JP5032262B2 - ガラス基板の角部面取り装置及びガラス基板の角部面取り方法 - Google Patents

ガラス基板の角部面取り装置及びガラス基板の角部面取り方法 Download PDF

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Description

本発明は、光学ガラスフィルタなどの光デバイスに利用されるガラス基板の角部に対し、面取り加工を行うためのガラス基板の角部面取り装置及びガラス基板の角部面取り方法に関する。
近年の携帯電話端末やデジタルカメラなどに対する薄型化や小型化への要請に伴って、これらの機器の光学系に組み込まれる例えばガラスフィルタなどの光デバイスに対しても、薄型化及び小型化が求められている。
上記のような光学系の組み立て工程において、薄型化及び小型化が進むにつれて、ガラスフィルタなどのガラス基板における特に角部が欠けてしまう課題が増加する傾向にある。このため、従来の稜線の面取り加工に加え、最近では角部に対しても面取り加工が行われている。
そこで、角部の面取り加工の効率化を図れるように複数のガラス基板をまとめて加工するための面取り加工装置の開発が進められている。例えば、複数枚のガラス基板を積載して角柱状にまとめた基板ユニットを、スリットから四つの角部だけを露出させることの可能なセパレート式のケーシング内に収納し、露出した角部をダイヤモンド砥石などによって研削する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、複数枚のガラス基板の二つの角部を二つの回転砥石を用いて同時に面取り加工する技術なども提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、複数枚のガラス基板を互いに間隔を空けた整列状態でケース内に収納し、このケース内の各ガラス基板における四つの角部を四つの回転砥石を用いて同時に面取り加工する装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−130723号公報 実開平1−114261号公報 実開昭61−166745号公報
しかしながら、上述した特許文献1、2の装置では、ガラス基板どうしが接触して傷が付くことを防止するために、面取り加工前にガラス基板表面に保護膜を形成する必要があり、さらに面取り加工後にはこれら保護膜を剥離する工程も必要となり、付帯工程の増加による作業効率の低下と製造コストの上昇を招くという問題がある。
また、特許文献3の装置では、ガラス基板を収納したケースの送り機構の平行度や送り時の振動、回転砥石の回転振れにより面取りの加工寸法がばらつくという問題がある。また、ガラス基板の四隅部に対応する位置にそれぞれ角部面取り加工機構を有するため、装置が複雑で、加工前の調整作業や砥石の管理が難しいという問題もある。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、歩留まりの低下を抑えつつ角部の面取り加工を高い加工精度でしかも効率的に行うことができる、簡易な構成のガラス基板の角部面取り装置及びガラス基板の角部面取り方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るガラス基板の角部面取り装置は、互いに対向し異なる向きに傾斜する一対の研削面を含む凹部を備えた研削部材と、矩形状の複数のガラス基板を板厚方向に間隔を空けて保持すると共に、個々の前記ガラス基板における一つの辺部の両端の二つの角部に対し前記一対の研削面がそれぞれ接触する位置関係で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持する保持部材と、前記複数のガラス基板と共に前記保持部材に保持された前記研削部材を前記板厚方向に往復動作させる研削部材駆動機構と、を具備することを特徴とする。
本発明では、矩形状の複数のガラス基板を板厚方向に間隔を空けて保持すると共に、個々のガラス基板の二つの角部に対し、凹部を構成する一対の研削面を接触させた研削部材を、ガラス基板の板厚方向に往復動作させることで、各ガラス基板の二つの角部を同時に面取り加工することができる。
すなわち、本発明では、研削部材上の一つの凹部を構成する一対の研削面で二つの角部を同時に加工できるので、高い加工精度でしかも効率的に面取り加工を行うことができる。また、本発明では、研削対象の角部との位置決めが重要となる複数の回転砥石などを用いずに、凹部内に一対の研削面を持つ単一の研削部材で角部を研削するので、装置構成の簡易化を図ることができる。さらに、複数のガラス基板どうしを間隔を空けて保持する本発明では、面取り加工時にガラス基板表面を傷付けることなどを抑制できるので、例えば、面取り加工前にガラス基板の表面に保護膜を形成する工程や、面取り加工後にこの保護膜を溶解、洗浄する工程などを実施する必要がなく、面取り加工の効率化を図ることができる。
