JP5031590B2 - 船舶 - Google Patents

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Description

この発明は、操船席側からの電気信号により、船外機等の船舶推進装置を転舵させるようにした、いわゆる電動ステアリング装置を搭載した船舶に関するものである。
従来からこの種の船舶においては、特許文献1に記載されたようなものがある。即ち、この特許文献1には、船体の外部に、内燃機関と進行用のプロペラなどを備えた船舶推進装置(船外機)が設けられ、船体と船外機との接続部分には、船外機を水平方向に回動させるための転舵モータが設けられ、転舵モータと操船席に設けられた船舶推進装置作動手段としてのステアリングとが信号の送受信が可能な信号ケーブル(電線)によって接続されている。ステアリングには回転角センサが設けられ、転舵モータは回転角センサの検知したステアリングの回転方向及び回転角に基づいて回転して船外機を転舵させるようにしている。
特許第2959044号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明においては、バッテリ充電量が減ってきて転舵を行う転舵モータ出力が転舵荷重よりも小さいと、転舵が十分に行われない可能性があるので、転舵を有効に行える制御の実現が望まれる。
そのほか、複数の船外機が装備される多機掛けの船舶では、旋回時、左右の船外機の転舵荷重が相違する。また、搭載されるボート、走行条件によって転舵荷重が変わる。特許文献1の船舶用転舵装置や従来の他の船舶用転舵装置では、船舶推進装置毎に発電し、補機、PTT(パワートリム・チルト装置)、エンジンスタータ、ステアリング装置などに電力を供給しているが、重荷ボート、トリムIN条件、高速走行、急操舵、などの特定の条件で、ステアリング電力が不足して応答遅れの懸念や、バッテリ電圧低下による始動不良の懸念がある。
そこで、この発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、バッテリ充電量が減ってきてモータ出力が小さくなった場合等においても、転舵を有効に行えるようにすることができる船舶を提供することを課題としている。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、船体に回動可能に配設される船舶推進装置と、前記船体に設けられ、操船者に操舵される船舶推進装置作動手段と、前記船舶推進装置作動手段の操舵に基づいて前記船舶推進装置を転舵させる転舵モータと、該転舵モータ及び前記船舶推進装置作動手段を電気的に接続する信号ケーブルとを有する船舶であって、航行状態で前記船舶推進装置を転舵させるのに必要な前記転舵モータの必要出力値を算出する転舵荷重検出手段と、前記転舵モータが出力することができる可能出力値を検出するモータ出力検出手段と、前記転舵荷重検出手段からの必要出力値と、前記モータ出力検出手段からの可能出力値とを比較する第2予測判断手段と、該第2予測判断手段により、前記必要出力値が前記可能出力値より大きいと判断されたときに、前記バッテリの充電量を増加させ、及び又は負荷電力を減少させるように制御する負荷電力制御手段と、前記転蛇モータの前記モータ出力が前記必要出力値を上回り、かつ、前記バッテリの充電量が前記船舶の航行に必要な最小の充電量である閾値よりも大きい場合、前記船舶推進装置作動手段の操舵に基づいて前記転舵モータを制御する通常時転蛇駆動制御手段とを有する船舶としたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記転舵荷重検出手段は、走行状態、転舵状態、前記船舶推進装置状態、前記転舵モータ駆動状態の少なくとも何れか一つの状態から、前記必要出力値を算出するようにしたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記モータ出力検出手段は、バッテリ電圧、バッテリ電流、前記転舵モータ温度、前記転舵モータ故障状態、前記船舶推進装置の駆動数の少なくとも何れか一つの状態から、前記可能出力値を検出するようにしたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記負荷電力制御手段は、前記船舶推進装置のエンジンの駆動数、前記トリムの駆動、エンジンスタータの駆動、エンジン回転数、バッテリ接続数及び駆動する発電機の数の少なくとも何れか一つを制御して、前記転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして前記可能出力値を大きくするように制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記負荷電力制御手段は、前記転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして、前記転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして前記可能出力値を大きくするように制御するようにしたことを特徴とする。
