JP5028210B2 - 周波数変換回路 - Google Patents

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Description

本発明は、無線放送・通信の受信機での無線周波数(Radio Frequency:RF)の受信信号から所定の中間周波数(Intermediate Frequency:IF)へのダウンコンバートなどに用いられる周波数変換回路に関し、特に、混合器としてイメージリジェクションミキサを用いたものに関する。
図3は、FM受信機のRF信号からIF信号への変換を行う部分の回路構成を示すブロック図である。アンテナ4で受信されたRF(Radio Frequency)信号SRF0は、RF同調回路6に入力される。RF同調回路6は、受信対象とする広い帯域にわたるRF信号SRF0から、搬送波周波数fを有する目的受信局を含む狭い帯域のRF信号SRFを抽出する同調処理を行う。例えば、RF同調回路6は、選択度を上げるために複同調回路で構成される。RF同調回路6は、同調コイル等の部品をFMチューナ用ICなどに外付けして構成される。
RFは周波数変換部8に入力される。周波数変換部8は、混合回路(ミキサ)10と、局部発振部12とを含んで構成される。混合回路10は、RF同調回路6から入力されるRF信号SRFと、局部発振部12から入力される周波数fLOの局部発振信号SLOとを混合して、中間周波数fIFにダウンコンバートされた搬送波周波数を有する中間信号SIFを生成する。局部発振部12は、電圧制御発振器(VCO)を用いたPLL(Phase Lock Loop)回路を有し、VCOが出力する発振信号SOSCに基づいてSLOを生成する。
周波数変換部8での搬送波周波数のダウンコンバートにおいて、周波数混合により生ずる和信号(周波数:f+fLO)と差信号(周波数:|f−fLO|)とのうち差信号が利用され、fLOが|f−fLO|=fIFを満たすSLOにより、目的受信局は周波数fからfIFへ変換される。ここで、|f−fLO|=fIFを満たすfLOは(f+fIF)と(f−fIF)との2通り存在する。そのため、例えば、fLOを(f+fIF)とする場合、目的受信局がfIFへ変換される一方で同時に、SRFに含まれうる周波数(f+2fIF)の成分(イメージ信号)もfIFへ変換され、これが目的局の受信に対して妨害信号となる。また、fLOを(f−fIF)とした場合も同様にしてイメージ妨害信号が発生する。
このイメージ信号による妨害を抑制するために、混合回路10をイメージリジェクションミキサ(IQミキサ)で構成することが行われている。図4は、イメージリジェクションミキサの原理を説明するための模式的なブロック図である。RF同調回路6から差動信号として出力されるRF信号SRFの非反転側の信号をSRF(0)、反転側の信号をSRF(-π)と表す。SRF(-π)をミキサ20に入力し、SRF(0)をミキサ21に入力する。局部発振部12に含まれる分周回路22はSLOとして、位相が互いに(π/2)[rad]ずれた2つの信号SLO(0)とSLO(-π/2)とを生成し、ミキサ20に対してはSLO(-π/2)を入力し、ミキサ21に対してはSLO(0)を入力する。ミキサ20は、SRF(0)に対して位相が(−π)[rad]ずれたSRF(-π)と、SLO(0)に対して位相が(−π/2)[rad]ずれたSLO(-π/2)とを混合して、SRFを周波数fIFのS(Q信号)へダウンコンバートする。一方、ミキサ21は、SRF(0)と、SLO(0)とを混合して、SRFを周波数fIFのS(I信号)へダウンコンバートする。ミキサ20の出力信号SはAPF(All Pass Filter)23にて位相を(π/4)[rad]シフトされ、ミキサ21の出力信号SはAPF24にて位相を(−π/4)[rad]シフトされ、それぞれ加算器25へ入力される。加算器25は、APF24,23から出力されるS,Sを加算合成した信号を出力する。
ここで、APF23の出力信号Sに含まれる目的受信局の信号成分の位相は(−π/4)[rad]シフトし、イメージ信号成分の位相は(−5π/4)[rad]シフトする。一方、APF24の出力信号Sに含まれる目的受信局の信号成分の位相は(−π/4)[rad]シフトし、イメージ信号成分の位相は(−π/4)[rad]シフトする。その結果、S及びSそれぞれに含まれる目的受信局の信号成分は同相となり、加算器25の出力には、それら信号成分を足し合わせた信号が現れる。一方、S及びSそれぞれに含まれるイメージ信号成分は互いに逆相となり、加算器25にて相殺され、その出力にはイメージ信号が現れない。
