JP5025436B2 - 基地局および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、TDD方式を用いて無線通信を行う基地局および無線通信方法に関するものである。
近年、PHS(Personal Handy phone System)や携帯電話等に代表される無線端末が普及し、場所や時間を問わず通話や情報入手が可能となった。このような無線端末は、所定間隔をおいて配される基地局と、無線通信を行うことで通信網との接続を行っている。ここで、無線端末と基地局とが双方向に送受信する方式としては、時分割双方向伝送(TDD:Time Division Duplex)方式や周波数分割双方向伝達(FDD:Frequency Division Duplex)方式が利用されている。以下にTDD方式に関して述べる。
TDD方式は、例えば無線端末と基地局とが、一方から他方へまた他方から一方への通信タイミングを交互かつ短時間に切換える方式である。かかる切換制御は、RF(Radio Frequency)回路を介して実行される。RF回路は、高周波の電波を送受信できるアナログ回路であり、独立して動作可能な送信回路と受信回路とを備えている。
無線端末や基地局といった無線通信を行う装置は、全体的な消費電力のうちRF回路が費やす電力の割合が高い。特に基地局においてはRF回路が主要な回路であるため、RF回路の消費電力の削減は大きな課題となっている。例えば特許文献1には、変調方式に応じて送信回路の出力電力を調整することにより省電力化を図る技術が提案されている。
ところでTDD方式においては送信回路と受信回路とを交互に動作させることから、それぞれの回路に常に電力を供給しなくとも、送信時または受信時のみに電力を供給すれば足りる。例えば受信回路は、受信時には電力の供給が必要であるが、送信時には電力の供給を遮断しても差し支えない。そこで、送信回路と受信回路の電源ラインに独立して制御しうるスイッチを設け、送信または受信のタイミングとあわせてそれぞれの回路の電源投入を行うことにより、大幅な省電力化を図ることができる。
特開2003−37640号公報
上記のように送信回路と受信回路とを交互に電源投入する場合、電源投入による突入電流やリップルノイズが発生する。送信や受信を安定して遂行するため、送信回路と受信回路は実際の送受信に先立って電源が投入される。
また、適応変調を採用している場合、基地局と無線端末とは複数の変調方式によって通信が可能であり、基地局は、データ転送の短時間化のためスループットが高い(転送量の大きい)変調方式で無線端末との接続を試みる。変調方式は、遅いほど堅牢であり、また遅いほど有効通信距離が長くなる傾向にある。また、適応変調方式は、通信を行う無線端末と基地局の間の伝送路の状態に応じて適宜適切な変調方式を選択するものであるが、無線端末と基地局の間の距離が遠くなるにつれ、一般的に伝送路の状態が悪くなるため、基地局と無線端末との距離が遠くなるほど、より遅い変調方式が選択される。本願では適応変調とは、無線端末と基地局との距離に応じて変調方式を適切に変更することとして扱う。ここで通信距離が長くなると送受信される信号の遅延時間も大きくなるため、遅い変調方式が選択された場合には、無線端末は基地局の受信スロット内に有効に信号が届くよう送信タイミングを遅延時間分早めている。
しかし遅い変調方式は必ずしも遠距離の場合に選択されるとは限らず、近距離であってもノイズなど他の要因によって選択される場合がある。このような場合であっても無線端末は変調方式に応じて遠距離のタイミングで送信してしまうため、基地局においては早めに信号が届くことになる。このため基地局においては、本来の受信タイミングよりも、少なくとも電波の最大遅延時間分は前から受信できるように、早めに受信回路の電源投入を行う必要がある。
上記のような電力の安定および遅延時間に基づく、電源投入時と受信スロット群先頭との時間差を以後単にマージンと称する。
ところで近年、アクティブアレイアンテナ方式等の採用により、基地局が複数のRF回路を有するようになってきた。このような複数のRF回路のいずれにおいても、総ての変調方式を利用できるようにするためには、上述した受信回路の電源投入のマージンを最大遅延時間に合わせる必要がある。しかし複数のRF回路の受信回路に同時に電源を投入すると、大きな突入電流が発生する。
一方、基地局において送信と受信はほぼ連続して切り換わるため、上記のマージンをもって受信回路に電源を投入すると、データの送信中に受信回路の電源が投入されることとなる。そして受信回路において大きな突入電流が発生すると、電力が不安定になる等送信回路に影響を及ぼす。すなわち受信回路における電源の投入により送信回路の電力の安定性が失われ、送信電波に乱れを生じ、通信品質に影響を及ぼしてしまうおそれがある。
送信回路に対する受信回路の突入電流の影響を排除するためには、例えば送信回路と受信回路の電源装置を別体とすることが考えられる。しかし装置の小型化、消費電力の低減などを考慮すれば、電源装置を増やすことは好ましくない。また突入電流の影響をなるべく排除するためには、電源からRF基板への接続のなるべく上流側において送信回路と受信回路の電源ラインを分岐する必要があり、基板レイアウトに制約を生じてしまう。
また大きな突入電流を許容するため、当該RF回路の電源ラインを太くしたり、大容量のコンデンサなどを用いて回路の耐性を高く設定したりする必要がある。このため基板レイアウトに制約を生じ、RF回路の占有面積の拡大を余儀なくされ、コストの増大を招いていた。