上記請求項1に記載の発明によれば、転舵荷重検出手段が検知した必要出力値(転舵荷重)とモータ出力検出手段が検出した可能出力値とを比較することにより、バッテリ充電量が減ったりして転舵を行う可能出力値が転舵荷重よりも小さくなるときには、負荷電力制御手段を介して制御を行なうことにより、モータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、転舵荷重検出手段は、走行状態、転舵状態、船舶推進装置状態、転舵モータ駆動状態の少なくとも何れか一つの状態から、必要出力値を算出するようにしたため、転舵荷重のより適正な検出を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、モータ出力検出手段は、バッテリ電圧、バッテリ電流、転舵モータ温度、転舵モータ故障状態、船舶推進装置の駆動数の少なくとも何れか一つの状態から、可能出力値を検出するようにしたため、モータ出力のより適正な検出を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、負荷電力制御手段は、船舶推進装置のエンジンの駆動数、トリムの駆動、エンジンスタータの駆動、エンジン回転数、バッテリ接続数及び駆動する発電機の数の少なくとも何れか一つを制御して、転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして可能出力値を大きくするように制御したため、より適切にモータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記負荷電力制御手段は、前記転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして、前記転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして前記可能出力値を大きくするように制御するようにしたため、より適切にモータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図5には、この発明の実施の形態1を示す。
まず、構成を説明すると、この実施の形態1の船舶1は、船体1aの船尾に「船舶推進装置」としての船外機12を回動可能に備え、「船舶推進装置作動手段」としてのステアリング装置13が操船者に操舵されることにより、転舵モータ14が船外機12を転舵させるように構成されている。この転舵モータ14とステアリング装置13とが信号ケーブル15a,15dで電気的に接続され、この信号ケーブル15a,15dの間に転舵制御手段16が配設され、転舵制御手段16により転舵モータ14が制御されるように構成されている。
その船外機12は、プロペラ27によって船舶1に推進力を与えるとともに船舶1の進行方向を変え、この船外機12には、タブトリム28が設けられている。
船外機12の船外機本体12aは、プロペラ27を回転駆動するエンジン29を内部に収納し、船体1aの後端部を形成する船尾板1bに、クランプブラケット1c及びこのクランプブラケット1cに装着されたスイベルブラケット1dを介して取り付けられている。スイベルブラケット1dは図1の紙面に対して垂直方向に延びるスイベル軸受1eを備え、船外機本体12aにはスイベル軸受1eに回動自在に支承されるスイベル軸1fが取り付けられている。スイベル軸1fには旋回機構(図示しない)が接続され、この旋回機構を転舵モータ14で駆動させることにより、船外機12を転舵させるように構成されている。
船体1aの運転席前方には、ステアリング装置13が設けられている。ステアリング装置13のステアリングホイール13aの中心部にはステアリング軸13bの先端部が接合され、ステアリング軸13bの末端部はステアリング制御部13cに挿入されて回動可能に支えられている。ステアリング制御部13cの内部において、ステアリング軸13bの周囲にはステアリング軸13bの回動速度及び回動方向を検知する回転センサ13dと、ステアリング軸13bの転舵角を検知する角度センサ13eと、ステアリングホイール13aの操舵方向、操作角度、操作速度を検知する転舵荷重検出手段20の一部と、ステアリングホイール13aに手応えを付与する反トルクモータ13fとが設けられている。
ステアリング制御部13cは信号ケーブル15aによって転舵制御手段16に接続され、転舵制御手段16は信号ケーブル15bによって船外機本体12aに設けられた船外機側コントローラ30に接続されている。なお、この転舵制御手段16は、ステアリング装置13側や船外機側コントローラ30側に配設することもできる。
