JP5025136B2 - 角形密閉電池の製造方法 - Google Patents

角形密閉電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5025136B2
JP5025136B2 JP2006021795A JP2006021795A JP5025136B2 JP 5025136 B2 JP5025136 B2 JP 5025136B2 JP 2006021795 A JP2006021795 A JP 2006021795A JP 2006021795 A JP2006021795 A JP 2006021795A JP 5025136 B2 JP5025136 B2 JP 5025136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
laser
manufacturing
sealed battery
spot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006021795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007207453A (ja
Inventor
友和 山中
聡司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006021795A priority Critical patent/JP5025136B2/ja
Publication of JP2007207453A publication Critical patent/JP2007207453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5025136B2 publication Critical patent/JP5025136B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

本発明は、角形外装缶を用いた電池のレーザ溶接方法に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン、PDA等の移動情報端末の高機能化・小型化および軽量化が急速に進展しており、その駆動電源として、高いエネルギー密度を有し、高容量である非水電解質二次電池が広く利用されている。特に、正負極板をセパレータを介して渦巻状に巻き取り、扁平状にプレスしてなる扁平渦巻状電極体を角形の外装缶を用いた非水電解質二次電池は、大電流を取り出せるとともに、移動情報端末に実装しやすいことから、上記用途に広く用いられている。
このような角形密閉電池は、有底角形の外装缶の開口部と、封口板とを嵌め合わせ、該嵌合部をレーザ溶接することによって、密閉されている。通常、封口板には貫通孔が設けられ、この貫通孔に樹脂製のガスケットを介して電流取出端子が保持されているが、レーザ熱がこもることによって電流取出端子を保持するガスケットが熱ダメージを受けて劣化し、ガスケット部分から電解液が漏液するという問題があった。
この問題を解決するために、図4に示すように、電流取出端子3近傍を封止する時に、レーザの走査スピードを落としたり、レーザの出力を下げたり、または電流取出端子3近傍の溶接時に、レーザスポット位置を封口板と外装缶との嵌合部分の中心から外側にずらしたりする試みがなされている(図4のA部分参照)。しかし、走査スピードを落としすぎると生産性が低下するという問題が生じ、レーザの出力を下げるとその部分の溶接強度が低下し、スポット位置を外側にずらすと、レーザスポット痕21が電池外側にずれるので、電流取出端子近傍における外装缶と封口板との嵌合部で十分な溶接強度が得られなくなる。このため、後者の場合には、電池落下時や電流取出端子3に荷重が加わったとき等にクラックが生じて、電解液の液漏れが生じるという問題がある。
このような状況にあって、角形外装缶のレーザ溶接に関する技術として、例えば特許文献1〜3が提案されている。
特開2000-268781号公報 特開2004-235082号公報 特開平8-315790号公報
特許文献1にかかる技術は、封口板の外表面側に、外周側よりも中央側の方が厚み方向に窪んだ段差部を外周に沿って形成することにより、溶接箇所から封口板中央部への直線的な伝熱経路がなくして、溶接箇所からの放熱を低減する技術である。この技術によると、レーザ照射のエネルギーを低くしても、溶接箇所におけるクラックの発生を抑制できるとされる。
特許文献2にかかる技術は、外装缶開口部に嵌着されている封口板の露出面と外装缶との境界部において、第1の溶接により第1のナゲット(溶接痕)を連続的に形成し、さらに第2の溶接により、前記第1のナゲットよりも開口部から遠ざかる位置であって、外装缶の側面に、第2の溶接により第2のナゲットを形成する技術である。この技術によると、外装缶の変形の支点を第1のナゲット及び第2のナゲットとすることができ、外装缶の変形を抑制できるとされる。
特許文献3にかかる技術は、金属からなる角形ケースの一端に形成された開口に金属板からなる蓋板を嵌入し、該嵌合部の互いに離れた3箇所以上の仮止め箇所を仮止めした後、前記嵌合部の全周をレーザ溶接するとともに、仮止め箇所の少なくとも一つを他の仮止め箇所と異なる辺部に設定する技術である。この技術によると、蓋板の傾きによる溶接不良を抑制できるとされる。
しかしながら、上記各技術は、ガスケットへの熱ダメージについてなんら考慮されておらず、この点において更なる改良の余地がある。
本発明は、上記に鑑みなされたものであって、十分な溶接強度を有し、且つガスケットへの熱ダメージを回避し得た角形密閉電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、開口を有する角形外装缶と、前記開口に嵌合される封口板と、前記封口板に設けられた貫通孔に樹脂製ガスケットを介して保持された電流取出端子と、を有し、前記外装缶と前記封口板との嵌合部がレーザ溶接されてなる角形密閉電池の製造方法において、前記レーザ溶接が、前記電流取出端子を中間にして前記封口板の2つの長辺が前記電流取出端子と直接対向する長辺対向部の各々に、予めレーザをスポット照射することにより、前記嵌合部を予備溶接する予備溶接工程と、前記予備溶接の後、前記嵌合部全体をレーザ溶接する本溶接工程と、を備え、前記本溶接工程は、前記予備溶接を行っていない領域では、前記嵌合部を溶接し、且つ、前記予備溶接を行った領域では、前記予備溶接よりも外側にレーザをずらせて溶接し又は前記予備溶接を行っていない領域よりもレーザ出力を下げて前記嵌合部を溶接する工程であることを特徴とする。
