JP5024128B2 - 移動ロボットの制御システム - Google Patents

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本発明は、ランドマーク装置を用いた移動ロボットの制御システムに関する。
作業環境内を自律的に移動する移動ロボットの自己位置推定の方法として、外界観測による自己位置推定法が知られている。
このような自己位置推定方法では、まず、作業空間内に存在するランドマークの位置を地図情報として予め移動ロボットに記憶させておく。そして、ランドマークを観測し、位置が既知であるランドマークとの相対的な位置関係から自己位置の算出を行う。
自己位置の推定にあたっては、二次元的な位置の特定であれば二つのランドマークがあればよく、三次元的位置あるいは位置および姿勢を特定するためには3つのランドマークを必要とする。
ランドマークを観測する手段としては、カメラで撮像した画像データを利用することが知られている。すなわち、CCD等の撮像素子を有するカメラによって周囲環境を撮像し、得られた画像データに含まれるランドマークを抽出する。抽出したランドマークを基に、幾何学的な演算によってランドマークと撮像位置との距離を算出して自己位置を推定する。
ランドマークを撮像したカメラ画像を利用して自己位置認識および移動方向制御を行う方法を開示した文献として例えば次の特許文献1から特許文献6が挙げられる。
特開2004−216552号公報 特開2002−132346号公報 特開2002−268746号公報 特開2006−346767号公報 特開平03−166072号公報 特開2004−303137号公報
ここで、ロボットの位置推定精度は、撮像画像中における1画素あたりの距離分解能によるところ、一般に、撮像画像中で十分に離間したランドマークの像を得ることができれば精度の高い位置推定を行うことができる。
したがって、所定間隔を持って離間配置されたランドマークに対し、撮像領域内で十分に離間したランドマーク像を得られる程度に移動ロボットが前記ランドマークに接近している場合には、精度の高い位置決めを行うことができる。
その一方、移動ロボットがランドマークから離れていた場合には、撮像画像中におけるランドマーク同士の距離が近くなってしまう。すると、位置推定精度が低くなってしまい、位置推定に基づく移動方向制御にあっては目標位置に対してオーバーシュートを繰り返すことになり、理想的な目標軌道に沿った安定制御が困難になる(この問題は例えば特許文献6に当てはまる)。
ここで、移動ロボットがどの位置にあっても適当に離間した任意のランドマーク像を得られるように作業環境中の至るところにランドマークを設置しておくという考え方もある。
しかし、作業環境中に多数のランドマークを設置すること、これらすべてのランドマークに三次元座標上の位置を与えて移動ロボットに教示しておくこと、さらに、移動ロボットに複数のランドマークを一つ一つ区別して認識させること、などが必要となり、システムが非常に複雑かつ高価になってしまう(この問題は例えば特許文献1に当てはまる)。
本発明の目的は、ランドマークからの遠近距離に関わらず、精度の高い自己位置推定を可能にするとともに非常に簡便であるランドマーク装置を用いた移動ロボットの制御システムを提供することにある。
本発明の移動ロボットの制御システムは、
周囲環境を撮像する撮像手段を有するとともに自律的に自己位置推定および移動方向制御を行う移動ロボットと、この移動ロボットの作業環境中に設置されるランドマーク装置と、を備える移動ロボットの制御システムであって、
前記ランドマーク装置は、
所定距離を隔てて離間配置されている少なくとも二つのマークを有する近距離用ランドマークセットと、
前記近距離用ランドマークセットよりも広い距離を隔てて離間配置されている少なくとも二つのマークを有する遠距離用ランドマークセットと、を備え、
前記近距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点と前記遠距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点とは、前記ランドマークから所定距離離れた位置から前記撮像手段で撮像した際に同じ撮像領域内に含まれ、かつ、前記撮像手段から撮像した際に、前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとは、高さ方向で異なるように配設されており、
前記移動ロボットは、撮像した画像データ中の高さ位置に基づいて前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとを識別判定する
ことを特徴とする。
このような構成において、移動ロボットはランドマーク装置を用いて位置制御を行う。