この転舵制御手段16は、実装されたプログラムに基づいて各種装置の制御を行うように構成されている。図2に示すように、転舵制御手段16は、負荷電力制御手段17と転舵荷重制御手段18と通常時転舵駆動制御手段19と転舵荷重検出手段20とモータ出力検出手段21と非常時制御手段22とを有し、この非常時制御手段22は、第2予測判断手段23、第2非常時制御手段24、第1予測判断手段25、第1非常時制御手段26を有している。
その転舵荷重検出手段20は、航行状態で船外機12を転舵させるのに必要な転舵モータ14の必要出力値を算出すると共に、モータ出力検出手段21は、当該航行状態において転舵モータ14が出力することができる可能出力値を検出するように構成されている。
その可能出力値は、主にバッテリの充電量に転舵モータ14の出力低下量を加味して算出される。そのバッテリの充電量はバッテリの電圧値から検知され、又、転舵モータ14の出力低下は、転舵モータ14の温度や長期使用による劣化などに起因して発生し、それらの要因の影響度を計数化して出力低下量を算出するようにしている。
そして、第2予測判断手段23は、その転舵荷重検出手段20からの必要出力値と、モータ出力検出手段21からの可能出力値とを比較するように構成されている。
この負荷電力制御手段17は、この第2予測判断手段23により、前記必要出力値が前記可能出力値より大きいと判断されたときに、第2非常時制御手段24を介して転舵モータ14に供給される電力を現時点より大きくして可能出力値を大きくする(電力を確保する)ように制御すべく構成されている。
また、転舵荷重制御手段18は、この第2予測判断手段23により、前記必要出力値が前記可能出力値より大きいと判断されたときに、第2非常時制御手段24を介して必要出力値を現時点より小さくするように制御すべく構成されている。
さらに、第1予測判断手段25は、転舵モータ14へ電力を供給するバッテリの実際の充電量と、走行状態に応じて予め定められた閾値とを比較するように構成されている。
なお、その実際の充電量の代わりに、予測使用電流から算出したバッテリの予測の充電量と閾値とを比較することもできる。すなわち、予測使用電流は、走行状態(エンジン回転数、船舶走行速度等)から必要出力を算出し、その結果から必要電流を算出し、所定時間後のバッテリの残量(予測の充電量)を算出する。或いは、バッテリ充電量の変化(所定時間の電圧変化等)から所定時間後のバッテリの残量を算出することもできる。
負荷電力制御手段17は、この第1予測判断手段25により、前記閾値が前記バッテリの充電量より大きいと判断されたときに、第1非常時制御手段26を介して転舵モータ14に供給される電力を現時点より大きくして可能出力値を大きくするように制御すべく構成されている。
また、転舵荷重制御手段18は、この第1予測判断手段25により、前記閾値が前記バッテリの充電量より大きいと判断されたときに、第1非常時制御手段26を介して必要出力値を現時点より小さくするように制御すべく構成されている。
その負荷電力制御手段17とは、転舵モータ14の電力制御部17aにより転舵モータ14に対する電力供給を制御し、エンジンスタータ(図示省略)の電力制御部17bによりエンジンスタータに対する電力供給を制御し、トリム装置の電力制御部17cによりトリム装置に対する電力供給を制御し、エンジン駆動発電機(図示省略)の電力制御部17dによりエンジン駆動発電機(図示しない)の発電量を制御し、その他の負荷電力制御部17eによりその他の各種電気機器の負荷電力について大きさを制御する手段である。そのエンジンスタータの電力制御は、多機掛けの場合にエンジンスタータを駆動できる船外機の数を制限して電力消費量を抑えることもできる。
転舵荷重制御手段18とは、転舵荷重(必要出力値)の大小に影響を及ぼす要素を制御する手段であり、転舵荷重を小さくするときには、トリム制御部18aによりトリムアップ、船速度・エンジン回転速度制御部18bにより速度低下・エンジン回転速度低下、舵角制限反力制御部18cにより舵角制限・反力増加、応答レベル・ゲイン制御部18dにより応答レベル低下・ゲインの変更等の各種制御、ワーニングミスマッチ修正部18eによりトランサム高さの調整や後付けキャビテーションプレートの変更、タブトリムセッティング等のワーニングミスマッチ修正等の各手段を講じることで船外機12の転舵荷重を制御する手段である(図2参照)。なお、このワーニングミスマッチ修正部18eは、転舵荷重を小さくする必要が生じたときには、操船者に知らせることで、トランサム高さを調整したり、後付けキャビテーションプレートを交換したり、タブトリムセッティングを調整することにより、転舵荷重(必要出力値)を小さくすることができる。