この構成によると、嵌合部全体をレーザ溶接する本溶接工程の前に、長辺対向部(図3のL1で示される領域)をレーザのスポット照射行うことにより、長辺対向部の溶接深度が大きくなり、この結果、長辺対向部の溶接強度が高まる。また、レーザのスポット照射であるため、レーザ熱がこもりにくく、ガスケットへの熱影響が小さい。
上記構成において、前記予備溶接工程が、前記各々の長辺対向部の両脇に前記電流取出端子幅と同等以下の長さを加えた拡大長辺対向部に対して、予めレーザをスポット照射し前記嵌合部を予備溶接する構成とすることができる。
図3に示すように、長辺対向部(図3のL1で示される領域)だけではなく、その両脇であって前記電流取出端子幅と同等以下の長さの領域(図3のL2で示される領域)においても、レーザ熱がガスケットに熱ダメージを与えやすく、外側にずらした溶接が行われるため、この領域の溶接強度も不十分となる。よって、この領域にもスポットレーザ溶接を行うことにより、より溶接強度を高めることができる。この場合、拡大長辺対向部の長さは、長辺対向部より大きく、長辺対向部の3倍を越えない長さとする。長辺対向部の3倍を超える長さにおいて、ガスケットに与える熱ダメージの低減効果が頭うちになり、作業効率が低下するようになるからである。
上記構成において、前記レーザスポット数が各長辺に対して2以上であり、それぞれのレーザスポット同士が重複部を有しない構成とすることができる。
この構成によると、重ならないスポット数の増加により、予備溶接の効果を効率よく高めることができる。
上記構成において、前記レーザスポット数が各長辺に対して3以上であり、隣り合うレーザスポット同士の間隔が等しい構成とすることができる。
この構成によると、長辺対向部又は拡大長辺対向部の溶接強度のムラがなくなり、さらに一層予備溶接の効果が高まる。
上記構成において、前記レーザスポット同士が重複部を有さず、かつそれぞれのレーザスポットの間が連続溶接されている構成とすることができる。
この構成によると、さらに一層予備溶接の効果が高まる。
上記構成において、前記レーザスポットの隣り合うもの同士は重複部を有し、かつ重複部の大きさがレーザスポット径の1/3以下である構成とすることができる。
レーザスポットが重なっていると、前のレーザスポット痕でレーザが反射して、溶け込み深さが浅くなり、強度を向上させる効果を十分に得られないが、レーザスポットの重なりが1/3以下であると、この問題がほとんど生じないので、溶接強度を高めることができる。
上記本発明によると、十分な溶接強度を有し、ガスケットへの熱ダメージを低減し得た角形密閉電池を提供することができる。
(実施の形態)
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いながら説明する。
図1に示すように、本発明に係る角形密閉電池は、有底角形の外装缶1と、負極端子3を備える封口板2と、が嵌め合わされ、該嵌合部がレーザ溶接されている。
図2に、角形密閉電池の部分断面図を示す。封口板2は、貫通孔を有しており、この貫通孔に負極端子(電流取出端子)3を備えている。該負極端子3はガスケット4により保持され、ガスケット4は挟持部材5により挟持されている。また、負極端子3は、負極タブ6と導電板7とを介して、外装缶1内に収納された電極体10の負極と接続されている。また、封口板2と電極体(正極と負極とセパレータとを巻回したもの)10との間には、両者の電気的導通を防止するための絶縁部材8が配置されている。
図3に、角形密閉電池の封口板平面図を示す。この封口板は、電流取出端子3を中間にして封口板1の2つの長辺が直接対向する長辺対向部(L1部分)を更に左右に拡張し最大3倍の長さとした拡大長辺対向部(L2+L1+L2)に、予めレーザをスポット照射して嵌合部所定部分を予備溶接する予備溶接工程と、この後に、嵌合部全体をレーザ溶接する本溶接工程の2つの工程を行うことにより封口されている。
ここで、上記本溶接工程におけるレーザ溶接に際しては、ガスケットや絶縁部材への熱ダメージを小さくするために、拡大長辺対向部(L2+L1+L2、L1=L2)の領域におけるレーザスポット位置を、その他の領域よりも外側にずらして溶接を行っている。よって、拡大長辺対向部(L2+L1+L2、L1=L2)のレーザスポット痕は、その他の領域よりも外側にずれて形成されている。
他方、上記予備溶接工程におけるレーザ溶接に際しては、概ね嵌合部の中心に沿ってレーザスポットする。よって、予備溶接におけるレーザスポット痕12は、本溶接工程のレーザスポット痕11より内側に形成されている。
電池の大きさは、厚み5.5mm、幅34mm、高さ50mmであり、電流取出端子の幅L1は5.6mmである。
(実験)
レーザ溶接条件と溶接強度との関係を調べるために、試験用セル1〜26(電解液を有しないもの)を作製し、後述する試験を行った。なお、電解液を有しない試験用セルを用いたのは、押し込み強度試験において電解液の影響が出ないようにするためである。
(試験用セル1〜3)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3中央部に1点スポット照射を行い、該溶接スポットから1.0mm間隔で両サイドに4点、6点又は8点スポット照射を行い(合計5点、7点、9点)(予備溶接工程)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)(本溶接工程)、試験用セル1〜3を完成させた。レーザ出力100%で270Wで照射し、レーザスポット径は0.8mmとした。また、予備溶接時のレーザ出力スピードは、18パルス/秒とし、嵌合部全体への溶接(本溶接)時のレーザ出力スピードは、拡大長辺対向部では6mm/秒とし、その他の領域では18mm/秒とした。
