以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(番組管理システム)
図1は番組管理システムを示している。図2は、図1中の番組管理システム1をブロック図により示したものである。
図1に示すように、番組管理システム1は、レコーダ2、ディスプレイ装置3およびカメラ付き携帯端末4を備えている。レコーダ2は、本発明の番組管理情報処理装置の実施形態である。また、携帯端末4は、本発明の端末装置の実施形態である。ディスプレイ装置3はレコーダ2に例えば接続コードを介して接続されている。
番組管理システム1は、レコーダ2に記憶された番組管理情報を携帯端末4に情報画像51を介して転送することができる。
レコーダ2は、例えばテレビ放送局から送信される番組コンテンツ情報を受信し、この番組コンテンツ情報を再生し、または記憶(録画)することができる。番組コンテンツ情報とは、例えば、映像データ、音声データなどを含むテレビ番組のコンテンツデータである。
レコーダ2は番組録画予約機能を有する。番組録画予約機能とは、例えばユーザが指定した番組を、レコーダ2が自動的に受信し、これを自動的に記憶する機能である。
レコーダ2は、番組録画予約が行われたとき、番組録画予約に関する情報および録画予約された番組に関する情報(以下、「番組録画予約情報」という。)を記憶する。番組録画予約情報には、例えば、録画予約された番組の録画開始日時、当該番組のタイトル名およびジャンルなどがある。
また、レコーダ2は番組視聴予約機能を有する。番組視聴予約機能とは、例えばユーザが指定した番組を、レコーダ2が自動的に受信し、再生する機能である。
レコーダ2は、番組視聴予約が行われたとき、番組視聴予約に関する情報および視聴予約された番組に関する情報(以下、「番組視聴予約情報」という。)を記憶する。番組視聴予約情報には、例えば、視聴予約された番組の視聴開始日時、当該番組のタイトル名およびジャンルなどがある。
また、レコーダ2は録画済みの番組コンテンツ情報の管理を行う機能を備えている。具体的には、レコーダ2は、録画済みの番組コンテンツ情報、すなわち、記憶部14(図3参照)に記憶されている番組コンテンツ情報のリストを作成し、このリストをディスプレイ装置3の画面3Aに表示する機能を備えている。さらに具体的には、レコーダ2は、例えば番組コンテンツ情報の録画を行うときに、この番組コンテンツ情報に関する管理情報(以下、これを「コンテンツ管理情報」という。)を記憶する。コンテンツ管理情報には、例えば、録画された番組の開始日時、当該番組のタイトル名およびジャンルなどがある。レコーダ2はコンテンツ管理情報を用いて、録画済み番組コンテンツ情報のリストを作成することができる。
また、レコーダ2は、放送局などからEPG(Electronic Program Guide)情報を受信し、EPG情報(例えば番組詳細情報)を番組録画予約情報、番組視聴予約情報およびコンテンツ管理情報に加える機能を備えている。
また、レコーダ2は、番組管理情報を携帯端末4に転送する機能を有する。番組管理情報を携帯端末4に転送するとき、レコーダ2は、番組管理情報を情報画像51に変換し、この情報画像51をディスプレイ装置3の画面3Aに表示する。番組管理情報には、上述した番組録画予約情報、番組視聴予約情報およびコンテンツ管理情報が含まれる。また、情報画像51は、例えば2次元コード画像であり、より具体的にはQRコード画像である。
一方、携帯端末4は例えば携帯電話であり、一般の電話機能を備えている。さらに、携帯端末4は、レコーダ2から番組管理情報を取得し、この取得した番組管理情報を携帯端末4の表示部33などを介してユーザに提供する機能を備えている。
すなわち、携帯端末4はカメラ32を備えている。番組管理情報を取得するとき、ユーザは、ディスプレイ装置3の画面3Aに表示された情報画像51を、カメラ32で撮影する。これにより、情報画像51が携帯端末4に取り込まれる。続いて、携帯端末4は、情報画像51を番組管理情報に変換し、この番組管理情報に基づいて、例えば番組録画予約リスト、番組視聴予約リストまたは番組コンテンツ情報リストなどを生成し、これを表示部33に表示する。
また、携帯端末4は、スケジュール機能およびアラーム機能を有する。さらに、携帯端末4は、情報画像51を介して取得された番組管理情報に基づいて、スケジュール管理情報を生成したり、番組視聴開始時刻などにアラームを鳴らしたりすることもできる。
(レコーダ)
図3はレコーダ2の内部構造を示している。
図3に示すように、レコーダ2は、番組管理情報処理部11、受信部12、再生部13、記憶部14、操作部15、記憶制御部16、日時測定部17、日時指定部18および動作制御部19を備えている。これらはバスを介して相互に接続されている。
番組管理情報処理部11は、番組管理情報を情報画像に変換し、この情報画像をディスプレイ装置3に出力する。番組管理情報処理部11の詳細については後述する。
受信部12は、例えば放送局から送信された番組コンテンツ情報を受信する。受信部12は例えばデジタルチューナ回路である。
再生部13は、受信部12により受信された番組コンテンツ情報を再生し、当該再生された番組コンテンツ情報をディスプレイ装置3に出力する。再生部13は例えば映像データデコーダおよび音声データデコーダである。
記憶部14は、番組コンテンツ情報および番組管理情報を記憶する。記憶部14は、記憶装置であり、例えばハードディスクドライブである。
操作部15は、ユーザがレコーダ2を操作するためのユーザーインターフェースに関する回路およびスイッチなどである。操作部15は、例えばリモートコントロール(リモコン)装置用のインターフェースを備えている。
記憶制御部16は記憶部14を制御する。記憶制御部16は、例えば、受信部12により受信された番組コンテンツ情報を記憶部14に記憶させる。さらに、記憶制御部16は、番組管理情報の記憶部14に対する記憶および読み取りを行う。記憶制御部16は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはLSI(Large Scale Integration)回路などにより構成されている。
日時測定部17は日時(年月日および時刻)を測定する。日時測定部17は例えば時計である。
日時指定部18は番組録画開始日時および番組視聴開始日時を指定する。日時指定部18は例えばCPUまたはLSI回路などにより構成されている。