図5は、上述のイメージリジェクションミキサで用いられる、互いに直交する局部発振信号SLO(0)及びSLO(-π/2)の生成を説明する信号波形図である。局部発振部12は、VCOにて周波数2fLOの原発振信号SOSCを生成し、これを差動増幅回路にて差動形式として、分周回路22に入力する。図5(a),(b)に実線で示す波形30a,32aは、差動形式の原発振信号を構成する一対の信号SOSC+,SOSC−を表している。SOSC+,SOSC−それぞれのバイアスレベルは本来、共通電位(コモンモードレベル)ψCOMであり、ψCOMを中心として振動する。一方、SOSC+,SOSC−の差によって表される信号SOSCは、電位0を中心として振動する(図5(c)の波形34a)。分周回路22は、SOSCを2分周して局部発振信号SLO(0)及びSLO(-π/2)を生成する。この分周において、SOSCの負から正への極性反転に応じて一方の局部発振信号、例えばSLO(0)の極性を反転させ(図5(d))、SOSCの正から負への極性反転に応じて他方の局部発振信号、例えばSLO(-π/2)の極性を反転させるようにすることで(図5(e))、SLO(0)とSLO(-π/2)との間に(π/2)[rad]の位相差を設けることができる(図5(d)の波形36a、図5(e)の波形38a)。
特開2004−128694号公報
イメージリジェクションミキサによりイメージ信号を好適に除去するためには、SLO(0)とSLO(-π/2)との間の(π/2)[rad]の位相差や、APF23,24によりSとSとに与えられる(π/2)[rad]の位相差を精度良く設定する必要がある。しかし、回路定数のばらつき等によりこれら信号間の所定の位相差を実現することは必ずしも容易ではなく、イメージ除去率が低くなり得るという問題があった。例えば、図5(b)の点線の波形32bに示すように、SOSC−のバイアスレベルがψCOMからずれると、SOSCは図5(c)の点線の波形34bとなり、SOSCのバイアスレベルは0電位に対してオフセットし、SOSCが正である時間と負である時間とに差異が生じる。その結果、SLO(0),SLO(-π/2)はそれぞれ図5(d)の点線の波形36b、図5(e)の点線の波形38bへ位相がずれ、SLO(0)とSLO(-π/2)との間の位相差が(π/2)[rad]ではなくなり、イメージ除去率が低下する。
また、混合回路10にてイメージ信号を好適にできないことに対応するため、RF同調回路6を複同調回路の構成とするなどして選択度を高める必要が生じる。そのため、RF同調回路6を構成する同調コイル等の部品の数が多くなり、周波数変換回路、ひいてはこれを用いる受信機等のコストの低減やサイズの縮小が難しいという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、イメージリジェクションミキサを用いた周波数変換回路において、好適なイメージ除去率を実現することを目的とする。
本発明に係る周波数変換回路は、入力信号に対し搬送波周波数の変換を行って目的周波数の変換信号を生成する回路であって、同一の周波数fLO、かつ互いに90度の位相差を有する2種類の局部発振信号を生成する局部発振部と、前記入力信号に前記各局部発振信号をそれぞれ乗算してI信号及びQ信号を生成し、当該I信号及びQ信号相互間に90度の位相差を与えた上で加算合成し、前記入力信号に含まれるイメージ信号が除去された前記変換信号を生成可能なイメージリジェクションミキサと、を有し、前記局部発振部が、周波数2fLOの原発振信号を生成する発振回路と、前記原発振信号を2分周し前記各局部発振信号を生成する回路であって、前記原発振信号の負から正への極性反転に応じて一方の前記局部発振信号の極性を反転させ、前記原発振信号の正から負への極性反転に応じて他方の前記局部発振信号の極性を反転させる分周回路と、前記原発振信号のオフセット電圧を調整できるオフセット調整回路と、を有するものである。
本発明によれば、原発振信号のオフセット電圧を調整することにより、2種類の局部発振信号間の位相差ΔθLOを調整することができる。すなわち、ΔθLOを理想的な状態である90度(π/2[rad])に調整することができ、イメージ除去率の向上を図ることができる。また、局部発振部以外に起因してI信号とQ信号との間に生じる位相誤差に対しても、ΔθLOを調整することで、イメージ除去率が好適となる状態を選択することができる。また、周波数変換回路にてイメージ信号を好適に除去できる結果、RF同調回路を単同調回路としたり、省略したりすることが可能となり、コスト低減やサイズの小型化が図れる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係るFMラジオ受信機50の概略のブロック構成図である。本FMラジオ受信機50は、FMチューナ回路52と、マイクロコンピュータ54と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ56と、それらの間の通信を可能とするシステムバス58とを含んで構成される。FMチューナ回路52の主要部はIC化される。
