JP5028969B2 - 無線電話システム - Google Patents

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Description

本発明は、アクセスポイントと複数の無線LAN端末とを備える無線電話システムに関する。
複数の無線基地局によって形成される無線通信エリア内の無線電話端末に対して、無線通信サービスを提供する無線電話システムが知られている。このような無線電話システムにおいて、無線電話端末が、無線通信エリアの外に位置した場合には、いわゆる圏外となり、無線通信を行うことはできない。
無線基地局の数を増やすことなく、無線通信が可能なエリアを広くするための技術としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、無線基地局の通信可能エリア内に位置する無線電話端末が、無線基地局の通信可能エリア外に位置する無線電話端末の通信を中継する技術が開示されている。
特開平7−245581号公報
しかし、上記特許文献1に開示された発明は、無線基地局の通信可能エリア外の無線電話端末と、無線基地局の通信可能エリア内の無線電話端末とが直接無線通信が可能な距離に位置していなければ、発信元からの情報を、着信先へ通知することはできない。
例えば、通信可能エリア内に位置していない無線電話端末であっても、当該無線電話端末のユーザは、当該無線電話端末への着信および当該着信の発信元を示す情報を知ることができれば、無線通信が通信可能なエリアへ移動して、当該着信の発信元と通信を行うことにより、当該発信元が通知したかった情報を取得することができる。
これは、例えば、通信可能エリア内に位置していない無線電話端末への着信を、通信可能エリア内に位置している他の無線LAN端末が代理で応答し、代理で応答した無線LAN端末のユーザが、本来の着信先の無線LAN端末のユーザに、着信に関する情報を伝えることにより実現することができる。
しかし、上記特許文献1に開示された発明は、無線基地局の通信可能エリア外の無線電話端末と、無線基地局の通信可能エリア内の無線電話端末とが直接無線通信が可能な距離に位置していなければ、着信があった旨すら着信先へ通知することはできない。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、無線通信可能なエリアの外に位置する無線通信端末のユーザに対して、着信に関する情報を通知することができるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の無線電話システムは、無線通信が可能なエリアの外に位置する無線電話端末への着信を、当該無線電話端末の近傍に位置している可能性が高く、かつ、無線通信が可能なエリアの内に位置する無線電話端末へ転送する。
例えば、本発明の第1の態様は、複数の無線LAN端末とアクセスポイントとを備え、それぞれの無線LAN端末は、自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、アクセスポイントへ送信する端末情報送信手段とを有し、アクセスポイントは、帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、管理情報と帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信が、帰属していない無線LAN端末宛である場合には、転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先が帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段とを有することを特徴とする無線電話システムを提供する。
また、本発明の第2の態様は、複数の無線LAN端末と複数のアクセスポイントとを備え、それぞれの無線LAN端末は、自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、帰属中のアクセスポイントへ送信する端末情報送信手段とを有し、それぞれのアクセスポイントは、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、管理情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報を示す帰属端末情報とを、他のアクセスポイントへ送信すると共に、他のアクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報を受信する管理情報送受信手段と、他のアクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報と、管理情報格納手段内に格納されている管理情報と、自アクセスポイントの帰属端末情報とに基づいて、いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信が自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末宛である場合には、転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先が、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段とを有することを特徴とする無線電話システムを提供する。
また、本発明の第3の態様は、複数の無線LAN端末と複数のアクセスポイントと呼制御サーバとを備え、それぞれの無線LAN端末は、自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、帰属中のアクセスポイントへ送信する端末情報送信手段とを有し、
それぞれのアクセスポイントは、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、管理情報を、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報を示す帰属端末情報と共に、呼制御サーバへ送信する管理情報送受信手段とを有し、呼制御サーバは、それぞれのアクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報に基づいて、いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信の宛先の無線LAN端末がいずれのアクセスポイントにも帰属していない場合には、転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先の無線LAN端末が、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段とを有することを特徴とする無線電話システムを提供する。
本発明の無線電話システムによれば、無線通信可能なエリアの外に位置する無線通信端末のユーザに対して、着信に関する情報を通知することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線電話システム10の構成を示すシステム構成図である。無線電話システム10は、複数の無線LAN端末20および複数のアクセスポイント30を備える。呼制御サーバ40、通信機器12、およびそれぞれのアクセスポイント30は、LAN11に接続される。
図1において、符号31aおよび31bは、それぞれ、アクセスポイント30aおよび30bから通信可能な強度の電波が届く範囲を示している。また、符号21aおよび21bは、それぞれ、無線LAN端末20aおよび20bから通信可能な強度の電波が届く範囲を示している。
それぞれの無線LAN端末20は、いずれかのアクセスポイント30に帰属し、当該アクセスポイント30を介して、他の無線LAN端末20または通信機器12と通信を行う。本実施形態において、それぞれの無線LAN端末20は、無線LANのネットワークを用いて、例えばSIP(Session Initiation Protocol)に従って音声通信を実行する。
