JP5021912B2 - 一体型マイクロチャネル冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、電子デバイスを冷却する機器および方法に関する。より詳細には、本発明は、半導体IC(集積回路)チップ・パッケージを効率よく冷却するために流体を分配し、流す機構を改善し、半導体チップの高電力密度領域に対する局所的な冷却能力を向上させるマイクロチャネル冷却による機器および方法に関する。
半導体IC(集積回路)チップのパッケージおよびモジュールの設計および製造では、(マイクロプロセッサなどの)ICチップ・デバイスによって生じる熱を効果的に取り除いて、このようなデバイスが継続的に高い信頼性で動作するようにし得る機構を実施することが不可欠である。実際、例えば、かなりの量の熱を発生し得るSCM(シングル・チップ・モジュール)またはMCM(マルチ・チップ・モジュール)内に配設されたコンピュータ・プロセッサ・チップでは、熱を除去することは特に重要である。チップの幾何形状が縮小され、動作スピードが速くなり、その結果、電力密度が高くなるにつれ、熱を効率よく取り除く能力がますます問題になる。ICチップ・モジュールは継続的により高いクロック周波数で動作するように設計されるが、システム性能の向上は主に、このようなICチップ・モジュールから熱を効果的に取り除く能力によって制限されつつある。
半導体ICパッケージ/モジュールおよびその他の電子デバイスを冷却するために様々な熱除去技術が開発されている。例えば、高熱流束(単位面積当たりの電力)または高電力密度(例えば、〜800W/cm)の条件下で、ICチップ、MCMなどの電子デバイス、レーザ・ダイオード・アレイその他の光電子デバイスを冷却するために、マイクロチャネル冷却による機器および方法が提案されている。
図1および図2は、例えば米国特許第4573067号に記載の従来型マイクロチャネル冷却機器を示す概略図であり、図2には、線1Bに沿った図1の断面図を示す。図に示すように、半導体チップ(10)は、半導体チップ(10)の前面領域(11)に形成された回路を含む。チップ(10)の裏面は、陥凹領域(12)と、陥凹領域(12)から上に延びる複数の平行で微視的な熱伝導フィン(14)とを形成するように加工される。陥凹領域(12)および熱伝導フィン(14)により、複数のチャネル(13)が画定される。透明カバー(15)は、チップ(10)の表面およびフィン(14)の上部と係合し、それによって、透明カバー(15)内の入力ポート(16)と出力ポート(17)の間に、チャネル(13)を通って冷却液が流れるチャンバが画定される。熱の除去は、フィン(14)と、チャネル(13)を貫通して流れる冷却流体との熱接触によって実現される。
図1および図2に示す冷却機器には、それに関連するいくつかの欠点がある。例えば、このような設計では、例えば入力ポート(16)と出力ポート(17)の間で(チャネル長が長い)1つの熱交換ゾーンを使用し、入力ポート(16)および出力ポート(17)の断面積がマイクロチャネルの総断面積よりも小さいために、かなりの圧力降下が生じ、流れの分布が不均一になる。さらに、ICチップ(10)の非活動表面に直接、フィン(14)およびチャネル(13)を形成するプロセスにより、チップ(10)の歩留まりが低下し得る。これは、マイクロプロセッサなどの高価なチップでは特に望ましくない。実際、マイクロチャネル冷却装置が故障するか、漏れが生じると、高性能プロセッサの場合にはこの冷却装置よりもはるかに高価なチップは、マイクロチャネル冷却装置とともに失われる。
図3〜図5に、例えば米国特許第5998240号に記載の別の従来型マイクロチャネル冷却機器を概略的に示す。図3には、複数のマイクロチャネル(21)が中に形成された領域を有するシリコン・チップ(20)を示す。これらのマイクロチャネル(21)は、断面がほぼ矩形の、端部が閉じた複数のスロットまたは溝である。図4に示すように、チップ(20)は、3つのほぼ矩形の冷却液マニホールド(23)、(24)、および(25)を含むセラミック・フレーム(22)上に載る。中央のマニホールド(24)は、一端に形成された冷却液注入ポート(27)を有する冷却液入力マニホールドであり、外側の2つのマニホールド(23)および(25)は、出力マニホールドであり、注入ポート(27)の反対側の端部に冷却液排出ポート(26)および(28)を含む。ダイ(20)は、マイクロチャネル(21)がマニホールド(23)、(24)、および(25)に直交するように、セラミック基板(22)に対して方向づけられる。図5に示すように、チップ(20)およびセラミック基板(22)は、2つの冷却液出力ダクト(29a)および1つの冷却液入力ダクト(29b)を有する接地面(29)上に装着される。矢印で冷却液が流れる方向を示す。
図3〜図5に示す従来型マイクロチャネル冷却機器はいくつかの欠点を有する。例えば、シリコンを用いてマニホールド・チャネル(23、24、25)を備える基板(22)を製作すると、この基板は、縁部が尖ったコーナを有する複数のチャネルを基板を貫通して形成するために脆弱になり、製作中に破損する恐れがある。さらに、このような設計では、かなりの圧力降下が生じ、流れの分布が不均一になる。これは、(i)入力ポートおよび出力ポート(26、27、28)の断面積がマイクロチャネルの総断面積よりも小さいことと、(ii)マイクロチャネル(21)に供給を行うマニホールド(23、24、25)の溝の断面が一定であることと、(iii)2つの排出マニホールド溝(23、25)を使用するときには、マイクロチャネル(21)が継続して注入マニホールド溝(24)の下流になることに起因する。
図6および図7は、例えば米国特許第5218515号に記載の他の従来型マイクロチャネル冷却構造を示す概略図である。図6には、ICチップ(31)を含む集積回路モジュール(30)の斜視破断図を示す。ICチップ(31)は、チップ(31)の前側(活動)表面(31a)に沿ってハンダ・バンプ用ボンディング部位(32)を有する。チップ(31)の裏側(非活動)表面(31b)は、マイクロチャネル構造(33)に熱結合する。マイクロチャネル構造(33)内には、複数のマイクロチャネル(33a)が形成される。マイクロチャネル構造(33)にカバー・マニホールド(34)を接合する。図に示すように、カバー・マニホールド(34)内に、入力および出力用の冷却液送達チャネル(34a)および(34b)を切削加工または成形する。
図7に、共通の基板または回路ボード上に伏せて装着され、マイクロチャネルにより冷却されるICモジュール(30)のアレイを含むMCM(マルチ・チップ・モジュール)パッケージに冷却液を供給するのに使用する冷却液供給マニホールド(35)を示す。冷却液供給マニホールド(35)は、複数の冷却液供給チャネル(例えば、(36)、(37)、(38)、および(39))を含む。チャネル(36)および(38)は高圧力チャネルであり、チャネル(37)および(39)は低圧力チャネルである。マニホールド(35)は、例えばそれぞれの冷却液供給チャネル(36)および(37)内の開口(36a)および(37a)が、回路ボード上の個々の集積回路モジュール(30)内の開口(34a)および(34b)と対合するようにプリント配線カードの上に配置されるように適合される。エラストマ・シールを使用して、冷却液供給マニホールド(35)と集積回路モジュール(30)を結合する。
図6および図7に示すマイクロチャネル冷却機器には、それに関連する欠点がある。例えば、マイクロチャネル冷却装置(30)は、(入力マニホールド・チャネル(34a)と出力マニホールド・チャネル(34b)の間に)1つの熱交換ゾーンとともに形成され、その結果、マイクロチャネル(33a)に沿って、流体の流れにかなりの圧力降下が生じ得る。さらに、カバー・マニホールド(34)が、圧力降下を小さくするために、複数の熱交換ゾーン用の複数の冷却液送達チャネル(例えば34a)とともに形成される場合、カバー・マニホールド(34)は、脆くなり、製作中に破損する恐れがあり、それによって製造歩留まりが低下する。
さらに、図7の冷却液供給マニホールド(35)の設計では、4つのマイクロチャネル注入口からなる所与の列に供給を行うチャネルの断面積が一定であるために、大きな圧力降下が生じ、流れの分布がかなり不均一になり得る。例えば、図7に示すように、供給チャネル(36)は、4つの開口(36a)を介してモジュール(30)(図6)の4つの冷却液送達マニホールド(34a)に冷却流体を供給する。最後のマニホールド・セグメント、すなわち下部の2つのマイクロチャネル注入口間における速度、差圧、および総流量を、V、ΔP、およびQとすると、その上のセグメントでは、速度が2Vであり、総流量が2Qであることが望ましい。このように速度が速くなると、(流れが層流であるときには、流量と圧力降下の間に1次の依存性があり、流れが乱流のときには、2次の依存性があると仮定すると)流れが層流の場合には、あるセグメントによる圧力降下は〜2ΔPに等しく、流れが乱流の場合には、〜4ΔPになる。そのため、4つのマイクロチャネル注入口に供給するマニホールド・チャネルの断面が一定である場合、流れが層流の場合には、マニホールド・チャネルの総圧力降下は〜10ΔPになり、流れが乱流の場合には、〜30ΔPになることが予想される。この大きな圧力降下により、異なるマイクロフィン区画内で流量変動が誘起されることになり、これは、やはり断面が一定であるが、注入ラインに対して相対的に向きが逆である戻りラインでは補償し得ない。マニホールド・チャネルは、所与のマイクロチャネルよりもかなり大流量の水を運ばなければならないので、速度および断面積はともにより大きくなり、したがって、これら2つの区間の間でレイノルズ数が10倍に増加することは容易に予想される(または、これを防ぐことは難しい)。冷却能力が、例えば50W/cm未満と低い場合には、水の流量の要件は低く、マニホールド・チャネルおよびマイクロチャネルをともに層流領域にすることが可能であるが、流量が多い場合には可能ではない。というのは、マイクロチャネルでは、レイノルズ数が100〜200の範囲の流れの型が必要とされ、この場合には、マニホールド・チャネル内の流れの型は層流にならないからである。
上記で論じた従来方式の設計に関連する別の欠点は、「ホット・スポット」領域を有するプロセッサなどのICチップの熱を効率よく除去する機構が設けられていないことである。ホット・スポット領域とは、熱流束(電力/単位面積)がチップの平均熱流束よりもかなり大きくなり得るチップの領域であり、その結果、温度が平均チップ温度よりも〜20℃高くなることがある。実際、平均チップ電力密度により生じた熱を効率よく除去するために設計される熱の解決策はどれも、チップの「ホット・スポット」領域における熱を除去するには不適切なことがあり、その結果、「ホット・スポット」領域における、またはその付近のチップ素子が故障することがある。
米国特許第4573067号 米国特許第5998240号 米国特許第5218515号
本発明の実施形態の例は一般に、電子デバイスを冷却する機器および方法、具体的には、パッケージ基板に伏せて装着される電力密度分布が不均一なIC(集積回路)チップをマイクロチャネルにより冷却する機器および方法を含む。
より具体的には、本発明の実施形態の例は、電力密度が平均よりも高い半導体チップの高電力密度領域(すなわち「ホット・スポット」)に対する局所的な冷却能力を変化させる機構を実施して、電力密度が平均よりも高いICチップの「ホット・スポット」区域に対する冷却能力を局所的に高める、マイクロチャネル冷却による機器および方法を含む。
