JP5023994B2 - コードスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、自動開閉のドアなどに物体や人体が挟まれること、または挟まれそうになることを検知する物体検知センサとして好適なコードスイッチに関する。
例えば、自動車においては、自動開閉するスライドドア、バックドアなどの先端部にセンサを取り付け、ドアと車体との間に物体や人体が挟まった時または挟まれそうになった時、これらの状態をセンサが検知し、ドアを開くようにしたものがある。
このような目的のセンサにコードスイッチがあり、自動開閉する窓や扉に物体が接触したときの圧力変化に反応して、複数の電極線が接触することによりオン/オフ動作をする接触型の構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4に、特許文献1に示された従来のコードスイッチの構成を示す。このコードスイッチ40は、復元性を有する中空絶縁体41の内周面に、4本の電極線42を周方向に所定の間隔で配設し、各電極線42を長手方向に螺旋状に配設した構成を有している。
中空絶縁体41は、外力が作用しない時は、電極線42を相互に電気的に接触しないようにして保持すると共に、外力により容易に変形して電極線42が相互に電気的に接触し、かつ外力がなくなれば直ちに復元する材料、例えば、復元性ゴムまたは復元性プラスチックを用いて構成されている。
電極線42は、1本または複数本の撚り線からなる金属線43の外周に導電性ゴム層または導電性プラスチック層44を設けて構成されている。
また、接触型のコードスイッチ40の周囲に外側電極を配設し、接触検知機能に静電容量式の非接触検知機能を付与した接触非接触併用のコードスイッチがある(例えば、特許文献2参照)。
図5に、特許文献2に示された接触非接触併用のコードスイッチの構造を示す。このコードスイッチ50は、図4に示される従来のコードスイッチ40の外周に、細径の銅線を横巻きした外側電極51を設けられ、この外側電極51を保護するシース55が外側電極51を覆い構成されている。
内部電極線52と外側電極51との間に形成される静電容量は、コードスイッチ50に物体が接近した際、接近した物体と外側電極51との間に形成される浮遊容量により変化する。この静電容量の変化を読み取ることで、物体の非接触検知が可能となる。
国際公開第97/21235号パンフレット 特願2007−123202号公報
しかしながら、従来の接触非接触併用のコードスイッチ50は、自動車や屋外用など、使用環境によっては高温下にさらされるため、このような高温下に長期にわたり放置されると、内部電極線52が他の内部電極線52と接触してこのコードスイッチ50がオンするときのオン抵抗が上昇してしまい、検知感度が低下する問題がある。
この主要因は、遷移金属による絶縁体(ポリマー)の劣化を促進する作用である金属イオン害である。
金属イオン害とは、金属イオンが絶縁体であるポリマー(ゴムやプラスチックなど)の劣化を促進する現象であり、金属イオンがポリマーの自動酸化反応を促進させる触媒的な作用(レドックス反応)を起こすことにより、ポリマーを劣化させるものである。
コードスイッチ50が、高温下に長期にわたり放置されると、外側電極51に用いられる銅などの遷移金属により、中空絶縁体53に用いられるポリマーからなる絶縁体が金属イオン害を受けて劣化される。このため、劣化した中空絶縁体53中に含まれる低分子成分(酸化防止剤など)が内部電極線52の導電ゴム54に移動し、導電ゴム54が膨潤されて、導電ゴム54の体積抵抗率が上昇すると考えられる。ここでいう体積抵抗率とは、電気抵抗を単位体積当たりで示した量である。
そこで、本発明の目的は、高温下に長期にわたり放置されてもオン抵抗が上昇しにくい接触非接触併用コードスイッチを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、請求項1の発明は、復元性を有する中空絶縁体と、導体からなる芯線と、該芯線の外周に被覆された導電樹脂と、からなり、前記中空絶縁体の内周面に沿って配設された複数の内部電極線と、前記中空絶縁体の外周に配設された外側電極とを備えたコードスイッチにおいて、前記外側電極は、銅線の表面にめっき層を形成した外側電極線を前記中空絶縁体の外周に巻き付けて形成され、前記外側電極線のめっき層は、前記銅線の外周に形成された第1めっき層と、その第1めっき層の外周に形成された第2めっき層とからなる2層構造であり、前記第1めっき層と第2めっき層は、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く遷移金属、または典型金属からなると共に、前記第1めっき層は銅との相互拡散係数が錫より小さい金属からなり、前記第2めっき層は前記第1めっき層より金属イオン害の小さい金属からなることを特徴とするコードスイッチである。
