各2辺111A,111Bまたは111C,111Dからなる計4辺111A〜111Dと対応関係をとって配置される図2に示すシート体固定保持用チャックユニット11と図3に示すシート体引張保持用チャックユニット41とにより辺111A〜111Dを各別に保持させるにあたり、少なくともいずれか一方の隣り合う2辺111A,111Cまたは111B,111Dが引張力を伴った状態で保持されることになる。
この場合、シート体111少なくともいずれか1辺の保持、例えば辺111Cの保持には、対応関係にある図に示すように2つに分割配置したシート体引張保持用チャックユニット41より部分的部位に対する各別の保持を含むものとすることもできる。また、このようなシート体引張保持用チャックユニット41の分割配置は、辺111C以外の適宜の辺にするものであってもよい。
同様に、ート体111の少なくともいずれか一方の隣り合う2辺111A,111Cまたは111B,111Dは、これら2辺111A,111Cまたは111B,111Dの直交方向での移動を自在に各別に対応配置されているそれぞれのシート体引張保持用チャックユニット41を介して図4に示すようにシート体111の面サイズの別に保持させることができるようにすることもできる。
さらに、シート体111の1辺における部分的部位に対する各別の保持、例えば辺111Bと111Dとのそれぞれの部分的部位に対する各別の保持は、2辺111B,111Dの直交方向での移動を自在にそれぞれが分割配置されているシート体引張保持用チャックユニット41のいずれか一方を着脱自在に配設したり、一方を位置固定して他方をシート体111に当接しない位置へと待避させることができるように移動自在に配設したりすることで、小サイズの基板111の対応辺である辺111B,111Dを保持させるようにすることもできる。
図2は、本発明を構成するシート体固定保持用チャックユニットの一例についての断面構造を模式的に示す説明図であり、シート体101の一側面102側への接触を自在に配置される一側保持部19を先端側に有する可動側チャック体12と、シート体101の他側面103側の対向位置への接触を自在に配置される他側保持部34を先端側に有する固定側チャック体32とでシート体固定保持用チャックユニット11の全体が構成されている。
このうち、可動側チャック体12は、固定側チャック体32に固定された基台部13と、該基台部13の略中央位置にて他側保持部34方向に向けての揺動を自在に軸支させた軸支部16と、シート体101の一側面102との接触面側に高い摩擦係数のもとで接触させる弾性摩擦層20を備える一側保持部19を有して軸支部16に固定されたチャック本体部18とを少なくとも備えて形成されている。なお、チャック本体部18の一側保持部19の先端縁部には、シート体101のつかみ代を位置決めするための部材を位置調整自在に取り付けるための長孔19aを図1に示すように設けておくこともできる。
しかも、可動側チャック体12は、例えば図に示す囲枠体72におけるいずれかひとつの側辺の側、図示例では上側辺74に配設されるものであり、これにより固定側チャック体32との間でシート体101の固定側縁部104を確実に保持して位置固定することができることになる。
この場合、基台部13は、その基端13a側に配置してチャック本体部18側への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段21と、先端13b側に配置してチャック本体部18側を常に押圧付勢する押圧手段24とが配設されている。これら昇降手段21と押圧手段24とは、1つの基台部13に各1つずつ設置することができるほか、シート体101をより確実に固定保持する観点から1つの基台部13の複数位置に設置しておくこともできる。また、必要により位置を入れ替えて押圧手段24を基端13a側に配置し、昇降手段21を先端13b側に配置することもできる。
昇降手段21としては、図示例のように空気圧により昇降制御されるピストン22を基台部13に設けた基端側穴部14内にOリング23を介在させるなどして気密性を保持させて設置したものを好適に用いることができるほか、電気をON、OFFして出没制御される昇降杆など、その昇降が制御できる適宜の出没構造を付与して形成することもできる。なお、ピストン22により昇降手段21を形成する場合には、チャック本体部18に対し押圧力を安定的に付与する観点から左右一対となる配置関係で配設するのががたつきを防止する上からは望ましい。また、図中の符号26は、図に示す送気パイプ27を介して供給される空気をピストン22側へと送り込む給気孔を示す。
