JP5031687B2 - 無線基地局装置、無線通信システム及び遅延補正方法 - Google Patents
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Description
遅延量=(第1の時間差−第2の時間差)/2+(下り装置内遅延量、上り装置内遅延量のいずれか大きい方の遅延量)
RTT=受信タイミング−送信タイミング−(最大遅延量×2)
この場合には、遅延補正前の送信タイミングと、遅延補正後の受信タイミングとを基準として計算すると共に、往復分の最大遅延量を差し引くことから、光ファイバにより接続された無線送受信装置を介して移動局装置と無線通信を行う場合においても、各セクタにおける遅延量を除外して正確にRTTを算出することが可能となる。
PD = Propagation測定値−最大遅延量
この場合には、遅延補正前の送信タイミングと、遅延補正後の受信タイミングとを基準として計算すると共に、片道分の最大遅延量を差し引くことから、光ファイバにより接続された無線送受信装置を介して移動局装置と無線通信を行う場合においても、各セクタにおける遅延量を除外して正確にPDを算出することが可能となる。
遅延量=(第1の時間差−第2の時間差)/2+(下り装置内遅延量、上り装置内遅延量のいずれか大きい方の遅延量)
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システム100のネットワーク構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係る無線通信システム100は、無線基地局装置10と、無線基地局装置10に接続される複数の無線送受信装置20とから構成される。無線送受信装置20は、無線基地局装置10が管理する通信エリアを分割した複数のセクタSに設けられ、無線基地局装置10と光ファイバ30を介して双方向に通信可能に接続されている。無線基地局装置10は、これらの無線送受信装置20を介してそれぞれのセクタSに位置する移動局装置としての携帯端末40との間で無線通信を行う。なお、図1においては、無線基地局装置10が、2つのセクタS1、S2に設けられた無線送受信装置20に接続されている場合について示しているが、セクタS及びこれに設けられる無線送受信装置20の数についてはこれに限定されるものではない。
遅延量 = (Toffset_MDE−Toffset_OF)/2+MAX{Xe、Ye}
なお、ここで、MAX{Xe、Ye}は、Xe及びYeのいずれか大きい値を算出する関数であるものとする。本算出式によれば、無線基地局装置10と、この無線送受信装置20との間の一方向の遅延量が算出される。このような遅延量の算出が無線基地局装置10に接続される全ての無線送受信装置20について行われる。
遅延量 = MAX{遅延量(1)、遅延量(2)・・・遅延量(S)}
なお、ここで、MAX{遅延量(1)、遅延量(2)・・・遅延量(S)}は、遅延量(1)、遅延量(2)・・・遅延量(S)のうち、最も大きい遅延量を算出する関数であるものとする。
遅延補正量(1) = 最大遅延量 − 遅延量(1)
遅延補正量(2) = 最大遅延量 − 遅延量(2)
・
・
遅延補正量(S) = 最大遅延量 − 遅延量(S)
このように算出した遅延補正値(ここでは、遅延補正値(1))を、遅延補正管理部12は、対応する遅延処理部11に設定する(ST308)。
RTT = 受信タイミング−送信タイミング−(最大遅延量×2)
PD = Propagation測定値−最大遅延量
10、50 無線基地局装置
11 遅延処理部
12 遅延補正管理部
13 ベースバンド処理部
20 無線送受信装置
21 遅延測定部
30 光ファイバ
40 携帯端末
Claims (6)
- 通信エリアを分割したセクタに設けられた無線送受信装置と光ファイバにより接続され、各セクタに位置する移動局装置と前記無線送受信装置を介して無線通信を行う無線基地局装置であって、