移動ロボットがランドマーク装置から遠方に位置している場合には、2点間の距離が離れている遠距離用ランドマークセットのマークを用いてランドマーク装置と移動ロボットとの距離および方向などの位置認識を行う。
2点間の距離が離れている遠距離用ランドマークが設けられていることにより、移動ロボットがランドマークから離れていた場合でも撮像画像中で十分に離間した二つのマークを得られる。よって、移動ロボットがランドマーク装置から離れている場合も精度の高い位置制御を行うことができる。
その一方、移動ロボットがランドマーク装置に近づき、たとえば、一つの撮像領域内に遠距離用ランドマークセットの二つのマークを撮像できない場合には近距離用ランドマークセットのマークによって位置認識を行う。そして、近距離用ランドマークセットと遠距離用ランドマークセットとの中点同士は同じ撮像領域内に含まれる程度の範囲に配設されていることから、遠距離用ランドマークセットを用いた位置制御から近距離用ランドマークセットを用いた位置制御に容易に切り替えることができる。
このように移動ロボットとランドマーク装置との距離に応じて、利用するランドマークを遠距離用と近距離用とで使い分けることにより、ランドマーク装置からの距離に関わらず高い精度での位置制御を行うことができる。
また、従来のごとく作業環境のいたるところに多くのマークを配置する複雑な構成にくらべて本発明は非常に簡易な構成であり、広範囲にわたって高い精度の位置制御を簡便に実現するという画期的な効果を奏する。
また、遠距離用ランドマークセットと近距離用ランドマークセットとが一の撮像画像中に同時に撮像される場合でも、高さの違いにより両者を区別することができる。よって、近距離用ランドマークセットと遠距離用ランドマークセットの二セットが設けられている場合であっても、それぞれを正確に識別して認識し、正しい位置制御を行うことができる。
ここで、従来のように作業環境中のいたるところに多くのマークを配置すると各マークを識別させる複雑な構成が必要となるが、本発明にあっては遠距離用ランドマークセットと近距離用ランドマークセットとを単純に高さの違いで識別させることができるので、本発明のランドマーク装置を利用する移動ロボットの制御方法も簡便な構成にすることができる。
本発明では、
前記撮像手段の光軸高さが固定されており、
前記移動ロボットは、撮像した画像データ中において画像データを二分割する水平線を基準にして前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとを識別判定する
ことが好ましい。
このような構成によれば、撮像された画像データを上下二分することにより、遠距離用ランドマークセットであるか近距離用ランドマークセットであるかを簡易かつ正確に識別することができる。
本発明では、前記近距離用ランドマークセットのマーク間の中点と前記遠距離用ランドマークセットのマーク間の中点とは同一鉛直線上にあることが好ましい。
このような構成において、移動ロボットがランドマーク装置から離れている場合には位置制御に遠距離用ランドマークセットを用い、移動ロボットがランドマーク装置に近づいた場合には近距離用ランドマークセットを用いた位置制御に切り替わる。そして、遠距離用ランドマークセットを用いた位置制御から近距離用ランドマークセットを用いた位置制御に切り替わる際に、互いのランドマークセットの中点が同一鉛直線上にあれば、このような切り替わりの際に画像中を上下に探ればよく、移動ロボットの制御構成を簡易にすることができる。
本発明では、前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとは同一面内に配設されていることが好ましい。
このような構成において、近距離用ランドマークセットと遠距離用ランドマークセットとを一面内に配置する場合、たとえば一枚のボード上に各マークを配置すればよいので容易に製造することができる。
なお、前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとは同一面内にあり、かつ、中点同士が同一鉛直線上にあることが好ましい。
本発明によれば、移動ロボットとランドマーク装置との距離に応じて利用するランドマークを遠距離用と近距離用とで使い分けることにより、ランドマーク装置からの距離に関わらず広範囲にわたって高い精度での位置制御を行うことができる。
本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本発明の移動ロボットの制御システム100に係る第1実施形態について説明する。
図1は、移動ロボットの制御システム100の外観構成を示す図である。
移動ロボットの制御システム100は、自律的に位置制御を行う移動ロボット200と、ランドマーク装置300とを備えている。
移動ロボット200は、本体部210と、移動手段220と、撮像手段230と、を備えている。