また、押圧手段24としては、基台部13に設けた先端側穴部15内に設置した圧縮コイルスプリング25を好適に用いることができるほか、昇降手段21として用いられているピストン22やゴムなどからなる弾性材を介在させるなどして形成することもできる。なお、圧縮コイルスプリング25により押圧手段24を形成する場合には、チャック本体部18に対する押圧付勢を安定的に行う観点から左右一対となる配置関係で配設するのががたつきを防止する上からは望ましい。
軸支部16は、基台部13における平面視での略中央部位に設けられた穴部27内に揺動スペースを確保して収容するとともに、支軸17を介して基台部13側に軸支することで配設されている。
一方、固定側チャック体32は、例えば図に示す囲枠体72におけるいずれかひとつの側辺、図示例では上側辺74自体に形成されたチャック本体部33と、囲枠体72により囲繞形成される空間領域73側を臨む側縁部75に可動側チャック体12の一側保持部19と対面する位置関係で形成された他側保持部34とで形成されている。
この場合、チャック本体部33は、基台部13の座高よりもその深さを浅くして上側辺74に形成された凹陥部76を備え、該凹陥部76内に基台部13を収容することができるようになっている。しかも、基台部13は、止着ねじ36を介して凹陥部76の底面76a側に固定されており、これにより可動側チャック体12の全体も固定側チャック体32側に位置固定されることになる。
このため、非駆動時におけるシート体固定保持用チャックユニット11は、図(a)に示すように可動側チャックユニット12の一側保持部19があたかも口を開けたように固定側チャック体32の他側保持部34から離れた状態を維持することになる。
は、本発明を構成するシート体引張保持用チャックユニットの一例を示す説明図であり、シート体101の一側面102側に対し高い摩擦係数のもとでの接触を自在に配置される一側保持部50を先端側に有する可動側チャック体42と、シート体101の他側面103側の対向位置への接触を自在に配置される他側保持部64を先端側に有する固定側チャック体62とでシート体引張保持用チャックユニット41の全体が構成されている。
このうち、可動側チャック体42は、固定側チャック体62に対しその先端方向へと進退自在に支持させて該固定側チャック体62に一体的に配設された基台部43と、該基台部43の進退方向での略中央位置に揺動自在に軸支させた軸支部47と、基板101の一側面102との接触面側に弾性摩擦層51を備える一側保持部50を有して軸支部47に固定されたチャック本体部49とを少なくとも備えて形成されている。
しかも、可動側チャック体42は、図3に示す囲枠体72の残余の各側辺の側、図示例では下側辺77と左側辺78と右側辺79との側に各別に配設されるものであり、これにより対応関係にあるそれぞれの固定側チャック体62との関係でシート体101の各引張側縁部105を各別に引張可能に保持することができることになる。なお、図に示す例は、図の囲枠体72における右側辺79に設けられるシート体引張保持用チャックユニット41についての構造を示すものである。
この場合、基台部43は、その基端43a側に配置してチャック本体部49への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段52と、先端43b側に配置してチャック本体部49の側を常に押圧付勢する押圧手段55とが配設されている。また、基台部43は、その左右の両側面から突設されて進退方向を規制するガイド片部46を備えており、該ガイド片部46を介することで固定側チャック体62側の後述する凹陥部65内に収容した際の離脱を阻止することができるようになっている。さらに、昇降手段52と押圧手段55とは、1つの基台部43に各1つずつ設置することができるほか、シート体101をより確実に固定保持する観点から1つの基台部43の複数位置に設置しておくこともできる。なお、必要により位置を入れ替えて押圧手段55を基端43a側に配置し、昇降手段52を先端43b側に配置することもできる。