また、本発明のガラス基板の角部面取り方法は、上述したガラス基板の角部面取り装置を用いたガラス基板の角部面取り方法であって、前記保持部材に対して、前記複数のガラス基板を保持させると共に個々の前記ガラス基板の一つの辺部の両端における一方の組の二つの角部に前記一対の研削面がそれぞれ接触する状態で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持させる工程と、個々の前記ガラス基板における前記一方の組の二つの角部に前記一対の研削面を接触させた前記研削部材を、前記研削部材駆動機構により前記板厚方向に往復動作させて前記一方の組の二つの角部を面取りする工程と、前記保持部材に対して、前記複数のガラス基板を保持させると共に個々の前記ガラス基板における他方の組の二つの角部に前記一対の研削面がそれぞれ接触する状態で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持させる工程と、個々の前記ガラス基板上における前記他方の組の二つの角部に前記一対の研削面を接触させた前記研削部材を、前記研削部材駆動機構により前記板厚方向に往復動作させて前記他方の組の二つの角部を面取りする工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、歩留まりの低下を抑えつつ角部の面取り加工を高い加工精度でしかも効率的に行うことが可能な、簡易な構成のガラス基板の角部面取り装置及びガラス基板の角部面取り方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係るガラス基板の角部面取り装置1を概略的に示す外観図であり、図2は、このガラス基板の角部面取り装置1における主要部の構成を示す分解斜視図である。また、図3は、ガラス基板の角部面取り装置1における主要部の平面図であり、図4は、図3中のA部詳細図である。さらに、図5は、ガラス基板の角部面取り装置1の正面図であり、図6は、ガラス基板の角部面取り装置1における主要部の側面図である。また、図7は、図6中のB部詳細図であり、図8は、ガラス基板の角部面取り装置1が備える一対の挟持部材5、6上に載置された砥石19に代えて、他方の支持部材10を載置した状態を示す側面図である。さらに、図9は、ガラス基板の角部面取り装置1の主要部(主に、挟持された複数のガラス基板3と共に一対の挟持部材5、6及び支持部材)を上下に反転させた状態を示す側面図である。
図1に示すこの実施形態のガラス基板の角部面取り装置1は、例えば携帯電話に搭載されたデジタルカメラ用固体撮像素子(CCDやCMOSなど)の近赤外線カットフィルタなどとして適用される矩形状のガラス基板3の四つの角部3a、3b、3c、3dを面取りするための加工装置である。
すなわち、ガラス基板の角部面取り装置1は、図1〜図3に示すように、研削部材である砥石19と、保持部材としての機能を持つ一対の挟持部材5、6及び支持部材9(及び支持部材10)と、研削部材駆動機構として機能する制御部2、砥石可動枠20及びアクチュエータ7、8と、を主に備える。さらに、ガラス基板の角部面取り装置1には、ベースプレート12、スペーサ15、16、ボルト21、22、挟持部材固定枠17a、17b、17c、17d、位置決め部材18a、18b、18c、18dなどが設けられている。
挟持部材固定枠17a、17b、17c、17dは、ベースプレート12の中央部分において、支持部材9(又は後述する支持部材10)上に積載された一対の挟持部材5、6を囲む位置に配置される。位置決め部材18a、18bは、ベースプレート12上において、挟持部材固定枠17a、17bを介し一対の挟持部材5、6の矢印Y1−Y2方向における位置決めを行う。一方、位置決め部材18c、18dは、ベースプレート12上において、挟持部材固定枠17c、17dを介し一対の挟持部材5、6の矢印X1−X2方向における位置決めを行う。つまり、位置決め部材18a、18b、18c、18dは、ベースプレート12の上面に沿った2軸方向に対し挟持部材5、6を位置決めする。
支持部材9(及び支持部材10)は、一対の挟持部材5、6及びこれらの挟持部材5、6に挟持される複数のガラス基板3を底部側から支持する。すなわち、図2に示すように、支持部材9(及び支持部材10)は、四角柱状に形成されており、ベースプレート12上において、挟持部材固定枠17a、17b、17c、17dに包囲された領域の中央部分に(矢印Y1−Y2方向に)寝かせた姿勢で配置される。