移動手段220は、車輪式、クローラ式、二脚歩行式など、本体部210を移動させることができれば構造は特に限定されるものではないが、図1中では車輪式の場合を示している。
撮像手段230はCCDなどのイメージセンサを備え、本体部210に設けられている。
なお、移動ロボット200はたとえば充電可能な二次電池を動力源とし、電池の残量が残り少なくなった場合には自律的に充電を行う。すなわち、電池の残量が少なくなった際には、所定位置に設置された充電装置700に向けて自律的に移動し、充電装置700からの給電を受けて電池を充電する。
本体部210には図示しない制御部が内蔵されており、この制御部は、撮像手段230にて撮像された画像データを処理する工程や、ランドマーク装置300を用いた位置制御を行う工程などを制御するところ、このような制御部による制御動作については後述する。
次にランドマーク装置300について説明する。
図2は、ランドマーク装置300の構成を示す図である。
ランドマーク装置300は、近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500とを備えている。
近距離用ランドマークセット400は、所定距離を隔てて離間配置された二つのマークMnを有する。近距離用ランドマークセット400の二つのマークMnの間隔は、移動ロボット200がランドマーク装置300に近接した際に(例えば10cmから1mの範囲)撮像手段230の撮像領域内に二つのマークが入りかつ十分に離間している程度の距離である。
このような近距離用ランドマークセット400の間隔は、撮像手段230のレンズや画像処理手段の構成にもよるので一概に特定することはできないが、たとえば、3cmから30cm程度が例として挙げられる。そして、近距離用ランドマークセット400の二つのマークMnは、一の水平線上LHnに配設されている(なお、ここでいう水平線は、水平面に平行な線を意味する)。
遠距離用ランドマークセット500は、近距離用ランドマークセット400よりも広い距離を隔てて離間配置された二つのマークMfを有する。
遠距離用ランドマークセット500の二つのマークMfの間隔は、近距離用ランドマークセット400の二つのマーク間隔よりも広くとられている。
遠距離用ランドマークセット500の二つのマークMfの間隔は、移動ロボット200がランドマーク装置300から相当に離れている際に(例えば1mから10mの範囲)撮像手段230の撮像領域内に二つのマークMfが入りかつ十分に離間している程度の距離である。
このような遠距離用ランドマークセット500の間隔は、撮像手段230のレンズや画像処理手段の構成にもよるので一概に特定することはできないが、たとえば、30cmから300cm程度が例として挙げられる。
そして、遠距離用ランドマークセット500の二つのマークMfは、一の水平線上LHfに配設されている(なお、ここでいう水平線は、水平面に平行な線を意味する)。
近距離用ランドマークセット400のマークMnおよび遠距離用ランドマークセット500のマークMfは、例えば発光体で構成される。
発光体としては特に限定されないが、たとえばLED(発光ダイオード)が例として挙げられる。発光体の発光色は限定されないが、たとえば赤外領域で発光させてもよい。発光体は常時点灯させてもよく、あるいは、特定の周期で点滅させてもよい。
近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500とは同一面上に配置されている。たとえば、壁600の壁面上に設けられている。
そして、近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500のそれぞれの中点Pmn、Pmfは同一鉛直線Lv上に配置されている。
このとき、近距離用ランドマークセット400が上側に配置され、遠距離用ランドマークセット500が下側に配置されている。
本実施形態にあっては、移動ロボット200の撮像手段230の光軸高さHaが固定されており、この光軸高さHaを間にして、上側に近距離用ランドマークセット400、下側に遠距離用ランドマークセット500が配置されている。
なお、このような配置は特に限定されるものでなく、上下は逆になっていてもよい。
また、近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500とは比較的近接して設けられている。たとえば、移動ロボット200がある程度ランドマーク装置300に接近した状態において一の撮像領域内に近距離用と遠距離用のそれぞれの中点Pmn、Pmfが同時に入る程度である。
具体的な距離として特定されるものではないが、たとえば、近距離用ランドマークセット400の中点と遠距離用ランドマークの中点との距離は、1cmから15cm程度である。
