JP5021414B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の傾きを検出する傾斜センサを備える自動二輪車に関する。
自動二輪車においては、車体の傾きを検出する傾斜センサを搭載しているものがある(例えば、特許文献1、特許文献2)。
この傾斜センサは、自動二輪車の走行環境に耐え得るため、耐振性や防水性、防塵性を備えることが求められるとともに、検出精度を常に高く一定に保つ必要がある。このため、傾斜センサは、耐振性や防水性、防塵性を満たす専用のケースに収容され、さらに分解不能に樹脂等により充填されて形成されている。従って、傾斜センサは、車両に備え付けられるセンサ類の中では、比較的大きな部品となり、配線や設置スペースの制約が生じる。そこで、特許文献2では、傾斜センサ、スロットル開度センサ、吸気圧センサ、吸気温度センサ及びカプラを収納ケースに一体的に収納する傾斜センサ一体モジュールを、エンジンのインテークマニホールドに連結されるスロットルボディに近接して配置している(特許文献2の要約、段落[0021]及び図1参照)。
特開2002−68062号公報 特開2007−118868号公報
しかしながら、エンジン等の機器が配置される車体中央は、マス(質量)の集中化を狙ってエンジンや車体構成部品が集約して配置されるため、レイアウトの制約が大きい。
本発明は、上記の問題を考慮してなされたものであり、傾斜センサの省スペース化及び配線の制約解消を図りつつ、レイアウトの自由度を向上可能な自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪車は、前記自動二輪車の傾斜に応じて回動する振り子部材を有する振り子部と、前記振り子部材の位置を検出する検出部を有する基板とを備える傾斜センサを車体に配置したものであって、前記振り子部は、前記振り子部材を収容するケースを備え、このケースを前記車体の中央前部に配置されたメータユニットの筐体内の壁部に締結部材にて固定したことを特徴とする。
本発明によれば、メータユニットの筐体内の壁部に締結部材にて傾斜センサが固定される。メータユニットには、速度計等の計器類が収容されるため、メータユニットの筐体内は、耐振性や防水性、防塵性に優れていることが一般的である。このため、傾斜センサをメータユニット内に配置すると、傾斜センサ専用のケースを設けることなく、メータユニットの筐体を傾斜センサのケースとして用いることができる。さらに、振り子部のケースを締結部材にてメータユニットの壁部に取り付けることにより、傾斜センサの構造を簡素化、小型化できるので、メータユニットの空きスペースを利用してメータユニット内部で配置することを可能にできる。従って、傾斜センサの省スペース化を実現することができる。また、メータユニット内には、計器類用の基板が設けられることが通常である。このため、この計器類用の基板に、傾斜センサの基板としての機能を併せ持たすことにより、自動二輪車全体の制御装置までの配線を、傾斜センサと計器類とで共通化することができ、傾斜センサの配線は、計器類用の基板までの設計を考慮すれば足りる。従って、傾斜センサの配線の制約を解消することができる。さらに、従来、エンジン周辺部等に配置されていた傾斜センサをメータユニット内に配置することが可能となることで、傾斜センサ自体のレイアウト及び従来傾斜センサが配置されていた箇所のレイアウトの自由度を向上させることができる。
ここで、前記壁部は、前記自動二輪車が正立した状態で鉛直方向に起立し且つ前記自動二輪車の直進方向と垂直な起立壁であることが好ましい。これにより、傾斜センサを単に起立壁に取り付けることで、傾斜センサをメータユニット内に固定することができるようになる。従って、簡単な取り付け構造が実現され、メータユニットの大型化を抑制することができる。
前記振り子部は、さらに、前記振り子部材を回動可能に支持する支持軸と、前記支持軸を挟持し、前記振り子部材を収容する前記ケースを構成する上下2つの振り子ケースとを備えてもよい。これにより、振り子部材を回動可能に収容する構成を簡素な構成で実現できる。また、振り子部材が上下2つの振り子ケース内に収容されるため、振り子部材を簡易な構成で保護することができる。
前記上下2つの振り子ケースは、これら2つの振り子ケース同士を係合させ、両者を結合させる係合部を備えることが好ましい。この構成によれば、係合部により仮組みができるため、組立て作業が容易となる。
