JP5030140B2 - 義歯の製造方法 - Google Patents

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本発明は、残存歯(支台歯)に対する係留手段(クラスプ)を人工歯の端部に備えた義歯、係留手段および義歯の製造方法に関するものである。
図12は、上顎100の歯列101の欠損部102に補綴する従来の義歯110の一例を示している。
この義歯110は、義歯床111と、義歯床111に固定された人工歯112と、義歯110を隣接する残存歯(以下、支台歯という)103に取り付けるための金属製のクラスプ(係留手段)113とを有しており、残存している支台歯103にこのクラスプ113を係留させて、摩擦力や嵌合力により義歯110を固定するようになっている。
この場合のクラスプ113は、特許文献1、2などに記載されているように、通常は金属製のバネで形成されており、義歯110を支台歯103に連結固定して維持・安定させると共に、必要に応じて支台歯103に荷重を負担させるという重要な役割を果たす。
特開2004−329557号公報 特開2005−185699号公報
ところで、従来の義歯では、係留手段であるクラスプ103が金属でてきていたため、強度はあるが、見栄えが悪く、天然歯に装着するのに抵抗感を持つ患者がいた。また、金属アレルギーを起こす場合や嫌な味を感じる患者もいた。また、金属は研磨に時間がかかるため、製品のコスト高を招くといった問題もあった。
本発明は、上記事情を考慮し、見栄えを良くすることができる(審美性を高めることができる)と共に、金属アレルギー等の問題も解消できるようにした義歯の製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための第1の手段は、
歯列の欠損部を補綴するための人工歯の端部に、前記欠損部に隣接する支台歯に係合する係留手段を有した義歯の製造方法であって、
装用者の歯形模型を製造する工程と、
前記歯形模型上にワックス材による前記係留手段および人工歯を加工する工程と、
ワックス材にて加工した係留手段および人工歯を備えた前記歯形模型の上に採型パテを被せて、成形型の型採りを行い、型採り後に成形型を外す工程と、
前記成形型にベントホールとスプルーホールを形成する工程と、
前記歯形模型からワックス材を加熱除去する工程と、
ワックス材を除去した歯形模型上に前記成形型を被せて、スプルーホールから、内部に確保されたキャビティに溶融アセタル樹脂を充填して射出成形する工程と、
充填した樹脂が固化した後、成形品を脱型し、必要なトリミング加工を施して、アセタル樹脂成形品によりなる義歯を仕上げる工程とを備え、
前記係留手段と、前記人工歯または該人工歯が固定される義歯床とを、一体に成形することを特徴とする義歯の製造方法である。
本発明によれば、少なくとも義歯を残存歯に取り付けるための係留手段(一般的にクラスプと呼ばれるもの。)を樹脂の射出成形品で構成しているので、係留手段を金属で構成したのと違って、天然歯と違和感のない自然な色合いに作ることができる。従って、審美性を高めることができる。また、射出成形で大まかな形状を作った上で、簡単なトリミングを施すだけで、最終的な仕上形状を得ることができるので、製造コストを低く抑えることができる。また、金属アレルギーの患者や金属臭に抵抗感を抱く患者にも、問題なく装用を勧めることができる。
特に、人工歯の色と同じ色の樹脂で作成した場合は、係留手段が全く目立たなくなり、自然な印象を持たせることができる。また、熱可塑性レジンであるアセタルで成形した場合は、耐久性、柔軟性、色調、耐汚染性、無気泡性などに優れる義歯を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の義歯は、歯列の欠損部を補綴するための人工歯の端部に、欠損部に隣接する支台歯に係合するクラスプ(係留手段)を有し、そのクラスプを熱可塑性樹脂の射出成形品で構成したものである。クラスプを構成する樹脂としては、例えば、人工歯と同色のアセタルを使用している。
そのクラスプの製造方法について、図1〜図11を用いて説明する。
まず、図1に示すように、装用者の歯形模型1を製造し、その歯形模型1の歯列2の上にワックス材によるクラスプ(ワックス品)10を加工する。次いで、図2、図3に示すように、ワックス材にて加工したクラスプ(ワックス品)10を備えた歯形模型1の上に、採型パテ20を被せて、成形型の型採りを行い、型採り後に成形型を外す。図4は不要部分をカットした成形型21を示している。22はクラスプ成形用のキャビティである。
次に、その成形型21のキャビティ22に射出成形の準備として、図5、図6(a)〜(c)に示すように、ベントホール23とスプルーホール24をドリル25で貫通形成する。図5はクラスプ成形用のキャビティ22の形状におけるベントホール23とスプルーホール24の位置を示している。