なお、他の例として、それぞれの無線LAN端末20は、他の無線LAN端末20または通信機器12と音声データ以外のデータの送受信を行ってもよい。また、図1において、通信機器12やそれぞれのアクセスポイント30は、同一のセグメントに接続されているが、ルータ等を介して別々のセグメントに接続されていてもよい。
無線電話システム10内の無線LAN端末20に対して着信を行う場合、発信元の通信機器12またはその他の無線LAN端末20は、着信先の無線LAN端末20のID(例えばSIP−URI)を含むINVITEリクエストを呼制御サーバ40へ送る。当該IDに対応する無線LAN端末20のIPアドレスが呼制御サーバ40内に登録されていれば、呼制御サーバ40は、登録データを参照して、受信したINVITEリクエストを含むIPパケットの宛先を無線LAN端末20のIPアドレスとして、当該IPパケットを転送する。
宛先の無線LAN端末20が属するLAN11に接続されたルータは、受信したIPパケットの宛先IPアドレスを参照して、当該IPアドレスに対応するMACアドレスを宛先とするMACフレームを生成してLAN11へ送信する。当該LAN11に接続されたそれぞれのアクセスポイント30は、LAN11内に送信されたMACフレームを受信し、当該MACフレームの宛先MACアドレスを参照して、当該MACアドレスが自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20のものである場合には、受信したMACフレームを、帰属中の無線LAN端末20へ転送する。これにより、それぞれの無線LAN端末20は、帰属中のアクセスポイント30を介して、通信機器12または無線LAN端末20からの着信を受け付けることができる。
しかし、上記手順では、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20(図1に示した無線LAN端末20a)に対しては、着信があった旨を通知することはできない。そこで、本発明では、それぞれの無線LAN端末20が、自無線LAN端末20の周辺に存在する他の無線LAN端末20の情報を、帰属中のアクセスポイント30へ通知する。それぞれのアクセスポイント30は、帰属中の無線LAN端末20から通知された情報を他のアクセスポイント30と共有し、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20宛の着信を、当該無線LAN端末20の近傍に位置する可能性の高い無線LAN端末20(図1に示した無線LAN端末20b)へ転送する。
これにより、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20宛の着信に、当該無線LAN端末20の近傍に位置する可能性の高い無線LAN端末20が応答するので、当該着信に応答したユーザは、当該着信の内容を本来の着信先の無線LAN端末20のユーザに通知することができる。以下、本発明の具体的な処理について詳細に説明する。
図2は、無線LAN端末20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。無線LAN端末20は、操作検出部200、通信試行部201、端末情報生成部202、端末情報送信部203、帰属処理部204、転送通知部205、中継部206、および無線通信部207を備える。なお、図2に示す例において、公知の無線LAN端末が有する機能については、以下に説明する点を除き、図示および説明を省略している。
無線通信部207は、例えばIEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANの規格に基づいて、アクセスポイント30や他の無線LAN端末20と無線通信を行う。通信試行部201、端末情報生成部202、端末情報送信部203、帰属処理部204、転送通知部205、および中継部206は、無線通信部207を介して、アクセスポイント30や他の無線LAN端末20と無線通信を行う。
操作検出部200は、ボタン押下やフリップの開閉等のユーザによる無線LAN端末20の操作を検出した場合に、ユーザによる操作があった旨を端末情報生成部202に通知する。通信試行部201は、端末情報生成部202から指示された場合に、一時的にビーコンを送信する。そして、当該ビーコンに対する帰属要求を受信した場合に、通信試行部201は、当該帰属要求を送信してきた無線LAN端末20の識別情報(以下、単にIDと呼ぶ。)を端末情報生成部202に通知する。本実施形態において、通信試行部201は、端末情報生成部202から指示された場合に、一時的にビーコンを送信するが、受信した帰属要求に対する帰属処理は実行しない。
端末情報生成部202は、ユーザからの操作があった旨を操作検出部200から通知された場合に、通信試行部201にビーコンの送信を指示する。また、端末情報生成部202は、ユーザからの操作があった旨を操作検出部200から通知された場合に、無線通信部207を介して、自無線LAN端末20の周辺に存在する他の無線LAN端末20から送信される電波を受信し、当該電波を送信した無線LAN端末20のIDを当該電波から抽出する。
また、端末情報生成部202は、受信した電波の受信信号品質を測定する。本実施形態において、端末情報生成部202は、受信信号品質として、受信電波強度を測定する。また、他の例として、端末情報生成部202は、CN比(Carrier to Noise Ratio)やBER(Bit Error Rate)等を受信信号品質として測定してもよい。
そして、端末情報生成部202は、自無線LAN端末20の周辺に存在する他の無線LAN端末20について、例えば図3に示すような端末情報50を生成する。端末情報生成部202によって生成される端末情報50には、端末情報生成部202によって測定された受信電波強度52、通信が可能か否かを示す通信可否53、および受信電波強度52が測定された測定時刻54が、それぞれの無線LAN端末20を識別する端末ID51に対応付けて格納されている。
端末情報50内の通信可否は、自無線LAN端末20の周辺に存在する他の無線LAN端末20の中で、帰属要求を送信してきた無線LAN端末20のIDに対して「可」が設定され、それ以外には「否」が設定される。
なお、端末情報生成部202は、他の形態として、定期的に、通信試行部201にビーコンの送信を指示して端末情報を生成するようにしてもよく、ユーザからの明示的な指示を受け付けた場合に、通信試行部201にビーコンの送信を指示して端末情報を生成するようにしてもよい。
端末情報送信部203は、端末情報生成部202によって生成された端末情報50を、自無線LAN端末20のIDと共に、帰属中のアクセスポイント30へ送信する。帰属処理部204は、アクセスポイント30との間で公知の帰属処理を実行する。また、帰属処理部204は、他の無線LAN端末20から送信されたビーコンを検出した場合に、当該他の無線LAN端末20へ帰属要求を送信する。
本実施形態において、無線LAN端末20またはアクセスポイント30から送信されるビーコンには、送信元の機器を示すIDが含まれている。それぞれの無線LAN端末20は、全てのアクセスポイント30のIDを予め格納しており、受信したビーコンに含まれるIDがアクセスポイント30からのものでない場合、いずれかのアクセスポイント30に帰属中であれば、他の無線LAN端末20からのビーコンに対して帰属要求を送信しない。一方、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない場合、無線LAN端末20は、アクセスポイント30または他の無線LAN端末20からのビーコンを受信したならば、受信したビーコンに対して帰属要求を送信する。
転送通知部205は、転送である旨を示す情報を受信した場合に、転送すべき着信である旨を自無線LAN端末20のユーザに通知する。転送通知部205は、例えば、LEDの色や、着信音、着信時の振動、着信時の表示等を、通常の着信時のものと変えることにより、転送すべき着信である旨を自無線LAN端末20のユーザに通知する。