ベースプレート12上に配置されたこの支持部材9の上面には、くぼみ部9aが形成されている。支持部材9の上面のくぼみ部9aでは、ガラス基板3における研削対象の二つの角部3a、3bを両端に有する辺部と対向する辺部を、各ガラス基板3を起立させた姿勢で底部側から支持する。また、支持部材9では、上記くぼみ部9aを除いた当該支持部材9の上面部分で、一対の挟持部材5、6を底部側から支持する。
ここで、図2、図8及び図9に示すように、支持部材9の他に、同一形状の支持部材10がもう一つ用意されている。この支持部材10は、研削対象の角部3a、3bを研削後に、残りの角部を研削するために、複数のガラス基板3と共に一対の挟持部材5、6の上下を反転させる場合に用いられ、複数のガラス基板3と共に上下を反転させた一対の挟持部材5、6を底部側から支持する。具体的には、図2、図8、図9に示すように、支持部材10の上面にも、くぼみ部10aが形成されている。このくぼみ部10aでは、ガラス基板3において、上下の反転前に研削された二つの角部3a、3bを両端に持つ辺部を、図9に示すように、各ガラス基板3を起立させた姿勢で底部側から支持する。また、支持部材10では、上記くぼみ部10aを除いた当該支持部材10の上面部分で、上下に反転された一対の挟持部材5、6を底部側から支持する。
図1、図2、図6及び図9に示すように、一対の挟持部材5、6は、支持部材9(又は支持部材10)と協働しつつ矩形状の複数のガラス基板3を板厚方向(矢印Y1−Y2方向)に間隔を空けて保持する。一対の挟持部材5、6は、図1〜図3及び図6に示すように、支持部材9(又は支持部材10)上において、複数のガラス基板3を基板表面に沿った方向から挟持するための間隔を空けて、互いに対向する位置に配置されている。これらの挟持部材5、6は、各々ほぼ対称的な構造を有し、基本形状としては互いにほぼ四角柱状に形成されている。このような挟持部材5、6は、図2及び図6に示すように、それぞれの長手方向を支持部材9の長手方向に向けて当該支持部材9上に搭載される。
また、図1、図2、図6及び図9に示すように、一対の挟持部材5、6において、複数のガラス基板3の実質的な保持部分は、対向する他方の挟持部材側に突出していると共に、視覚的に上下方向から押しつぶされた形状を有する。つまり、一方の挟持部材5は、他方の挟持部材6と対向する側の上面側に段差部5bを有し底面側に段差部5cを備える。また、他方の挟持部材6は、一方の挟持部材5と対向する側の上面側に段差部6bを有し底面側に段差部6cを備える。
図1〜図4及び図6に示すように、段差部5b、5c及び段差部6b、6cを備えることで、各挟持部材5、6における互いに対向する個々の対向面(対向する各端面)には、複数のガラス基板3の縁部(個々のガラス基板3の互いに対向する一組の辺部)をそれぞれ装着可能とし、装着されたこれらのガラス基板3を矢印Z1−Z2方向に起立させた姿勢でかつ板厚方向(矢印Y1−Y2方向)に一定の間隔を空けた状態で整列させる複数の基板装着溝5a、6aが形成されている。つまり、一対の挟持部材5、6は、支持部材9(支持部材10)により支持された辺部の両端から起立する方向にそれぞれ延びる個々のガラス基板3上の二つの辺部を側方から挟持する。
また、上記一対の挟持部材5、6の各対向面に対称的形状で形成されかつ同一ピッチで配置される上記基板装着溝5a、6aは、個々の挟持部材に対し例えば42個ずつ設けられており、まとめて面取り加工されるガラス基板の枚数は42枚となる(42枚×2個所の角部を同時に面取りできる)。このような基板装着溝5a、6aを備えることで、基板表面の傷付き防止対策としてガラス基板3どうしを例えば接着することやまた基板表面に保護膜などを形成することなく、後に詳述する砥石19により角部を面取り加工できるため、面取り加工の前後に付帯する作業を簡略化でき、スループットを大幅に向上させることができる。
また、図3に示すように、一方の挟持部材5の両端部には、ボルト21、22の頭部の形状に対応する座ぐり穴(段付き穴)5d、5eが穿孔されている。また、スペーサ15、16の中心には、ボルト貫通穴15a、16aが穿孔され、さらに、他方の挟持部材6の両端部には、雌ねじ6d、6eが形成されている。つまり、ボルト21、22を、座ぐり穴5d、5eを介してボルト貫通穴15a、16aに対して挿通させた状態で他方の挟持部材6の雌ねじ6d、6eにねじ止めすることで、図1〜図3及び図6に示すように、一対の挟持部材5、6は、スペーサ15、16を挟んで対向するかたちで互いに固定される。