例えば、本発明の実施形態の一例では、電力マップが不均一なIC(集積回路)チップを冷却する一体型マイクロチャネル冷却装置が提供される。このマイクロチャネル冷却装置は、一体型冷却装置内を同じ方向に延びる複数の交互に並んだ入力および出力用のマニホールドと、複数の熱交換ゾーンとを備える。各熱交換ゾーンは、隣接する入力マニホールドと出力マニホールドの間に流体流路が設けられるように、これら隣接する入力マニホールドと出力マニホールドの間を延びる複数のマイクロチャネルからなるマイクロチャネル・パターンを画定する複数の伝熱マイクロフィンを備える。これら熱交換ゾーンの1つまたは複数からなるマイクロチャネル・パターンを変化させて、ICチップの予想電力マップに対応する熱伝達性能を実現する。入力および出力用のマニホールド、ならびに熱交換ゾーンのマイクロチャネル・パターンは、ICチップの予想ホット・スポット領域に対応する熱交換ゾーンの領域内で、ICチップの予想ホット・スポット領域に対応しない熱交換ゾーンの他の領域における平均流体速度と実質的に同じか、あるいは少なくともそれから約50%以内である平均流体速度が得られるように構成される。
本発明の実施形態の別の例では、一体型マイクロチャネル冷却装置の少なくとも1つの入力マニホールドを、ICチップの予想ホット・スポット領域に位置合わせするように配置する。別の実施形態では、熱交換ゾーンの1つまたは複数からなるマイクロチャネル・パターンを局所的に変化させて、ICチップの予想電力マップの局所的な変動に対応する熱伝達性能を実現する。別の実施形態では、少なくとも1つの熱交換ゾーンは、ICチップの予想平均電力密度に対して十分な熱伝達性能を実現する第1パターンのマイクロチャネルと、ICチップの予想ホット・スポット領域に対応するように配設された第2パターンのマイクロチャネルとを含む。この第2パターンのマイクロチャネルにより、ホット・スポットの平均よりも高い予想電力密度に対して十分な熱伝達性能が得られる。
本発明の上記その他の例示的実施形態、態様、特徴、および利点は、好ましい実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面と併せ読めば明らかになるであろう。
本明細書で説明する本発明の実施形態の例は一般に、電子デバイスを冷却する機器および方法、具体的には、パッケージ基板に伏せて装着される電力密度分布が不均一になり得るIC(集積回路)チップをマイクロチャネルにより冷却する機器および方法を含む。本発明の実施形態の一例による、電子デバイスをマイクロチャネルにより冷却する機器は一般に、パッケージ基板に伏せて装着されるICチップの非活動表面に熱結合される一体型マイクロチャネル冷却装置(またはマイクロチャネル型ヒート・シンク)と、この一体型マイクロチャネル装置と冷却流体のやり取りを行うための、機械的にコンプライアントなガスケットを介して一体型マイクロチャネル装置に脱着可能に結合される流体分配マニホールド装置とを含む。本明細書で説明する様々な実施形態の例によるマイクロチャネル冷却による機器および方法では、冷却流体の均一な流れを促進し、冷却液流路に沿った冷却流体の圧力の低下を防止/低減する、流体の分配および流れの機構を実施し、それによって、半導体IC(集積回路)チップのパッケージ/モジュールなどの電子デバイスの冷却速度能力および冷却効率が高められる。他の実施形態では、マイクロチャネル冷却による機器および方法は、半導体チップの高電力密度領域(すなわち「ホット・スポット」)に対する局所的な冷却能力を変化させて、ICチップ上の電力密度が平均よりも高い区域における冷却能力を局所的に高める機構を実施する。
より具体的には、本発明の実施形態の例は、冷却流体の分配および流れを最適化して熱を効率よく除去するように設計され、ICチップに熱結合し得る一体型マイクロチャネル冷却装置についての様々なフレームワーク/アーキテクチャを含む。例えば、本発明の実施形態の一例では、一体型マイクロチャネル冷却装置は、マイクロチャネル・プレートを備える。このマイクロチャネル・プレートは、その一方の表面に形成されたマイクロフィンによって画定された複数のマイクロチャネルを有する。この一体型マイクロチャネル冷却装置はさらに、マイクロチャネル・プレートに接合され、複数の冷却液供給/戻りマニホールドを有するマニホールド・プレート(またはマニホールド・カバー)を備える。本発明の実施形態の別の例では、一体型マイクロチャネル冷却装置は、マイクロチャネルおよび供給/戻りマニホールド構造とともに構築された単一のプレートを備える。すべてのこのような実施形態において、一体型マイクロチャネル冷却装置は、圧力降下が最小限に抑えられ、かつ、冷却液流路に沿った流体の流れおよび分布の均一性が向上するか、または、チップのホット・スポット領域に対する局所的な冷却が変化し得るか、あるいはその両方が行われるように、構築、パターン化、寸法設定、または配置を行うか、あるいはこれらを組み合わせて実行する供給/戻りマニホールドおよびマイクロチャネル/マイクロフィンを含む。
次に、例えば図8〜図11ならびに図12および図13の実施形態の例を参照して、本発明の実施形態の一例による一体型マイクロチャネル冷却装置を詳細に論じる。具体的には、図8〜図11は、本発明の実施形態の例によるマニホールド・プレート(40)を示す概略図である。マニホールド・プレート(40)は、図12および図13の例示的概略図に示す対応するマイクロチャネル・プレート(50)に接合して、一体型マイクロチャネル冷却装置を形成し得る。
より具体的には、まず図8〜図11の例示図を参照すると、マニホールド・プレートの例(40)は、複数の流体マニホールド(M1〜M7)(または、一般にMiと示す)が中に形成された平面基板(41)を含む。各流体マニホールド(M1〜M7)は、基板(41)の一方の表面(S2)に形成された対応するマニホールド・チャネル(C1〜C7)(または、より一般にはCi)と、(表面(S2)の反対側の)表面(S1)から、対応するマニホールド・チャネル(C1〜C7)に沿った様々な場所に延びる開口を形成する複数の流体ビア(v)を有する、流体ビアからなる対応するパターン/配列(V1〜V7)(または、より一般にはVi)とを備える。以下で説明するように、流体マニホールド(Mi)は、マニホールド・プレート(40)により、流れの分布が均一になり、全体的なシステムの圧力降下が小さくなり、マニホールド・プレートの構造的な完全性が維持され、それによって製造中に破損しないように、構築、パターン化、寸法設定、または配置を行うか、あるいはこれらを組み合わせて実行する。
より具体的には、図8は、流体ビアの複数のパターン/配列(V1〜V7)が、平面基板(41)の一方の表面(S1)(例示図では、基板(41)の底部表面)に形成される一生産段階におけるマニホールド・プレート(40)の概略平面図である。すなわち、図8には、ビア(v)が形成される底面(S1)の反対側である基板(41)の上面(S2)から見たビアのパターン(V1〜V7)を示す。図9は、図8の線AAに沿った基板(41)の一部の概略断面図である。図9には、厚さが(T)であり、基板表面(S1)の下に深さ(d1)で形成されたビア(v)を有する基板(41)を示す(すなわち、これらのビアは、基板(41)を完全に貫通して形成されない)。基板(41)をSi(シリコン)で形成する本発明の実施形態の一例では、これらの流体ビアは、基板(41)を部分的に貫通して流体ビアをエッチングするディープSiエッチング法を利用して形成し得る。具体的には、実施形態の一例では、厚さTが0.75mmの典型的なシリコン・ウエハ基板の場合、流体ビア(v)は、深さd=0.50mmで形成し得る。さらに、これらの流体ビアは、直径約450ミクロンの円形の穴とし得る。この実施形態の例では円形の穴が示されているが、これらの流体ビアは、好ましくはコーナが丸められた他の形状でも形成し得ることに留意されたい。(コーナが尖った形状と比較すると、尖ったコーナは、応力集中部位として作用し、そのため、製造中にこれらのコンポーネントが破損する可能性が増すことがある)。
図8の実施形態の例に示すように、ビア・パターン(V1)および(V7)は、直線パターンで配置された一連の円形開口を備え、ビア・パターン(V2)〜(V6)はそれぞれ、ジグザグ・パターンで配置された一連の円形開口を備える。以下で説明するように、ジグザグ・パターンで一連の円形開口を形成することによってマニホールドを構築する製作方法では、複数のマニホールドを形成して複数の熱交換ゾーンを画定するマニホールド・プレートの製造中に、ウエハ(または基板)が破損する恐れが小さくなる。
流体ビアのパターン/配列(Vi)はそれぞれ、流体ビアのパターン(Vi)が形成される基板(41)の表面(S1)の反対側の表面(S2)に形成される、対応する入力/出力マニホールド・チャネル(Ci)への流体注入口/排出口として働く複数の開口を備える。例えば、図10に、基板(41)の表面(S2)にマニホールド・チャネル(C1〜C7)を形成する別の製造段階におけるマニホールド・プレートの例(40)の概略平面図を示す。各マニホールド・チャネル(C1〜C7)は、パターン化され、かつ、流体ビアからなる対応するパターン(V1〜V7)の各流体ビア(v)に連結するのに十分な深さで陥凹された連続キャビティを含む。より具体的には、図11は、図10の線BBに沿った基板(41)の一部の概略断面図であり、マニホールド・チャネルC2のチャネル・セグメントを示す。このチャネル・セグメントは、基板(41)内の2つのビア(v)間に陥凹部を、基板(41)の表面(S2)の下に、これらの流体ビア(v)に連結するのに十分な深さdまでエッチングすることによって、これらのビア(v)間に形成される。マニホールド・プレート(40)の基板(41)をシリコンで形成する図9に関して説明した実施形態の例を続けると、マニホールド・チャネル(Ci)は、陥凹部を深さd=0.25mmでエッチングするディープSiエッチング・プロセスを利用して形成し得る。
さらに、本発明の実施形態の例では、マニホールド(Mi)は、様々な断面積を有するように形成されたマニホールド・チャネル(Ci)を備える。例えば、図14は、図10に示す領域(43)における流体マニホールド(M2)の一部のマニホールド構造の図式的な詳細図である。図14の例示図では、流体ビア(v)間のチャネル・セグメント(44)は、流体ビア(v)から離れる方向に細くなり、それによってチャネルの断面積が小さくなる、テーパが付けられた陥凹部を形成する。図18にさらに、マニホールド構造の例の詳細を示す。図18では、マニホールド・プレート(90)内に形成された、ジグザグ・パターンを有するマニホールド・チャネル(91)の3次元斜視図を示す。具体的には、図18に、マニホールド・チャネル(92)への開口を形成する複数の流体ビア(v)を示す。マニホールド・チャネル(92)は、2つの流体ビア(v)間のチャネル・セグメント(93)がテーパが付けられた陥凹部を形成するようにパターン化される。
有利には、このテーパが付けられたマニホールド・チャネルの幅は、冷却流体の流速を比較的一定に維持することによって、チャネルに沿った動的な圧力降下を最小限に抑える助けになる。より具体的には、マニホールド・チャネル(Ci)の断面積を変化させることにより、マニホールド・チャネル(Ci)に沿った動的な圧力降下を小さくし、それによって、マニホールド・チャネル(Ci)が、マニホールド・チャネル(Ci)に沿って配設されたマイクロチャネル注入口への、またマイクロチャネル排出口からの冷却流体の流れを均一に分配し得る手段が得られる。
図12および図13は、本発明の実施形態の例によるマイクロチャネル・プレートを示す概略図である。より具体的には、図12は、例えば図10のマニホールド・プレートの例(40)とともに使用するのに適合したマイクロチャネル・プレート(50)の概略平面図である。図12では、マイクロチャネル・プレート(50)は、基板(51)(例えばSi基板)を含む。基板(51)は、複数の平行な伝熱マイクロフィン(53)を形成するように、(ディープSiエッチングその他の当業者には周知の適切な技術を利用して)エッチングされた領域(52)を含む。伝熱マイクロフィン(53)により、領域(52)全体にわたって同じ方向に延びるマイクロチャネル(54)(図13参照)が画定される。マイクロチャネル(54)は、断面がほぼ矩形の、端部が開いた複数のスロットまたは溝を含む。
