JP5030637B2 - 薬剤供給具 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗便器のリム部に取り付けられる薬剤供給具に関する。
水洗便器には、洗浄水をボウル部内面に流れる旋回流とするタイプのものがある。例えば、特許文献1の水洗便器は、図16に示すように、ボウル部101上端のリム部102に沿って延びる凹路103がボウル部内側に形成され、凹路103の端部に設けられた吐水口104から該凹路に沿って洗浄水Wを吐出し、吐出された洗浄水を該凹路を経てボウル部内面に流れる旋回流Sとする。
この種の水洗便器に対し、洗浄作用や消臭芳香効果を持たせるための薬剤供給具が提案されている。その薬剤供給具は、通常、薬剤を収容した容器を、フックにより便器のリム部からボウル部内に吊り下げて使用される。例えば、特許文献2に記載された薬剤供給具は、図17に示すように、フック111によりリム部に吊り下げられる容器112内に高濃度の薬液を収容し、薬液を少量ずつ放出プレート113上に供給するようになっている。この薬剤供給具110は、ボウル部の凹路を流れる洗浄水の一部が放出プレート113上を流れるように設置されることにより、洗浄水が流れる毎に薬液が洗浄水に溶出する。
図18は、この薬剤供給具110を図16の水洗便器のリム部102に取り付けた状態を概略的に示している。この状態において、薬剤供給具110は凹路103に僅かに進入し、洗浄水の一部が放出プレート113に流れて、放出プレート113上の薬剤をボウル内へと導く。
しかしながら、この薬剤供給具は、容器がほぼ直方体形状とされており、その高さ及び奥行きの寸法が大きいため、取付け状態において、便器のリム部102からボウル中心側へ大きく突出する。その結果、便器内で目立って外観を損ねる上、汚物が付着し易く不衛生となりがちである。
これに対処するためには、薬剤供給具の容器の一部を便器の凹路内に進入させることが考えられる。そのような薬剤供給具として、特許文献3のものが提案されている。この薬剤供給具120は、図19に示すように、格子状の壁部で細長い形状の容器121を形成し、これにフック状の保持部122を取り付けたものである。容器121は、その細長い形状に基づき、便器の凹路に進入させた取り付け状態とすることもでき、これにより、リムの下方に位置させて、目立たなくすることが可能である。
特開2002−97704号公報 特表2003−517124号公報 国際公開WO2006/013321号公報
しかしながら、特許文献3の薬剤供給具は、便器への取付け状態において、容器が凹路内へ深く進入しすぎていると、吐水口から吐出された大量の洗浄水が容器に衝突し、洗浄水が便器外へ飛び散る事態を生じるおそれがあり、取付けの安全性を損なうという問題があった。
本発明は、これら従来技術の問題を解決し、旋回流型の水洗便器に取り付けて使用したときに、リム部の下に目立たないように位置させることができ、しかも洗浄水を飛び散らせない安全な取付け状態を実現し得る薬剤供給具を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、ボウル部上端のリム部に沿って延びる洗浄水案内用の凹路と、凹路の端部から該凹路に沿って洗浄水を吐出する吐水口とを有し、吐出された洗浄水を凹路を経てボウル部内面に流れる旋回流とする水洗便器のための薬剤供給具であって、薬剤を収容し洗浄水への接触により薬剤の溶出を可能にする容器部と、下部を前記容器部に結合され、上部を便器のリム部に係止し得る保持部とを備え、前記容器部は、薬剤を収容するケーシングと、該ケーシングから前記凹路に向く側に突出し前記凹路への該ケーシングの進入を制限する突出部とを備えており、前記ケーシングは、前記凹路に沿って延びる細長い形状を有し、高さが10〜45mm、奥行きが10〜30mmであり、便器への取付け状態において該ケーシングにおける洗浄水到達側の端面が、凹路側及び/又は下側からその反対側へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面となっていることを特徴とする薬剤供給具を提供するものである。
本発明に係る薬剤供給具は、薬剤を収容し洗浄水への接触により薬剤の溶出を可能にする容器部と、下部を前記容器部に結合され、上部を便器のリム部に係止し得る保持部とを備えることにより、旋回流型の水洗便器のリム部に取り付けて使用することができる。そして、容器部は、薬剤を収容するケーシングを備え、該ケーシングは、前記凹路に沿って延びる細長い形状を有し、高さが10〜45mmとされているので、通常の旋回流型の水洗便器の凹路にケーシングの一部を奥行き方向に進入させることができる。しかも、ケーシングの奥行きが10〜30mmとされているので、ケーシングは、便器のリム部の下に大部分が隠れる状態となり、目立たない状態で便器に取付けることができる。
