JP5022636B2 - フィルムロールのトリミング方法及びトリミング装置 - Google Patents

フィルムロールのトリミング方法及びトリミング装置 Download PDF

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Description

この発明は、回転保持されたフィルムロールの切除面に対してフィルム切断刃を配置して該フィルムロールを切断する方法及び装置に関し、特に、フィルム切断刃の切込深さを一定に制御するフィルムロールのトリミング方法及びトリミング装置に関する。
合成樹脂フィルムを紙管に巻装してロール状にしたフィルムロール(原反)は、ユーザの要望により所定幅にトリミングされる場合がある。この種のフィルムロールを比較的簡易にトリミングする装置としては、例えば、図8に示すトリミング装置100が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このトリミング装置100は、機台111と、フィルムロールRの紙管Pに挿通されて該フィルムロールRと一体に固定される軸部材120と、前記軸部材120を前記機台111に着脱自在に保持して前記フィルムロールを所定速度で回転させる軸駆動部130と、前記フィルムロールRの切除面F1に対して所定の圧力で圧接可能なように前記機台111に配置されたフィルム切断アーム部140と、前記フィルムロールRの切断端面と刃部側面が接しないように所定角度をもって前記フィルム切断アーム部140に自由回転自在に保持されたフィルム切断刃150と、前記紙管Pに対して所定の圧力で圧接可能なように前記機台111に配置された紙管切断アーム部160と、前記紙管切断アーム部160に自由回転自在に保持された紙管切断刃170と、前記フィルム切断刃150によって切除された余剰フィルムF2を巻き取る余剰フィルム巻取部180とを有する。図において、符号112,113は余剰フィルムF2のガイドローラ、114は余剰フィルムF2のガイドリング、Fは合成樹脂フィルムである。
上記トリミング装置100では、フィルム切断刃150が、フィルムロールRの切断端面と刃部側面が接しないように所定角度をもってフィルム切断アーム部140に自由回転自在に保持されているため、フィルムロールRの切断端面の融着がなくなり、正確な寸法での切断が可能となる。
ところで、フィルムロールRは、フィルムが圧迫されている中心部付近ほど巻きの状態が堅く切断しにくくなっている。そのため、フィルム切断アーム部140による切除面F1に対する圧力が一定であった場合には、フィルムロールRの中心部から遠い位置ほど前記フィルム切断アーム部140の圧力が過剰にかかってフィルム切断刃150が切除面に深く入り、近い位置ほど前記フィルム切断アーム部140の圧力が足りずフィルム切断刃150が切除面に入りにくくなり、前記フィルム切断刃150が切除面に食い込みすぎたりフィルムの切除ができない等の不具合が生じて、余剰フィルムの巻き取り時に該余剰フィルムF2が切れて作業が中断する等、切断作業の実施に支障をきたすことがあった。
上記の問題に対し、従来のトリミング装置100では、フィルム切断アーム部140に圧力調節が可能な圧力調節手段を設け、切断時におけるフィルムロールRの堅さに応じて前記圧力を適宜調節するように構成される。しかしながら、従来のトリミング装置100は、作業者がフィルムロールRの切断状況を目視によって監視しつつ前記圧力調節を手動で操作する必要があるため、前記圧力の大まかな調節は可能であっても常時適切な圧力を安定して加えることが困難である。そのため、フィルム切断刃150の切除面F1に対する切込深さが一定とならず、該フィルムロールRの切断面にむらができたり、前記軸部材120に固定された余剰フィルムF2の表面部分がずれて、余剰フィルムF2が切れて適切な巻き取りが困難となる等の問題があった。
特開平2005−297092号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、作業者がフィルム切断刃の切込深さの監視や調節をすることなく、前記切込深さを一定に制御することができるフィルムロールのトリミング方法及びトリミング装置を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、回転保持されたフィルムロール(R)の切除面に対してフィルム切断刃(30)を配置して該フィルムロールを切断するに際して、前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)が、フィルムロールの切除面の位置とフィルム切断刃の位置の検知によって予め設定された所定の値となるように、当該フィルム切断刃の位置を変化させて切断することを特徴とするフィルムロールのトリミング方法に係る。
