JP5021945B2 - ポンプ - Google Patents

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本発明は、軸流ポンプや斜流ポンプなどに適用されるポンプに関する。
例えば、複合プラントは、ガスタービンと蒸気タービンとが組み合わされたシステムとなっており、ガスタービンで生成した高温・高圧の燃焼ガスによりタービンを駆動し、排出された排気ガスを排熱回収ボイラに送って蒸気を生成し、この蒸気を蒸気タービンに送って駆動することで発電を行った後、復水器で冷却して凝縮させ、再び排熱回収ボイラに戻して蒸気を生成している。この場合、復水器では、海水などの冷却水を用いて蒸気タービンから排出された蒸気を冷却しており、冷却水の循環ラインが必要となり、この循環ラインは、冷却水を復水器に供給する供給配管と、冷却水を吸い込む斜流ポンプと、蒸気を冷却した使用済の冷却水を排出する排出配管とから構成されている。
上述した立型の斜流ポンプは、一般的に、本体ケーシングが内ケーシングと外ケーシングとから構成され、この内ケーシングと外ケーシングとの間に流体が流れる流路が形成されている。主軸は、軸受を介して内ケーシングに回転自在に支持され、この主軸の下端部にハブが固定され、このハブに周方向に所定間隔を隔てて複数のブレードが固定されることで羽根車が構成されている。そして、外ケーシングは、その下端部に吸込ケーシングが接続される一方、上端部に屈曲管を介して吐出配管が連結されている。
従って、吸込ケーシングの下端開口を流体に沈めた状態で、駆動モータにより主軸を駆動回転すると、羽根車が回転することで流体が吸込ケーシングに流入し、軸方向に沿って内ケーシングと外ケーシングとの間の流路内を上方に揚水される。
このような斜流ポンプとしては、下記特許文献1に記載されたものがある。
実開平03−019487号公報
ところで、上述した斜流ポンプの本体ケーシングや吸込ケーシングは、形状が複雑であるため、一般的に、鋳造により製作されている。ところが、ケーシングを鋳造により製作するためには、ケーシングの木型や鋳造型などが必要となり、製造コストが高く、製造期間が長いという問題がある。また、鋳造により製作されたケーシングは重く、搬送に困難を要すると共に、重量物であるケーシングを支持する支持構造も複雑になってしまうという問題がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、構造の簡素化及び軽量化を図ると共に低コスト化を図ったポンプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明のポンプは、円筒形状をなす本体ケーシングと、該本体ケーシングの一端部に連結されてベルマウス形状をなす吸込ケーシングと、前記本体ケーシングの他端部に連結された吐出配管と、前記本体ケーシングの中央部を貫通して駆動回転可能に支持された主軸と、該主軸の先端部に装着された羽根車とを具えたポンプにおいて、前記吸込ケーシングは、複数の長尺の板金を溶接部で接合して複数のリング部材を形成し、該複数のリング部材を前記溶接部が周方向にずれた位置でベルマウス形状に溶接して製造されると共に、前記リング部材は、外周面に軸方向に沿って補強部材が接合され、前記吸込ケーシングは、前記補強部材が外周面に軸方向に沿うように前記複数のリング部材が溶接されたことを特徴とするものである。
請求項2の発明のポンプでは、前記補強部材は、前記リング部材の周方向に均等間隔で複数固定され、吊下げワイヤを係止するための係止孔が形成されたことを特徴としている。
請求項3の発明のポンプでは、前記吸込ケーシングは、吸込側の端部にほぼ水平な整流板が装着されたことを特徴としている。
請求項4の発明のポンプでは、前記本体ケーシングは、内側ケーシングと外側ケーシングとを有し、前記吸込ケーシングは、吸込ライナと吸込ベルとを有し、前記外側ケーシングと前記吸込ライナとが連結されてなり、前記吸込ライナ及び前記吸込ベルが板金により製造された中空円錐台形状をなす複数のリング部材を接合して製造されたことを特徴としている。