詳述すると、図3に示すように、本実施形態では、ガラス基板3は、例えば7.5mm×7.5mm角(正方形)のサイズで形成されたものが用いられる。一方、スペーサ15、16は、例えば円筒状に形成されており、ガラス基板3のサイズ(ガラス基板3の幅w2)に長さw3が対応したものが適用される。つまり、7.5mm以外の幅を持つガラス基板を挟持部材5、6の基板装着溝5a、6aにセットする場合には、矢印X1−X2方向のスペーサ15、16の長さw3を変更することで、これに対応することができる。なお、図2、図6に示す支持部材9のくぼみ部9a(及び支持部材10のくぼみ部10a)の幅は、種々のサイズの幅w2を持つガラス基板3に対応できるように(ガラス基板の端面と接触しないように)、余裕を持たせた大きめの幅サイズで形成されている。したがって、支持部材9(及び支持部材10)及び挟持部材5、6を流用しつつ、適切な長さのスペーサ15、16を適宜選択することで、基板装着溝5a、6aの底面どうしの離間距離w1を調整でき、種々のサイズのガラス基板に対し角部の面取り加工を行うことができる。
また、上述したように、スペーサ15、16の長さw3を調整することで、図3に示すように、基板装着溝5a、6aの底面どうしの離間距離w1を所望の長さに設定することができ、これにより、個々のガラス基板3を適切な保持力で保持(挟持)することが可能となる。より詳細には、例えばガラス基板3の幅(ガラス基板3の矢印X1−X2方向の長さ)w2が、7.50mm−0.03mm以上でかつ7.5mm+0.03mm以下の寸法精度で形成されている場合、基板装着溝5a、6aの底面どうしの離間距離w1は、7.54mm以上でかつ7.54mm+0.01mm以下の寸法に調整されることが望ましい。
また、図4に示すように、基板装着溝5a、6aは、その開口部側に向けて、個々のガラス基板3の板厚方向(Y1−Y2方向)のクリアランスを徐々に拡げて行くテーパ構造を有する。言い換えれば、基板装着溝5a、6aは、その底部側から開口部側に向けて、ガラス基板3の差込方向と直交する方向に開いている。具体的には、図4に示すように、θ1+θ2で表されるテーパ角度は、少なくも3度以上あることが好ましく、上限は10度以下であることが望ましい。
また、基板装着溝5a、6aの底面の幅(基板装着溝5a、6aの底面の矢印Y1−Y2方向の長さ)t1は、ガラス基板3の厚さt2よりも僅かに大きい寸法で形成されている。具体的には、ガラス基板3の厚さt2が、0.43mm−0.02mm以上でかつ0.43mm+0.02mm以下の寸法精度で形成されている場合、基板装着溝5a、6aの底面の幅t1は、0.455mm以上でかつ0.455mm+0.01mm以下の寸法で構成されることが望ましい。
このように基板装着溝5a、6aの底面の幅がガラス基板3の厚さよりも僅かに大きい寸法で形成され、しかも基板装着溝5a、6aが、底部側から開口部側に向けて徐々に拡がるテーパ構造を有することから、ガラス基板3の主表面(光学機能面)と基板装着溝5a、6aの内壁面とが直接的に接触することが防止され、これにより、基板装着溝5a、6aへのガラス基板3の着脱時や面取り加工時などにガラス基板3の主表面に傷や汚れが生じてしまうことを抑制できる。
また、図6〜図9に示すように、一対の挟持部材5、6における段差部5b、5c、6b、6cの矢印Z1−Z2方向の高さ、並びに支持部材9のくぼみ部9a(及び支持部材10のくぼみ部10a)の深さは、次のように設定されている。ここで、一対の挟持部材5、6は、底面側の段差部5c、6cを通じて支持部材9におけるくぼみ部9a(又は支持部材10のくぼみ部10a)の周辺部分で支持されている。一方、一対の挟持部材5、6上面の段差部5b、6b側には、後述する砥石19が配置される。すなわち、複数のガラス基板3が一対の挟持部材5、6及び支持部材9にセットされた場合、個々のガラス基板3における研削対象の二つの角部3a、3b(角部3a、3bを含む辺部)が、一対の挟持部材5、6上面の段差部5b、6b上面から矢印Z2方向(砥石19側)に所定量突出(露出)する寸法で、段差部5b、5c、6b、6cの高さ、並びに支持部材9のくぼみ部9a(及び支持部材10のくぼみ部10a)の深さは、定められている。
砥石19は、図1、図2及び図6〜図9に示すように、四角柱状の部材に対し、互いに対向し異なる向きに傾斜する一対の研削面(砥粒電着面)19a、19bを含む凹部19cを設けたかたちで構成される。砥石19の長手方向の全長にわたって設けられた凹部19cは、一つの辺部を共有する一対の研削面19a、19bが90度の角度をなすV字状の溝で構成されている。また、砥石19は、例えば100g程度の質量を有し、各研削面19a、19bには、例えば#2000の砥粒が適用されている。ここで、上述した一対の挟持部材5、6は、個々のガラス基板3における研削対象の二つの角部3a、3bの直上に、一対の研削面19a、19bを含む凹部19cを通じて砥石19が載置(凹部19cを下側に伏せた状態で載置)されるように各ガラス基板3と共に砥石19を保持する。