(試験用セル4〜6)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として1.0mm間隔で2点スポット照射を行い、該溶接スポットから1.0mm間隔で両サイドに4点、6点又は8点(合計6点、8点、10点)スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル4〜6を完成させた。
(試験用セル7〜9)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部に1点スポット照射を行い、該溶接スポットから1.5mm間隔で両サイドに2点、4点又は6点スポット照射を行い(合計3点、5点、7点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル7〜9を完成させた。
(試験用セル10〜12)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として1.5mm間隔で2点スポット照射を行い、該溶接スポットから1.5mm間隔で両サイドに2点、4点又は6点スポット照射を行い(合計4点、6点、8点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル10〜12を完成させた。
(試験用セル13、14)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部に1点スポット照射を行い、該溶接スポットから2.0mm間隔で両サイドに2点又は4点スポット照射を行い(合計3点、5点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル13、14を完成させた。
(試験用セル15)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として2.0mm間隔で2点スポット照射を行い、該溶接スポットから2.0mm間隔で両サイドに2点スポット照射を行い(合計4点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル15を完成させた。
(試験用セル16)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として2.0mm間隔で2点スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル15を完成させた。
(試験用セル17)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部に1点スポット照射を行い、該溶接スポットから2.5mm間隔で両サイドに2点スポット照射を行い(合計3点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル17を完成させた。
(試験用セル19)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として2.5mm間隔で2点スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル19を完成させた。
(試験用セル20)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として2.5mm間隔で2点スポット照射を行い、該溶接スポットから2.5mm間隔で両サイドに2点スポット照射を行い(合計4点)、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル20を完成させた。
(試験用セル20)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部に1点スポット照射を行い、該溶接スポットから3.0mm間隔で両サイドに2点スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル20を完成させた。
(試験用セル21)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部を中心として3.0mm間隔で2点スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル21を完成させた。
(試験用セル22)
封口板と外装缶との嵌合部であって、電流取出端子3の中央部に1点スポット照射を行い、その後封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル22を完成させた。
(試験用セル23)
予備溶接工程を行わずに、封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル23を完成させた。
〔押し込み強度試験〕
上記で作製した各試験用セルに、直径3.0mmの冶具を電流取出端子3にあてがって押し込み、レーザ溶接部に割れが生じたときの圧力を測定した。この結果を下記表1に示す。
Figure 0005025136
上記表1より、嵌合部全体をレーザ溶接する前に、長辺対向部をスポット照射した試験用セル1〜22の押し込み強度は342〜399Nと、スポット照射を行っていない試験用セル23の316Nよりも優れていることがわかる。
このことは、嵌合部全体をレーザ溶接する前に、長辺対向部をスポット照射することにより、長辺対向部の溶け込み深度が大きくなるため、溶接の強度が強くなるためと考えられる。
セル1にかかるレーザ溶接状態を外装缶側から見た拡大図を図5、セル23にかかるレーザ溶接状態を外装缶側から見た拡大図を図6に示す。図から明らかなように、セル1では、スポット照射により平均溶け込み深さが0.310mmと、セル23の0.230mmよりも大きくなっており、これが溶接強度の増大に寄与したと考えられる。
(試験用セル24)
拡大長辺対向部全体に、レーザスポットを重ね合わせずに連続して(隙間なく)スポット照射した(予備溶接工程)後に、封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)(本溶接工程)、試験用セル24を完成させた。レーザ出力100%で270Wで照射し、レーザスポット径は0.8mmとした。また、予備溶接時のレーザ出力スピードは、18パルス/秒とし、嵌合部全体への溶接(本溶接)時のレーザ出力スピードは、拡大長辺対向部では6mm/秒とし、その他の領域では18mm/秒とした。