昇降手段52としては、図2に示すシート体固定保持用チャックユニット11におけると同様に空気圧により昇降制御されるピストン53を基台部43に設けた基端側穴部44内にOリング54を介在させるなどして気密性を保持させて設置したものを好適に用いることができるほか、電気をON、OFFして出没制御される昇降杆など、その昇降が制御できる適宜の出没構造を付与して形成することもできる。また、押圧手段55としては、基台部43に設けた先端側穴部45内に設置した圧縮コイルスプリング56を好適に用いることができるほか、昇降手段52として用いられているピストン53やゴムなどからなる弾性材を介在させるなどして形成することもできる。なお、ピストン53や圧縮コイルスプリング56の設置数は、シート体固定保持用チャックユニット11側におけると同様に左右一対となる配置関係で配設するのががたつきを防止する上からは望ましい。また、図中の符号57は、図に示す送気パイプ58と同様な送気パイプを介して供給される空気をピストン53側へと送り込む給気孔を示す。
軸支部47は、基台部43における平面視での略中央部位に設けられた穴部59内に揺動スペースを確保して収容するとともに、支軸48を介して基台部43側に軸支することで配設されている。
一方、固定側チャック体62は、図に示す囲枠体72における残余の各辺の側、図示例では下側辺77と左側辺78と右側辺79とのそれぞれに形成されて、それぞれが対応する可動側チャック体42との間でシート体引張保持用チャックユニット41を形成している。
すなわち、図において右側辺79に配設される固定側チャック体62は、固定辺である上側辺74と、可動辺である下側辺77の外側に該下側辺77と平行に配設されている下側固定辺80とを介して左側辺78方向への進退を自在に支持されている右側辺79としての可動支杆材81に載置された状態で形成されている。
この場合、可動支杆材81には、先端側に他側保持部64を有し、かつ、その適宜位置に基台部43を収容するための凹陥部65を設けて形成されたチャック本体部63が、他側保持部64の上面がシート体固定保持用チャックユニット11の固定側チャック体32の他側支持面34の上面と面一となるようにして固定配置されている。
しかも、凹陥部65は、その深さが基台部43の座高よりも浅く、かつ、収容した基台部43がそのガイド片部46共々進退自在に収容できるサイズが付与されて形成されている。また、基台部43が備える左右の各ガイド片部46は、凹陥部65側にガイド部44の厚さよりやや厚くなるように形成されている段差部66上に覆設してねじ70で固定される止着片67により離脱困難に支持されている。
さらに、固定側チャック体62には、常にその基端方向へと押圧付勢する圧縮コイルスプリング69からなる弾性体68を介在させることで、基台部43が進退自在に支持されている。具体的には、基台部43の先端面側に一対の横穴部57を形成し、これらの各横穴部57内に圧縮コイルスプリング69をその頂端部を突出させた状態で、つまり基台部43を常にその基端43a方向(後退方向)へと押圧付勢した状態で凹陥部65内に収容されることになる。
このため、非駆動時におけるシート体引張保持用チャックユニット41は、図(b)に示すように固定側チャック体62に対し可動側チャックユニット42がやや後退した状態のもとでその一側保持部49があたかも口を開けたように固定側チャック体62の他側保持部64から離れた状態を維持するようになっている。
また、固定辺として形成される左側辺78に配設されるシート体引張保持用チャックユニット41は、その固定側チャック体62が図に示す固定側チャック体32と同様に囲枠体72における左側辺78自体に形成されたチャック本体部63と、囲枠体72により囲繞形成される空間領域73側を臨む側縁部75に可動側チャック体42の一側保持部50と対面する位置関係で形成された他側保持部64とで形成されている。なお、可動側チャック体42の構造と固定側チャック体62との間の配置関係とは、右側辺79と同様なのでその説明は省略する。この場合、固定側チャック体62の他側保持部64は、その上面が図の固定側チャック体32の他側保持部34の上面と面一となる位置関係で形成されることになる。
また、可動辺である下側辺77に配設されるシート体引張保持用チャックユニット41は、固定辺として形成される左側辺78と、右側辺79としての可動支杆材81の外側に該可動支杆材81と平行に配設されている右側固定辺82とを介して上側辺74方向への進退を自在に支持されている下側辺77に設けられている。この場合においてもシート体引張保持用チャックユニット41は、その固定側チャック体62が図に示す固定側チャック体32と同様に囲枠体72における下側辺77自体に形成されたチャック本体部63と、囲枠体72により囲繞形成される空間領域73側を臨む側縁部75に可動側チャック体42の一側保持部50と対面する位置関係で形成された他側保持部64とで形成されている。なお、可動側チャック体42の構造と固定側チャック体62との間の配置関係とは、この場合も右側辺79と同様なのでその説明は省略する。また、この場合においても固定側チャック体62の他側保持部64は、その上面が図の固定側チャック体32の他側保持部34の上面と面一となる位置関係で形成されることになる。