中継部206は、通信を中継すべき他の無線LAN端末20のIDを含む中継指示を受信した場合に、当該IDに対応する無線LAN端末20との間で中継の登録処理を実行する。中継の登録処理とは、例えば、中継指示を受信した無線LAN端末20が当該中継指示に含まれるIDを、通信の中継を行う無線LAN端末20のIDとして記憶する処理、中継指示を受信した無線LAN端末20が通信を中継する旨を、当該中継指示に含まれるIDに対応する無線LAN端末20に通知する処理、他の無線LAN端末20から当該通知を受けた場合に当該通知を送信した無線LAN端末20を中継先として記憶する処理等を行うことを指す。
そして、中継を示す情報と共に着信を受信した場合、中継部206は、当該着信を着信先の無線LAN端末20へ転送し、当該無線LAN端末20と、自無線LAN端末20が帰属中のアクセスポイント30との通信を中継する。また、中継の登録処理が済んだ無線LAN端末20から発信を受けた場合、中継部206は、当該発信をアクセスポイント30へ送り、発信元の無線LAN端末20と、アクセスポイント30との通信を中継する。
また、中継部206は、他の無線LAN端末20から、当該無線LAN端末20が通信の中継を行う旨を通知された場合に、今後の通信を当該無線LAN端末20を介して行う旨を記憶する。そして、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない間に、発信の指示をユーザから受け付けた場合、中継部206は、中継先の無線LAN端末20へ発信信号を送信する。なお、中継指示を受けた無線LAN端末20と、当該中継指示に含まれるIDに対応する無線LAN端末20とは、例えばアドホックモードにより、互いに無線LANによる通信を行う。
図4は、第1の実施形態に係るアクセスポイント30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。アクセスポイント30は、有線通信部300、管理情報送受信部301、転送先更新部302、転送先格納部303、管理情報格納部304、帰属処理部305、着信転送部306、管理情報更新部307、および無線通信部308を備える。なお、図4に示す例において、公知のアクセスポイントが有する機能については、以下に説明する点を除き、図示および説明を省略している。
無線通信部308は、例えばIEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANの規格に基づいて、無線LAN端末20と無線通信を行う。帰属処理部305、着信転送部306、および管理情報更新部307は、無線通信部308を介して、無線LAN端末20と無線通信を行う。
有線通信部300は、例えばIEEE802.3等のLANの規格に基づいて、呼制御サーバ40や通信機器12、他のアクセスポイント30等と通信を行う。管理情報送受信部301および着信転送部306は、有線通信部300を介して、無線LAN端末20や通信機器12、他のアクセスポイント30等と通信を行う。
帰属処理部305は、無線LAN端末20との間で公知の帰属処理を実行する。そして、帰属処理部305は、帰属に成功した無線LAN端末20に対して、定期的に状態確認を行うことにより、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20を管理する。また、帰属処理部305は、管理情報送受信部301、転送先更新部302、着信転送部306、および管理情報更新部307からの要求に応じて、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20のIDを示す帰属端末情報を通知する。
管理情報格納部304は、例えば図5に示すように、自アクセスポイント30に帰属していない無線LAN端末20から送信された電波の受信電波強度3041、当該無線LAN端末20と通信が可能であるか否かを示す通信可否3042、当該受信電波強度を測定した無線LAN端末20のIDである測定端末ID3043、および当該受信電波強度3041が測定された測定時刻3044を、自アクセスポイント30に帰属していない無線LAN端末20のIDである被測定端末ID3040に対応付けて格納する。
管理情報更新部307は、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20から端末情報を受信し、帰属処理部305から帰属端末情報を取得する。そして、管理情報更新部307は、受信した端末情報の中で、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20に関する情報を削除する。
そして、管理情報更新部307は、受信した端末情報に含まれる無線LAN端末20のIDを1つ選択し、管理情報格納部304を参照して、選択したIDが管理情報格納部304に格納されているか否かを判定する。選択したIDが管理情報格納部304に格納されていない場合、管理情報更新部307は、選択したIDに対応付けて端末情報内に格納されている受信電波強度、通信可否、および測定時刻を、選択したIDおよび当該端末情報を送信した無線LAN端末20のIDに対応付けて管理情報格納部304に格納する。
一方、選択したIDが管理情報格納部304に既に格納されている場合、管理情報更新部307は、当該IDについて、端末情報に格納されている受信電波強度と、管理情報格納部304に格納されている受信電波強度とを比較する。端末情報に格納されている受信電波強度が、管理情報格納部304に格納されている受信電波強度よりも小さい場合、管理情報更新部307は、選択したIDに対応する管理情報格納部304内の情報を更新しない。
一方、端末情報に格納されている受信電波強度が、管理情報格納部304に格納されている受信電波強度よりも大きい場合、管理情報更新部307は、選択したIDに対応する管理情報格納部304内のレコードを削除し、選択したIDに対応付けて端末情報内に格納されている受信電波強度、通信可否、および測定時刻を、選択したIDおよび当該端末情報を送信した無線LAN端末20のIDに対応付けて管理情報格納部304に格納する。
このように、管理情報更新部307は、端末情報を受信した場合に、端末情報に含まれる、自アクセスポイント30に帰属していない全ての無線LAN端末20のIDについて、上記の処理を実行することにより、管理情報格納部304内のデータを更新する。
なお、管理情報更新部307は、管理情報格納部304内の測定時刻を監視し、予め定められた時間〈例えば10分)が経過したレコードを削除する。これにより、端末情報中に報告されなくなった無線LAN端末20の情報を削除することができる。
管理情報送受信部301は、管理情報格納部304内の情報が更新された場合に、帰属端末情報を帰属処理部305から取得し、管理情報格納部304内の管理情報および帰属端末情報を、LAN11を介して他のアクセスポイント30へ送信する。また、管理情報送受信部301は、他のアクセスポイント30から送信された管理情報および帰属端末情報を受信して、転送先更新部302へ送る。
転送先更新部302は、他のアクセスポイント30から送信された管理情報および帰属端末情報と、管理情報格納部304内管理情報と、自アクセスポイント30の帰属端末情報とに基づいて、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20のIDを抽出する。そして、転送先更新部302は、抽出したIDについて、いずれかのアクセスポイント30に帰属しており、かつ、最も高い受信電波強度を測定した無線LAN端末20を、当該抽出したIDに対応する無線LAN端末20宛の着信の転送先の無線LAN端末20として決定し、決定結果を転送先格納部303に格納する。
転送先格納部303は、例えば図6に示すように、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20のIDである着信先端末ID3030に対応付けて、着信先端末ID3030への着信の転送先の無線LAN端末20のIDである転送先端末ID3031、および転送のみか中継も可能かの別を示す通信種別3032を格納する。なお、通信種別3032には、通信可能である場合に「中継」が設定され、通信が不能である場合に「転送」が設定される。
着信転送部306は、有線通信部300を介して無線LAN端末20宛の着信を受信した場合に、帰属処理部305から帰属端末情報を取得する。そして、当該着信が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20宛である場合に、着信転送部306は、受信した着信を無線通信部308を介して当該無線LAN端末20へ送信する。
