JP5021958B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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本発明は、毛髪、特に損傷毛髪に対して、高湿度下での毛髪の水分量をコントロールできる毛髪化粧料に関する。
近年、女性の髪は、清潔志向及びおしゃれ意識の高まりに伴い、毎日の洗髪やスタイリング、ドライヤーなどによる物理的損傷や、染毛、ブリーチ、パーマ処理などによる化学的損傷を受けやすくなっている。損傷した毛髪の表面は親水化しており、その結果、湿度の影響を受けやすく、特に雨の日など湿度の高い日には過剰な水分を吸着するため、ヘアスタイルが崩れやすくなる。そこで、高湿度下における毛髪の水分量をコントロールすることが求められていた。
毛髪の水分量をコントロールする技術としては、アミノ酸系アニオン活性剤とショ糖脂肪酸エステルを併用したシャンプー、更に特定の高分子化合物を配合したシャンプー(特許文献1、2)、特定のアミノ基含有シラン化合物を付加したペプチド誘導体を含有する毛髪化粧料(特許文献3)などが提案されているが、高湿度下における毛髪の水分量のコントロールという観点では、必ずしも十分な効果を有するものではなかった。
特開平11−79955号公報 特開2003−26547号公報 特開2003−137736号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、毛髪、特に損傷毛髪に対して、高湿度下での毛髪の水分量をコントロールできる毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、(a)ウロン酸、ウロン酸塩、及びウロン酸誘導体から選択される少なくとも1種を含有させ、更に(b)25℃でのpKa乃至pKが4.0以下の酸性成分を少なくとも1種含有させることにより、毛髪、特に損傷毛髪に対して適度に水分量をコントロールできる毛髪化粧料を見出すに至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (a)ウロン酸、ウロン酸塩、及びウロン酸誘導体から選択される少なくとも1種、並びに、(b)25℃でのpKa乃至pKが4.0以下の酸性成分を少なくとも1種含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
<2> 酸性成分(b)が、無機酸、及び3つ以下のヒドロキシル基を有する有機酸から選択される前記<1>に記載の毛髪化粧料である。
本発明によれば、前記従来における諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、毛髪、特に損傷毛髪に対して、高湿度下での毛髪の水分量をコントロールできる毛髪化粧料を提供することができる。
(毛髪化粧料)
本発明の毛髪化粧料は、(a)ウロン酸、ウロン酸塩、及びウロン酸誘導体から選択される少なくとも1種、並びに、(b)酸性成分を少なくとも1種含有し、更に必要に応じて適宜その他の成分を含有してなる。
<(a)ウロン酸、ウロン酸塩、ウロン酸誘導体>
ウロン酸とは、一般に、グルコース、ガラクトース、マンノースなどの単糖類の6位の水酸基を酸化して得られる酸の総称である。一般的には、キサンタンガム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、ペクチン、アルギン酸等の多糖類の構成単糖として知られており、これらの多糖類は化粧料に広く用いられている。
一方、単糖としてのウロン酸の使用は、製薬分野において内服用肝機能改善剤としてのグルクロン酸の使用が従来から知られているものの、化粧料への使用としては、安定化剤としてのグルクロン酸の使用(例えば、特開平6−239716公報参照)、化粧料及び製薬用の活性成分としてのグルクロン酸の使用(例えば、特開平7−163859号公報参照)、化粧又は皮膚科学製剤としてのグルクロン酸、ガラクツロン酸の使用(例えば、特開平8−26972号公報参照)、及び、養育毛剤としてのグルクロン酸、ガラクツロン酸の使用(例えば、特開2003−81778号公報参照)のみが開示されているだけであり、いずれにおいても毛髪の水分量のコントロールが可能であることを示唆するような効果は従来見出されていない。したがって、前記ウロン酸が毛髪の水分量を適度にコントロール可能であることは、本発明者らによる全く新しい知見である。