請求項の発明は、前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われる請求項に記載のフィルムロールのトリミング方法に係る。
請求項の発明は、機台(11)と、前記機台にフィルムロール(R)を回転保持するロール保持部(20)と、前記ロール保持部に保持されたフィルムロール(R)の切除面を切除するフィルム切断刃(30)と、前記フィルム切断刃を前記フィルムロールの切除面に対して進退自在に保持する切断刃保持部(40)と、前記ロール保持部に保持されたフィルムロールの切除面の位置を検知するロール切除面位置検知用センサー(70)と、前記フィルム切断刃の前記フィルム切除面に対する位置を検知する切断刃位置検知用センサー(75)と、前記ロール切除面位置検知用センサー及び切断刃位置検知用センサーの検知信号に基づいて、前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)を予め設定された所定の値となるように、前記切断刃保持部に対して位置変化信号を発する制御部(80)とを備えたことを特徴とするフィルムロールのトリミング装置に係る。
請求項の発明は、前記切断刃保持部がシリンダ装置を含み、前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われる請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置に係る。
請求項の発明は、前記フィルム切断刃が、その刃部側面とフィルムロールの切断端面とが接しないように外側へ所定角度傾斜して配置されている請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置に係る。
請求項の発明は、前記フィルムロールの中芯部の紙管を切断する紙管切断刃及び前記紙管切断刃を保持する紙管切断アーム部が設けられいて、前記制御部は、前記ロール切除面位置検知用センサーによって測定された距離が所定値となった際に前記測定距離が所定時間変化しなかったことに応じて前記紙管切断アーム部の移動位置を変化させるように構成されている請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置に係る。
請求項1の発明に係るフィルムロールのトリミング方法によれば、回転保持されたフィルムロール(R)の切除面に対してフィルム切断刃(30)を配置して該フィルムロールを切断するに際して、前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)が、フィルムロールの切除面の位置とフィルム切断刃の位置の検知によって予め設定された所定の値となるように、当該フィルム切断刃の位置を変化させて切断するため、前記フィルム切断刃の切込深さを正確に検知することができて、作業者が調整することなくフィルム切断刃の切込深さを一定に制御することができ、極めて効果的にフィルムロールの切断作業を実施することができる。
請求項の発明によれば、請求項において、前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われるため、前記フィルム切断刃の位置変化を容易かつ簡易に制御することができる。
請求項の発明に係るフィルムロールのトリミング装置によれば、機台(11)と、前記機台にフィルムロール(R)を回転保持するロール保持部(20)と、前記ロール保持部に保持されたフィルムロール(R)の切除面を切除するフィルム切断刃(30)と、前記フィルム切断刃を前記フィルムロールの切除面に対して進退自在に保持する切断刃保持部(40)と、前記ロール保持部に保持されたフィルムロールの切除面の位置を検知するロール切除面位置検知用センサー(70)と、前記フィルム切断刃の前記フィルム切除面に対する位置を検知する切断刃位置検知用センサー(75)と、前記ロール切除面位置検知用センサー及び切断刃位置検知用センサーの検知信号に基づいて、前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)を予め設定された所定の値となるように、前記切断刃保持部に対して位置変化信号を発する制御部(80)とを備えたため、作業者が調整することなくフィルム切断刃の切込深さを一定に制御することが可能なフィルムロールのトリミング装置を提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項において、前記切断刃保持部がシリンダ装置を含み、前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われるため、フィルム切断刃の位置変化を簡易かつ容易に制御することができる。
