JP2007218099A - 水車ランナおよび水車ランナシステム - Google Patents

水車ランナおよび水車ランナシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ランナベーンの負圧面の近傍にキャビテーション現象が発生することを抑止することができ、このことによりランナベーンの壊食を抑止することができる水車ランナおよび水車ランナシステムを提供すること。
【解決手段】水車ランナ6は、内筒4に取り付けられた中空のランナボス6bと、ランナボス6bに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーン6aと、を備えている。各ランナベーン6aの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔14aが設けられている。各ランナベーン6aの内部に、給気孔14aおよびランナボス6bの内部空間6cに両端が連通する給気路14が設けられている。ケーシング3の外部の空気がランナボス6bの内部空間まで送られ、このランナボス6bの内部空間の空気が給気路14を介して給気孔14aから各ランナベーン6aの流水面上に送られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、水車ランナおよび水車ランナシステムに関し、とりわけキャビテーションによるランナベーンの壊食を抑止することができる水車ランナおよび水車ランナシステムに関する。
図20は、水力発電装置を備えた水路を示す説明図であり、図21は、従来の水力発電装置の詳細を示す断面図である。
図20に示すように、水力発電装置を備えた水路において、上池1より上部導水管2を介して送られた水は、水力発電装置の直管型のケーシング3に流入する。そして、このケーシング3内の流路の流れの運動エネルギーが水力発電装置により電気エネルギーに変換される。一方、ケーシング3内の水は吸出し管7から流出し、下部導水管8を介して下池9に送られる。
流路の流れの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する水力発電装置としては、例えば図21に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来の水力発電装置は、図21に示すように、水流の流路を形成する前述のケーシング3と、ケーシング3内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒4とを備えており、ケーシング3と内筒4との間には、流路における流れの運動エネルギーを回収するランナベーン6aおよびランナボス6bが設けられている。また、この水力発電設備は、ランナベーン6aおよびランナボス6bにより回収された流れの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機12を有している。また、内筒4の外周面に、ケーシング3に向かって放射状に延びる複数のガイドベーン5が取り付けられている。このガイドベーン5は、ケーシング3と内筒4との間の流路に送られた流体を整流するものである。
ランナボス6bは、各ガイドベーン5の内筒4に対する取付箇所よりも下流側において内筒4に取り付けられており、この内筒4の軸を中心として回転するようになっている。そして、ランナボス6bの外周面に、ケーシング3に向かって放射状に延びる複数のランナベーン6aが取り付けられている。各ランナベーン6aはガイドベーン5により整流された流路の流れを圧力面(流路の上流側に向く面)で受け、このことにより、各ランナベーン6aおよびランナボス6bは内筒4の軸を中心として回転するようになっている。この複数のランナベーン6aおよびランナボス6bにより、ケーシング3と内筒4との間の流路における流れの運動エネルギーを回収する水車ランナ6が構成されている。
このような水力発電装置において、発電工程の間に流路内のランナベーン6aの近傍にキャビテーションが発生することがある。キャビテーションとは、高速で流れる水の中の圧力の低い部分が気化して水蒸気の気泡が発生し、この気泡が短時間で破裂して消滅する現象のことをいう。
ケーシング3と内筒4との間の流路に水が流れる際、この水流がランナベーン6aの圧力面に衝突し、圧力面と反対側の負圧面(流路の下流側に向く面)の近傍に水の中の圧力の低い部分が発生する。このため、ランナベーン6aの負圧面周辺に水蒸気の気泡が発生し、この気泡が破裂してランナベーン6aを壊食するという問題が発生する。また、ランナベーン6aとケーシング3との間に間隙が構成されるが、この間隙部でも同様に負圧面側で圧力低下が生じ、キャビテーションが発生してランナベーン6aやケーシング3を壊食するという問題がある。
一般的に、キャビテーションの発生の度合いは、上池1の水面レベルと下池9の水面レベルとの差である有効落差Hに対する、ランナボス6bの回転軸の中心のレベルと下池9の水面レベルとの差である吸出し高さHsの割合(キャビテーション係数=(Ha−Hv−Hs)/H)により決まる(図20参照)。ここで、Haは大気圧を、Hvは水蒸気圧を表す。水力発電装置におけるキャビテーション係数が小さくなると、ランナベーン6aに作用する圧力が低下するのでキャビテーションが発生しやすくなる。すなわち、キャビテーションの発生を抑制するためには、吸出し高さHsを小さくとる必要がある。
しかしながら、図20の流路において吸出し高さHsを小さくすると標高の低い下池9に近づくため、洪水時など下池9の水位が上昇しても水力発電装置が冠水しないような処置を講ずる必要があり、また、一般に設置性が悪くなる。
また、キャビテーションによる壊食を抑止するために、ランナベーン6aのキャビテーションによる壊食が発生しがちな部分に耐壊食の硬化部材を用いることやコーティングを行う等の対策が行われている。
また、ランナベーン6a近傍におけるキャビテーションの発生を抑止する方法としては、ガイドベーン5の後縁に複数の給気孔を設け、外部からこの給気孔に空気を導入することによりランナベーン6aに送られる水に空気を含有させる方法(例えば特許文献2)が知られている。
特開2002−295358号公報 実開昭59−65985号公報
しかしながら、ランナベーン6aの圧力面には、ガイドベーン5により整流された水の流れが衝突するため、このランナベーン6aの圧力面と反対側にある負圧面の一部の領域にかかる圧力が低下しがちである。