請求項2の発明は、前記第1めっき層は、ニッケルからなり、前記第2めっき層は、錫、アルミニウム、及び銀の何れかからなる請求項1記載のコードスイッチである。
本発明によれば、高温下に長時間放置されたコードスイッチのオン抵抗の上昇を抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の好適な第1の実施形態を示すコードスイッチの横断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係るコードスイッチ1は、復元性を有する中空絶縁体2と、その中空絶縁体2の中空部3に沿って配設された4本の内部電極線4と、中空絶縁体2の外周に配設され、コードスイッチ1に物体が接近した際に、接近した物体との間に浮遊静電容量を形成する外側電極5とを主に備える。
中空絶縁体2としては、外力により容易に変形し、かつ外力がなくなれば直ちに復元する材料を用いるとよく、例えば、ゴムの硬度を測るとき用いられる国際標準に準拠したショアA硬度で表すと、ショアA硬度30以上70以下の復元性ゴム(シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴムなど)または復元性プラスチック(ポリエチレン、エチレンビニル共重合体など)からなるものを用いるとよい。第1の実施形態では、中空絶縁体2としてエチレンプロピレンゴムからなるものを用いた。
この中空絶縁体2の内周面には、周方向に所定の間隔を隔てて4本の内部電極線4が配設される。内部電極線4は、それぞれ所定の間隔を保ちつつ、中空絶縁体2の内周面に沿って長手方向に螺旋状に配設される。
内部電極線4は、7本の銅線を撚り合わせた芯線7と、その芯線7の外周に被覆された導電樹脂6とからなり、内部電極線4の長手方向に対して直交する断面形状が円形となるように成形される。芯線7に用いる銅線の外周には銀またはニッケルからなるめっきを施し、押出し成形時に芯線7と導電樹脂6との間に絶縁層(空隙)が形成されることを抑制する。
導電樹脂6としては、例えば、カーボンブラックなどの導電性充填剤を混ぜて導電性を付与したゴムまたはプラスチックからなるものを用いるとよい。
中空絶縁体2の外周には、その中空絶縁体2の長手方向に沿って複数本の外側電極線8を螺旋状に巻き付けて(横巻きして)外側電極5が形成される。
図2に示すように、第1の実施形態に係るコードスイッチ1に用いる外側電極線8は、細径の銅線21の表面にめっき層22を形成してなる。
めっき層22は、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く遷移金属、または典型金属からなる。遷移金属としては、ニッケルまたは銀を用いるとよく、典型金属としては、アルミニウム、錫、亜鉛を用いるとよい。
めっき層22の厚さは、銅線21の銅と、めっき層22の材料との相互拡散係数から決定される。例えば、めっき層22の材料が錫であれば、その厚さは0.5μm以上であるとよい。これは、めっき層22の厚さが0.5μm未満であると、コードスイッチ1を高温下で放置した際に、銅線21の銅が拡散してめっき層22の外側表面まで達し、この銅によって金属イオン害(銅害)が発生し、中空絶縁体2が劣化してしまうためである。
めっき層22の材料として錫よりも銅との相互拡散係数が小さいニッケル、銀、アルミニウム、亜鉛を用いる場合は、めっき層22の厚さは0.3μm以上であるとよい。
めっき層22の厚さの上限は、コードスイッチ1の屈曲性に影響を及ぼさない範囲で適宜定めるとよい。
外側電極5の外周には、外側電極5を絶縁、保護するためシース9が形成される。シース9としては、例えば、ウレタン、ポリ塩化ビニル、エポキシ樹脂ゴム・シリコーンゴムなどのゴム類、エラストマー、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるものを用いるとよい。
ここで、一例として自動車のスライドドアにコードスイッチ1を装着した場合の動作を説明する。
自動車のスライドドアを閉じる際に、そのスライドドアに装着されたコードスイッチ1に人体や物体が接触すると、コードスイッチ1の接触箇所は外力を受けて変形する。この外力が大きいと、中空絶縁体2は扁平になり、中空部3内で内部電極線4同士が接触する。この内部電極線4の接触による各内部電極線4間の電流の変化などを検知することにより、人体や物体の接触を検出する。コードスイッチ1では、内部電極線4を中空絶縁体2の内周面に沿って長手方向に螺旋状に配設されているため、全方向からの圧力検知が可能である。
また、コードスイッチ1では、外側電極5と内部電極線4との間には静電容量Cが常に形成されている。このコードスイッチ1に人体や物体が接近すると、外側電極5と人体や物体との間に浮遊静電容量ΔCが形成される。この浮遊静電容量ΔCと、外側電極5と内部電極線4との間の静電容量Cとの和(C+ΔC)を計測し、その変化を検知することにより、非接触で人体や物体の接近を検出する。
