JP5027575B2 - インダクターの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融金属めっき槽の側部に設けられ、誘導加熱コイル部で溶融金属を加熱し溶融金属めっき槽内の溶融金属を保温するインダクターの製造方法に関する。
鋼板に溶融金属めっきを行なう溶融金属めっき槽には槽内の溶融金属を保温するために、溶融金属めっき槽と連通する溶融金属湯道を備え溶融金属湯道に流入した溶融金属を誘導加熱コイル部で加熱するインダクターが設けられている。ここで、インダクターを作製する場合、インダクターのケーシングを外枠、誘導加熱コイル部を保護するブッシュを内枠とし、溶融金属湯道の形状を有する中子を所定位置に配置して鋳込み型を構成し、鋳込み型内に、水を加えて混練した流動状態のキャスタブルを流し込んで充填し、自然乾燥及び強制乾燥(例えば、200℃まで加熱する乾燥)させた後に冷却して中子を脱型している。このとき、外枠は強制乾燥時に膨張し冷却すると元の寸法に戻るが、鋳込んだキャスタブルは強制乾燥時には膨張するが冷却すると鋳込んだとき(自然乾燥を行なう前)より寸法が縮む残存収縮現象が発生する。このため、強制乾燥及び冷却を行なうと、外枠とキャスタブルの間で熱収縮率の差異による応力が発生し、キャスタブルに割れが発生するという問題が生じる。そこで、特許文献1には、残存収縮量に相当する寸法変化を熱膨張として与えた外枠で構成した鋳込み型にキャスタブルを充填して過充填量の鋳込み体を作製することで、強制乾燥後に冷却を行なってもキャスタブルが外枠に対して余分に収縮しないようにして、外枠とキャスタブルの間で熱収縮率の差異による応力が発生するのを回避しキャスタブルに割れが発生するのを防止している。
特開2003−307391号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法を適用してインダクターを作製しても、溶融金属の保温中に溶融金属がブッシュ周辺から漏出するという問題が生じている。そして、溶融金属が漏出したインダクターを解体調査することで、溶融金属の漏出はブッシュ周辺に発生した割れによることが判明した。そして、この割れの起点は使用中(溶融金属の保温中)に発生したものではなく、インダクターを作製する段階、しかも、キャスタブルの自然乾燥段階で生じた可能性が高いことが明らかになった。このため、鋳込んだキャスタブルの自然乾燥段階での割れ防止が求められている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、インダクターを製造する際のキャスタブルの自然乾燥段階での割れを防止することが可能なインダクターの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るインダクターの製造方法は、溶融金属めっき槽の側部に設けられ、該溶融金属めっき槽内と連通し周囲がキャスタブルで構成された溶融金属湯道と該溶融金属湯道内の溶融金属を加熱する誘導加熱コイル部を備えたインダクターの製造方法において、
該インダクターのケーシングの内側に配置され前記誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に耐熱性緩衝材を取付け、前記溶融金属湯道の形状を有する中子をその外面に緩衝材を取付けてから前記ケーシング内の所定位置に配置して鋳型を形成し、流動状態の前記キャスタブルを鋳込み、前記鋳型内の前記キャスタブルが自然乾燥する際に該キャスタブルの収縮に追従させて前記耐熱性緩衝材及び前記緩衝材を変形させ、前記ブッシュ及び前記中子の外周領域に存在する前記キャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止する。
第1の発明に係るインダクターの製造方法において、前記中子は木製の部材を組立てて形成するか、又は金属製の部材を分解可能に組立てて形成することができる。
また、前記緩衝材は、前記キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有することが好ましい。
そして、前記緩衝材は非耐熱性の緩衝材、例えば、ポリエチレンシート又はポリウレタンシートのいずれかとすることができる。
前記目的に沿う第2の発明に係るインダクターの製造方法は、溶融金属めっき槽の側部に設けられ、該溶融金属めっき槽内と連通し周囲がキャスタブルで構成された溶融金属湯道と該溶融金属湯道内の溶融金属を加熱する誘導加熱コイル部を備えたインダクターの製造方法において、