図12の実施形態の例では、マイクロフィン(53)は、領域(52)全体にわたって連続しておらず、遮断され、不連続であり、それによって陥凹領域(R1〜R7)が形成される。陥凹領域(R1〜R7)は、マイクロチャネル・プレート(50)にマニホールド・プレート(40)を接合して一体型マイクロチャネル冷却装置を形成するときに、マニホールド・チャネルC1〜C7(図10)に対応し、それに位置合わせされる。例として、図13は、図12のマイクロチャネル・プレート(50)の一部(55)の詳細図である。マイクロフィン(53)は、マニホールド・プレート(40)のマニホールド・チャネル(M2)(例えば、図14に示す部分(43))に対応する(位置合わせされる)陥凹領域(R2)全体にわたって不連続である。これらの陥凹領域(R1〜R7)は、マニホールド・プレート(40)の対応するマニホールド・チャネル(C1〜C7)とともにマニホールドとして働き、それによって、流体ビア(v)からマイクロチャネルに流れる流体の分配に(注入マニホールドに)、かつマイクロチャネルから流体ビアに流れる流体の分配に(排出口マニホールドに)利用可能な面積が大きくなる。例えば、図14に示すマニホールド・プレートの部分(43)は、図13に示す陥凹領域R2の部分に対応し、それに位置合わせすることができるマニホールド・チャネルの一部を示すものである。この点に関して、マニホールド・チャネルと陥凹領域の面積を組み合わせると、流体を流し、かつ分配するための面積が増加する。
さらに、例えば図14に示すように、圧力降下を小さくするために、流体ビア(v)間のマニホールド・チャネルのチャネル・セグメント(44)の断面積を変化させる。より具体的には、図13および図14の実施形態の例に示すように、マニホールド・チャネル(C2)の入力流体ビア(v)間のチャネル・セグメント(44)および陥凹領域(R2)の対応する部分を、入力流体ビア(v)から離れる方向に細くして、冷却液経路に沿った断面積を小さくする。その結果、圧力降下が小さくなり、流体の流速が一定に維持され、それによって、チャネル・セグメントに沿って配設されたマイクロチャネルに冷却液が均一に供給される。
さらに、図13に示す実施形態の例では、陥凹領域(例えば、図13に示すR2)に沿ったマイクロフィン(53)の端部の縁部を丸くして、または縁部にテーパを付けて形成し、それによって全体的なシステムの圧力降下をさらに小さくすることができる。実際、マイクロフィン(53)の縁部を丸くするか、または縁部にテーパを付けると、マイクロチャネル(54)の注入口/排出口コーナが丸くなり、そのため、流入/流出の流れが滑らかになることによって流れ抵抗が小さくなる。
本発明の実施形態の一例では、幅W=90ミクロンのマイクロフィン(53)を形成すると仮定し、チャネル幅W=60ミクロン、チャネル深さ250ミクロンのマイクロチャネル(54)を定義する。さらに、(図14に示す)2つの隣接する流体ビア(v)の垂直間隔(Vs)を0.6mmとし、各ビア(v)は、隣接するマニホールド・チャネル・セグメント(44)の左右の一連のマイクロチャネルと冷却液をやり取りすると仮定する。したがって、この実施形態の例では、単一の流体ビア(v)が冷却液をやり取りするマイクロチャネルの総断面積は、1.2mm×0.25mm×60%=0.18mmである(1.2mm=2Vsであり、0.25mmはマイクロチャネルの深さである)。さらに、(前に述べたように)流体ビア(v)の直径を0.450mmと仮定すると(これは、断面積0.16mmに相当する)、各マニホールド・チャネル・セグメント(44)は、0.450×0.25=0.11mmの初期断面積を有し、0.09mmの断面積を有するマイクロチャネル(54)と流体の流れのやり取りを行う。
マニホールド・チャネル(C)を位置合わせする陥凹領域(R)も、流体を流すための追加の断面積を提供することを理解されたい。この追加の面積は、流体の流れの向きが変わることによって、かつ、チャネルの幾何形状が変化することによって生じる圧力降下を小さくするために設けられる。マイクロチャネルは、単位面積当たりの潤辺長が、供給ビア(v)よりも長く、その結果、圧力降下が大きくなる。これら2つの構造を相互接続する追加の容積により、流体の流れは、壁から離れた抵抗が小さい経路を通ることができる。容積が小さいほど、壁の摩擦のために圧力降下が大きくなり不利である。上記で説明したように、流体ビア(v)の断面積、各マニホールド・チャネル・セグメントの初期断面積、および流体をやり取りするマイクロチャネルの総断面積はすべて、それらの平均値から25%以内である。
上記で述べたように、一体型マイクロチャネル冷却装置は、例示のマニホールド・プレート(40)およびマイクロチャネル・プレート(50)を用いて、マニホールド・チャネル(Ci)が、対応する陥凹領域(Ri)に位置合わせされ、かつ対向するように、マニホールド・プレート(40)の表面(S2)をマイクロチャネル・プレート(50)に接合することによって形成し得る。より具体的には、例示のプレート(40)および(50)を使用して、図10に「I」および「O」で示す交互に並んだ入力マニホールドと出力マニホールドの間に形成された6つの熱交換ゾーンを備え、かつ、マニホールド/マイクロフィン/マイクロチャネルの寸法が上記で述べ論じたものである、全体的なサイズが20mm×20mmの一体型マイクロチャネル冷却装置を構築することができる。以下で、一体型冷却装置を形成し、このような装置をICチップとともにパッケージする方法の例を、例えば図15、図16、および図17を参照してさらに説明する。
本発明の実施形態の例による一体型マイクロチャネル冷却装置は、電力密度が極めて高い電子デバイスを効果的に冷却することができ、製造が容易で、例えばチップ・パッケージと一体化し得る、効率がよく、動作圧力が低いマイクロチャネル冷却装置のフレームワークを提供することを理解されたい。より具体的には、本発明による一体型マイクロチャネル冷却装置の実施形態の様々な例は、例えば、(i)冷却流体の分配および流れが均一になり、システムの圧力降下が全体的に小さくなり、(ii)冷却装置を製作する際の製造歩留まりが向上し、(iii)チップ・パッケージとの一体化が容易になるように、構築、パターン化、寸法設定、または配置を行うか、あるいはこれらを組み合わせて実行する流体マニホールド、マイクロフィン、マイクロチャネルによって設計される。
より具体的には、例として、チップ・パッケージとの一体化の容易さに関して、マニホールド・チップの裏面の流体ビアを使用して一体型マイクロチャネル冷却装置に対する冷却流体の入力/出力を行うと、このマイクロチャネル冷却装置を、冷却するチップ区域のかなり先まで延ばさずに寸法設定することができる。これは、チップが互いに極めて近接して装着されるMCMでは特に有利である。それに加えて、以下でさらに説明するように、(冷却すべきチップの非活動表面にこのような構造を形成するのとは異なり)別の層にマイクロフィン/マイクロチャネル構造を形成することによって、まず、個々のマイクロチャネル冷却装置を構築し、テストし、次いで、チップに熱結合させることができ、それによって、冷却装置の製作中の歩留まりの低下が、組み立てられたチップおよび一体化された冷却装置の歩留まりの低下につながらないようし得る。
さらに、製造歩留まりを向上させることに関して、流体マニホールドを形成する基板の構造的な完全性が維持され、基板の破損の恐れが最小限に抑えられるように、これらのマニホールドを設計/構築する。実際、マニホールド・プレートの例(40)を参照して説明したように、マニホールド(Mi)は、(従来方式の設計の場合と同様に)冷却液を流す細長い連続スロットによってではなく、製造中のウエハのひび割れを少なくするためにジグザグ・パターンで配置された一連の円形開口またはコーナを丸めた開口によって形成され、マニホールド・チャネルは、マイクロチャネルに対向するプレート表面上のこれらの円形開口間に形成される。このようなマニホールド構造では、ひび割れの核形成部位として作用し得る応力集中を最小限に抑えるために円形開口を使用し、マニホールド・チャネルとともにマニホールドとして働くマイクロチャネル・パターンの陥凹領域を利用することによってチャネル・マニホールドの総キャビティ面積を最小限に抑え、これらのキャビティが(100)Si劈開面に沿って整列しないようにすることによってウエハの破損の恐れを小さくする。
さらに、本発明の実施形態の例による一体型マイクロチャネル冷却装置では、冷却流体の分配および流れを均一にし、システムの圧力降下を全体的に小さくするための様々な機構を実施し得る。例えば、圧力降下を小さくするために実施する一方法は、冷却液の流れを複数の熱交換ゾーンに細分して、マイクロチャネルを貫通する流路を短くすることである。より具体的には、例として、上記で論じたマニホールド/マイクロチャネル・プレートの実施形態の例では、複数の熱交換ゾーンを画定する複数の入力および出力用の流体マニホールド(Mi)を設ける。実際、図12のマイクロチャネル・プレートの例(50)および図10のマニホールド・プレートの例(40)で示したように、入力および出力用のマニホールドを交互に並べることによって、6つの熱交換ゾーンが画定される。各入力マニホールド(M2、M4、およびM6)は、出力マニホールド(M1、M3、M5、およびM7)のところで終端する2つのゾーンのマイクロチャネルに供給する。さらに、ジグザグのマニホールド構造により、チップの構造的な完全性を維持しながら、複数のマニホールドを形成することができる。
圧力降下を小さくする別の方法は、各マニホールド・チャネルの初期または最終の断面積が、マニホールド・チャネルから冷却流体を受け取り、また、マニホールド・チャネルに冷却流体を供給するすべてのマイクロチャネルの総断面積に少なくとも等しくなるように、マニホールドを設計することである。例えば、図10および図12の実施形態の例では、入力マニホールド・チャネルC2、C4、およびC6はそれぞれ、2つのゾーンのマイクロチャネルに供給を行う。したがって、これらの入力マニホールド・チャネルのそれぞれの初期断面積は、このようなチャネルによって供給を受けるマイクロチャネルの総断面積と少なくとも同じ大きさにすべきである。さらに、出力マニホールド・チャネルC3およびC5はそれぞれ、2つのゾーンのマイクロチャネルから冷却流体を受け取る。したがって、出力マニホールド・チャネルC3およびC5の最終断面積は、このようなマニホールド・チャネルに供給を行うマイクロチャネルの総断面積と少なくとも同じ大きさにすべきである(あるいは、この実施形態の例では、マニホールド・チャネルC2〜C6のそれぞれの断面積を同じにすべきである)。一方、出力マニホールド・チャネルC1およびC7はそれぞれ、1つのゾーンのマイクロチャネルによって供給を受ける。したがって、出力マニホールド・チャネルC1およびC7のそれぞれの最終断面積は、入力マニホールド・チャネル(M2およびM6)の初期断面積の半分よりも小さくすべきではない。
同様に、圧力降下を小さくする別の方法は、各マニホールドごとの流体ビアの総断面積が、これらの流体ビアを介して供給された冷却流体を受け取り、また、これらの流体ビアから出力された冷却流体を供給するすべてのマイクロチャネルの総断面積に少なくとも等しくなるように、マニホールドを設計することである。例えば、パターンV4用の流体ビアの総断面積は、対応するマニホールド・チャネルC4によって供給を受けるマイクロチャネルの総断面積に少なくとも等しくすべきである。
