JP5027595B2 - Ofdm復調装置及び中継放送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、地上デジタルテレビジョン放送用の受信機等に適用されるOFDM復調装置と、このOFDM復調装置を搭載した中継放送装置とに関する。
地上デジタルテレビジョン放送等の変調方式として、我が国ではOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている(非特許文献1参照)。このOFDM方式では、送信機内のローカル発振器と、受信機又は中継放送装置等に適用されるOFDM復調装置内のローカル発振器との間で周波数誤差があると、前記送信機からのOFDM信号中の各サブキャリアの直交性が低下し、前記OFDM復調装置にて前記OFDM信号を復調した際に、復調信号が劣化するおそれがあるので、前記OFDM復調装置内のAFC回路において、前記OFDM信号のI信号及びQ信号の相関を取り、この相関に基づいて前記周波数誤差を検出することで、前記各サブキャリアを確実に周波数同期させている。
地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD−B31 1.6版、社団法人 電波産業会、平成17年11月30日発行
前述したOFDM信号には、TMCC(Transmission Multiplexing Configuration Control)キャリア等の既知のパイロットキャリアが挿入されており、OFDM復調装置では、受信したOFDM信号中のパイロットキャリアに対する周波数同期を行った後に、FFT回路にて前記OFDM信号中の各サブキャリアを出力し、等化回路において、前記各サブキャリアに対する前記パイロットキャリアに基づく所定の等化処理を行う。しかしながら、前記パイロットキャリアに対する周波数同期が可能な範囲は、前記OFDM信号の有効シンボル長に相当する所定の周波数範囲であるので、前記パイロットキャリアの周波数が前記周波数範囲を外れると、前記AFC回路では、前記パイロットキャリアとは異なるサブキャリア(例えば、データキャリア)に対して周波数同期を行うおそれがある。
また、前記OFDM信号中、前記TMCCキャリア等のパイロットキャリアの電力は、前記データキャリアの電力よりも大きいことが非特許文献1に開示されている。すなわち、前記パイロットキャリアの信号レベルは、前記データキャリアの信号レベルよりも高い。ところが、アナログ放送の映像信号及び音声信号の信号レベルは、前記OFDM信号中の各サブキャリア(前記パイロットキャリア及び前記データキャリア)の信号レベルよりもはるかに大きいので、前記OFDM復調装置が前記OFDM信号と前記アナログ放送の映像信号及び音声信号とを共に受信した場合に、前記AFC回路は、前記映像信号又は前記音声信号に対して周波数同期を行うおそれがある。
この発明は、このような問題を考慮してなされたものであり、受信したOFDM信号中のパイロットキャリアを確実に周波数同期させることが可能なOFDM復調装置及びこのOFDM復調装置が搭載された中継放送装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、アナログ放送の映像信号及び音声信号の受信に関わりなく、OFDM信号を復調可能なOFDM復調装置及びこのOFDM復調装置が搭載された中継放送装置を提供することを目的とする。
この発明に係るOFDM復調装置は、受信したOFDM信号をローカル周波数信号と混合して中間周波数信号に変換するミキサと、前記中間周波数信号をFFT演算して前記中間周波数信号中の各サブキャリアを出力するFFT回路と、前記各サブキャリアの電力を算出するサブキャリア電力算出部と、前記各サブキャリアのうち複数のパイロットキャリアの平均電力と前記各パイロットキャリアに近接するサブキャリアの平均電力とを算出する平均電力算出部と、算出した前記各平均電力のうち最も大きな平均電力を前記パイロットキャリアに応じた平均電力とみなす比較回路と、この平均電力に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号として前記ミキサに出力する発振器とを有することを特徴とする。