動作制御部19は、日時測定部17により測定された日時が日時指定部18により指定された番組視聴開始日時になったときに番組コンテンツ情報の再生を開始するように受信部12および再生部13などを制御する。また、動作制御部19は、日時測定部17により測定された日時が日時指定部18により指定された番組録画開始日時になったときに番組コンテンツ情報の記憶を開始するように受信部12および記憶制御部16などを制御する。動作制御部19は例えばCPUまたはLSI回路などにより構成されている。
図4は番組管理情報処理部11の内部構造を示している。
図4に示すように、番組管理情報処理部11は、変換部21、情報画像データエンコード部22、情報画像生成部23および情報画像出力部24を備えている。
変換部21は、記憶部14に記憶された番組管理情報を転送コードおよび転送データに変換する。変換部21は例えばコンバータおよびマルチプレクサから構成されている。
転送コードとは、番組管理情報に割り当てられた符号である。転送データとは、番組管理情報を示すテキストデータである。転送コードおよび転送データの詳細については後述する。
情報画像データエンコード部22は、変換部21により変換された転送コードおよび転送データをエンコードし、これにより情報画像データを生成する。情報画像データエンコード部22は例えばQRコードエンコーダである。
情報画像データは、例えば2次元コードであり、より具体的にはQRコードである。
情報画像生成部23は、情報画像データエンコード部22により生成された情報画像データに対応する情報画像を生成する。情報画像生成部23は例えばビデオプロセッサである。
情報画像出力部24は、情報画像生成部23により生成された情報画像をディスプレイ装置3に出力する。情報画像出力部24は例えばビデオインターフェース回路である。
図5は、レコーダ2のより具体的な構成例であるハードディスクドライブレコーダ100を示している。
図5中の番組管理情報処理回路101は番組管理情報処理部11の具体例である。デジタルチューナ102は受信部12の具体例である。映像/音声デコーダ103は再生部13の具体例である。ハードディスクドライブ104は記憶部14の具体例である。リモコンインターフェース105は操作部15の具体例である。時計106は日時測定部17の具体例である。CPU107、ROM(Read Only Memory)108およびRAM(Random Access Memory)109は、記憶制御部16、日時指定部18および動作制御部19の具体例である。すなわち、ROM108には、記録制御部16、日時指定部18および動作制御部19などの動作を実現するための制御プログラムが記憶されており、CPU107はこの制御プログラムをROM108から読み取り、これを実行する。RAM109はCPU107が制御プログラムを実行するときに作業メモリーなどとして用いられる。
図6は番組管理情報処理回路101の内部構造を示している。
図6中のコンバータ111およびマルチプレクサ112は変換部21の具体例である。QRコードエンコーダ113は情報画像データエンコード部22の具体例である。ビデオプロセッサ114は情報画像生成部23の具体例である。ビデオインターフェース115は情報画像出力部24の具体例である。
(携帯端末)
図7は携帯端末4の内部構造を示している。
図7に示すように、携帯端末4は、番組管理情報取得部31、カメラ32、表示部33、操作部34、日時測定部35、スケジュール管理部36およびアラーム制御部37を備えている。
番組管理情報取得部31は、カメラ32により読み取られた情報画像に基づいて、表示情報、スケジュール管理情報およびアラーム情報を生成する。
表示情報とは、例えば図11に示すように、番組管理情報の内容を視覚的に表す情報であり、例えば番組管理情報の内容を表す文字データまたは画像データである。例えば、表示情報は、番組録画予約リスト、番組視聴予約リストまたは番組コンテンツ情報リストを表す文字データまたは画像データである。また、表示情報のデータ形式は、例えばビットマップデータである。
スケジュール管理情報とは、番組管理情報を示す情報であり、スケジュール管理部36のスケジュール管理処理に適合したデータフォーマットを有する。スケジュール管理情報は例えばiCalendarフォーマットまたはvCalendarフォーマットのデータである。
アラーム情報とは、アラームの発動およびアラーム発動日時を示す情報である。iCalendarフォーマットのデータには、アラームの発動およびアラーム発動日時を示す情報を含めることができる。アラーム情報は例えばiCalendarフォーマットのデータである。
カメラ32は、例えば、携帯端末4に搭載されたデジタルスチルカメラである。ユーザは、ディスプレイ装置3の画面3Aに表示された情報画像をカメラ32により撮影する。これにより、情報画像はカメラ32により光学的に読み取られる。
表示部33はディスプレイ装置であり、例えば、携帯端末4に搭載された液晶ディスプレイパネルである。
操作部34は、ユーザが携帯端末4を操作するためのユーザーインターフェースである。操作部34は例えばスイッチユニットである。
日時測定部35は日時(年月日および時刻)を測定する。日時測定部35は例えば時計である。
スケジュール管理部36は、番組管理情報取得部31(スケジュール管理情報生成部45)により生成されたスケジュール管理情報に基づいてスケジュール表示情報を生成し、当該生成されたスケジュール表示情報を表示部33に出力する。スケジュール管理部36は例えばCPUまたはLSI回路などにより構成されている。スケジュール表示情報とは、例えばスケジュール表を表す文字データまたは画像データである。
アラーム制御部37は、日時測定部35により測定された日時がアラーム情報の示すアラーム発動日時になったときにアラームを発動する。アラームの発動は、音声を出力することにより実現してもよいし、携帯端末4を振動させることにより実現してもよい。アラーム制御部37は例えば音声出力回路またはバイブレータにより構成されている。
図8は番組管理情報取得部31の内部構造を示している。
図8に示すように、番組管理情報取得部31は、情報画像データ生成部41、情報画像データデコード部42、表示情報生成部43、表示情報出力部44、スケジュール管理情報生成部45およびアラーム情報生成部46を備えている。
