JP5022142B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料、洗剤、薬剤などの液体を収容する容器の口頸部に設けられ、容易に開閉することができる容器蓋に関する。
コーヒーや清涼飲料水などの容器の容器蓋には、容器蓋を開閉する際に、有底円筒体形状の周壁部に相当するいわゆるスカート壁に、上下方向に延びる線条の突部(縦リブ、業界ではナール、ローレットなどと呼ばれるが、本明細書ではナールという)が形成されている。この突部は、容器蓋を開閉するときに、指が滑らなくするために設けられている。
このような、ナールが形成されている容器蓋において、さらに指の引っ掛かりを向上させるために、スカート壁の上下方向へ延びる線条の突部について、突出高さの大きな突部(以下、大突部という)と突出高さの小さい突部(以下小突部という)の2種の突部を形成し、これらの大突部と小突部とを容器蓋のスカート壁の全周部へ周方向に向けて互い違いに並べ、容器蓋の開閉の際に、指の引っ掛かりを良くし、容器蓋の開閉性を向上させているものが下記の特許文献1に記載されている。
特開2001−354247号公報
容器蓋は省資源化、コストを下げるためにスカート壁の高さの低いものや容器蓋の径の小さいもの、あるいは容器のデザイン上から容器の口頸部の長さ短く、容器蓋のスカート壁が短いものが使用されることがある。このような場合、スカート壁の高さが低い容器蓋や径の小さい容器蓋では、握りの部分であるスカート壁の大きさが小さくなるので、握り面積が小さくなって、高さの大きな容器蓋や径の大きな容器蓋よりも強い力で開栓することになる。さらに、初期の開栓に大きな力を必要とするものは、開け難くなる傾向にある。
したがって、容器蓋の省資源化が達成できるのであれば、容器蓋の高さは高い方が望ましい。
特許文献1のように、大突部と小突部を交互に並べた状態では、大突部と小突部の高さの差が小さければ、指の引っ掛かり(開閉性)が悪くなる傾向にあり、大突部と小突部の高さの差が大きくなれば、容器蓋の開閉の際に、指の平に大突部の先端が食い込んで指が痛くなるような手触り感(触感性)を受けたりすることがある。
特に、タンパーエビデントバンド(不正開封防止バンド)が装着されている容器蓋は、ユーザが飲料商品などの購入後に初期に開栓するような場合、タンパーエビデントバンドの橋絡部を切断するので、通常の開栓時よりも負荷を必要とし、指先に突部が食い込むようになり、手触り感が悪くなる問題がある。
また、スカート壁の長さが短いと、開栓時にタンパーエビデントバンドを一緒に握ったまま容器蓋を開けようとすることもあり、開栓がし辛くなるという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、省資源化を達成するとともに開けやすく、開閉時における開閉性が良く手触り感を向上させる容器蓋を提供することを目的とする。
本発明の容器蓋は、上記目的を達成するために、天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状のスカート壁とを有し、前記スカート壁の外周壁部には、該外周壁部の外側に突出し前記スカート壁の上下方向に延在する滑り止め用スカート部ナールを前記スカート壁の全周方向に亘って複数形成した容器蓋において、前記天面壁の周縁には、上方に延びる突出壁が周方向に亘って形成され、前記突出壁の外周面には前記スカート部ナールの延長線上に延びる外周面部ナールを形成し、前記突出壁上面の上面壁には前記外周面部ナールに連続して中心方向に延びる上面部ナールを形成し、前記スカート部ナール、前記外周面部ナール及び前記上面部ナールは、外方への突出高さの大きな大突部と突出高さが該大突部よりも低い小突部とを有し、前記スカート部の外周壁部及び前記突出壁の外周面部には前記大突部を複数形成した大突部領域と前記小突部を複数形成した小突部領域とを有し、これら大突部領域と小突部領域とを周方向へ交互に配設するようにした。
上記容器蓋は、前記スカート部ナール及び前記外周面部ナールの前記小突部領域内において、前記小突部の径方向外方への突出高さは外側から中間側に向かって漸次減少させることができる。