前記無線送受信装置との間で発生する遅延量であって、前記無線送受信装置における装置内遅延量の測定結果から前記光ファイバにおける光ファイバ遅延量を含む遅延量をセクタ毎に算出する遅延測定手段と、前記遅延測定手段により測定された遅延量の最大遅延量を検出すると共に、当該最大遅延量から各セクタの遅延量を減算して得られる遅延補正値を算出する遅延補正管理手段と、前記遅延補正値により、セクタ毎に前記無線送受信装置及び光ファイバを介して入力された前記移動局装置からの信号を遅延させる遅延補正手段と、前記遅延補正手段により遅延させた各セクタからの信号を、前記最大遅延量に応じた位置に受信窓を設定して取り込むベースバンド処理手段とを具備し、
前記遅延測定手段は、前記無線送受信装置に遅延測定を要求する遅延測定要求の送信時間と当該遅延測定要求に対する応答の受信時間との第1の時間差と、前記無線送受信装置内の受信系ブロックにおける下り装置内遅延量及び送信系ブロックにおける上り装置内遅延量と、前記無線送受信装置における前記遅延測定要求の受信時間と当該遅延測定要求に対する応答の送信時間との第2の時間差とから以下の式に従って各セクタの遅延量を算出することを特徴とする無線基地局装置。
遅延量=(第1の時間差−第2の時間差)/2+(下り装置内遅延量、上り装置内遅延量のいずれか大きい方の遅延量) - 前記遅延補正手段は、セクタ毎に前記移動局装置に対する送信信号を遅延させる送信遅延補正部と、セクタ毎に前記移動局装置からの受信信号を遅延させる受信遅延補正部とを有することを特徴とする請求項1記載の無線基地局装置。
- 前記ベースバンド処理手段は、前記移動局装置に対する信号を前記送信遅延補正部に出力する時点を送信タイミングとする一方、前記移動局装置からの信号を前記受信遅延補正部から入力された時点を受信タイミングとし、以下の式に従って各セクタにおけるRTT(Round Trip Time)を算出することを特徴とする請求項2記載の無線基地局装置。
RTT=受信タイミング−送信タイミング−(最大遅延量×2) - 前記ベースバンド処理手段は、前記移動局装置に対する信号を前記送信遅延補正部に出力する時点を送信タイミングとする一方、前記移動局装置からの信号を前記受信遅延補正部から入力された時点を受信タイミングとし、以下の式に従って各セクタにおけるPD(Propagation Delay)を算出することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の無線基地局装置。
PD = Propagation測定値−最大遅延量 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線基地局装置と、前記無線基地局装置からの遅延測定の要求に応じて前記装置内遅延量を測定する装置内遅延測定手段を有する無線送受信装置とを具備することを特徴とする無線通信システム。
- 通信エリアを分割したセクタに設けられた無線送受信装置と光ファイバにより接続され、前記無線送受信装置を介して各セクタに位置する移動局装置と無線通信を行う無線基地局装置で前記無線送受信装置との間で通信する際の遅延補正方法であって、
前記無線送受信装置との間で発生する遅延量であって、前記無線送受信装置における装置内遅延量の測定結果から前記光ファイバにおける光ファイバ遅延量を含む遅延量をセクタ毎に算出するステップと、算出された前記遅延量の最大遅延量を検出すると共に、当該最大遅延量から各セクタの遅延量を減算して得られる遅延補正値を算出するステップと、セクタ毎に測定された前記遅延量の最大遅延量に応じた位置にベースバンド処理部の受信窓を設定するステップと、前記遅延補正値により、セクタ毎に前記無線送受信装置及び光ファイバを介して入力された前記移動局装置からの信号を遅延させるステップとを具備し、
前記無線送受信装置に遅延測定を要求する遅延測定要求の送信時間と当該遅延測定要求に対する応答の受信時間との第1の時間差と、前記無線送受信装置内の受信系ブロックにおける下り装置内遅延量及び送信系ブロックにおける上り装置内遅延量と、前記無線送受信装置における前記遅延測定要求の受信時間と当該遅延測定要求に対する応答の送信時間との第2の時間差とから以下の式に従って各セクタの遅延量を算出することを特徴とする遅延補正方法。
遅延量=(第1の時間差−第2の時間差)/2+(下り装置内遅延量、上り装置内遅延量のいずれか大きい方の遅延量)
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