該インダクターのケーシングの内側に配置され前記誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に耐熱性緩衝材を取付け、前記溶融金属湯道の形状を有し発泡性プラスチックで形成された中子を前記ケーシング内の所定位置に配置して鋳型を形成し、流動状態の前記キャスタブルを鋳込み、前記鋳型内の前記キャスタブルが自然乾燥する際に該キャスタブルの収縮に追従させて前記耐熱性緩衝材及び前記中子を変形させ、前記ブッシュ及び前記中子の外周領域に存在する前記キャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止する。
第2の発明に係るインダクターの製造方法において、前記発泡性プラスチックの硬度は5〜40であることが好ましい。
第1、第2の発明に係るインダクターの製造方法において、前記耐熱性緩衝材は、前記キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有することが好ましい。
ここで、前記耐熱性緩衝材は、セラミックペーパー又はセラミックブランケットのいずれかとすることができる。
第1、第2の発明に係るインダクターの製造方法において、前記ケーシングの内面に第2の耐熱性緩衝材を取付け、該第2の耐熱性緩衝材は前記キャスタブルの熱膨張率を超える変形性を有することが好ましい。
ここで、前記第2の耐熱性緩衝材は、セラミックペーパー、セラミックブランケット、及びセラミックボードのいずれか1とすることができる。
請求項1及びこれに従属する請求項2〜4、請求項7〜10記載のインダクターの製造方法においては、誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に取付けた耐熱性緩衝材及び中子の外面に取付けた緩衝材を、キャスタブルの自然乾燥時にキャスタブルの収縮に追従させて変形させブッシュ及び中子の外周領域に存在するキャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止するので、ブッシュ及び中子の外周領域に存在するキャスタブルに割れが発生するのを防止できる。
特に、請求項2記載のインダクターの製造方法においては、中子を木製にすることで中子を除去せずにキャスタブルの焼成処理時に焼失させることができ、中子の形状を最適な溶融金属湯道が形成できる形状にすることができる。また、中子を金属製の部材を分解可能に組立てて形成することで、中子の除去が容易になると共に繰り返し使用が可能になる。
請求項3記載のインダクターの製造方法においては、緩衝材は、キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有するので、緩衝材をキャスタブルの収縮に確実に追従させて変形させることができる。
請求項4記載のインダクターの製造方法においては、緩衝材を非耐熱性の緩衝材(例えば、ポリエチレンシート又はポリウレタンシートのいずれか)とすることで、150℃程度の強制乾燥処理で緩衝材を消失させることができ、中子の焼失や中子の除去が容易にできる。
請求項5及びこれに従属する請求項6〜10記載のインダクターの製造方法においては、誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に取付けた耐熱性緩衝材及び発泡性プラスチックで形成された中子を、キャスタブルが自然乾燥する際にキャスタブルの収縮に追従させて変形させブッシュ及び中子の外周領域に存在するキャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止するので、ブッシュ及び中子の外周領域に存在するキャスタブルに割れが発生するのを防止できる。なお、中子を除去せずにキャスタブルの焼成処理時に焼失させることができ、中子の形状を最適な溶融金属湯道が形成できる形状にすることができる。
特に、請求項6記載のインダクターの製造方法においては、発泡性プラスチックの硬度を5〜40とするので、キャスタブルの収縮に容易に追従させて中子を変形させることができると共に、中子の保形性を確保することができ、中子の取扱いが容易になる。
請求項7記載のインダクターの製造方法においては、耐熱性緩衝材は、キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有するので、耐熱性緩衝材をキャスタブルの収縮に確実に追従させて変形させることができる。
請求項8記載のインダクターの製造方法においては、耐熱性緩衝材がセラミックペーパー又はセラミックブランケットのいずれかであるので、加熱されても変形性を維持でき、インダクターの稼動時に発生するキャスタブルの収縮歪みを緩衝できる。
請求項9記載のインダクターの製造方法においては、ケーシングの内面には第2の耐熱性緩衝材が存在するため、キャスタブルが高温になって熱膨張した際にキャスタブルに追従させて第2の耐熱性緩衝材を変形させることで、ケーシングの熱膨張が拘束されてもキャスタブルに割れが生じるのを防止できる。
請求項10記載のインダクターの製造方法においては、第2の耐熱性緩衝材がセラミックペーパー、セラミックブランケット、及びセラミックボードのいずれか1であるので、加熱されても変形性を維持でき、インダクターの稼動時に発生するキャスタブルの熱膨張歪みを緩衝できる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1、図2は本発明の第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法で製造するインダクターの説明図、図3〜図5は同インダクターの製造方法の説明図、図6キャスタブルを自然乾燥処理、強制乾燥処理、及び焼成処理した際の寸法変化を示すグラフ、図7、図8は本発明の第2の実施の形態に係るインダクターの製造方法の説明図、図9、図10は本発明の第3の実施の形態に係るインダクターの製造方法の説明図である。
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法で製造されるインダクター10は、鋼板11の表面に溶融金属12のめっき層13を形成する溶融金属めっき槽14の側部に設けられ、溶融金属めっき槽14内と連通し周囲がキャスタブル15で構成された溶融金属湯道16と溶融金属湯道16内の溶融金属12を加熱する誘導加熱コイル部17を備えている。このインダクター10を製造する場合、先ずインダクター10のケーシング18と、ケーシング18の内側に配置され誘導加熱コイル部17の一部を収容するブッシュ19と、ケーシング18内の所定位置に配置され溶融金属湯道16の形状を有する中子21とを用いて鋳型を形成し、この鋳型内に流動状態のキャスタブル15を鋳込むことにより、インダクター10の溶融金属湯道16をケーシング18内に形成している。以下、詳細に説明する。なお、中子21は、例えば、木材で形成した部材を組合わせることにより形成されている。
図3に示すように、先ず、鉄製でインダクター10の外殻を構成するケーシング18の開口部の周囲に設けられたフランジ23が上方を向くようにケーシング18を配置し、ケーシング18の内面に第2の耐熱性緩衝材の一例であるセラミックペーパー20を、例えば接着剤を用いて取付ける。ここで、セラミックペーパー20とは、例えば、アルミナ繊維、又はアルミナ・シリカ繊維を交錯させて薄板状に成形したものである。
次いで、中子21の外面に非耐熱性の緩衝材の一例であるポリエチレンシート22を固定した後に中子21を取付け部材24に固定し、中子21がケーシング18内の所定位置に配置されるように取付け部材24の位置を調整し、取付け部材24の一端側をケーシング18のフランジ23に固定する。
ケーシング18に対して中子21の取付けが終了すると、図4に示すように、外面に耐熱性緩衝材の一例であるセラミックペーパー20aを取付けたブッシュ19をケーシング18に固定する。なお、図4では、ブッシュ19の配置を表示するため中子21を省略している。
続いて、鋳型内に、水を添加して混練した流動状態のキャスタブル15を投入し、振動をかけながら鋳型内に充填する。そして、キャスタブル15の充填が完了し施工体表面における気泡発生の終了を確認したら、中子21から取付け部材24を取外してフランジ23上に枠(図示せず)を取付け、施工体の表面上にキャスタブル15を流し込んでフランジ23面より突出した(例えば、7〜8mm突出した)仕上げ層を形成する。そして、仕上げ層の硬化が確認されると、枠を除去して自然乾燥(48時間以上)する。自然乾燥が終了すると、施工体の温度を室温から徐々に上げ、例えば、120〜200℃で80〜100時間保定して強制乾燥を行なう。強制乾燥終了後、仕上げ層の表面を研磨してフランジ23からの突出量を調整する。
強制乾燥が終了すると、図5に示す中子21を除去する。この際、中子21の上部側はキャスタブル15内から上方に抜いて除去し、除去しづらい中子21の下部側は燃焼させることにより除去する。
溶融金属湯道16の形成に使用するキャスタブル15は、図6(添加水分量が9〜10.5%の範囲で異なるキャスタブルの寸法変化率を示す)に示すように、鋳込み直後の寸法を基準にして、常温の自然乾燥終了までの間に0.2〜0.3%収縮し、強制乾燥終了までの間に0.3〜0.5%収縮し、例えば800℃で焼成させてキャスタブル15を焼結させた時点で0.6〜1.2%膨張する。このため、中子21の周囲のキャスタブル15は乾燥処理により収縮し、中子21は周囲からキャスタブル15で圧縮される。一方、木材で形成された中子21は収縮するキャスタブル15により圧縮されても、キャスタブル15の収縮に追従して収縮する変形性は有していない。しかし、中子21の表面にはポリエチレンシート22が存在し、収縮するキャスタブル15により押圧されてポリエチレンシート22は容易に圧縮変形する。このため、中子21が収縮しなくても、ポリエチレンシート22が変形することによりキャスタブル15は乾燥処理時に自由に収縮することができる。その結果、中子21の外周領域に存在するキャスタブル15に収縮歪みが発生するのが防止され、中子21の外周領域に存在するキャスタブル15に割れが発生するのを防止する。なお、ポリエチレンシート22は、キャスタブル15の強制乾燥後の収縮率0.5%を超える変形性を有することが必要で、例えば、0.5mm厚みのポリエチレンシートを使用する場合、2枚重ねて取付ける。
また、ブッシュ19を取り囲むキャスタブル15の乾燥処理においても、ブッシュ19の表面にはセラミックペーパー20aが存在し、収縮するキャスタブル15により押圧されてセラミックペーパー20aは容易に圧縮変形する。このため、ブッシュ19が収縮しなくても、セラミックペーパー20aが変形することによりキャスタブル15は乾燥処理時に自由に収縮することができる。その結果、ブッシュ19の外周領域に存在するキャスタブル15に収縮歪みが発生するのが防止され、ブッシュ19の外周領域に存在するキャスタブル15に割れが発生するのを防止する。なお、セラミックペーパー20aは、キャスタブル15の強制乾燥後の収縮率0.5%を超える変形性を有することが必要で、例えば、1mm厚みのセラミックペーパーを取付ける。また、厚みの薄いセラミックペーパーを重ねて、総厚みを1mmとしてもよい。
更に、ケーシング18の内面には、すなわち、キャスタブル15とケーシング18の間にはセラミックペーパー20が存在しているため、インダクター10の使用時に、ケーシング18の外周側が、例えば水冷等により冷却されてケーシング18の熱膨張が拘束された場合でも、キャスタブル15はセラミックペーパー20を圧縮変形させることにより自由に熱膨張することができる。このため、ケーシング18が膨張しなくても、セラミックペーパー20が変形することによりキャスタブル15はインダクター10の使用時に自由に膨張することができ、キャスタブル15に割れが発生するのが防止される。
なお、セラミックペーパー20は、焼成されたキャスタブル15の膨張率1.2%を超える変形性を有することが必要で、例えば、2mm厚みのセラミックペーパーを取付ける。また、厚みの薄いセラミックペーパーを重ねて所定厚みにしてもよい。
本発明の第2の実施の形態に係るインダクターの製造方法は、第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法と比較して、溶融金属湯道16の形状を有する中子32を発泡性プラスチックの一例である発泡スチロールで形成し、中子32をケーシング33内の所定位置に配置して鋳型を構成することが特徴となっている。このため、第2の実施の形態に係るインダクターの製造方法に関しては、第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法で使用する部材と実質的に同一の部材には同一の符号を付し、中子32が関与する工程に関してのみ説明する。
図7に示すように、フランジ34を上方を向けてケーシング33を配置し、ケーシング33の内面にセラミックペーパー20を取付け、取付け部材24に固定された中子32がケーシング33内の所定位置に配置されるように取付け部材24の位置を調整し、取付け部材24の一端側をケーシング33のフランジ34に固定する。ここで、発泡スチロールの硬度は5〜40、好ましくは10〜20である。これによって、キャスタブル15の収縮に容易に追従させて中子32を変形させることができると共に、中子32の保形性を確保することができ、中子32の取扱いが容易になる。なお、発泡スチロールの硬度はJIS K7312−1996に記載された方法により測定した。
次いで、図8に示すように、外面にセラミックペーパー20aを取付けたブッシュ19をケーシング33に固定する。これにより、外枠をケーシング33、内枠をブッシュ19として、ケーシング33内の所定位置に中子32が配置された鋳型の形成が終了する。なお、図8では、ブッシュ19の配置を表示するため中子32を省略している。
続いて、鋳型内に流動状態のキャスタブル15を投入し、振動をかけながら鋳型内に充填し、キャスタブル15の充填が完了するとフランジ34上に枠を取付け施工体表面にフランジ34面より突出した仕上げ層を形成する。そして、仕上げ層の硬化後、枠を除去し自然乾燥する。自然乾燥終了後、施工体の温度を室温から徐々に上げ、例えば、120〜200℃で80〜100時間保定して強制乾燥を行なう。強制乾燥中に、中子32は焼失する。強制乾燥終了後、仕上げ層の表面を研磨してフランジ34からの突出量を調整する。
中子32の周囲のキャスタブル15は乾燥処理により収縮するので、中子32は周囲からキャスタブル15で圧縮される。一方、中子32は発泡スチロールで形成されているため、収縮するキャスタブル15により押圧されて中子32は容易に圧縮変形する。このため、中子32の周囲にキャスタブル15が存在していても、中子32が変形することによりキャスタブル15は乾燥処理時に自由に収縮することができる。その結果、中子32の外周領域に存在するキャスタブル15に収縮歪みが発生するのが防止され、中子32の外周領域に存在するキャスタブル15に割れが発生するのが防止される。
本発明の第3の実施の形態に係るインダクターの製造方法は、第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法と比較して、図9に示すように、溶融金属湯道の形状を有する中子35を金属製(例えば、鉄製)の部材を分解可能に組立てて形成し、中子35をケーシング36内の所定位置に配置して、外枠をケーシング36、内枠をブッシュ19とした鋳型を形成することが特徴となっている。このため、第3の実施の形態に係るインダクターの製造方法に関しては、第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法で使用する部材と実質的に同一の部材には同一の符号を付し、中子35が関与する工程に関してのみ説明する。
図10に示すように、先ず、中子35を組み立てる。ここで、溶融金属湯道は溶融金属めっき槽14内の溶融金属をインダクター10内に取入れる対となる第1の湯道と、対となる第1の湯道の間に設けられインダクター10から溶融金属を溶融金属めっき槽14内に帯状に放出する第2の湯道と、対となる第1の湯道及び第2の湯道を連通する第3の湯道とを有している。従って、中子35は、対となる第1の湯道の形状を有する対となる第1の鉄パイプ37と、対となる第1の鉄パイプ37の間に設けられ先側に扇型状の拡大部38が設けられた第2の鉄パイプ39と、一方の第1の鉄パイプ37及び第2の鉄パイプ39が側部にねじ込まれる第3の鉄パイプ40と、第3の鉄パイプ40に接続し他方の第1の鉄パイプ37が側部にねじ込まれる第4の鉄パイプ41とを有している。そして、第3、第4の鉄パイプ40、41の各先側には徐々に拡径する円錐台状の端末部42が設けられ、端末部42は第3、第4の鉄パイプ40、41の内側を挿通する棒状の連結部材43の両側部に、例えばナット44を用いてそれぞれ締結されている。これにより、接続した第3、第4の鉄パイプ40、41が一体化される。なお、中子35を組立てる際には、第1の鉄パイプ37、第2の鉄パイプ39、第3の鉄パイプ40、第4の鉄パイプ41、拡大部38、及び端末部42の外周部に非耐熱性の緩衝材の一例であるポリエチレンシート45を取付ける。
次いで、図9に示すように、フランジ46を上方を向けてケーシング36を配置し、ケーシング36の内面にセラミックペーパー20を取付け、取付け部材47に固定された中子35がケーシング36内の所定位置に配置されるように取付け部材47の位置を調整し、取付け部材47の両端側をフランジ46に固定する。なお、中子35をフランジ46に取付けた際、中子35の両側に設けられた端末部42は、ケーシング36の両側に設けられた貫通孔48から露出している。続いて、外面にセラミックペーパー20aを取付けたブッシュ19をケーシング36に固定する。これにより、鋳型の形成が終了する。