この構成によれば、前記各平均電力のうち最も大きな平均電力を前記パイロットキャリアに応じた平均電力とみなし、この平均電力に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号として前記ミキサに出力するので、送信機と前記OFDM復調装置との間のローカル周波数の周波数誤差に起因して前記パイロットキャリアの周波数が変動しても、前記パイロットキャリアに対する周波数同期を確実に行うことができる。
なお、前記パイロットキャリアとは、前記OFDM信号に挿入されるSP(Scattered Pilot)キャリアや、AC(Auxiliary Channel)キャリアや、TMCCキャリアである。
また、前記サブキャリア電力算出部は、前記各サブキャリアの電力、あるいは、前記各サブキャリアの所定時刻のサブキャリアと該サブキャリアに対し1シンボル前のサブキャリアの複素共役とに基づく電力値を前記平均電力算出部に出力し、前記平均電力算出部は、前記電力の総和又は前記電力値の総和の平均値を算出し、前記比較回路は、算出した前記各平均値のうち最もレベルの高い平均値を前記パイロットキャリアに応じた平均値とみなし、前記発振器は、この平均値に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号として前記ミキサに出力することが好ましい。
前述したように、前記パイロットキャリアの信号レベルは、前記データキャリアの信号レベルよりも高いので、前記データキャリアに応じた前記平均値に対して前記パイロットキャリアに応じた前記平均値が大きくなり、この結果、前記比較回路では、前記各平均値から前記パイロットキャリアを示す平均値を容易に選択することができる。
また、この発明に係るOFDM復調装置は、受信したOFDM信号をローカル周波数信号と混合して中間周波数信号に変換するミキサと、前記中間周波数信号をFFT演算して前記中間周波数信号中の各サブキャリアを出力するFFT回路と、前記各サブキャリアの電力を算出するサブキャリア電力算出部と、前記中間周波数信号又は前記各サブキャリアに基づいて所定のクリップ値を算出するクリップ値算出部と、前記各サブキャリアの電力が前記クリップ値を上回る場合に、前記各サブキャリアの電力を前記クリップ値に置換して出力し、一方で、前記各サブキャリアの電力が前記クリップ値を下回る場合に、前記各サブキャリアの電力を出力するクリップ処理部と、前記各サブキャリアのうち複数のパイロットキャリアのクリップ値又は電力の平均電力と、前記各パイロットキャリアに近接するサブキャリアのクリップ値又は電力の平均電力とを算出する平均電力算出部と、算出した前記各平均電力のうち最も大きな平均電力を前記パイロットキャリアに応じた平均電力とみなす比較回路と、前記平均電力に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号として前記ミキサに出力する発振器とを有することを特徴とする。
この構成によれば、前記各サブキャリアの電力が前記クリップ値を上回る場合に、前記各サブキャリアの電力を前記クリップ値に置換し、このクリップ値又は前記クリップ値を下回る電力に基づき算出された平均電力を利用して前記ローカル周波数信号を生成するので、前記映像信号及び前記音声信号の受信に関わりなく、前記OFDM信号の復調を行うことができる。
なお、上記したOFDM復調装置は、中継放送装置に搭載可能である。
この発明によれば、各平均電力のうち最も大きな平均電力をパイロットキャリアに応じた平均電力とみなし、この平均電力に応じた周波数信号をローカル周波数信号としてミキサに出力するので、送信機とOFDM復調装置との間のローカル周波数の周波数誤差に起因して前記パイロットキャリアの周波数が変動しても、前記パイロットキャリアに対する周波数同期を確実に行うことができる。
また、この発明によれば、各サブキャリアの電力がクリップ値を上回る場合に、前記各サブキャリアの電力を前記クリップ値に置換し、このクリップ値又は前記クリップ値を下回る電力に基づき算出された平均電力を利用してローカル周波数信号を生成するので、アナログ放送の映像信号及び音声信号の受信に関わりなく、OFDM信号の復調を行うことができる。
この発明の第1実施形態に係るOFDM復調装置10Aについて、図1〜図4を参照しながら説明する。