上記容器蓋は、前記上面部ナールの大突部の前記上面壁上方への突出高さを同一高さとするとともに、前記小突部の前記上面壁上方への突出高さは前記小突部領域の外側から中間側に向かって漸次減少させることができる。
また、本発明の容器蓋は、上記目的を達成するために、天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状のスカート壁とを有し、前記スカート壁の外周壁部には、該外周壁部の外側に突出し前記スカート壁の上下方向に延在する滑り止め用スカート部ナールを前記スカート壁の全周方向に亘って複数形成した容器蓋において、前記天面壁の周縁には、上方に延びる突出壁が周方向に間隔を置いて複数個形成され、前記突出壁の外周面には前記スカート部ナールの延長線上に延びる外周面部ナールを形成した。
該容器蓋の前記突出壁上面の上面壁には前記外周面部ナールに連続して中心方向に延びる上面部ナールを形成することができる。
本発明の容器蓋は、前記天面壁の周縁には、上方に延びる突出壁が周方向に亘って形成され、前記突出壁の外周面には前記スカート部ナールの延長線上に延びる外周面部ナールを形成したので、容器の口頸部の長さが低いものであっても、突出壁を形成したので、容器蓋の開栓時にタンパーエビデントバンドを一緒に握って回すようなことがなくなり、開栓が容易になった。
該スカート部には前記大突部を複数形成した大突部領域と前記小突部を複数形成した小突部領域とを有し、これら大突部領域と小突部領域とを周方向へ交互に配設するようにしたので、手触り感がよく、容器蓋を強い力で握りしめることができる。
以下、本発明の第1の実施形態の容器蓋について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る容器蓋1の斜視図であり、図2は容器蓋1の正面図、図3は容器蓋1の天面を示す平面図、図4は容器蓋1を上下方向に切断した断面図である。
この容器蓋1は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂などから形成されており、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の周囲に設けられ、天面壁5よりも低い位置に配設されている略円筒形状のスカート壁6と、天面壁よりも高い位置に配設されている円筒形状の上方突出壁9を有する。
容器蓋1の天面壁5は、中心部に位置する窪みを除き、全体が水平に延在し、スカート壁6の下部には周方向に延在する弱化ライン7が形成されている。スカート壁6には、その弱化ライン7よりも上方から天面壁5に亘って主部8を設け、弱化ライン7よりも下方にタンパーエビデント裾部10を設けている。
図4に示すように、周方向弱化ライン7は、周方向に間隔をおいて形成されたスリット12とこれらのスリット12間に存在する複数の橋絡部14とから構成されている。橋絡部14は、主部8と裾部10を上下方向に破断可能に連結し、容器蓋1の開栓時の破断を容易にしている。
スカート壁6の主部8は、肉厚の等しい筒状の外周壁部16と外周壁部16から半径方向外側に突出する複数の突部17が形成されている。突部17はスカート壁6の上下方向に直線状に延びる線条(リブ状)形状であって、主部8の全周に亘って形成されている。以下、主部8に形成されている突部17の領域をスカート部ナール形成領域31とする。
円筒状の上方突出壁9は、スカート壁6と肉厚が等しく、上方突出壁9の外周面にはスカート壁6のスカート部ナール形成領域31の突部17を上方へ延長線上に延ばした外周面部ナール形成領域32を形成している。スカート部ナール形成領域31及び外周面部ナール形成領域32の各突部は、全体が同じ幅(周方向幅)、同じ長さ、同じ高さ(半径方向外側)に形成されている。上方突出壁9の上端部は、半径方向内側へ向けた湾曲部13を形成し、外周面部ナール形成領域32の各突部17は湾曲部13に向かって湾曲部13の対応する肉厚部分で消滅する。