(試験用セル25)
長辺対向部(図3のL1部分のみ)に、レーザスポットを重ね合わせずに連続して(隙間なく)スポット照射した後に、封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル25を完成させた。
(試験用セル26)
長辺対向部(図3のL1部分のみ)に、レーザスポットを各々1/3重ねてスポット照射した後に、封口板と外装缶との嵌合部全体をレーザ溶接して(電解液は入れないで)、試験用セル26を完成させた。
〔押し込み強度試験〕
上記で作製した各試験用セルに、直径3.0mmの冶具を電流取出端子3にあてがって押し込み、レーザ溶接部に割れが生じたときの圧力を測定した。この結果を下記表2に示す。
Figure 0005025136
上記表2より、長辺対向部のみにスポット照射を行ったセル25,26は、押し込み強度が387N、406Nと、拡大長辺対向部全体にスポット照射を行ったセル24の505Nよりも劣っていることがわかる。
このことは、長辺対向部のみならず、その両サイドを含む拡大長辺対向部に外側にずらしたレーザ溶接を行っているため、両サイド部分にも予備溶接を行うことにより、この両サイド部分の溶接強度が増加したためと考えられる。
また、予備溶接によるレーザスポットをまったく重ねていないセル25と、レーザスポットを1/3重ねたセル26とでは、溶接強度に大きな差がないことがわかる。これは、スポットを重ねると、前のスポット照射によるスポット痕でレーザが反射するため、レーザのエネルギーの一部が逃げてしまい、溶接強度の上昇に寄与しなくなるためと考えられる。
(追加事項)
本発明は、角形密閉電池であればすべての種類の電池に適用できる。
以上説明したように、本発明によると、電流取出端子近傍の溶接強度に優れた角形密閉電池を提供できる。よって、産業上の意義は大きい。
図1は、本発明の角形密閉電池の斜視図である。 図2は、図1に示す電池の断面図である。 図3は、本発明電池の封口板平面図である。 図4は、従来の電池の封口板平面図である。 図5は、本発明電池の溶接部分を外装缶側から見た拡大図である。 図4は、従来の電池の溶接部分を外装缶側から見た拡大図である。
符号の説明
1 外装缶
2 封口板
3 負極端子
4 ガスケット
5 挟持部材
6 負極タブ
7 導電板
8 絶縁部材
10 電極体
11 スポット痕(本溶接工程)
12 スポット痕(予備溶接工程)

Claims (6)

  1. 開口を有する角形外装缶と、前記開口に嵌合される封口板と、前記封口板に設けられた貫通孔に樹脂製ガスケットを介して保持された電流取出端子と、を有し、前記外装缶と前記封口板との嵌合部がレーザ溶接されてなる角形密閉電池の製造方法において、
    前記レーザ溶接が、
    前記電流取出端子を中間にして前記封口板の2つの長辺が前記電流取出端子と直接対向する長辺対向部の各々に、予めレーザをスポット照射することにより、前記嵌合部を予備溶接する予備溶接工程と、
    前記予備溶接の後、前記嵌合部全体をレーザ溶接する本溶接工程と、
    を備え、
    前記本溶接工程は、前記予備溶接を行っていない領域では、前記嵌合部を溶接し、且つ、前記予備溶接を行った領域では、前記予備溶接よりも外側にレーザをずらせて溶接し又は前記予備溶接を行っていない領域よりもレーザ出力を下げて前記嵌合部を溶接する工程である、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の角形密閉電池の製造方法において、
    前記予備溶接工程が、前記各々の長辺対向部の両脇に前記電流取出端子幅と同等以下の長さを加えた拡大長辺対向部に対して、予めレーザをスポット照射し前記嵌合部を予備溶接するものである、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の角形密閉電池の製造方法において、
    前記レーザスポット数が各長辺に対して2以上であり、それぞれのレーザスポット同士が重複部を有しない、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の角形密閉電池の製造方法において、
    前記レーザスポット数が各長辺に対して3以上であり、隣り合うレーザスポット同士の間隔が等しい、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載の角形密閉電池の製造方法において、
    前記レーザスポット同士が重複部を有さず、かつそれぞれのレーザスポットの間が連続溶接されている、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載の角形密閉電池の製造方法において、
    前記レーザスポットの隣り合うもの同士は重複部を有し、かつ重複部の大きさがレーザスポット径の1/3以下である、
    ことを特徴とする角形密閉電池の製造方法。
JP2006021795A 2006-01-31 2006-01-31 角形密閉電池の製造方法 Expired - Fee Related JP5025136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006021795A JP5025136B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 角形密閉電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006021795A JP5025136B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 角形密閉電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007207453A JP2007207453A (ja) 2007-08-16