その通常時転舵駆動制御手段19は、モータ出力が転舵荷重を上回り、かつ、バッテリ充電量が航行に必要な最小の充電量である閾値よりも大きいときには、船舶推進装置作動手段13の操舵に基づいて、詳しくは、負荷電力制御手段17及び転舵荷重制御手段18の各制御要素を例えばモータ特性と船外機12を転舵させるために必要なトルク量とに基づいて転舵モータ14等を制御する手段である(図3のステップS9)。
転舵荷重検出手段20とは、転舵荷重の要因となる制御要素の各状態を検出して必要な必要出力値を算出する手段である。この転舵荷重検出手段20は、転舵状態検知手段20a、走行状態検知手段20b、船外機状態検知手段20c、モータ状態検知手段20dから選ばれる1つ又は複数の手段によって検知したデータに基づいて、必要出力算出手段20eにおいて演算を行い、必要出力値を算出する手段である(図3のステップS1,S2)。
転舵状態検知手段20aは、航角、速度、加速、ハンドル操作がどのような状態にあるかをそれぞれ検出することにより転舵状態を検知する。転舵状態検知手段20aは、船外機12の近傍に設けられる転舵角センサ31の検知信号を含んで転舵状態を検知する。
走行状態検知手段20bは、速度とエンジン回転数の大きさ、加速度の大きさ、推力、トリム角度、重量、喫水位置のそれぞれの状態を総合的に判断して走行状態を検知する。
船外機状態検知手段20cは、OM数(船外機数)、搭載位置、プロペラ開口方向、プロペラ形状、タブトリムセッティング、トランサムの高さと長さ、後付けキャビテーションプレートの有無や状態を総合的に判断して船外機状態を検知する。
モータ状態検知手段20dは、制御偏差とゲインとで決まる転舵モータ14の応答性、転舵モータ14の駆動数、転舵モータ14の温度、モータ駆動回路部の温度、故障・ロック・ショート、バッテリ電圧がそれぞれどのような状態にあるかを総合的に判断してモータ状態を検知する。
モータ出力検出手段21は、転舵モータ電源状態検知手段21aと、モータ数とモータドライバ温度検知手段21bと、バッテリ電圧検知手段21cと、転舵モータ電流検知手段21dと、制御・ゲイン検知手段21eと、その他の電動系状態検知手段21fから選ばれる1つ又は複数の手段によって検知したデータに基づいて、出力算出手段21gにおいて演算を行い、転舵モータ14の出力を算出する手段である(図3のステップS3〜S6)。
一方、第2予測判断手段23は、転舵荷重検出手段20が検知・算出した転舵荷重(必要出力値)と、モータ出力検出手段21が検知・算出した可能出力値とを比較して転舵出力が不足するか否かを予測する手段である(図3のステップS7)。
第2非常時制御手段24は、第2予測判断手段23が船外機出力の不足を予測するとき、負荷電力制御手段17を介して転舵モータ14の転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして転舵モータ14の転舵制御のための電力を確保(可能出力値を大きく)し、かつ、転舵荷重制御手段18を介して船外機12の転舵荷重を小さく(必要出力値を現時点より小さく)する制御を行う手段である(図3のステップS10,S11)。
より詳しくは、第2非常時制御手段24は、負荷電力制御手段17により、エンジンスタータ(図示しない)と、タブトリム28と、エンジン駆動発電機(図示しない)、等の各種電気機器の負荷電力を小さくする制御を行うと共に、転舵荷重制御手段18により、トリム制御部18aでトリムアップ制御を行い、船速度・エンジン回転速度制御部18bで速度低下・エンジン回転速度低下制御を行い、舵角制限反力制御部18cで舵角制限・反力増加制御を行い、応答レベル・ゲイン制御部18dで応答レベル低下・ゲインの変更制御を行い、又、ワーニングミスマッチ修正部18eによりトランサム高さや後付けキャビテーションプレートやタブトリムセッティング等のワーニングミスマッチ修正の各手段を講じることで船外機12の転舵荷重をモータ出力よりも小さくする制御を行う。
第1予測判断手段25は、第2予測判断手段23が船外機出力の不足を予測しないと判断したときに、引き続いてバッテリ充電量が閾値よりも小さくなるか否かを予測する手段である(図3のステップS8)。
第1非常時制御手段26は、第1予測判断手段25がバッテリ充電量が閾値よりも小さくなることを予測するとき、上記と同様に、負荷電力制御手段17を介して転舵モータ14の転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして転舵モータ14の転舵制御のための電力を確保(可能出力値を大きく)し、かつ、転舵荷重制御手段18を介して船外機12の転舵荷重を小さく(必要出力値を現時点より小さく)する制御を行う手段である(図3のステップS10,S11)。