図4に示すように、天面壁5の内面側には、天面壁5から下側に突出する環状シール23が形成されている。環状シール23は、外周面が図示しない容器の口頸部の内周面に当接することによってシール性を保持する。そして、容器蓋1の内周面には、容器の雄ネジと螺着する雌ネジ21が形成されている。また、タンパーエビデント裾部10の内周面には、容器蓋1の半径方向内側に突出する内方向突起11を複数個形成している。この内方向突起11は、容器に形成された係止部に係合して開栓後のタンパーエビデント裾部10の抜け止めの役割を果たす。
このような容器蓋1は、容器のデザイン上から容器の口頸部の長さが短いものに用いられる。ユーザが開栓するときには、片手で図示しない容器を握りしめて固定し、他方の手の指先によって容器蓋1を開栓する。このとき、スカート壁6のみならず、上方突出壁9も握ることができるので、容器蓋1をしっかりと握ることができ、またタンパーエビデント裾部10を一緒に握るようなこともない。スカート壁6及び上方突出壁9を回転させると、ネジ21の作用により、容器蓋1の全体が上方へ移動するが、タンパーエビデント裾部10の内周面に設けられているラチェット片15が図示しない容器のラチェット爪に係止されているので、タンパーエビデント裾部10の回転が阻止され、主部8の側のみが上方へ移動することとなり、弱化ライン7の橋絡部14が切断され、弱化ライン7を境界として、主部8の側が容器の口頸部から分離される。
この際、子供や老人のように力の弱い人であっても、容易に容器蓋1を開栓することができる。
次に、本発明の容器蓋の第2の実施形態について説明する。
図5は、本発明に係る容器蓋1の斜視図であり、図6は容器蓋1の正面図、図7は容器蓋1の天面を示す平面図である。上記第1の実施形態と同じ部分については同一の符合を付して説明する。
この容器蓋1は、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の外側に設けられ、天面壁5よりも低い位置に配設されている略円筒形状のスカート壁6と、天面壁5よりも高い位置に配設され、天面壁5の周縁部から上方に突出する舌片状の上方突出壁9を有する。
上方突出壁9は、本実施形態では9個所に形成され、スカート壁6の周方向に等間隔を空けて配設されている。容器蓋1の上方突出壁9は、スカート壁6と肉厚が等しく、上方突出壁9の外周面にはスカート壁6のスカート部ナール形成領域31の突部17を上方へ延長線上に延ばした外周面部ナール形成領域32を形成している。
スカート部ナール形成領域31及び外周面部ナール形成領域32の各突部17は、全体が同じ幅(周方向幅)、同じ長さ、同じ高さ(半径方向外側)に形成されている。上方突出壁9の上部は、半径方向内側へ向けた湾曲部13を形成し、外周面部ナール形成領域31の各突部は湾曲部13に向かって湾曲部13の対応する肉厚部分で消滅する。
容器蓋1の上方突出壁9のない部分における天面壁5とスカート壁6との間は、上方に向けて半径方向内側に向かう湾曲部13aを形成し、突部17は湾曲部13aに向かって湾曲部13aの対応する肉厚部分で消滅する。本実施形態では、上方突出壁9は7個所の突部17が形成され、上方突出壁9のない部分では、5本の突部17が形成されている。したがって、上方突出壁9のある部分の方が周方向幅が大きく形成されている。
容器蓋1のその他のタンパーエビデント裾部10などの形状、材質などは上記第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
このような容器蓋1は、省資源化、コストを下げることを目的として、スカート壁の高さを低くしたものや、容器蓋の径の小さいもの、容器のデザイン上から容器の口頸部の長さの短いものに用いられる。
ユーザが容器蓋1を開栓するときには、片手で図示しない容器を握りしめて固定し、他方の手の指先によって容器蓋1を開栓する。このとき、スカート壁6のみならず、上方突出壁9も握ることができるので、容器蓋1をしっかりと握ることができ、またタンパーエビデント裾部10を一緒に握るようなこともない。各上方突出壁9の間の空間、すなわち、上方突出壁9の側面を指の腹部に引っ掛けるような方法で開栓してもよい。
このような容器蓋1は、実質的に天面壁の高さが上方突出壁9にある容器蓋とほぼ同等の開け易さを保持することになるが、本実施形態では上方突出壁9間の空隙分だけ材料が節約されて、コストを軽減することができる。