ここで、ランドマーク装置300の各マークの座標は移動ロボット200の制御部に予め設定入力されている。
また、本実施形態においては、近距離用ランドマークセット400の中点Pmnおよび遠距離用ランドマークセット500の中点Pmfが存在する鉛直線Lv上には充電装置700が設けられている。
次に、このような構成を備えるランドマーク装置300を用いた移動ロボット200の位置制御方法について説明する。
特に、移動ロボット200が自己位置Psを推定する方法について説明する。
図3は、移動ロボット200の位置制御方法の手順を示すフローチャートである。
移動ロボット200は、自己位置Psの推定にあたり、まず、撮像手段230によって周囲環境を撮像する(撮像工程ST100)。そして、撮像工程(ST100)にて得た画像データを画像処理してマーク候補の抽出を行う(マーク候補抽出工程ST200)。
マーク候補抽出工程(ST200)の手順を図4に示す。
マーク候補抽出工程(ST200)では、まず、画像データに閾値処理を施し、閾値以上の輝度の画素を探索して識別する。そして、輝度が閾値以上の画素がある場合には(ST220:YES)、さらに、輝度が閾値以上の画素が連続しているか否かを判断して(ST230)、輝度が閾値以上の画素が連続していれば(ST230:YES)それらの画素を領域ごとに結合する(ST240)。
さらに、結合した画素の各領域をラベリング処理し(ST250)、領域ごとに面積と真円度を計算したうえで(ST260)、各領域をマーク候補として識別する(ST270)。

なお、ST220において画素の輝度がいずれも閾値の輝度を超えない場合には(ST220:NO)、マークが撮像できていないので撮像工程(ST100)に戻ってやり直す。また、ST230において閾値以上の輝度の画素が連続しない場合も(ST230:NO)、マークMn、Mfが撮像できていないので撮像工程(ST100)に戻ってやり直す。
このようにマーク候補抽出(ST200)が終了後、次にマーク抽出工程(ST300)に移行する。
マーク抽出工程(ST300)の手順を図5に示す。
マーク抽出工程(ST300)において、まず、画像データ中のマーク候補の数をカウントする(ST310)。
マーク候補が2個以上4個以下の場合、ランドマーク装置300のマークMn、Mfを撮像できていると判断し、マークMn、Mfとして識別する。
このように識別したマークMn、Mfをさらに近距離用か遠距離用かを判定するマーク判定工程(ST400)に移行する。
なお、ST320において、マーク候補が1個である場合や5個以上ある場合には(ST320:NO)、マークの数が位置制御に足りなかったり、マーク以外のものを誤検出していることになるので、撮像工程(ST100)に戻ってやり直す。
次にマーク判定工程(ST400)について説明する。
図6はマーク判定工程(ST400)の手順を示すフローチャートである。
マーク判定工程(ST400)においては、まず、マーク抽出工程(ST300)にて抽出したマークに対して楕円近似処理を行い(ST410)、続いてマークごとの重心を算出する(ST420)。
そして、画像データを上下に二分割する(ST430)。すなわち、画像データの中心を通る水平線Haで画像データを二分割する。
次に、二分割された画像データ中におけるマーク位置を先に算出した重心位置を用いて確認する(ST440)。
ここでは遠距離用ランドマークセット500が二つとも撮像できる場合には遠距離用ランドマークセット500を用いた位置制御の方が精度がいいので、遠距離用ランドマークセット500が撮像できているか否かを先に判断する。
すなわち、ST450において画像データを二分割する水平線Haの下側に2つのマークがあるか否か判断する(ST450)。
二分割線の下側に二つのマークがある場合には(ST450:YES)、これら二つのマークMfは遠距離用ランドマークセット500であると判定する(ST460)。
その一方、二分割線の下側に二つのマークMfがない場合には(ST450:NO)、続いて、二分割線の上側に二つのマークがあるか否か判断する(ST470)。二分割線の上側に二つのマークがある場合には(ST470:YES)、これら二つのマークMnは近距離用ランドマークセット400であると判定する(ST480)。
なお、ST470において画像データの二分割線Haの上側にも二つのマークがない場合には撮像工程(ST100)に戻ってやり直す。
このように撮像した画像データ中のマークを遠距離用ランドマークセット500か近距離用ランドマークセット400かを判定したのち、自己位置推定(ST500)に移行する。
自己位置推定工程(ST500)では、撮像したマークの重心位置を利用して移動ロボット200の自己位置Psを推定する。