とりわけ、ガイドベーン5により整流された水は、ランナベーン6aの回転方向先頭側の圧力面に衝突し、この回転方向先頭側における圧力面と反対側の負圧面の近傍に水蒸気の気泡が発生することが多い。このため、ランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面の近傍にキャビテーションが発生することを抑止する必要がある。
また、引用文献2記載の水力発電装置においては、ガイドベーンの後縁に複数の給気孔を設け、外部からこの給気孔に空気を導入することによりランナベーンに送られる水に空気を含有させ、当該ランナベーンに発生するキャビテーションを抑止するようになっている。しかしながら、ランナベーンとガイドベーンとの間に距離があるため、ガイドベーンの後縁から排出される空気によりランナベーンに発生するキャビテーションを抑止するためにはガイドベーンの各給気孔に大量の空気を供給する必要がある。また、ガイドベーンはケーシングと内筒との間の流路に送られた流体を整流するものであるため、前述の各給気孔をガイドベーンの後縁以外の場所に設けるとこの給気孔から送られる空気が流路の流れを乱してしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、ケーシングの外部の空気をランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面上に送ることにより、ランナベーンの負圧面の近傍にキャビテーション現象が発生することを抑止することができ、このことによりランナベーンの壊食を抑止することができる水車ランナおよび水車ランナシステムを提供することを目的とする。
本発明は、流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒とを有する水力発電装置に用いられる水車ランナにおいて、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備え、各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られることを特徴とする水車ランナである。
ここで、ランナベーンの流水面とは流路の上流側に向く圧力面と、流路の下流側に向く負圧面と、ケーシング側に向く外周端縁とを含むランナベーンの外表面であって、流路の流体が流れる面のことをいう。
このような水車ランナによれば、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面上に送られるようになっている。このため、流路の流れがランナベーンの圧力面に衝突することによりこの圧力面と反対側にある負圧面に発生する気泡を、給気孔からランナベーンの流水面上に放出された空気と混合させることにより、発生した気泡がランナベーンの負圧面付近で破裂することが防止され、キャビテーションによるランナベーンの負圧面の壊食を抑止することができる。
本発明の水車ランナにおいては、前記給気孔は各ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面に設けられていることが好ましい。
一般的に水車ランナの各ランナベーンにおいてこれらのランナベーンの回転方向先頭側の負圧面の圧力が大きく低下し、この回転方向先頭側の負圧面付近でキャビテーションが発生しがちであるが、本発明の水車ランナによれば、ランナボスの内部空間の空気が給気孔から各ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面上に送られるようになっているので、ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面付近でキャビテーションが発生することを確実に防止することができる。また、ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面にかかる圧力が大気圧よりも小さくなることを利用して、ケーシングの外部の空気をランナボスの内部空間まで自動的に送ることができる。
本発明の水車ランナにおいては、各ランナベーンの負圧面において、給気孔とランナベーンの回転方向の先頭側端部との間の距離は、このランナベーンの回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の距離の1/10以下の範囲となっていることが好ましい。
このような水車ランナによれば、給気孔に送られた空気を、ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面に発生した圧力低下領域に確実に送ることができる。このため、この圧力低下領域で発生する気泡を、給気孔から放出された空気と確実に混合させることができ、キャビテーションによるランナベーンの負圧面の壊食をより確実に抑止することができる。
本発明の水車ランナにおいては、前記給気孔は各ランナベーンの外周端縁に設けられていることが好ましい。
ここで、ランナベーンの外周端縁とは、前述のようにケーシング側に向くランナベーンの外表面のことであり、この外周端縁は圧力面と負圧面との間に形成されている。
一般的に水車ランナの各ランナベーンとケーシングとの間には間隙が構成されているので、この間隙近傍でも同様にランナベーンの負圧面側で圧力低下が生じてキャビテーションが発生しがちであるが、本発明の水車ランナによれば、ランナボスの内部空間の空気が各ランナベーンの外周端縁にある給気孔から当該ランナベーンとケーシングとの間の間隙に送られるようになっているので、当該間隙近傍でキャビテーションが発生することを防止することができる。
本発明の水車ランナにおいては、前記給気孔は各ランナベーンの負圧面における回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の中央近傍に設けられていることが好ましい。
一般的に水車ランナの各ランナベーンにおいてこれらのランナベーンの負圧面における回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の中央近傍から下流側の領域の圧力が大きく低下し、この負圧面における中央近傍から下流側の領域でキャビテーションが発生しがちであるが、本発明の水車ランナによれば、ランナボスの内部空間の空気が給気孔から各ランナベーンの負圧面における回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の中央近傍に送られるようになっているので、ランナベーンの負圧面における中央近傍から下流側の領域でキャビテーションが発生することを防止することができる。また、ランナベーンの負圧面における中央近傍から下流側の領域にかかる圧力が大気圧よりも小さくなることを利用して、ケーシングの外部の空気をランナボスの内部空間まで自動的に送ることができる。