また、容器蓋1の洗浄時などで天面壁5に水がかかったような場合、上方突出壁9の間の部分が水抜きの役割を果たすことができ、天面壁5に水が溜まるようなことが防止される。
その他のタンパーエビデント裾部10における橋絡部14の切断、子供や老人のように力の弱い人であっても、容易に容器蓋1を開栓することができる作用・効果などは上記実施形態と同じである。
次に本発明の容器蓋の第3の実施形態について説明する。
図8は、本発明に係る容器蓋1の斜視図であり、図9は容器蓋1の正面図、図10は容器蓋1の天面を示す平面図である。上記第1の実施形態と同じ部分については同一の符合を付して説明する。
この容器蓋1は、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の外側に設けられ、天面壁5よりも低い位置に配設されている略円筒形状のスカート壁6と、天面壁5よりも高い位置に配設され、天面壁5の周縁部から上方に突出する上方突出壁9を有する。
図8及び図10に示すように、容器蓋1のスカート壁6に形成されている突部は、半径方向外側へ突出高さの大きな大突部18aとこの大突部18aよりも突出高さの低い小突部19a〜19cが形成されている。大突部18aの先端は、横断面形状がほぼ半円形状であり、この同一形状の大突部18aが同ピッチで、本実施形態では5個が連続して配設されている。なお、この大突部が5個連続して並べられた領域を、以下大突部領域18という。この同一形状に構成されている大突部領域18が複数設けられ、主部8の周方向に等間隔に配設されている。大突部領域18の周方向角度は10度〜45度の範囲が好ましい。
主部8の各大突部領域18の間には、小突部領域19が形成されている。小突部領域19は、上述した大突部18aよりも高さの小さい小突部19a〜19cが主部8から半径方向外側へ突出して形成され、小突部19a〜19cは小突部領域19内にて、最外側に位置する2個の外側小突部19aの高さが、大突部18aの突出高さよりも低く、外側小突部19aの内側に位置する2個の内側小突部19bの高さが、外側小突部19aの突出高さよりも低く、内側小突部19bのさらに内方側に位置し、小突部領域19の中央位置に1つある中央小突部19cがさらに内側小突部19bの突出高さよりも低く形成されている。これらの外側小突部19a、内側小突部19b及び中央小突部19cの周方向ピッチは、大突部18aの周方向ピッチに等しく形成されている。よって、大突部領域18の周方向角度と小突部領域19の周方向角度は、本実施形態では一致させている。なお、大突部領域18及び小突部領域19の周方向ピッチは、容器への巻締適性を考慮すると一致させることが好ましい。
上述したように、小突部領域19の突部は外側から中間位置に向かって、小突部19a、19b、19cの順に配置され、小突部19a、19b、19cの順に漸次、主部8の外面からの突出高さが低くなるように形成されている。また、主部8の周方向における大突部領域18の大突部18aの幅は等しく、小突部領域19では、小突部領域19の外側から中間位置に向かって、漸次幅が狭くなっている。すなわち、外側小突部19a>内側小突部19b>中央小突部19cの関係にある。このように、主部8の突部を含めた厚さは、大突部領域18の部分が、大突部18aの存在によって厚肉に形成され、小突部領域19の部分が、大突部18aよりも薄肉に形成されている。
なお、主部8に形成したスカート壁6の全周方向に亘って複数形成した突部18a、19a〜19cを、以下スカート部ナール形成領域31とする。このようなスカート部ナール形成領域31は、全体として、主部8の半径方向へほぼ波打った形状に形成され、全体としては、大突部領域18が波の山側となり、小突部領域19が波の谷側となる。