次に、作用について図3に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、転舵荷重検知手段20により走行状態検知、転舵状態検知、船外機状態(OM状態)検知、モータ状態検知を行い(ステップS1)、次いで、各検知信号に基づいて転舵を行うための必要出力値(転舵荷重)の算出を行う(ステップS2)。また、モータ出力検知手段21により転舵モータ14の電流及びバッテリ電圧を検知する(ステップS3,ステップS4)と共に、転舵モータ14の状態を検知し(ステップS5)、さらに、これらの検知結果からモータ出力を算出する(ステップS6)。
次いで、上記算出されたモータ出力と転舵荷重とを第2予測判断手段23に入力し、第2予測判断手段23において、モータ出力が転舵荷重よりも大きいか否かを比較判断し(ステップS7)、大きいときは“YES”の判断となり、続いて、上記バッテリ電圧検知(ステップS4)によって算出したバッテリ充電量を、バッテリ充電量が航行に必要な最小の充電量である閾値よりも大きいか否かを比較判断し(ステップS8)、大きいときは“YES”の判断となり、通常時転舵駆動制御手段19により負荷電力制御手段17と転舵荷重制御手段18に対して通常制御を行う(ステップS9)。
すなわち、モータ出力が転舵荷重を上回り、かつ、バッテリ充電量が航行に必要な最小の充電量である閾値よりも大きいときには、船舶推進装置作動手段13の操舵に基づいて、転舵荷重検知手段20により算出した必要転舵荷重よりも大きなモータ出力で通常転舵駆動制御を行う。
前記ステップS7の判断において、モータ出力よりも転舵荷重が大きいときは、“NO”と判断され、負荷電力制御手段17にて転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして転舵荷重の制御のための電力を確保し(ステップS10)、かつ、転舵荷重制御手段18を介して転舵荷重を小さくする制御を行なう(ステップS11)。
ちなみに、図4に示すように、設定した性能の特性線A1に対して、充電電圧が低下した場合等には性能が低下して特性線A2に示すようになり、この特性線A2における可能出力値が必要出力値より小さくなる場合(ステップS7で“NO”の場合)があるが、この場合に、負荷電力制御手段17等により電力を確保等することにより、可能出力値を必要出力値より大きくすることができる。
前記ステップS8の判断において、バッテリ充電量が閾値よりも小さくなるときは、“NO”の判断となり、前記ステップS10及びステップS11へ進み、上記と同様な制御が行われる。
ちなみに、図5に示すように、図中実線で示す特性線B1に対して、走行状態の変化により、破線に示すように特性線B2,B3が変化し、バッテリ充電量が閾値より小さくなる場合があるが、この場合に、転舵荷重制御手段18等により、転舵荷重を小さくする制御を行うことにより、転舵力を確保するようにすることができる。
この実施の形態によれば、転舵荷重検出手段20が検知した転舵荷重とモータ出力検出手段21が検知したモータ出力とを比較判断することにより、バッテリ充電量が減ったりして転舵を行うモータ出力が転舵荷重よりも小さくなるときには、負荷電力制御手段17や転舵荷重制御手段18を介して制御を行なうことにより、モータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
また、バッテリ充電量が閾値よりも小さくなるときにおいても、上記と同様に負荷電力制御手段17や転舵荷重制御手段18を介して制御を行ない、転舵制御を良好に行うことができる。
さらに、必要出力の検知は、走行状態、転舵状態、船外機状態、モータ駆動状態の何れかから算出するので、転舵モータ14の転舵を行うための必要出力を適正に算出できる。充電に応じた制御は、バッテリ電圧に応じて設定した閾値電流と、実際の電流、又は、予測使用電流とを比較して決定するので、充電状態に応じた適正な制御が実現できる。
また、転舵荷重制御手段18は、トリム、エンジン回転、転舵角、操舵反力、モータ駆動電源の何れかを制御するので、転舵荷重を効果的に小さくできる。
さらに、負荷電力制御手段17は、船外機エンジンの駆動数、タブトリム28の駆動、エンジンスタータの駆動、エンジン回転数、バッテリ接続数及び駆動する発電機の数の少なくとも何れか一つを制御して、転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして可能出力値を大きくするように制御したため、より適切にモータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
[発明の実施の形態2]
図6には、この発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態2は、制御方法が実施の形態1のものと相違する。