請求項1の発明のポンプによれば、円筒形状をなす本体ケーシングの一端部にベルマウス形状をなす吸込ケーシングを連結する一方、他端部に吐出配管を連結し、本体ケーシングの中央部を貫通して主軸を駆動回転可能に支持し、この主軸の先端部に羽根車を装着して構成し、吸込ケーシングを板金により製造したので、吸込ケーシングの構造を簡素化することができると共に、軽量化することができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、吸込ケーシングを、長尺の板金を溶接により中空円錐台形状に接合して製造したので、吸込ケーシングの製造の容易性を確保することができると共に、構造の簡素化を図ることができる。
また、吸込ケーシングを、板金により製造された中空円錐台形状をなす複数のリング部材をベルマウス形状に接合して製造したので、複数のリング部材を接合することで、吸込ケーシングを所定形状に容易に成形することができる。
また、吸込ケーシングの外周面に軸方向に沿って複数の補強部材を装着したので、板金製の吸込ケーシングを補強部材により補強することで、軽量化に加えて強度を向上することができる。
請求項2の発明のポンプによれば、補強部材をリング部材の周方向に均等間隔で複数固定し、吊下げワイヤを係止するための係止孔を形成したので、吸込ケーシングを容易に吊り下げることができる。
請求項3の発明のポンプによれば、吸込ケーシングの吸込側の端部にほぼ水平な整流板を装着したので、流体を適正に吸込ケーシングに流入することができ、ポンプ効率を向上することができる。
請求項4の発明のポンプによれば、本体ケーシングを内側ケーシングと外側ケーシングにより構成すると共に、吸込ケーシングを吸込ライナと吸込ベルにより構成し、外側ケーシングと吸込ライナとを連結し、吸込ライナ及び吸込ベルを、板金により製造された中空円錐台形状をなす複数のリング部材を接合して製造したので、吸込ライナ及び吸込ベルを複数のリング部材を接合して製作することで、更なる構造を簡素化、軽量化を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るポンプの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す断面図、図2は、実施例1の斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す平面図、図3は、実施例1の斜流ポンプの概略構成図である。
実施例1では、本発明のポンプを架台に吊下げられた吊下げ式の立型の斜流ポンプに適用して説明する。この実施例1の斜流ポンプにおいて、図3に示すように、本体ケーシング11は、同径の円筒形状をなす上部ケーシング12及び下部ケーシング13が複数の連結ボルト14により連結されてなり、各上部ケーシング12及び下部ケーシング13は、内ケーシング12a,13aと外ケーシング12b,13bとが図示しないステイにより連結されて構成され、この内ケーシング12a,13aと外ケーシング12b,13bとの間に、流体が流れる流路15が形成されている。
この本体ケーシング11は、下端部に吸込ケーシング16が連結ボルト17により連結されており、この吸込ケーシング16は、吸込ライナ18と吸込ベル19とが連結ボルト20により連結されて構成されている。吸込ライナ18は、吸込側(図3にて下方側)に向けて小径となる形状をなし、吸込ベル19は、吸込側に向けて大径となるベルマウス形状をなしており、本体ケーシング11における下部ケーシング13の外ケーシング13bの下端部に吸込ライナ18が連結されている。
一方、本体ケーシング11は、上端部に屈曲配管21が連結ボルト22により連結され、この屈曲配管21には吐出配管23が連結ボルト24により連結されている。
また、屈曲配管21には、上方に延びる吊下げ管25が連結され、この吊下げ管25の上端部に接合されたフランジ部26が架台27上に設置されて固定されている。そして、この吊下げ管25、屈曲管21、本体ケーシング11の中央部を貫通して主軸28が配設され、上端部がフランジ部26に軸受29により回転自在に支持される一方、下端部が下部ケーシング13の内ケーシング13aに軸受30により回転自在に支持されている。
主軸28は、下端部にハブ31が固定され、このハブ31の外周部に流路15に位置するように周方向に等間隔で複数のブレード32が固定されることで、羽根車33が構成されている。一方、主軸28は、上端部に継手34を介して図示しない駆動モータの駆動軸35が連結されており、この駆動モータを駆動すると主軸28が回転し、この主軸28の先端部に設けられた羽根車33を駆動回転することができる。