一方、ケーシングが凹路内へ深く進入しすぎると、吐水口から吐出された大量の洗浄水がケーシングに衝突し、洗浄水が便器外へ飛び散るという問題を引き起こすおそれがある。これに対し、
本発明に係る薬剤供給具においては、容器部はさらに、ケーシングから凹路に向く側に突出し凹路への該ケーシングの進入を制限する突出部を備えている。したがって、ケーシングが凹路内へ深く進入しすぎてケーシングに衝突した洗浄水が便器外へ飛び散るという問題を生じ難い。しかも、ケーシングは、便器への取付け状態において該ケーシングにおける洗浄水到達側の端面が、凹路側及び/又は下側からその反対側へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面となっているので、ケーシング端面に到達した洗浄水は、該傾斜面に案内されて凹路側及び/又は下方へ導かれる。これにより、洗浄水の飛び散りの問題が確実に解消される。
したがって、本発明によれば、旋回流型の水洗便器に取り付けて使用したときに、リム部の下に目立たないように位置させることができ、汚物の付着が生じ難く、しかも洗浄水を飛び散らせない安全な取付け状態を実現し得る薬剤供給具を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図面中の同一又は同種の部分については、同じ番号を付して説明を省略することがある。
図1から図4は、本発明の一実施形態に係る薬剤供給具を示しており、図1は、旋回流型水洗便器の凹路に向く面の側から見た斜視図、図2は保持部側から見た斜視図、図3は正面図、図4は側面図である。この薬剤供給具1は、薬剤を収容し洗浄水への接触により薬剤の溶出を可能にする容器部2と、下部を容器部2に結合され、上部を便器のリム部に係止し得る保持部3とを備えている。この実施形態に係る薬剤供給具は、固形薬剤を使用するタイプのものであり、薬剤は、水への接触により表面から徐々に溶解する。
容器部2は、図1及び図2に示すように、箱状のケーシング20と該ケーシングの背面に設けられ保持部を結合する結合部24とを備えている。ケーシング20は、水洗便器の凹路に沿って延びる細長い形状を有し、図5に開いた状態を示すように、後部20aと前部20bとがヒンジ部20cにより結合され、ヒンジ部20cを中心にして前後に開閉可能となっている。後部20aは、後壁21及び後部側壁23aを備え、後壁21の中央部に結合部24が設けられている。前部20bは、前壁22及び前部側壁23bを備えている。後壁21及び前壁22は、各々縦断面が湾曲状をなしており、後部20a及び前部20bは、閉じられた状態において、薬剤を収容し得る箱状となる。ケーシング20の閉じた状態は、後壁21及び前壁22の各々の両端部付近に設けられた微小フック25a,25b(図4)の係合により維持され、開く際は、これらの微小フックが弾性変形して結合を解く。
前壁22は、壁部の一部を、先端が鋭角状に突出するように凹路側へ曲折させており、これにより突出部26が形成されている。ケーシング20を閉じた状態において、後部側壁23aと前部側壁23bとは、合わさって側壁23を形成し、側壁23は、後述する傾斜面となっている。
後壁21及び前壁22は、水洗便器の洗浄水を内部に通過させて薬剤に接触させ得るように、多数の細孔が形成されている。各細孔は、上下方向に延びるスリット状をなし、湾曲形状の後壁21及び前壁22の上下縁部付近に達し、上下縁部はケーシング20の長手方向に細長く延びた状態となっている。そして、ポリエチレン、ポリプロピレン等の軟質プラスチックにより形成されているので、後壁21及び前壁22が上下縁部で曲がりやすく、ケーシング20全体としても曲がりやすくなっている。したがって、水洗便器のリム及び凹路の湾曲形状に沿ってケーシング20を湾曲させることができ、安定した取付け状態とすることができる。
また、ケーシング20は、幅(長手方向寸法)Wが170mm、高さHが30mm、奥行きDが17mmとされ、突出部は、前壁22からの突出長さTが15mmとされている(図3及び図4参照)。ケーシング20は、高さ及び奥行きを上記寸法とすることにより、通常の旋回流型の水洗便器の凹路に対し、一部を奥行き方向に進入させることができ、便器のリム部の下に大部分が隠れる状態となり、目立たない状態で取付けることができる。この効果を得るためには、ケーシングの高さを10〜45mm、奥行きを10〜30mmとするのがよい。ケーシングの高さが、上記上限より高いと通常の旋回流型の水洗便器の凹路に進入し難い場合があり、上記上限より低いと十分な量の薬剤を収容し難くなる。