は、第の発明に係るシート体引張保持機構の一例を示す平面図であり、略方形を呈する囲枠体72と、該囲枠体72におけるいずれかひとつの側辺の側、図示例では上側辺74に配設されて略方形を呈するシート体101の固定側縁部104を挟持するシート体固定保持用チャックユニット11と、囲枠体72の残余の各側辺の側、図示例では下側辺77と左側辺78と右側辺79とに各別に配設されてシート体101の各引張側縁部105を各別に引張可能に保持するシート体引張保持用チャックユニット41とを少なくとも備えて形成されている。
この場合、シート体固定保持用チャックユニット11は、上側辺74の3カ所に形成された固定側チャック体32と、これらの固定側チャック体32を含む上側辺74側に覆設された一枚のチャック本体部18との間に配設されることになる。
囲枠体72を構成している左側辺78に設けられるシート体引張保持用チャックユニット41は、左側辺78の2カ所に形成された固定側チャック体62と、これらの固定側チャック体62を含む左側辺78に覆設された一枚のチャック本体部49との間に配設されることになる。
一方、囲枠体72に対する可動辺としての下側辺77の取付け構造は、左側辺78の外縁部78aに沿わせて形成されたガイド長孔83と、右側固定辺82の長さ方向に沿わせて形成されたガイド長孔84とを介して下側辺77の両側縁部77a,77bを各別にねじ止めして移動可能に取り付けることにより行われている。この場合、シート体引張保持用チャックユニット41は、下側辺77の2カ所に形成された固定側チャック体62と、これらの固定側チャック体62を含む下側辺77側に覆設された一枚のチャック本体部49との間に配設されることになる。
また、囲枠体72に対する右側辺79側の可動支杆材81の取付け構造は、上側辺74の外縁部74aに沿わせて形成されたガイド長孔85と、下側固定辺80の長さ方向に沿わせて形成されたガイド長孔86とを介して可動支杆材81の両側縁部81a,81bを各別にねじ止めして移動可能に取り付けることにより行われている。この場合、シート体引張保持用チャックユニット41は、可動支杆材81を介して着脱自在に取り付けられるものであり、具体的には、可動支杆材81上に単体として形成されている1以上の固定側チャック体62を各別にねじ止めした上で、該固定側チャック体62に対応させて可動側チャックユニット42を取り付けることで配設されることになる。
このため、シート体固定保持用チャックユニット11を介して固定側縁部104が挟持されるシート体101は、それぞれの引張側縁部105を対応する各シート体引張保持用チャックユニット41を介して各別に引張保持されることになる。
図6は、シート体引張保持用チャックユニット41が備える基台部43と固定側チャック体62側との配置例を示す説明図であり、そのうちの(a)は、縦断面図を、(b)は、図における右側辺79側に一部を切り欠いて示してある基台部43と固定側チャック体62との配置関係と同様な配置状態とした図6(a)の対応平面図を、(c)は、(b)との関係でその揺動時における状態説明図をそれぞれ示す。
図6(a)によれば、基台部43は、その進退方向での両側面と固定側チャック体62に形成されている凹陥部65との間に空隙71を介在させ、左右の各止着片67との間にも空隙71を介在させた状態のもとで、固定側チャック体62側に収容されている。このため、基台部43は、図6(b)に示す状態のほか、図6(c)中に矢印で示す方向での揺動性も確保されて凹陥部65内に収容されることになる。
つまり、基台部43は、進退方向とは交差するその方向での微揺動を自在に固定側チャック体62側に配設される結果、これと直結される可動側チャック体42側にも揺動性が付与されることになる。
また、第の発明に係るシート体処理装置は、第の発明に係るシート体引張保持機構を図示しない装置本体に搭載することでシート体101の定置を自在に形成されている。すなわち、略方形を呈する囲枠体72と、該囲枠体72における例えば上側辺74に配設されて略方形を呈するシート体101の固定側縁部104を挟持するシート体固定保持用チャックユニット11と、囲枠体72の下側辺77と左側辺78と右側辺79とに各別に配設されてシート体101の各引張側縁部105を各別に引張可能に保持するシート体引張保持用チャックユニット41とを装置本体に備えて、定置させた被検査基板としてのシート体101に対する電気的特性の検査や、該シート体101としての基板に対する電子部品の実装など、装置本体に付与されている機能に応じた必要な処理をシート体101に対し行うことができるように形成されている。