ランドマーク装置300のマーク位置は予め制御部に設定入力されているので、この画像データ中のマーク位置とカメラパラメータとから実空間上での移動ロボット200の自己位置を得ることができる。マークを含む画像平面に設定したU−V座標系の点を実空間の座標系(ワールド座標系)に変換する変換行列の関係より、撮像手段230からみた実空間上の点への方向ベクトルを得る。
二つのマークに対する方向ベクトルによって移動ロボット200の実空間上の位置Ps(point of self-location)が一意に定まる(図7参照)。
このようにして自己位置推定により実空間上での自己位置Psが特定されたところで、各種の位置制御が実行され、所定の目的地への移動制御などが行われる。
このような移動制御としては、たとえば、所定位置に設置された充電装置700に対して自律的に接近し、さらに充電装置700に移動ロボット200の充電プラグ(不図示)を接続するという動作が挙げられる。
このような充電動作にあっては、遠距離から充電装置700に接近することと、さらには充電装置700に接近してから充電装置700に高精度に位置合わせすることとの二つの段階がある。
この場合、遠距離から充電装置700に接近する場合には遠距離用ランドマークセット500を用いて位置制御を行い、充電装置700に近づいてきたら近距離用ランドマークセット400を用いて近距離においての精度の高い位置合わせを行う。
ここで、充電装置700の近距離になってきたときには遠距離用ランドマークセット500の二つのマークMfが両方とも撮像領域にはいるということがなくなるので、遠距離用ランドマークセット500による位置制御はできなくなる。
その場合でも遠距離用ランドマークセット500の中点Pmfと近距離用ランドマークセット400の中点Pmnとさらには充電装置700も同一鉛直線Lv上にあるため、遠距離用ランドマークセット500を用いて充電装置700を目標に位置制御を行うと、遠距離用ランドマークセット500が撮像領域内に入らなくなったときは近距離用ランドマークセット400が確実に撮像領域内にある。
したがって、位置制御は途切れることなく継続される。
そして、最終的に近距離用ランドマークセット400を用いた高精度の位置合わせを行うことにより、充電装置700に移動ロボット200の充電プラグを接続して充電を行うことができる。
このような構成を備える本実施形態によれば次の効果を奏することができる。
(1)ランドマーク装置300には二点間が広く離間した遠距離用ランドマークセット500と二点間の距離が狭い近距離用ランドマークセット400とが設けられているので、移動ロボット200とランドマーク装置300との距離に応じて利用するランドマークを遠距離用と近距離用とで使い分けることにより、ランドマーク装置300からの距離に関わらず高い精度での位置制御を行うことができる。
(2)従来のごとく作業環境のいたるところに多くのマークを配置する複雑な構成に比べると、本実施形態は遠距離用ランドマークセット500と近距離用ランドマークセット400とを設けた非常に簡易な構成であり、広範囲にわたって高い精度の位置制御を簡便に実現するという画期的な効果を奏する。
(3)遠距離用ランドマークセット500と近距離用ランドマークセット400とは異なる高さに設けられているので、撮像画像中においてそれぞれを容易に識別判定することができる。
よって、近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500の二セットが設けられている場合であっても、それぞれを正確に識別して認識し、正しい位置制御を行うことができる。
(4)近距離用ランドマークセット400の二つのマーク間の中点と遠距離用ランドマークセット500の二つのマーク間の中点とは同一鉛直線上にあるので、遠距離用ランドマークセット500を用いた位置制御にて充電装置700(あるいは遠距離用ランドマークセット500の中点)に向かっていれば、遠距離用ランドマークセット500が撮像領域に入らなくなったときには近距離用ランドマークセット400が撮像領域内に確実に入る。したがって、遠距離用ランドマークセット500を用いた位置制御から近距離用ランドマークセット400を用いた位置制御に途切れることなく移行し、位置制御を継続することができる。
(5)近距離用ランドマークセット400と遠距離用ランドマークセット500とは同一面内にあるので、壁面に設置するなどにより本実施形態のランドマーク装置300を簡便に設置することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
たとえば、近距離用ランドマークセットと遠距離用ランドマークセットとは同一面上になくてもよい。それぞれのマーク座標が移動ロボットに設定入力されていれば遠距離用ランドマークセットと近距離用ランドマークセットが同一面になくてもこれらを用いた位置制御は可能である。