従って、吸込ケーシング16を流体に沈めた状態で、駆動モータにより主軸28を駆動回転すると、羽根車33が回転し、流路15内の圧力が上昇することで、流体が吸込ケーシング16内に吸い込まれ、本体ケーシング11の流路15内を上方に揚水され、屈曲管21を介して吐出配管23に吐出される。
このように構成された斜流ポンプにおいて、本実施例では、本体ケーシング11、吸込ケーシング16、屈曲配管21、吐出配管23、吊下げ管25が板金により製造されており、特に、吸込ケーシング16の吸込ベル19は、長尺の板金を溶接により中空円錐台形状に接合してリング部材を製作し、この中空円錐台形状をなす複数のリング部材をベルマウス形状に接合して製造されている。
即ち、吸込ケーシング16において、図1及び図2に示すように、吸込ベル19は、ほぼ中空円錐台形状をなす5つのリング部材41〜45が溶接により接合されて形成されてなり、第1リング部材41が軸方向に同径な円筒形状をなすのに対して、第2〜第5リング部材42〜45は中空円錐台形状をなし、吸込側(図1にて下方側)に位置するリング部材ほど軸方向に対する傾斜角度が大きく設定されている。なお、各リング部材41〜45は、長尺の板金を溶接(溶接部41a〜45a)により中空円錐台形状に接合されている。
また、吸込ベル19は、第1リング部材41の上端外周部に水平なリング形状をなす連結フランジ46が溶接により接合されており、この連結フランジ46には複数の連結孔46aが形成されている。一方、吸込ベル19は、第5リング部材45の下端外周部に水平なリング形状をなす整流板47が溶接により接合されている。なお、整流板47は、長尺をなす弧状の板金を溶接(溶接部47a)によりリング形状に接合されている。
更に、吸込ベル19は、連結フランジ46及び各リング部材41〜45及び整流板48の外周面に、軸方向に沿って補強部材としてのリブ48,49,50が溶接により接合されており、このリブ48,49,50は、各リング部材41〜45の周方向に均等間隔で複数(本実施例では4つ)固定され、各リブ48,49には、吊下げワイヤを係止するための係止孔48a,49aが形成されている。
このように実施例1の斜流ポンプにあっては、円筒形状をなす本体ケーシング11の下端部に吸込ケーシング16を連結する一方、上端部に屈曲管21を介して吐出配管23を連結し、本体ケーシング11の中央部を貫通して主軸28を駆動回転可能に支持し、この主軸28の先端部に羽根車33を装着して構成し、少なくとも本体ケーシング11及び吸込ケーシング16を板金により製造している。
従って、本体ケーシング11及び吸込ケーシング16の構造を簡素化することができると共に、軽量化することができ、その結果、製造コストを低減することができる。
そして、実施例1の斜流ポンプでは、吸込ケーシング16を吸込ライナ18と吸込ベル19とにより構成し、長尺の板金を溶接により中空円錐台形状に接合してリング部材41〜45を製作し、この中空円錐台形状をなす複数のリング部材41〜45をベルマウス形状に接合することで吸込ベル19を製造している。
従って、複数のリング部材41〜45を接合することで、吸込ベル19を所定形状に容易に成形することができ、吸込ケーシング16の製造の容易性を確保することができると共に、構造の簡素化を図ることができる。
また、実施例1の斜流ポンプでは、複数のリング部材41〜45のうち、吸込側に位置するリング部材ほど軸方向に対する傾斜角度を大きく設定しており、吸込ケーシング16を所定のベルマウス形状に容易に成形することができる。
更に、実施例1の斜流ポンプでは、吸込ベル19の吸込側の端部にほぼ水平な整流板47を装着しており、流体を適正に吸込ケーシング16に流入することができ、ポンプ効率を向上することができる。また、吸込ベル19の外周面に軸方向に沿って複数のリブ48,49,50を装着しており、板金製の吸込ベル19を各リブ48,49,50により補強することで、軽量化に加えて強度を向上することができる。
図4は、本発明の実施例2に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。
実施例2の斜流ポンプにおいて、図4に示すように、吸込ベル51は、3つのリング部材52〜54が溶接により接合されて形成されてなり、この第1〜第3リング部材52〜54は中空円錐台形状をなし、吸込側(図4にて下方側)に位置するリング部材ほど軸方向に対する傾斜角度が大きく設定されている。なお、各リング部材52〜54は、長尺の板金を溶接(溶接部52a〜54a)により中空円錐台形状に接合されている。
