JP2008066944A - 無線lanシステムおよび通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モバイルIPに基づく通信において、通信品質の劣化を抑えることができる無線LANシステム10を提供する。
【解決手段】本発明の無線LANシステム10は、ホームエージェントの機能を有するAP20が、自身の負荷が所定値以上となった場合に、他のAP20に負荷状況を問い合わせ、負荷が所定値未満の他のAP20に、フォーリンエージェントを介した通信の中継を引き継がせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モバイルIPに基づいて通信を行う通信システムに関する。
従来、IP(Internet Protocol)に基づく通信を行う移動端末が、異なるサブネットワーク間を移動する場合であっても、IPアドレスに基づく通信を継続させることができる技術として、IETFの標準勧告RFC2002で規定されるモバイルIPという技術が知られている。当該モバイルIPを用いた通信システムとしては、例えば、特許文献1に開示されている移動通信システムがある。
特開2004−512764号公報
ところで、モバイルIPにおいて、移動端末は、ホームネットワークとは異なるフォーリンネットワークを介して通信を行う場合、当該フォーリンネットワーク内のフォーリンエージェント(FA)およびホームネットワーク内のホームエージェント(HA)を介して通信を行う。使用可能な周波数チャネル数が有限であることや、通信可能なエリアの広さが有限であること等から、FAを介して同時期に通信を実行する移動端末の台数はそれほど多くはならず、FAの処理負荷が問題となることはそれほど多くない。
しかし、FAと他の通信機器との通信を中継するHAは、通信を中継すべき多くの移動端末がフォーリンネットワークを介して通信する場合、その全ての通信を中継することになり、処理負荷が高くなる場合がある。HAの処理負荷が高くなると、中継される通信データに遅延や欠落が発生し、通信の品質が劣化する場合がある。特に、リアルタイム性が要求される音声データの中継において、品質の劣化が顕著になる場合がある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、モバイルIPに基づく通信において、通信品質の劣化を抑えることができるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ホームエージェントの機能を有する通信装置が、自身の負荷が閾値以上となった場合に、他の通信装置に負荷状況を問い合わせ、負荷が閾値未満の他の通信装置に、フォーリンエージェントを介した通信の中継を引き継がせる。
例えば、本発明の第1の態様は、複数のアクセスポイントを備える無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのそれぞれは、モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末から送信された通信データを他方の通信端末へ転送すると共に、他方の通信端末から送信された通信データを、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末へ転送する中継手段と、中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている2つの通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、自アクセスポイントの負荷を測定する負荷測定手段と、負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他のアクセスポイントに要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、他のアクセスポイントから負荷状況要求を受信した場合に、負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信したアクセスポイントへ送信する負荷状況応答手段と、負荷状況要求に対応する負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかに、中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段とを有し、通信引継ぎ手段は、通信管理手段を参照して、他のアクセスポイントに引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかへ送信し、引継ぎ情報を受信したアクセスポイントの中継手段は、受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継することを特徴とする無線LANシステムを提供する。
また、本発明の第2の態様は、無線LAN端末および複数のアクセスポイントを有する無線LANシステムであって、複数のアクセスポイントのそれぞれは、モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して無線LAN端末から送信された通信データを他の通信端末へ転送すると共に、他の通信端末から送信された通信データを、フォーリンエージェントを介して無線LAN端末へ転送する中継手段と、中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている無線LAN端末および他の通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、自アクセスポイントの負荷を測定する負荷測定手段と、負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他のアクセスポイントに要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、他のアクセスポイントから負荷状況要求を受信した場合に、負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信したアクセスポイントへ送信する負荷状況応答手段と、負荷状況要求に対応する負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントの識別情報を抽出し、抽出した識別情報を含み、当該他のアクセスポイントへのハンドオーバが可能か否かを問い合わせるためのハンドオーバ可否要求を、自アクセスポイントに帰属中であり、かつ、自アクセスポイントを介して通信中の無線LAN端末へ送信するハンドオーバ可否要求手段と、ハンドオーバ可否要求を送信した無線LAN端末のいずれかから、ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