本発明において、前記ウロン酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グルクロン酸、ガラクツロン酸、マンヌロン酸、イズロン酸などが挙げられる。また、前記ウロン酸塩としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記ウロン酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の金属塩や、アンモニウム塩、アミン塩などが挙げられる。また、前記ウロン酸誘導体としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グルクロノラクトン等のラクトン類などが挙げられる。
なお、本明細書中においては、前記ウロン酸、ウロン酸塩、及びウロン酸誘導体を総称して、「ウロン酸類」と称することがある。
前記ウロン酸類の中でも、グルクロン酸、ガラクツロン酸、これらの塩、及びこれらの誘導体が好ましく、中でもグルクロン酸、グルクロン酸ナトリウム、グルクロノラクトン、及びガラクツロン酸が特に好ましい。
また、前記ウロン酸類は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ウロン酸類の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記毛髪化粧料全量に対し、0.01〜10質量%が好ましく、0.03〜5質量%がより好ましく、0.05〜3質量%が特に好ましい。前記ウロン酸類の含有量が、前記毛髪化粧料全量に対し、0.01質量%未満であると、所望の水分コントロール効果が得られないことがあり、10質量%を超えると、使用時にべたつきやごわつき等の感触を生じさせることがある。一方、前記ウロン酸類の含有量が、前記特に好ましい範囲内であると、所望の水分コントロール効果が得られ、かつ、使用感にもより優れる点で、有利である。
<(b)酸性成分>
前記酸性成分としては、25℃でのpKa乃至pKが4.0以下の酸性成分であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リン酸(pK=2.15)等の無機酸;クエン酸(pK=2.90)、乳酸(pKa=3.66)、グリコール酸(pKa=3.63)、リンゴ酸(pK=3.24)、サリチル酸(pK=2.81)、マレイン酸(pK=1.75)等の有機酸;ロイシン(pK=2.35)、アルギニン(pK=2.05)、アスパラギン酸(pK=1.93)、グルタミン酸(pK=2.18)等のアミノ酸;などが挙げられる。
pKa乃至pKが4.0を超える酸性成分であるアジピン酸(pK=4.26)や酢酸(pKa=4.56)等は、所望の毛髪水分量のコントロールができず、本発明には不適である。一方、前記したようなpKa乃至pKが4.0以下の酸性成分を、前記ウロン酸類と併用すると、所望の毛髪水分量のコントロールが可能となる点で、有利である。
前記pKa乃至pKが4.0以下の酸性成分の中でも、無機酸、及び3つ以下のヒドロキシル基を有する有機酸が好ましく、中でも、クエン酸、グリコール酸、乳酸、及びリンゴ酸が特に好ましい。
前記酸性成分は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記酸性成分の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記毛髪化粧料全量に対し、0.01〜10質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましく、0.1〜3質量%が特に好ましい。前記酸性成分の含有量が、前記毛髪化粧料全量に対し、0.01質量%未満であると、所望の水分コントロール効果が得られないことがあり、10質量%を超えると、製剤の安定性が悪くなることがある。一方、前記酸性成分の含有量が、前記特に好ましい範囲内であると、所望の水分コントロール効果が得られ、かつ、製剤の安定性にも優れる点で、有利である。
なお、前記pKa及びpKはいずれも酸解離定数の逆数の対数を示した値であり、中でも前記pKは多段階の解離をする化合物の第1段目の解離定数の逆数の対数を示した値である。前記酸性成分の25℃でのpKaやpKの値は、定法に従い、電位差滴定法(電位差自動滴定装置AT−610、京都電子工業株式会社製)により測定した値である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、本発明の効果が損なわれない限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、精製水等の水、毛髪化粧料に一般に用いられる公知の添加物、毛髪化粧料を製造するに当たり通常用いられる補助的原料や添加物などが挙げられる。