さらに、上記で述べたように、圧力降下を小さくする別のマニホールド設計の特徴は、マニホールド・チャネルの断面積を変化させて、マイクロチャネルに冷却流体を均一に供給することである。例えば、図13および図14の実施形態の例で示すように、マニホールド・チャネル(C2)の入力流体ビア(v)間のチャネル・セグメント(44)および陥凹領域(R2)の対応する部分は、入力流体ビア(v)から離れる方向に細くして、冷却液経路に沿った断面積を小さくする。こうすると、圧力降下が小さくなり、流体の流速が一定に維持され、それによって、チャネル・セグメントに沿って配設されたマイクロチャネルに冷却液が均一に供給される。さらに、マイクロチャネルの注入口コーナを丸くするか、あるいはテーパを付けて、流入する流れを滑らかにすることにより流れ抵抗を小さくすることによって、圧力降下をさらに小さくすることができる。
全体として、例示のマニホールド・プレート(40)およびマイクロチャネル・プレート(50)から形成される本発明による一体型マイクロチャネル冷却装置は、すべての熱交換ゾーンが平行に連結される多重熱交換ゾーン構造を提供する。すなわち、これらの熱交換ゾーンは、入力マニホールドと出力マニホールドの間の圧力降下が同じ状態で動作するように均一に設計され(例えば、すべての熱交換ゾーンにおいてマイクロチャネル・パターンが同じであり(連続チャネルが同じピッチで並び)、入力および出力用のマニホールドが、すべての熱交換ゾーンについてマイクロチャネル長がほぼ同じになるように等間隔で交互に並び)、これらのマニホールドは、所与の熱交換ゾーンについて、この熱交換ゾーン全体にわたって冷却液が確実に均一に分配されるように、断面積を変化させて設計される。このようにして、チップの予想平均電力密度に基づく十分な数の平行な熱交換ゾーンおよび流れの圧力によって一体型マイクロチャネル冷却装置を設計して、このような平均電力密度のチップを効果的に冷却するのに十分な単位幅当たりの流量および単位長さ当たりの圧力降下を実現することができる。
図15は、本発明の実施形態の例による、半導体チップを冷却する機器の概略図である。より具体的には、図15に、熱接合部(B2)を介して半導体チップ(72)(例えばプロセッサ・チップ)の裏側(非活動)表面に熱結合した一体型マイクロチャネル冷却装置(71)を備える、本発明の実施形態の例による半導体パッケージ(70)の側断面図を概略的に示す。チップ(72)の活動表面は、パッケージ基板にフリップ・フロップ式に結合するための複数のハンダ・ボール(C4)を備える。
マイクロチャネル冷却装置(71)は、接合部(B1)を介して接合したマイクロチャネル・プレート(74)およびマニホールド・プレート(75)を備える。プレート(74)および(75)は、図8〜図11ならびに図12および図13に関して上記で論じたものと類似のマニホールド構造およびマイクロチャネル構造を有し得る。この点に関して、図15の実施形態の例は、(i)マニホールド・プレート(75)内に形成されたジグザグ形状の流体マニホールド構造に平行であり、かつマイクロチャネル・プレート(74)の複数の伝熱マイクロフィン(76)およびマイクロチャネル(77)に直交する方向に延び、(ii)ジグザグ形状の流体マニホールド構造の一方の面に形成された複数の流体ビア(v)のそれぞれの中心を通過する長手方向の線に沿った断面図とみなし得る。図15に示すように、流体ビア(v)は、マニホールド・チャネル(C)に沿った場所に開口を形成し、マイクロチャネル・プレート(74)は、伝熱マイクロフィン(76)を分断する複数の領域(R)を備える。これら複数の伝熱マイクロフィン(76)およびチャネル(77)は、図の紙面に直交する方向にそれぞれ平行に延びる。
マニホールド・プレート(75)とマイクロチャネル・プレート(74)の間の接合部(B1)は、水密シールを形成するのに十分なものとするが、熱抵抗が小さい必要はない。したがって、直接ウエハ接合、融着、陽極接合、ガラス・フリット接合、ハンダ接合、ポリマー接着接合などの接合方法、または他の適切な任意の接合方法を利用して、マイクロチャネル・プレート(74)とマニホールド・プレート(75)を接合し得る。さらに、マイクロチャネル・プレート(74)とチップ(72)の間の接合部(B2)は、低熱抵抗ボンドを使用して形成すべきであり、それによって、チップ(72)からマイクロチャネル・プレート(74)への十分な熱伝達が可能になる。接合厚さが、十分に薄く、必要とされる冷却フラックスのレベルに適合するものである限り、金属接合、ハンダ接合、またはAgエポキシなどの充填熱接着剤などの低熱抵抗ボンド、その他の接合手段を使用し得るはずである。低熱抵抗ボンドの熱抵抗が、0.2C−cm/W未満、好ましくは0.1C−cm/W以下であることが望ましい。さらに、接合部(B2)は、やり直し可能であることが望ましい。それによって、必要なときにはチップ(72)からマイクロチャネル冷却装置(71)を取り外して、個々の冷却装置(71)またはチップ(72)を交換することができる。したがって、ハンダ接合部はやり直すことができ、ハンダ層がAgエポキシ接合部に接触している場合には、それもやり直すことができる。
厚さTなどのマニホールド・プレート(75)の寸法、ならびに流体ビア(v)の深さdおよびマニホールド・チャネル(C)の深さdなどのマニホールド構造の寸法は、図11に関して上記で説明したものと同じにすることができる。さらに、マイクロチャネル(77)の陥凹深さdは、図12および図13に関して上記で説明したのと同じにし得る。ただし、本発明の実施形態の別の例では、マイクロチャネル・プレート(74)の厚さTは、シリコンの厚さによる温度降下を小さくするために距離dを最小限に抑える様々な方法を用いて(典型的なシリコン・ウエハの厚さの0.75mmから)薄くし、それによって、パッケージ(70)の熱性能を向上し得る。例えば、一実施形態では、厚さTは、直径200または300mmのシリコン・ウエハの典型的な厚さ0.75mmから、距離dが約100ミクロンになるように薄くし得る。
図15のパッケージ構造(70)を構築するために様々な方法を用いることができる。一般に、本発明の一実施形態では、マイクロチャネル・プレート(74)およびマニホールド・チップ(75)を互いに結合し、テストし、次いで、チップ(72)の裏面にマイクロチャネル・プレート(74)を接触させた状態で、チップ(72)の裏側に熱結合することができる。より具体的には、本発明の実施形態の一例では、ウエハ・レベルで、複数のマイクロチャネル・プレートが中に形成された第1ウエハを、複数の対応するマニホールド・プレートを含む第2ウエハに接合し得る。次いで、これら結合したウエハを、研磨、研削、またはラッピングにかけるか、あるいはこれらを組み合わせて実行して、マイクロチャネル・プレートが設けられた基板を薄くする。あるいは、複数のマイクロチャネル・プレートを含むウエハを、接合またはダイシングする前に、まず薄くする。これら2枚のウエハが互いに接合した状態で、これらのウエハをダイシングして、個々のマイクロチャネル冷却装置に分離する。あるいは、マイクロチャネル・プレートを含むウエハおよびマニホールド・プレートを含むウエハに、研磨、ダイシングなどを行い、次いで、個々のマニホールド・プレートとマイクロチャネル・プレートを接合することによって、個々のマイクロチャネル冷却装置を形成し得る。図15のマイクロチャネル冷却装置の外側の寸法は、マイクロチャネル冷却装置(71)が、チップ(72)の両側でそのわずか先まで延びるように、チップ(72)の外側の寸法よりもわずかに大きくし得ることに留意されたい。マニホールド・プレート(75)とマイクロチャネル・プレート(74)が互いに接合する周辺領域では、マイクロチャネル冷却装置(71)の内部領域に比べて冷却作用が弱くなるので、このようなわずかな延長部により、性能を向上させることができる。このようにわずかに延長することにより、チップ(72)の裏面全体が、マイクロチャネル冷却装置(71)の、マイクロチャネルを含む内部領域に接触し得る。
本発明の実施形態の別の例では、マイクロチャネル・プレート(74)内でマイクロチャネル(77)の下に残った基板材料の厚さを薄くすることに加えて、チップ(72)の基板を薄くすることによって、図15のパッケージ構造(70)の熱性能をさらに向上させることができる。例えば、上記で述べたように、マイクロチャネル・プレート上の最も深くエッチングした領域の下に約100ミクロンのSiしか存在しないように、チップ(72)に接合されるマイクロチャネル・プレート(74)の表面を研磨し得る。さらに、プロセッサ・チップなどのチップ(72)の厚さTを、Siウエハの初期厚さの約0.75mmから約0.3mmに薄くし得る。
図15など、上記で説明したマイクロチャネル冷却装置の実施形態の例は、別々のマニホールド・プレートとマイクロチャネル・プレートを接合することによって形成される一体型マイクロチャネル冷却装置である。本発明の他の実施形態では、一体型マイクロチャネル冷却装置は、マイクロチャネルおよび供給/戻りマニホールド構造とともに構築される単一のプレートを備える。例えば、図16および図17は、本発明の実施形態の別の例による、半導体チップを冷却する機器(80)を示す概略図である。機器(80)は、ハンダ・ボール(83)を介してパッケージ基板にフリップ・フロップ式に結合し得る半導体チップ(82)の非活動表面に熱結合した一体型マイクロチャネル冷却装置(81)を含む。
より具体的には、図16に、冷却装置(81)の熱交換ゾーン内の複数の伝熱マイクロフィン(84)およびマイクロチャネル(85)に直交する方向に延びる長手方向の線に沿って切断したICパッケージ構造(80)の断面図を概略的に示す。さらに、図17に、(i)一体型冷却装置(81)内の熱交換ゾーンの端部に形成されたジグザグ形状の流体マニホールド構造に平行な方向に延び、(ii)ジグザグ形状の流体マニホールド構造の一方の面に形成された複数の流体ビア(v)のそれぞれの中心を通過する長手方向の線に沿った断面図を概略的に示す。
すなわち、図16および図17に示す一体型マイクロチャネル冷却装置(81)のフレームワークでは、マイクロチャネル・プレートおよびマニホールド・プレートの機能と構造を1つの基板層内に組み合わせる。マイクロチャネル冷却装置の例(81)は、上記で論じたようにビア・パターンをエッチングして、冷却装置基板(81)の一方の表面に深さdで流体ビア(v)を形成することによって形成し得る。次いで、1回または複数回のドライ・エッチング・ステップを用いて、マニホールド・チャネル(C)および伝熱マイクロフィン(84)ならびにマイクロチャネル(85)を形成し得るはずである。マイクロチャネル(85)と同じ深さでマニホールド・チャネル(C)を形成する場合、すなわち、d=dになる場合、同じドライ・エッチング・ステップによってマニホールド・チャネル(C)およびマイクロチャネル(85)を形成することができる。あるいは、マニホールド・チャネルおよびマイクロチャネルは、2つの別々で独立なドライ・エッチング・ステップ、すなわち2つのドライ・エッチング・ステップの組合せによって形成し得るはずである。
図16および図17の実施形態の例では、マニホールド・チャネル(C)は、マイクロチャネル(85)よりも深いように示されている(d>d)。このような実施形態では、2つのドライ・エッチング・ステップを用いて、より深い(マイクロチャネル(85)の深さとの差が、RIEの遅れ(幅の広い形状は狭い形状よりも速くエッチングされる)に起因するものよりも大きい)マニホールド・チャネル(C)を形成し得る。この構成では、製作プロセスをより簡単にすることができ、チップ(82)に冷却流体が直接接触するために、性能を潜在的に高めることができる。さらに、低熱抵抗ボンド(B3)を使用して、チップ(82)に伝熱マイクロフィン(84)を接合させる。この設計では、マイクロチャネルを含むマイクロチャネル冷却装置(81)の内部領域は、チップ(82)よりも小さいことに留意されたい。というのはこれら2つを互いに密封するために周辺領域が必要とされるからである。周辺領域でシールを形成するには、気密性接合法が必要とされることに留意されたい。