報のアクセスポイントのいずれかへハンドオーバが可能である旨のハンドオーバ可否応答を受信した場合に、当該応答を送信した無線LAN端末に当該アクセスポイントへのハンドオーバを指示し、ハンドオーバ可否要求を送信した無線LAN端末のいずれからも、ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報のアクセスポイントのいずれかへのハンドオーバが可能である旨のハンドオーバ可否応答を受信しなかった場合に、負荷状況要求に対応する負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかに、中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段とを有し、通信引継ぎ手段は、通信管理手段を参照して、他のアクセスポイントに引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかへ送信し、引継ぎ情報を受信したアクセスポイントの中継手段は、受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継し、無線LAN端末は、ハンドオーバ可否要求を帰属中のアクセスポイントから受信した場合に、他のアクセスポイントから送信される信号を測定することにより、当該ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報に対応するアクセスポイントへハンドオーバが可能か否かを判定するハンドオーバ可否判定手段と、ハンドオーバ可否判定手段による判定結果を、帰属中のアクセスポイントへ送信するハンドオーバ可否応答手段とを有することを特徴とする無線LANシステムを提供する。
また、本発明の第3の態様は、複数の通信装置を備える通信システムであって、複数の通信装置のそれぞれは、モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末から送信された通信データを他方の通信端末へ転送すると共に、他方の通信端末から送信された通信データを、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末へ転送する中継手段と、中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている2つの通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、自通信装置の負荷を測定する負荷測定手段と、負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他の通信装置に要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、他の通信装置から負荷状況要求を受信した場合に、負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信した通信装置へ送信する負荷状況応答手段と、負荷状況要求に対応する負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他の通信装置のいずれかに、中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段とを有し、通信引継ぎ手段は、通信管理手段を参照して、他の通信装置に引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、負荷が予め定められた第2の閾値未満の他の通信装置のいずれかへ送信し、引継ぎ情報を受信した通信装置の中継手段は、受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継すること
を特徴とする通信システムを提供する。
本発明によれば、モバイルIPに基づく通信において、通信品質の劣化を抑えることができる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線LANシステム10の構成を示すシステム構成図である。無線LANシステム10は、複数のAP(アクセスポイント)20および複数のSTA(無線LAN端末)30を備える。
LAN11、LAN13、およびLAN16は、ルータ14を介して接続され、それぞれに異なるネットワークアドレスが割り当てられている。LAN11には、呼制御サーバ12、AP20−1、およびAP20−2が接続され、LAN13には、IP電話15−1およびIP電話15−2が接続され、LAN16には、AP20−3が接続されている。
それぞれのSTA30は、いずれかのAP20に帰属し、帰属先のAP20を介して、他のSTA30等と通信を行う。本実施形態において、それぞれのSTA30は、呼制御サーバ12とSIP(Session Initiation Protocol)に基づく通信を行うことにより、IP電話15や他のSTA30等と音声通信を実行したり、他のSTA30や他の通信機器等と音声以外の通信データを送受信する非音声通信を実行する。
また、それぞれのAP20は、モバイルIPにおけるHA(ホームエージェント)として動作する機能およびFA(フォーリンエージェント)として動作する機能を有する。それぞれのSTA30には、ホームアドレスが割り当てられる。STA30は、AP20から送信される、気付アドレスを含むエージェント広告を受信し、当該気付アドレスと自身のホームアドレスとを比較することにより、自身がホームネットワーク内にいるか否かを判定する。
自身がホームネットワーク内にいないと判定した場合、STA30は、自身のホームアドレスおよび受信した気付アドレスを含む気付アドレス登録要求を、HAのIPアドレスと共に、エージェント広告送信したAP20へ送信する。気付アドレス登録要求を受信したAP20は、HAに対応するAP20へ、気付アドレス登録要求を転送する。
気付アドレス登録要求を受信したAP20は、当該登録要求を送信したSTA30のホームアドレスに、当該登録要求に含まれる気付アドレスを対応付けて管理する。そして、気付アドレスに対応付けられているホームアドレス宛の通信データを受信した場合、AP20は、当該通信データをカプセル化し、カプセル化した通信データを、当該気付アドレスに対応するAP20へ転送する。カプセル化された通信データを受信したAP20は、デカプセル化することにより通信データを抽出し、抽出した通信データを宛先のSTA30へ転送する。
また、AP20は、気付アドレスが割り当てられたSTA30から通信データを受信した場合、受信した通信データをカプセル化し、カプセル化した通信データを、当該STA30のHAであるAP20へ転送する。カプセル化された通信データを受信したAP20は、デカプセル化することにより通信データを抽出し、抽出した通信データを宛先の通信機器へ転送する。