前記その他の成分の具体例としては、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、シリコーン類(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等)、高分子類(例えば、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー等)、アルコール類(例えば、多価アルコール、高級アルコール、低級アルコール等)、長鎖脂肪酸、エステル油、増粘剤、紫外線吸収剤、微粒子粉末(例えば、タルク、雲母チタン、メチルシロキサン網状重合体等)、動植物抽出物、タンパク質、タンパク質誘導体、アミノ酸、防腐剤、着色剤、色素、エアゾール噴射剤、酸化防止剤(例えば、BHT、α−トコフェロール等)、キレート剤、ポリオール類、無機塩類(例えば、食塩、芒硝等)、有機塩類、保湿剤(例えば、プロピレングリコール等)、可溶化剤、殺菌剤(例えば、トリクロサン、トリクロロカルバン等)、フケ防止剤(例えば、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン、イオウ等)、抗炎症剤(例えば、グリチルリチン酸ジカリウム等)、トニック剤、ビタミン類、揮発性油分、疎水性溶媒、希釈溶媒、精製水、香料、pH調整剤などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−香料−
前記香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開2003−300811号公報に記載された香料、香料組成物などが挙げられる。
前記香料の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記毛髪化粧料全量に対し、0.00001〜50質量%が好ましく、0.0001〜30質量%がより好ましい。
−pH調整剤−
前記pH調整剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通常の酸やアルカリなどが挙げられる。本発明においては、前記毛髪化粧料のpHの範囲を3.0〜6.0(25℃)にすると、より毛髪の水分量のコントロールに優れる点で、有利である。したがって、前記(b)成分の酸性成分に加え、前記pH調整剤として、本発明の効果を損なわない範囲内で、通常の酸やアルカリを任意に含有させることができる。
なお、前記毛髪化粧料の25℃でのpHは、例えば、化粧品原料基準の一般試験法に定められた方法を用い、前記毛髪化粧料中に直接pHメーターの電極を差し込み、安定した後のpH値を読むことで測定することができる。
[剤型]
本発明の毛髪化粧料の剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択すること
ができ、例えば、可溶化系、乳化系、分散系、油−水二層系など種々の剤型が挙げられ、より具体的には、例えば、ジェル剤、乳液剤、透明液剤、クリーム剤、ローション剤、泡沫剤(エアゾールフォーム剤)などが挙げられる。
[製法]
本発明の毛髪化粧料の製法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、常法に準じて調製することができる。前記調製に使用する装置としては、例えば、剪断力の付与及び全体混合ができる複数の攪拌羽根、例えば、プロペラ、タービン、ディスパー等を備えた攪拌装置などが挙げられ、中でも、アジホモミキサー、逆流ミキサー、ハイブロッドミキサーなどが好適に挙げられる。
[充填容器]
本発明の毛髪化粧料は、通常の容器に充填することができる。前記容器としては、例えば、アルミニウムラミネートチューブ、EVALチューブ、アルミチューブ、ガラス蒸着プラスチックチューブ等のチューブ、機械的又は差圧によるディスペンサー容器(例えば、ポンプ容器、ポンプフォーム容器、ポンプスプレー容器等)、スクイーズ容器、ラミネートフィルム容器、スポイト容器、スティック容器、ジャー容器、ボトル容器などが挙げられる。
前記ラミネートフィルム容器の材質は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、エチレン酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂、紙、アルミ蒸着プラスチックなどから適宜選択される。また、前記ラミネートフィルム容器の構造は、強度、柔軟性、耐候性等を考慮し、2〜5層構造とすることが好ましい。前記ボトル容器の材質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド等の樹脂、ガラスなどから適宜選択される。また、前記ボトル容器の構造は、単層又は2層以上の層構造とすることが好ましい。