コードスイッチ1により人体や物体の接触を検知した場合、あるいは人体や物体の接近を検出した場合、スライドドアを開くようにすることで挟み込みを防止できる。
第1の実施形態の作用を説明する。
第1の実施形態に係るコードスイッチ1では、外側電極線8のめっき層22として、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く遷移金属、または典型金属からなるものを用いている。
一般に、銅をはじめとした遷移金属は、影響度に差があるものの、いずれも絶縁体(ポリマー)の劣化を促進する作用(金属イオン害)がある。金属イオン害の元素別の影響度は、以下のようになる。
Co>Mn>Cu>Fe>V>>Ni>Ti,Ca,Ag,Zn>Al>Mg
すなわち、金属イオン害の影響度が大きいコバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムの遷移金属をめっき層22に用いると、ポリマーであるゴムやプラスチックからなる中空絶縁体2を劣化させる。劣化した中空絶縁体2中の低分子成分(酸化防止剤など)は導電樹脂6に移動して導電樹脂6の体積抵抗率を上昇させ、内部電極線4同士が接触した際のオン抵抗を上昇させる。よって、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムをめっき層22に用いることはできない。換言すれば、めっき層22にはバナジウムより金属イオン害の小さい遷移金属を用いるとよい。
一方、典型金属は、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムの遷移金属と比較して絶縁体(ポリマー)の劣化を進行する作用が少ないことが知られている。
よって、コードスイッチ1では、めっき層22として、金属イオン害の影響度の大きいコバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く遷移金属、または絶縁体の劣化を促進する作用が少ない典型金属からなるものを用いた。これにより、金属イオン害による中空絶縁体2の劣化が抑えられ、オン抵抗の上昇を抑制することができる。
また、第1の実施形態に係るコードスイッチ1では、めっき層22に用いる遷移金属としてニッケルまたは銀、あるいは典型金属としてアルミニウム、錫、亜鉛のいずれかを用いている。これらニッケル、銀、アルミニウム、錫、亜鉛は広くめっき材として用いられているため、容易に利用できる。
さらに、コードスイッチ1では、外側電極線8のめっき材が錫の場合、めっき層22の厚さを0.5μm以上としている。これにより、高温下に長時間放置しても、銅線21の銅がめっき層22の表面まで拡散することを抑えるため、金属イオン害による中空絶縁体2の劣化が抑えられ、オン抵抗の上昇を抑制することができる。
また、めっき層22として特にニッケルを用いた場合、銅との相互拡散係数が錫と比べて小さいため、錫めっきに比べて高温下に長時間放置しても、銅線21の銅をめっき層22の外側表面まで拡散しにくくすることができる。さらに、ニッケルによる中空絶縁体2の劣化の進行速度は銅と比較して非常に遅いため、中空絶縁体2の劣化を抑えられ、オン抵抗の上昇を抑制できる。
芯線に絶縁体を被覆した構造の電線などでは、錫、ニッケル、銀などのめっき形成した芯線を用いることが一般的ではあるが、従来のめっき層を施す目的は、はんだ接続などを行う際の電気的な接続性を改善するためと、芯線の酸化や腐食により芯線自体の導通抵抗が上昇するのを防ぐためであり、本発明のように金属イオン害による絶縁体(ポリマー)の劣化抑制を目的としたものではない。
次に、第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態に係るコードスイッチは、第1の実施形態に係るコードスイッチ1と基本的に同じであり、外側電極5に図3に示す外側電極線30を用いるものである。
図3に示すように、第2の実施形態に係るコードスイッチに用いる外側電極線30は、細径の銅線31の表面に第1めっき層32を形成し、その第1めっき層32の外周に第2めっき層33を形成したものである。
第1めっき層32は、銅との相互拡散係数が錫より小さい金属が好ましい。第2めっき層33は、絶縁体(ポリマー)と接するので、第1めっき層32よりも金属イオン害の小さい金属を選ぶとよい。
例えば、銅とニッケルとの相互拡散係数は銅と錫との相互拡散係数よりも小さいため、ニッケルからなる第1めっき層32を形成することにより、銅線31の銅が第1めっき層32の外側表面まで拡散することを抑制できる。また、第2めっき層33にニッケルよりも絶縁体(ポリマー)の劣化を促進する作用が少ない錫、アルミニウム、銀などの金属を用いることにより、中空絶縁体2の劣化を抑制し、オン抵抗の上昇を抑制することができる。
また、単層めっき層よりも2層めっき層の方がより薄膜化することが可能であり、製造時間を短縮する効果がある。
上記実施形態では、中空部3に4本の内部電極線4を配設したが、これに限定されず、2本またはそれ以上の内部電極線4を中空部3に配設してもよい。
(実施例1)
長さ2mの図1に示すコードスイッチ1を作製した。
外側電極5は厚さ1.0μmの電気錫めっき層22を施した直径0.05mmの軟銅線21を中空絶縁体2に94条螺旋状に巻いたものである。中空絶縁体2はエチレンプロピレンゴムからなり、内部電極線4は、直径0.127mmの銀めっき銅線7本撚りの芯線7に、体積抵抗率が0.6Ω・cmの導電樹脂6を被覆した構成になっている。
(実施例2)
外側電極5は厚さ0.5μmの電気錫めっき層22を施した直径0.05mmの軟銅線21を中空絶縁体2に94条螺旋状に巻いたものである。その他の構造は実施例1と同様である。
(実施例3)
外側電極5は厚さ1.5μmの電気錫めっき層22を施した直径0.1mmの軟銅線21を中空絶縁体2に94条螺旋状に巻いたものである。その他の構造は実施例1と同様である。
(比較例1)
外側電極は直径0.05mmの軟銅線を中空絶縁体に94条螺旋状に巻いたものである。その他の構造は実施例1と同様である。
(比較例2)
外側電極は厚さ0.3μmの溶融錫めっき層を施した直径0.05mmの軟銅線を中空絶縁体に94条螺旋状に巻いたものである。その他の構造は実施例1と同様である。
これら実施例1〜3、および比較例1,2のコードスイッチを、先端がφ4.0mmの丸棒で20Nの加重を加えて押圧し、押圧を維持した状態で10秒後のオン抵抗値を測定する方法により、100℃の恒温槽に2000時間放置する前後のオン抵抗を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005023994
表1に示すように、恒温槽に放置する前後のオン抵抗を比較すると、放置前5Ωであったオン抵抗が、実施例1では19Ωとなり3.8倍、実施例2では25Ωとなり5.0倍、実施例3では23Ωとなり4.6倍であった。
一方、比較例1では恒温槽に放置する前後のオン抵抗を比較すると5Ωから2.6kΩとなり520倍であり、比較例2では5Ωから2.4kΩとなり480倍であり、実施例1と比較し非常に高い上昇率であった。
以上の結果から、外側電極に厚さ0.5μm以上の錫めっきを施すことにより、高温下に放置したときに、オン抵抗の上昇を大幅に低減できることが分かった。
また、銅との相互拡散係数が錫よりも小さい銀、亜鉛、アルミニウムなどの典型金属、ニッケルなどの遷移金属(コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く)のめっき層では、0.3μm以上の膜厚でオン抵抗の上昇を抑制することができた。
2層構造の場合は、ニッケルからなる第1めっき層32と、ニッケルよりも金属イオン害の小さい金属からなる第2めっき層33とを用いることで、単層めっき層の場合よりもオン抵抗の上昇を長時間抑制することができた。
本発明の好適な第1の実施形態に係るコードスイッチの横断面図である。 第1の実施形態に係るコードスイッチに用いる外側電極線の横断面図である。 第2の実施形態に係るコードスイッチに用いる外側電極線の横断面図である。 従来のコードスイッチの横断面図である。 従来のコードスイッチの横断面図である。
1 コードスイッチ
2 中空絶縁体
3 中空部
4 内部電極線
5 外側電極
8 外側電極線

Claims (2)

  1. 復元性を有する中空絶縁体と、
    導体からなる芯線と、該芯線の外周に被覆された導電樹脂と、からなり、前記中空絶縁体の内周面に沿って配設された複数の内部電極線と、
    前記中空絶縁体の外周に配設された外側電極と
    を備えたコードスイッチにおいて、
    前記外側電極は、銅線の表面にめっき層を形成した外側電極線を前記中空絶縁体の外周に巻き付けて形成され、
    前記外側電極線のめっき層は、前記銅線の外周に形成された第1めっき層と、その第1めっき層の外周に形成された第2めっき層とからなる2層構造であり、
    前記第1めっき層と第2めっき層は、コバルト、マンガン、銅、鉄、バナジウムを除く遷移金属、または典型金属からなると共に、前記第1めっき層は銅との相互拡散係数が錫より小さい金属からなり、前記第2めっき層は前記第1めっき層より金属イオン害の小さい金属からなることを特徴とするコードスイッチ。
  2. 前記第1めっき層は、ニッケルからなり、前記第2めっき層は、錫、アルミニウム、及び銀の何れかからなることを特徴とする請求項1記載のコードスイッチ。
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