また、本実施形態において、AP20は、FAとして動作している他のAP20からの通信データを転送するHAとして動作している場合に、自AP20の負荷が高くなると、同一のLANセグメント内の他のAP20に、負荷状況を問い合わせる。そして、AP20は、負荷の低いAP20がある場合に、中継中のいずれかの通信を、当該負荷の低いAP20に引き継ぐことにより、自AP20の負荷が高くなるのを防止する。
以下、その詳細な処理について順次説明する。
図2は、第1実施形態におけるAP20の詳細な機能構成を示すブロック図である。AP20は、有線通信部200、負荷状況応答部201、通信引継ぎ部202、負荷状況要求部203、負荷測定部204、FA中継部205、通信情報格納部206、通信管理部207、HA中継部208、および無線通信部209を備える。
有線通信部200は、例えばIEEE802.3等のLANの規格に基づいて、呼制御サーバ12やIP電話15等と通信を行う。負荷状況応答部201、通信引継ぎ部202、負荷状況要求部203、負荷測定部204、FA中継部205、HA中継部208、および無線通信部209は、有線通信部200を介して通信を行う。
無線通信部209は、例えばIEEE802.11aやIEEE802.11b、IEEE802.11g等の無線LANの規格に基づいてSTA30と無線通信を行う。有線通信部200、FA中継部205、およびHA中継部208は、無線通信部209を介してSTA30と無線通信を行う。また、無線通信部209は、STA30と帰属処理を実行する機能を有する。
FA中継部205は、モバイルIPにおけるFAとして機能し、エージェント広告を送信する機能や、気付アドレス登録要求をHAのAP20へ送信する機能、他のAP20のHA中継部208との間でカプセル化された通信データを送受信する機能等を有する。また、FA中継部205は、HAのIPアドレス、転送先を変更すべき通信データの送信元の気付アドレス等を含む転送先変更通知を受信した場合に、カプセル化された通信データを送受信するHAのAP20を、当該転送先変更通知に含まれるIPアドレスに対応するAP20に変更する。
HA中継部208は、モバイルIPにおけるHAとして機能し、気付アドレス登録要求を受信してホームアドレスと気付アドレスを管理する機能や、他のAP20のFA中継部205との間でカプセル化された通信データを送受信する機能等を有する。また、HA中継部208は、FAのIPアドレス、引き継ぐべき通信を行っている2つの通信機器のIPアドレス等を含む引継ぎ情報を受信した場合に、当該引継ぎ情報に含まれるIPアドレスに対応する2つの通信機器による、当該引継ぎ情報に含まれるIPアドレスに対応するFAを介した通信を、HAとして中継する。
なお、本実施形態において、引継ぎ情報に含まれる2つのIPアドレスの一方は、当該引継ぎ情報に含まれるIPアドレスに対応するFAによって割り当てられた気付アドレスである。
通信管理部207は、HA中継部208によって中継されている通信を監視し、HA中継部208によって中継されている通信に関する情報を通信情報格納部206に格納する。通信情報格納部206は、例えば図3に示すように、FAによって割り当てられたSTA30の気付アドレス2060に対応付けて、当該気付アドレス2060に対応するSTA30の通信相手のIPアドレスである端末アドレス2061、経由するFAのIPアドレスであるFAアドレス2062、および中継中の通信の通信種別2063を格納している。
負荷測定部204は、AP20の負荷を測定する。本実施形態において、負荷測定部204は、HA中継部208によって中継される通信データを含むフレームの受信開始から送信終了までにかかる時間を測定し、所定数の測定結果を平均することにより、AP20の負荷を測定する。なお、他の形態として、通信情報格納部206は、AP20内のCPU使用率や、メモリの使用率、あるいはそれらの組み合わせからAP20の負荷を算出してもよい。
負荷状況要求部203は、負荷測定部204によって算出されたAP20の負荷を監視し、AP20の負荷が予め定められた第1の閾値以上になった場合に、負荷状況を問い合わせるための負荷状況要求を、同一のLANセグメントに属する他のAP20へ送信する。
負荷状況応答部201は、他のAP20から負荷状況要求を受信した場合に、負荷測定部204によって測定された自AP20の負荷を示す情報を参照して、当該情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信してきたAP20へ送信する。
通信引継ぎ部202は、他のAP20から送信された負荷状況応答を参照して、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一のLANセグメント内に存在するか否かを判定する。通信引継ぎ部202は、例えば、負荷状況要求部203によって負荷状況要求が送信されてから所定時間以内に受信した負荷状況応答に基づいて、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一のLANセグメント内に存在するか否かを判定する。
予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一のLANセグメント内に存在する場合、通信引継ぎ部202は、その中で最も負荷の低いAP20を、HA中継部208によって中継されている通信のいずれかを引き継ぐAP20として特定する。そして、通信引継ぎ部202は、通信情報格納部206を参照して、HA中継部208によって中継されている通信の中に、非音声通信が存在するか否かを判定する。
HA中継部208によって中継されている通信の中に非音声通信が存在する場合、通信引継ぎ部202は、いずれかの非音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定する。そして、通信引継ぎ部202は、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信することにより、HA中継部208によって中継されている通信の1つを、特定した他のAP20に引き継がせる。
また、通信引継ぎ部202は、引継が情報の送信先のHAのIPアドレス、当該引継ぎ情報に含まれる気付アドレス等を有する転送先変更通知を、引き継がれた通信を中継しているFAへ送信する。
そして、通信引継ぎ部202は、引き継がせた通信に関する情報を通信情報格納部206から削除すると共に、引き継がせた通信に関する情報をHA中継部208に通知する。HA中継部208は、引き継がれた通信の中継を停止する。