次に、図5に示すシート体111を例に上記構成からなる第1の発明の作用効果を説明すれば、シート体111は、その対向各2辺111A,111Bまたは111C,111Dからなる計4辺111A〜111Dとの関係で対応配置された図1に示されているシート体固定保持用チャックユニット1とシート体引張保持用チャックユニット41を介して各辺111A〜111Dが各別に保持されることになる。
したがって、シート体111は、シート体固定保持用チャックユニット11とシート体引張保持用チャックユニット41とにより各辺111A〜111Dがそれおぞれの長さ方向に沿わせた状態のもとで各別に保持されて撓みのない状態のもとで安定的に定置させることができることになる。
この場合、例えば図5に示すシート体111は、の対向各2辺111A,111Bまたは111C,111Dからなる計4辺111A〜111Dとの関係で対応配置された図1に示されている1つのシート体固定保持用チャックユニット11と3つのシート体引張保持用チャックユニット41を介して各辺111A〜111Dが各別に保持されることになる。具体的には、1つのシート体固定保持用チャックユニット11によりシート体111の辺111Aが、3つのシート体引張保持用チャックユニット41により辺111B〜111Dが保持されることになる。
このとき3つのシート体引張保持用チャックユニット41は、シート体111の3辺111B〜111Dを引張力を伴った状態で各別に保持することができるので、より撓みのない状態のもとで安定的に定置することができる。
しかもート体111における少なくともいずれか1辺の保持、例えば辺111Cの保持には、対応関係にある例えば図に示すように2つに分割配置されたシート体引張保持用チャックユニット41より部分的部位に対する各別の保持を含むものとする場合には、辺111Cの長さ方向での全長にわたり保持するのでなく、辺111Cの必要な部位のみを保持させることができることになる。
同様に、ート体111のうちの少なくともいずれか一方の隣り合う2辺111A,111Cまたは111B,111Dの直交方向での移動を自在に各別に対応配置されている例えば図4に示すシート体引張保持用チャックユニット41介してシート体111を保持できるようにしてある場合には、シート体111の面サイズの別に柔軟に対応させながら保持させることができる。
ここで、第の発明に係るシート体引張保持機構の作用・効果をより詳しく以下に説明する。
処理対象としてのシート体101は、まず、シート体固定保持用チャックユニット11を介して固定保持される。すなわち、図示しないフットスイッチタイプのエアーバルブを踏むことにより昇降手段21であるピストン22への送気パイプ27を介しての空気の供給を絶つことができるので、可動側チャック体12におけるチャック本体部19は、押圧手段24である圧縮コイルスプリング25の押圧力によりその一側保持部19側が押し上げられて、図(a)に示すようにあたかも口を開けたように固定側チャック体32の他側保持部34から離れた状態とすることができる。
固定側チャック体32の他側保持部34上には、この状態のもとでシート体101の固定側縁部104を載置し、しかる後、フットスイッチタイプのエアーバルブへの踏み込みを止めることで、ピストン22に送気パイプ27を介して空気を供給することができるので、押し上げられたピストン22の力でチャック本体部19の一側保持部19を固定側チャック体32の他側保持部34に圧接させることができる。したがって、シート体101は、その固定側縁部104が挟持されて図(b)に示すようにしっかりと位置固定されることになる。
次いで、シート体101は、下側辺77側に位置する引張側縁部105がそのシート体引張保持用チャックユニット41を介して引張保持される。すなわち、シート体引張保持用チャックユニット41は、フットスイッチタイプのエアーバルブへの踏み込みを止めることで、チャック本体部49の一側保持部50を固定側チャック体62の他側保持部64へと圧接させることができる。このとき、可動側チャック体42は、その基台部43が固定側チャック体63に配設されている圧縮コイルスプリング69が生成する押圧力によりその基端43a側へと自動的に押し込まれるので、図(a)に示すように一側保持部50が他側保持部64よりもやや後退することになる。