本発明の水車ランナにおいては、各ランナベーンの流水面に設けられる給気孔の数は複数であり、各ランナベーンの内部に設けられた給気路は、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングに向かって延びる主幹通気路と、主幹通気路から分岐して各給気孔に連通する複数の従幹通気路とを有することが好ましい。
このような水車ランナによれば、ランナボスの内部空間の空気はまず主幹通気路に送られ、この空気はほぼ均等に分岐して各従幹通気路に送られる。このため、各給気孔から放出される空気のそれぞれの量をほぼ同一とすることができ、より効率良くランナベーンの負圧面で発生した気泡を混合させることができるので、キャビテーションによるランナベーンの負圧面の壊食をより確実に抑止することができる。
本発明の水車ランナにおいては、主幹通気路は、ランナボスの内部空間からケーシングに向かって延びるにつれてその断面積が小さくなることが好ましい。
このような水車ランナによれば、主幹通気路内の空気は、各々の従幹通気路に一部の空気が分岐するたびに通過すべき主幹通気路の断面積が小さくなる。このため、主幹通気路に送られた空気をより確実に各従幹通気路に均等に分配することができる。
本発明は、流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、内筒の内側に、ランナボスに連結された動力伝達用の主軸が設けられ、動力伝達用の主軸の内部に、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングの外部から空気が送られる空気連通路が設けられていることを特徴とする水車ランナシステムである。
このような水車ランナシステムによれば、ケーシングと内筒との間に、ケーシングの外部の空気をランナボスの内部空間に送るための外部接続給気管を設置することを省略することができる。
本発明の水車ランナシステムにおいては、動力伝達用の主軸の内部にある空気連通路に逆止弁が設けられていることが好ましい。
このような水車ランナシステムによれば、ケーシングと内筒との間の流路内の水が給気孔から給気路を介してランナボスの内部空間に入った場合であっても、このランナボスの内部空間に送られた水が主軸の内部にある空気連通路を逆流することを抑止することができる。
本発明の水車ランナシステムにおいては、ランナボスと動力伝達用の主軸との間に、動力伝達用の主軸の内部にある空気連通路からランナボスの内部空間に向かって放射状外方に延びる複数の導入路を有する導入部材が設けられていることが好ましい。
このような水車ランナシステムによれば、主軸が回転している場合であっても、空気連通路内の空気をランナボスの内部空間に確実に送ることができる。
本発明は、流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、内筒の内部に、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングの外部から空気が送られる空気連通路が設けられていること特徴とする水車ランナシステムである。
このような水車ランナシステムによれば、ケーシングと内筒との間に、ケーシングの外部の空気をランナボスの内部空間に送るための外部接続給気管を設置することを省略することができる。
本発明は、流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、ケーシングの外部に空気供給装置が設けられ、ケーシングの外部の空気が空気供給装置により圧縮され、この圧縮された高圧空気が外部接続給気管を介してランナボスの内部空間に送られることを特徴とする水車ランナシステムである。
このような水車ランナシステムによれば、ランナボスの内部空間に安定して高圧の空気を送ることができ、このことによりランナベーンの流水面にかかる圧力が一時的に大気圧よりも大きくなった場合であっても各給気孔からランナベーンの流水面上に安定して一定圧力の空気を送ることができる。このため、流路における流量の変化などの水力発電装置の運転状況が変化した場合であっても、キャビテーションによるランナベーンの負圧面の壊食を確実に抑止することができる。
本発明の水車ランナおよび水車ランナシステムによれば、ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面上に送られるようになっている。このため、流路の流れがランナベーンの圧力面に衝突することによりこの圧力面と反対側の負圧面に発生する気泡を、給気孔からランナベーンの流水面に放出された空気と混合させることにより、発生した気泡がランナベーンの負圧面付近で破裂することが防止され、キャビテーションによるランナベーンの負圧面の壊食を抑止することができる。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1乃至図8は、本発明の第1の実施の形態による水力発電装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による水力発電装置を示す断面図であり、図2は、図1の水力発電装置のランナベーンを示す拡大断面図であり、図3は、図1の水力発電装置のランナベーンを負圧面側から見た平面図である。また、図4は、図3のランナベーンのA−A矢視断面図であり、図5は、図3のランナベーンのB−B矢視図である。
また、図6は、図1の水力発電装置のランナベーンの圧力面および負圧面にかかる圧力の分布を示すグラフである。
図1に示すように、水力発電設備は、水流の流路を形成するケーシング3と、ケーシング3内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒4とを備えており、ケーシング3と内筒4との間には、流路における流れの運動エネルギーを回収するランナベーン6aおよびランナボス6bが設けられている。また、この水力発電設備は、ランナベーン6aおよびランナボス6bにより回収された流れの運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機12を有している。この水力発電装置の構成について以下に詳述する。