本発明は、このような課題に鑑み、基地局においてRF回路に流れる突入電流を抑え、通信品質を改善し、また、消費電力を抑えることが可能な、基地局および無線通信方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、時分割双方向伝送(TDD)方式により無線端末と無線通信を行う基地局であって、適応変調可能な複数のRF回路と、複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出する投入時導出部と、複数のRF回路それぞれにおいて、導出された電源投入時に受信回路の電源を投入する電源投入部と、を備えることを特徴とする。
上記投入時導出部を備えることで、複数あるRF回路のマージンを変調方式に対応して適切な時間に設定でき、不要に長いマージンの間に費やされていた受信回路の消費電力を抑えることができる。
また、RF回路それぞれの先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式が異なる場合、電源投入時も相異することとなり、突入電流を軽減することができる。従って、送信回路に与える影響を軽減でき通信品質を改善することが可能となる。
投入時導出部は、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路で等しい場合、電源投入時が重ならないように電源投入時を早めるようにしてもよい。
かかる構成により、2以上のRF回路で変調方式が等しくなった場合であっても電源投入時を強制的に分散することができるので、突入電流をRF回路1つ分に軽減することができる。従って、送信回路に与える影響をより軽減でき通信品質を改善すると共に、RF回路の電源ラインの太さや素子の電流耐性の制約を緩和することができ、装置の小型化および製造コスト低減を図ることが可能となる。
当該基地局は、複数のRF回路の受信スロット群の先頭タイムスロットに、それぞれ異なる変調方式の信号を割り当てる信号割当部をさらに備えてもよい。
上記信号割当部は、先頭タイムスロットにそれぞれ異なる変調方式の信号を割り当てることによって複数あるRF回路の電源投入時を分散する。従って、送信回路に与える影響をより軽減でき通信品質を改善すると共に、RF回路の電源ラインの太さや素子の電流耐性の制約を緩和することができ、装置の小型化および製造コスト低減を図ることが可能となる。
当該基地局は、変調方式と電源投入時との関係を格納したテーブルをさらに備え、投入時導出部は、テーブルを参照して、変調方式に対応した電源投入時を導出してもよい。
上記テーブルを設けることで、それぞれの変調方式における電源投入時を一意かつ迅速に導き出すことができる。
本発明の他の構成は、基地局が時分割双方向伝送(TDD)方式により無線端末と無線通信を行う無線通信方法であって、基地局が有する適応変調可能な複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出し、複数のRF回路それぞれにおいて、導出された電源投入時に受信回路の電源を投入することを特徴とする。
上述した基地局における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該無線通信方法にも適用可能である。
以上説明したように本発明では、基地局においてRF回路に流れる突入電流を抑え、通信品質を改善し、また、消費電力を抑えることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
以下の実施形態では、理解を容易にするため、まず、基地局全体の構成を説明し、その後機能について詳述する。また、本実施形態の無線端末として、上述したPHSや携帯電話のほかに、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)等の様々な電子機器を適用可能であるが、ここではPHS端末を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、基地局のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。基地局100は、基地局制御部110と、基地局メモリ112と、基地局通信部114と、投入時導出部116と、電源投入部118とを含んで構成される。
上記基地局制御部110は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により基地局100全体を管理および制御する。基地局制御部110は、基地局メモリ112のプログラムを用いて、PHS端末150間の通話もしくは通信を支援する。
上記基地局メモリ112は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、基地局制御部110で処理されるプログラムや、PHS端末150間で送受信されるデータを格納する。また基地局メモリ112には、変調方式と電源投入時とを関連付けたテーブルが記憶されている。テーブルの構成および利用方法については後述する。
上記基地局通信部114は、PHS端末150とPHS電話網に基づく無線通信を行う。例えば、本実施形態では、基地局100内でフレームを時分割した複数のタイムスロットをそれぞれチャネルに割り当てて通信を行う時分割双方向伝送(TDD)方式が採用される。基地局通信部114は複数のRF回路を有し、RF回路は送信回路と受信回路とから構成されている。RF回路において送信回路と受信回路とは電源を共用し、それぞれ独立して電源の投入することができる。