請求項の発明によれば、請求項において、前記フィルム切断刃が、その刃部側面とフィルムロールの切断端面とが接しないように外側へ所定角度傾斜して配置されているため、フィルムロールの切断時に切断端面の融着を防止することができる。
請求項の発明によれば、請求項において、前記フィルムロールの中芯部の紙管を切断する紙管切断刃及び前記紙管切断刃を保持する紙管切断アーム部が設けられいて、前記制御部は、前記ロール切除面位置検知用センサーによって測定された距離が所定値となった際に前記測定距離が所定時間変化しなかったことに応じて前記紙管切断アーム部の移動位置を変化させるように構成されているため、紙管の切断作業を自動的に開始することが可能となり、作業効率をより向上させることができる。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明のトリミング装置の一実施例を表す概略図、図2は図1のトリミング装置の制御部による制御機構を表した概略図、図3は切断刃保持部及び紙管切断アーム部の作動を表す側面図、図4はフィルムロールの切断状態を示す要部の上面図、図5は紙管の切断状態を示す要部の上面図、図6は切断刃位置検知用センサーの概略図、図7はフィルム切断刃の位置とロール切除面位置検知用センサーによる測定距離の変化の関係を表したグラフである。
図1及び図2に図示したフィルムロールRのトリミング装置10は、合成樹脂フィルムFが紙管Pに巻装されたフィルムロールRを回転保持し、前記フィルムロールRの縁部を所定幅に切断するものである。このトリミング装置10において、符号30はフィルム切断刃、40は切断刃保持部、45はフィルム切断刃30に接続された切断刃保持部40のシリンダ装置、70はロール切除面位置検知用センサー、75は切断刃位置検知用センサーを表す。
このトリミング装置10は回転保持されたフィルムロールRの切除面F1に対してフィルム切断刃30を配置して該フィルムロールRを切断するに際して、前記フィルムロールRの切除面F1に対するフィルム切断刃30の切込深さcを予め設定された所定の値となるように、当該フィルム切断刃30の位置を変化させて切断するように構成したものである。
また、このトリミング装置10ではフィルム切断刃30の切込深さcが、フィルムロールRの切除面F1の位置fとフィルム切断刃30の位置tの検知によってなされる。
さらに、このトリミング装置10ではフィルム切断刃30の位置変化が当該フィルム切断刃30に接続されたシリンダ装置45への圧力の制御によって行われる。
以下、上記フィルムロールRのトリミング方法の好ましい実施例を、トリミング装置10とともに具体的に説明する。図示したフィルムロールRのトリミング装置10は、機台11と、ロール保持部20と、フィルム切断刃30と、切断刃保持部40と、紙管切断刃50と、紙管切断アーム部60と、ロール切除面位置検知用センサー70と、切断刃位置検知用センサー75と、制御部80と、余剰フィルム巻取部90とを備える。図において、符号12は余剰フィルムF2のガイドローラ、rはフィルムロールRの切除面F1までの半径である。
ロール保持部20は、機台11にフィルムロールRを回転保持するものである。実施例のロール保持部20は、フィルムロールRの紙管Pに挿通してその内側から一体に固定する軸部材21と、該軸部材21を回転駆動させる駆動装置25とを備える。この駆動装置25は、歯車等を介してモーター等の公知の駆動手段によって前記軸部材21をフィルムロールRとともに回転させるものである。また、このロール保持部20は、フィルムロールRの軸方向に移動可能なレール部材22を有しており、前記レール部材に沿って適宜移動させることによってフィルムロールRの切断位置が調節可能に構成される。なお、フィルムロールRを回転保持したロール保持部20を適宜移動させて切断位置の調節を行うため、後述するフィルム切断刃30において切断位置の調節が不要となって、フィル切断刃30の切断中での切断位置のズレを防止することができる。
フィルム切断刃30は、ロール保持部20に保持されたフィルムロールRの切除面F1を切除するものである。フィルム切断刃30は、図1ないし図4に示すように、片刃で自由回転自在に構成された円形刃からなりその刃部側面31とフィルムロールRの切断端面R1とが接しないように外側へ所定角度θ傾斜して配置することが好ましく勧められる。このように構成することにより、フィルムロールRの切断時に切断端面R1の摩擦熱によるフィルム同士の融着を防止することができる。なお、フィルム切断刃30を傾斜させる所定角度θは、切断するフィルムの材質に応じて適宜に設定される。