図18〜図20は、本発明の実施形態の別の例による一体型マイクロチャネル冷却装置の概略斜視図である。より具体的には、上記で説明したように、図18に、流体マニホールド(91)を有するマニホールド・プレート(90)の一部の3次元斜視図を示す。流体マニホールド(91)は、ジグザグ・パターンで形成されたマニホールド・チャネル(92)と、マニホールド・チャネル(92)への開口を形成する複数の流体ビア(v)とを備える。流体ビア(v)間に形成された、マニホールド・チャネル(92)のチャネル・セグメント(93)にはテーパが付けられる。
図19に、図18のマニホールド・プレート(90)に接合して、図20に示す一体型マイクロチャネル冷却機器を形成し得るマイクロチャネル・プレート(94)の一部の3次元斜視図を示す。図19は、上から見たマイクロチャネル・プレート(94)の斜視図であり、見易いように、半透明の中実体として基板を示す。図には、基板の底面に千鳥パターンで形成された複数の伝熱マイクロフィン(95)を示す。マイクロチャネルが、マニホールド間の各熱交換ゾーン内で連続的である上記の実施形態の例に比べて、図19に示す千鳥状マイクロフィン・パターンを用いて、各フィン・セグメントが境界層を取り除き、そのため、各フィン・セグメントごとに新しい境界層が形成されることによって、(連続フィンに比べて)熱伝達を高めることができる。この設計により、横方向の(チャネル間の)混合も可能になる。このような構造は、チャネルの閉塞による壊滅的な故障を防ぐ助けとなり、マイクロフィン領域内の流れの均一性を改善する追加の機構を提供する。さらに、以下で論じるように、千鳥状の伝熱マイクロフィン・パターンを用いて、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を高めることができる。
図20に、図18のマニホールド・プレート(90)と図19のマイクロチャネル・プレート(94)を接合することによって形成された一体型マイクロチャネル冷却モジュールの一部の斜視図を示す。具体的には、図20は、この説明では半透明中実体として示すマイクロチャネル・プレート基板(94)の上面から見た斜視図である。伝熱マイクロフィン(95)のパターンは、マニホールド・チャネル(92)に沿って位置合わせした領域Rにおいて不連続である。
本発明の実施形態の他の例では、マイクロチャネル冷却機器は、SCMおよびMCMのパッケージ用の流体分配マニホールドを含む。これらのマニホールドは、基板にフリップ・フロップ式に結合されたチップの裏面に接合された別の一体型マイクロチャネル冷却装置に連結され、それによって、複数の一体型マイクロチャネル冷却装置と冷却流体のやり取りを行う。プロセッサなどの高性能チップは一般に、C4などのマイクロハンダ・ボールの面アレイを使用して、セラミック材料または有機材料製の、複数の配線層を含むパッケージ基板に伏せて装着される。MCM(マルチ・チップ・モジュール)では、共通基板上に多数のチップが装着され、SCM(シングル・チップ・モジュール)では、基板に取り付けられるのは1つのチップだけである。このセラミック基板は、約1mm離間している第1レベル・パッケージ基板とプリント回路ボードまたは第2レベル・パッケージとの間で、(〜200ミクロンの)微細ピッチのC4とより粗いピッチの電気接続部のスペース変換を実現する。第1レベル・パッケージと第2レベル・パッケージの間で電気的な接続を実現する一般的な一手段は、LGA(ランド・グリッド・アレイ)である。LGAを作動させるには、かなりの圧縮力を加えることが必要とされる。
図21および図22は、SCMおよびMCM用のチップ・パッケージに実施し得る、本発明の実施形態の例による流体分配マニホールドを示す概略図である。この流体分配マニホールドの例は、一体型マイクロチャネル冷却装置と冷却流体のやり取りを行う流体供給/戻りチャネルの断面積を変化させることによって、全体的なシステムの圧力降下を最小限に抑えるように設計される。さらに、本発明の実施形態の例では、流体分配マニホールドと一体型マイクロチャネル冷却装置を機械的に切り離す連結機構を実施して、パッケージ基板にチップを取り付けるC4に過剰な応力がかからないようにする。より具体的には、マイクロチャネル冷却装置に流体分配マニホールドを固定するときに、機械的にコンプライアントな状態にするために、流体分配マニホールドとマイクロチャネル冷却装置の間に機械的にコンプライアントなガスケット/シールを設けて、これらのコンポーネントの接合部を密封する。この機械的にコンプライアントなガスケットは、エラストマなどの任意の適切な圧縮性材料、または、集積回路チップの高さの差異を許容しながら、チップに損傷を与える恐れがある大きな圧力を必要とせずに、マイクロチャネル構造に冷却液送達マニホールドをしっかりと固定して結合するときに圧縮することができる任意の他の適切な材料を含む。このコンプライアントなガスケット材料は、マイクロチャネル冷却装置および流体分配マニホールドに接着または接合させることもでき、そのため、流体シールを形成するために、このガスケット材料を圧縮した状態で維持する必要はない。
例として、図21は、SCM(シングル・チップ・モジュール)用の上記で説明したマニホールド・プレートの例(40)によって形成された一体型マイクロチャネル冷却装置とともに使用し得る、本発明の実施形態の例による流体分配マニホールド装置の概略平面図である。より具体的には、図21に、流体戻りマニホールド(102)および流体供給マニホールド(103)が中に切削加工または成形されたハウジング(101)を備える流体分配マニホールドの例(100)を示す。流体戻りマニホールド(102)は、水平クロス・ハッチング領域で示す複数の流れチャネルを備え、流体供給マニホールド(103)は、垂直クロス・ハッチング領域で示す複数の流れチャネルを備える。さらに、円形の領域(104)および(105)は、流体分配マニホールド(100)への流体供給/戻り接続部を設けるために、ハウジング(101)に固定された(図示しない)カバー・プレートに出力ポートおよび入力ポートを作製する場所を示す。
マニホールド(100)は、ハウジング(101)の底面上に、機械的にコンプライアントなガスケットによって図10のマニホールド・プレート(40)の対応するマニホールド(Mi)の流体ビア(v)に結合される複数の細長い矩形の開口(106)および(107)を含む。例えば、この実施形態の例では、矩形開口(107)は、マイクロチャネル冷却装置に冷却流体を供給する入力マニホールドM2、M4、およびM6の流体ビアに位置合わせされ、結合され、矩形開口(106)は、マイクロチャネル冷却装置から戻された加熱流体を受け取る出力マニホールドM1、M3、M5、およびM7の流体ビアに位置合わせされ、結合される。
さらに、図21に示すように、マニホールド(102)および(103)は、断面積が一定ではないチャネルによって形成され、それによって、流体の流速がほぼ一定に維持され、動的な圧力降下が小さくなる。例えば、注入ポート(105)に位置合わせされる供給マニホールド(103)の流れチャネルの断面積は、矩形開口(107)に供給を行う各流れチャネルに入力冷却流体を均一に分配するためにテーパが付けられる。さらに、矩形開口(107)に供給を行う流れチャネルもテーパが付けられて断面積を小さくなり、それによって、それらに連結された一体型マイクロチャネル冷却装置の入力マニホールドに沿った入力流体ビアに冷却流体が均一に供給される。同様に、戻りマニホールド(102)を形成する様々な流れチャネルは、それらに取り付けられた一体型マイクロチャネル冷却装置の出力マニホールドから受け取った戻り流体の動的な圧力降下が小さくなるように、断面積を変化させて設計される。例えば、出力ポート(105)に位置合わせされる供給マニホールド(102)の流れチャネルの断面積は、矩形開口(106)を有する各流れチャネルから流れる出力冷却流体を均一に再分布させるためにテーパが付けられる。さらに、矩形開口(106)から戻り流体を受け取る流れチャネルもテーパが付けられて断面積が小さくなり、それによって、それらに連結された一体型マイクロチャネル冷却装置の出力マニホールドに沿った出力流体ビアから受け取った冷却流体が均一に流れ、再分布される。
供給/戻りマニホールド・セグメントの断面積は、図21に示すようにチャネル幅を変化させることに加えて、あるいはその代わりに、このようなセグメントの陥凹深さを変化させることによっても変化させることができることを理解されたい。あらゆる場合において、流れチャネルの面積は、流体分配マニホールド装置(100)内の流れチャネルに沿って冷却流体の速度が実質的に一定に、またはそれに極めて近く維持されることによって動的な圧力降下が小さくなるように十分に小さくする。さらに、具体的には図示しないが、入力および出力用のマニホールド(102)および(103)の流れチャネルのコーナを丸くして流れ抵抗を小さくすることによって、圧力降下をさらに小さくすることができる。
流体分配マニホールドは、銅またはプラスチックその他の材料など、任意の適切な耐食性材料で形成し得る。入力および出力用のマニホールドの流れチャネルは、このような材料のブロックに、切削、穿孔、成形、またはその他の方法で形成し得る。流体分配マニホールド(100)は、それに連結された一体型マイクロチャネル冷却装置の入力および出力用のマニホールドに適切に供給を行うのに、断面積をより大きく変化させた十分な寸法のものとすべきである。この特に断面積を大きく変化させたマニホールドは、主に幾何学的な制約のために、マニホールド・プレート内に機械加工することはできない。すなわち、幾何学的に垂直寸法をより大きくして追加の断面積を形成することが必要とされ、これを、シリコン・ウエハなどの薄いプレートを使用して実現することはできない。
図22は、本発明の実施形態の別の例による流体分配マニホールド装置の概略平面図である。具体的には、図22に、4つのフリップ・フロップ式に結合されたチップのアレイを備えるMCM(マルチ・チップ・モジュール)とともに実施し得る共通流体分配マニホールド(110)を示す。各チップは、それに取り付けられた別々の、図10に示すマニホールド・プレートの例(40)によって形成された一体型マイクロチャネル冷却装置を有する。流体分配マニホールドの例(110)は、(図示しない)カバー・プレートに形成されたそれぞれの注入口(114)および(115)から冷却流体が供給される2つの流体供給マニホールド(112)および(113)と、マニホールド・カバーに形成されたそれぞれの排出ポート(118)および(119)に流体を出力する2つの流体戻りマニホールド(116)および(117)とを有するハウジング(111)を備える。流体分配マニホールドの例(110)は、図21の流体分配マニホールド構造(100)に構造的に類似した4つのマニホールド部分(A、B、C、およびD)を含む。
流体供給マニホールド(112)および(113)は、ハウジング(111)内に切削加工または成形された、垂直クロス・ハッチング区域で示す複数の流れチャネルを備える。流体供給マニホールド(113)は、マニホールド部分AおよびBに連結された2つの一体型マイクロチャネル冷却装置に冷却流体を供給し、流体供給マニホールド(112)は、マニホールド部分CおよびDに連結された2つの一体型マイクロチャネル冷却装置に冷却流体を供給する。より具体的には、流体供給マニホールド(113)は、マニホールド部分Aに結合された第1マイクロチャネル冷却装置の対応する入力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(120a)を有する流れチャネル領域と、マニホールド部分Bに結合された第2マイクロチャネル冷却装置の対応する入力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(120b)を有する流れチャネル領域とを備える。同様に、流体供給マニホールド(112)は、マニホールド部分Cに結合された第3マイクロチャネル冷却装置の対応する入力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(120c)を有する流れチャネル領域と、マニホールド部分Dに結合された第4マイクロチャネル冷却装置の対応する入力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(120d)を有する流れチャネル領域とを備える。