また、近距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点と遠距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点とは同一鉛直線上にあるとしたが、からなずしも中点同士が同一鉛直線上になくてもある程度近接した領域内にあれば、遠距離用ランドマークセットを用いた位置制御と近距離用ランドマークセットを用いた位置制御とを途切れることなく連続させることができる。
ランドマークセットのマークは発光体でなく、所定の色で着色されていてもよい。
上記においては、近距離用ランドマークセットと遠距離用ランドマークセットとはそれぞれ二つずつのマークを有していたが、二つに限らず、たとえばマークを3つずつ備えていてもよい。3つずつのマークがあれば、三次元位置と姿勢とが推定できる。
移動ロボットの制御システムの外観構成を示す図。 ランドマーク装置の構成を示す図。 移動ロボットの位置制御方法の手順を示すフローチャート。 マーク候補抽出工程の手順を示すフローチャート。 マーク抽出工程の手順を示すフローチャート。 マーク判定工程の手順を示すフローチャート。 自己位置推定工程において、座標変換の関係を示す図。
符号の説明
100…制御システム、200…移動ロボット、210…本体部、220…移動手段、230…撮像手段、300…ランドマーク装置、400…近距離用ランドマークセット、500…遠距離用ランドマークセット、600…壁、700…充電装置、LHf…水平線、LHn…水平線、Lv…鉛直線、Mf…遠距離用ランドマークセットのマーク、Mn…近距離用ランドマークセットのマーク、Pmf…遠距離用ランドマークセットの中点、Pmn…近距離用ランドマークセットの中点、Ps…自己位置。

Claims (5)

  1. 周囲環境を撮像する撮像手段を有するとともに自律的に自己位置推定および移動方向制御を行う移動ロボットと、この移動ロボットの作業環境中に設置されるランドマーク装置と、を備える移動ロボットの制御システムであって、
    前記ランドマーク装置は、
    所定距離を隔てて離間配置されている少なくとも二つのマークを有する近距離用ランドマークセットと、
    前記近距離用ランドマークセットよりも広い距離を隔てて離間配置されている少なくとも二つのマークを有する遠距離用ランドマークセットと、を備え、
    前記近距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点と前記遠距離用ランドマークセットの二つのマーク間の中点とは、前記ランドマークから所定距離離れた位置から前記撮像手段で撮像した際に同じ撮像領域内に含まれ、かつ、前記撮像手段から撮像した際に、前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとは、高さ方向で異なるように配設されており、
    前記移動ロボットは、撮像した画像データ中の高さ位置に基づいて前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとを識別判定する
    ことを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  2. 請求項1に記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記撮像手段の光軸高さが固定されており、
    前記移動ロボットは、撮像した画像データ中において画像データを二分割する水平線を基準にして前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとを識別判定する
    ことを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記移動ロボットは、
    前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとの両方を撮像できるときは、前記遠距離用ランドマークセットを用いた位置制御を行う
    ことを特徴とする移動ロボットの制御システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記近距離用ランドマークセットのマーク間の中点と前記遠距離用ランドマークセットのマーク間の中点とは同一鉛直線上にある
    ことを特徴とする移動ロボットの制御システム
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の移動ロボットの制御システムにおいて、
    前記近距離用ランドマークセットと前記遠距離用ランドマークセットとは同一面内に配設されている
    ことを特徴とする移動ロボットの制御システム
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