容器蓋1の上方突出壁9には、スカート部ナール形成領域31の大突部18a及び小突部19a〜19cを上方へ延長線上に延ばした外周面部ナール形成領域32を形成している。外周面部ナール形成領域32には、スカート部ナール形成領域31の大突部18a及び小突部19a〜19cが連続(直線部分)して形成されている。そして、天面壁5には、その外周面部ナール形成領域32から天面壁5の中心側へ向かって、外周面部ナール形成領域32とともに上方突出壁9を形成する環状の上面部ナール形成領域33が形成されている。この上面部ナール形成領域33は、大突部領域38と小突部領域39とを設けている。大突部領域38は、外周面部ナール形成領域32の大突部18aから連続して天面壁の内側へ向かって上方へかつ円弧状に延びて天面壁5に直下する複数の大突部38aが形成されている。また、小突部領域39は、外周面部ナール形成領域32の各対応する小突部19a、19b、19cから連続して天面壁の内側へ向かって上方へかつ円弧状に延びて天面壁5に直下する小突部39a〜39cが形成されている。
本実施形態では、隣接する5個の突部が形成されている大突部38aの形状は、全てが同一形状であり、上方へ突出する高さも各大突部38aが等しく、同一高さに形成されている。小突部領域39の小突部39a,39b,39cの形状は、図8及び図9に示すように、大突部38aに隣接する外側小突部39aが大突部38aよりも上下方向に低く、外側小突部39aに隣接する内側小突部39bが外側小突部39aよりも低く、小突部領域39の中央に配設されている中央小突部39cが内側小突部39bよりも低い。
すなわち、大突部38a>外側小突部39a>内側小突部39b>中央小突部39cの関係になる。また、本実施形態では、大突部38aと外側小突部39aの高さの差、外側小突部39aと内側小突部39bの高さの差、内側小突部39bと中央小突部39cの高さの差の各差が等しく減じるように形成している。そして、各突部38a,39a〜39cの先端は上述したように円弧状に丸く形成されている。
こうして、上面部ナール形成領域33は、全体として、上下に波打った形状に形成され、大突部領域38が波の山側となり、小突部領域39が波の谷側となる(図8及び図9参照)。
なお、上面部ナール形成領域33では、各突部38a、39a〜39cを天面壁5の中心部に向けているので、それらの周方向の幅は、中心側に向かうほど細く形成されている(図10参照)。
外周面部ナール形成領域32の大突部18a及び小突部19a〜19cは、スカート部ナール形成領域31の大突部18a及び小突部19a〜19cと同様に、全体として、主部8の半径方向へほぼ波打った形状に形成され、全体としては、大突部領域18が波の山側となり、小突部領域19が波の谷側となる。
容器蓋1のその他のタンパーエビデント裾部10などの形状、材質などは上記第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
このような容器蓋1は、ユーザが開栓するときには、片手で図示しない容器を握りしめて固定し、他方の手の指先によって容器蓋1を開栓する。
この際、子供や老人のように力の弱い人であっても、ナール形成領域31,32に指の平部を引っ掛けたり(又は押し付けたり)、手の平部を上面部ナール形成領域33に押し付けたりして、容易に容器蓋を開栓することができる。また、容器蓋の高さが低くて、容器蓋の主部の握りが狭くスカート部に力を十分にかけられないような容器蓋に対して、外周面部ナール形成領域32及び上面部ナール形成領域33を形成することにより、容器蓋の握りの面積を大きくすることができる。したがって、タンパーエビデント裾部10を備えた容器蓋1を開栓するようなときは、外周面部ナール形成領域32の高さを延長した分だけ、握りの長さが大きくなって、タンパーエビデント裾部10を一緒に握って回すようなことがなくなり、開栓が容易になる。
なお、上面部ナール形成領域33の各突部38a、39a〜39cの上端側を天面壁5の中心側へ向かうようにして延ばしたので、径方向内側への付加に対する強度が大きくなり、容器蓋1を強い握り力で開栓することができる。