続いて、鋳型内に流動状態のキャスタブル15を投入し、振動をかけながら鋳型内に充填し、キャスタブル15の充填が完了するとフランジ46上に枠を取付け施工体表面にフランジ46面より突出した仕上げ層を形成する。そして、仕上げ層の硬化後、枠を除去し自然乾燥する。自然乾燥終了後、施工体の温度を室温から徐々に上げ、例えば、120〜200℃で80〜100時間保定して強制乾燥を行なう。強制乾燥終了後、仕上げ層の表面を研磨してフランジ46からの突出量を調整する。
中子35の周囲のキャスタブル15は乾燥処理により収縮し、中子35は周囲からキャスタブル15で圧縮される。一方、鉄製の中子35は収縮するキャスタブル15により圧縮されても、キャスタブル15の収縮に追従して収縮しない。しかし、中子35の表面にはポリエチレンシート45が存在し、収縮するキャスタブル15によりポリエチレンシート45は容易に圧縮変形する。このため、中子35が収縮しなくても、ポリエチレンシート45が変形することによりキャスタブル15は乾燥処理時に自由に収縮することができる。その結果、中子35の外周領域に存在するキャスタブル15に収縮歪みが発生するのが防止され、中子35の外周領域に存在するキャスタブル15に割れが発生するのを防止する。なお、ポリエチレンシート45は、キャスタブル15の強制乾燥後の収縮率0.5%を超える変形性を有することが必要で、例えば、1mm厚みのポリエチレンシートを使用する。また、厚みの薄いポリエチレンシートを重ねて、総厚みを1mmとしてもよい。
中子35を脱型する場合は、取付け部材47を中子35から外し、一方の第1の鉄パイプ37及び第2の鉄パイプ39を第3の鉄パイプ40から、他方の第1の鉄パイプ37を第4の鉄パイプ41からそれぞれ緩め、キャスタブル15内から引き抜く。次いで、貫通孔48に露出しているナット44を緩めて連結部材43を接続状態の第3、第4のパイプ40、41から引き抜いて第3、第4のパイプ40、41の接続を解除し、第3、第4のパイプ40、41をそれぞれ貫通孔48からケーシング36外に引き抜く。ここで、強制乾燥中にポリエチレンシート45は焼失するので、中子35とキャスタブル15の間には隙間が形成され、第1の鉄パイプ37、拡大部38が設けられた第2の鉄パイプ39、先側に端末部42が設けられた第3、第4の鉄パイプ40、41は、容易にキャスタブル15から引き抜くことができる。
そして、ケーシング36の両側に形成されている貫通孔48には、例えば、キャスタブル15で構成された栓部材(図示せず)を挿入して耐火性接着剤(例えば、耐火モルタル)を用いて固定する。これにより、第3の湯道の両側を閉じることができ、溶融金属湯道が完成する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、第1〜第3の実施の形態で耐熱性緩衝材として、セラミックペーパーの代りにセラミックブランケットを使用することができる。また、第2の耐熱性緩衝材として、セラミックペーパーの代りにセラミックブランケット又はセラミックボードを使用することができる。更に、第1〜第3の実施の形態で緩衝材として、非耐熱性のポリエチレンシートの代りにポリウレタンシートを使用することもできる。
本発明の第1の実施の形態に係るインダクターの製造方法で製造するインダクターの説明図である。 同インダクターの製造方法で製造するインダクターの説明図である。 同インダクターの製造方法の説明図である。 同インダクターの製造方法の説明図である。 同インダクターの製造方法の説明図である。 キャスタブルを自然乾燥処理、強制乾燥処理、及び焼成処理した際の寸法変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るインダクターの製造方法の説明図である。 同インダクターの製造方法の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係るインダクターの製造方法の説明図である。 同インダクターの製造方法の説明図である。
符号の説明