情報画像データ生成部41は、カメラ32により読み取られた情報画像に対応する情報画像データを生成する。情報画像データ生成部41例えば映像信号処理回路である。
情報画像データデコード部42は、情報画像データ生成部41により生成された情報画像データをデコードすることにより転送コードおよび転送データを生成する。情報画像データデコード部42は例えばQRコードデコーダおよびデマルチプレクサである。
表示情報生成部43は、情報画像データデコード部42により生成された転送コードおよび転送データに基づいて表示情報を生成する。表示情報生成部43は例えばグラフィックデータジェネレータである。
表示情報出力部44は、表示情報生成部43により生成された表示情報を表示部33に出力する。表示情報出力部44は例えば液晶ディスプレイ(LCD)コントローラである。
スケジュール管理情報生成部45は、情報画像データデコード部42により生成された転送コードおよび転送データに対応する番組管理情報を示すスケジュール管理情報を生成する。
アラーム情報生成部46は、情報画像データデコード部42により生成された転送コードおよび転送データに対応する番組管理情報に基づいてアラーム情報を生成する。スケジュール管理情報生成部45およびアラーム情報生成部46は例えばiCalendarフォーマット対応のスケジュール管理データコンバータにより構成されている。
図9は、携帯端末4のより具体的な構成例であるカメラ付き多機能携帯電話120を示している。
図9中の番組管理情報取得回路121は番組管理情報取得部31の具体例である。デジタルスチルカメラ122はカメラ32に具体例である。液晶ディスプレイパネル123は表示部33の具体例である。操作スイッチユニット124は操作部34の具体例である。時計125は日時測定部35の具体例である。CPU126、ROM127およびRAM128はスケジュール管理部36の具体例である。音声出力回路129はアラーム制御部37の具体例である。
図10は番組管理情報取得回路121の内部構造を示している。
図10中の信号処理回路131は情報画像データ生成部41の具体例である。QRコードデコーダ132およびデマルチプレクサは情報画像データデコード部42の具体例である。グラフィックデータジェネレータ134は表示情報生成部43の具体例である。液晶ディスプレイ(LCD)コントローラ135は表示情報出力部44の具体例である。スケジュール管理データコンバータ136はスケジュール管理情報生成部45およびアラーム情報生成部46の具体例である。
(転送コード、転送データ)
図12ないし図14は、番組管理情報に割り当てられた転送コード、および番組管理情報を表した転送データの具体例を示している。
レコーダ2は、番組録画予約が行われたとき、番組録画予約に関する情報および録画予約された番組に関する情報を記憶する。番組録画予約に関する情報および録画予約された番組に関する情報には様々な情報が含まれる。これら様々な情報のそれぞれが番組録画予約情報である。
また、レコーダ2は、番組視聴予約が行われたとき、番組視聴予約に関する情報および視聴予約された番組に関する情報を記憶する。番組視聴予約に関する情報および視聴予約された番組に関する情報には様々な情報が含まれる。これら様々な情報のそれぞれが番組視聴予約情報である。
さらに、レコーダ2は、番組コンテンツ情報の録画を行うときに、この番組コンテンツ情報に関する管理情報を記憶する。番組コンテンツ情報に関する管理情報には様々な情報が含まれる。これら様々な情報のそれぞれがコンテンツ管理情報である。
そして、これら番組録画予約情報、番組視聴予約情報およびコンテンツ管理情報の総称が番組管理情報である。
番組管理システム1では、このように様々な番組管理情報の中から所定の基準に合致する番組管理情報が選択され、選択された番組管理情報に転送コードが割り当てられている。
所定の基準とは、例えばユーザが番組録画予約、番組視聴予約または記録済み番組コンテンツ情報を確認するのに役立つか否か、あるいは、ユーザがスケジュール管理を行うのに役立つか否か、あるいは、アラームを発動するのに必要か否かなどである。
番組管理システム1において、上述した所定の基準に合致する番組管理情報は複数である。したがって、個々の番組管理情報ごとに転送コードが割り当てられている。
転送コードは符号または番号であり、例えば数値である。転送コードの長さは予め決められている。転送コードの長さ(サイズ)は、番組管理情報の内容に応じて異なる。
番組管理情報をレコーダ2から携帯端末4に転送するとき、番組管理情報処理部11の変換部21により、番組管理情報は、原則として当該番組管理情報に割り当てられた転送コードに変換される。
もっとも、番組管理情報には、数値を割り当てることによってその内容を表現することが容易なものと、数値を割り当てることによってその内容を表現することが困難なものがある。例えば放送チャンネルは数値を割り当てることによってその内容を表現することが容易である。一方、番組タイトルや番組詳細情報は数値を割り当てることによってその内容を表現することが困難である。番組管理システム1では、数値を割り当てることによってその内容を表現することが困難な番組管理情報については、転送コードを割り当てるのではなくテキストデータを用いる。
例えば、番組管理情報をレコーダ2から携帯端末4に転送するとき、番組管理情報処理部11の変換部21により、番組タイトルは、当該番組タイトルを表すテキストデータに変換され、番組詳細情報は、当該番組詳細情報の内容を表すテキストデータに変換される。なお、番組タイトルや番組詳細情報がもともとテキストデータとして記憶部14に記憶されている場合には、変換部21は変換処理を省略する。番組管理情報を表したテキストデータを「転送データ」という。転送データの長さは原則として予め定められている。
図12に示す転送コードおよび転送データは、番組録画予約情報に割り当てられた転送コード、および番組録画予約情報を表す転送データである。
図12に示す具体例では、上述した所定の基準に合致する15個(ユーザアサインドも含めると16個)の番組録画予約情報が予め選択されている。そして、これら番組録画予約情報には、「番組タイトル名」、「放送局名」および「番組詳細情報」を除き、転送コードが割り当てられている。転送コードの長さは、1バイトから5バイトまでの範囲で予め決められている。一方、「番組タイトル名」、「放送局名」および「番組詳細情報」は転送データ(テキストデータ)を用いて表される。また、番組録画予約情報に関する転送コードおよび転送データの配列順序は、図12に示すように予め決められている。
図12中の「録画予約番号」は、録画予約された複数の番組の中から個々の番組を識別するための転送コードであり、その長さは1バイトである。
「ネットワークID」は、放送ネットワークを示す転送コードであり、その長さは2バイトである。この転送コードの具体例を16進数で表記すると、次のとおりである。
地上波アナログ 0
地上波デジタル 1
BSアナログ 2
BSデジタル 3
CSデジタル 4
CATV 5
「チャンネル番号」は、放送のチャンネル番号を示す転送コードであり、その長さは3バイトである。例えば、チャンネル番号1を示す転送コードは1であり、チャンネル番号6を示す転送コードは6である。
「番組タイトル名」は、番組タイトル名を表す転送データ(テキストデータ)であり、その長さは80バイトである。
「番組録画開始日時」は、番組録画開始日時を示す転送コードであり、その長さは5バイトである。この転送コードは、例えば番組録画開始時刻を二進化十進数(BCD)符号で表した数値である。番組録画開始時刻12時34分56秒を示す転送コードは、16進数で表記すると123456である。
「番組録画時間」は、番組録画の継続時間を示す転送コードであり、その長さは3バイトである。この転送コードは、例えば番組録画時間を二進化十進数符号で表した数値である。
「番組録画終了日時」は、番組録画終了日時を示す転送コードであり、その長さは5バイトである。この転送コードは、例えば番組録画終了時刻を二進化十進数符号で表した数値である。
「放送局名」は、放送局名を表す転送データ(テキストデータ)であり、その長さは20バイトである。
「ジャンルコード」は、番組のジャンルコードを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。この転送コードの具体例を16進数で表記すると、次のとおりである。
ニュース・報道 0F
スポーツ 1F
情報 2F
ドラマ 3F
音楽 4F
バラエティ 5F
映画 6F
アニメ・特撮 7F
ドキュメンタリー 8F
劇場・公演 9F
趣味・教育 AF
福祉 BF
なお、ジャンルコードに割り当てられた転送コードの下位4ビットを用いて、例えば次に示すように、さらに細かいジャンルコードを示してもよい。
ニュース・報道 0
定時・総合 1
天気 2
特集・ドキュメント 3
政治・国会 4
経済・市況 5
海外・国際 6
解説 7
討論・会談 8
報道特番 9
ローカル・地域 A
交通 B
その他 F
「中止・延長」は、録画すべき番組が中止になったこと、または延長になったことを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えば、録画すべき番組が中止にも延長にもならなかったことを示す転送コードは0であり、録画すべき番組が中止になったことを示す転送コードは1であり、録画すべき番組が延長になったことを示す転送コードは3であり、その他の場合を示す転送コードは3である。
「繰り返し録画」は、番組を毎日または毎週録画するか否かを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。この転送コードの具体例を16進数で表記すると、次のとおりである。
繰り返しなし 0
毎日 1
月〜土 2
月〜金 3
毎週月曜日 4
毎週火曜日 5
毎週水曜日 6
毎週木曜日 7
毎週金曜日 8
毎週土曜日 9
毎週日曜日 A
「録画モード」は、録画モードを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えばXPモードを示す転送コードは3であり、SPモードを示す転送コードは4であり、LPモードを示す転送コードは6であり、EPモードを示す転送コードは7である。なお、XPモード、SPモード、LPモード、EPモードの順序で録画画質が低下し、かつ録画可能時間が長くなる。
「スケジュール・アラーム」は、番組管理情報に基づいてスケジュール管理情報を生成するか否かを示すと共に、アラームを発動するか否かを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えば、スケジュール管理情報を生成し、かつアラームを発動することを示す転送コードは0である。スケジュール管理情報を生成し、かつアラームを発動しないことを示す転送コードは1である。スケジュール管理情報を生成せず、かつアラームを発動することを示す転送コードは2である。スケジュール管理情報を生成せず、かつアラームを発動しないことを示す転送コードは3である。
「番組詳細情報長」は、「番組詳細情報」の長さを示す転送コードであり、その長さは2バイトである。この転送コードは、「番組詳細情報」の長さを二進化十進符号で表した数値である。例えば、「番組詳細情報」の長さが256バイトであることを表す転送コードは、16進数で表記すると256である。
「番組詳細情報」は、番組詳細情報(EPG情報)を表す転送データである。この転送データは、番組詳細情報の内容を示すテキストデータである。
この転送データの長さは所定の長さ(例えば560バイト)を超えない限り任意である。転送データの長さは予め決められているのが原則であるが、「番組詳細情報」は例外である。
なお、番組管理システム1では、ユーザにより、転送すべき番組録画予約情報を任意に追加することができる。「ユーザーアサインド」は、ユーザが任意に追加した番組録画予約情報を示す転送コードまたは転送データであり、その長さは20バイトである。
図13に示す転送コードおよび転送データは、番組視聴予約情報に割り当てられた転送コード、および番組視聴予約情報を表す転送データである。番組視聴予約情報に割り当てられた転送コードおよび番組視聴予約情報を表す転送データの構造は、番組録画予約情報に割り当てられた転送コードおよび番組録画予約情報を表す転送データの構造とほぼ同じである。また、番組視聴予約情報に関する転送コードおよび転送データの配列順序は、図13に示すとおりである。
図14に示す転送コードおよび転送データは、コンテンツ管理情報に割り当てられた転送コード、およびコンテンツ管理情報を表す転送データである。コンテンツ管理情報に割り当てられた転送コードおよびコンテンツ管理情報を表す転送データの構造は、「コピー制御」、「保護情報」、「次回予約」を除き、番組録画予約情報に割り当てられた転送コードおよび番組録画予約情報を表す転送データの構造とほぼ同じである。また、コンテンツ管理情報に関する転送コードおよび転送データの配列順序は、図14に示すとおりである。
図14中の「コピー制御」は、番組コンテンツ情報のコピーの可否を示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えばコピー制限がないことを示す転送コードは0であり、1回だけコピーを許可することを示す転送コードは1であり、コピーを禁止することを示す転送コードは2である。
「保護情報」は、番組コンテンツ情報の削除または編集が許されるか否かを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えば、削除および編集がいずれも許可されていることを示す転送コードは0である。削除が許可され、編集が禁止されていることを示す転送コードは1である。削除が禁止され、編集が許可されていることを示す転送コードは2である。削除及び編集がいずれも禁止されていることを示す転送コードは3である。
「次回予約」は、次回放送時の録画予約が済んでいるか否かを示す転送コードであり、その長さは1バイトである。例えば、次回放送時の録画予約が済んでいることを示す転送コードは0であり、次回放送時の録画予約が済んでいないことを示す転送コードは1である。
図15は、番組管理情報処理部11の変換部21から出力される番組録画予約情報の転送データストリームを示している。
番組録画予約情報の転送データストリームは、番組録画予約情報に関する転送コードおよび転送データを配列順序に従って番組ごとに配列し、これにヘッダを付加したものである。
すなわち、番組管理システム1において、図12に示す15個(ユーザアサインドも含めると16個)の番組録画予約情報は図12に示す配列順序に従って配列される。そして、このような配列は番組ごとに生成される。
さらに、番組録画予約情報の配列には、図15に示すようにヘッダが付加される。「レコーダモデル」は、レコーダモデルを示す1バイトのデータである。「情報画像番号」は情報画像の番号を示す1バイトのデータである。「最後の情報画像番号」、最後の情報画像の番号を示す1バイトのデータである。「番組管理情報ID」は番組管理情報の種類を示す1バイトのデータである。
転送データストリームは、番組管理情報の種類(番組録画予約情報、番組視聴予約情報、コンテンツ管理情報)ごとに生成される。「番組管理情報ID」は、転送データストリームに含まれる番組管理情報の種類を示す。例えば、転送データストリームに含まれる番組管理情報が番組録画予約情報である場合には、番組管理情報IDは0である。転送データストリームに含まれる番組管理情報が番組視聴予約情報である場合には、番組管理情報IDは1である。転送データストリームに含まれる番組管理情報がコンテンツ管理情報である場合には、番組管理情報IDは2である。
また、転送データストリームは、情報画像ごとに生成される。すなわち、1個の情報画像に含めることができるデータの長さ(以下、これを「転送可能データ長」という。)には限界がある。例えば1つのQRコード画像の転送可能データ長は2953バイトである。転送すべき番組管理情報の合計のデータ長が、転送可能データ長を超えるときには、これら番組管理情報は複数のグループに分割され、グループごとに情報画像に変換される。つまり、番組管理情報が複数の情報画像に変換される。この場合、転送データストリームは情報画像ごとに生成される。番組管理情報が複数の情報画像に変換されるとき、「情報画像番号」により、個々の情報画像を識別することが可能になる。また、「最後の情報画像番号」により、情報画像の個数を認識することが可能になる。
なお、番組視聴予約情報の転送データストリームも、コンテンツ管理情報の転送データストリームも、図15に示す番組録画予約情報の転送データストリームとほぼ同じである。
(番組管理情報変換処理)
図16は、記憶部14に記憶された番組録画予約情報を情報画像に変換し、この情報画像をディスプレイ装置3に表示する処理(以下、これを「番組録画予約情報変換処理」という。)の流れを示している。
番組録画予約情報変換処理は、主にレコーダ2の番組管理情報処理部11により実行される。
例えばユーザが、リモコン装置を操作し、番組録画予約情報をレコーダ2から携帯端末4に転送すべき旨の指示をレコーダ2に入力する。
これに応じ、まず、記憶制御部16は、記憶部14から番組録画予約情報を読み取る(図16中のステップS1)。このステップで読み取られる番組録画予約情報は、レコーダ2において、現在、番組録画予約が設定されているすべての番組(未録画の番組に限る)についての番組録画予約情報である。また、このステップで読み取られる番組録画予約情報は、かつて番組録画予約が行われたとき、記憶部14に記憶された番組録画予約に関する情報および録画予約された番組に関する情報のすべてである。読み取られた番組録画予約情報は、例えばレコーダ2に設けられたRAMなどに一時的に記憶される。
続いて、変換部21は、1つの番組についての番組録画予約情報を転送コードおよび転送データに変換する(ステップS2)。この変換処理は例えば次の手順で行われる。
すなわち、ステップS1で読み取られた番組録画予約情報の中から、1つの番組についての番組録画予約情報が選択される。さらに、この1つの番組についての番組録画予約情報の中から、上述した所定の基準に合致する番組録画予約情報が選択される。そして、最終的に選択された番組録画予約情報が抽出される。抽出された番組録画予約情報は、図12に示す転送コードおよび転送データに変換される。番組録画予約情報の転送コードへの変換には、例えば、番組録画予約情報と転送コードとの対応関係を示したテーブルが用いられる。このテーブルは例えば記憶部14またはROMなどに記憶されている。変換後、転送コードおよび転送データは、図12に示す配列順序に従って配列される。
続いて、番組管理情報処理部11は、次の番組があるか否かを判断する(ステップS3)。
次の番組があるときには(ステップS3:YES)、番組管理情報処理部11は、現時点における転送コードおよび転送データの配列全体のデータ長に所定のデータ長を加算し、これにより得られる数値が、転送可能データ長を超えるか否かを判断する(ステップS4)。所定のデータ長とは、例えば1つの番組についての番組録画予約情報の転送コードおよび転送データの合計長に、転送データストリームのヘッダの合計長を加算した数値である。この判断は例えば次のような手順で行われる。
上述したように、転送可能データ長とは、1つの情報画像に含めることができるデータの長さである。例えば情報画像がQRコード画像であれば、転送可能データ長は2953バイトである。
一方、1つの番組についての番組録画予約情報の転送コードおよび転送データの合計長は、146バイトに、番組詳細情報長で示される番組詳細情報の転送データの長さを加えた長さである(図12および図15参照)。例えば番組詳細情報の転送データの長さが256バイトである場合、1つの番組についての番組録画予約情報の転送コードおよび転送データの合計長は402バイトになる。
したがって、146バイトと番組詳細情報の転送データの長さを合わせた長さ(例えば402バイト)を、現時点における転送コードおよび転送データの合計長に加算し、その結果得られる数値が、転送可能データ長(厳密には図15に示すヘッダの長さ4バイトを転送可能データ長から差し引いた長さ)を超える場合には、現時点における転送コードおよび転送データの配列により1つの情報画像を生成し、次以後の番組についての転送コードおよび転送データの配列により別の情報画像の生成を行う必要がある。
そこで、ステップS4において番組管理情報処理部11は、例えば146バイトと番組詳細情報の転送データの長さを合わせた長さ(例えば402バイト)を、現時点における転送コードおよび転送データの合計長に加算し、その結果得られる数値が、転送可能データ長を超えるか否かを判断する。
146バイトと番組詳細情報の転送データの長さを合わせた長さ(例えば402バイト)を、現時点における転送コードおよび転送データの合計長に加算し、その結果得られる数値が転送可能データ長を超えないときには(ステップS4:NO)、番組管理情報処理部11は、処理をステップS2に戻す。これにより、次の番組についての番組録画予約情報が転送コードおよび転送データに変換される。そして、この変換処理により生成された新たな転送コードおよび転送データの配列が、すでに生成された転送コードおよび転送データの配列の直後に追加される。ステップS2ないしステップS4が繰り返し実行されることにより、複数の番組についての番組録画予約情報の転送コードおよび転送データの配列が生成される。
一方、146バイトと番組詳細情報の転送データの長さを合わせた長さ(例えば402バイト)を、現時点における転送コードおよび転送データの合計長に加算し、その結果得られる数値が転送可能データ長を超えるときには(ステップS4:YES)、変換部21は、現時点における転送コードおよび転送データの配列に、図15に示すヘッダ(4バイト)を付加し、これにより転送データストリームを生成する(ステップS5)。生成された転送データストリームは、例えばRAMまたは記憶部14に一時的に記憶される。
続いて、番組管理情報処理部11は、次の番組があるか否かを判断する(ステップS6)。
次の番組があるときには(ステップS6:YES)、番組管理情報処理部11は処理をステップS2に戻す。これにより、次以後の番組についての番組録画予約情報が転送コードおよび転送データに変換され、さらに、これら転送コードおよび転送データが配列された別の転送データストリームが生成される。
一方、次の番組がないときには(ステップS6:NO)、情報画像データエンコード部22は、転送データストリームをエンコードし、これにより情報画像データを生成する(ステップS8)。
ステップS8において、転送データストリームをエンコードすることにより情報画像データを生成する方法には、例えばQRコードのエンコード方法など、周知のエンコード方法を用いることができる。
また、ステップS8において情報画像データを生成するときには、例えば情報画像のサイズが最大でも400ピクセル×400ピクセルとなるように情報画像データを生成する。情報画像のサイズの最大をおよそ400ピクセル×400ピクセルとしたのは、NTSC(National Television Standards Committee)方式のディスプレイ装置の解像度または画素数を考慮したものである。つまり、情報画像のサイズが最大でもおよそ400ピクセル×400ピクセルであれば、当該情報画像をNTSC方式のディスプレイ装置に表示することができる。
なお、ディスプレイ装置3がNTSC方式のディスプレイ装置である場合には、上述したように、情報画像のサイズが最大でも400ピクセル×400ピクセルとなるように情報画像データを生成することが望ましい。一方、ディスプレイ装置3が、1080i方式など、他の方式のディスプレイ装置である場合には、当該他の方式のディスプレイ装置の解像度に適合する情報画像のサイズを設定し、情報画像がこの設定されたサイズとなるように情報画像データを生成することが望ましい。また、レコーダ2がディスプレイ装置3の解像度を認識することができる場合には、情報画像データエンコード部22によりディスプレイ装置3の解像度を認識し、この認識された解像度に適合する情報画像のサイズを設定し、情報画像がこの設定されたサイズとなるように情報画像データを生成してもよい。
続いて、情報画像生成部23は、情報画像データに対応する情報画像を生成する(ステップS9)。具体的には、情報画像生成部23は、情報画像データをNTSC方式または1080i方式などに適合した映像信号に変換する。
続いて、情報画像出力部24は、情報画像(映像信号)をディスプレイ装置3の画面3Aに出力する(ステップS10)。これにより、情報画像は例えば画面3Aの中央に表示される。
ステップS2からステップS6までの処理において複数の転送データストリームが生成された場合には、ステップS8およびステップS9において、転送データストリームごとに情報画像データそして情報画像が生成される。そして、ステップS10では、複数の情報画像がディスプレイ装置3の画面3Aに表示される。例えば、複数の情報画像は同時に画面3Aに表示される。この場合には、複数の情報画像は画面3Aに並べられる。また、複数の情報画像を1つずつ画面3Aに表示してもよい。この場合には、情報画像を所定の時間で切り替える。または、情報画像の切り替えをユーザの操作に委ねてもよい。
一方、ステップS3において、次の番組がないときには(ステップS3:NO)、変換部21は、現時点における転送コードおよび転送データの配列に、図15に示すヘッダを付加し、これにより転送データストリームを生成する(ステップS7)。続いて、ステップS8以後の処理が行われる。