また、ケーシングの奥行きが、上記上限より大きいと凹路からボウル内へのケーシングの突出量が大きくなり目立ちがちとなり、上記下限より小さいと十分な量の薬剤を収容し難くなる。この観点から、ケーシングは、高さを20〜35mm、奥行きを12.5〜22.5mmとするのが望ましい。なお、ケーシングの幅(長手方向寸法)は、50〜250mmとするのが望ましい。ケーシングの幅が、この下限より小さいと、十分な薬剤を収納することが困難であり、上記上限より大きいと便器への取付けが困難となったり便器の形状に対する適合性が低下したりするという不利がある。この観点から、ケーシングの幅(長手方向寸法)は、70〜200mmとするのがより望ましい。
また、突出部26を形成する壁部は、衝突した洗浄水を飛び散らせないよう、薄くするのが好ましく、必要な強度を有し且つ5mm以下の厚さとされるのが望ましく、3mm以下とするのがより望ましい。この突出部の壁部の厚さは、壁部が、図に示された側面視V字状の折返し形状等のように曲折して延びている場合、延びている壁部自体の厚さを意味する。
さらに、ケーシング20の側壁23の傾斜面は、下側から上側へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面となっており、ケーシング20の長手方向軸線に垂直な面に対する傾斜角Aが、45度となっている。これにより、便器の吐水口からケーシング20端面に到達した洗浄水は、該傾斜面に案内されて凹路内で下方へ導かれ、洗浄水の飛び散りが防止される。この効果を得るためには、前記端面は、凹路側からその反対側へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面とすることもできる。また、これら上下方向及び凹路への接近離反方向の両方へ傾斜した傾斜面とすることもできる。いずれの場合も、傾斜面の傾斜角は、ケーシングの長手方向軸線に垂直な面に対して、30〜80度とするのが望ましい。この傾斜角が上記下限より小さいと、傾斜面による洗浄水の飛び散り防止効果が十分に得られない場合があり、上記上限より大きいと、薬剤の収容量が小さくなりすぎたり、十分な収容量を得ようとするとケーシングの寸法が大きくなりすぎたりするという支障がある。この観点から、上記傾斜は、40〜60度とするのがより望ましい。なお、この実施形態においては、左右両方の側壁23が傾斜しているが、上記効果を得るためには、少なくとも、便器への取付け状態において洗浄水が到達する側の側壁が、傾斜面となっていればよい。
保持部3は、後壁21背面の結合部24に結合され縦方向に長い貫通孔340を有したガイド部34と、該ガイド部34の貫通孔に通されて上下方向に摺動可能とされたフック部35とを備えている。
フック部35は、貫通孔340に通された縦片351と、該縦片の上端からほぼ水平に延びる横片352と、該横片の先端から斜め下方へ縦片351に接近するように延びる係止片353とを備えている。縦片351の前面には、水平に延びる微小凸部が上下方向に多数設けられ、貫通孔340の内部には該凸部に係合する凹凸部が設けられ、両者の係合により、縦片351は任意の上下位置でガイド部34に保持されるようになっている。フック部35は、弾性に富むプラスチック材料で形成され、縦片351、横片352及び係止片353は、市販されている旋回流型水洗便器のリム部に係合させ得る寸法とされている。したがって、縦片351をガイド部34に対して適切な上下位置とし、全体を弾性変形させてリム部に係止することにより、ケーシング20を便器の凹路に望む位置に取り付けることができる。フック部35は、この取付け状態において、ケーシング20を便器の凹路側に押し付けるように弾性力が作用し、これにより、ケーシング20を凹路の壁面に沿って保持し得るのが望ましい。
図6、図7及び図8は、この薬剤供給具1を水洗便器のリム部に取付けた状態の一例を各々平面図、斜視図、縦断面図で示している。図示のように、ケーシング20は、前壁22が水洗便器の凹路に向くように配置され、保持部3は、フック部35の横片352を便器のリム部102の上面、係止片353をリム部102の外周面に当てがうようにしてリム部102に係止している。この取付け状態において、ケーシング20は、凹路103内に一部が進入し、突出部26の先端が凹路103の奥端の壁面に当接することにより、それ以上の凹路103内への進入が制限されている。この実施形態においては、突出部26がケーシング20の前壁22の水平方向におけるほぼ全長に亘って設けられているが、凹路103内への進入の制限のためには、突出部の全体が凹路103の奥端に当接する必要はなく、端部やその近傍、中央部等、その一部が当接すればよい。また、便器の凹路の形状や寸法によっては、ケーシング20の前壁22が凹路の開口縁部に当接して凹路内への進入が制限されるものもある。そのような場合においては、突出部26は、凹路奥端の壁に当接することなく凹路内に位置することもあるが、その場合も薬剤供給具の機能上問題となることはない。