10:インダクター、11:鋼板、12:溶融金属、13:めっき層、14:溶融金属めっき槽、15:キャスタブル、16:溶融金属湯道、17:誘導加熱コイル部、18:ケーシング、19:ブッシュ、20、20a:セラミックペーパー、21:中子、22:ポリエチレンシート、23:フランジ、24:取付け部材、27:貫通孔、32:中子、33:ケーシング、34:フランジ、35:中子、36:ケーシング、37:第1の鉄パイプ、38:拡大部、39:第2の鉄パイプ、40:第3の鉄パイプ、41:第4の鉄パイプ、42:端末部、43:連結部材、44:ナット、45:ポリエチレンシート、46:フランジ、47:取付け部材、48:貫通孔

Claims (10)

  1. 溶融金属めっき槽の側部に設けられ、該溶融金属めっき槽内と連通し周囲がキャスタブルで構成された溶融金属湯道と該溶融金属湯道内の溶融金属を加熱する誘導加熱コイル部を備えたインダクターの製造方法において、
    該インダクターのケーシングの内側に配置され前記誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に耐熱性緩衝材を取付け、前記溶融金属湯道の形状を有する中子をその外面に緩衝材を取付けてから前記ケーシング内の所定位置に配置して鋳型を形成し、流動状態の前記キャスタブルを鋳込み、前記鋳型内の前記キャスタブルが自然乾燥する際に該キャスタブルの収縮に追従させて前記耐熱性緩衝材及び前記緩衝材を変形させ、前記ブッシュ及び前記中子の外周領域に存在する前記キャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止することを特徴とするインダクターの製造方法。
  2. 請求項1記載のインダクターの製造方法において、前記中子は木製の部材を組立てて形成するか、又は金属製の部材を分解可能に組立てて形成することを特徴とするインダクターの製造方法。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のインダクターの製造方法において、前記緩衝材は、前記キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有することを特徴とするインダクターの製造方法。
  4. 請求項3記載のインダクターの製造方法において、前記緩衝材を非耐熱性の緩衝材とすることを特徴とするインダクターの製造方法。
  5. 溶融金属めっき槽の側部に設けられ、該溶融金属めっき槽内と連通し周囲がキャスタブルで構成された溶融金属湯道と該溶融金属湯道内の溶融金属を加熱する誘導加熱コイル部を備えたインダクターの製造方法において、
    該インダクターのケーシングの内側に配置され前記誘導加熱コイル部の一部を収容するブッシュの外面に耐熱性緩衝材を取付け、前記溶融金属湯道の形状を有し発泡性プラスチックで形成された中子を前記ケーシング内の所定位置に配置して鋳型を形成し、流動状態の前記キャスタブルを鋳込み、前記鋳型内の前記キャスタブルが自然乾燥する際に該キャスタブルの収縮に追従させて前記耐熱性緩衝材及び前記中子を変形させ、前記ブッシュ及び前記中子の外周領域に存在する前記キャスタブルに収縮歪みが発生するのを防止することを特徴とするインダクターの製造方法。
  6. 請求項5記載のインダクターの製造方法において、前記発泡性プラスチックの硬度が5〜40であることを特徴とするインダクターの製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインダクターの製造方法において、前記耐熱性緩衝材は、前記キャスタブルの乾燥収縮率を超える変形性を有することを特徴とするインダクターの製造方法。
  8. 請求項7記載のインダクターの製造方法において、前記耐熱性緩衝材は、セラミックペーパー又はセラミックブランケットのいずれかであることを特徴とするインダクターの製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインダクターの製造方法において、前記ケーシングの内面に第2の耐熱性緩衝材を取付け、該第2の耐熱性緩衝材は前記キャスタブルの熱膨張率を超える変形性を有することを特徴とするインダクターの製造方法。
  10. 請求項9記載のインダクターの製造方法において、前記第2の耐熱性緩衝材は、セラミックペーパー、セラミックブランケット、及びセラミックボードのいずれか1であることを特徴とするインダクターの製造方法。
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