HA中継部208によって中継されている通信の中に非音声通信が存在しない場合、通信引継ぎ部202は、いずれかの音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定し、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信する。このように、非音声通信の中継を優先的に他のAP20に引き継がせることにより、通信の引継ぎ処理において通信データの遅延等が発生したとしても、その影響を目立たなくすることができる。
なお、本実施形態において、負荷状況要求を送信するか否かの判定に用いられる第1の閾値は、通信を引き継がせることができるAP20を抽出するために用いられる第2の閾値よりも高い負荷に対応する値に設定される。また、他の形態として、第1の閾値と第2の閾値とは同一の負荷に対応する値に設定されてもよい。
図4は、第1実施形態におけるAP20の動作を示すフローチャートである。例えば、電源が投入される等の所定のタイミングで、AP20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、通信管理部207は、HA中継部208によって中継すべき通信が新たに発生したか否かを判定する(S100)。中継すべき通信が新たに発生した場合(S100:Yes)、通信管理部207は、新たに発生した通信に関する情報を通信情報格納部206に追加登録し(S101)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
中継すべき通信が新たに発生していない場合(S100:No)、通信管理部207は、中継を終了したか否かを判定する(S102)。中継を終了した場合(S102:Yes)、通信管理部207は、終了した中継に関する情報を通信管理部207から削除し(S103)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
中継を終了していない場合(S102:No)、負荷状況要求部203は、負荷測定部204によって測定された負荷を参照して、自AP20の負荷が第1の閾値以上か否かを判定する(S104)。自AP20の負荷が第1の閾値以上である場合(S104:Yes)、負荷状況要求部203は、負荷状況要求を同一のLANセグメントに属する他のAP20へ送信することにより、他のAP20に負荷状況を問い合わせる(S105)。
次に、通信引継ぎ部202は、他のAP20から送信されてきた負荷状況応答受信し、第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在するか否かを判定する(S106)。第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が存在しない場合(S106:No)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が存在する場合(S106:Yes)、通信引継ぎ部202は、その中で最も負荷の低いAP20を、HA中継部208によって中継されている通信のいずれかを引き継ぐべきAP20として特定する。そして、通信引継ぎ部202は、通信情報格納部206を参照して、HA中継部208によって中継されている通信の中に、非音声通信が存在するか否かを判定する(S107)。
非音声通信が存在する場合(S107:Yes)、通信引継ぎ部202は、いずれかの非音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定する。そして、通信引継ぎ部202は、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信することにより、HA中継部208によって中継されている非音声通信の1つを、特定した他のAP20に引き継ぎ(S108)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
非音声通信が存在しない場合(S107:No)、通信引継ぎ部202は、いずれかの音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定する。そして、通信引継ぎ部202は、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信することにより、HA中継部208によって中継されている音声通信の1つを、特定した他のAP20に引き継ぎ(S109)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
なお、ステップS108およびS109において、通信引継ぎ部202は、引継ぎ情報の送信先のHAのIPアドレス、当該引継ぎ情報に含まれる気付アドレス等を有する転送先変更通知を、引き継がれた通信を中継しているFAへ送信する。
ステップS104において、自AP20の負荷が第1の閾値未満である場合(S104:No)、負荷状況応答部201は、他のAP20から負荷状況要求を受信したか否かを判定する(S110)。他のAP20から負荷状況要求を受信した場合(S110:Yes)、負荷状況応答部201は、負荷測定部204によって測定された自AP20の負荷を示す情報を参照して、当該情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信してきたAP20へ送信し(S111)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
他のAP20から負荷状況要求を受信していない場合(S110:No)、HA中継部208は、他のAP20から引継ぎ情報を受信したか否かを判定する(S112)。他のAP20から引継ぎ情報を受信した場合(S112:Yes)、HA中継部208は、引継ぎ情報に含まれる情報に基づいて中継を開始し(S113)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
他のAP20から引継ぎ情報を受信していない場合(S112:No)、FA中継部205は、他のAP20から転送先変更通知を受信したか否かを判定する(S114)。転送先変更通知を受信していない場合(S114:No)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。他のAP20から転送先変更通知を受信した場合(S114:Yes)、FA中継部205は、受信した転送先変更通知に従って、転送先のHAのAP20を変更し(S115)、通信管理部207は、再びステップS100に示した処理を実行する。
図5は、第1実施形態における無線LANシステム10の動作を示すシーケンス図である。図5に示すシーケンス図は、図1に示した構成に基づいている。
まず、STA30−2は、AP20−2と帰属処理を実行する(S200)。そして、STA30−2は、呼制御サーバ12との間で呼を確立するための処理を実行することにより、AP20−2を介したIP電話15−1との通話を開始する(S201、S202)。