[用途]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪に使用される任意の化粧料に適用可能であり、例えば、シャンプー剤、リンス剤、塗布後に洗い流すトリートメント剤、塗布後に洗い流さないトリートメント剤、スタイリング剤、整髪剤、染毛剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ剤、育毛剤、及び養毛剤などに好適である。これらの中でも、繰り返し使用が可能であるという観点から、シャンプー剤、リンス剤、及び塗布後に洗い流すトリートメント剤に特に好適である。
[効果]
本発明の毛髪化粧料は、毛髪、特に損傷毛髪(ダメージ毛)に対し、高湿度下での毛髪の水分量をコントロールすることが可能である。
毛髪の水分量は周囲の湿度によって変化し、健常毛においては、通常、相対湿度50%(通常の晴天時など)で11〜13%、相対湿度85%(梅雨時、雨天時など)で18〜20%の値を示す。一方、ダメージ毛においては、相対湿度50%では健常毛と大差ないが、相対湿度85%で例えば23〜25%の値を示し、高湿度下では健常毛より水分が多くなって、より湿度の影響を受けやすいことがわかる。
本発明において、「高湿度下での毛髪の水分量をコントロールする」とは、高湿度下において、毛髪の水分量を健常毛の水分量に近づける(保つ)ことを意味する。なお、毛髪の水分量は、例えば、カールフィッシャー法、乾燥減量法、電気伝導度から算出する方法などにより測定可能であり、これらの中でも、微量のサンプルで測定できる点で、カールフィッシャー法が好適である。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例において特に明記のない場合は、配合量は質量%、各成分の量は純分換算(AI)である。また、pH調整は25℃で行った。
(実施例1〜9及び比較例1〜3)
表1〜3に記載の配合組成に応じ、下記製造方法で毛髪化粧料(リンス組成物、ヘアリンス)を調製した。このリンス組成物を用い、下記評価法に従って毛髪を処理し、その水分量をカールフィッシャー法で測定した。
[製造方法]
1.油性成分を45〜80℃で加温溶解し、油相を調製した。
2.水溶性成分を混合し、更に、水(精製水)を加え、室温〜80℃で攪拌溶解し、水相を調製した。
3.上記1.で得られた油相に、上記2.で得られた水相をパドルミキサーで攪拌しながら添加し、更にパドルミキサーで攪拌しながら室温まで徐冷し、必要に応じてpHを調整し、リンス組成物を得た。
[評価法:毛髪処理法及び毛髪水分測定法]
長さ30cm、質量10gの毛束を、下記に示した組成のモデルブリーチ溶液100mL(10倍量)中に室温で30分間浸漬し、その後、水道水で十分に洗浄し、乾燥して損傷毛束を得た。この損傷毛束に、得られたリンス組成物1gを塗布し、水洗いして、この毛束を温度25℃、相対湿度85%の恒温恒湿室で24時間放置した。その後、この毛束より毛髪50mgをサンプリングして、水分気化装置(三菱化学製:VA−60)を用いて180℃で10分間加熱し、蒸発してきた水分量をカールフィッシャー水分測定装置(三菱化学製:CA−60)で測定した。n=3の平均を求め、小数点第2位を四捨五入して毛髪水分量の測定値とした。
これらの結果を下記表1〜3に示す。
なお、各表にも示す通り、リンス組成物を使用しなかった場合、同一条件下での健常毛(前記モデルブリーチ処理を行わなかった毛髪)の水分量は18.3%、ダメージ毛(損傷毛髪:前記同様にモデルブリーチ処理を行った毛髪)の水分量は23.8%(各々n=3)であった。
[モデルブリーチ溶液の組成](質量%、純分換算)
過酸化水素 6%
アンモニア 3%
塩化ナトリウム 5%
水酸化ナトリウム 適量(pH10.8に調整)
精製水 残部
計 100%
Figure 0005021958
Figure 0005021958
Figure 0005021958
(実施例10:ヘアシャンプーの製造)
下記組成のヘアシャンプーを、通常の方法に従って、各成分を混合撹拌することにより製造した。
組成(質量%)
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 12.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0
POE(10)セチルエーテル 0.2
POE(20)硬化ヒマシ油 1.0
グルクロン酸 0.5
ラウリルジメチルアミンオキシド 1.0
高重合ジメチルポリシロキサン(A) 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
カチオン化セルロース 0.2
塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・N−