一方、当該着信が自アクセスポイント30に帰属していない無線LAN端末20宛である場合に、着信転送部306は、転送先格納部303を参照して、当該着信の転送先の無線LAN端末20が、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末20へ転送する。この場合、着信転送部306は、通信種別が「中継」であるならば、中継を示す情報と共に着信を転送し、通信種別が「転送」であるならば、転送すべき着信である旨を示す情報と共に着信を転送する。
なお、着信転送部306は、着信を転送する場合に、当該着信が他の無線LAN端末に転送される旨を、当該着信の送信元へ通知するようにしてもよい。また、この場合、着信転送部306は、送信元からの許可を得てから、着信の転送を開始するようにしてもよい。
図7は、無線LAN端末20の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源が投入される等の所定のタイミングで、無線LAN端末20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、操作検出部200は、ユーザによって操作されたか否かを判定する(S100)。ユーザからの操作を検出した場合(S100:Yes)、端末情報生成部202は、通信試行部201にビーコンの送信を指示する。通信試行部201は、ビーコンを送信し(S101)、当該ビーコンに対する帰属要求を送信してきた無線LAN端末20のIDを端末情報生成部202に通知する。
端末情報生成部202は、他の無線LAN端末20から送信された電波を復号して当該電波を送信した他の無線LAN端末20のIDを抽出すると共に、当該電波の強度を測定し、通信試行部201から通知されたIDを用いて、図3を用いて説明した端末情報を生成する(S102)。そして、端末情報送信部203は、端末情報生成部202によって生成された端末情報を、自無線LAN端末20のIDと共に、帰属中のアクセスポイント30へ送信し(S103)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
ユーザからの操作を検出していない場合(S100:No)、帰属処理部204は、アクセスポイント30または他の無線LAN端末20からビーコンを受信したか否かを判定する(S104)。ビーコンを受信した場合(S104:Yes)、帰属処理部204は、受信したビーコンを処理し(S120)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
ステップS120の詳細は、例えば図8に示す通りである。
まず、帰属処理部204は、自無線LAN端末20がいずれかのアクセスポイント30に帰属中か否かを判定する(S121)。自無線LAN端末20がいずれかのアクセスポイント30に帰属中である場合(S121:Yes)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。なお、いずれかのアクセスポイント30に帰属中であっても、受信電波強度が高い場合には、帰属処理部204は、そちらに帰属先を変更するようにしてもよい。
自無線LAN端末20がいずれのアクセスポイント30にも帰属していない場合(S121:No)、帰属処理部204は、受信したビーコンがアクセスポイント30からのものであるか否かを判定する(S122)。受信したビーコンがアクセスポイント30からのものである場合(S122:Yes)、帰属処理部204は、ビーコンを送信したアクセスポイント30へ帰属要求を送信することにより、当該アクセスポイント30と帰属処理を実行し(S123)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
受信したビーコンがアクセスポイント30からのものでない場合(S122:No)、帰属処理部204は、ビーコンを送信した無線LAN端末20へ帰属要求を送信し(S124)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
図7に戻って説明を続ける。ステップS104において、ビーコンを受信していない場合(S104:No)、中継部206は、帰属中のアクセスポイント30から中継指示を受信したか否かを判定する(S105)。中継指示を受信した場合(S105:Yes)、中継部206は、当該中継指示に含まれるIDを、中継すべき無線LAN端末20のIDとして登録する(S106)。そして、中継部206は、自無線LAN端末20のIDを含む中継登録要求を、当該IDに対応する無線LAN端末20へ送信し(S107)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
中継指示を受信していない場合(S105:No)、中継部206は、他の無線LAN端末20から中継登録要求を受信したか否かを判定する(S108)。中継登録要求を受信した場合(S108:Yes)、中継部206は、当該中継登録要求に含まれるIDを、中継先の無線LAN端末20のIDとして登録し(S109)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
中継登録要求を受信していない場合(S108:No)、転送通知部205および中継部206は、着信を示す信号を受信したか否かを判定する(S110)。着信を示す信号を受信した場合(S110:Yes)、転送通知部205は、当該着信が転送すべき着信であるか否かを判定する(S111)。
転送すべき着信である場合(S111:Yes)、転送通知部205は、転送すべき着信である旨を、自無線LAN端末20のユーザに通知する(S112)。そして、無線LAN端末20は、当該着信に対して一般的な応答処理を実行することにより、当該着信に応答し(S113)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
一方、転送すべき着信でない場合(S111:No)、中継部206は、当該着信が中継すべき着信であるか否かを判定する(S114)。中継すべき着信である場合(S114:Yes)、中継部206は、当該着信を、中継すべき無線LAN端末20へ転送することにより、当該着信の宛先の無線LAN端末20の通信を中継し(S115)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。中継すべき着信でない場合(S114:No)、無線LAN端末20は、ステップS113に示した処理を実行する。
着信を示す信号を受信していない場合(S110:No)、中継部206は、中継すべき無線LAN端末20から発信を示す信号を受信したか否かを判定する(S116)。発信を示す信号を受信した場合(S116:Yes)、中継部206は、当該発信を示す信号を、帰属中のアクセスポイント30へ転送することにより、発信元の無線LAN端末20の通信を中継し(S117)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。発信を示す信号を受信していな場合(S116:No)、操作検出部200は、再びステップS100に示した処理を実行する。
図9は、第1の実施形態に係るアクセスポイント30の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源が投入される等の所定のタイミングで、アクセスポイント30は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、帰属処理部305は、無線LAN端末20から帰属要求を受信したか否かを判定する(S200)。帰属要求を受信した場合(S200:Yes)、帰属処理部305は、当該帰属要求を送信してきた無線LAN端末20と帰属処理を実行して帰属端末情報を更新し(S201)、再びステップS200を実行する。
一方、帰属要求を受信していない場合(S200:No)、管理情報更新部307は、無線LAN端末20から端末情報を受信したか否かを判定する(S202)。無線LAN端末20から端末情報を受信した場合(S202:Yes)、管理情報更新部307は、管理情報を更新する(S220)。
