JP5028184B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
このようにショルダー陸部にスロット溝を形成することによって、このショルダー陸部におけるタイヤ幅方向の剛性を低減させ、いわゆるわだちワンダリング現象の発生を抑制できることが知られている。また、スロット溝のタイヤ周方向における両端をショルダー陸部内に位置させて、このショルダー陸部をスロット溝によりタイヤ幅方向に分断しないようにすることで、スロット溝を形成したことによってショルダー陸部においてスロット溝よりもタイヤ幅方向の外側に位置する部分が磨耗し易くなるのを防止している。
この発明では、スロット溝の底面に前記突起体が形成されているので、石がスロット溝内に侵入しても、この石が突起体の頂部からスロット溝の底面側に侵入するのを抑えることが可能になり、スロット溝内に石が侵入してもその侵入深さが深くなるのを抑制することができる。
ここで、タイヤ接地域内においては、スロット溝は溝幅が狭くなるように変形させられるとともに、突起体はその高さ方向に圧縮変形させられる。そして、この空気入りタイヤの回転に伴いタイヤ接地域から蹴り出し域に移ると、弾性復元力によってスロット溝は拡幅変形するとともに突起体はその高さ方向に突出する方向、つまりタイヤ径方向外方に変形することになる。
したがって、タイヤ接地域内に位置しかつ石が侵入しているスロット溝が、空気入りタイヤの回転に伴い蹴り出し域に移ったときに、スロット溝のショルダー陸部における開口部が拡がるのと同時に、前記石に、突起体のタイヤ径方向外方に向けた弾性復元力を作用させることが可能になり、前述のように石のスロット溝内への侵入深さが深くなるのを抑制できることと相俟って、スロット溝内に侵入した石を外部に放出し易くすることができる。
なお、突起体がスロット溝の底面に例えばタイヤ周方向に沿って断続的に複数突設された場合には、タイヤ周方向で隣り合う突起体同士の間に石が入り込み易くなるおそれがある。
さらに、突起体の高さがスロット溝の深さよりも低くなっているので、スロット溝に突起体を設けたことによって、ショルダー陸部におけるタイヤ幅方向の剛性が大きくなり、わだちワンダリング現象の発生を抑制できなくなるのを防ぐことができる。
さらにまた、突起体がスロット溝を画成する両側壁面から離れているので、突起体を形成したことによるショルダー陸部の前記剛性の上昇を確実に防ぐことが可能になる。
この場合、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
例えば、スロット溝の溝幅が1.5mmより小さくなると、ショルダー陸部にタイヤ幅方向の力が作用したときにスロット溝が閉じ易くなり、このショルダー陸部におけるタイヤ幅方向の剛性を低減させることできず、わだちワンダリング現象の発生を抑えるのが困難になる。一方、スロット溝の溝幅が4.0mmより大きくなると、ショルダー陸部の接地面積が小さくなりすぎ耐摩耗性が低下する。
また、突起体のタイヤ周方向における長さがスロット溝のタイヤ周方向における長さの90%未満になると、突起体のタイヤ周方向における両端と、スロット溝のタイヤ周方向における両端との間の各隙間に石が侵入し易くなるおそれがある。
この場合、前述の作用効果が確実に奏功されることになる。
なお、縦溝12および横溝13は、各深さが互いに同等とされるとともに各溝幅も互いに同等とされて形成されている。また、図示の例では、縦溝12は、トレッド部11にタイヤ幅方向Hに等間隔をあけて複数形成され、横溝13は、トレッド部11にタイヤ周方向Sに等間隔をあけて複数形成されている。さらに、トレッド部11のタイヤ径方向内側には図示されないカーカスプライやスチールベルト等が埋設されている。
図示の例では、スロット溝16の溝幅は横溝13の溝幅よりも小さくなっている。また、スロット溝16およびショルダー陸部15それぞれのタイヤ周方向Sにおける中央部は一致している。さらに、スロット溝16を画成する壁面のうちタイヤ周方向Sの両端部に位置する両端壁面16cは、タイヤ周方向Sの外側に向けて凸の曲面状に形成されている。また、スロット溝16は、その溝幅が1.5mm〜4.0mmとされ、かつタイヤ周方向Sにおける長さが10mm〜30mmとされて形成されている。