流体戻りマニホールド(116)および(117)は、ハウジング(111)内に切削加工または成形された、水平クロス・ハッチング区域で示す複数の流れチャネルを備える。流体戻りマニホールド(116)は、マニホールド部分AおよびCに連結された2つの一体型マイクロチャネル冷却装置から戻された冷却流体を受け取り、流体戻りマニホールド(117)は、マニホールド部分BおよびDに連結された2つの一体型マイクロチャネル冷却装置から戻された冷却流体を受け取る。より具体的には、流体戻りマニホールド(116)は、マニホールド部分Aに結合された第1マイクロチャネル冷却装置の対応する出力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(121a)を有する流れチャネル領域と、マニホールド部分Cに結合された第3マイクロチャネル冷却装置の対応する出力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(121c)を有する流れチャネル領域とを備える。同様に、流体戻りマニホールド(117)は、マニホールド部分Bに結合された第2マイクロチャネル冷却装置の対応する出力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(121b)を有する流れチャネル領域と、マニホールド部分Dに結合された第4マイクロチャネル冷却装置の対応する出力マニホールドの流体ビアに位置合わせされた複数の矩形開口(121d)を有する流れチャネル領域とを備える。
したがって、上記で説明したように、マイクロチャネル冷却機器を実施するのに使用し得る本発明の実施形態の例による流体分配システムは、1つまたは複数のマイクロチャネル冷却装置のマニホールド・プレート(例えば、マニホールド・プレート(40))にコンプライアントなガスケットによって結合された流体分配マニホールド・ブロック(例えば、100または110)を備える。少なくとも分配マニホールド・ブロックおよびマニホールド・プレートは、断面積が一定ではない(すなわち、テーパが付けられた)流れチャネルを有する。このコンプライアントなガスケットは、断面積が一定ではない流れチャネルを含むこともできるし、含まないこともある。
本発明の実施形態の他の例では、チップの1つまたは複数の「ホット・スポット」領域(電力密度が平均よりも高い領域)を局所的に冷却し得るように、マイクロチャネル冷却装置を特注設計する様々な方法を実施することができる。より具体的には、電力密度分布(電力マップ)が不均一なチップの場合、チップのホット・スポットに対する局所的な冷却能力を高めることができるマニホールドおよびマイクロチャネルの構造、パターン、配置などを実現することによって、本発明による一体型マイクロチャネル冷却装置を特注設計することができる。このような一体型マイクロチャネル冷却装置を特注設計し得る方法は、チップのホット・スポット領域のサイズ、大きさ、または数、あるいはこれらの組合せなどのファクタに応じて変化する。次に、図23〜図27ならびに図28および図29を参照して、チップのホット・スポット領域に対する局所的な冷却能力を高めるマイクロチャネル冷却装置を設計する、本発明による方法の様々な例を論じる。
図23に、本発明の実施形態の一例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める一体型マイクロチャネル冷却装置を設計する方法を概略的に示す。一般に、図23に、チップの予想平均電力密度に対して十分な均一冷却を実現し、同時に、チップの「ホット・スポット」領域に対する局所的な冷却能力を高める均一構造によって一体型マイクロチャネル冷却装置を設計し得る設計方法の例を示す。より具体的には、図23に、(図13に示すものに類似の)均一な複数ゾーン熱交換構造を有するマイクロチャネル・プレート(125)の例を示す。領域(126)は、チップの「ホット・スポット」領域に対応する。上記で論じたように、均一なマイクロチャネルのフレームワークの例(均一なマイクロチャネル・パターンおよび等間隔に配置されたI/Oマニホールド)により、すべての熱交換ゾーンにわたって流体を均一に流すことができ、チップの表面全体が均一に冷却される。
図23に示すように、チップの予想平均電力密度に対する均一な冷却能力が得られるようにマイクロチャネル・プレート(125)が設計されると仮定すると、チップのホット・スポット領域(126)に対する局所的な冷却を高めるには、入力流体マニホールド(127)がチップのホット・スポット領域(126)に位置合わせされるようにマイクロチャネル・プレート(125)を設計する。例えば、「ホット・スポット」領域(126)の面積が比較的小さく、電力密度が、このマイクロチャネル冷却装置が設計の対象とするチップの平均電力密度に比べてわずかしか高くないときには、図23の方法の例を用いて、チップの「ホット・スポット」領域(126)の局所的な冷却を高めることができる。これは、典型的なマイクロチャネル冷却装置の設計では、冷却流体および構成によっては、マイクロチャネルの長さに沿って流体温度が最大で約10℃とかなり増加することがあるからである。したがって、図23の方法の例では、チャネルに沿って流れる流体によってもたらされる温度にほぼ相当する分だけ、「ホット・スポット」の温度を下げることができる。さらに、図23の方法の例では、ホット・スポット領域(126)の中央部分/中心軸が、マイクロチャネルの入口に位置合わせされるように配置される。マイクロチャネルの入口では、局所熱伝達係数がチャネル長の残りの部分よりも大きく、それによって、ホット・スポット(126)に対する局所的な冷却が効果的に高められる。
一般に、図23および図13に示すような均一な冷却能力を実現する均一なマイクロチャネル冷却装置構造を使用して、「ホット・スポット」領域を有するチップを冷却し得ることに留意されたい。このマイクロチャネル冷却装置は、「ホット・スポット」の平均よりも高い予想電力密度に対して、均一な冷却を実現するように設計される。ただし、この「均一」設計法は、「ホット・スポット」領域を伴うチップを冷却するには非効率なことがある。というのは、必要とされる水の流量および圧力降下が、最適な設計に比べて大きいからである。実際、「ホット・スポット」を適切に冷却するには、「高性能」マイクロチャネル・パターン(例えば、流体の流量が多く、微細なピッチのマイクロチャネル、あるいは千鳥状または分断型マイクロフィンによって画定されたマイクロチャネル(例えば図28および図29))が必要とされることがあるが、このようなパターンでは圧力降下が大きくなる。
したがって、より最適なマイクロチャネル冷却装置の設計は、電力密度が低い(例えば平均電力密度の)チップ領域には、性能がそれほど高くないマイクロチャネル・パターン(例えば、マイクロチャネルのピッチがそれほど微細ではなく、流量がそれほど多くない設計)を使用しながら、電力密度が平均よりも高いチップの「ホット・スポット」には「高性能」マイクロチャネル・パターンを提供することであろう。このような方法によれば、マイクロチャネル冷却装置の構造は、「均一」ではなくなるが、周囲の領域がもたらすのと同じ動作条件下(すなわち、各熱交換部分ごとの総圧力降下が同じ)で、比較的高い電力密度を冷却することができ、かつチップのホット・スポット領域に位置合わせされる領域を含む。すなわち、所与のチップの電力マップ(電力密度分布)に基づいて、同じ熱交換ゾーン内の、または異なる熱交換ゾーン内の、あるいはその両方の熱交換ゾーン内のマイクロチャネルの性能を変化させて、このチップの(不均一な)電力マップに合わせることによって、このチップに対する一体型マイクロチャネル冷却装置を特注設計することができる。次に、図24〜図27ならびに図28および図29の実施形態の例を参照して、マイクロチャネルの性能を変化させて、大きなホット・スポット、またはチップの平均電力密度に比べて電力密度がかなり高いホット・スポット、あるいはその両方を有するチップに対する局所的な冷却能力を高める、本発明による様々な方法を説明する。
例えば、図24に、本発明の実施形態の別の例による、チップのホット・スポット領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す。具体的には、図24に、図23のものに類似の複数ゾーン熱交換構造を有するマイクロチャネル・プレートの例(130)を示す。領域(131)(ホット・スポット領域)は、チップの「ホット・スポット」に対応する。ただし、図24の実施形態の例では、チップのホット・スポット(131)は、冷却すべきチップの平均電力密度に比べて電力密度がかなり高いと仮定する。そのため、図23の方法は、このホット・スポットに入力マニホールドを単に位置合わせすることによってホット・スポットを冷却するには不十分なことがある。したがって、図24の実施形態の例では、ホット・スポット領域(131)に入力マニホールド(132)を位置合わせするだけでなく、(図28または図29の実施形態の例に概略的に示す)分断型または千鳥状のフィンを使用することにより、ホット・スポット領域(131)に対応する入力マニホールド(132)の部分を取り囲む区域のマイクロチャネル・パターンを変化させることによって、ホット・スポット領域(131)に対する局所的な冷却を高めることができる。
具体的には、図28に、平行マイクロフィンからなる、ピッチPで離間した複数の列(171、172、173)を含む分断型マイクロフィン・パターン(170)を概略的に示す。マイクロフィンの各列(171、172、173)はそれぞれ、複数の比較的長いマイクロフィン構造(174)を含む。これらのマイクロフィン構造は、その列に沿うマイクロフィン(174)間の小さな間隙(G1)(分断部)で分離しており、隣接する列の間隙(G1)は、互い違いに配置される。分断型マイクロフィン・パターン(170)により、マイクロチャネル間で流体を相互に混合し得る比較的長いマイクロチャネルが画定される。
一方、図29に、平行なマイクロフィンからなる複数の列(176、177、178、179、180)を含む千鳥状のマイクロフィン・パターン(175)を概略的に示す。1つおきの列(例えば、列176と178)は、(図28の場合と同様に)同じピッチPで分離される。マイクロフィンの各列(176、177、178、179、180)はそれぞれ、比較的短いマイクロフィン構造(181)を含む。これらのマイクロフィン構造は、その列に沿うマイクロフィン(181)間に間隙(G2)(分断部)を有し、隣接する列の間隙(G2)は、互い違いに配置される。図29の実施形態の例では、マイクロフィン構造(181)と間隙(G2)の長さは、相対的に同じである。図19に示すマイクロフィン・パターンの例は、図29に示すものに類似の千鳥状パターンによって形成される。