次に、STA30−2が移動し、AP20−2との間およびAP20−3との間でハンドオーバ処理を実行することにより、STA30−2は、AP20−2からAP20−3へハンドオーバする(S203、S204)。なお、STA30−2は、ステップS203において、AP20−2との間で帰属解除の処理を実行し、ステップS204において、AP20−3との間で帰属処理を実行する。
次に、AP20−3は、エージェント広告によりSTA30−2に気付アドレスを通知する(S205)。STA30−2は、自身のホームアドレスおよび対応するHAのIPアドレスを含む気付アドレス登録要求を、HAのIPアドレスと共にAP20−3へ送信する(S206)。AP20−3は、気付アドレス登録要求を、STA30−2のHAであるAP20−2へ転送することにより、気付アドレスをAP20−2に登録する(S207)。
そして、STA30−2は、音声データをAP20−3へ送信し(S208)、AP20−3は、受信した音声データをカプセル化してAP20−2へ転送し(S209)、AP20−2は、カプセル化された音声データをデカプセル化してIP電話15−1へ送信する(S210)。IP電話15−1から送信された音声データは、AP20−2によってカプセル化され(S209)、AP20−3によってデカプセル化されてSTA30−2へ送信される(S208)。
STA30−2とIP電話15−1とが通話中に、AP20−2に帰属中のSTA30−1が、AP20−2を介してIP電話15−2と通話を開始する(S211、S212)。そして、AP20−2は、自身の処理負荷が第1の閾値以上になったことを検出し(S213)、同一のLANセグメントに属するAP20−1へ、負荷状況要求を送信する(S214)。
AP20−1は、負荷状況応答を送信する(S215)。AP20−2は、受信した負荷状況応答を参照して、AP20−1の負荷状況が第2の閾値未満であることを検出してAP20−1へ引継ぎ情報を送信し(S216)、転送先をAP20−1にすべき旨を含む転送先変更通知をAP20−3へ送信する(S217)。
そして、STA30−2は、音声データをAP20−3へ送信し(S218)、AP20−3は、受信した音声データをカプセル化してAP20−1へ転送し(S219)、AP20−1は、カプセル化された音声データをデカプセル化してIP電話15−1へ送信する(S220)。IP電話15−1から送信された音声データは、AP20−1によってカプセル化され(S219)、AP20−3によってデカプセル化されてSTA30−2へ送信される(S218)。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の無線LANシステム10によれば、モバイルIPに基づく通信において、HAとして動作するAP20の処理負荷が高くなるのを防止することができ、これにより、通信品質の劣化を抑えることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図6は、第2実施形態におけるAP20の詳細な機能構成を示すブロック図である。AP20は、有線通信部200、負荷状況応答部201、通信引継ぎ部202、負荷状況要求部203、負荷測定部204、FA中継部205、通信情報格納部206、通信管理部207、HA中継部208、無線通信部209、およびハンドオーバ可否要求部210を備える。なお、以下に説明する点を除き、図6において、図2と同じ符号を付した構成は、図2における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
無線通信部209は、自AP20に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30の識別情報(例えばMACアドレス)を管理しており、ハンドオーバ可否要求部210からの問い合わせに応じて、当該識別情報を通知する。
ハンドオーバ可否要求部210は、他のAP20から送信された負荷状況応答を参照して、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在するか否かを判定する。ハンドオーバ可否要求部210は、例えば、負荷状況要求部203によって負荷状況要求が送信されてから所定時間以内に受信した負荷状況応答に基づいて、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在するか否かを判定する。
予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在する場合、ハンドオーバ可否要求部210は、自AP20に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30の識別情報を無線通信部209から取得する。そして、ハンドオーバ可否要求部210は、負荷状況が第2の閾値以下のAP20の識別情報を含み、当該識別情報のAP20へハンドオーバが可能であるか否かを問い合わせるためのハンドオーバ可否要求を、無線通信部209から取得した識別情報に対応するSTA30へ送信する。
通信引継ぎ部202は、ハンドオーバ可否要求部210から送信されたハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報に対応するAP20へハンドオーバが可能である旨を示すハンドオーバ可否応答をSTA30から受信した場合に、当該STA30へハンドオーバを指示する。
一方、ハンドオーバが可能である旨を示すハンドオーバ可否応答をSTA30から受信しなかった場合に、通信引継ぎ部202は、他のAP20から送信された負荷状況応答を参照して、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在するか否かを判定し、予め定められた第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在する場合には、その中で最も負荷の低いAP20に、HA中継部208によって中継されている通信のいずれかを引き継がせる。
なお、通信引継ぎ部202は、例えば、ハンドオーバ可否要求部210によってハンドオーバ可否要求が送信されてから所定時間以内に、ハンドオーバ可否応答を受信しなかった場合に、ハンドオーバが可能である旨を示すハンドオーバ可否応答を受信しなかったと判定する。
図7は、第2実施形態におけるSTA30の詳細な機能構成を示すブロック図である。STA30は、ハンドオーバ可否判定部31、ハンドオーバ可否応答部32、および無線通信部33を備える。
無線通信部33は、例えばIEEE802.11aやIEEE802.11b、IEEE802.11g等の無線LANの規格に基づいてAP20と無線通信を行う。ハンドオーバ可否判定部31およびハンドオーバ可否応答部32は、無線通信部33を介してAP20と無線通信を行う。また、無線通信部33は、AP20と帰属処理を実行する機能を有する。