ケーシング3は、内筒4と同軸の円筒状のものであり、ケーシング3と内筒4との間に流路が形成されるようになっている。
内筒4の外周面に、ケーシング3に向かって放射状に延びる複数のガイドベーン5が取り付けられている。このガイドベーン5は、ケーシング3と内筒4との間の流路に送られた流体を整流するものである。
ランナボス6bは、各ガイドベーン5の内筒4に対する取付箇所よりも下流側において当該内筒4に取り付けられており、この内筒4の軸を中心として回転するようになっている。また、このランナボス6b内には内部空間6cが設けられている。
ランナボス6bの外周面に、ケーシング3に向かって放射状に延びる複数のランナベーン6aが取り付けられている。各ランナベーン6aはガイドベーン5により整流された流路の流れを受け、このことにより、各ランナベーン6aおよびランナボス6bは内筒4の軸を中心として回転するようになっている。
この複数のランナベーン6aおよびランナボス6bにより、ケーシング3と内筒4との間の流路における流れの運動エネルギーを回収する水車ランナ6が構成されている。また、ケーシング3と、内筒4と、ランナベーン6aと、ランナボス6bとにより水車ランナシステムが構成されている。
図1および図2に示すように、ケーシング3と内筒4との間には、ケーシング3の外部およびランナボス6bの内部空間6cに両端が連通し、ケーシング3の外部の空気をランナボス6bの内部空間6cに送る外部接続給気管13が設けられている。
なお、図1および図2には、単純に両端がケーシング3の外部およびランナボス6bの内部空間6cに連通する外部接続給気管13が概略的に示されているが、実際には、この外部接続給気管13は、例えばケーシング3と内筒4との間に流路を横切るよう設けられた流路内部分と、内筒4内に設けられた内筒内部分と、ランナボス6b内に設けられ、このランナボス6bが回転しても常に内筒内部分に連通するよう主軸10を中心として略円環状となっているランナボス内部分とから構成されている。
内筒4の内部には、ランナボス6bに一端が連結され、このランナボス6bと同軸で回転する動力伝達用の主軸10が設けられている。また、図1に示すように、発電機12はケーシング3の外部に設置されており、この発電機12の回転軸12aと主軸10とは平行に延びている。主軸10および発電機12の回転軸12aにはそれぞれスプロケット11a、11aが取り付けられており、この2つのスプロケット11a、11aがベルト11bにより接続されている。また、ケーシング3と内筒4との間に、動力伝達手段としてベルト11bを収納する中空のベルト収納部11dが設けられている。さらに、発電機12の回転軸12aの端部には変速機11cが取り付けられている。
これらのスプロケット11a、11a、ベルト11b、変速機11cおよびベルト収納部11dにより、ベルト伝動型の動力伝達装置11が構成されている。
動力伝達装置11は、主軸10の回転をスプロケット11aおよびベルト11bを介して変速機11cへ伝達し、この変速機11cにより所定の変速比で変速した後、発電機12の回転軸12aに伝達するようになっており、このことにより流路の流れによるランナボス6bの回転動力が発電機12により電気エネルギーに変換されるようになる。なお、動力伝達装置11は例えばVベルトを用いたベルト伝動型のものに限られず、例えばチェーンを用いたチェーン伝動型のものであってもよい。
また、水力発電装置において、発電機12をケーシング3の外部に設けて動力伝達装置11により主軸10の回転を発電機12に伝達する代わりに、発電機12が内筒4の内部に設けられており、動力伝達装置11が省略されて主軸10が発電機12に直列に連結されるものであってもよい。
水車ランナ6の各ランナベーン6aについて図2乃至図5を用いて更に詳しく説明する。
ランナベーン6aにおいて、複数の給気孔14aが回転方向の末尾側端部6eを除く流水面に設けられている。ランナベーン6aの流水面とは、流路の上流側に向く圧力面と、流路の下流側に向く負圧面と、ケーシング3側に向く外周端縁とを含むランナベーン6aの外表面であって、流路の流体が流れる面のことをいう。
ここで、複数(例えば4つ)の給気孔14aは、図3に示すようにランナベーン6aの入口側、すなわち回転方向先頭側の負圧面に設けられることがより好ましい。
図3および図4に示すように、各ランナベーン6aの負圧面において、給気孔14aとランナベーン6aの回転方向の先頭側端部6dとの間の距離Lhは、ランナベーン6aの回転方向の先頭側端部6dと末尾側端部6eとの間の距離Lrの1/10以下の範囲となっている。
また、ランナベーン6aの内部には、各給気孔14aおよびランナボス6bの内部空間6cに両端が連通する給気路14が設けられている。図2乃至図4に示すように、この給気路14は、ランナボス6bの内部空間6cに連通し、ケーシング3に向かって延びる1本の主幹通気路14cと、主幹通気路14cから分岐し、流れ方向上流側に向かって延びて各給気孔14aに連通する複数(例えば4本)の従幹通気路14dとを有している。従幹通気路14dの個数は給気孔14aの個数と同数となっており、各給気孔14aに対応して各従幹通気路14dが主幹通気路14cから分岐している。
また、図3および図5に示すように、主幹通気路14cは、ランナボス6bの内部空間6cからケーシング3に向かって延びるにつれてその断面積が小さくなっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、ケーシング3と内筒4との間の流路に送られた流体は各ガイドベーン5により整流され、各ランナベーン6aの圧力面に送られる。そして、この水流が各ランナベーン6aの圧力面に衝突することにより、各ランナベーン6aおよびランナボス6bからなるランナ水車6が当該ランナボス6bの軸を中心として図3の矢印方向に回転する。
ランナボス6bの回転により、このランナボス6bに同軸で連結している主軸10が回転し、この主軸10の回転動力が動力伝達装置11のベルト11bを介して発電機12の回転軸12aに伝達される。このことにより、発電機12内において発電が行われる。