なお、レコーダ2(主に番組管理情報処理部11)は、記憶部14に記憶された番組視聴予約情報を情報画像に変換し、この情報画像をディスプレイ装置3に表示する処理(番組視聴予約情報変換処理)をも行う。さらに、レコーダ2(主に番組管理情報処理部11)は、記憶部14に記憶されたコンテンツ管理情報を情報画像に変換し、この情報画像をディスプレイ装置3に表示する処理(コンテンツ管理情報変換処理)をも行う。これらの処理はそれぞれ、図16に示す番組録画予約情報変換処理とほぼ同じである。なお、番組録画予約情報変換処理、番組視聴予約情報変換処理およびコンテンツ管理情報変換処理をあわせて番組管理情報変換処理という。
(番組管理情報取得処理)
図17は、ディスプレイ装置3に表示された情報画像を読み取り、この読み取った情報画像に基づいて表示情報、スケジュール情報およびアラーム情報を生成する処理(以下、これを「番組管理情報取得処理」という。)の流れを示している。
番組管理情報取得処理は、主に携帯端末4のカメラ32および番組管理情報取得部31により実行される。
ユーザはカメラ32により、ディスプレイ装置3の画面3Aに表示された情報画像を撮影する。これにより情報画像が携帯端末4に読み取られる(図17中のステップS21)。
続いて、情報画像データ生成部41は、情報画像に対応する情報画像データを生成する(ステップS22)。具体的には、情報画像データ生成部41は、情報画像の映像信号を情報画像データに変換する。
続いて、情報画像データデコード部42は、情報画像データをデコードし、これにより転送コードおよび転送データを生成する(ステップS23)。このデコード方法には、例えばQRコードのデコード方法など、周知のデコード方法を用いることができる。
続いて、表示情報生成部43は、転送コードおよび転送データに基づいて表示情報を生成する(ステップS24)。この生成された表示情報は、例えば記憶部14などに記憶される。
また、スケジュール管理情報生成部45は、転送コードおよび転送データに基づいてスケジュール管理情報を生成する(ステップS25)。この生成されたスケジュール管理情報は、例えば記憶部14などに記憶される。なお、転送コード「スケジュール・アラーム」が、スケジュール管理情報を生成しないことを示しているときには、スケジュール管理情報生成部45はスケジュール管理情報を生成しない。
また、アラーム情報生成部46は、転送コードに基づいてアラーム情報を生成する(ステップS26)。この生成されたアラーム情報は、例えば記憶部14に記憶される。
そして、ユーザによる携帯端末4の操作に応じて、表示情報出力部44は表示情報を表示部33に出力する(ステップS27)。これにより、表示情報が図11に示すように表示部33に表示される。また、ユーザによる携帯端末4の操作に応じて、スケジュール管理部36は、スケジュール管理情報に基づいてスケジュール表示情報を生成し、当該生成されたスケジュール表示情報を表示部33に出力する。また、アラーム制御部37は、日時測定部35により測定された日時がアラーム情報の示すアラーム発動日時になったときにアラームを発動する。
なお、この番組管理情報取得処理は、番組管理情報が番組録画予約情報であっても、番組視聴予約情報であっても、コンテンツ管理情報であっても、ほぼ同じである。もっとも、番組管理情報がコンテンツ管理情報である場合には、スケジュール管理情報の生成(ステップS25)およびアラーム情報の生成(ステップS26)は行われず、これらのステップはスキップされる。
以上説明したとおり、番組管理情報処理部11は、番組管理情報を情報画像に変換し、この情報画像をレコーダ2に接続されたディスプレイ装置3に表示する。一方、携帯端末4は、ディスプレイ装置3に表示された情報画像をカメラ32により読み取り、そして、番組管理情報取得部31は、この読み取った情報画像を番組管理情報に変換する。
これにより、情報画像を介して番組管理情報をレコーダ2から携帯端末4へ転送することができ、この転送を容易に、かつユーザに手間をかけることなく行うことができる。
すなわち、番組管理情報の転送を行うときに、情報画像を印刷物に印刷する必要がない。したがって、情報画像を印刷するという、しばしば困難であり、または手間のかかる作業をユーザは行わなくてもよい。番組管理情報の転送を行うとき、ユーザは、ディスプレイ装置3の画面3Aに映し出された情報画像を携帯端末4のカメラ32で撮影するだけでよい。
また、番組管理情報処理部11は、番組管理情報を転送コードに変換し、この転送コードを情報画像に変換する。一方、番組管理情報取得部31は、読み取られた情報画像を転送コードに変換し、この転送コードを番組管理情報に変換する。このように、番組管理情報から情報画像への変換過程、および情報画像から番組管理情報への変換過程に、転送コードが介在する。そして、転送コードは、番組管理情報に割り当てられた符号または番号である。
これにより、例えばチャンネル番号、番組視聴開始日時、番組視聴終了時間、ジャンルなど、様々な番組管理情報が存在していても、番組管理情報を情報画像に正確に変換することができ、かつ情報画像から番組管理情報を正確に再生することができる。したがって、番組管理情報の転送を正確に行うことができる。
さらに、転送コードおよび転送データの長さを予め決定することにより、さらには、転送コードおよび転送データの順番を予め決定することにより、番組管理情報の転送を容易に、迅速にかつより正確に行うことができる。
また、番組管理情報処理部11は、転送すべき番組管理情報の長さが、情報画像の転送可能データ長を超えるときには、番組管理情報を複数のグループ(転送データストリーム)に分け、グループごとに情報画像を生成する。つまり、番組管理情報を複数の情報画像に変換する。これにより、転送すべき番組管理情報のデータサイズが大きくても、番組管理情報を、情報画像を用いてレコーダ2から携帯端末4へ転送することができる。
また、携帯端末4の番組管理情報取得部31は、情報画像を番組管理情報に変換し、この番組管理情報に基づいて表示情報を生成する。これにより、ユーザは携帯端末4の表示部33を介して番組管理情報を見ることができる。よって、ユーザは、録画予約された番組、視聴予約された番組およびレコーダ2に記憶された番組を容易に、例えば外出先でも確認することができる。