また、吸込ベル51は、第1リング部材52の上端部に水平なリング形状をなす連結フランジ55が溶接により接合されており、この連結フランジ55には複数の連結孔55aが形成されている。更に、吸込ベル51は、連結フランジ55及び各リング部材52〜54の外周面に、軸方向に沿って補強部材としてのリブ56,57,58が溶接により接合されており、このリブ56,57,58は、各リング部材52〜54の周方向に均等間隔で複数固定され、各リブ56,57には、吊下げワイヤを係止するための係止孔56a,57aが形成されている。
このように実施例2の斜流ポンプにあっては、長尺の板金を溶接により中空円錐台形状に接合してリング部材52〜54を製作し、この中空円錐台形状をなす複数のリング部材52〜54をベルマウス形状に接合することで吸込ベル51を製造している。
従って、3つのリング部材52〜54を接合することで、吸込ベル51を所定形状に容易に成形することができ、吸込ケーシングの製造の容易性を確保することができると共に、構造の簡素化、軽量化を可能とすることができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、実施例2の斜流ポンプでは、3つのリング部材52〜54のうち、吸込側に位置するリング部材ほど軸方向に対する傾斜角度を大きく設定しており、吸込ベル51を所定のベルマウス形状に容易に成形することができる。更に、実施例2の斜流ポンプでは、吸込ベル51の外周面に軸方向に沿って複数のリブ56,57,58を装着しており、板金製の吸込ベル51を各リブ56,57,58により補強することで、軽量化に加えて強度を向上することができる。
図5は、本発明の実施例3に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。
実施例3の斜流ポンプにおいて、図5に示すように、吸込ベル61は、軸方向に同径な円筒形状をなす第1リング部材62と、中空円錐台形状をなす第2リング部材63が溶接により接合されて形成されてなり、第2リング部材63はベルマウス形状に近似した形状をなすように、吸込側(図5にて下方側)に傾斜して広角する形状となっている。なお、各リング部材62,63は、長尺の板金を溶接(溶接部62a,63a)により円筒形状、中空円錐台形状に接合されている。
また、吸込ベル61は、第1リング部材62の上端外周部に水平なリング形状をなす連結フランジ64が溶接により接合されており、この連結フランジ64には複数の連結孔64aが形成されている。更に、吸込ベル61は、連結フランジ64及び各リング部材62,63の外周面に、軸方向に沿って補強部材としてのリブ65が溶接により接合されており、このリブ65は、各リング部材62,63の周方向に均等間隔で複数固定され、各リブ65には、吊下げワイヤを係止するための係止孔65aが形成されている。
このように実施例3の斜流ポンプにあっては、長尺の板金を溶接によりリング形状及び中空円錐台形状に接合して第1及び第2リング部材62,63を製作し、この2つのリング部材62,63をベルマウス形状に接合することで吸込ベル61を製造している。
従って、2つのリング部材62,63を接合することで、吸込ベル61を所定形状に容易に成形することができ、吸込ケーシングの製造の容易性を確保することができると共に、構造の簡素化、軽量化を可能とすることができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、実施例3の斜流ポンプでは、一つの第2リング部材63を吸込側に広角するように傾斜して形成することで、吸込ベル61をベルマウス形状とすることができ、この吸込ベル61の更なる簡素化及び軽量化を可能とすることができる。
図6は、本発明の実施例4に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。
実施例4の斜流ポンプにおいて、図6に示すように、吸込ベル71は、軸方向に同径な円筒形状をなす第1リング部材72と、中空円錐台形状をなす第2リング部材73が溶接により接合されて形成されてなり、第2リング部材73はベルマウス形状に近似した形状をなすように、吸込側(図6にて下方側)に傾斜して広角する形状となっている。なお、各リング部材72,73は、長尺の板金を溶接(溶接部72a,73a)により円筒形状、中空円錐台形状に接合されている。