切断刃保持部40は、図1ないし図4に示すように、フィルム切断刃30を前記フィルムロールRの切除面に対して進退自在に保持するものである。この切断刃保持部40では、モーター等の適宜の駆動装置を用いてフィルム切断刃30を進退させることが可能であるが、経済的な観点から、フィルム切断刃30に接続されたシリンダ装置45を用いることが好ましい。図において、符号41はフィルム切断刃の保持部材、42はシリンダ装置45によって進退するアーム部材、46はシリンダ装置45の圧力弁を表す。
紙管切断刃50は、フィルムロールRの中芯部Oの紙管Pを切断するものである。この紙管切断刃50は、図1〜図3,図5に示すように、両刃で自由回転自在に構成された円形刃からなる。また、この紙管切断刃50は、刃部側面51がフィルムロールRの切断端面R1に対してわずかな隙間eを開けて配置される。このように、両刃の円形刃を用いることにより、紙管Pの切断時に該紙管Pの切断屑の発生を抑制することができるとともに、紙管Pの切断面を水平にすることができる。なお、図において符号P1は残った紙管、P2は紙管Pの不要部分である。
紙管切断アーム部60は、図1〜図3、図5に示すように、紙管切断刃50を保持するものであって、フィルムロールRの紙管Pに対して前記紙管切断刃50を進退させるように構成される。この紙管切断アーム部60は、前記切断刃保持部40と同様にシリンダ装置65を用いて紙管切断刃50を進退させるように構成される。図において、符号61は紙管切断刃の保持部材、62はシリンダ装置65によって進退するアーム部材、66はシリンダ装置65の圧力弁を表す。
ロール切除面位置検知用センサー70は、図2に示すように、フィルムロールRの中芯部Oから所定距離L離れた位置に配置され、ロール保持部20に保持されたフィルムロールRの切除面F1の位置fを検知するものである。このロール切除面位置検知用センサー70としては、公知の距離センサーが用いられ、図示のように、該ロール切除面位置検知用センサー70からフィルムロールRの切除面F1までの距離dを測定するように構成される。
切断刃位置検知用センサー75は、フィルム切断刃30の前記フィルム切除面F1に対する位置tを検知するものである。この切断刃位置検知用センサー75としては、公知のロータリーエンコーダーが用いられる。ロータリーエンコーダーである切断刃位置検知用センサー75は、図6に示すように、歯車からなる回転部材76の歯部77が切断刃保持部40のシリンダ装置45の係合部47と係合して配置され、前記シリンダ装置45が作動して前記係合部47が切断刃保持部40の前記アーム部材42とともに前進した際に当該センサー75の回転部材76の回転が検知されて、予め設定された前記回転部材76の回転に応じたフィルム切断刃30の位置に基づいてフィルム切断刃30の位置tを検知するように構成される。
制御部80は、ロール切除面位置検知用センサー70及び切断刃位置検知用センサー75の検知信号に基づいて、フィルムロールRの切除面F1に対するフィルム切断刃30の切込深さcを予め設定された所定の値となるように、切断刃保持部40に対して位置変化信号を発するものである。実施例の制御部80では、図2に示すように、フィルムロールRの中芯部Oからロール切除面位置検知用センサー70までの距離Lと前記ロール切除面位置検知用センサー70によって測定された切除面F1までの距離dに基づいてフィルムロールRの切除面F1までの半径rが算出される。さらに、切断刃位置検知用センサー75によって検知されたフィルム切断刃30の先端位置tに基づいてフィルムロールRの中芯部Oから前記先端位置tまでの距離sが算出される。そして、前記半径r及び前記先端位置tまでの距離sに基づいてフィルム切断刃30のフィルムロールRの切除面F1に対する切込深さcが算出され、該切込深さcを予め設定された切込深さ(この例では約4mm)とするように位置変化信号が発せられる。
この制御部80ではフィルム切断刃30の位置変化を当該フィルム切断刃30に接続されたシリンダ装置45への圧力制御によって行うように構成される。実施例では、切込深さcを予め設定された切込深さとするための前記位置変化信号をシリンダ装置45の圧力弁46に対して発するものであり、図7に示すように、ロール切除面位置検知用センサー70による測定距離dが所定量d1変化した際に、フィルム切断刃30の先端位置tを所定量t1変化させるように前記圧力弁46の圧力を制御する。その際、切除面F1におけるフィルムロールRの厚さに応じて、圧力弁46の加圧力が増減(切除面F1が中芯部Oから遠い場合は低い加圧力、近い場合は高い加圧力となるように制御)される。これにより、フィルム切断刃30の位置変化を簡易かつ容易に制御することができる。