研削部材駆動機構の一部を構成する砥石可動枠20は、図1、図2及び図5に示すように、板状の部材の中央部分に、砥石19を挿入するための砥石挿入穴(角穴)20aを設けたかたちで構成される。また、砥石可動枠20は、一対の挟持部材5、6上面の段差部5b、6bを除く最上面に載置される。挟持部材5、6に載置された砥石可動枠20は、高さ方向(矢印Z1−Z2方向)に移動可能な状態で、砥石(砥石挿入穴20aに挿入された砥石)19を保持する。
アクチュエータ7、8は、図1及び図5に示すように、砥石挿入穴20a内に砥石19が挿入される状態で一対の挟持部材5、6上に載置された砥石可動枠20を、矢印Y1−Y2方向から挟んで対向する位置において、ベースプレート12上に固定されている。アクチュエータ7、8は、エアシリンダなどで構成されており、ロッド部7a、8a及びセンサ7b、8bを備える。
センサ7b、8bは、進退移動するロッド部7a、8aの位置を制御部2に通知する。図5に示すように、ロッド部7aは、矢印Y1方向に突出する前進位置と矢印Y2方向に後退する後退位置との間を進退自在に移動する。ロッド部8aは、矢印Y2方向に突出する前進位置と矢印Y1方向に後退する後退位置との間を進退自在に移動する。つまり、アクチュエータ7、8は、図1及び図5に示すように、ロッド部7a、8aの先端間の離間距離内に砥石可動枠20が収まるように、ベースプレート12上に固定される。
制御部2は、アクチュエータ7、8に対して電気的に接続されており、アクチュエータ7、8の動作を制御する。つまり、制御部2は、タイマ(又はカウンタ)などを内蔵すると共に、時間設定ボタンや開始ボタンなどの入力設定ボタン及び表示パネルを備えるシーケンサなどで構成されている。制御部2は、図1及び図5に示すように、ロッド部7aが突出した前進位置にある場合に、ロッド部8aを後退位置に後退させる制御をアクチュエータ7、8に対して行う。また、制御部2は、ロッド部7aが後退位置にある場合に、ロッド部8aを前進位置に移動させる。つまり、制御部2は、図5に示すように、ロッド部7aとロッド部8aとを同じタイミングで同一方向に移動させる制御を行う。
また、制御部2は、アクチュエータ7、8の自動運転機能、自動停止機能を実現する。すなわち、作業者からの入力操作により、運転始動時刻や運転期間が時間設定ボタンを通じて設定された後、開始ボタンが押されたことを検出した場合に、タイマ(又はカウンタ)を内蔵するこの制御部2は、設定された運転始動時刻にアクチュエータ7、8の自動運転を開始させると共に、設定された運転期間(運転時間)が経過するとアクチュエータ7、8の駆動を自動停止させる。
制御部2のこのような機能により、アクチュエータ7、8の自動運転期間中において、作業者は、別セットの支持部材9及び挟持部材5、6に対して、ガラス基板をセットしたり、ガラス基板を取り外したりし、面取り加工後のガラス基板3の検査などを効率良く行うことができる。これにより、整然とした加工工程を構築でき、作業者による能力のばらつきを低減させることができる。
また、このように構成された制御部2によりアクチュエータ7、8が駆動制御され、ロッド部7a、7bの前進後退動作が開始されると、図1及び図5に示すように、ロッド部7a、7bに押される砥石可動枠20を介し、この砥石可動枠20の砥石挿入穴20a内に挿入された砥石19は、支持部材及び挟持部材5、6上に配列される複数のガラス基板3の角部3a、3bの直上で板厚方向(矢印Y2−Y1方向)に往復運動を繰り返すことになる。これにより、ガラス基板3の角部3a、3bの面取り加工が行われる。なお、砥石可動枠20を用いることなく、ロッド部7a、7bで砥石19を直接駆動させてもよい。
つまり、上述した一対の挟持部材5、6及び支持部材9(又は支持部材10)は、互いに協働しつつ、複数のガラス基板3を板厚方向に間隔を空けて保持すると共に、個々のガラス基板3における一つの辺部の両端の二つの角部3a、3b(又は角部3c、3d)に対し一対の研削面19a、19bがそれぞれ接触する位置関係で、砥石19を、ガラス基板3の板厚方向に移動可能に保持する保持部材として機能する。また、上述した制御部2及びアクチュエータ7、8、並びに砥石可動枠20は、複数のガラス基板3と共に挟持部材5、6及び支持部材9(又は支持部材10)に保持された砥石19をガラス基板3の板厚方向に往復動作させる研削部材駆動機構として機能する。