また、吸込ベル71は、第1リング部材72の上端外周部に水平なリング形状をなす連結フランジ74が溶接により接合されており、この連結フランジ74には複数の連結孔74aが形成されている。一方、吸込ベル71は、第2リング部材73の下端外周部に水平なリング形状をなす整流板75が溶接により接合されている。なお、整流板75は、長尺をなす弧状の板金を溶接によりリング形状に接合されている。更に、吸込ベル71は、連結フランジ74及び各リング部材72,73及び整流板75の外周面に、軸方向に沿って補強部材としてのリブ76が溶接により接合されており、このリブ76は、各リング部材72,73の周方向に均等間隔で複数固定され、各リブ76には、吊下げワイヤを係止するための係止孔76aが形成されている。
このように実施例4の斜流ポンプにあっては、長尺の板金を溶接によりリング形状及び中空円錐台形状に接合して第1及び第2リング部材72,73を製作し、この2つのリング部材72,73をベルマウス形状に接合することで吸込ベル71を製造している。
従って、2つのリング部材72,73を接合することで、吸込ベル61を所定形状に容易に成形することができ、吸込ケーシングの製造の容易性を確保することができると共に、構造の簡素化、軽量化を可能とすることができ、その結果、製造コストを低減することができる。
また、実施例4の斜流ポンプでは、一つの第2リング部材73を吸込側に広角するように傾斜して形成することで、吸込ベル71をベルマウス形状に形成することができ、この吸込ベル71の更なる簡素化及び軽量化を可能とすることができる。
更に、実施例4の斜流ポンプでは、第2リング部材73の吸込側の端部に水平な整流板76を装着しており、簡素化した形状でありながら、この整流板76により流体を適正に吸込ベル71内に流入することができ、ポンプ効率を向上することができる。
図7は、本発明の実施例5に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングを表す要部断面図である。
実施例5の斜流ポンプにおいて、図7に示すように、吸込ケーシング81は、吸込ライナと吸込ベルとが一体に構成されている。即ち、この吸込ケーシング81は、吸込ライナを構成する第1リング部材82と、吸込ベルを構成する第2〜第5リング部材83〜86が連結リング部材87により連結されて構成されている。
第1リング部材82は、中空逆円錐台形状をなし、吸込側(図7にて下方側)に傾斜して狭角する形状となっている。第2〜第5リング部材83〜86は、中空円錐台形状をなし、互いに溶接により接合されて形成されており、吸込側に位置するリング部材ほど軸方向に対する傾斜角度が大きく設定されている。連結リング部材87は、軸方向に同径な円筒形状をなしている。なお、各リング部材82〜87は、長尺の板金を溶接(溶接部82a〜87a)によりリング形状に接合されている。
また、吸込ケーシング81は、第1リング部材82の上端外周部に水平なリング形状をなす連結フランジ88が溶接により接合されており、この連結フランジ88には複数の連結孔88aが形成されている。一方、吸込ケーシング81は、第5リング部材86の下端外周部に水平なリング形状をなす整流板89が溶接により接合されている。なお、整流板89は、長尺をなす弧状の板金を溶接によりリング形状に接合されている。
更に、吸込ケーシング81は、連結フランジ88及び各リング部材82〜87及び整流板89の外周面に、軸方向に沿って補強部材としてのリブ90〜93が溶接により接合されており、このリブ90〜93は、各リング部材82〜87の周方向に均等間隔で複数固定され、各リブ90〜93には、吊下げワイヤを係止するための係止孔90a〜93aが形成されている。
このように実施例5の斜流ポンプにあっては、吸込ライナ及び吸込ベルを一体に形成した吸込ケーシング81により構成し、長尺の板金を溶接により中空円錐台形状に接合して第1〜第5リング部材82〜86を製作し、この中空円錐台形状をなす複数のリング部材81〜86及び連結リング部材87を接合することで吸込ケーシング81を製造している。
従って、第1リング部材82により吸込ライナを形成し、互いに接合した第2〜第5リング部材82〜86により吸込ベルを構成し、第1リング部材82と第2〜第5リング部材82〜86を連結リング87により接合することで、吸込ケーシング81を形成することとなり、吸込ケーシング81の簡素化及び軽量化を図ることができると共に、吸込ライナ及び吸込ベルを一体化して本体ケーシングに連結することで、吸込ライナと吸込ベルとを連結するためのフランジを不要として更なる軽量化を可能とすることができ、その結果、製造コストを低減することができる。