図11に最終製品のクラスプ55を示すが、図5のクラスプ成形用のキャビティ22には、図11のクラスプ55の基部55aとアーム55bにそれぞれ対応したキャビティ側の部分22a、22bが存在し、クラスプ55のアーム55bを形成するキャビティ側の部分22bの各先端にベントホール23を設けると共に、クラスプ55の基部55aに対応したキャビティ側の部分22aにスプルーホール24を設ける。ここで、スプルーホール24の外面開口は、図8に示す射出ガン30のノズル31を嵌合できるように加工しておく。
次に、図7に示すように、歯形模型1を加熱して、ワックス材により加工したクラスプ(ワックス品)10を除去する(ロストワックス法)。そして、その歯形模型1の上に前記パテによる成形型21を被せて、スプルーホール24から、内部に確保されたキャビティ22に射出ガン30により溶融樹脂を充填して射出成形する。
そして、充填した樹脂が固化した後に、成形型21を切除するなどして、図9に示す成形品50を脱型する。この段階の成形品50には不要部分53、54、55が存在するので、次に、図10に示すようにカッタ33などを用いて不要部分53、54、55を取り除き、必要なトリミング加工を施して、研磨をかけることにより、図11に示すような樹脂成形品によりなるクラスプ55を得る。
このようにして得たクラスプ55と人工歯とを一体化させることにより、実施形態の義歯(例えば、図12に示すようなもの)を得る。
なお、前記のクラスプ55は、人工歯を成形する際に人工歯と一体に成形してもよい。また、人工歯を固定するために義歯床を設ける場合には、義歯床と一体に成形してもよい。
例えば、人工歯を一体に成形する場合は、歯形模型上にワックス材によってクラスプと人工歯の模型を加工しておくことで、上記と同様に作成することができる。
以上のように、少なくともクラスプ55を樹脂の射出成形品で構成しているので、クラスプを金属で構成した従来例と違って、天然歯と違和感のない自然な色合いに作ることができる。従って、審美性を高めることができる。また、射出成形で大まかな形状を作った上で、簡単なトリミングを施すだけで、最終的な仕上形状を得ることができるので、製造コストを低く抑えることができる。また、金属アレルギーの患者や金属臭に抵抗感を抱く患者にも、問題なく装用を勧めることができる。
また、人工歯の色と同じ色の樹脂でクラスプ55を作成した場合は、装着した段階でクラスプ55が全く目立たなくなり、自然な印象を持たせることができる。また、クラスプをアセタルで成形した場合は、耐久性、柔軟性、色調、耐汚染性、無気泡性などに優れる義歯を提供することができる。
本発明の実施形態の義歯におけるクラスプを製造する場合の工程説明図で、歯形模型上にワックス材によるクラスプ(ワックス品)を加工した状態を示す図である。 同歯形模型に採型パテを被せようとしている状態を示す図である。 同歯形模型に採型パテを被せた状態を示す図である。 採型パテによる成形型の図である。 成形型のキャビティに開けるホールの位置を示す図である。 (a)は成形型のキャビティにホールを加工している状態を示す図、(b)は加工した状態を内面側から見た図、(c)は同外面側から見た図である。 ワックスを除去した歯形模型の図である。 歯形模型に成形型を被せて射出ガンを装着しようとしている状態を示す図である。 脱型した段階の成形品を示す図である。 トリミング加工中の状態を示す図である。 最終的に得られたクラスプの外観図である。 従来の義歯の構成図である。
符号の説明
1 歯形模型
3 支台歯
10 クラスプ(ワックス品)
20 採型パテ
21 成形型
22 キャビティ
23 ベントホール
24 スプルーホール
50 クラスプ(係留手段)

Claims (1)

  1. 歯列の欠損部を補綴するための人工歯の端部に、前記欠損部に隣接する支台歯に係合する係留手段を有した義歯の製造方法であって、
    装用者の歯形模型を製造する工程と、
    前記歯形模型上にワックス材による前記係留手段および人工歯を加工する工程と、
    ワックス材にて加工した係留手段および人工歯を備えた前記歯形模型の上に採型パテを被せて、成形型の型採りを行い、型採り後に成形型を外す工程と、
    前記成形型にベントホールとスプルーホールを形成する工程と、
    前記歯形模型からワックス材を加熱除去する工程と、
    ワックス材を除去した歯形模型上に前記成形型を被せて、スプルーホールから、内部に確保されたキャビティに溶融アセタル樹脂を充填して射出成形する工程と、
    充填した樹脂が固化した後、成形品を脱型し、必要なトリミング加工を施して、アセタル樹脂成形品によりなる義歯を仕上げる工程とを備え、
    前記係留手段と、前記人工歯または該人工歯が固定される義歯床とを、一体に成形することを特徴とする義歯の製造方法。
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