このような水力発電装置による発電工程が行われているときのランナベーン6aの圧力面および負圧面にかかる圧力の分布を図6に示す。図6において、横軸はランナベーン6aにおける回転方向の先頭側端部6d(ランナベーン6aの入口側)から末尾側端部6e(ランナベーン6aの出口側)までの圧力測定位置を示し、縦軸はこの位置にかかる圧力の大きさを圧力係数で示している。
ここで、圧力係数とは、大気圧に対する相対的な圧力の大きさのことをいい、ランナベーン6aのある領域面にかかる圧力が大気圧と同一の大きさであるときに、この圧力係数の大きさが0となるよう規定されている。
各ガイドベーン5により整流された水流は、ランナベーン6aの圧力面における回転方向の先頭側端部6d付近に衝突する。このことにより、図6に示すように、ランナベーン6aの圧力面と反対側の負圧面にかかる圧力の分布において先頭側端部6d付近に圧力低下領域(図6の部分A)が発生し、この圧力低下領域にかかる圧力が大気圧よりも小さくなる。
この圧力低下領域は、図6に示すように、ランナベーン6aの負圧面の先頭側端部6dから、回転方向と逆方向に距離Lrの1/10の距離Lhにある位置までの範囲内に発生する。
一方、ケーシング3の外部の空気が外部接続給気管13を介してランナボス6bの内部空間6c内に送られるが、前述のように、ランナベーン6aの負圧面における先頭側端部6d付近にかかる圧力が大気圧よりも小さくなっているので、ランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面に設けられた給気孔14aに、ランナボス6bの内部空間6c内の空気が給気路14を介して自動的に送られ(図6の自然給気可能領域参照)、この給気孔14aに送られた空気が当該給気孔14aからランナベーン6aの負圧面における先頭側端部6d付近に放出される。
このことにより、各ガイドベーン5により整流された水流がランナベーン6aの圧力面における回転方向の先頭側端部6d付近に衝突することによりこのランナベーン6aの負圧面に発生する気泡(水蒸気の泡)を、給気孔14aから放出された空気と混合させることができ、発生した気泡がランナベーン6aの負圧面付近で破裂することを防止することができる。
以上のように、本実施の形態の水車ランナ6によれば、ランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面にかかる圧力が大気圧よりも小さくなることを利用して、ケーシング3の外部の空気がランナボス6bの内部空間6cまで自動的に送られ、このランナボス6bの内部空間6cの空気が給気路14を介して給気孔14aから各ランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面上に送られるようになっている。このため、流路の流れがランナベーン6aの圧力面における回転方向の先頭側端部6d付近に衝突することによりこの圧力面と反対側の負圧面に発生する気泡を、給気孔14aから放出された空気と混合させることにより、発生した気泡がランナベーン6aの負圧面付近で破裂することが防止され、キャビテーションによるランナベーン6aの負圧面の壊食を抑止することができる。
また、各ランナベーン6aの負圧面において、給気孔14aとランナベーン6aの回転方向の先頭側端部6dとの間の距離は、このランナベーン6aの回転方向の先頭側端部6dと末尾側端部6eとの間の距離の1/10以下の範囲となっているので、給気孔14aに送られた空気を、ランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面に発生した圧力低下領域に確実に送ることができる。このため、この圧力低下領域で発生する気泡を、給気孔14aから放出された空気と確実に混合させることができ、キャビテーションによるランナベーン6aの負圧面の壊食をより確実に抑止することができる。
また、各ランナベーン6aの内部に設けられた給気路14は、ランナボス6bの内部空間6cに連通し、ケーシング3に向かって延びる主幹通気路14cと、主幹通気路14cから分岐して各給気孔14aに連通する複数の従幹通気路14dとを有しているので、ランナボス6bの内部空間6cの空気はまず主幹通気路14cに送られ、この空気はほぼ均等に分岐して各従幹通気路14dに送られる。このため、各給気孔14aから放出される空気のそれぞれの量をほぼ同一とすることができ、より効率良くランナベーン6aの負圧面で発生した気泡を混合させることができるので、キャビテーションによるランナベーン6aの負圧面の壊食をより確実に抑止することができる。
また、主幹通気路14cは、ランナボス6bの内部空間6cからケーシング3に向かって延びるにつれてその断面積が小さくなるので、主幹通気路14c内の空気は、各々の従幹通気路14dに一部の空気が分岐するたびに通過すべき主幹通気路14cの断面積が小さくなる。このため、主幹通気路14cに送られた空気をより確実に各従幹通気路14dに均等に分配することができる。
本実施の形態による水車ランナ6は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による水車ランナ6の変形例について、図7および図8を用いて説明する。図7および図8において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図7および図8に示すように、各ランナベーン6aの内部に設けられた通気路は、主幹通気路6cおよび複数の従幹通気路6dからなるものに限られず、例えば各々の給気孔14aおよびランナボス6b内の内部空間6cに両端が連通する複数(例えば4本)の部分通気路14eからなるものであってもよい。
このような水車ランナ6においては、ランナボス6b内の内部空間6cから空気が均等に各部分通気路14eに配分され、この部分通気路6eに送られた空気が給気孔14aからランナベーン6aの回転方向先頭側の負圧面上に送られるようになっている。
他の変形例としては、図9に示すように、給気孔14aをランナベーン6aの外周端縁に設けてもよい。図9は、本形態による水力発電装置のランナベーン6aの他の変形例を示す平面図である。ここで、ランナベーン6aの外周端縁とは、前述のようにケーシング3側に向くランナベーンの外表面のことであり、この外周端縁は圧力面と負圧面との間に形成されている。
一般的には水車ランナ6の各ランナベーン6aとケーシング3との間には間隙が構成されているので、この間隙近傍でも同様にランナベーン6aの負圧面側で圧力低下が生じてキャビテーションが発生しがちである。