すなわち、この実施の形態2は、実施の形態1の図3に示すステップS7とステップS8とが並列に設けられると共に、ステップS7で、「NO」の時には、ステップS10に進み、実施の形態1と同様に、電力を確保するように充電量を増加させたり、モータ出力を確保するように負荷を低減させるようにしている。ステップS7で、「YES」の時には、ステップS9に進み、実施の形態1と同様の制御を行う。
ステップS8で、「NO」の時には、ステップS11に進み、実施の形態1と同様に、転舵荷重を小にするように走行制限を行うようにしている。ステップS8で、「YES」の時には、ステップS9に進み、実施の形態1と同様の制御を行う。
このようにしても、モータ出力を確保して推進力を引き続き確保しつつ転舵制御を良好に行うことができる。
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記各実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されることを示すものではない。
この発明の実施の形態1における船舶の平面概略図である。 同実施の形態1における機能ブロック図である。 同実施の形態1における転舵の具体的手順を示すフローチャートである。 同実施の形態1における転舵速度と荷重との関係を示すグラフ図である。 同実施の形態1における基準電流とバッテリ電圧との関係を示すグラフ図である。 この発明の実施の形態2における図3に相当するフローチャートである。
符号の説明
1 船舶
1a 船体
12 船外機
13 船舶推進装置作動手段
14A,14B 転舵モータ(転舵駆動手段)
15a〜15d 信号ケーブル
16 転舵制御手段
17 負荷電力制御手段
18 転舵荷重制御手段
19 通常時転舵駆動制御手段
20 転舵荷重検出手段
21 モータ出力検出手段
22 非常時制御手段
23 第2予測判断手段
24 第2非常時制御手段
25 第1予測判断手段
26 第1非常時制御手段

Claims (5)

  1. 船体に回動可能に配設される船舶推進装置と、前記船体に設けられ、操船者に操舵される船舶推進装置作動手段と、前記船舶推進装置作動手段の操舵に基づいて前記船舶推進装置を転舵させる転舵モータと、該転舵モータ及び前記船舶推進装置作動手段を電気的に接続する信号ケーブルとを有する船舶であって、
    航行状態で前記船舶推進装置を転舵させるのに必要な前記転舵モータの必要出力値を算出する転舵荷重検出手段と、
    前記転舵モータが出力することができる可能出力値を検出するモータ出力検出手段と、
    前記転舵荷重検出手段からの必要出力値と、前記モータ出力検出手段からの可能出力値とを比較する第2予測判断手段と、
    該第2予測判断手段により、前記必要出力値が前記可能出力値より大きいと判断されたときに、前記バッテリの充電量を増加させ、及び又は負荷電力を減少させるように制御する負荷電力制御手段と
    前記転蛇モータの前記モータ出力が前記必要出力値を上回り、かつ、前記バッテリの充電量が前記船舶の航行に必要な最小の充電量である閾値よりも大きい場合、前記船舶推進装置作動手段の操舵に基づいて前記転舵モータを制御する通常時転蛇駆動制御手段とを有することを特徴とする船舶。
  2. 前記転舵荷重検出手段は、走行状態、転舵状態、前記船舶推進装置状態、前記転舵モータ駆動状態の少なくとも何れか一つの状態から、前記必要出力値を算出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の船舶。
  3. 前記モータ出力検出手段は、バッテリ電圧、バッテリ電流、前記転舵モータ温度、前記転舵モータ故障状態、前記船舶推進装置の駆動数の少なくとも何れか一つの状態から、前記可能出力値を検出するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶。
  4. 前記負荷電力制御手段は、前記船舶推進装置のエンジンの駆動数、前記トリムの駆動、エンジンスタータの駆動、エンジン回転数、バッテリ接続数及び駆動する発電機の数の少なくとも何れか一つを制御して、前記転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして前記可能出力値を大きくするように制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の船舶。
  5. 前記負荷電力制御手段は、前記転舵制御に使用する電力を除く電気機器の負荷電力を小さくして、前記転舵モータに供給される電力を現時点より大きくして前記可能出力値を大きくするように制御するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の船舶。
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