ステップS220の詳細は、例えば図10に示す通りである。
まず、管理情報更新部307は、帰属処理部305から帰属端末情報を取得し、無線LAN端末20から受信した端末情報の中で、自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20のIDを削除する(S221)。そして、管理情報更新部307は、受信した端末情報に含まれる無線LAN端末20のIDを1つ選択し(S222)、選択したIDが管理情報格納部304に格納されているか否かを判定する(S223)。
選択したIDが管理情報格納部304に格納されていない場合(S223:No)、管理情報更新部307は、選択したIDに対応付けて、端末情報内の受信電波強度、通信可否、および測定時刻を管理情報格納部304内に格納し(S227)、ステップS226に示す処理を実行する。
選択したIDが管理情報格納部304に格納されている場合(S223:Yes)、管理情報更新部307は、端末情報内の受信電波強度の方が、管理情報格納部304内の受信電波強度よりも大きいか否かを判定する(S224)。端末情報内の受信電波強度の方が小さい場合(S224:No)、管理情報更新部307は、ステップS226に示す処理を実行する。
端末情報内の受信電波強度の方が大きい場合(S224:Yes)、管理情報更新部307は、選択したIDについて、管理情報格納部304内のデータを削除して、端末情報内の受信電波強度、通信可否、および測定時刻を管理情報格納部304内に格納する(S225)。
次に、管理情報更新部307は、端末情報内に含まれる全てのIDを選択したか否かを判定する(S226)。全てのIDを選択した場合(S226:Yes)、管理情報送受信部301は、ステップS203に示した処理を実行する。全てのIDを選択していない場合(S226:No)、管理情報更新部307は、再びステップS222に示した処理を実行する。
図9に戻って説明を続ける。ステップS220において管理情報格納部304内のデータが更新されると、管理情報送受信部301は、帰属処理部305から取得した帰属端末情報と共に、管理情報格納部304内の管理情報を、LAN11を介して他のアクセスポイント30へ送信し(S203)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
無線LAN端末20から端末情報を受信していない場合(S202:No)、転送先更新部302は、転送先格納部303に格納されている転送先情報を更新すべきか否かを判定する(S204)。自アクセスポイント30の管理情報格納部304内のデータが更新された場合、または、他のアクセスポイント30から管理情報を受信した場合に、転送先更新部302は、転送先格納部303に格納されている転送先情報を更新すべきと判定する。
転送先格納部303に格納されている転送先情報を更新すべきと判定した場合(S204:Yes)、転送先更新部302は、転送先格納部303内の転送先情報を更新する(S205)。ステップS205では、転送先更新部302は、他のアクセスポイント30から受信した管理情報および帰属端末情報と、自アクセスポイント30の管理情報格納部304内に格納されている管理情報と、自アクセスポイント30の帰属端末情報とに基づいて、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20のIDを抽出する。
そして、転送先更新部302は、抽出したIDについて、いずれかのアクセスポイント30に帰属しており、かつ、最も高い受信電波強度を測定した無線LAN端末20を、当該抽出したIDに対応する無線LAN端末20宛の着信の転送先の無線LAN端末20として決定し、決定結果を転送先格納部303に格納する。
次に、着信転送部306は、転送先格納部303を参照して、中継先が変更されたか否かを判定する(S206)。中継先が変更されていない場合(S206:No)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。一方、中継先が変更された場合(S206:Yes)、着信転送部306は、新たに中継先となった無線LAN端末20、および、中継すべき無線LAN端末20が変更となった無線LAN端末20へ、中継指示を送信し(S207)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
転送先格納部303に格納されている転送先情報を更新すべきでない場合(S204:No)、着信転送部306は、着信を示す信号を受信したか否かを判定する(S208)。着信を示す信号を受信した場合(S208:Yes)、着信転送部306は、帰属処理部305から帰属端末情報を取得して、着信先は自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20宛か否かを判定する(S209)。
着信先が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20宛である場合(S209:Yes)、着信転送部306は、受信した着信を着信先の無線LAN端末20へ転送し(S210)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
着信先が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20宛でない場合(S209:No)、着信転送部306は、転送先格納部303を参照して、受信した着信の転送先が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20か否かを判定する(S211)。着信の転送先が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20でない場合(S211:No)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
着信の転送先が自アクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20である場合(S211:Yes)、着信転送部306は、転送先格納部303を参照して、転送先の無線LAN端末20が、当該着信を中継可能か否かを判定する(S212)。中継可能である場合(S212:Yes)、着信転送部306は、中継する旨を示す情報と共に、当該着信を、中継先の無線LAN端末20へ転送し(S213)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
中継可能でない場合(S212:No)、着信転送部306は、転送する旨を示す情報と共に、当該着信を、転送先の無線LAN端末20へ転送し(S214)、帰属処理部305は、再びステップS200に示した処理を実行する。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の無線電話システム10によれば、無線通信可能なエリアの外に位置する無線通信端末のユーザに対して、着信に関する情報を通知することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図11は、第2の実施形態に係るアクセスポイント30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。アクセスポイント30は、有線通信部300、管理情報格納部304、帰属処理部305、管理情報更新部307、無線通信部308、および管理情報送信部310を備える。なお、以下に説明する点を除き、図11において、図4と同じ符号を付した構成は、図4における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
管理情報送信部310は、管理情報格納部304内の管理情報が更新された場合に、管理情報格納部304内の管理情報を、自アクセスポイント30のIDと共に、LAN11を介して呼制御サーバ40へ送信する。また、管理情報送信部310は、帰属処理部305から供給される帰属端末情報が更新された場合に、新たな帰属端末情報を、自アクセスポイント30のIDと共に、呼制御サーバ40へ送信する。
