JP5030003B2 - 軽量木材、軽量木材の作製方法及び軽量木材を用いた地盤改良方法 - Google Patents
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Description
木材を乾燥させて前記トールスが前記壁孔の縁に張付き元に戻らなくなる含水率Wc(=水分の質量/木質実態部分の乾燥質量)が各木材或はその樹種毎に予め計測され、その計測に基いて軽量化しようとする木材或はその樹種の含水率Wc以下となる乾燥処理がなされた浮力を有する木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その木材或はその樹種毎に水浸して乾燥状態から飽和状態に戻る期間が測定され、その飽和状態になる迄の期間が水中で浮力を保つ期間として木材毎に予め記録付記された軽量木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その軽量木材の両端木口面を被覆する不透水性物質を備えることを特徴とする。
木材を熱処理乾燥させてトールスが有縁壁孔に張付き元に戻らなくなる含水率Wcを木材或はその樹種毎に予め計測し、資料として記録するステップと、
軽量材料としたい各木材毎に熱或は天日により乾燥させて、前記記録に基いてその樹種の前記含水率Wc以下にするステップと、
熱或は天日による乾燥後、木口面に対しては更に両端木口面を不透水性物質で被覆するステップと、を備え、
前記含水率Wc以下にされた木材或はその樹種毎に飽和化試験を行うステップと、
前記飽和化試験の結果により飽和状態に戻る(その木材が水に沈むまで)期間を木材或は樹種毎に計測し、資料に記録するステップと、
軽量化しようとする木材或は樹種毎に飽和状態になる迄の期間(浮力がある期間)を前記記録に基いてその期間における値のバラツキ範囲を考慮して利用する軽量材料の期間を決めるステップと、を更に備えることを特徴とする。
木材を乾燥させて前記トールスが前記壁孔の縁に張付き元に戻らなくなる含水率Wc(=水分の質量/木質実態部分の乾燥質量)が各木材或はその樹種毎に予め計測され、その計測に基いて軽量化しようとする木材或はその樹種の含水率Wc以下となる乾燥処理がなされた浮力を有する木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その木材或はその樹種毎に水浸して乾燥状態から飽和状態に戻る期間が測定され、その飽和状態になる迄の期間が水中で浮力を保つ期間として木材毎に予め記録付記された軽量木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その軽量木材の両端木口面を被覆する不透水性物質を備えた軽量木材を、軟弱地盤に対して複数本鉛直方向に打設又は水平方向に設置し、
前記軽量木材と地盤間の摩擦力及びその木材の浮力により、時間経過による絶対沈下量を低減させて軟弱地盤を改良することを特徴とする。
図1は、木質バイオマス木材の接続された仮道管1の構造拡大図を示す。ここでは、針葉樹仮道管1における水分通過に対する有縁壁孔対2,2の動作を説明する。
有縁壁孔対2,2の間には、孔の蓋となるトールス3があり、そのトールス3はマルゴ4によって保持されている。図1(a)は、仮道管1がそれぞれ水分8で飽和し、トールス3が図のように開き水通過状態となっている状態を示す。
図2に示す軽量木材の作製方法は、木材10を熱処理などで乾燥させて、トールス3が有縁壁孔2に張付き元に戻らなくなる含水率Wcを各木材或はその樹種毎に予め計測し、資料として記録しておくステップ(イ)と、軽量木材としたい木材毎に、熱或は天日により乾燥させて、その木材或はその樹種の前記含水率Wcと比較して、その含水率Wc以下になるまで乾燥処理するステップ(ロ)と、を備える。ステップ(ロ)により木材10は浮力が生じ軽量木材20となる。
ここで、例えば、スギなどは数日から数週間で浮力がなくなり、カラマツなどは数ヶ月経過しても浮力がある木材もある。記録された測定期間値は同種の木材でもバラツキがありそのバラツキ範囲が記録されている。