さらに、タンパーエビデント裾部10を分離するときには、開栓後における通常の開栓時よりも負荷が大きいが、本実施形態では、容器蓋1のスカート部ナール形成領域31及び外周面部ナール形成領域32の周囲には、大突部領域18及び小突部領域19が交互に形成されている。ユーザはそれらのナール形成領域31,32に指を当てて、指先が滑ることなく大きな負荷をかけることができるとともに、ナール形成領域31,32に手を触れることによって、滑らかな感触性を得ることができる。このように、本実施形態の容器蓋1は、大突部18a,38aと小突部19a〜19c,39a〜39cの形状が波形状の曲線を描いているので、指先を大突部領域18,38及び小突部領域19,39に押し付けても、指の皮膚が食い込んで痛むような感触を防止できる。これについては、橋絡部14の切断後の容器蓋1の開閉についても、良好な容器蓋1の開栓性、触感性を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記第3の実施形態では、小突部領域19,39を中央側に向けて漸次、小突部19a〜19c及び39a〜39cの大きさを小さくして、容器蓋1の半径方向内側へ突出高さを小さくしたが、小突部は突出高さを同じにしてもよい。
上記第3の実施形態では、小突部39a〜39cの高さを異なる高さの突部としたが、突部全体を同じ高さにすることもでき、小突部39a〜39cを省略してもよい。
上記第1及び第2の実施形態については、容器蓋1に大突部領域及び小突部領域を形成しなかったが、上記第3の実施形態のように、大突部領域及び小突部領域を形成してもよい。
本発明の第1の実施形態の容器蓋の斜視図である。 図1の容器蓋の正面図である。 図1の容器蓋の平面図である。 図3の容器蓋を垂直方向へ切断した断面図である。 本発明の第2の実施形態の容器蓋の斜視図である。 図5の容器蓋の正面図である。 図5の容器蓋の平面図である。 本発明の第2の実施形態の容器蓋の斜視図である。 図8の容器蓋の正面図である。 図8の容器蓋の平面図である。
符号の説明
1 容器蓋
5 天面壁
6 スカート壁
7 弱化ライン
8 主部
9 突出壁
10 裾部
16 外周壁部
17 突部
18,38 大突部領域
18a,38a 大突部
19,39 小突部領域
19a〜19c,39a〜39c 小突部
31 スカート部ナール形成領域
32 外周面部ナール形成領域

Claims (5)

  1. 天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状のスカート壁とを有し、前記スカート壁の外周壁部には、該外周壁部の外側に突出し前記スカート壁の上下方向に延在する滑り止め用スカート部ナールを前記スカート壁の全周方向に亘って複数形成した容器蓋において、
    前記天面壁の周縁には、上方に延びる突出壁が周方向に亘って形成され、前記突出壁の外周面には前記スカート部ナールの延長線上に延びる外周面部ナールを形成し
    前記突出壁上面の上面壁には前記外周面部ナールに連続して中心方向に延びる上面部ナールを形成し、
    前記スカート部ナール、前記外周面部ナール及び前記上面部ナールは、外方への突出高さの大きな大突部と突出高さが該大突部よりも低い小突部とを有し、前記スカート部の外周壁部及び前記突出壁の外周面部には前記大突部を複数形成した大突部領域と前記小突部を複数形成した小突部領域とを有し、これら大突部領域と小突部領域とを周方向へ交互に配設するようにしたことを特徴とする容器蓋。
  2. 前記スカート部ナール及び前記外周面部ナールの前記小突部領域内において、前記小突部の径方向外方への突出高さは外側から中間側に向かって漸次減少していることを特徴とする請求項に記載の容器蓋。
  3. 前記上面部ナールの大突部の前記上面壁上方への突出高さを同一高さとするとともに、前記小突部の前記上面壁上方への突出高さは前記小突部領域の外側から中間側に向かって漸次減少していることを特徴とする請求項に記載の容器蓋。
  4. 天面壁と該天面壁の周縁から垂下する筒状のスカート壁とを有し、前記スカート壁の外周壁部には、該外周壁部の外側に突出し前記スカート壁の上下方向に延在する滑り止め用スカート部ナールを前記スカート壁の全周方向に亘って複数形成した容器蓋において、
    前記天面壁の周縁には、上方に延びる突出壁が周方向に間隔を置いて複数個形成され、前記突出壁の外周面には前記スカート部ナールの延長線上に延びる外周面部ナールを形成したことを特徴とする容器蓋。
  5. 前記突出壁上面の上面壁には前記外周面部ナールに連続して中心方向に延びる上面部ナールを形成したことを特徴とする請求項に記載の容器蓋。
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