上記投入時導出部116は、基地局通信部114における複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出する。ここで、先頭タイムスロットに信号が割り当てられてない場合には最も遅い変調方式、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)に対応した電源投入時を導出する。また、RF回路それぞれの電源投入時を分散するため、投入時導出部116は、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路で等しい場合、電源投入時が重ならないように電源投入時を早めることもできる。具体的な処理動作に関しては後で詳述する。
上記電源投入部118は、上記投入時導出部116によって導出された、複数あるRF回路それぞれに対する電源投入時に受信回路の電源を投入する。
次に、上述した基地局100の構成の下で行われる電源投入時の具体的な処理手順を説明する。
上述したように、投入時導出部116は、基地局通信部114における複数のRF回路それぞれに対して電源投入時を導出する。かかる電源投入時としては、電波の遅延時間を見越したマージンをとる必要がある。しかし、通信環境は不安定かつ流動的なので、基地局100は電波の遅延時間を直接把握することができない。そこで、投入時導出部116は、PHS端末150と通信している変調方式からPHS端末150との通信距離を推定し、その通信距離を持ってして遅延時間を推定する。
図2は、変調方式と通信距離との関係について示した説明図である。基地局100とPHS端末150とは、複数の変調方式によって通信が可能である。ここで図2は、各変調方式の通信可能範囲を示している。変調方式は、基地局100から遅いほど堅牢であり、また遅いほど有効通信距離が長くなる傾向にある。このため、基地局100からの通信距離が遠くなるほど、より遅い変調方式が選択される。
このような変調方式と通信距離との関係を勘案すると、通信範囲の中心に在る基地局100からの各変調方式によるそれぞれの通信限界範囲は、図2に示すように、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)範囲160、32QAM範囲162、16QAM範囲164、8PSK範囲166、π/4QPSK範囲168、BPSK範囲170となる。ここでは、図2に示したような変調方式の利用を想定しているが、かかる場合に限らず、例えば128QAMや256QAM等を利用することもできる。
かかる変調方式と通信距離との関係を用いて、通信距離を推定すると、例えば、32QAMの変調方式を用いて通信が実行されているPHS端末150は、遠くても通信距離a内に在ることが推定される。同様に、8PSKの変調方式を用いて通信が実行されているPHS端末150は、遠くても通信距離b内に在ることが推定され、BPSK変調方式を用いて通信が実行されているPHS端末150は、遠くても通信距離c内に在ることが推定される。
ただし、通信距離が実際には近かったとしても通信環境に応じて通信の信頼性が変わるため、その推定された範囲のいずれの場所にいるかを正確に把握することはできない。従って、投入時導出部116は、推定した通信距離による最大の遅延時間をマージンとする必要がある。かかる遅延時間の最大値は、通信距離を往復したときの電波の伝搬時間によって一意に定められる。
図3は、変調方式と遅延時間との関係を示したテーブルの説明図である。ここでは、変調方式に遅延時間が一対一に対応付けられている。上述した電源投入部118では、かかる遅延時間に基づいて電源投入時(電源を投入する実際の時刻)を導出する。具体的には、計時基準となる時間、例えば、送信スロット群のスロット幅(2.5msec)と遅延時間との時間差によって電源投入時を計算する。従って、電源投入時は送信スロット群の開始時刻からの時間となる。
例えばBPSKが選択されている場合、電源投入時は、図3に示したように送信スロット群のスロット幅2.5msecから遅延時間2.54μsecを減算した値2497.46μsecとなり、電源投入部118は、送信スロットの開始から2497.46μsec後に電源を投入すればよいことになる。
また、変調方式が変わる度に遅延時間から電源投入時を計算する手間を省くため、送信スロット群のスロット幅が分かっている場合、予めスロット幅から遅延時間を減算し、図3に示したように電源投入時を変調方式に直接関連付けることもできる。こうして、変調方式から電源投入時を一意かつ迅速に導出することが可能となる。また、図3では、理解を容易にするため、電源の安定に必要な時間(例えば、数100μsec)の記載を省略しているが、テーブルにかかる時間を含み得ることは言うまでもない。
図4は、フレームにおける電源投入時の具体的なタイミングを説明した説明図である。1フレーム(例えば、5msec)における送信スロットの集まりである送信スロット群210と、受信スロットの集まりである受信スロット群220とは、交互に配されている。また、送信および受信を遂行するため、送信回路および受信回路には電源が接続されているが、送信と受信が排他的に実行されることが予め分かっているので、電源は間欠的に投入される。従って、受信回路の電源は、電源波形230に従って投入および切断される。ここで、受信スロット群220の各スロットに対して個別にイネーブル信号が設けられている場合、受信回路の電源は、スロット毎に投入/切断される。本実施形態では理解を容易にするため全スロットのイネーブルが確保されている場合、即ち受信スロット群220の間電源の供給を継続して行っている。