なお、上述した各実施例では、長尺の板金を中空円錐台形状に丸めて接合することでリング部材を形成し、このリング部材を一つまたは複数接合することで、吸込ベルまたは吸込ケーシングを形成したが、接合するリング部材の個数は各実施例に限定されるものではない。
また、上述した各実施例では、本発明のポンプを据付架台に吊下げられた吊下げ式の立型斜流ポンプに適用して説明したが、この構造に限定されるものではない。例えは、各実施例のポンプでは、据付架台より下方に吐出配管が配設されているが、据付架台より上方に吐出配管が配設されている標準型の立型斜流ポンプに適用しても同様の作用効果を得ることができる。更に、斜流ポンプに限らず、軸流ポンプなどのその他のポンプに適用しても良い。
本発明に係るポンプは、吸込ケーシングを板金製とすることで構造の簡素化を図ったものであり、いずれの種類のポンプにも適用することができる。
本発明の実施例1に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す断面図である。 実施例1の斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す平面図である。 実施例1の斜流ポンプの概略構成図である。 本発明の実施例2に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。 本発明の実施例3に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。 本発明の実施例4に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングの吸込ベルを表す要部断面図である。 本発明の実施例5に係るポンプとしての斜流ポンプにおける吸込ケーシングを表す要部断面図である。
符号の説明
11 本体ケーシング
12 上部ケーシング
13 下部ケーシング
12a,13a 内ケーシング
12b,13b 外ケーシング
15 流路
16,81 吸込ケーシング
18 吸込ライナ
19,51,61,71 吸込ベル
21 屈曲管
23 吐出配管
28 主軸
33 羽根車
41〜45,52〜54,62,63,72,73,82〜87 リング部材
46,55,64,74,88 連結フランジ
47,75,89 整流板
48〜50,56〜58,65,76,90〜93 リブ(補強部材)

Claims (4)

  1. 円筒形状をなす本体ケーシングと、該本体ケーシングの一端部に連結されてベルマウス形状をなす吸込ケーシングと、前記本体ケーシングの他端部に連結された吐出配管と、前記本体ケーシングの中央部を貫通して駆動回転可能に支持された主軸と、該主軸の先端部に装着された羽根車とを具えたポンプにおいて、
    前記吸込ケーシングは、複数の長尺の板金を溶接部で接合して複数のリング部材を形成し、該複数のリング部材を前記溶接部が周方向にずれた位置でベルマウス形状に溶接して製造されると共に、
    前記リング部材は、外周面に軸方向に沿って補強部材が接合され、前記吸込ケーシングは、前記補強部材が外周面に軸方向に沿うように前記複数のリング部材が溶接されたことを特徴とするポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプにおいて、前記補強部材は、前記リング部材の周方向に均等間隔で複数固定され、吊下げワイヤを係止するための係止孔が形成されたことを特徴とするポンプ。
  3. 請求項1または2に記載のポンプにおいて、前記吸込ケーシングは、吸込側の端部にほぼ水平な整流板が装着されたことを特徴とするポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載のポンプにおいて、前記本体ケーシングは、内側ケーシングと外側ケーシングとを有し、前記吸込ケーシングは、吸込ライナと吸込ベルとを有し、前記外側ケーシングと前記吸込ライナとが連結されてなり、前記吸込ライナ及び前記吸込ベルが板金により製造された中空円錐台形状をなす複数のリング部材を接合して製造されたことを特徴とするポンプ。
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