FMチューナ回路52は、アンテナ60で受信されたRF信号SRFを入力される。FMチューナ回路52は、第1局部発振部64、第1混合回路66、BPF68,72、バッファアンプ70、第2局部発振部74、第2混合回路76、IFBPF80、リミッタアンプ82、及びFM検波回路84を含んで構成され出力信号SOUTを生成する。
アンテナ60からのRF信号SRFは、第1混合回路66に入力される。第1混合回路66は、入力されたRF信号SRFを、第1局部発振部64から入力される第1局部発振信号SLO1と混合して、第1中間信号SIF1を生成する。SLO1の周波数fLO1は、SRFに含まれる目的受信局の信号の搬送波周波数fが第1混合回路66によるSIF1への周波数変換にて所定の第1中間周波数fIF1に変換されるように調整される。第1中間周波数fIF1は、例えば、10.7MHzに設定される。
第1混合回路66は、イメージリジェクションミキサ(IQミキサ)を用いて構成され、SRFに含まれ得るイメージ妨害信号を除去可能に構成される。第1混合回路66を構成するイメージリジェクションミキサの基本的な構成は例えば、図4に示したものであり、以下の説明では同図を援用する。アンテナ60で受信されたSRFは差動信号SRF(0),SRF(-π)に変換され、それぞれミキサ21,20に入力される。また、ミキサ21,20にはSLO1として、それぞれSLO(0),SLO(-π/2)が入力される。本実施形態では、SLO(0),SLO(-π/2)は、第1局部発振部64を構成する分周回路90にて生成され、ミキサ21,20に入力される。
第1局部発振部64は、分周回路90、第1発振回路92、レジスタ94及びD/A変換回路(DAC)96を含んで構成される。第1発振回路92は、周波数fOSC1の発振信号SOSC1を出力する。第1発振回路92は、例えば、水晶発振回路(図示せず)が生成する基準発振信号Sを利用するPLL回路で構成される。具体的には、第1発振回路92は、位相比較部100、ループフィルタ102、VCO104、分周回路106,108を含んで構成される。
分周回路106は、基準発振信号Sをr分周して、位相比較部100における基準発振信号Sを生成する。一方、分周回路108は、VCO104が生成するSOSC1をn分周して、位相比較部100へフィードバックされる発振信号Sを生成する。分周比nは、目的受信局の周波数fに応じて設定される。位相比較部100は、SとSとの位相差に応じた時間幅のパルスを生成する。ループフィルタ102は、位相比較部100の出力を平滑化し、制御電圧Vを生成する。VCO104は、Vに応じて発振周波数を変化させ、その結果、生成されるSOSC1が上述のように分周回路108を介して位相比較部100に入力される。
このPLL回路は、Sの周波数fがSの周波数fに一致するようにフィードバック制御し、目的受信局に対応した周波数fOSC1を有するSOSC1を生成する。SOSC1は差動信号に変換されて分周回路90に入力される。分周回路90は2分周回路に構成され、これに対応してfOSC1は、2(f+fIF1)に設定される。
図2は、VCO104の概略の構成を示す回路図である。VCO104は、LC発振回路110及び差動増幅回路112を含んで構成され、またVCO104にはオフセット調整回路114が付随して設けられる。差動増幅回路112は、トランジスタTr1,Tr2を入力差動トランジスタ対として備え、トランジスタTr1,Tr2それぞれのベースが一対の差動入力端子となる。Tr1のベースにはLC発振回路110が接続され、発振周波数fOSC1の発振信号SLCを印加される。LC発振回路110は、静電容量を可変な容量素子Cを備える。容量素子Cはバラクタダイオードで構成することができ、そのバラクタダイオードはループフィルタ102から印加される制御電圧Vに応じてその静電容量を変化させ、これによりLC発振回路110の発振周波数fOSC1が変化する。
Tr1,Tr2は例えば、npn型トランジスタで構成され、それらのコレクタはそれぞれ抵抗R4,R5を介して正電圧源VCCに接続される。また、Tr1,Tr2のベースにはそれぞれ抵抗R1,R2を介して、共通の直流電圧源V1が接続される。