しかしながら、図9に示すランナベーン6aを有する水車ランナ6を用いることにより、ランナボス6bの中空部分6cの空気が各ランナベーン6aの外周端縁にある給気孔14aから当該ランナベーン6aとケーシング3との間の間隙に送られるので、当該間隙近傍でキャビテーションが発生することを防止することができる。
更に他の変形例としては、図10および図11に示すように、給気孔14aをランナベーン6aの負圧面における回転方向先頭側端部6dと末尾側端部6eとの間の中央近傍に設けてもよい。図10は、本形態による水力発電装置のランナベーン6aの更に他の変形例を示す平面図であり、図11は、図10のランナベーンのD−D矢視断面図である。
図6に示すように、ランナベーン6aの圧力面と反対側の負圧面にかかる圧力の分布において先頭側端部6dと末尾側端部6eとの間の中央近傍から下流側でも圧力低下領域が発生し、この圧力低下領域にかかる圧力が大気圧よりも小さくなり、この圧力低下領域でキャビテーションが発生しがちである。
しかしながら、図10および図11に示すランナベーン6aを有する水車ランナ6を用いることにより、ランナボス6bの中空部分6cの空気が給気孔14aから各ランナベーン6aの負圧面における回転方向の先頭側端部6dと末尾側端部6eとの間の中央近傍に送られるので、ランナベーン6aの負圧面における中央近傍から下流側の領域でキャビテーションが発生することを防止することができる。
また、ランナベーン6aの負圧面における中央近傍から下流側の領域にかかる圧力が大気圧よりも小さくなることを利用して、ケーシング3の外部の空気をランナボス6bの中空部分6cまで自動的に送ることができる(図6の自然給気可能領域参照)。
第2の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図12は、第2の実施の形態による水力発電装置を示す断面図であり、図13は、図12の水力発電装置の主軸および動力伝達装置を示す拡大断面図であり、図14は、図12の水力発電装置のランナボスおよびランナベーンを示す拡大断面図であり、図15は、図14のランナボスおよびランナベーンのC−C矢視断面図である。
図12乃至図15に示す第2の実施の形態おいて、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態による水車ランナシステムは、ケーシング3の外部からランナボス6bの内部空間6cに空気を送るために、ケーシング3と内筒4との間に外部接続給気管13を設ける代わりに動力伝達用の主軸10の内部に空気連通路15aを設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同様のものとなっている。
この水車ランナシステムについて図12乃至図15を用いて以下に説明する。
図12乃至図14に示すように、内筒4内にある主軸10の内部に空気連通路15aが設けられており、この空気連通路15aは、その一端がランナボス6b内の内部空間6cに連通している。また、この空気連通路15aの他端は動力伝達装置11のベルト収納部11dの内部に連通している。
また、図13に示すように、空気連通路15aのベルト収納部11d側の他端に逆止弁16が設けられている。この逆止弁16は、ベルト収納部11dの内部からランナボス6bの内部空間6cへの一方向のみに空気を送ることができ、ランナボス6bの内部空間6cからベルト収納部11dの内部へは水等の液体を送ることができないよう構成されている。
さらに、図15に示すように、ランナボス6bと主軸10との間には、空気の導入部材17が設けられており、この導入部材17は、主軸10の内部にある空気連通路15aからランナボス6bの内部空間6cに向かって放射状外方に延びる複数の導入路17aを有している。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明するが、第1の実施の形態と同様の作用については説明を省略する。
本実施の形態では、ケーシング3の外部の空気が外部接続給気管13を介してランナボス6bの内部空間6c内に送られる代わりに、図13に示すように、このケーシング3の外部の空気はベルト収納部11d内の中空部分を通って逆止弁16を介して主軸10内の空気連通路15aに送られる。この空気連通路15aに送られた空気は、さらに図14の矢印に示すようにランナボス6b側に送られ、空気連通路15aのランナボス6b側の端部に送られた空気は、図15に示すように導入部材17の複数の導入路17aを通ってランナボス6bの内部空間6cに送られる。
以上のように、本実施の形態の水車ランナシステムによれば、動力伝達用の主軸10の内部に、ランナボス6bの内部空間6cに連通し、ケーシング3の外部から空気が送られる空気連通路15aが設けられており、ケーシング3の外部の空気が空気連通路15aを介してランナボス6bの内部空間6cに送られるようになっている。このため、ケーシング3と内筒4との間に、ケーシング3の外部の空気をランナボス6bの内部空間6cに送るための外部接続給気管13を設置することを省略することができる。
また、動力伝達用の主軸10の内部にある空気連通路15aに逆止弁16が設けられているので、例えばランナベーン6aの給気孔14a近傍における流水面にかかる圧力が大気圧よりも大きくなることにより、ケーシング3と内筒4との間の流路内の流体が給気孔14aから給気路14を介してランナボス6bの内部空間6c内に入った場合であっても、このランナボス6bの内部空間6cに送られた流体が空気連通路15aを逆流してベルト収納部11d内に浸入することを抑止することができ、動力伝達装置11が逆流水により故障することを抑止することができる。
また、ランナボス6bと動力伝達用の主軸10との間に、この主軸10の内部にある空気連通路15aからランナボス6bの内部空間6cに向かって放射状外方に延びる複数の導入路17aを有する導入部材17が設けられているので、主軸10が回転している場合であっても、空気連通路15a内の空気をランナボス6bの内部空間6cに確実に送ることができる。
第3の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。図16は、第3の実施の形態による水力発電装置を示す断面図であり、図17は、図16の水力発電装置のランナボスおよびランナベーンを示す拡大断面図である。