また、番組管理情報処理部11は、番組詳細情報(EPG情報)を情報画像に変換し、これを携帯端末4に転送する。そして、番組管理情報取得部31は番組詳細情報を表示情報に含め、表示部33に表示することができる。これにより、例えば番組に関する詳細な情報を、携帯端末4を介してユーザに提供することができる。よって、ユーザは例えば外出先であっても番組に関する詳細な情報を見ることができる。
また、番組管理情報取得部31は、情報画像を番組管理情報に変換し、この番組管理情報に基づいてスケジュール管理情報を生成する。これにより、ユーザは携帯端末4の表示部33を介して、番組管理情報が記入されたスケジュール表などを見ることができる。よって、ユーザは番組録画開始時刻や番組視聴開始時刻などを確認することができる。
また、番組管理情報取得部31は、情報画像を番組管理情報に変換し、この番組管理情報に基づいてアラーム情報を生成する。そして、アラーム制御部37は、アラーム情報の示すアラーム発動日時になったときにアラームを発動する。これにより、ユーザは例えば番組視聴開始時刻になったことを知ることができる。
なお、上述した説明では、本発明の番組管理情報処理装置の実施形態としてレコーダ2を例にあげた。しかし、本発明はこれに限られない。本発明の番組管理情報処理装置は、例えばテレビジョン装置、テレビチューナー装置、パーソナルコンピュータなどにも適用することができる。さらに、本発明の番組管理情報処理装置をラジオ装置に適用し、ラジオ番組管理情報の端末装置への転送を行うことも可能である。
また、上述した説明では、本発明の端末装置の実施形態として携帯端末4を例にあげた。しかし、本発明のこれに限られない。本発明は、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistants)、モバイルパーソナルコンピュータなどにも適用することができる。
また、情報画像は、転送可能なデータサイズ、一般の人々における普及の高さ、携帯電話により取り扱われていることなどを考慮すると2次元コード画像が望ましく、特に日本においては、図18に示すようなQRコード画像52が望ましい。しかし、情報画像は、図19に示すような他の2次元コード画像53でもよい。また、情報画像は、図20に示すようなバーコード(1次元コード)画像54でもよい。また、情報画像は、例えば立体画像のような3次元コード画像でもよいし、多次元コード画像でもよい。
また、複数の情報画像を、時間をずらして画面上に表示することにより、情報画像の映像を生成してもよい。この場合には、携帯端末4にビデオカメラを設けることが望ましい。
また、上述した説明では、レコーダ2は、ユーザが指定した番組を自動的に受信し、これを自動的に記憶する番組録画予約機能を有する。また、レコーダ2は、ユーザが指定した番組を自動的に受信し、これを自動的に再生する番組視聴予約機能を有する。これらの機能における番組の指定方法は、ユーザが例えばリモコン装置などを操作して番組を手動で指定する場合に限られない。例えば、ユーザにより入力または指定されたキーワードやジャンルに関連する番組をレコーダ2が自動的に指定する場合でもよい。
また、図3中の受信部12が受信手段の具体例であり、再生部13が再生手段の具体例であり、記憶制御部16が記憶制御手段の具体例であり、時刻測定部17が時刻測定手段の具体例であり、時刻指定部18が時刻指定手段の具体例であり、動作制御部19が動作制御手段の具体例である。
また、図4中の変換部21が変換手段の具体例であり、情報画像データエンコード部22が情報画像データエンコード手段の具体例であり、情報画像生成部23が情報画像生成手段の具体例であり、情報画像出力部24が情報画像出力手段の具体例である。
また、図7中のカメラ32が読み取り手段の具体例であり、日時測定部35が時刻測定手段の具体例であり、スケジュール管理部36がスケジュール管理手段の具体例であり、アラーム制御部37がアラーム制御手段の具体例である。
また、図8中の情報画像データ生成部41が情報画像データ生成手段の具体例であり、情報画像データデコード部42が情報画像データデコード手段の具体例であり、表示情報生成部43が表示情報生成手段の具体例であり、表示情報出力部44が表示情報出力手段の具体例であり、スケジュール管理情報生成部45がスケジュール管理情報生成手段の具体例であり、アラーム情報生成部46がアラーム情報生成手段の具体例である。
また、図16中のステップS2が変換工程の具体例であり、ステップS8が情報画像データエンコード工程の具体例であり、ステップS9が情報画像生成工程の具体例であり、ステップS10が情報画像表示工程の具体例である。
また、図17中のステップS21が読み取り工程の具体例であり、ステップS22が情報画像データ生成工程の具体例であり、ステップS23が情報画像データデコード工程の具体例であり、ステップS24が表示情報生成工程の具体例であり、ステップS27が表示情報出力工程の具体例である。
また、本発明の番組管理情報処理装置はコンピュータプログラムとして実現することも可能である。この場合には、図4に示す番組管理情報処理部11の構成要素あるいは図16に示す処理を実現するためのコマンドなどを記述したコンピュータプログラムを作成する。また、このコンピュータプログラムを例えばCDおよびDVD、ハードディスクなどの記録媒体に記録することにより、コンピュータプログラム製品(あるいはコンピュータプログラムが記録された記録媒体)とすることができる。さらに、コンピュータプログラムを例えばインターネットなどのコンピュータネットワークを介して配信することによってコンピュータプログラム製品としてもよい。
また、本発明の端末装置はコンピュータプログラムとして実現することも可能である。この場合には、図8に示す番組管理情報取得部31の構成要素あるいは図17に示す処理を実現するためのコマンドなどを記述したコンピュータプログラムを作成する。また、このコンピュータプログラムを記録媒体に記録することにより、コンピュータプログラム製品(あるいはコンピュータプログラムが記録された記録媒体)とすることができる。さらに、コンピュータプログラムを、コンピュータネットワークを介して配信することによってコンピュータプログラム製品としてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う番組管理情報処理装置、端末装置および番組管理情報処理方法並びにこれらの機能を実現するコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。