ハンドオーバ可否判定部31は、AP20からハンドオーバ可否要求を受信した場合に、周辺のAP20から受信した信号の品質を測定し、ハンドオーバが可能なAP20が存在するか否かを判定する。本実施形態において、ハンドオーバ可否判定部31は、予め定められた品質以上の信号を受信できた場合に、当該信号を送信したAP20へのハンドオーバが可能であると判定する。なお、信号の品質とは、例えば、受信電波強度や、CN比(Carrier to Noise Ratio)、BER(Bit Error Rate)等である。
ハンドオーバが可能なAP20が存在する場合、ハンドオーバ可否判定部31は、当該AP20の識別情報を検出し、AP20から受信したハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報に含まれるか否かを判定する。ハンドオーバ可能なAP20の識別情報が、ハンドオーバ可否要求に含まれている場合、ハンドオーバ可否判定部31は、当該識別情報をハンドオーバ可否応答部32に通知する。
ハンドオーバ可否応答部32は、ハンドオーバが可能なAP20の識別情報をハンドオーバ可否判定部31から通知された場合に、当該識別情報を含むハンドオーバ可否応答を生成し、生成したハンドオーバ可否応答をAP20へ送信する。
図8は、第2実施形態におけるAP20の動作を示すフローチャートである。例えば、電源が投入される等の所定のタイミングで、AP20は、本フローチャートに示す動作を開始する。なお、図8において、ステップS300からS305まで、および、ステップS314からS319までの処理は、それぞれ、図4における、ステップS100からS105まで、および、ステップS110からS115までの処理と同様であるため説明を省略する。
ハンドオーバ可否要求部210は、他のAP20から送信されてきた負荷状況応答受信し、第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在するか否かを判定する(S306)。第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が存在しない場合(S306:No)、通信管理部207は、再びステップS300に示した処理を実行する。
第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20が同一LANセグメント内に存在する場合(S306:Yes)、ハンドオーバ可否要求部210は、自AP20に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30の識別情報を無線通信部209に問い合わせる(S307)。自AP20に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30が存在しない場合(S307:No)、通信引継ぎ部202は、ステップS311に示す処理を実行する。
自AP20に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30が存在する場合(S307:Yes)、ハンドオーバ可否要求部210は、負荷状況が第2の閾値以下のAP20の識別情報を含むハンドオーバ可否要求を、無線通信部209から取得した識別情報に対応するSTA30へ送信する(S308)。
次に、通信引継ぎ部202は、ハンドオーバ可否応答を受信したか否かを判定することにより、ハンドオーバが可能なAP20が存在するか否かを判定する(S309)。ハンドオーバが可能なAP20が存在する場合(S309:Yes)、ハンドオーバ可否要求部210は、当該ハンドオーバ可否応答を送信してきたいずれかのSTA30へハンドオーバを指示し(S310)、通信管理部207は、再びステップS300に示した処理を実行する。
ハンドオーバが可能なAP20が存在しない場合(S309:No)、通信引継ぎ部202は、第2の閾値未満の負荷状況にあるAP20の中で最も負荷の低いAP20を、HA中継部208によって中継されている通信のいずれかを引き継ぐべきAP20として特定する。そして、通信引継ぎ部202は、通信情報格納部206を参照して、HA中継部208によって中継されている通信の中に、非音声通信が存在するか否かを判定する(S311)。
非音声通信が存在する場合(S311:Yes)、通信引継ぎ部202は、いずれかの非音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定する。そして、通信引継ぎ部202は、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信することにより、HA中継部208によって中継されている非音声通信の1つを、特定した他のAP20に引き継ぎ(S312)、通信管理部207は、再びステップS300に示した処理を実行する。
非音声通信が存在しない場合(S311:No)、通信引継ぎ部202は、いずれかの音声通信を他のAP20のHAに引き継ぐべき通信として決定する。そして、通信引継ぎ部202は、決定した通信に関する引継ぎ情報を、特定したAP20へ送信することにより、HA中継部208によって中継されている音声通信の1つを、特定した他のAP20に引き継ぎ(S313)、通信管理部207は、再びステップS300に示した処理を実行する。
なお、ステップS312およびS313において、通信引継ぎ部202は、引継ぎ情報の送信先のHAのIPアドレス、当該引継ぎ情報に含まれる気付アドレス等を有する転送先変更通知を、引き継がれた通信を中継しているFAへ送信する。
図9は、第2実施形態における無線LANシステム10の動作を示すシーケンス図である。なお、図9において、ステップS400からS415までの処理は、図5におけるステップS200からS215まで処理と同様であるため説明を省略する。
AP20−2は、AP20−1から受信した負荷状況応答を参照し、AP20−1の負荷状況が第2の閾値未満であることを検出する。そして、AP20−2は、AP20−1の識別情報を含むハンドオーバ可否要求を、自身に帰属中であり、かつ、通信中のSTA30−1へ送信する(S416)。
STA30−1は、ハンドオーバ可否要求に基づいてAP20−1へのハンドオーバが可能か否かを判定し、AP20−1へのハンドオーバが可能であることを検出してAP20−1の識別情報を含むハンドオーバ可否応答をAP20−2へ送信する(S417)。
AP20−2は、AP20−1へのハンドオーバをSTA30−1に指示し(S418)、STA30−1は、AP20−2との間およびAP20−1との間で、それぞれハンドオーバ処理を実行することにより、AP20−2からAP20−1へハンドオーバし(S419、S420)、通話を続ける。