図16および図17に示す第3の実施の形態おいて、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態による水車ランナシステムは、ケーシング3の外部からランナボス6bの内部空間6cに空気を送るために、ケーシング3と内筒4との間に外部接続給気管13を設ける代わりに内筒4の内部に空気連通路15bを設けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同様のものとなっている。
この水車ランナシステムについて図16および図17を用いて以下に説明する。
図16および図17に示すように、内筒4内に空気連通路15bが設けられており、この空気連通路15bは、その一端がランナボス6b内の内部空間6cに連通している。この空気連通路15bは、図17に示すように内筒4の外周面付近に設けられている。
また、空気連通路15bの他端は動力伝達装置11のベルト収納部11dの内部に連通している。
また、空気連通路15bのベルト収納部11d側の他端に逆止弁(図示せず)が設けられており、この逆止弁は、ベルト収納部11dの内部からランナボス6bの内部空間6cへの一方向のみに空気を送ることができ、ランナボス6bの内部空間6cからベルト収納部11dの内部へは水等の流体を送ることができないよう構成されている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明するが、第1の実施の形態と同様の作用については説明を省略する。
本実施の形態では、ケーシング3の外部の空気が外部接続給気管13を介してランナボス6bの内部空間6c内に送られる代わりに、図16および図17に示すように、このケーシング3の外部の空気はベルト収納部11d内の中空部分を通って逆止弁を介して内筒4内の空気連通路15bに送られる。この空気連通路15bに送られた空気は、さらに図17の矢印に示すようにランナボス6bの内部空間6cに送られる。
以上のように、本実施の形態の水車ランナシステムによれば、内筒4の内部に、ランナボス6bの内部空間6cに連通し、ケーシング3の外部から空気が送られる空気連通路15bが設けられており、ケーシング3の外部の空気が空気連通路15bを介してランナボス6bの内部空間6cに送られるようになっている。このため、ケーシング3と内筒4との間に、ケーシング3の外部の空気をランナボス6bの内部空間6cに送るための外部接続給気管13を設置することを省略することができる。
第4の実施の形態
以下、図面を参照して本発明の第4の実施の形態について説明する。図18は、第4の実施の形態による水力発電装置を示す断面図である。
図18に示す第4の実施の形態おいて、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態による水車ランナシステムは、ケーシング3の外部からランナボス6bの内部空間6cに空気を送るために、ケーシング3と内筒4との間に外部接続給気管13を設けるとともに、この外部接続給気管13に空気供給装置18を取り付けた点が異なるのみであり、他は実質的に図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同様のものとなっている。
この水車ランナシステムについて図18を用いて以下に説明する。
図18に示すように、ケーシング3の外周上に、このケーシング3の外部の空気を圧縮する空気供給装置18が取り付けられており、この空気供給装置18により圧縮された高圧空気が外部接続給気管13を介してランナボス6bの内部空間6cに送られるようになっている。
本実施の形態の水車ランナシステムによれば、ランナボス6bの内部空間6cに安定して高圧の空気を送ることができ、このことによりランナベーン6aの給気孔14a近傍における流水面にかかる圧力が一時的に大気圧よりも大きくなった場合であっても各給気孔14aからランナベーン6aの流水面上に安定して空気を送ることができる。このため、流路における流量の変化などの水力発電装置の運転状況が変化した場合であっても、キャビテーションによるランナベーン6aの負圧面の壊食を確実に抑止することができる。
本実施の形態による水車ランナシステムは、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
次に本実施の形態による水車ランナシステムの変形例につき、図19により説明する。図19において、図18に示す実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図19に示すように、発電機12には例えばファンからなる冷却装置12bが設けられており、空気供給装置18はこの冷却装置12bに取り付けられている。そして、冷却装置12bが発電機12を冷却するために用いた高圧空気が空気供給装置18に送られ、この空気供給装置18は外部接続給気管13を介してランナボス6bの内部空間6cにこの高圧空気を送るようになっている。
このような水車ランナシステムによれば、ランナボス6bの内部空間6cに安定して高圧の空気を送ることができ、このことによりランナベーン6aの給気孔14a近傍における流水面にかかる圧力が一時的に大気圧よりも大きくなった場合であっても各給気孔14aからランナベーン6aの流水面上に安定して空気を送ることができることに加えて、冷却装置12aが発電機12を冷却するために用いた高圧空気を再利用することができるので、水力発電装置全体の運転効率を向上させることができる。
第1の実施の形態による水力発電装置を示す断面図である。 図1の水力発電装置のランナベーンを示す拡大断面図である。 図1の水力発電装置のランナベーンを負圧面側から見た平面図である。 図3のランナベーンのA−A矢視断面図である。 図3のランナベーンのB−B矢視図である。 図1の水力発電装置のランナベーンの圧力面および負圧面にかかる圧力の分布を示すグラフである。 第1の実施の形態による水力発電設備のランナベーンの変形例を示す拡大断面図である。 図7のランナベーンを負圧面側から見た平面図である。 第1の実施の形態による水力発電装置のランナベーンの他の変形例を示す平面図である。 第1の実施の形態による水力発電装置のランナベーンの更に他の変形例を示す平面図である。 図10のランナベーンのD−D矢視断面図である。 第2の実施の形態による水力発電装置を示す断面図である。 図12の水力発電装置の主軸および動力伝達装置を示す拡大断面図である。 図12の水力発電装置のランナボスおよびランナベーンを示す拡大断面図である。 図14のランナボスおよび主軸のC−C矢視断面図である。 第3の実施の形態による水力発電装置を示す断面図である。 図16の水力発電装置のランナボスおよびランナベーンを示す拡大断面図である。 第4の実施の形態による水力発電装置を示す断面図である。 第4の実施の形態による水力発電装置の変形例を示す断面図である。 水力発電装置を備えた水路を示す説明図である。 従来の水力発電装置の詳細を示す断面図である。