このOFDM復調装置10Aは、地上デジタルテレビジョン放送用の受信機や中継放送装置等に適用される復調装置であり、ミキサ12、A/D変換器14、直交復調回路16、FFT回路18、等化回路20、IFFT回路21、直交変調回路23、D/A変換器22、ミキサ24、サブキャリア電力算出部28、平均電力算出部30、比較回路32、AFC回路33、周波数制御部34及び発振器26とを有する。
なお、図1は、一例として、OFDM復調装置10Aを中継放送装置11に適用した場合を示し、以下同様とする。また、サブキャリア電力算出部28、平均電力算出部30及び比較回路32によって広帯域AFC回路35が構成される。さらに、OFDM復調装置10Aにおいて、デジタル信号処理を行う直交復調回路16、FFT回路18、等化回路20、IFFT回路21、直交変調回路23、AFC回路33、広帯域AFC回路35及び周波数制御部34は、マイクロコンピュータにより構成されている。
ミキサ12は、図示しないアンテナにて受信したOFDM信号(37.15[MHz]の入力信号)に発振器26からのローカル周波数信号(45.276984[MHz]の周波数信号)を混合して、前記OFDM信号を所定の中間周波数信号(8.126984[MHz]の周波数信号)に変換する。直交復調回路16は、A/D変換器14にてアナログ信号からデジタル信号に変換された前記中間周波数信号を直交復調し、I信号及びQ信号のベースバンド信号としてFFT回路18及びAFC回路33に出力する。
なお、このOFDM信号(前記中間周波数信号)中には、TMCC、SP、AC等のパイロットキャリアや、伝送データを示すデータキャリアがサブキャリアとして含まれているが、これらのサブキャリアの特性や、前記OFDM信号中での前記各サブキャリアの配置等については、非特許文献1に詳しく説明されているので、これらの説明については省略する。また、以下の説明では、前記パイロットキャリアが前記TMCCキャリアである場合について説明する。
FFT回路18は、前記ベースバンド信号を所定のサンプル速度でFFT演算することにより、時間領域から周波数領域の信号に変換して、前記ベースバンド信号中の各サブキャリアを等化回路20及びサブキャリア電力算出部28に出力する。等化回路20は、前記OFDM信号の変調方式及びOFDM復調装置10A側のSPキャリアに基づいて、前記各サブキャリアの振幅及び位相に対する所定の等化処理を行う。
IFFT回路21は、等化処理後の前記各サブキャリアをIFFT演算することにより、周波数領域から時間領域の信号(I信号及びQ信号のベースバンド信号)に変換し、直交変調回路23は、前記ベースバンド信号を直交変調することにより中間周波数信号に変換する。ミキサ24は、D/A変換器22にてデジタル信号からアナログ信号に変換された前記中間周波数信号に発振器26からの前記ローカル周波数信号(45.276984[MHz])を混合し、OFDM信号(37.15[MHz]の出力信号)として出力する。
AFC回路33は、直交復調回路16からのI信号と、このI信号をOFDM信号の有効シンボル長だけ遅延させたI信号との相関Siiを取ると共に、直交復調回路16からのQ信号と前記有効シンボル長だけ遅延させたQ信号との相関Sqqを取り、これらの相関Sii、Sqqに基づいて、前記OFDM信号を送信した図示しない送信機内のローカル発振器と、受信機としてのOFDM復調装置10Aの発振器26との間の周波数誤差を検出し、検出結果を周波数制御部34に出力する。
サブキャリア電力算出部28は、図3に示す周波数方向に所定の周波数配置で配置された各サブキャリアのうち、例えば、5つのサブキャリア(所定位置に配置された1つのTMCCキャリア及び該TMCCキャリアに近接する4つのデータキャリア)の電力をそれぞれ算出する5つの電力算出部36a〜36eを1組とした複数の電力算出手段38を有する(図2参照)。この場合、サブキャリア電力算出部28には、前記OFDM信号中に含まれるTMCCキャリアの個数分(52組分)の電力算出手段38が配置されている。従って、各電力算出手段38の電力算出部36a〜36eは、前記OFDM信号中の各TMCCキャリアの電力と、前記各TMCCキャリアに隣接する4つのデータキャリアの電力とをそれぞれ算出する。
平均電力算出部30は、電力算出部36a〜36eにて算出された電力の総和Σxiの平均値をそれぞれ算出する5つの電力算出部40a〜40eを有する。すなわち、電力算出部40a〜40eは、52組の電力算出部36a〜36eから入力された前記電力の総和Σxiの平均値をそれぞれ算出して比較回路32に出力する。
比較回路32は、各電力算出部40a〜40eからの前記各平均値のうち最もレベルの高い平均値をTMCCキャリアに応じた平均値とみなし、この平均値を周波数制御部34に出力する。
周波数制御部34は、AFC回路33からの前記周波数誤差の検出結果と、比較回路32からの前記平均値に基づいて、前記検出結果及び前記平均値に応じた周波数信号をローカル周波数信号としてミキサ12、24に出力するように発振器26を制御し、発振器26は、周波数制御部34からの制御により前記ローカル周波数信号をミキサ12、ミキサ24に出力する。
前述したAFC回路33は、キャリア間隔の±1/2(前記有効シンボル長)の周波数誤差、すなわち、TMCCキャリアの周波数を中心周波数とした2fTの周波数範囲内の周波数誤差を検出することができる。従って、TMCCキャリアの周波数誤差が2fTの範囲内であれば、周波数制御部34は、前記検出結果に基づいて、前記TMCCキャリアが周波数同期するように発振器26を制御する。一方、TMCCキャリアの周波数誤差が2fTの範囲を外れている場合に、周波数制御部34は、比較回路32からの前記平均値に基づいて前記TMCCキャリアが周波数同期するように発振器26を制御する。
これにより、ミキサ12では、TMCCキャリアが図3に示す位置から前記有効シンボル長に相当する周波数範囲2fTを外れても、前記TMCCキャリアに対する周波数同期を行うことが可能となる。
このように、第1実施形態に係るOFDM復調装置10Aによれば、広帯域AFC回路35内の比較回路32は、周波数方向に近接する複数のサブキャリアの前記平均値のうち最も大きな平均値をTMCCキャリアに応じた平均値とみなし、周波数制御部34は、この平均値に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号としてミキサ12に出力するように発振器26を制御するので、送信機とOFDM復調装置10Aとの間のローカル周波数の周波数誤差に起因して前記TMCCキャリアの周波数が周波数範囲2fTを越えて変動しても、前記TMCCキャリアに対する周波数同期を確実に行うことができる。
また、非特許文献1に開示されているように、TMCCキャリア等のパイロットキャリアの電力は、データキャリアの電力よりも大きい。すなわち、TMCCキャリアの信号レベルは、データキャリアの信号レベルよりも高い(TMCCキャリアの信号レベル:データキャリアの信号レベル=4/3:1)。そのため、サブキャリア電力算出部28にてサブキャリアの電力を算出し、平均電力算出部30にて前記電力の総和Σxiの平均値を算出することにより、前記データキャリアに応じた平均値に対して前記TMCCキャリアに応じた平均値が大きくなり、比較回路32では、前記各平均値から前記TMCCキャリアを示す平均値を容易に選択することができる。
さらに、第1実施形態に係るOFDM復調装置10Aでは、図4に示すように、電力算出部36a〜36eを複素乗算部46a〜46e、遅延部48a〜48e及び電力算出回路49で構成し、所定時刻tにおけるサブキャリアの電力xi(t)と、この電力xi(t)に対して1シンボル前{(t−1)の時刻}の電力xi(t−1)の複素共役xi*(t−1)との乗算値xi(t)・xi*(t−1)を複素乗算部46a〜46eで算出し、その乗算値xi(t)・xi*(t−1)に基づく所定時刻tでのサブキャリアの電力値を電力算出回路49にて算出して平均電力算出部30に出力することも可能である。この場合、平均電力算出部30の電力算出部40a〜40e(図2参照)では、複素乗算部46a〜46eからの前記電力値の総和の平均値を算出し比較回路32に出力する。これにより、比較回路32では、前記各平均値から前記TMCCキャリアに応じた平均値を容易に選択することができる。
なお、上記の説明では、前記パイロットキャリアとして前記TMCCキャリアである場合を説明したが、SPキャリアやACキャリアでも、各キャリアに応じてOFDM復調装置10Aの構成を適宜変更して適用可能であることは勿論である。
次に、第2実施形態に係るOFDM復調装置10Bについて、図5〜図7を参照しながら説明する。なお、第1実施形態に係るOFDM復調装置10A(図1〜図4参照)と同じ構成要素については、同一の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略し、以下同様とする。
このOFDM復調装置10Bは、広帯域AFC回路35が、クリップ値算出部50と、サブキャリア電力算出部28内の電力算出部36a〜36eの総数と同じ個数のクリップ処理部52a〜52eを有し、電力算出部36a〜36e、クリップ処理部52a〜52e、平均電力算出部30及び比較回路32の順に配置されている点で、第1実施形態に係るOFDM復調装置10A(図1〜図4参照)とは異なる。
なお、このOFDM復調装置10Bでは、OFDM復調装置10Aと比較して、ミキサ12、24、A/D変換器14、直交復調回路16、等化回路20、IFFT回路21、直交変調回路23、D/A変換器22、AFC回路33及び発振器26が同じ構成であるので、図5では、これらの構成要素を省略して図示している。
ここで、図6Aに示すように、周波数fvにおける映像信号のサブキャリアや、周波数faにおける音声信号のサブキャリアの信号レベルは、データキャリアやTMCCキャリアの信号レベルよりも高いので、従来技術に係るOFDM復調装置では、周波数fa、fvのサブキャリアに対して周波数同期を行うおそれがある。
そこで、第2実施形態に係るOFDM復調装置10Bでは、図5に示すように、クリップ値算出部50は、A/D変換器14から出力される中間周波数信号、直交復調回路16から出力されるI信号及びQ信号のベースバンド信号、あるいは、FFT回路18から出力される各サブキャリアのいずれかを用いて、周波数fv、faのサブキャリアによる誤検出を回避するための所定レベルのクリップ値を算出し、各クリップ処理部52a〜52eに出力する。
ここで、一例として、前記各サブキャリアを用いて前記クリップ値を算出する場合について説明すると、OFDM信号がモード3の信号で、そのサブキャリア数が5617本で、前記OFDM信号中の52本のTMCCキャリアの電力と各データキャリアの電力との比が前述した4/3:1であるときには、前記クリップ値は、これらの比に応じた所定値に設定される。
各クリップ処理部52a〜52eは、前記クリップ値と、各電力算出部36a〜36eからの各サブキャリアの電力とを比較して、前記電力が前記クリップ値を下回る場合には、この電力をそのまま平均電力算出部30に出力し、一方で、前記電力が前記クリップ値を上回る場合には、この電力を前記クリップ値に置換して平均電力算出部30に出力する。
すなわち、図6Aに示す周波数fv又は周波数faでの電力レベルの大きなサブキャリアや、図7Aに示す周波数スペクトラム中の周波数fv、faでの電力レベルの大きなサブキャリアであっても、図6B及び図7Bに示すように、前記クリップ値にて前記サブキャリアをクリップすることにより、過大な電力レベルのサブキャリアが平均電力算出部30に出力されることを阻止することができる。なお、図6B及び図7Bは、前述したように、前記クリップ値にて前記電力レベルの大きなサブキャリアをクリップした場合を図示している。
平均電力算出部30の各電力算出部40a〜40eは、各クリップ処理部52a〜52eから入力された前記クリップ値又は前記クリップ値を下回る電力の総和Σxiの平均値をそれぞれ算出して比較回路32に出力する。比較回路32は、各電力算出部40a〜40eからの前記各平均値のうち最もレベルの高い平均値をTMCCキャリアに応じた平均値とみなし、この平均値を周波数制御部34に出力する。周波数制御部34は、AFC回路33からの前記検出結果及び比較回路32からの前記平均値に基づいて、前記検出結果及び前記平均値に応じた周波数信号をローカル周波数信号としてミキサ12、24に出力するように発振器26を制御し、発振器26は、周波数制御部34からの制御に基づくローカル周波数信号をミキサ12、24に出力する。これにより、ミキサ12では、周波数fv、faのサブキャリアが入力されても、前記TMCCキャリアに対する周波数同期を行うことが可能となる。
このように、第2実施形態に係るOFDM復調装置10Bによれば、各クリップ処理部52a〜52eは、各サブキャリアの電力が前記クリップ値を上回る場合に、前記各サブキャリアの電力を前記クリップ値に置換するので、アナログ放送の映像信号及び音声信号の受信に関わりなく、前記OFDM信号の復調を行うことができる。
なお、OFDM復調装置10Bにおいて、クリップ値算出部50が、FFT回路18から出力される各サブキャリアのうち周波数fv、faに近接するサブキャリアを除く所定数のサブキャリアを用いてクリップ値を算出し、このクリップ値を各クリップ処理部52a〜52eに出力すれば、平均電力算出部30の各電力算出部40a〜40eでは、前記各サブキャリアの電力又は前記クリップ値に基づいて平均値を精度良く算出することが可能となる。
次に、第3実施形態に係るOFDM復調装置10Cについて、図8及び図9を参照しながら説明する。
このOFDM復調装置10Cは、直交復調回路16とAFC回路33との間に、前記OFDM信号中の周波数fvの映像信号及び周波数faの音声信号を除去するノッチ回路60が接続されている点で、第1実施形態に係るOFDM復調装置10A(図1〜図4参照)とは異なる。
ノッチ回路60は、一例として、遅延回路62、乗算器64、アッテネータ66及び加算器68から構成されるFIR型のノッチフィルタ69と、遅延回路72、乗算器74、アッテネータ76及び加算器78から構成されるFIR型のノッチフィルタ79とを有する。
ノッチフィルタ69において、遅延回路62は、直交復調回路16からのベースバンド信号を遅延させ、乗算器64は、前記ベースバンド信号に所定の信号(cosθ−jsinθ)を複素乗算して180°位相の異なる信号(周波数fvで180°位相が異なるような信号)を生成し、アッテネータ66は、前記信号を減衰させ、加算器68は、遅延回路62にて遅延されたベースバンド信号と、アッテネータ66にて減衰された前記信号とを加算してノッチフィルタ79に出力する。これにより、前記ベースバンド信号中の周波数fvの映像信号がノッチフィルタ69により除去される。
一方、ノッチフィルタ79において、遅延回路72は、ノッチフィルタ69からの前記映像信号が除去されたベースバンド信号を遅延させ、乗算器74は、前記ベースバンド信号に所定の信号(cosθ´−jsinθ´)を複素乗算して180°位相の異なる信号(周波数faで180°位相が異なるような信号)を生成し、アッテネータ76は、前記信号を減衰させ、加算器78は、遅延回路72にて遅延されたベースバンド信号と、アッテネータ76にて減衰された前記信号とを加算してAFC回路33に出力する。これにより、前記ベースバンド信号中の周波数faの音声信号がノッチフィルタ79により除去される。
従って、第3実施形態に係るOFDM復調装置10Cによれば、ノッチフィルタ69、79を有するノッチ回路60により、ベースバンド信号中の周波数fvの映像信号及び周波数faの音声信号が確実に除去されるので、AFC回路33では、前記映像信号及び前記音声信号が除去されたベースバンド信号に基づいて、前記送信機内のローカル発振器と、発振器26との間の周波数誤差を精度良く検出することが可能となる。
上記したように、第1実施形態に係るOFDM復調装置10Aの広帯域AFC回路35においては、サブキャリア電力算出部28内の電力算出部36a〜36eにてサブキャリアの電力をそれぞれ算出し、平均電力算出部30内の電力算出部40a〜40eにて電力の総和Σxiの平均値をそれぞれ算出し、比較回路32にて前記各平均値のうち最もレベルの高い平均値をTMCCキャリアに応じた平均値として周波数制御部34に出力している。
広帯域AFC回路35では、このような構成に代えて、サブキャリアのベクトルをそれぞれ算出した後に、各サブキャリアの平均ベクトル(各サブキャリアのベクトルの実数部の平均値と虚数部の平均値とで構成されるベクトル)をそれぞれ算出し、算出した各平均ベクトルのうち最大の平均ベクトルを選択して周波数制御部34に出力する構成を採用することも可能である。これにより、周波数制御部34は、AFC回路33からの周波数誤差の検出結果と、比較回路32からの前記最大の平均ベクトルとに基づいて、前記検出結果及び前記最大の平均ベクトルに応じた周波数信号をローカル周波数信号としてミキサ12、24に出力するように発振器26を制御することが可能である。
一方、第2実施形態に係るOFDM復調装置10Bの広帯域AFC回路35においても、サブキャリアのベクトル及び平均ベクトルに基づいて最大の平均ベクトルを周波数制御部34に出力できる構成を採用することが可能である。この場合、広帯域AFC回路35内では、サブキャリアのベクトルをそれぞれ算出し、算出したサブキャリアのベクトルと所定のクリップ値を示すベクトルとを比較して、前記サブキャリアのベクトルの大きさが前記クリップ値を示すベクトルの大きさよりも大きいときにのみ、前記サブキャリアのベクトルを前記クリップ値を示すベクトルに置換し、各サブキャリアのベクトル又は前記クリップ値を示すベクトルの平均ベクトル(各サブキャリアのベクトル又はクリップ値を示すベクトルの実数部の平均値と虚数部の平均値とで構成されるベクトル)をそれぞれ算出し、算出した各平均ベクトルのうち最大の平均ベクトルを選択して周波数制御部34に出力する。