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した第2の実施形態において、ハンドオーバ可否要求を受信したSTA30は、ハンドオーバが可能なAP20からの受信信号品質を、ハンドオーバ可否応答にさらに含めて、帰属中のAP20へ送信してもよい。このハンドオーバ可否応答を受信したAP20は、ハンドオーバが可能なAP20の中で、最も良い受信信号品質が報告されたAP20へ、当該報告を行ったSTA30をハンドオーバさせる。
また、上記した実施形態では、HAとして機能し、自身の負荷が閾値以上となった場合に、他の通信装置に負荷状況を問い合わせ、負荷が閾値未満の他の通信装置に、FAからの通信の中継を引き継がせる処理を行う通信装置として、AP20を例に説明したが、本発明はこれに限られない。
例えば、他の形態として、呼制御サーバ12や、ルータ14、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等の通信装置に、上記のような、HAとして機能し、負荷が高くなった場合に他の通信装置にHAとしての中継を引き継ぐ機能を持たせるようにしてもよく、このような機能を主に実現する専用の通信装置を、AP20とは別に設けるようにしてもよい。
また、上記した実施形態において、AP20は、自身の負荷が第1の閾値以上か否かに応じて、他のAP20の負荷状況を問い合わせ、さらに、第2の閾値未満の負荷状況にある他のAP20を、中継を引き継がせるAP20として特定したが、本発明はこれに限られない。
例えば、それぞれのAP20は、所定のタイミングで、他のAP20の負荷状況を問い合わせ、負荷状況が、自身よりも所定値以上低いAP20が存在する場合に、当該AP20へHAとしての中継を引き継がせるようにしてもよい。これにより、複数のAP20の負荷をより均等に分散させることができる。
本発明の第1実施形態に係る無線LANシステム10の構成を示すシステム構成図である。 第1実施形態におけるAP20の詳細な機能構成を示すブロック図である。 通信情報格納部206に格納されるデータ構造の一例を示す図である。 第1実施形態におけるAP20の動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における無線LANシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。 第2実施形態におけるAP20の詳細な機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるSTA30の詳細な機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるAP20の動作の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態における無線LANシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。
符号の説明
10・・・無線LANシステム、11・・・LAN、12・・・呼制御サーバ、13・・・LAN、14・・・ルータ、15・・・IP電話、16・・・LAN、20・・・AP、200・・・有線通信部、201・・・負荷状況応答部、202・・・通信引継ぎ部、203・・・負荷状況要求部、204・・・負荷測定部、205・・・FA中継部、206・・・通信情報格納部、2060・・・気付アドレス、2061・・・端末アドレス、2062・・・FAアドレス、2063・・・通信種別、207・・・通信管理部、208・・・HA中継部、209・・・無線通信部、210・・・ハンドオーバ可否要求部、30・・・STA、31・・・ハンドオーバ可否判定部、32・・・ハンドオーバ可否応答部、33・・・無線通信部

Claims (6)

  1. 複数のアクセスポイントを備える無線LANシステムであって、
    前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
    モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末から送信された通信データを他方の通信端末へ転送すると共に、前記他方の通信端末から送信された通信データを、前記フォーリンエージェントを介して前記一方の通信端末へ転送する中継手段と、
    前記中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている2つの通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、
    自アクセスポイントの負荷を測定する負荷測定手段と、
    前記負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他のアクセスポイントに要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、
    他のアクセスポイントから負荷状況要求を受信した場合に、前記負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信したアクセスポイントへ送信する負荷状況応答手段と、
    前記負荷状況要求に対応する前記負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかに、前記中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段と
    を有し、
    前記通信引継ぎ手段は、
    前記通信管理手段を参照して、他のアクセスポイントに引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、前記負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかへ送信し、
    前記引継ぎ情報を受信したアクセスポイントの中継手段は、
    受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継すること
    を特徴とする無線LANシステム。
  2. 請求項1に記載の無線LANシステムであって、
    前記中継手段によって中継される通信を実行している2つの通信端末の少なくとも一方は、無線LAN端末であることを特徴とする無線LANシステム。
  3. 無線LAN端末および複数のアクセスポイントを有する無線LANシステムであって、
    前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
    モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して前記無線LAN端末から送信された通信データを他の通信端末へ転送すると共に、前記他の通信端末から送信された通信データを、前記フォーリンエージェントを介して前記無線LAN端末へ転送する中継手段と、