また、この制御部80にあってはロール切除面位置検知用センサー70によって測定された距離dが所定値となった際に前記測定距離dが所定時間変化しなかったことに応じて前記紙管切断アーム部60の移動位置を変化させるように構成することが好ましい。実施例では、前記ロール切除面位置検知用センサー70の測定距離dが紙管Pまでの距離となった際に、前記測定距離dが約3秒変化しなかったことに応じて紙管切断アーム部60が作動して紙管Pの切断が開始される。すなわち、フィルムロールRの切断が終了して約3秒経過した時点で紙管切断アーム部60が作動するように構成される。また、上記の如く、フィルムロールRの切断終了から紙管切断アーム部60の作動までに約3秒の間隔を空けるのは、フィルムロールRのフィルムFの厚さが極めて薄く、前記センサー70から紙管Pまでの距離とフィルムロールRの切断が終了する直前での距離が近似することにより、単に測定距離dが紙管Pまでの距離となった時点で紙管切断アーム部60を作動させると、フィルムロールRの切断が完全に終了していない状態で紙管Pの切断が開始されるという不具合を回避するためである。このように構成することにより、紙管Pの切断作業を自動的に開始することが可能となり、作業効率が格段に向上する。なお、上記の如く紙管切断アーム部60の移動位置を変化させる際には、それに先立って切断刃保持部40の移動位置を変化させる(フィルムロールRからフィルム切断刃30を遠ざける)ことはいうまでもない。
余剰フィルム巻取部90は、フィルム切断刃30によって切除された余剰フィルムF2を巻き取るものであって、余剰フィルムF2の張力により上下動する張力調節部材91と、フィルムロールRの回転に連動して回転する巻取部材95とを有しており、前記巻取部材95が軸方向に揺動可能に構成されている。この余剰フィルム巻取部90では、フィルムロールRから切除された余剰フィルムF2が、張力調節部材91の上下のガイドローラー92,93を交互に経由して巻取部材95によって巻き取りが行われる。また、余剰フィルムF2の巻き取り時には、前記巻取部材95を軸方向に揺動させることにより、余剰フィルムF2の巻き取りに偏りが生じないようにすることができ、巻締まりの発生を防止することができる。さらに、余剰フィルムF2を巻き取り方向に対して直線的に巻き取るかたちとなるので、巻き取り時に余剰フィルムF2が切断される等の不具合を防止することができ、安定かつ確実に余剰フィルムF2の巻き取りを行うことができる。なお、図中の符号94は張力調節部材の張力を調節する錘(ウエート)、96は巻取部材95を揺動させる移動部材である。
次に、フィルムロールRのトリミング装置10の作動について説明する。まず、ロール保持部20の軸部材21でフィルムロールRを保持し、該ロール保持部20を軸方向に移動させて切断部分の位置決めを行う。切断部分の位置決め後、ロール保持部20の駆動部材25を作動させて軸部材21とともにフィルムロールRを回転させ、続いて、切断刃保持部40によってフィルム切断刃30をフィルムロールRの切除面F1に対して前進させ、前記フィルム切断刃30を切除面F1に圧接させた後、該フィルム切断刃30を切除面F1に対して所定の切込深さ(約4mm)で食い込ませてフィルムロールRの切断を開始する。
上記の如くフィルムロールRの切断が開始されて切除された余剰フィルムF2が巻取部90によって巻き取られると、フィルムロールRの切除面F1までの半径rが徐々に小さくなって、所定値(約4mm)で食い込んでいたフィルム切断刃30の切込深さcが変化する。その際、ロール切除面位置検知用センサー70と切断刃位置検知用センサー75によって検知されたフィルムロールRの切除面F1とフィルム切断刃30の位置に基づいて前記切込深さcが算出されており、図7に示すように、ロール切除面位置検知用センサー70による測定距離dが所定量d1変化した時点で、前記切込深さcを所定値(約4mm)とするように、制御部80から切断刃保持部40のシリンダ装置45(圧力弁46)に対して位置変化信号が発せられる。そして、前記位置変化信号に基づいてシリンダ装置(圧力弁46)の圧力が制御されてフィルム切断刃30の先端位置tが所定量t1変化し、前記切込深さcが所定値(約4mm)に維持される。以後、フィルムロールRの切除面F1までの半径rの変化に伴って、前記制御部80による切込深さcの制御が随時行われる。
また、切除面位置検知用センサー70による測定距離dが紙管Pまでの距離となってから約3秒間変化しない状態、すなわち、フィルムロールRの切断が完了すると、制御部80が切断刃保持部40のシリンダ装置45(圧力弁46)に対してフィルム切断刃30をフィルムロールRから遠ざけるように位置変化信号を発し、該位置変化信号に基づいて切断刃保持部40がフィルム切断刃30を後退させる。そして、それと同時に、前記制御部80が紙管切断アーム部60のシリンダ装置65(圧力弁66)に対して紙管切断刃50を紙管Pに対して圧接させるように位置変化信号を発し、紙管切断アーム部60が紙管切断刃50を前進させて紙管Pを切断し、当該フィルムロールRの切断作業が終了する。