図24に戻ると、(図29に示すような)千鳥状のマイクロフィン・パターンを含む高性能マイクロチャネル・パターンをホット・スポット領域(131)に用いて、熱伝達係数を2倍に大きくすることができる。2つの理由から、熱伝達率がこのように大きくなることが予想される。まず、各マイクロフィン・セグメントは、発達した流れが得られるには短すぎ、そのため、各マイクロフィン・セグメントは短いチャネルのように振る舞い、予想される局所熱伝達係数はより大きくなり、圧力降下はわずかに増加する。さらに、千鳥状のアレイでは、周囲の領域では連続マイクロフィン・パターンのフィン間ピッチを保ちながら、流体の流れの中心線にエネルギーが伝えられ、そのため、熱的にはより狭いチャネルのように振る舞う。有利には、ホット・スポット領域(131)で千鳥状または分断型のフィンを使用すると、熱伝達係数が局所的に大きくなる。ただし、この改変されたフィン・パターンは、連続フィン領域に平行なので、流量が減少することがある。というのは、千鳥状または分断型のフィンでは、連続フィン領域に比べて、マイクロチャネルに沿う圧力降下が大きくなるからである。流量のこのような減少は、マイクロチャネル冷却装置が設計の対象とする総電力のほんのわずかしか示さないチップの小さな部分に限定されるときには、電力密度のより大きな増加に対して許容し得ることがある。改変されたフィン・パターンを含む領域内のチャネルに直交する単位面積当たりの流量の減少を、通常のフィン・パターンを含む領域内のものの約1/2未満に制限することが望ましい。あるいは、改変されたフィン・パターンを含む領域内の流体速度の低下を、通常のフィン・パターンを含む領域内のものの約1/2未満に制限することが望ましい。
ただし、上記で述べたように、すべての熱交換ゾーンが「平行に」連結されることが好ましい。すなわち、これらの熱交換ゾーンはすべて、注入マニホールドと排出マニホールドの間の圧力降下が同じ状態で動作するように設計すべきであり、これらのマニホールドは、熱交換部分全体にわたって流体の流れが均一になるように断面積を変化させて設計すべきである。
図25に、本発明の実施形態の別の例による、チップのホット・スポット領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す。具体的には、図25に、6ゾーン熱交換構造を有するマイクロチャネル・プレートの例(140)を示す。領域(141)(ホット・スポット領域)は、チップの「ホット・スポット」に対応する。図24の方法と同様に、ホット・スポット領域(141)に入力マニホールド(142)を位置合わせし、ホット・スポット領域(141)に対して高性能マイクロチャネル・パターン(例えば、分断型または千鳥状のマイクロフィン・パターン)を形成することによって、局所的な冷却が行われる。ただし、図25にはさらに、入力マニホールド(142)に位置合わせされたホット・スポット領域(141)に向かって、それぞれの出力マニホールド(143)および(144)の一部(143a)および(144a)を移動/再経路設定することによって、局所的な冷却を高める方法を示す。この方法では、入力マニホールド(142)のホット・スポット領域(141)に位置合わせされた部分と、出力マニホールド(143)および(144)の再経路設定された部分(143a)および(144a)の間の熱交換ゾーンの領域内のマイクロチャネルのチャネル長を効果的に短くして、チャネル長を短くした熱交換ゾーンの領域の圧力降下を、マイクロチャネルがより長く、連続した(分断されておらず、千鳥状にもなっていない)熱交換ゾーンの他の領域の圧力降下とほぼ同じにする。
図25の局所冷却方法の例では、熱交換ゾーンの数を一定と仮定して、マニホールド部分(144a)と入力マニホールド(145)の間、およびマニホールド部分(143a)と入力マニホールド(146)の間の熱交換ゾーンの領域内のマイクロチャネル長を長くし、それによって、これらの領域内での流量、したがって冷却が低下する。ただし、これは、チップの電力マップによっては許容し得ることがある。
図26に、本発明の実施形態の別の例による、チップのホット・スポット領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す。具体的には、図26に、全体的に6ゾーン熱交換構造を有するマイクロチャネル・プレートの例(150)を示す。領域(151)(ホット・スポット領域)は、チップの「ホット・スポット」に対応する。図26には、チップの比較的大きなホット・スポットに対する冷却能力を高めるように設計されたマイクロチャネル・プレートの例(150)を示す。チャネル長が局所的に短くなり得るように、領域(151)内に追加のマニホールドを形成する。図26の実施形態の例では、平均電力密度のチップ領域を冷却するために、6つの熱交換ゾーンを画定する。ただし、ホット・スポット領域(151)では、このホット・スポットだけに対して6つの熱交換ゾーンが画定されるように、追加のマニホールドを形成する。
図27に、本発明の実施形態の別の例による、チップのホット・スポット領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す。より具体的には、図27に、チップの2つの比較的大きな「ホット・スポット」に対応する領域(161)および(162)を有するマイクロチャネル・プレートの例(160)を示す。図27の実施形態の例では、電力密度は、チップのホット・スポットでは極めて高く、チップの残りの領域では比較的小さいと仮定する。マイクロチャネル・プレート(160)は、2つの熱交換ゾーン(163)および(164)を備える。熱交換ゾーン(163)は、ホット・スポット領域(161)および(162)に対応するチップの高電力密度領域を冷却するように設計され、熱交換ゾーン(164)は、チップの低電力密度領域を冷却するように設計される。熱交換ゾーン(163)および(164)全体にわたる圧力降下をほぼ同じに維持しながら、チップのホット・スポット領域に対する冷却能力を高めるために、熱交換ゾーン(163)は、マイクロチャネルを比較的短くかつ微細なピッチで設計し、熱交換ゾーン(164)は、マイクロチャネルを比較的長くかつ粗いピッチで設計する。
実施形態の別の例では、より短い熱交換ゾーン(163)のところで、2つの異なるマイクロチャネル・パターンを形成し得る。より具体的には、例として、一点鎖線で境界づけられた領域(165)内で、高性能マイクロチャネル設計を用いることができ、その結果、単位長さ当たりの圧力降下が大きくなる。それに対して、熱交換ゾーン(163)のうち、領域(165)を取り囲む区域内では、それほど性能が高くないマイクロチャネル設計を用いることができる。さらに、図27の実施形態の例では、高性能領域(165)におけるマイクロチャネルの長さの合計と、周囲のそれほど性能が高くないマイクロチャネル領域における長さの合計は、より短い熱交換ゾーン(163)内のすべての個々のマイクロチャネルについて同じである。高性能マイクロチャネル領域(165)は、様々な方法の1つでパターン化され、構築され、また配置されたマイクロチャネルを含み得る。例えば、領域(165)は、微細ピッチのマイクロチャネル、あるいは、(図28および図29の場合と同様に)千鳥状または分断型のパターンで形成されたマイクロフィンを含み得る。あるいは、領域(165)内のマイクロチャネルは、ピッチを同じにして、チャネル幅を狭くすることができる。
本発明の実施形態の他の例では、マニホールド領域内に延びる(すなわち、陥凹領域(R)内に延びる)マイクロフィンを設計することによって、局所的な冷却能力を高めることができるが、このような方法では、これらのマイクロフィンが陥凹領域内をどのくらい長く延びるかによっては、圧力降下が大きくなることがある。別の実施形態では、1つおきのフィンの長さが、その隣接するフィンに対して相対的に長くなるように、伝熱マイクロフィンを設計し得る。このように長さを追加することにより、マニホールド・プレートの注入/排出用の流体ビアの直下でフィンが終端する。この実施形態によれば、これらのマイクロフィンの半分を使用して、注入流体ビアの下の伝導経路を長くし、排出流体ビアの下の流体よどみ点を伴う区域における伝導冷却を増加させ、それによって、マニホールド領域における全体的な冷却能力を局所的に高めることができ、圧力降下の増加はわずかである。
本明細書で、添付の図面を参照して実施形態の例を説明してきたが、このシステムおよび方法は、これらそのものの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、当業者なら、これらの実施形態において他の様々な変更および改変を実施し得ることを理解されたい。このようなすべての変更および改変は、添付の特許請求の範囲によって定義する本発明の範囲に含まれるものとする。
ICチップをマイクロチャネルにより冷却する従来型機器を示す概略図である。 ICチップをマイクロチャネルにより冷却する従来型機器を示す概略図である。 ICチップをマイクロチャネルにより冷却する別の従来型機器を示す概略図である。 ICチップをマイクロチャネルにより冷却する別の従来型機器を示す概略図である。 ICチップをマイクロチャネルにより冷却する別の従来型機器を示す概略図である。 MCM(マルチ・チップ・モジュール)用のICチップをマイクロチャネルにより冷却する従来型機器を示す概略図である。 MCM(マルチ・チップ・モジュール)用のICチップをマイクロチャネルにより冷却する従来型機器を示す概略図である。 本発明の実施形態の例によるマニホールド・プレートおよびこのマニホールド・プレートを製作する方法を示す例示的概略図である。 本発明の実施形態の例によるマニホールド・プレートおよびこのマニホールド・プレートを製作する方法を示す例示的概略図である。 本発明の実施形態の例によるマニホールド・プレートおよびこのマニホールド・プレートを製作する方法を示す例示的概略図である。 本発明の実施形態の例によるマニホールド・プレートおよびこのマニホールド・プレートを製作する方法を示す例示的概略図である。 本発明の実施形態の一例による一体型マイクロチャネル冷却装置を構築するために、図8〜図11のマニホールド・プレートの例に接合し得る、本発明の実施形態の例によるマイクロチャネル・プレートを示す概略図である。 本発明の実施形態の一例による一体型マイクロチャネル冷却装置を構築するために、図8〜図11のマニホールド・プレートの例に接合し得る、本発明の実施形態の例によるマイクロチャネル・プレートを示す概略図である。 本発明の実施形態の例によるマニホールド構造の一部の図式的な詳細図である。 本発明の実施形態の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の別の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の別の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略断面図である。 本発明の実施形態の別の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態の別の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態の別の例による、半導体チップをマイクロチャネルにより冷却する機器を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態の例による流体分配マニホールド装置の概略平面図である。 本発明の実施形態の別の例による流体分配マニホールド装置の概略平面図である。 本発明の実施形態の例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の別の例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の別の例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の別の例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の別の例による、チップの「ホット・スポット」領域に対する冷却能力を局所的に高める方法を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の例によるマイクロチャネル冷却装置で実施し得るマイクロフィン・パターンを示す概略図である。 本発明の実施形態の例によるマイクロチャネル冷却装置で実施し得るマイクロフィン・パターンを示す概略図である。