電圧源V1は、Tr1のベースのバイアス電位Ψias1及びTr2のベースのバイアス電位Ψbias2を共通電位ψにバイアスする。この構成において、Tr1,Tr2それぞれのベース電位Ψb1,Ψb2は、
Ψb1=SLC+ψ
Ψb2=ψ
となる。Tr1,Tr2のコレクタからそれぞれ取り出される差動増幅回路110の差動出力SOSC+,SOSC−は、差動増幅回路112のゲインgの1/2をαとして、
OSC+=−αSLC−ψCOM
OSC−=αSLC−ψCOM
となる。これらSOSC+,SOSC−の差(SOSC1≡SOSC+−SOSC−)によって表される信号SOSC1は原理上、オフセット電位が0となる(図5(c)の波形34a)。
差動増幅回路112は、オフセット調整回路114を付加されている。オフセット調整回路114は、電圧可変の直流電圧源V2及び抵抗R3を含み、電圧源V2の出力電圧はR3を介してTr2のベースに印加される。これにより、Tr2のベースのバイアス電位Ψbias2は、電圧源V1により設定される値ψから変化させることができる。その変化量をΔψとする。
これにより、Tr1,Tr2それぞれのベース電位Ψb1,Ψb2は、
Ψb1=SLC+ψ
Ψb2=ψ+Δψ
となる。これに対応して、npn型トランジスタで構成される差動出力SOSC+,SOSC−は、
OSC+=−αSLC−ψCOM
OSC−=αSLC−(ψCOM+ΔψCOM
となり、SOSC1にオフセット電位ΔψCOMを与えることができる。
差動増幅回路112から差動形式の信号SOSC+,SOSC−で表されたSOSC1は上述のように分周回路90に入力される。分周回路90は、従来技術として上述した分周回路22と同様に、差動信号SOSC1を2分周して局部発振信号SLO(0)及びSLO(-π/2)を生成する。これらSLO(0)及びSLO(-π/2)は上述したように、ミキサ21,20に入力される。
FMラジオ受信機50は、オフセット調整回路114によりSOSC1のオフセット電位を調整することができる。この構成では、例えば、何らかの原因で、SLCの振幅の中心電位が0からずれている場合や、差動増幅回路114の対称性が完全でない場合など、SOSC1のオフセット電位が0でない値となり得る場合、つまり図5(c)の点線の波形34bのような状態となり得る場合でも、電圧V2を調整することで、当該オフセット電位を0に調整し、SOSC1を図5(c)の実線の波形34aの状態とすることができる。これにより、SLO(0)及びSLO(-π/2)の間の位相差ΔθLOを理想的な状態である90度(π/2[rad])に調整することができ、イメージ除去率の向上を図ることができる。
また、第1混合回路66内にてI信号及びQ信号の2系統間に生じる位相誤差に対しても、ΔθLOを調整することで、イメージ除去率が好適となる状態を選択することができる。
例えば、オフセット調整回路114における電圧可変の直流電圧源V2は、レジスタ94及び、当該レジスタ94の格納データをアナログ電圧信号に変換して出力するDAC96で構成することができる。この構成では、電圧V2はレジスタ94の格納データに応じて変化させることができる。マイクロコンピュータ54は、システムバス58を介して、レジスタ94の格納データを書き換えることにより、DAC96から出力される電圧V2を変化させる。また、直流電圧源V2は、ポテンショメータを用いて構成することもできる。
例えば、FMラジオ受信機50で放送を聞いているユーザがイメージ局の混信を感じたときに、アップダウンキーやつまみを操作して、マイクロコンピュータ54にレジスタ94の格納データの増減を指示したり、ポテンショメータの出力電圧を調整したりすることによって、受信状態が好適となるように調整する構成とすることができる。
また、レジスタ94及びDAC96を用いる図1に示す構成では、予め測定を行って、好適なイメージ除去率が得られる格納データを求め、当該データをメモリ56に記憶させておく構成とすることができる。この構成では、FMラジオ受信機50の起動時に、マイクロコンピュータ54がメモリ56から当該データを読み出して、レジスタ94に格納する。