また、上述したように、一対の挟持部材5、6に載置された砥石可動枠20は、高さ方向(矢印Z1−Z2方向)に移動可能な状態で、砥石(砥石挿入穴20aに挿入された砥石)19を保持する。さらに、挟持部材5、6は、個々のガラス基板3における研削対象の二つの角部3a、3bの直上に、一対の研削面19a、19bを含む凹部19cを通じて砥石19が載置されるように各ガラス基板3と共に砥石19を保持する。したがって、ガラス基板3に作用する高さ方向(矢印Z2方向)の力は、砥石19の自重のみである。ここで、図1、図2に示すように、挟持部材5、6によりガラス基板3が間隔を空けて保持されているため、砥石19の往復動作により、ガラス基板3に対しその板厚方向にたわむ力が作用する。しかしながら、ガラス基板3に対しその基板表面に沿った方向に作用する力は、砥石19の自重のみであり、しかも砥石19が複数枚のガラス基板3上に載置されるため、この荷重は分散される。これにより、個々のガラス基板3に過大な力が作用することがないため、比較的薄いガラス基板であっても、面取り加工時に破損が生じることがなく、角部面取り工程における歩留まりの低下を抑制することができる。
また、図1、図2及び図6に示すように、一対の挟持部材5、6の段差部5b、6b(段差部5b、6bの矢印Z1−Z2方向に起立した側面)は、砥石19の外形の一部と摺動しつつガラス基板3の板厚方向への砥石19の往復動作を案内する摺動案内部として機能する。したがって、砥石19が往復動作の過程で例えば傾いたりすることなどが抑制され、ガラス基板3の研削対象の角部3a及び角部3bにおける面取り寸法のばらつきを低減させることができる。また、摺動案内部により砥石19とガラス基板3との矢印X1−X2方向の位置関係が規定されるため、加工前の調整作業が不要である。
さらに、図6、図8、図9に示すように、一対の挟持部材5、6の段差部5a、5b、6a、6bと、これらの段差部と接する支持部材9(及び支持部材10)の外形部分並びに砥石19の外形部分とは、平面度、直角度などが高精度に形成されている。これにより、挟持部材5、6の上側で往復動作する砥石19は、移動軌跡を水平に保ちつつ、偏りのない研削を行うことができる。
一対の挟持部材5、6の上面側の段差部5b、6bは、図6及び図7に示すように、個々のガラス基板3上の二つの角部3a、3bが砥石19により所定量研削された場合に(規定の寸法を面取り加工した後)、砥石19の外形の一部と接触して二つの角部3a、3bの研削を阻止するストッパ部として機能する。これにより、砥石19によって過剰な面取り加工が行われることを防止することができる。すなわち、図6、図7に示すように、一対の挟持部材5、6における段差部5b、5c、6b、6cの矢印Z1−Z2方向の高さ(言い換えれば、段差部5b、5c、6b、6cの高さ分、低く[細く]なった挟持部材5、6の高さh2)、及び支持部材9のくぼみ部9a(及び支持部材10のくぼみ部10a)の深さを適宜設定することで、所定の高さサイズを持つガラス基板の角部の面取り量(規定面取り高さh1)を機械的に調整することができる。
次に、このように構成されたガラス基板の角部面取り装置1を用いた角部面取り方法を図1〜図9に基づき説明する。
まず、図1〜図3に示すように、ベースプレート12上の挟持部材固定枠17a、17b、17c、17d内に一方の支持部材9を載置すると共に、(スペーサ15、16を介在させつつボルト21、22で互いに締結された)一対の挟持部材5、6をその段差部5c、6cを介して支持部材9上に搭載する。次に、位置決め部材18a、18b、18c、18dにより、挟持部材固定枠17a、17b、17c、17dを通じてベースプレート12上の所定位置に挟持部材5、6を位置決めする。
続いて、支持部材9及び一対の挟持部材5、6に対して、複数のガラス基板3を保持させると共に個々のガラス基板3の一つの辺部の両端における一方の組の二つの角部3a、3bに一対の研削面19a、19bがそれぞれ接触する状態で、砥石19を、ガラス基板3の板厚方向に移動可能に保持させる。具体的には、図1、図2及び図6に示すように、例えば42箇所の基板装着溝5a、6aにガラス基板3をそれぞれ装着しつつ支持部材9のくぼみ部9上に個々のガラス基板3の一つの辺部を支持させる。次いで、図6、図7に示すように、挟持部材5、6の段差部5b、6bの上面側から突出した個々のガラス基板3における研削対象の二つの角部3a、3bの直上に、一対の研削面19a、19bを含む凹部19cを下側に伏せた状態で砥石19を載置する。さらに、図1、図2に示すように、砥石挿入穴20a内に、砥石19の外形部分を挿入しつつ砥石可動枠20を一対の挟持部材5、6の最上面に載置する。