符号の説明
10 半導体チップ
11 前面領域
12 陥凹領域
13 チャネル
14 熱伝導フィン
15 透明カバー
16 入力ポート
17 出力ポート
20 シリコン・チップ、ダイ
21 マイクロチャネル
22 セラミック・フレーム、セラミック基板
23 冷却液出力マニホールド、マニホールド・チャネル
24 冷却液入力マニホールド、マニホールド・チャネル
25 冷却液出力マニホールド、マニホールド・チャネル
26 冷却液排出ポート
27 冷却液注入ポート
28 冷却液排出ポート
29 接地面
29a 冷却液出力ダクト
29b 冷却液入力ダクト
30 集積回路モジュール、マイクロチャネル冷却装置
31 ICチップ
31a 前側(活動)表面
31b 裏側(非活動)表面
32 ハンダ・バンプ用ボンディング部位
33 マイクロチャネル構造
33a マイクロチャネル
34 カバー・マニホールド
34a 入力冷却液送達チャネル、入力マニホールド・チャネル、開口
34b 出力冷却液送達チャネル、出力マニホールド・チャネル、開口
35 冷却液供給マニホールド
36 冷却液供給チャネル
36a 開口
37 冷却液供給チャネル
37a 開口
38 冷却液供給チャネル
39 冷却液供給チャネル
40 マニホールド・プレート
41 平面基板
43 流体マニホールドの一部の領域
44 チャネル・セグメント
50 マイクロチャネル・プレート
51 基板
52 エッチング領域
53 伝熱マイクロフィン
54 マイクロチャネル
55 マイクロチャネル・プレートの一部
70 半導体パッケージ
71 一体型マイクロチャネル冷却装置
72 半導体チップ
74 マイクロチャネル・プレート
75 マニホールド・プレート
76 伝熱マイクロフィン
77 マイクロチャネル
80 半導体チップ冷却装置、ICパッケージ構造
81 一体型マイクロチャネル冷却装置
82 半導体チップ
83 ハンダ・ボール
84 伝熱マイクロフィン
85 マイクロチャネル
90 マニホールド・プレート
91 マニホールド・チャネル、流体マニホールド
92 マニホールド・チャネル
93 チャネル・セグメント
94 マイクロチャネル・プレート
95 伝熱マイクロフィン
100 流体分配マニホールド
101 ハウジング
102 流体戻りマニホールド
103 流体供給マニホールド
104 出力ポート用の円形領域
105 入力ポート用の円形領域
106 矩形開口
107 矩形開口
110 共通流体分配マニホールド
111 ハウジング
112 流体供給マニホールド
113 流体供給マニホールド
114 注入口
115 注入口
116 流体戻りマニホールド
117 流体戻りマニホールド
118 排出ポート
119 排出ポート
120a 矩形開口
120b 矩形開口
120c 矩形開口
120d 矩形開口
121a 矩形開口
121b 矩形開口
121c 矩形開口
121d 矩形開口
125 マイクロチャネル・プレート
126 ホット・スポット領域
127 入力流体マニホールド
130 マイクロチャネル・プレート
131 ホット・スポット領域
132 入力マニホールド
140 マイクロチャネル・プレート
141 ホット・スポット領域
142 入力マニホールド
143 出力マニホールド
143a 出力マニホールドの一部
144 出力マニホールド
144a 出力マニホールドの一部
145 入力マニホールド
146 入力マニホールド
150 マイクロチャネル・プレート
151 ホット・スポット領域
160 マイクロチャネル・プレート
161 ホット・スポット領域
162 ホット・スポット領域
163 熱交換ゾーン
164 熱交換ゾーン
165 高性能マイクロチャネル領域
170 分断型マイクロフィン・パターン
171 平行マイクロフィンの列
172 平行マイクロフィンの列
173 平行マイクロフィンの列
174 マイクロフィン構造
175 千鳥状のマイクロフィン・パターン
176 平行マイクロフィンの列
177 平行マイクロフィンの列
178 平行マイクロフィンの列
179 平行マイクロフィンの列
180 平行マイクロフィンの列
181 マイクロフィン構造
A マニホールド部分
B マニホールド部分
B1 接合部
B2 熱接合部
B3 低熱抵抗ボンド
C マニホールド・チャネル、マニホールド部分
C1 マニホールド・チャネル
C2 マニホールド・チャネル
C3 マニホールド・チャネル
C4 マニホールド・チャネル、ハンダ・ボール
C5 マニホールド・チャネル
C6 マニホールド・チャネル
C7 マニホールド・チャネル
D マニホールド部分
G1 間隙
G2 間隙
M1 流体マニホールド
M2 流体マニホールド
M3 流体マニホールド
M4 流体マニホールド
M5 流体マニホールド
M6 流体マニホールド
M7 流体マニホールド
R 陥凹領域
R1 陥凹領域
R2 陥凹領域
R3 陥凹領域
R4 陥凹領域
R5 陥凹領域
R6 陥凹領域
R7 陥凹領域
S1 底面
S2 上面
v 流体ビア
V1 流体ビアのパターン/配列
V2 流体ビアのパターン/配列
V3 流体ビアのパターン/配列
V4 流体ビアのパターン/配列
V5 流体ビアのパターン/配列
V6 流体ビアのパターン/配列
V7 流体ビアのパターン/配列

Claims (13)

  1. 電力マップが不均一なIC(集積回路)チップを冷却する一体型マイクロチャネル冷却装置であって、
    前記一体型冷却装置内を同じ方向に延びる複数の交互に並んだ入力および出力用のマニホールドと、
    複数の熱交換ゾーンとを備え、
    各熱交換ゾーンは、隣接する入力マニホールドと出力マニホールドの間に流体流路が設けられるように、前記隣接する入力マニホールドと出力マニホールドの間を延びる複数のマイクロチャネルからなるマイクロチャネル・パターンを画定する複数の伝熱マイクロフィンを備え、
    前記マイクロチャネル・パターンは、前記ICチップの予想平均電力密度の領域に対する熱伝達性能を有する第1パターンのマイクロチャネルと、前記ICチップの前記予想平均電力密度よりも高い予想平均電力密度の領域である前記ICチップの予想ホット・スポット領域に対する熱伝達性能を有する第2パターンのマイクロチャネルとを備え、
    前記第1パターンのマイクロチャネルは、連続したマイクロチャネルを含み、前記第2パターンのマイクロチャネルは、千鳥状または分断型のパターンのマイクロフィンを含み、
    前記入力マニホールドおよび出力マニホールド、ならびに前記熱交換ゾーンのマイクロチャネル・パターンにおいて、前記第2パターンのマイクロチャネルが設けられている熱交換ゾーンの領域内の流体速度の低下が、前記第1パターンのマイクロチャネルが設けられている熱交換ゾーンの他の領域内の流体速度の1/2未満である、一体型マイクロチャネル冷却装置。
  2. 前記第1パターンのマイクロチャネルは、第1ピッチで離間した平行な連続マイクロチャネルを含み、前記第2パターンのマイクロチャネルは、前記第1ピッチよりも狭い第2ピッチで離間した平行な連続マイクロチャネルを含む、請求項に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  3. 前記第1パターンのマイクロチャネルは、千鳥状または分断型のパターンの、第1ピッチで離間したマイクロフィンを含み、前記第2パターンのマイクロチャネルは、千鳥状または分断型のパターンの、前記第1ピッチよりも狭い第2ピッチで離間したマイクロフィンを含む、請求項に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  4. 前記熱交換ゾーンの前記第1および第2のパターンのマイクロチャネルは、隣接する入力マニホールドと出力マニホールドの間で前記流体経路を形成するように配置される、請求項に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  5. 前記第2パターンのマイクロチャネルが設けられている領域の単位面積当たりの流量の減少が、前記第1パターンのマイクロチャネルが設けられている領域の流量の1/2である、請求項に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  6. 前記ICチップの予想ホット・スポット領域に対する熱交換ゾーンに前記入力マニホールドが位置合わせされている、請求項1に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  7. 前記千鳥状のパターンは、平行な伝熱マイクロフィンからなる複数の列を含み、1つおきの列は同じピッチで分離され、各列の伝熱マイクロフィンは該伝熱マイクロフィンの長さよりも長い分離部で分離され、隣接する列の分離部は互い違いに配列されている、請求項1に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  8. 前記分断型のパターンは、平行な伝熱マイクロフィンからなり、同じピッチで離間した複数の列を含み、各列の伝熱マイクロフィンは該伝熱マイクロフィンの長さよりも短い分離部で分離され、隣接する列の分離部は互い違いに配列されている、請求項1に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  9. 前記ICチップの予想ホット・スポット領域に対する熱交換ゾーンに位置合わせされている前記入力マニホールドに向かって、該入力マニホールドに対向する前記出力マニホールドの一部が近づけられている請求項1に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  10. 前記第1パターンのマイクロチャネルに代えて、前記入力マニホールドと前記出力マニホールドの間を延びる第1の長さの、第1ピッチで離間した連続マイクロチャネルを含む第1パターンのマイクロチャネルを使用し、そして、前記第2パターンのマイクロチャネルに代えて、前記入力マニホールドと前記出力マニホールドの間を延びる第2の長さの、第2ピッチで離間した連続マイクロチャネルを含む第2のパターンのマイクロチャネルを使用し、前記第1の長さおよびピッチは、前記第2の長さおよびピッチよりも大きい、請求項に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  11. 前記一体型冷却装置は、両端部のマニホールドと該両端部のマニホールド相互間に設けられた複数の前記入力マニホールド及び複数の前記出力マニホールドを有し、前記両端部のマニホールドは直線状であり、前記両端部のマニホールドの間に設けられた前記入力マニホールド及び前記出力マニホールドは交互に配置され且つジグザグ状である、請求項1に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  12. 前記ジグザグ状の前記入力マニホールド及び前記出力マニホールドのそれぞれは、ジグザグ状に配置された複数の流体ビアと、隣接する流体ビア相互間を接続するチャネル・セグメントを有する、請求項11に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
  13. 前記チャネル・セグメントは、前記流体ビアの中心相互間の距離の半分の距離まで、前記流体ビアから離れる方向に細くなっている、請求項12に記載の一体型マイクロチャネル冷却装置。
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