広帯域AFC回路35を、上記した最大の平均ベクトルを周波数制御部34に出力する構成としても、周波数制御部34では、前記最大の平均ベクトルに応じた周波数信号をローカル周波数信号としてミキサ12、24に出力するように発振器26を制御するので、前述した第1及び第2実施形態に係るOFDM復調装置10A、10Bの効果が容易に得られる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、種々の構成を採り得ることは勿論である。
第1実施形態に係るOFDM復調装置の構成を示すブロック図である。 図1の広帯域AFC回路の構成を示すブロック図である。 周波数方向に配置されたTMCCキャリア及びデータキャリアを示す説明図である。 図2のサブキャリア電力算出部の他の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るOFDM復調装置の一部ブロック図である。 図6Aは、クリップ処理前の周波数方向に配置されたTMCCキャリア及びデータキャリアを示す説明図であり、図6Bは、クリップ処理後の周波数方向に配置されたTMCCキャリア及びデータキャリアを示す説明図である。 図7Aは、クリップ処理前のOFDM信号の周波数スペクトラムを示す説明図であり、図7Bは、クリップ処理後のOFDM信号の周波数スペクトラムを示す説明図である。 第3実施形態に係るOFDM復調装置のブロック図である。 図8のノッチ回路の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10A〜10C…OFDM復調装置 11…中継放送装置
12、24…ミキサ 14…A/D変換器
16…直交復調回路 18…FFT回路
20…等化回路 21…IFFT回路
22…D/A変換器 23…直交変調回路
26…発振器 28…サブキャリア電力算出部
30…平均電力算出部 32…比較回路
33…AFC回路 34…周波数制御部
35…広帯域AFC回路
36a〜36e、40a〜40e…電力算出部
38…電力算出手段 46a〜46e…複素乗算部
48a〜48e…遅延部 49…電力算出回路
50…クリップ値算出部 52a〜52e…クリップ処理部
60…ノッチ回路 62、72…遅延回路
64、74…乗算器 66、76…アッテネータ
68、78…加算器 69、79…ノッチフィルタ

Claims (2)

  1. 受信したOFDM信号をローカル周波数信号と混合して中間周波数信号に変換するミキサと、
    前記中間周波数信号をFFT演算して前記中間周波数信号中の各サブキャリアを出力するFFT回路と、
    前記各サブキャリアの電力を算出するサブキャリア電力算出部と、
    前記中間周波数信号又は前記各サブキャリアに基づいて所定のクリップ値を算出するクリップ値算出部と、
    前記各サブキャリアの電力が前記クリップ値を上回る場合に、前記各サブキャリアの電力を前記クリップ値に置換して出力し、一方で、前記各サブキャリアの電力が前記クリップ値を下回る場合に、前記各サブキャリアの電力を出力するクリップ処理部と、
    前記各サブキャリアのうち複数のパイロットキャリアのクリップ値又は電力の平均電力と、前記各パイロットキャリアに近接するサブキャリアのクリップ値又は電力の平均電力とを算出する平均電力算出部と、
    算出した前記各平均電力のうち最も大きな平均電力を前記パイロットキャリアに応じた平均電力とみなす比較回路と、
    前記平均電力に応じた周波数信号を前記ローカル周波数信号として前記ミキサに出力する発振器と、
    を有する
    ことを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 請求項記載のOFDM復調装置を備える中継放送装置。
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