図12は、第2の実施形態に係る呼制御サーバ40の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。呼制御サーバ40は、帰属端末情報格納部41、転送先格納部42、転送先更新部43、着信転送部44、有線通信部45、および呼処理部46を備える。
有線通信部45は、例えばIEEE802.3等のLANの規格に基づいて、LAN11を介して、アクセスポイント30や通信機器12等と通信を行う。転送先更新部43、着信転送部44、および呼処理部46は、有線通信部45を介してアクセスポイント30や通信機器12等と通信を行う。
帰属端末情報格納部41は、例えば図13に示すように、いずれかのアクセスポイント30に帰属している無線LAN端末20のIDである端末ID410に対応付けて、当該IDに対応する無線LAN端末20が帰属しているアクセスポイント30のIDであるアクセスポイントID411を格納する。
転送先更新部43は、アクセスポイント30から帰属端末情報を受信した場合に、帰属端末情報格納部41を参照して、当該帰属端末情報を送信してきたアクセスポイント30のIDに対応する帰属端末情報を更新する。また、転送先更新部43は、管理情報を受信した場合に、受信した管理情報と、帰属端末情報格納部41内の帰属端末情報とを用いて、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20のIDを抽出する。
そして、転送先更新部43は、抽出したIDについて、いずれかのアクセスポイント30に帰属しており、かつ、最も高い受信電波強度を測定した無線LAN端末20を、当該抽出したIDに対応する無線LAN端末20宛の着信の転送先の無線LAN端末20として決定し、決定結果を転送先格納部42に格納する。
転送先格納部42内に格納されるデータの構成は、第1の実施形態における管理情報格納部304内に格納されるデータの構成と同一である。呼処理部46は、公知の呼処理を実行する。また、呼処理部46は、着信があった場合に、当該着信に関する情報を着信転送部44に通知する。
着信転送部44は、呼処理部46から無線LAN端末20宛の着信を通知された場合に、転送先格納部42を参照して、着信先の無線LAN端末20が転送されるべき無線LAN端末20として登録されているか否かを判定する。着信先の無線LAN端末20が転送されるべき無線LAN端末20として転送先格納部42内に登録されている場合、着信転送部44は、当該着信の転送先として登録されている無線LAN端末20へ、転送する旨と共に着信を転送する。
着信先の無線LAN端末20が転送されるべき無線LAN端末20として転送先格納部42内に登録されていない場合、着信先の無線LAN端末20が位置登録されていれば、呼処理部46は、位置登録情報を参照して、当該着信を着信先の無線LAN端末20へ転送する。
図14は、第2の実施形態に係るアクセスポイント30の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源が投入される等の所定のタイミングで、アクセスポイント30は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、帰属処理部305は、無線LAN端末20から帰属要求を受信したか否かを判定する(S300)。帰属要求を受信した場合(S300:Yes)、帰属処理部305は、当該帰属要求を送信してきた無線LAN端末20と帰属処理を実行して帰属端末情報を更新する(S301)。そして、管理情報送信部310は、更新された帰属端末情報を呼制御サーバ40へ送信し(S302)、帰属処理部305は、再びステップS300を実行する。
一方、帰属要求を受信していない場合(S300:No)、管理情報更新部307は、無線LAN端末20から端末情報を受信したか否かを判定する(S303)。無線LAN端末20から端末情報を受信していない場合(S303:No)、帰属処理部305は、再びステップS300に示した処理を実行する。
無線LAN端末20から端末情報を受信した場合(S303:Yes)、管理情報更新部307は、管理情報を更新する(S304)。ステップS304における管理情報更新処理は、図10を用いて説明した処理と同様であるため説明を省略する。
ステップS304において管理情報格納部304内のデータが更新されると、管理情報送信部310は、管理情報格納部304内の管理情報を、自アクセスポイント30のIDと共に、LAN11を介して呼制御サーバ40へ送信し(S305)、帰属処理部305は、再びステップS300に示した処理を実行する。
図15は、第2の実施形態に係る呼制御サーバ40の動作の一例を示すフローチャートである。例えば電源が投入される等の所定のタイミングで、呼制御サーバ40は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、転送先更新部43は、アクセスポイント30から帰属端末情報を受信したか否かを判定する(S400)。帰属端末情報を受信した場合(S400:Yes)、転送先更新部43は、帰属端末情報格納部41を参照して、当該帰属端末情報を送信してきたアクセスポイント30のIDに対応する帰属端末情報を更新し(S401)、再びステップS400に示した処理を実行する。
帰属端末情報を受信していない場合(S400:Yes)、転送先更新部43は、アクセスポイント30から管理情報を受信したか否かを判定する(S402)。管理情報を受信した場合(S402:Yes)、転送先更新部43は、転送先格納部42内の転送先情報を更新する(S403)。ステップS403では、転送先更新部43は、アクセスポイント30から受信した管理情報と、管理情報格納部304内に格納されている帰属端末情報とに基づいて、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20のIDを抽出する。
そして、転送先更新部43は、抽出したIDについて、いずれかのアクセスポイント30に帰属しており、かつ、最も高い受信電波強度を測定した無線LAN端末20を、当該抽出したIDに対応する無線LAN端末20宛の着信の転送先の無線LAN端末20として決定し、決定結果を転送先格納部42に格納する。
次に、着信転送部44は、転送先格納部42を参照して、中継先が変更されたか否かを判定する(S404)。中継先が変更されていない場合(S404:No)、転送先更新部43は、再びステップS400に示した処理を実行する。一方、中継先が変更された場合(S404:Yes)、着信転送部44は、新たに中継先となった無線LAN端末20、および、中継すべき無線LAN端末20が変更となった無線LAN端末20へ、中継指示を送信し(S405)、転送先更新部43は、再びステップS400に示した処理を実行する。
管理情報を受信していない場合(S402:No)、呼処理部46は、無線LAN端末20宛の着信を示す信号を受信したか否かを判定する(S406)。着信を示す信号を受信した場合(S406:Yes)、呼処理部46は、当該着信に関する情報を着信転送部44に通知する。そして、着信転送部44は、転送先格納部42を参照して、着信先は転送されるべき無線LAN端末20か否かを判定する(S407)。
着信先が転送されるべき無線LAN端末20でない場合(S407:No)、着信転送部44は、位置登録情報に基づいて、当該着信を着信先の無線LAN端末20へ転送し(S411)、転送先更新部43は、再びステップS400に示した処理を実行する。
着信先が転送されるべき無線LAN端末20である場合(S407:Yes)、着信転送部44は、転送先格納部42を参照して、転送先の無線LAN端末20が、当該着信を中継可能か否かを判定する(S408)。中継可能である場合(S408:Yes)、着信転送部44は、中継を示す情報と共に、当該着信を、中継先の無線LAN端末20へ転送し(S410)、転送先更新部43は、再びステップS400に示した処理を実行する。