JP5025136B2 true JP5025136B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=38486744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006021795A Expired - Fee Related JP5025136B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 角形密閉電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5025136B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100882916B1 (ko) 2007-08-27 2009-02-10 삼성에스디아이 주식회사 이차전지
US8486546B2 (en) 2008-12-01 2013-07-16 Samsung Sdi Co., Ltd. Cap assembly and secondary battery using the same with notched vent member
KR20100065670A (ko) 2008-12-08 2010-06-17 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지
KR101086359B1 (ko) 2008-12-10 2011-11-23 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지용 캡 조립체 및 이를 이용한 이차 전지
KR101050535B1 (ko) 2008-12-18 2011-07-20 삼성에스디아이 주식회사 캡 조립체 및 이를 구비하는 이차 전지
JP2010205441A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Sanyo Electric Co Ltd 角形密閉電池の製造方法及び角形密閉電池
JP5365856B2 (ja) * 2009-06-12 2013-12-11 トヨタ自動車株式会社 密閉型電池及びその製造方法、並びに、該電池を備える車両
JP2013143332A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Toyota Motor Corp 電池
JP5742792B2 (ja) * 2012-06-27 2015-07-01 トヨタ自動車株式会社 電池
JP5969282B2 (ja) * 2012-06-28 2016-08-17 トヨタ自動車株式会社 電池およびその製造方法
JP5884692B2 (ja) * 2012-09-18 2016-03-15 トヨタ自動車株式会社 レーザ溶接方法
JP2015111573A (ja) * 2014-12-22 2015-06-18 トヨタ自動車株式会社 電池およびその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08315790A (ja) * 1995-03-13 1996-11-29 Nippondenso Co Ltd 角形電池の密閉容器の溶接方法
JP3973164B2 (ja) * 2003-11-21 2007-09-12 日立マクセル株式会社 密閉角形電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007207453A (ja) 2007-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5025136B2 (ja) 角形密閉電池の製造方法
JP5312312B2 (ja) 高い充放電率の円筒型二次電池
US10079370B2 (en) Secondary battery
KR100571229B1 (ko) 슬림형의 각형상 제조에 적합한 밀폐식 배터리
JP5250599B2 (ja) 電池モジュール、及び二次電池の端子連結方法
CN102460771B (zh) 密闭型电池
JP4493623B2 (ja) 二次電池
US20060207085A1 (en) Battery and method for manufacturing same
KR102366429B1 (ko) 전극탭의 용접 특성을 개선한 전극 및 이를 포함하는 이차전지
JP4713393B2 (ja) 二次電池及び二次電池の製造方法
US20220131216A1 (en) Secondary battery
JP5110958B2 (ja) 密閉型電池
KR100579366B1 (ko) 캔형 이차 전지
EP4382237A1 (en) Tab welding method, welding tool, battery cell, battery, and electric device
KR102483312B1 (ko) 이차전지 캡 플레이트 어셈블리의 용접방법
JP2010097770A (ja) 電池筐体、二次電池及び二次電池の製造方法
KR101838382B1 (ko) 밀폐형 전지 및 그 제조 방법
JP6872145B2 (ja) 端子固定構造
CN117638336A (zh) 电池外壳及动力电池
JP2014059954A (ja) 角型電池缶及びその製造方法
KR100571237B1 (ko) 캔형 이차 전지
JP2007329076A (ja) 電池の製造方法及び電池
KR20030066172A (ko) 전극 탭 및 이를 구비한 밀폐전지
KR20200122630A (ko) 이차 전지
KR20100025961A (ko) 밀착성이 우수한 각형 전지

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120619

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5025136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees