JP2011163889A - 感圧センサ - Google Patents

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貴 青山
Hiroshi Koyama
洋 小山
Akio Hattori
昭夫 服部
Akira Yamaura
章 山浦
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Abstract

【課題】
薄型化が可能であり、且つ低コストを可能にするべく電極の使用量を低減させることが可能な感圧センサを提供することを目的とする。
【解決手段】
外周面の一部であって圧力が印加される圧力印加面15を有する筒状の弾性絶縁部材14を備えた感圧センサ11において、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から遠い面に設けられ、圧力印加面15に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された複数の電極12と、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から近い面に複数の電極12に対向するように設けられた一又は複数の高誘電率部材13と、を有し、高誘電率部材13は、圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う電極12間に介在するように移動し、その移動に伴い電極12間の静電容量を変化させることを特徴とする感圧センサ11を提供するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体又は物体(以下、人体等)が接触し押圧すること等による圧力を感知する感圧センサに関する。
従来より、自動車の電動式スライドドアや建築物の自動ドア(以下、電動式スライドドア等)の開閉動作を制御するための制御装置には、電動式スライドドア等の閉動作時に人体等が挟み込まれることを防止するための挟み込み検知装置が設けられている。この挟み込み検知装置は、電動式スライドドア等の閉じる側の端部に設けられ、人体等が接触し押圧することによる圧力を感知する感圧センサと、この感圧センサが感知した圧力に基づいて閉動作中の電動式スライドドア等を停止させ、開動作へ移行させる挟み込み解除部とから構成されている。前記感圧センサの一つとして採用されているものに、静電容量式のもの(以下、静電容量式感圧センサ51)がある。
従来の静電容量式感圧センサ51は、図8に図示するように、金属芯線53と、金属芯線53を被覆する横断面形状が矩形状の導電ゴム54と、からなり、圧力が印加される圧力印加面56に対して垂直方向に所定の間隔をもって対向する一対の電極52と、一対の電極52を一体に取り囲む弾性絶縁部材55を有するものである。圧力印加面56に人体等が接触し押圧することによって圧力が印加されることによって、一対の電極52間の距離的な変化が生じる。その結果、一対の電極52間には距離的な変化に応じた静電容量の変化が生じる。静電容量式感圧センサ51はその静電容量の変化を感知することによって圧力を感知するものである(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
特開平9−318476号公報 特開2000−329506号公報 特開平1−213531号公報
しかしながら、従来の静電容量式感圧センサ51は、その形状が厚くなってしまうという問題があった。詳しくは、静電容量式感圧センサ51は、圧力印加面56に対して垂直方向に所定の間隔をもって対向する一対の電極52を用いている。更には、一対の電極52間には、静電容量式感圧センサ51の圧力印加面56に圧力が印加されていないときに一対の電極52を垂直方向に所定の間隔をもって離間しておくための空間が必要であった。そのため、少なくとも一対の電極52の厚さ及び該空間の厚さが必要であるために、静電容量式感圧センサ51はその形状が厚くなってしまうという問題があった。
また、静電容量式感圧センサ51は、コスト高になってしまうという問題があった。詳しくは、静電容量式感圧センサ51は、圧力が印加される圧力印加面56に対して、一対の電極52が圧力印加面56に対して垂直方向に並んでいる構造をしており、圧力印加面56のどの部分に圧力が印加されても感知可能とするために、圧力印加面56の幅と同等の幅を有する電極52を少なくとも2つ設ける必要があった。その結果、電極52の使用量が多くなるため、静電容量式感圧センサ51はコスト高になってしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記事情を鑑み成されたものであり、薄型化が可能であり、更には低コストを可能にするべく電極の使用量を低減させることが可能な感圧センサを提供することを目的とする。
本発明は、上記事情を鑑み成されたものであり、外周面の一部であって圧力が印加される圧力印加面を有する筒状の弾性絶縁部材を備えた感圧センサにおいて、前記弾性絶縁部材の内周面の一部であって前記圧力印加面から遠い面に設けられ、且つ前記圧力印加面に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された複数の電極と、前記弾性絶縁部材の内周面の一部であって前記圧力印加面から近い面に前記複数の電極に対向するように設けられる一又は複数の静電容量変化部材と、を有し、前記静電容量変化部材は、前記圧力印加面に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う前記電極間に介在するように移動し、該移動に伴い前記電極間の静電容量を変化させることを特徴とする感圧センサを提供するものである。
前記静電容量変化部材の横断面視における幅が隣り合う前記電極間の幅よりも狭くても良い。
前記複数の電極は、絶縁ゴムに導電性を有する添加物を添加した導電ゴムを金属芯線に被覆したものであることが好ましい。
前記弾性絶縁部材は、前記絶縁ゴムからなることが好ましい。
前記圧力印加面の横断面視における一部に前記圧力印加面の横断面視における幅よりも幅が狭い凸部を設けても良い。
前記凸部は、前記圧力印加面の一部であってもよい。
前記凸部は、隣り合う前記電極間の略中線上の前記圧力印加面の一部に設けられることが好ましい。
前記感圧センサは、長手方向に延びるコード状であっても良い。
前記感圧センサは、横断面視における幅方向に幅広であるシート状であっても良い。
本発明によれば、感圧センサの圧力印加面に対して複数の電極を略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列させる構造をとっているので、薄型化が可能であり、更には低コストを可能にするべく電極の使用量を低減させることが可能な感圧センサを提供することが可能となる。
本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11の横断面図。 本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11の動作を説明する説明図。 本発明の好適な第二の実施形態に係る感圧センサ21の動作を説明する説明図。 本発明の好適な第三の実施形態に係る感圧センサ31の横断面図。 本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41の横断面図。 本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41の変形形態41’の横断面図。 本発明の感圧センサの変形形態に係る感圧センサ61の横断面図。 従来の感圧センサ51の横断面図。
以下、本発明の好適な実施形態に関し、添付図に従って説明する。
(1)第一の実施形態
(感圧センサ11の構成)
図1は、本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11の横断面図である。
本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11は、例えば、電動式スライドドア等の閉動作の際に閉じる側の端部に設けられ、人体が接触し押圧することによる圧力を感知することよって人体の挟み込みの防止に寄与することが可能な感圧センサ11であって、図1に図示するように、外周面の一部であって圧力が印加される圧力印加面15を有する筒状の弾性絶縁部材14を備えた感圧センサ11において、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から遠い面に設けられ、圧力印加面15に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された複数の電極12と、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から近い面に複数の電極12に対向するように設けられた一又は複数の静電容量変化部材としての高誘電率部材13と、を有し、高誘電率部材13は、圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う電極12間に介在するように移動し、その移動に伴い電極12間の静電容量を変化させることを特徴とする感圧センサ11を提供するものである。
詳細について以下に述べる。
電極12は、本実施形態において2本用いた。その2本の電極12は、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から遠い面(図1でいえば、弾性絶縁部材14の内周面のうち下面)に設けられ、圧力印加面15に対して略平行方向に3.0mmの距離をもってそれぞれ離間して整列される。電極12は、φ0.127mmのすずメッキ軟銅線を7本撚り合わせた金属芯線の外周を導電ゴムで被覆したものを用いた。電極12は、外径はφ1.0mmとした。本実施形態において、電極12を被覆する導電ゴムとしては、絶縁ゴムに導電性カーボンの導電性を有する添加物を添加したものを用いたが、絶縁ゴムに金や銀等を添加したものを用いても良い。このように、電極12として金属芯線の外周に導電ゴムを被覆したものを用いることで、端末処理の際、電極12の端末部における導電ゴムを剥ぎ取り、金属芯線を露出させることで、図示しない端末機器への信頼性の良い接続が簡易になるという利点がある。また、電極12として金属芯線の外周に導電ゴムを被覆したものを用いることにより、弾性絶縁部材14と電極12の接着性が良くなる。これは、後述するが本実施形態において、弾性絶縁部材14は、導電ゴムに用いたものと同じ絶縁ゴム用いたため、電極12における絶縁ゴムと弾性絶縁部材14の整合性が良くなるためである。本実施形態においては、電極12は金属芯線に導電ゴムを被覆したものを用いたが、電極12として金属芯線や導電ゴムのみのもの等を用いても良い。また電極12は横断面形状で円形状のものを用いたが、矩形状等のものであっても良い。
高誘電率部材13とは、高誘電率を有し、圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う電極12間に介在するように移動し、その移動に伴い電極12間の静電容量を変化させる部材のことである。高誘電率部材13は、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から近い面(図1でいえば、弾性絶縁部材14の内周面のうち上面)に設けられる。また、高誘電率部材13は、内周面の一部であって2本の電極12が設けられている面と1.0mmの距離を隔てて、2本の電極12に対向するように設けられる。電極12の外径は上述したようにφ1.0mmであるので、後述する弾性絶縁部材14の内周部の横断面視における縦方向の厚さに高誘電率部材13の厚さと電極12の外径以外は考慮しなくてよい。従って、図8に図示する従来の感圧センサ51のように、圧力が印加される前において一対の電極52を圧力印加面56に対して垂直方向に離間しておくための空間は必要なく、感圧センサ11の薄型化に寄与することが可能である。高誘電率部材13は、絶縁ゴムに高誘電率を有するセラミックを混ぜ込んだもの等を用いれば良く、本実施形態においては、絶縁ゴムにチタン酸バリウムを混ぜ込んだものを用いた。高誘電率部材13の横断面視における幅(図1における横方向の長さ)は、2本の電極12間の距離3.0mmよりも幅の長さを短くすることが好ましく、本実施形態においては2.7mmとした。また、高誘電率部材13の厚さは、1.0mmとした。高誘電率部材13の幅の長さを隣り合う2本の電極12間の距離の長さより狭くすることにより、高誘電率部材13の全部が隣り合う2本の電極12間に介在することが可能となる。これにより、隣り合う2本の電極12間の静電容量の変化範囲を大きくすることができ、より感度の良い感圧センサ11の提供が可能となる。
弾性絶縁部材14は、筒状であり、その内周面側には、図1に図示するように電極12と高誘電率部材13を上記の配置で一体に保持している。弾性絶縁部材14の内周部の寸法は、図1における縦方向の長さ(厚さ)を2.0mmとし、横方向の長さ(幅)を5.0mmとし、弾性絶縁部材14の厚さは0.7mmとした。感圧センサ11は圧力印加面15に圧力が印加されて変形するが、圧力が除かれた後でも感圧センサ11が変形したままでは、センサとしての役割を果たさなくなるため、感圧センサ11は、弾性絶縁部材14のように弾性を有する部材で成型する必要がある。本実施形態においては、弾性絶縁部材14を絶縁ゴムからなるものとした。
なお、本実施形態における、「圧力印加面15に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された複数の電極12」とは、複数の電極12が圧力印加面15の形状と略平行に整列されるという意味ではない。例えば、圧力印加面15が複数の電極12が整列された方向に対して傾いていたり、また、圧力印加面15の形状が凸凹形状であったり、凸曲面形状や凹曲面形状等であっても良い。
また、本実施形態において、電極12を弾性絶縁部材14の内周面のうち下面に設けるものとしたが、電極12を弾性絶縁部材14の内周面のうち側面(図1でいえば、弾性絶縁部材14の内周面のうち右の面と左の面)に圧力印加面15に対して略平行に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列させるように設けても良い。即ち、電極12は、弾性絶縁部材14の内周面のうち下面に接させずに、圧力印加面15に対して略平行に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列させるように設けても良い。
なお、本実施形態に係る感圧センサ11は、長手方向に伸びるコード状のものであっても良い。ここで、長手方向とは、図1における横方向と縦方向が形成する面に交叉する方向である。
以上の構成による感圧センサ11の電極12及び高誘電率部材13の横断面の断面積の合計は、約4.3mm2であった。
(感圧センサ11と従来の感圧センサ51の電極の使用量に関する比較)
ここで、本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11の電極12及び高誘電率部材13と、従来の感圧センサ51の電極52の使用量を比較する。
従来の感圧センサ51は、図8に図示するように、圧力印加面56に対して垂直方向に所定の間隔をもって対向する一対の電極52と、一対の電極52を一体に取り囲む弾性絶縁部材55を有するものである。比較に用いる従来の感圧センサ51は第一の実施形態に係る感圧センサ11の横断面視で同様の寸法にした。詳しくは、φ0.127mmのすずめっき軟銅線を7本撚り合わせた金属芯線53に、導電ゴム54を被覆して横断面形状が矩形状である一枚の板状とし、厚さが1.0mm、幅が4.7mmの電極52を作製した。その電極52を2枚用意し、一対の電極52として互いに0.8mmの距離をもって離間して保持しておくために、内周部の横断面視における厚さが2.8mm、内周部の横断面視における幅が5.0mm、それ自体の厚さが0.7mmの弾性絶縁部材55で一体成形した。このとき用いるそれぞれの部材の材料は、第一の実施形態に係る感圧センサ11と同様のものとする。
以上のような構成により作製された従来の感圧センサ51の電極52の断面積の合計は約9.4mm2となった。一方、感圧センサ11の電極12及び高誘電率部材13の合計は、上述したように約4.3mm2であった。よって、本実施形態に係る感圧センサ11に使用する電極12及び高誘電率部材13は、従来の感圧センサ51に使用する電極52よりも1/2程度少なくすることができる。従って、本発明によれば、低コスト化を可能にするべく電極12の使用量を低減させることが可能な感圧センサ11の提供が可能となる。
(感圧センサ11の動作)
次に、以上の構成のような感圧センサ11の動作について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の好適な第一の実施形態に係る感圧センサ11の動作を説明する説明図である。
まず、感圧センサ11の圧力が印加される圧力印加面15に圧力が印加されていないときは、図1に図示するように、また上記記載のように、高誘電率部材13は、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって2本の電極12が設けられている面と1.0mmの距離を隔てられている。このとき、高誘電率部材13は、隣り合う電極12間に介在していない。このときの2本の電極12間の静電容量を、図2(a)に図示するようにC1とする。
次に感圧センサ11の圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されたとき、図2(b)に図示するように、高誘電率部材13が図2(b)における下方向へ移動する。このとき、高誘電率部材13の一部が隣り合う電極12間に介在する。隣り合う電極12間に高誘電率部材13が一部ながら介在しているので、隣り合う電極12間の静電容量はC1からC2へと増大する。
次に感圧センサ11の圧力印加面15に更に所定の大きさ以上の圧力が印加されたとき、図2(c)に図示するように、高誘電率部材13が図2(c)における下方向へ更に移動する。このとき、高誘電率部材13の全部が隣り合う電極12間に介在し、隣り合う電極12間の静電容量は最大となり、C2からC3へと増大する。実際にφ4.0mmの棒で、感圧センサ11の圧力印加面15に圧力を印加すると、高誘電率部材13が隣り合う電極12間に入り込み、静電容量が変化するのが確認できた。
以上のような動作により、感圧センサ11は、隣り合う電極12間の静電容量の変化を感知することにより、圧力を感知することができる。
以上により、感圧センサ11は、電極12の外径及び高誘電率部材13の厚さの和のみの厚さで動作(圧力の感知)可能であるので、薄型化が可能な感圧センサ11の提供が可能となる。
(2)第二の実施形態
次に本発明の好適な第二の実施形態の構成及び動作について、添付図に従って説明する。
図3は、本発明の好適な第二の実施形態に係る感圧センサ21の動作を説明する説明図である。
本発明の好適な第二の実施形態は、図3に図示するように、構成自体は第一の実施形態と同様であるが、静電容量変化部材として高誘電率部材13の代わりに導電部材23を用いたものである。
ここで、導電部材23とは、導電性を有し、圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う電極12間に介在するように移動し、その移動に伴い電極12間の静電容量を変化させる部材のことである。
本実施形態において、導電部材23として、絶縁ゴムに導電性のカーボンを混ぜん込んだものを用いたが、導電部材23として、金や銀等を添加したものを用いても良い。導電部材23の寸法は、横断面視で、厚さ1.0mm、幅2.7mmとした。
次に、本実施形態に係る感圧センサ21の動作について、図3を用いて説明する。まず、図3(a)に図示するように、感圧センサ21に圧力が加わっておらず導電部材23が隣り合う電極12間に介在していないときは、第一の実施形態同様隣り合う電極12間の静電容量はC1である。
その後、所定の大きさの圧力が印加されて導電部材23が図3(b)における下方向へ移動し、例えば、図3(b)に図示するように導電部材23の全部が隣り合う電極12間に介在する場合、電極12間の静電容量はC1からC3’へと変化する。なお、本実施形態における隣り合う電極12間の静電容量は、図3(b)における左側の電極12と導電部材23の横断面視における幅方向の左側端部間の静電容量C3’aと、図3(b)における右側の電極12と導電部材23の横断面視における右側端部間の静電容量C3’bとの合成容量C3’として表される。図3における感圧センサ21は、上記のようにC3’aとC3’bの合成容量C3’の変化を感知することにより、圧力を感知するものである。
(3)第三の実施形態
次に、本発明の好適な第三の実施形態に係る感圧センサ31に関し、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の好適な第三の実施形態に係る感圧センサ31の横断面図である。
本発明の好適な第三の実施形態に係る感圧センサ31は、第一の実施形態に係る感圧センサ11と構成はほぼ同様であるが、図4に図示するように、圧力印加面15の横断面視における一部に圧力印加面15の横断面視における幅(図4いえば、横方向)よりも幅が狭い凸部40を設けたことを特徴とする感圧センサ31である。凸部40は、隣り合う電極12間の略中線上の圧力印加面15の横断面視における一部に設けられることが好ましい。本実施形態においては、凸部40の幅を横断面視における幅を1.0mm、高さを1.0mmとした。また、感圧センサ31が長手方向に延びるコード状のものである場合、凸部40は、感圧センサ31の全長に亘って延びるものであれば良いが、感圧センサ31の全長に亘って延びるものでなくとも、途中で長手方向において凸部40が途切れる部分があっても良い。
なお、凸部40は、本実施形態においては、圧力印加面15の一部に別部材として設けるものとしたが、凸部40は、圧力印加面15の一部であってもよい。
以上の構成により、より感度の良い感圧センサ31の提供が可能となる。詳しくは、圧力印加面15に圧力印加面15の幅よりも幅が狭い凸部40を設けることにより、感圧センサ31(圧力印加面15)に実質的に圧力が印加される面積が小さくなる。その結果、より小さな圧力で所望の静電容量を得ることができるため、圧力を感知する感度が良くなる。実際に、φ4.0mmの棒で感圧センサ31長手方向と垂直に圧力を印加したところ、隣り合う電極12間に高誘電率部材13が入り込み、静電容量が変化した。このとき、第一の実施形態における同様の実験と比較して、同じ静電容量変化を得るための圧力が2/3と小さくなったのが確認できた。
(4)第四の実施形態
次に本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41に関し、図5を用いて説明する。
図5は、本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41の横断面図である。
本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41は、図5に図示するように、外周面の一部であって圧力が印加される圧力印加面15を有する筒状の弾性絶縁部材14を備えた感圧センサ41において、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から遠い面に設けられ、圧力印加面15に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された3本の電極12と、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から近い面に3本の電極12に対向するように設けられた2つの静電容量変化部材としての高誘電率部材13と、を有し、高誘電率部材13は、圧力印加面15に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う電極12間に介在するように移動し、その移動に伴い電極12間の静電容量を変化させることを特徴とする感圧センサ41を提供するものである。
本実施形態に係る感圧センサ41は、電極12を3本用いたものである。本実施形態における電極12は第一の実施形態と同様のものを用い、また外径も同様にφ1.0mmとした。この3本の電極12は、弾性絶縁部材14の内周面の一部であって圧力印加面15から遠い面(図5でいえば、弾性絶縁部材14の内周面のうち下面)に設けられ、圧力印加面15に対して略平行方向に2.5mmの距離をもってそれぞれ離間して整列させた。
高誘電率部材13は2つ用い、その寸法を横断面視における幅を2.3mm、厚さを1.0mmとした。本実施形態において、静電容量変化部材として、高誘電率部材13を用いたが、導電部材23であってもよい。
弾性絶縁部材14は、その内周面側に、図5に図示するように3本の電極12と2つの高誘電率部材13を上記の配置で一体に保持している。弾性絶縁部材14の内周部の寸法は、横断面視における厚さを2.0mmとし、幅を8.0mmとし、弾性絶縁部材14の厚さは0.7mmとした。
感圧センサ41の静電容量は、図5における左側の電極12と中央の電極12間の静電容量C1’と、中央の電極12と右側の電極12間の静電容量C2’との合成容量C1+2で表される。このときの感圧センサ41の動作は、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様であるが、本実施形態に係る感圧センサ41によれば、横断面視における幅方向において幅広にでき、広範囲において圧力の感知を可能とすることができるという利点がある。また、本実施形態に係る感圧センサ41によれば、C1’、C2’別々の圧力を感知することが可能であるので、圧力印加面15のうち圧力が印加された位置を認識できるという利点がある。本実施形態おいては、横断面視において幅広であって、長手方向に延びるシート状の感圧センサの提供も可能となる。
なお、本実施形態において、電極12は3本用いたが、この本数に限らず3本以上であってもよく、その際高誘電率部材13は電極12の本数よりも1つ少なく設ければ良い。
上記の構成による感圧センサ41に使用する電極12及び高誘電率部材13の使用量は、3本の電極12と2つの高誘電率部材13合計で約7.4mm2であった。感圧センサ41は、横断面視における幅方向において幅広にでき、広範囲において圧力の感知が可能となりながらも、感圧センサ41に使用する電極12及び高誘電率部材13の使用量は従来の感圧センサ51に使用する電極52よりも少なくてよい。
(感圧センサ41の変形形態)
本発明の好適な第四の実施形態に係る感圧センサ41の変形形態41’に関し、図6を用いて説明する。
本変形形態は、図6に図示するように、感圧センサ41の弾性絶縁部材14の圧力が加えられる圧力印加面15の横断面視における一部に圧力印加面15の横断面視における幅よりも幅が狭い凸部40を2つ設けたことを特徴とする感圧センサ41’である。本変形形態において、凸部40は、図6における左側の電極12と中央の電極12の略中線上の圧力印加面15の横断面視における一部、中央の電極12と右側の電極12の略中線上の圧力印加面15の横断面視における一部にそれぞれ設けられる。この凸部40を設けた以外は、感圧センサ41と同様の構成である。本実施形態においては、第三の実施形態同様、凸部40の幅を1.0mm、高さを1.0mmとした。このような構成とすることにより、第三の実施形態と同様の効果を奏する。
(5)本発明の感圧センサの変形形態
次に本発明の感圧センサの変形形態に係る感圧センサ61について、添付図に従って説明する。図7は、本発明の感圧センサの変形形態に係る感圧センサ61の横断面図である。感圧センサ61の構成要素自体は第一の実施形態と同様であるが、感圧センサ61に用いられる高誘電率部材63の横断面の形状が異なり、更には高誘電率部材63の幅が隣り合う電極12間の距離の長さよりも長い。本変形形態においては、高誘電率部材63の横断面の形状を略二等辺三角形状のものとした。隣り合う電極12間に高誘電率部材63の一部が介在するときに、圧力を感知するために十分な静電容量を得ることができれば、上記の形状のような形状やその他様々な横断面の形状に変化しても良い。また、隣り合う電極12間に高誘電率部材63の一部のみが介在するときにでも圧力を感知するために十分な静電容量を得ることができれば、高誘電率部材63の幅は隣り合う電極12間の距離の長さよりも小さくなくても良い。
静電容量変化部材は、高誘電率部材63でなく、導電部材であってもよい。
以上により、本発明によれば、薄型化が可能であり、且つ低コストを可能にするべく電極の使用量を低減させることが可能な感圧センサを提供することが可能となる。
11、21、31、41、41’、61 感圧センサ
12 電極
13、63 高誘電率部材(静電容量変化部材)
14 弾性絶縁部材
15 圧力印加面
23 導電部材(静電容量変化部材)
40 凸部

Claims (9)

  1. 外周面の一部であって圧力が印加される圧力印加面を有する筒状の弾性絶縁部材を備えた感圧センサにおいて、
    前記弾性絶縁部材の内周面の一部であって前記圧力印加面から遠い面に設けられ、且つ前記圧力印加面に対して略平行方向に所定の距離をもってそれぞれ離間して整列された複数の電極と、
    前記弾性絶縁部材の内周面の一部であって前記圧力印加面から近い面に前記複数の電極に対向するように設けられる一又は複数の静電容量変化部材と、
    を有し、
    前記静電容量変化部材は、
    前記圧力印加面に所定の大きさの圧力が印加されると、少なくとも、その一部が隣り合う前記電極間に介在するように移動し、該移動に伴い前記電極間の静電容量を変化させることを特徴とする感圧センサ。
  2. 前記静電容量変化部材の横断面視における幅が隣り合う前記電極間の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1記載の感圧センサ。
  3. 前記複数の電極は、絶縁ゴムに導電性を有する添加物を添加した導電ゴムを金属芯線に被覆したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感圧センサ。
  4. 前記弾性絶縁部材は、前記絶縁ゴムからなることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の感圧センサ。
  5. 前記圧力印加面の横断面視における一部に前記圧力印加面の横断面視における幅よりも幅が狭い凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の感圧センサ。
  6. 前記凸部は、前記圧力印加面の一部であることを特徴とする請求項5記載の感圧センサ。
  7. 前記凸部は、隣り合う前記電極間の略中線上の前記圧力印加面の一部に設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の感圧センサ。
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載の感圧センサは、長手方向に延びるコード状であることを特徴とする感圧センサ。
  9. 請求項8に記載の感圧センサは、横断面視における幅方向に幅広であるシート状であることを特徴とする感圧センサ。
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