(a)に示す状態にある他側保持部64上にシート体101の対応する引張側縁部105を載置した後、フットスイッチタイプのエアーバルブを踏むことにより、可動側チャック体42の一側保持部50は、図(b)に示すようにあたかも口を開けたように固定側チャック体62の他側保持部64から離れた状態となる。
可動側チャック体42は、この状態のもとでそのチャック本体部49側を圧縮コイルスプリング69が生成する押圧力に抗してシート体101方向へと人手を介して押し出すことにより、図(c)に示す位置へと移動させることができる。
可動側チャック体42を図(c)に示す位置へと移動させた後は、フットスイッチタイプのエアーバルブへの踏み込みを止めることで、チャック本体部49の一側保持部50を固定側チャック体62の他側保持部64へと圧接させて図(d)に示すようにシート体101の引張側縁部105を挟持させることができる。
しかも、チャック本体部49の一側保持部50は、シート体101の一側面102との接触面に弾性摩擦層51を設けるなどしてその摩擦係数が他側保持部64よりも相対的に高くなっている。したがって、シート体101にしわや撓みなどがある場合、可動側チャック体42は、シート体101の引張側縁部105に一側保持部50を密着させた状態のもとで、その基台部43が固定側チャック体63に配設されている圧縮コイルスプリング69が生成する押圧力によりその基端43a側へと自動的に押し込まれることになる。このため、シート体101は、図(e)に示すように下側辺77側に位置する引張側縁部105が固定側チャック体62の他側保持部64上を滑るようにして引き込まれるので、しわや撓みのない状態のもとでシート体引張保持用チャックユニット41により引張保持されることになる。
シート体引張保持用チャックユニット41を介して行われるシート体101の張側縁部105側の引張保持は、左側辺77側と右側辺79とのそれぞれについても同様に行うことができるので、結果的にシート体101の全体をしわや撓みのない水平または垂直状態のもとで正確に位置固定することができる。
しかも、面サイズを異にするシート体101を検査する場合には、可動辺としての下側辺77はガイド長孔83,84に沿わせて、可動支杆材81はガイド長孔85,86に沿わせてそれぞれを例えば図4に示すように移動させることで、容易に対応させることができる。
また、右側辺79側のシート体引張保持用チャックユニット41は、図に示すように1個配設したり、図4に示すように2個配設するなど、シート体101の面サイズに対応させてその数を増減することができる。
さらに、シート体固定保持用チャックユニット11とシート体引張保持用チャックユニット41とを介してシート体101の四辺を保持させた際、依然としてしわや撓みが残っている場合には、しわや撓みと直交する方向に位置している部位のチャックユニットで再度保持させて引張することで簡単になくすことができる。
また、このとき、基台部43が図6に示すようにその進退方向とは交差する方向での微揺動を自在に固定側チャック体62側に配設されているならば、該基台部43と直結されている可動側チャック体42側にも揺動性を付与することができることになる。
このため、下側辺77や左側辺78側や右側辺79側に各別に配設されている各可動側チャック体42は、図6(c)中に矢印で示す方向での揺動性が確保される結果、可動側チャック体42に対しシート体101の面方向との関係での揺動性を付与することができるので、シート体101を保持させた際にしわをより確実に除去させることができる。
最後に、第の発明に係るシート体処理装置の作用効果を説明すれば、装置本体に搭載させたの発明に係るシート体引張保持機構を介してシート体101を定置させることができるので、該シート体101を撓みやしわを生じさせないようにして安定的に位置固定させた状態のもとで、正確な検査や電子部品の正確な実装などを含む必要な処理を円滑に行うことができる。
以上は、本発明の一例を説明したものであり、その具体的な内容はこれに限定されるものではない。
すなわちート体固定保持用チャックユニット11は、可動側チャック体の一側保持部の側だけでなく、固定側チャック体32の他側保持部34にも弾性摩擦層を形成しておくことができる。また、ート体引張保持用チャックユニット41は、左側辺78側と下側辺77側とを可動辺として移動させることができるようにしてもよい。