なお、本発明のフィルムロールのトリミング方法及びその装置は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。
実施例のトリミング装置10では、フィルムロールRをロール保持部20で回転保持する際に、フィルムロールRの紙管Pに軸部材21を挿通させて内側から一体に固定するように構成したが、フィルムロールRの両端部側からそれぞれ軸部材を嵌挿させて該フィルムロールRの両端部において回転保持する公知のコアチャッキング方式によって構成してもよい。このようにコアチャッキング方式によってフィルムロールRを回転保持すれば、軸部材をフィルムロールRの紙管Pに挿通させる作業を軽減することができ、さらに、フィルムロールRの両端部側からそれぞれ軸部材を嵌挿させて保持することにより、フィルムロールRの回転時のハンチングを減少させることができる。
この発明のトリミング装置の一実施例を表す概略図である。 図1のトリミング装置の制御部による制御機構を表した概略図である。 切断刃保持部及び紙管切断アーム部の作動を表す側面図である。 フィルムロールの切断状態を示す要部の上面図である。 紙管の切断状態を示す要部の上面図である。 切断刃位置検知用センサーの概略図である。 フィルム切断刃の位置とロール切除面位置検知用センサーによる測定距離の変化の関係を表したグラフである。 従来のトリミング装置の概略図である。
10 トリミング装置
11 機台
12 ガイドロール
20 ロール保持部
30 フィルム切断刃
40 切断刃保持部
45 シリンダ装置
50 紙管切断刃
60 紙管切断アーム部
70 ロール切除面位置検知用センサー
75 切断刃位置検知用センサー
80 制御部
90 余剰フィルム巻取部
F 合成樹脂フィルム
F1 切除面
F2 余剰フィルム
P 紙管
R フィルムロール

Claims (6)

  1. 回転保持されたフィルムロール(R)の切除面に対してフィルム切断刃(30)を配置して該フィルムロールを切断するに際して、
    前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)が、フィルムロールの切除面の位置とフィルム切断刃の位置の検知によって予め設定された所定の値となるように、当該フィルム切断刃の位置を変化させて切断することを特徴とするフィルムロールのトリミング方法。
  2. 前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われる請求項に記載のフィルムロールのトリミング方法。
  3. 機台(11)と、
    前記機台にフィルムロール(R)を回転保持するロール保持部(20)と、
    前記ロール保持部に保持されたフィルムロール(R)の切除面を切除するフィルム切断刃(30)と、
    前記フィルム切断刃を前記フィルムロールの切除面に対して進退自在に保持する切断刃保持部(40)と、
    前記ロール保持部に保持されたフィルムロールの切除面の位置を検知するロール切除面位置検知用センサー(70)と、
    前記フィルム切断刃の前記フィルム切除面に対する位置を検知する切断刃位置検知用センサー(75)と、
    前記ロール切除面位置検知用センサー及び切断刃位置検知用センサーの検知信号に基づいて、前記フィルムロールの切除面に対する前記フィルム切断刃の切込深さ(c)を予め設定された所定の値となるように、前記切断刃保持部に対して位置変化信号を発する制御部(80)
    とを備えたことを特徴とするフィルムロールのトリミング装置。
  4. 前記切断刃保持部がシリンダ装置を含み、前記フィルム切断刃の位置変化が当該フィルム切断刃に接続されたシリンダ装置への圧力の制御によって行われる請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置。
  5. 前記フィルム切断刃が、その刃部側面とフィルムロールの切断端面とが接しないように外側へ所定角度傾斜して配置されている請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置。
  6. 前記フィルムロールの中芯部の紙管を切断する紙管切断刃及び前記紙管切断刃を保持する紙管切断アーム部が設けられいて、
    前記制御部は、前記ロール切除面位置検知用センサーによって測定された距離が所定値となった際に前記測定距離が所定時間変化しなかったことに応じて前記紙管切断アーム部の移動位置を変化させるように構成されている請求項に記載のフィルムロールのトリミング装置。
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