図9〜図12は、本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具1を示しており、図9は、旋回流型水洗便器の凹路に向く面の側から見た斜視図、図10は保持部側から見た斜視図、図11は正面図、図12は側面図である。また、図13は、ケーシング20を開いた状態を示している。この薬剤供給具1も、固形薬剤を使用するタイプのものであり、図1〜図4に示した薬剤供給具とほぼ同様の構造を備えている。但し、この実施形態においては、前壁22により形成された突出部26が、ケーシング20の幅方向中央部で長く、両端部で短くなるように、ケーシング長手方向の位置に応じて突出寸法を次第に変化させている(図9、図13参照)。これにより、便器のリム部及び凹路の湾曲形状に突出部先端が適合し易くなり、安定した取付け状態が得られ易くなっている。また、突出部の突出寸法が洗浄水が到達する側へ次第に短くなっているので、洗浄水への接触箇所が漸進的に増加することになり、突出部との接触による流れの急激な変化が防止される。その結果、洗浄水の飛び散りがより確実に防止され、またケーシングの取付け状態がより安定となる。さらに、突出部26は、便器への取付け状態において洗浄水が到達する側(便器の吐水口に近い側)で前壁22の高い位置、反対側で前壁22の低い位置となるように、設置高さが次第に変化している(図11参照)。凹路内を流れる洗浄水は、凹路を進行するに従って重力により漸進的に下降する流れとなる。これに対し、突出部26は、吐水口に近い側で前壁22の高い位置、反対側で前壁22の低い位置となるように設置高さが変化しているので、この変化が、漸進的に下降する流れと合致する傾向となる。その結果、洗浄水から受ける力が弱まり、取付け状態がより安定する。また、凹路内を流れる水に対して突出部26が示す抵抗が減少し、水流の流速低下が少なくなる。
図14は、本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤供給具1を示している。この実施形態も、図1〜図4に示した薬剤供給具とほぼ同様の構造を有している。但し、この実施形態においては、ケーシング20の前壁22は、突出部を形成するための曲折がなく、平らな面となっている。そして、突出部26’は、前壁22の両端部付近から凹路側へ延びる細長片により形成されている。この突出部26’も、前述の突出部と同様に、便器への取付け状態において、先端が凹路103の奥端の壁面に当接することにより、ケーシング20の凹路103内への進入距離を一定に制限する。
この細長片による突出部26’の望ましい寸法については、前述の突出部26と同様のことが言える。特にこの突出部26’は、凹路内に位置しても体積が小さいため、洗浄水から受ける力が弱く、取付け状態の安定上有利であり、また、凹路内を流れる水に対して突出部26’が示す抵抗が小さく、水流の流速低下が少なくなる。この突出部26’は、図14に破線で示すように、ケーシング20の幅方向における中央部に設ける等、前壁22の種々の箇所に設けることができる。突出部26’の形状は、図示のような断面円形の棒状とする他、断面を長円形や、三角形、四角形等の多角形等とすることができ、或いは、突出部の形状を錐体状又は板状とすることもできる。
図15は、本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤供給具1を示す平面図である。この実施形態においては、ケーシング20の側壁23’が、凹路側からその反対側(凹路から遠ざかる側)へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面となっている。これにより、便器の吐水口からケーシング20端面に到達した洗浄水は、該傾斜面に案内されて凹路の内方へ導かれ、洗浄水の飛び散りが防止される。この効果を得るための望ましい傾斜角は前述の通りであり、この実施形態では、ケーシング20の長手方向軸線に垂直な面に対する傾斜角Bが、45度となっている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。突出部は、前述の実施形態に示したものに限らず、ケーシングから水洗便器の凹路に向く側に突出し凹路へのケーシングの進入を制限する種々の形態とすることができる。