さらに、弾性摩擦層は、ゴム材のような摩擦係数の高い適宜の素材を用いて形成することができるほか、シート体との接触面自体に散点状に摩擦突起を設けたり鋸歯部を設けるなど、滑りづらい適宜の構造を付与して形成することもできる。
また、図および図4に示す第の発明に係るシート体引張保持機構は、水平方向に位置させたシート体に対し適用することができるほか、垂直方向に位置させたシート体や斜め方向に位置させたシート体に対しも適用することができる。
さらに、本明細書におけるシート体には、基板検査装置を介して検査されるフレキシブル基板や比較的厚さのある被検査基板や電子部品等を実装するために用意されるマウント用の基板のほか、その他のフィルムシート、ゴムシート、シート紙片、シート布片など、撓みやしわのない状態で定置する必要がある全てのものが含まれる。さらに、シート体引張保持機構は、特定の基板の面サイズにのみ対応させることができる固定タイプのものとして形成することもできる。
本明細書のシート体処理装置には、ボードテスタなどのように被検査基板を検査するための検査装置、マウント用の基板に対し電子部品を実装するための実装装置、基板を撮像して適宜の画像情報を取得する際に用いる画像検査装置を含むほか、定置させた各種のシート体に対し印刷、描画、文字の書き込み、装飾品の取り付け、物の貼り付けなど、その機能に応じた各種の処理を行うことができる全ての装置が含まれる。
第1の発明であるシート体引張保持機構の一例を一部を切り欠いて示す平面図 図1に示すシート体固定保持用チャックユニットの一例についての断面構造を(a),(b)としてその動きの別に模式的に示す説明図。 図1に示すシート体引張保持用チャックユニットの一例についての断面構造を(a)〜(e)としてその動きの別に模式的に示す説明図。 図1のシート体引張保持機構を面サイズの小さなシート体に適用させようとした状態で示す平面図。 本発明が適用されるシート体の一例を示す平面図 シート体引張保持用チャックユニットが備える基台部と固定側チャック体側との配置例を示す説明図であり、そのうちの(a)は縦断面図を、(b)は(a)に対応させた平面図を、(c)は(b)との関係でその揺動時における状態説明図をそれぞれ示す 基板検査装置において、シート体である被検査基板の反りに起因する検査ポイントの位置ずれをなくして必要な検査を行うことができるようにした基板引張保持機構の従来例を示す斜視図。
11 シート体固定保持用チャックユニット
12 可動側チャック体
13 基台部
13a 基端
13b 先端
14 基端側穴部
15 先端側穴部
16 軸支部
17 支軸
18 チャック本体部
19 一側保持部
20 弾性摩擦層
21 昇降手段
22 ピストン
23 Oリング
24 押圧手段
25 圧縮コイルスプリング
26 給気孔
27 送気パイプ
28 穴部
32 固定側チャック体
33 チャック本体部
34 他側保持部
36 止着ねじ
41 シート体引張保持用チャックユニット
42 可動側チャック体
43 基台部
43a 基端
43b 先端
44 基端側穴部
45 先端側穴部
46 ガイド片部
47 軸支部
48 支軸
49 チャック本体部
50 一側保持部
51 弾性摩擦層
52 昇降手段
53 ピストン
54 Oリング
55 押圧手段
56 圧縮コイルスプリング
57 給気孔
58 送気パイプ
59 穴部
62 固定側チャック体
63 チャック本体部
64 他側保持部
65 凹陥部
66 段差部
67 止着片
68 弾性体
69 圧縮コイルスプリング
70 ねじ
71 空隙
72 囲枠体
73 空間領域
74 上側辺
74a 外縁部
75 側縁部
76 凹陥部
76a 底面
77 下側辺
77a,77b 側縁部
78 左側辺
78a 外縁部
79 右側辺
80 下側固定辺
81 可動支杆材
81a,81b 側縁部
82 右側固定辺
83,84,85,86 ガイド長孔
101 シート体
102 一側面
103 他側面
104 固定側縁部
105 引張側縁部
111 シート体
111A〜111D

Claims (9)

  1. 略方形を呈する囲枠体と、該囲枠体におけるいずれか1つの側辺の側に配設されて略方形を呈するシート体の1つの縁辺が位置する固定側側縁部を挟持するシート体固定保持用チャックユニットと、前記囲枠体の残余の各側辺の側に各別に配設されて前記シート体の残りの縁辺が位置する各引張側縁部を各別に保持するシート体引張保持用チャックユニットとを少なくとも備えるシート体引張保持機構において、