当該データを予め取得する測定は、検査対象のFMチューナ回路52を周波数fの放送局を受信可能に同調させた状態、すなわち第1局部発振信号SLO1の周波数fLO1を(f+fIF1)に設定した状態にて、アンテナ入力端子に、イメージ周波数(f+2fIF1)で所定強度の検査RF信号を入力する。この状態でFMチューナ回路52に設けられるSメータ回路(図示せず)から出力される受信電界強度信号SM−DCは、第1混合回路66にて生成される第1中間信号SIF1に含まれるイメージ信号成分の強度を表すものとなる。そこで、レジスタ94の格納データを書き換え、SM−DCの電圧値をモニタし、SM−DCが最小となる格納データdMINを探索する。このdMINがイメージ信号の除去率を最大とする格納データとして、メモリ56に記録される。
ちなみに、上述のFMラジオ受信機50は、第1混合回路66のイメージリジェクションミキサとしての機能を好適に調整できることに対応して、RF同調回路を省略した構成としている。このように、本発明によれば、RF同調回路を省略したり、または複同調回路より簡素な単同調回路としたりすることが可能となり、FMチューナ回路52を構成するICの外付け部品が減り、コスト低減やサイズの小型化が図れる。
なお、ここではFMラジオ受信機50における周波数変換回路に本発明を適用した実施形態を説明したが、本発明は、イメージリジェクションミキサを用いる周波数変換回路一般に適用することができる。
本発明の実施形態に係るFMラジオ受信機の概略のブロック構成図である。 本発明の実施形態のFMラジオ受信機におけるVCOの概略の構成を示す回路図である。 FM受信機のRF信号からIF信号への変換を行う部分の回路構成を示すブロック図である。 イメージリジェクションミキサの原理を説明するための模式的なブロック図である。 互いに直交する局部発振信号SLO(0)及びSLO(-π/2)の生成を説明する信号波形図である。
符号の説明
50 FMラジオ受信機、52 FMチューナ回路、54 マイクロコンピュータ、56 メモリ、58 システムバス、60 アンテナ、64 第1局部発振部、66 第1混合回路、68,72 BPF、70 バッファアンプ、74 第2局部発振部、76 第2混合回路、80 IFBPF、82 リミッタアンプ、84 FM検波回路、90,106,108 分周回路、92 第1発振回路、94 レジスタ、96 D/A変換回路、100 位相比較部、102 ループフィルタ、104 VCO、110 LC発振回路、112 差動増幅回路、114 オフセット調整回路。

Claims (3)

  1. 入力信号に対し搬送波周波数の変換を行って目的周波数の変換信号を生成する周波数変換回路であって、
    同一の周波数fLO、かつ互いに90度の位相差を有する2種類の局部発振信号を生成する局部発振部と、
    前記入力信号に前記各局部発振信号をそれぞれ乗算してI信号及びQ信号を生成し、当該I信号及びQ信号相互間に90度の位相差を与えた上で加算合成し、前記入力信号に含まれるイメージ信号が除去された前記変換信号を生成可能なイメージリジェクションミキサと、
    を有し、
    前記局部発振部は、
    周波数2fLOの原発振信号を生成する発振回路と、
    前記原発振信号のオフセット電圧を調整できるオフセット調整回路と、
    前記オフセット電圧を調整された前記原発振信号を2分周し前記各局部発振信号を生成する回路であって、前記オフセット電圧を調整された前記原発振信号の負から正への極性反転に応じて一方の前記局部発振信号の極性を反転させ、前記オフセット電圧を調整された前記原発振信号の正から負への極性反転に応じて他方の前記局部発振信号の極性を反転させる分周回路と
    有することを特徴とする周波数変換回路。
  2. 請求項1に記載の周波数変換回路において、
    前記発振回路は、一対の差動入力端子相互間に前記原発振信号を印加され、当該原発振信号を差動形式にして出力する差動増幅回路を有し、
    前記オフセット調整回路は、出力電圧を可変に構成され、一対の前記差動入力端子の一方のみ当該出力電圧を印加して当該一方の差動入力端子の他方の前記差動入力端子に対するバイアス電位を変化させ、前記差動増幅回路から出力される前記差動形式の原発振信号相互のオフセット電圧を調整するバイアス電圧回路であること、
    を特徴とする周波数変換回路。
  3. 請求項2に記載の周波数変換回路において、
    前記バイアス電圧回路は、
    格納データを書き換え可能なレジスタと、
    前記レジスタの前記格納データをアナログ電圧に変換して前記出力電圧を生成するD/A変換回路と、
    を有し、
    前記レジスタに設定された前記格納データは、前記イメージ信号の除去率を最大とするように調整されていること、
    を特徴とする周波数変換回路。
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