保持部も、実施形態に示したものに限定されず、例えば、手で変形可能であり、且つ、変形された後は通常使用時の外力に対して保形性を有する程度の柔軟性を有した棒状部材とする等、種々の材質及び形状とすることができる。そのような棒状部材は、例えば、金属製の芯材を塩化ビニル等の軟質プラスチックで覆ったものとして形成することができる。保持部はさらに、紐、テープ等の可撓性長尺材に粘着部等のような便器への固定手段を設けたものことすることもできる。また、容器部は、薬剤を収容し、該薬剤を洗浄水への接触により溶出させ得るように、種々の形状の細孔を有したものや網状壁により細孔を形成したのもの等とすることができる。細孔は、ケーシングの前壁及び後壁の双方又は前壁に対しその全面又は一部に設けることができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤供給具を水洗便器の凹路に向く面の側から見た斜視図である。 図1に示した薬剤供給具を保持部側から見た斜視図である。 図1に示した薬剤供給具の正面図である。 図1に示した薬剤供給具の側面図である。 図1に示した薬剤供給具の容器部を開いた状態で示す斜視図である。 図1に示した薬剤供給具を水洗便器のリム部に取付けた状態を示す平面図である。 図1に示した薬剤供給具を水洗便器のリム部に取付けた状態を示す斜視図である。 図1に示した薬剤供給具を水洗便器のリム部に取付けた状態を示す縦断側面図である。 本発明の他の実施形態に係る薬剤供給具を水洗便器の凹路に向く面の側から見た斜視図である。 図9に示した薬剤供給具を保持部側から見た斜視図である。 図9に示した薬剤供給具の正面図である。 図9に示した薬剤供給具の側面図である。 図9に示した薬剤供給具の容器部を開いた状態で示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤供給具を水洗便器の凹路に向く面の側から見た斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る薬剤供給具の平面図である。 旋回流型水洗便器の一例を示す斜視図である。 従来の薬剤供給具の一例を示す斜視図である。 図17に示した薬剤供給具の種々の取付け状態を示す側面図である。 従来の薬剤供給具の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 薬剤供給具
2 容器部
3 保持部
20 ケーシング
21 前壁
22 後壁
23,23’ 側壁(傾斜面)
26,26’ 突出部
101 ボウル部(水洗便器)
102 リム部(水洗便器)
103 凹路(水洗便器)
104 吐水口(水洗便器)

Claims (5)

  1. ボウル部上端のリム部に沿って延びる洗浄水案内用の凹路と、凹路の端部から該凹路に沿って洗浄水を吐出する吐水口とを有し、吐出された洗浄水を凹路を経てボウル部内面に流れる旋回流とする水洗便器のための薬剤供給具であって、
    薬剤を収容し洗浄水への接触により薬剤の溶出を可能にする容器部と、
    下部を前記容器部に結合され、上部を便器のリム部に係止し得る保持部とを備え、
    前記容器部は、薬剤を収容するケーシングと、該ケーシングから前記凹路に向く側に突出し前記凹路への該ケーシングの進入を制限する突出部とを備えており、
    前記ケーシングは、前記凹路に沿って延びる細長い形状を有し、高さが10〜45mm、奥行きが10〜30mmであり、便器への取付け状態において該ケーシングにおける洗浄水到達側の端面が、凹路側及び/又は下側からその反対側へ行くに従ってケーシングの長手方向中央部から遠ざかるように傾斜した傾斜面となっていることを特徴とする薬剤供給具。
  2. 前記ケーシングの傾斜面の傾斜が、前記ケーシングの長手方向軸線に垂直な面に対して30〜80度であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤供給具。
  3. 前記突出部の長さが、5〜20mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤供給具。
  4. 前記突出部が、前記ケーシングの壁部の一部を、前記凹路へ向く側へ突出するように曲折させて形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬剤供給具。
  5. 前記突出部が、前記ケーシングの壁部に結合され、前記凹路へ向く側へ突出する部材により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の薬剤供給具。
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