    前記シート体引張保持用チャックユニットは、前記シート体の一側面側への接触を自在に常開付勢されて配置される一側保持部を先端側に有する可動側チャック体と、前記一側保持部と対向する位置にある前記シート体の他側面側への接触を自在に配置される他側保持部を先端側に有する固定側チャック体とを備え、
    前記可動側チャック体は、常態時には前記固定側チャック体の基端方向へと押し込まれ、この押し込み方向への押圧付勢力に抗して前記固定側チャック体の先端方向へと人為的に押し出された状態のもとで常開方向への付勢力に抗して前記一側保持部の前記他側保持部側への圧接を可能にして形成され、
    前記シート体固定保持用チャックユニットで前記固定側縁部を高い摩擦係数のもとで位置固定させた前記シート体に対しては、前記シート体引張保持用チャックユニットの前記一側保持部側を前記他側保持部側に圧接させて対応する前記引張側縁部を保持させながら前記可動側チャック体に付与されている人為的な押出しを解消することで、前記一側保持部が前記引張側縁部ともども前記他側保持部上を滑るように押し込まれて前記引張側縁部の撓みのない引っ張った状態での保持を可能としたことを特徴とするシート体引張保持機構
  2. 前記シート体固定保持用チャックユニットは、前記シート体の一側面側への接触を自在に常開付勢されて配置される一側保持部を先端側に有する可動側チャック体と、前記一側保持部と対向する位置にある前記シート体の他側面側への接触を自在に配置される他側保持部を先端側に有する固定側チャック体とを備え、常開方向への付勢力に抗して前記一側保持部の前記他側保持部側への圧接を可能にして形成した請求項1に記載のシート体引張保持機構
  3. 前記シート体固定保持用チャックユニットにおける前記可動側チャック体は、前記固定側チャック体側に固定された基台部と、該基台部の略中央位置にて前記他側保持部方向に向けての揺動を自在に軸支させた軸支部と、前記一側保持部を有して前記軸支部に固定されたチャック本体部とを少なくとも備え、
    前記基台部には、その基端側に配置して前記チャック本体部側への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段もしくは常に押圧付勢する押圧手段と、先端側に配置して前記チャック本体部側を常に押圧付勢する押圧手段もしくは制御された押圧付勢を自在とした昇降手段とを設けた請求項2に記載のシート体引張保持機構
  4. 前記シート体引張保持用チャックユニットにおける前記可動側チャック体は、前記固定側チャック体に対しその先端方向へと進退自在に支持させて該固定側チャック体に一体的に配設された基台部と、該基台部の進退方向での略中央位置に揺動自在に軸支させた軸支部と、前記一側保持部を有して前記軸支部に固定されたチャック本体部とを少なくとも備え、
    前記基台部には、その基端側に配置して前記チャック本体部側への制御された押圧付勢を自在とした昇降手段もしくは常に押圧付勢する押圧手段と、先端側に配置して前記チャック本体部側を常に押圧付勢する押圧手段もしくは制御された押圧付勢を自在とした昇降手段とを設け、
    前記固定側チャック体には、押し込み方向である基端方向へと常に押圧付勢する弾性体を介して前記基台部を収納支持させることで、前記可動側チャック体側の人為的な押し出しを可能とした請求項1ないし3のいずれかに記載のシート体引張保持機構
  5. 前記シート体引張保持用チャックユニット側の前記基台部を進退方向とは交差する方向での微揺動を自在に前記固定側チャック体側に配設して、前記可動側チャック体に対し揺動性を付与した請求項4に記載のシート体引張保持機構
  6. 前記シート体引張保持用チャックユニットが備える可動側チャック体の前記一側保持部は、シート体の前記一側面との接触面に弾性摩擦層を備える請求項1ないし5のいずれかに記載のシート体引張保持機構
  7. 前記囲枠体において前記シート体引張保持用チャックユニットが配設された各側辺のうち、隣り合ういずれかの2側辺は、相互が直交する方向での移動を自在に配設した請求項1ないし6のいずれかに記載のシート体引張保持機構
  8. 前記シート体固定保持用チャックユニットと前記シート体引張保持用チャックユニットとの各基台部が備える前記昇降手段と前記押圧手段とは、前記基台部の複数位置に設置した請求項3ないしのいずれかに記載のシート体引張保持機構
  9. 装置本体に搭載させた請求項1ないし8のいずれかに記載のシート体引張保持機構を介して前記シート体の定置を自在に形成したことを特徴とするシート体処理装置
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