(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド共重合体 0.2
クエン酸 0.3
安息香酸ナトリウム 1.0
香料A 0.5
水 バランス
計 100.0
[pH5.5]
(実施例11:ヘアコンディショナーの製造)
下記組成のヘアコンディショナーを、通常の方法に従って、油相を高温で溶解した後、水相を添加し製造した。
組成(質量%)
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.8
ステアリルアルコール 3.5
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.5
ソルビトール 10.0
トリメチルグリシン 0.2
高重合ジメチルポリシロキサン(A) 1.0
アミノガムシリコーン 2.0
ポリエーテル変性シリコーン 0.2
アモジメチコン 0.5
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
ガラクツロン酸 0.3
アルギニン 0.3
L−アラニン 0.3
グリコール酸 0.5
水酸化ナトリウム 適量
香料B 0.5
水 バランス
計 100.0
[pH3.5]
(実施例12:ヘアトリートメントの製造)
下記組成のヘアトリートメントを、通常の方法に従い、油相を高温で溶解した後、水相を添加し、製造した。
組成(質量%)
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.5
ステアリルアルコール 5.0
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.5
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(フィトステアリル、2−オクチルドデシル) 0.8
ソルビトール 30.0
アミノガムシリコーン 2.0
アモジメチコン 0.5
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
グルクロン酸ナトリウム 0.5
アルギニン 0.5
ピロリン酸ナトリウム 0.1
リンゴ酸 0.5
香料C 0.6
水 バランス
計 100.0
[pH4.0]
実施例10〜12で得られた組成物を用いて、前記実施例1〜9及び比較例1〜3と同様の評価を行ったところ、処理した毛髪の水分含有量は、いずれも健常毛並みであった。
前記実施例1〜12、及び比較例1〜3の結果から、(a)ウロン酸、ウロン酸塩、及びウロン酸誘導体から選択される少なくとも1種、並びに、(b)25℃でのpKa乃至pKが4.0以下の酸性成分を少なくとも1種含有する本発明の毛髪化粧料(実施例1〜12)は、比較例1〜3の毛髪化粧料に比べ、高湿度下での毛髪の水分含有量をより健常毛に近づける効果を有していることが判った。
なお、前記実施例1〜12、及び比較例1〜3で使用した各原料の詳細を以下の表4〜5に示す。
Figure 0005021958
*<注1>:高重合ジメチルポリシロキサン1000万mm/s/高重合ジメチルポリシロキサン400万mm/s/ジメチルポリシロキサン1000mm/sの1.5:1.5:7の混合品)
Figure 0005021958
本発明の毛髪化粧料は、毛髪、特に損傷毛髪に対し、高湿度下での毛髪の水分量を健常毛と同程度にコントロールすることが可能であるので、該毛髪化粧料を使用すれば、ヘアスタイルの崩れ易い雨天などの高湿度条件下でも、望ましいヘアスタイルを維持し易くなる。そのため、本発明の毛髪化粧料は、例えば、シャンプー剤、リンス剤、塗布後に洗い流すトリートメント剤、塗布後に洗い流さないトリートメント剤、スタイリング剤、整髪剤、染毛剤、ブリーチ剤、パーマネントウェーブ剤、育毛剤、及び養毛剤などに好適であり、繰り返し使用が可能であるという観点から、シャンプー剤、リンス剤、及び塗布後に洗い流すトリートメント剤に特に好適である。

Claims (2)

  1. (a)グルクロン酸、ガラクツロン酸、グルクロン酸ナトリウム、ガラクツロン酸ナトリウム、グルクロノラクトン、及びガラクツロノラクトンから選択される少なくとも1種、並びに、(b)25℃でのpKa乃至pKが4.0以下の、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸、リン酸、及びグルタミン酸から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. シャンプー剤、リンス剤、及び塗布後に洗い流すトリートメント剤の少なくともいずれかに用いられる請求項1に記載の毛髪化粧料。

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