    前記中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている無線LAN端末および他の通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、
    自アクセスポイントの負荷を測定する負荷測定手段と、
    前記負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他のアクセスポイントに要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、
    他のアクセスポイントから負荷状況要求を受信した場合に、前記負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信したアクセスポイントへ送信する負荷状況応答手段と、
    前記負荷状況要求に対応する前記負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントの識別情報を抽出し、抽出した識別情報を含み、当該他のアクセスポイントへのハンドオーバが可能か否かを問い合わせるためのハンドオーバ可否要求を、自アクセスポイントに帰属中であり、かつ、自アクセスポイントを介して通信中の無線LAN端末へ送信するハンドオーバ可否要求手段と、
    前記ハンドオーバ可否要求を送信した無線LAN端末のいずれかから、前記ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報のアクセスポイントのいずれかへハンドオーバが可能である旨のハンドオーバ可否応答を受信した場合に、当該応答を送信した無線LAN端末に当該アクセスポイントへのハンドオーバを指示し、
    前記ハンドオーバ可否要求を送信した無線LAN端末のいずれからも、前記ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報のアクセスポイントのいずれかへのハンドオーバが可能である旨のハンドオーバ可否応答を受信しなかった場合に、前記負荷状況要求に対応する前記負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかに、前記中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段と
    を有し、
    前記通信引継ぎ手段は、
    前記通信管理手段を参照して、他のアクセスポイントに引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、前記負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかへ送信し、
    前記引継ぎ情報を受信したアクセスポイントの中継手段は、
    受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継し、
    前記無線LAN端末は、
    前記ハンドオーバ可否要求を帰属中のアクセスポイントから受信した場合に、他のアクセスポイントから送信される信号を測定することにより、当該ハンドオーバ可否要求に含まれる識別情報に対応するアクセスポイントへハンドオーバが可能か否かを判定するハンドオーバ可否判定手段と、
    前記ハンドオーバ可否判定手段による判定結果を、帰属中のアクセスポイントへ送信するハンドオーバ可否応答手段と
    を有すること
    を特徴とする無線LANシステム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の無線LANシステムであって、
    前記通信引継ぎ手段は、
    前記負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントの中で、最も負荷の低いアクセスポイントへ、前記引継ぎ情報を送信することを特徴とする無線LANシステム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の無線LANシステムであって、
    前記通信管理手段は、
    前記中継手段によって中継されているそれぞれの通信を、音声データを扱う通信であるか、あるいは、非音声データを扱う通信であるかを区別して管理しており、
    前記通信引継ぎ手段は、
    非音声データを扱う通信を、優先的に、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他のアクセスポイントのいずれかに引き継がせることを特徴とする無線LANシステム。
  6. 複数の通信装置を備える通信システムであって、
    前記複数の通信装置のそれぞれは、
    モバイルIPに基づいてホームエージェントとして動作し、フォーリンエージェントを介して一方の通信端末から送信された通信データを他方の通信端末へ転送すると共に、前記他方の通信端末から送信された通信データを、前記フォーリンエージェントを介して前記一方の通信端末へ転送する中継手段と、
    前記中継手段によって中継されている通信を、通信を行っている2つの通信端末の組み合わせ毎に管理する通信管理手段と、
    自通信装置の負荷を測定する負荷測定手段と、
    前記負荷測定手段によって測定された負荷が予め定められた第1の閾値以上となった場合に、負荷状況の報告を他の通信装置に要求する負荷状況要求を送信する負荷状況要求手段と、
    他の通信装置から負荷状況要求を受信した場合に、前記負荷測定手段によって測定された負荷を示す情報を含む負荷状況応答を、当該負荷状況要求を送信した通信装置へ送信する負荷状況応答手段と、
    前記負荷状況要求に対応する前記負荷状況応答を参照して、当該負荷が予め定められた第2の閾値未満の他の通信装置のいずれかに、前記中継手段によって中継されているいずれかの通信を引き継がせる通信引継ぎ手段と
    を有し、
    前記通信引継ぎ手段は、
    前記通信管理手段を参照して、他の通信装置に引き継ぐべき通信に必要な情報であって、少なくとも、当該通信で経由するフォーリンエージェントの識別情報および当該通信を行う2つの通信端末の識別情報を含む引継ぎ情報を、前記負荷が予め定められた第2の閾値未満の他の通信装置のいずれかへ送信し、
    前記引継ぎ情報を受信した通信装置の中継手段は、
    受信した引継ぎ情報を参照して、当該引継ぎ情報に対応するフォーリンエージェントを介した、当該引継ぎ情報に対応する2つの通信端末の通信を中継すること
    を特徴とする通信システム。
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