次に、砥石可動枠20、制御部2及びアクチュエータ7、8を互いに協働させ、図1、図5に示すように、個々のガラス基板3における一方の組の二つの角部3a、3bに一対の研削面19a、19bを接触させた砥石19を、ガラス基板3の板厚方向に往復動作させて二つの角部3a、3bを同時に面取り加工する。詳細には、制御部2の時間設定ボタン及び開始ボタンなどを介して自動運転操作を行うと、設定した時刻で、制御部2によりアクチュエータ7、8が駆動制御され、ロッド部7a、7bの前進後退動作が開始される。これにより、図1及び図5に示すように、ロッド部7a、7bに押される砥石可動枠20を介し、この砥石可動枠20の砥石挿入穴20a内に挿入された砥石19は、支持部材9及び挟持部材5、6上に配列される複数のガラス基板3の角部3a、3bの直上で板厚方向(矢印Y2−Y1方向)に往復運動を繰り返し、角部3a、3bを面取りする。この後、図7に示すように、研削が進んで、砥石19の最下面(底面)が、挟持部材5、6上面の段差部5b、6bと接触した時点で、それ以上の面取り加工が実質的に阻止される。また、制御部2は、設定した時間が経過(例えば砥石19が50往復する時間分経過)した時点で自動的に停止する。
次に、支持部材9及び一対の挟持部材5、6に対して、複数のガラス基板3を保持させると共に個々のガラス基板3の一つの辺部の両端における他方の組の二つの角部3c、3dに一対の研削面19a、19bがそれぞれ接触する状態で、砥石19を、ガラス基板3の板厚方向に移動可能に保持させる。具体的には、ガラス基板3の角部3a、3bに対する面取り加工終了後に砥石19(及び砥石可動枠20)を取り外し、さらに図8に示すように、一対の挟持部材5、6の上面の段差部5a、6b上に他方の支持部材10を載置した後、複数のガラス基板3と共に一対の挟持部材5、6並びに一方及び他方の支持部材9、10を上下に反転させる。
次に、上下の反転により上方に位置する一方の支持部材9を、一対の挟持部材5、6の上面に位置する段差部5c、6cから取り外し、図9に示すように、この段差部5c、6cの上面側から突出した個々のガラス基板3において新たに研削対象となった二つの角部3c、3dの直上に、一対の研削面19a、19bを含む凹部19cを下側に伏せた状態で砥石19を載置する。さらに、図1、図2に示すように、砥石挿入穴20a内に、砥石19の外形部分を挿入しつつ砥石可動枠20を挟持部材5、6の最上面に載置する。
この後、前記同様、砥石可動枠20、制御部2及びアクチュエータ7、8を互いに協働させ、図1、図5に示すように、個々のガラス基板3上の新たに研削対象となった他方の組の二つの角部3c、3dに一対の研削面19a、19bを接触させた砥石19を、ガラス基板3の板厚方向に往復動作させて二つの角部3c、3dを同時に面取り加工する。このような面取り方法では、複数のガラス基板3を一対の挟持部材5、6にセットする回数が実質的に一回だけなので、ガラス基板3の破損(欠け、割れなど)による歩留まりの低下を抑制でき、さらには、面取り加工の作業性を向上させることができる。
既述したように、本実施形態に係るガラス基板の角部面取り装置1では、矩形状の複数のガラス基板3を板厚方向に間隔を空けて保持すると共に、個々のガラス基板3の二つの角部3a、3b(又は角部3c、3d)に対し、凹部19cを構成する一対の研削面19a、19bを接触させた砥石19を、ガラス基板3の板厚方向(配列方向)に往復動作させることで、各ガラス基板3の二つの角部を同時に面取り加工することができる。
すなわち、本実施形態のガラス基板の角部面取り装置1によれば、砥石19上の一つの凹部19cを構成する一対の研削面19a、19bで二つの角部を同時に加工できるので、高い加工精度でしかも効率的に面取り加工を行うことができる。また、本実施形態のガラス基板の角部面取り装置1では、研削対象の角部との位置決めが重要となる複数の回転砥石などを用いずに、凹部19c内に一対の研削面19a、19bを持つ単一の砥石19で角部を研削するので、装置構成の簡易化を図ることができる。さらに、複数のガラス基板3どうしを間隔を空けて保持する本実施形態の装置では、面取り加工時にガラス基板表面を傷付けることなどを抑制できるので、例えば、面取り加工前にガラス基板3の表面に保護膜を形成する工程や、面取り加工後にこの保護膜を溶解、洗浄する工程などを実施する必要がなく、面取り加工の効率化を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した実施形態では、アクチュエータ7、8が、エアシリンダなどで構成されていたが、これに代えて、電磁気的に動作するソレノイド式のアクチェータを適用してもよいし、モータ、プーリ及びタイミングベルト(又は、モータとボールねじ)などを駆動機構として用いたアクチェータを選択することも可能である。
本発明の実施形態に係るガラス基板の角部面取り装置を概略的に示す外観図。 図1の角部面取り装置における主要部の構成を示す分解斜視図。 図2に示す角部面取り装置における主要部の平面図。 図3中のA部詳細図。 図1に示す角部面取り装置の正面図。 図1の角部面取り装置における主要部の側面図。 図6中のB部詳細図。 図1の角部面取り装置が備える一対の挟持部材上に載置された砥石に代えて、他方の支持部材を載置した状態を示す側面図。 図6に示す角部面取り装置の主要部を上下に反転させた状態を示す側面図。