中継可能でない場合(S408:No)、着信転送部44は、転送を示す情報と共に、当該着信を、転送先の無線LAN端末20へ転送し(S409)、転送先更新部43は、再びステップS400に示した処理を実行する。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施形態では、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20について、当該無線LAN端末20から送信される電波を最も強く受信しており、かつ、いずれかのアクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20を、転送先または中継先の無線LAN端末20として決定したが、本発明はこれに限られない。
例えば、いずれのアクセスポイント30にも帰属していない無線LAN端末20について、当該無線LAN端末20から送信される電波を受信しており、かつ、いずれかのアクセスポイント30に帰属中の無線LAN端末20を、受信電波強度の大きい順にリスト化し、当該リストを、発信元の通信機器に通知し、いずれの無線LAN端末20へ転送すべきかを、発信元の通信機器のユーザに選択させるようにしてもよい。
また、他の形態として、複数の無線LAN端末20は、予め定められた複数のグループのいずれかに属し、第1の実施形態中の着信転送部306または第2の実施形態中の着信転送部44は、グループ毎に、所属する無線LAN端末20のIDを記憶する。そして、着信先の無線LAN端末20がいずれのアクセスポイント30にも帰属していない場合に、着信転送部306または着信転送部44は、当該無線LAN端末20の転送先となる無線LAN端末20のIDを発信元に通知し、発信元の通信機器のユーザから転送を許可しない旨の指示を受信した場合に、着信を転送させるグループのIDを発信元から受け付けることにより、当該着信を、受け付けたIDのグループに属する無線LAN端末20へ転送するようにしてもよい。
また、上記した実施形態において、無線電話システム10は、複数のアクセスポイント30を有するが、1つのアクセスポイント30を有する場合にも、本発明を適用することができる。この場合、当該1つのアクセスポイント30は、他のアクセスポイント30との間で管理情報を共有する機能を省略することができる。
また、上記した実施形態において、無線電話システム10は、1つの呼制御サーバ40を有するが、複数の呼制御サーバ40を有する場合にも、本発明を適用することができる。この場合、それぞれの呼制御サーバ40は、他の呼制御サーバ40との間で管理情報および帰属端末情報を共有する機能を追加することにより実現することができる。
また本実施形態ではSIPプロトコルを利用した発着信を説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、H.323やMGCP(メディアゲートウェイ制御プロトコル)等のプロトコルを利用した発着信においても本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る無線電話システム10の構成を示すシステム構成図である。 無線LAN端末20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 端末情報50のデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るアクセスポイント30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 管理情報格納部304に格納されるデータ構造の一例を示す図である。 転送先格納部303に格納されるデータ構造の一例を示す図である。 無線LAN端末20の動作の一例を示すフローチャートである。 ビーコン処理(S120)の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るアクセスポイント30の動作の一例を示すフローチャートである。 管理情報更新処理(S220)の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るアクセスポイント30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る呼制御サーバ40の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 帰属端末情報格納部41に格納されるデータ構造の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るアクセスポイント30の動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る呼制御サーバ40の動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・無線電話システム、11・・・LAN、12・・・通信機器、20・・・無線LAN端末、200・・・操作検出部、201・・・通信試行部、202・・・端末情報生成部、203・・・端末情報送信部、204・・・帰属処理部、205・・・転送通知部、206・・・中継部、207・・・無線通信部、21・・・通信エリア、30・・・アクセスポイント、300・・・有線通信部、301・・・管理情報送受信部、302・・・転送先更新部、303・・・転送先格納部、3030・・・着信先端末ID、3031・・・転送先端末ID、3032・・・通信種別、304・・・管理情報格納部、3040・・・被測定端末ID、3041・・・受信電波強度、3042・・・通信可否、3043・・・測定端末ID、3044・・・測定時刻、305・・・帰属処理部、306・・・着信転送部、307・・・管理情報更新部、308・・・無線通信部、310・・・管理情報送信部、31・・・通信エリア、40・・・呼制御サーバ、41・・・帰属端末情報格納部、410・・・端末ID、411・・・アクセスポイントID、42・・・転送先格納部、43・・・転送先更新部、44・・・着信転送部、45・・・有線通信部、46・・・呼処理部、50・・・端末情報、51・・・端末ID、52・・・受信電波強度、53・・・通信可否、54・・・測定時刻

Claims (8)

  1. 複数の無線LAN端末とアクセスポイントとを備え、
    それぞれの前記無線LAN端末は、
    自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、
    前記端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、前記アクセスポイントへ送信する端末情報送信手段と
    を有し、
    前記アクセスポイントは、
    帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、
    前記管理情報と帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、
    前記転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、
    無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信が、帰属していない無線LAN端末宛である場合には、前記転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先が帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段と
    を有することを特徴とする無線電話システム。
  2. 複数の無線LAN端末と複数のアクセスポイントとを備え、
    それぞれの前記無線LAN端末は、
    自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、
    前記端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、帰属中のアクセスポイントへ送信する端末情報送信手段と
    を有し、
    それぞれの前記アクセスポイントは、
    自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、