符号の説明
1 上池
2 上部導水管
3 ケーシング
4 内筒
5 ガイドベーン
6 水車ランナ
6a ランナベーン
6b ランナボス
6c 中空部分
6d 先頭側端部
6e 末尾側端部
7 吸出し管
8 下部導水管
9 下池
10 主軸
11 動力伝達装置
11a スプロケット
11b ベルト(またはチェーン)
11c 変速機
11d ベルト収納部
12 発電機
12a 回転軸
12b 冷却装置
13 外部接続給気管
14 給気路
14a 給気孔
14c 主幹通気路
14d 従幹通気路
14e 部分通気路
15a 空気連通路
15b 空気連通路
16 逆止弁
17 導入部材
17a 導入路
18 空気供給装置

Claims (12)

  1. 流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒とを有する水力発電装置に用いられる水車ランナにおいて、
    内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、
    ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備え、
    各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、
    ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られることを特徴とする水車ランナ。
  2. 前記給気孔は各ランナベーンの回転方向先頭側の負圧面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水車ランナ。
  3. 各ランナベーンの負圧面において、給気孔とランナベーンの回転方向の先頭側端部との間の距離は、このランナベーンの回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の距離の1/10以下の範囲となっていることを特徴とする請求項2記載の水車ランナ。
  4. 前記給気孔は各ランナベーンの外周端縁に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水車ランナ。
  5. 前記給気孔は各ランナベーンの負圧面における回転方向の先頭側端部と末尾側端部との間の中央近傍に設けられていることを特徴とする請求項1記載の水車ランナ。
  6. 各ランナベーンの流水面に設けられる給気孔の数は複数であり、
    各ランナベーンの内部に設けられた給気路は、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングに向かって延びる主幹通気路と、主幹通気路から分岐して各給気孔に連通する複数の従幹通気路とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水車ランナ。
  7. 主幹通気路は、ランナボスの内部空間からケーシングに向かって延びるにつれてその断面積が小さくなることを特徴とする請求項6記載の水車ランナ。
  8. 流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、
    各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、
    ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、
    内筒の内側に、ランナボスに連結された動力伝達用の主軸が設けられ、
    動力伝達用の主軸の内部に、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングの外部から空気が送られる空気連通路が設けられていることを特徴とする水車ランナシステム。
  9. 動力伝達用の主軸の内部にある空気連通路に逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項8記載の水車ランナシステム。
  10. ランナボスと動力伝達用の主軸との間に、動力伝達用の主軸の内部にある空気連通路からランナボスの内部空間に向かって放射状外方に延びる複数の導入路を有する導入部材が設けられていることを特徴とする請求項8または9記載の水車ランナシステム。
  11. 流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、
    各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、
    ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、
    内筒の内部に、ランナボスの内部空間に連通し、ケーシングの外部から空気が送られる空気連通路が設けられていることを特徴とする水車ランナシステム。
  12. 流路を形成するケーシングと、ケーシング内に設けられ流路の流れ方向に延びる内筒と、内筒に取り付けられ、この内筒の軸を中心として回転する中空のランナボスと、ランナボスからケーシングに向かって放射状に延びるようこのランナボスに固着され、流路の流れを受ける複数のランナベーンと、を備えた水車ランナシステムにおいて、
    各ランナベーンの回転方向末尾側端部を除く流水面に給気孔が設けられるとともに、各ランナベーンの内部に、給気孔およびランナボスの内部空間に両端が連通する給気路が設けられ、
    ケーシングの外部の空気がランナボスの内部空間まで送られ、このランナボスの内部空間の空気が給気路を介して給気孔から各ランナベーンの流水面上に送られ、
    ケーシングの外部に空気供給装置が設けられ、
    ケーシングの外部の空気が空気供給装置により圧縮され、この圧縮された高圧空気が外部接続給気管を介してランナボスの内部空間に送られることを特徴とする水車ランナシステム。
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