符号の説明
1…ガラス基板の角部面取り装置、2…制御部、3…ガラス基板、3a,3b,3c,3d…ガラス基板の角部、5,6…挟持部材、5a,6a…基板装着溝、5b,5c,6b,6c…段差部、7,8…アクチュエータ、7a,8a…ロッド部、9,10…支持部材、9a,10a…くぼみ部、19…砥石、19a,19b…砥石の研削面、19c…砥石の凹部、20…砥石可動枠。

Claims (8)

  1. 互いに対向し異なる向きに傾斜する一対の研削面を含む凹部を備えた研削部材と、
    矩形状の複数のガラス基板を板厚方向に間隔を空けて保持すると共に、個々の前記ガラス基板における一つの辺部の両端の二つの角部に対し前記一対の研削面がそれぞれ接触する位置関係で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持する保持部材と、
    前記複数のガラス基板と共に前記保持部材に保持された前記研削部材を前記板厚方向に往復動作させる研削部材駆動機構と、
    を具備することを特徴とするガラス基板の角部面取り装置。
  2. 前記保持部材は、前記研削部材の外形の一部と摺動しつつ前記板厚方向への前記研削部材の往復動作を案内する摺動案内部を備えることを特徴とする請求項1記載のガラス基板の角部面取り装置。
  3. 前記保持部材は、個々の前記ガラス基板上の前記二つの角部が前記研削部材により所定量研削された場合に、前記研削部材の外形の一部と接触して前記二つの角部の研削を阻止するストッパ部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のガラス基板の角部面取り装置。
  4. 前記保持部材は、前記複数のガラス基板の縁部をそれぞれ装着可能とし、装着されたこれらのガラス基板を前記板厚方向に一定の間隔を空けて整列させる複数の基板装着溝を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス基板の角部面取り装置。
  5. 前記複数の基板装着溝は、その開口部側に向けて、個々の前記ガラス基板の板厚方向のクリアランスを拡げて行くテーパ構造を有することを特徴とする請求項4記載のガラス基板の角部面取り装置。
  6. 前記保持部材は、
    個々の前記ガラス基板における研削対象の前記二つの角部を両端に有する前記辺部と対向する辺部を、前記各ガラス基板を起立させた姿勢で底部側から支持する支持部材と、
    前記支持部材により支持された辺部の両端から起立する方向にそれぞれ延びる個々の前記ガラス基板上の二つの辺部を側方から挟持する一対の挟持部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラス基板の角部面取り装置。
  7. 前記保持部材は、個々の前記ガラス基板における研削対象の前記二つの角部の直上に、前記一対の研削面を含む凹部を通じて前記研削部材が載置されるように前記各ガラス基板及び前記研削部材を保持することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガラス基板の角部面取り装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガラス基板の角部面取り装置を用いたガラス基板の角部面取り方法であって、
    前記保持部材に対して、前記複数のガラス基板を保持させると共に個々の前記ガラス基板の一つの辺部の両端における一方の組の二つの角部に前記一対の研削面がそれぞれ接触する状態で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持させる工程と、
    個々の前記ガラス基板における前記一方の組の二つの角部に前記一対の研削面を接触させた前記研削部材を、前記研削部材駆動機構により前記板厚方向に往復動作させて前記一方の組の二つの角部を面取りする工程と、
    前記保持部材に対して、前記複数のガラス基板を保持させると共に個々の前記ガラス基板における他方の組の二つの角部に前記一対の研削面がそれぞれ接触する状態で、前記研削部材を前記板厚方向に移動可能に保持させる工程と、
    個々の前記ガラス基板上における前記他方の組の二つの角部に前記一対の研削面を接触させた前記研削部材を、前記研削部材駆動機構により前記板厚方向に往復動作させて前記他方の組の二つの角部を面取りする工程と、
    を有することを特徴とするガラス基板の角部面取り方法。
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