ところで、送信スロット群210および受信スロット群220は、それぞれ4つの送信スロットおよび受信スロットから構成されている。かかる4つの送信スロットは、時刻の早い順番からTx1、Tx2、Tx3、Tx4と表し、同様に4つの受信スロットは、時刻の早い順番からRx1、Rx2、Rx3、Rx4と表す。基地局100は、PHS端末150からの通信要求を受けると、自体の空きスロットを探し、PHS端末150との信号を、例えば送信スロット群210のTx2と受信スロット群220のRx2の対に割り当て無線通信を開始する。
ここで、受信回路の電源は、受信スロット群220のRx1よりマージンd(電源投入時e)だけ先だって投入される。これは、信号の早期到達分の余裕をみるためである。本実施形態においては、投入時導出部116が受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式に対応した適切な電源投入時を図3のテーブルに従って導出している。
かかるRF回路のマージンを変調方式に対応して適切な時間に設定する構成により、不要に長いマージンの間に費やされていた受信回路の消費電力を抑えることができる。
また、このようなRF回路を基地局100が複数有する場合であっても、RF回路それぞれの先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式が異なる場合、電源投入時も相異することとなり、突入電流を軽減することができる。従って、電源投入時における突入電流が送信回路に与える影響を軽減でき通信品質を改善することが可能となる。
図5は、RF回路を複数有する場合の電源投入を説明した説明図である。ここでは4つのRF回路250A、250B、250C、250Dを有する基地局100が想定され、RF回路250A、250B、250C、250Dの受信回路の電源はそれぞれ独立して投入および切断することができる。
図5の例においては、RF回路250Aの受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式がBPSKなので、投入時導出部116はマージンとして最大遅延時間d1を導出する。他のRF回路250B、250C、250Dの先頭タイムスロットRx1の信号がそれぞれ8PSK、32QAM、64QAMの変調方式であった場合、変調方式に応じた短い遅延時間d2、d3、d4が導出される。
ここでは、上述したように不要に長いマージンの間に費やされていた受信回路の消費電力を抑えるのみならず、電源投入時の分散も図られるので、突入電流を大幅に軽減することができる。
しかし、このような複数のRF回路の2以上のRF回路において受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1に同じ変調方式の信号が割り当てられる場合がある。この場合Rx1の信号の変調方式が等しい2以上のRF回路において電源投入時が重複し、突入電流が大きくなる。
図6は、電源投入時の重複を回避する処理を説明するための説明図である。投入時導出部116は、受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路、例えばRF回路250AとRF回路250Bとで等しい場合、電源投入時が重ならないように電源投入時を早めることができる。
例えば、RF回路250A、250Bのいずれの先頭タイムスロットRx1にも8PSKの変調方式による信号が割り当てられたとする。投入時導出部116は、図6(a)に示すように、8PSKの変調方式に応じたマージンを一旦導出する。従って、マージンd1およびマージンd2は等しい時間となる。投入時導出部116は、複数のRF回路同士の先頭タイムスロットRx1を比較し、変調方式が等しい先頭タイムスロットRx1を検出すると、そのマージンが重ならないよう例えばRF回路250Bの電源投入時を図6(b)に示すように早める。
ここで、変調方式が等しい先頭タイムスロットRx1が3以上ある場合、投入時導出部116は、その総てが分散されるように電源投入時を決定する。ただし、投入時導出部116は、さらに他の変調方式の電源投入時と重ならないように電源投入時を推移する必要がある。
かかる構成により、2以上のRF回路で変調方式が等しくなった場合であっても電源投入時を強制的に分散することができるので、突入電流をRF回路1つ分に軽減することができる。従って、送信回路に与える影響をより軽減でき通信品質を改善すると共に、RF回路の電源ラインの太さや素子の電流耐性の制約を緩和することができ、装置の小型化および製造コスト低減を図ることが可能となる。
(無線通信方法)
以下に、上記構成を有する基地局100が、時分割双方向伝送(TDD)方式によりPHS端末150と無線通信を行う無線通信方法について説明する。
図7は無線通信方法の処理の流れを示すフローチャートである。ここで基地局100は複数のRF回路を有している。PHS端末150との通信が確立されると、基地局100の基地局通信部114は、エラーレートに応じて実際の通信を行う変調方式を決定する(S300)。
そして、投入時導出部116は、複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出する(S302)。ここで、先頭タイムスロットRx1に割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路で等しくなった場合、電源投入時が重ならないように分散させる。