一方、図4(b)では、構造物50の荷重に加えて、セメント固化改良60の自重により時間経過と共に、絶対沈下量が増えて構造物50が沈下する危険がある。
2 有縁壁孔
3 トールス
4 マルゴ
8 水分
9 空気(気泡)
10 木材(乾燥前)
11 木口面
12 不透水性物質
20 軽量木材(所定の乾燥後)
30 軟弱地盤
40 地下水位
50 構造物
60 セメント固化改良
Claims (3)
- 複数の仮道管と、それらの両端の接続部に対向させた有縁壁孔対と、その有縁壁孔対の間にあり前記仮道管内部の損傷を含む乾燥により気泡が生じると表面張力により前記壁孔の縁に接近し水の逆流を防ぐ蓋状のトールスと、から少なくとも形成されている木材であって、
木材を乾燥させて前記トールスが前記壁孔の縁に張付き元に戻らなくなる含水率Wc(=水分の質量/木質実態部分の乾燥質量)が各木材或はその樹種毎に予め計測され、その計測に基いて軽量化しようとする木材或はその樹種の含水率Wc以下となる乾燥処理がなされた浮力を有する木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その木材或はその樹種毎に水浸して乾燥状態から飽和状態に戻る期間が測定され、その飽和状態になる迄の期間が水中で浮力を保つ期間として木材毎に予め記録付記された軽量木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その軽量木材の両端木口面を被覆する不透水性物質を備えることを特徴とする軽量木材。 - 複数の仮道管と、それらの両端の接続部に対向させた有縁壁孔対と、その有縁壁孔対の間にあり前記仮道管内部の損傷を含む乾燥により気泡が生じると表面張力により前記壁孔の縁に接近し水の逆流を防ぐ蓋状のトールスと、から少なくとも形成されている木材を、浮力のある軽量木材として作製する方法であって、
木材を熱処理乾燥させてトールスが有縁壁孔に張付き元に戻らなくなる含水率Wcを木材或はその樹種毎に予め計測し、資料として記録するステップと、
軽量材料としたい各木材毎に熱或は天日により乾燥させて、前記記録に基いてその樹種の前記含水率Wc以下にするステップと、
熱或は天日による乾燥後、木口面に対しては更に両端木口面を不透水性物質で被覆するステップと、を備え、
前記含水率Wc以下にされた木材或はその樹種毎に飽和化試験を行うステップと、
前記飽和化試験の結果により飽和状態に戻る(その木材が水に沈むまで)期間を木材或は樹種毎に計測し、資料に記録するステップと、
軽量化しようとする木材或は樹種毎に飽和状態になる迄の期間(浮力がある期間)を前記記録に基いてその期間における値のバラツキ範囲を考慮して利用する軽量材料の期間を決めるステップと、を更に備えることを特徴とする軽量木材の作製方法。 - 複数の仮道管と、それらの両端の接続部に対向させた有縁壁孔対と、その有縁壁孔対の間にあり前記仮道管内部の損傷を含む乾燥により気泡が生じると表面張力により前記壁孔の縁に接近し水の逆流を防ぐ蓋状のトールスと、から少なくとも形成されている木材であって、
木材を乾燥させて前記トールスが前記壁孔の縁に張付き元に戻らなくなる含水率Wc(=水分の質量/木質実態部分の乾燥質量)が各木材或はその樹種毎に予め計測され、その計測に基いて軽量化しようとする木材或はその樹種の含水率Wc以下となる乾燥処理がなされた浮力を有する木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その木材或はその樹種毎に水浸して乾燥状態から飽和状態に戻る期間が測定され、その飽和状態になる迄の期間が水中で浮力を保つ期間として木材毎に予め記録付記された軽量木材構造であり、
前記木材の乾燥処理後に、その軽量木材の両端木口面を被覆する不透水性物質を備えた軽量木材を、軟弱地盤に対して複数本鉛直方向に打設又は水平方向に設置し、
前記軽量木材と地盤間の摩擦力及びその木材の浮力により、時間経過による絶対沈下量を低減させて軟弱地盤を改良することを特徴とする軽量材料を用いた地盤改良方法。
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