図示の例では、突起体17のタイヤ周方向Sにおける長さは、スロット溝16のタイヤ周方向Sにおける長さの90%〜100%未満となっており、スロット溝16を画成する両側壁面16bおよび両端壁面16cと突起体17との間の隙間は同等になっている。さらに、突起体17の高さは、スロット溝16の深さの40%〜60%となっている。
したがって、タイヤ接地域内に位置しかつ石が侵入しているスロット溝16が、空気入りタイヤ10の回転に伴い蹴り出し域に移ったときに、スロット溝16のショルダー陸部15における開口部が拡がるのと同時に、前記石に、突起体17のタイヤ径方向外方に向けた弾性復元力を作用させることが可能になり、前述のように石のスロット溝16内への侵入深さが深くなるのを抑制できることと相俟って、スロット溝16内に侵入した石を外部に放出し易くすることができる。
さらにまた、突起体17がスロット溝16を画成する両側壁面16bから離れているので、突起体17を形成したことによるショルダー陸部15の前記剛性の上昇を確実に防ぐことが可能になる。
まず、この試験に供する空気入りタイヤについて説明する。
実施例の空気入りタイヤ10として図1および図2で示したトレッドパターンを備えた空気入りタイヤを採用し、比較例の空気入りタイヤとして図1で示した空気入りタイヤ10において突起体17を有しないトレッドパターンを備えた空気入りタイヤを採用した。
なお、実施例および比較例それぞれの空気入りタイヤには、ショルダー陸部15を134個形成し、これらのショルダー陸部15に1個ずつスロット溝16を形成した。
また、実施例および比較例それぞれの空気入りタイヤに形成したスロット溝16の溝幅は3mm、タイヤ周方向Sにおける長さは15mm、深さは7mmとした。
さらに、実施例の空気入りタイヤに形成した突起体17の幅(タイヤ幅方向Hの大きさ)は2mm、タイヤ周方向Sにおける長さは12mm、高さは3.5mmとした。
以上の実施例および比較例それぞれの空気入りタイヤのサイズは205/70R15Cとした。
その結果、比較例の空気入りタイヤでは50個であったのに対し、実施例の空気入りタイヤでは15個であった。
11 トレッド部
12 縦溝
13 横溝
14、15 複数の陸部
15 ショルダー陸部
16 スロット溝
16a 底面
16b 側壁面
17 突起体
H タイヤ幅方向
S タイヤ周方向
Claims (3)
- トレッド部に、タイヤ周方向に延びる縦溝とタイヤ幅方向に延びる横溝とがそれぞれ複数ずつ形成されてこれらの縦溝および横溝により複数の陸部が区画された空気入りタイヤであって、
前記複数の陸部のうちトレッド部のタイヤ幅方向両端部に位置するショルダー陸部には、タイヤ周方向に延在しその両端が当該ショルダー陸部内に位置し、かつ前記縦溝の溝幅よりも小さい溝幅のスロット溝が形成され、
このスロット溝の底面には、当該スロット溝の深さよりも高さが低く、かつスロット溝を画成する両側壁面から離れてタイヤ周方向に沿って延びる突起体が突設されていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1記載の空気入りタイヤであって、
前記スロット溝は、その溝幅が1.5mm〜4.0mmとされ、かつタイヤ周方向における長さが10mm〜30mmとされて形成され、
前記突起体は、その幅が1.0mm〜2.0mmとされ、かつタイヤ周方向における長さが前記スロット溝のタイヤ周方向における長さの90%〜100%とされて形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1または2に記載の空気入りタイヤであって、
前記突起体の高さは、前記スロット溝の深さの40%〜60%となっていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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