次に、複数のRF回路それぞれにおいて、導出された電源投入時に受信回路の電源が投入され(S304)、受信回路では、受信スロットにおいて受信したデータの処理が行われる(S306)。受信スロットが終了すると、受信回路の電源が切断される(S308)。ここで、通信を行っているいずれかのPHS端末150の移動等に伴い、変調方式が変化した場合(S310)、電源投入時が再度導出される。そして、PHS端末150から通信終了要求があると(S312)、そのPHS端末150との通信回線を閉じる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態においては、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路で等しい場合、投入時導出部116が、電源投入時が重ならないよういずれかの電源投入時を強制的に早めていた。本実施形態では、変調方式をそもそも等しくしないことで、電源投入時の重複を回避する。
図8は、基地局300のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。基地局300は、基地局制御部110と、基地局メモリ112と、基地局通信部114と、投入時導出部116と、電源投入部118と、信号割当部410とを含んで構成される。第1の実施形態において既に述べた構成要素は実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する信号割当部410を主に説明する。
上記信号割当部410は、複数のRF回路の受信スロット群220の先頭タイムスロットRx1にそれぞれ異なる変調方式の信号を割り当てる。
複数のRF回路のいずれか1つの先頭タイムスロットRx1に、例えばBPSKの変調方式による信号が割り当てられた場合、信号割当部410は、他のRF回路の先頭タイムスロットRx1にBPSK以外の変調方式による信号を割り当てる。換言すると、信号割当部410は、BPSK変調方式による信号が他のRF回路の先頭タイムスロットRx1に割り当てられるのを禁止することとなる。
このように、先頭タイムスロットにそれぞれ異なる変調方式の信号を割り当てることによって、複数あるRF回路の電源投入時を分散する。従って、送信回路に与える影響をより軽減でき通信品質を改善すると共に、RF回路の電源ラインの太さや素子の電流耐性の制約を緩和することができ、装置の小型化および製造コスト低減を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、本明細書の無線通信方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしても良い。
本発明は、TDDを用いて無線通信を行う基地局および無線通信方法に利用することができる。
第1の実施形態における基地局のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。 第1の実施形態における変調方式と通信距離との関係について示した説明図である。 第1の実施形態における変調方式と遅延時間との関係について示したテーブルの説明図である。 第1の実施形態におけるフレームにおける電源投入時の具体的なタイミングを説明した説明図である。 第1の実施形態におけるRF回路を複数有する場合の電源投入を説明した説明図である。 第1の実施形態における電源投入時の重複を回避する処理を説明するための説明図である。 第1の実施形態における無線通信方法の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における基地局のハードウェア構成を示した機能ブロック図である。
符号の説明
100、300 …基地局
112 …基地局メモリ
114 …基地局通信部
116 …投入時導出部
118 …電源投入部
180 …テーブル
220 …受信スロット群
410 …信号割当部

Claims (5)

  1. 時分割双方向伝送(TDD)方式により無線端末と無線通信を行う基地局であって、
    適応変調可能な複数のRF回路と、
    前記複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出する投入時導出部と、
    前記複数のRF回路それぞれにおいて、前記導出された電源投入時に受信回路の電源を投入する電源投入部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記投入時導出部は、前記受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式が2以上のRF回路で等しい場合、電源投入時が重ならないように電源投入時を早めることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記複数のRF回路の受信スロット群の先頭タイムスロットに、それぞれ異なる変調方式の信号を割り当てる信号割当部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記変調方式と電源投入時との関係を格納したテーブルをさらに備え、
    前記投入時導出部は、前記テーブルを参照して、変調方式に対応した電源投入時を導出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局。
  5. 基地局が時分割双方向伝送(TDD)方式により無線端末と無線通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局が有する適応変調可能な複数のRF回路それぞれに対して、受信スロット群の先頭タイムスロットに割り当てられた信号の変調方式に対応した電源投入時を導出し、
    前記複数のRF回路それぞれにおいて、前記導出された電源投入時に受信回路の電源を投入することを特徴とする無線通信方法。
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