    前記管理情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報を示す帰属端末情報とを、他のアクセスポイントへ送信すると共に、他のアクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報を受信する管理情報送受信手段と、
    他のアクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報と、前記管理情報格納手段内に格納されている管理情報と、自アクセスポイントの帰属端末情報とに基づいて、いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、
    前記転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、
    無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信が自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末宛である場合には、前記転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先が、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段と
    を有することを特徴とする無線電話システム。
  3. 請求項1または2に記載の無線電話システムであって、
    前記着信転送手段は、
    自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末宛の着信を、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末へ転送する場合に、当該着信の信元の通信機器へ、当該着信が他の無線LAN端末に転送される旨を通知することを特徴とする無線電話システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の無線電話システムであって、
    前記着信転送手段は、
    自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末宛の着信を、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末へ転送する場合に、転送先の無線LAN端末へ、当該着信と共に、転送すべき着信である旨を示す転送情報をさらに送信し、
    それぞれの前記無線LAN端末は、
    着信と共に、前記転送情報を受信した場合に、転送すべき着信である旨を自無線LAN端末のユーザに通知する通知手段をさらに有することを特徴とする無線電話システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の無線電話システムであって、
    前記端末情報生成手段は、
    自無線LAN端末がユーザによって操作された場合に、自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質の測定を行うことを特徴とする無線電話システム。
  6. 請求項1または2に記載の無線電話システムであって、
    それぞれの前記無線LAN端末は、
    自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末との間で無線による通信データの送受信が可能か否かを試行する通信試行手段と、
    着信を示す情報、着信の宛先の無線LAN端末の識別情報、および中継を指示する中継指示を、前記アクセスポイントから受信した場合に、当該着信を示す情報を当該着信の宛先の無線LAN端末へ転送して、当該アクセスポイントと当該着信の宛先の無線LAN端末との間の通信を中継する中継手段と
    をさらに有し、
    前記端末情報生成手段は、
    前記端末情報において、通信データの送受信が可能か否かを示す通信可否情報を、当該他の無線LAN端末の識別情報にさらに対応付け、
    前記管理情報生成手段は、
    前記管理情報において、自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末の識別情報に、前記通信可否情報をさらに対応付け、
    前記転送先格納手段は、
    前記転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の通信可否情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けてさらに格納し、
    前記着信転送手段は、
    自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、前記転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先の無線LAN端末が、当該着信の宛先の無線LAN端末と通信可能であるならば、前記中継指示と共に、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送することを特徴とする無線電話システム。
  7. 請求項6に記載の無線電話システムであって、
    前記通信試行手段は、
    ビーコンを送信し、送信したビーコンに対して帰属要求を受信した場合に、当該帰属要求を送信した無線LAN端末との間で通信データの送受信が可能であると判定することを特徴とする無線電話システム。
  8. 複数の無線LAN端末と複数のアクセスポイントと呼制御サーバとを備え、
    それぞれの前記無線LAN端末は、
    自無線LAN端末の周辺に存在する他の無線LAN端末から送信された電波の受信信号品質を測定し、測定した受信信号品質を、当該電波を送信した他の無線LAN端末の識別情報に対応付けた端末情報を生成する端末情報生成手段と、
    前記端末情報生成手段によって生成された端末情報を、自無線LAN端末の識別情報と共に、帰属中のアクセスポイントへ送信する端末情報送信手段と
    を有し、
    それぞれの前記アクセスポイントは、
    自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末から送信された端末情報と、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報とに基づいて、自アクセスポイントに帰属していない無線LAN端末の識別情報と、当該無線LAN端末について測定された受信信号品質の中で最も良い値を測定した無線LAN端末の識別情報とを対応付けた管理情報を格納する管理情報格納手段と、
    前記管理情報を、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末の識別情報を示す帰属端末情報と共に、前記呼制御サーバへ送信する管理情報送受信手段と
    を有し、
    前記呼制御サーバは、
    それぞれの前記アクセスポイントから送信された管理情報および帰属端末情報に基づいて、いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末のそれぞれについて、最も良い受信信号品質を測定した無線LAN端末を、当該いずれのアクセスポイントにも帰属していない無線LAN端末宛の着信の転送先として決定する転送先決定手段と、
    前記転送先決定手段によって着信の転送先として決定された無線LAN端末の識別情報を、当該着信の宛先の無線LAN端末の識別情報に対応付けて格納する転送先格納手段と、
    無線LAN端末宛の着信を受信した場合に、当該着信の宛先の無線LAN端末がいずれのアクセスポイントにも帰属していない場合には、前記転送先格納手段を参照して、当該着信の転送先の無線LAN端末が、自アクセスポイントに帰属中の無線LAN端末であるならば、受信した着信を当該転送先の無線LAN端末へ転送する着信転送手段と
    を有することを特徴とする無線電話システム。
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