前記上下2つの振り子ケース及び前記基板は、前記締結部材により前記壁部に締結され、前記上下2つの振り子ケース及び前記基板は、前記締結部材の締結部と重ならない位置において、第2締結部材により互いに締結されることが好ましい。この構成によれば、上下2つの振り子ケースと基板との締結位置、及び上下2つの振り子ケース及び基板と起立壁との締結位置は、締結部材の軸方向に重ならない。このため、該軸方向における傾斜センサの寸法を小さくすることができる。
本発明によれば、メータユニットの筐体内の壁部に締結部材にて傾斜センサが固定される。メータユニットには、速度計等の計器類が収容されるため、メータユニットの筐体内は、耐振性や防水性、防塵性に優れていることが一般的である。このため、傾斜センサをメータユニット内に配置すると、傾斜センサ専用のケースを設けることなく、メータユニットの筐体を傾斜センサのケースとして用いることができる。さらに、振り子部のケースを締結部材にてメータユニットの壁部に取り付けることにより、傾斜センサの構造を簡素化、小型化できるので、メータユニットの空きスペースを利用してメータユニット内部で配置することを可能にできる。従って、傾斜センサの省スペース化を実現することができる。また、メータユニット内には、計器類用の基板が設けられることが通常である。このため、この計器類用の基板に、傾斜センサの基板としての機能を併せ持たすことにより、自動二輪車全体の制御装置までの配線を、傾斜センサと計器類とで共通化することができ、傾斜センサの配線は、計器類用の基板までの設計を考慮すれば足りる。従って、傾斜センサの配線の制約を解消することができる。さらに、従来、エンジン周辺部等に配置されていた傾斜センサをメータユニット内に配置することが可能となることで、傾斜センサ自体のレイアウト及び従来傾斜センサが配置されていた箇所のレイアウトの自由度を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る自動二輪車10の外観が示されている。以下では、便宜的に、自動二輪車10の前後方向をX1方向・X2方向と、左右方向をY1方向・Y2方向と、上下方向をZ1方向・Z2方向と呼ぶ。前記自動二輪車10の車体中央前部には、メータユニット12が設けられている。本明細書において、「メータユニット」とは、少なくとも速度計等の計器類を視認可能に包含する部位を指す。メータユニット12は、リヤメータパネル14内に配置され、前方をフロントメータパネル16により覆われている。このため、防水性及び防塵性を高めることができる。また、図2に示すように、メータユニット12のメータ表示部18は、速度計22、エンジン回転計24、燃料計26及び水温計28を有する。メータ表示部18は、自動二輪車10が正立した状態(図1の状態)において、運転席30側(X2方向)に向かって下がるように傾斜している。また、図1に示すように、メータユニット12の内部には、傾斜センサ44が収容されている。
図3は、メータユニット12の分解斜視図である。図3に示すように、メータユニット12は、ロアケース32と、ロアケース32上に配置された表示板34と、表示板34上に配置され、ロアケース32との間で表示板34を挟持するインナケース36と、インナケース36上に配置されるクリヤケース38とを備える。ロアケース32、表示板34、インナケース36及びクリヤケース38は、ねじ40により固定される。ロアケース32には凹部42が形成され、この凹部42には、自動二輪車10の左右方向(Y1・Y2方向)への傾斜(つまり、バンク角)を検出する傾斜センサ44が収容される。傾斜センサ44は、左右方向の中心位置に配置される。傾斜センサ44のコネクタ106は、表示板34に設けられたプリント基板35のコネクタ107と接続される。
図4は、傾斜センサ44の背面図である。図5は、傾斜センサ44の分解斜視図である。図6は、傾斜センサ44の側面断面図である。傾斜センサ44は、自動二輪車10の傾斜に応じて傾斜する振り子部材46を回動可能に収納する振り子部48と、振り子部材46の位置を検出するホールIC50(検出部)を有する基板52を備える。振り子部48と基板52とは、2本のねじ54により締結されている。
図5に示すように、振り子部48は、3つのマグネット56を有する振り子部材46と、この振り子部材46を回動可能に支持する支持軸58と、支持軸58を挟持する上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62とを備える。
上側振り子ケース60は、ねじ孔64が形成された膨出部66を四方(Y1、Y2、Z1、Z2方向)に有し、また、下側振り子ケース62に面する円形凹部68が形成されている。4つの膨出部66のうち、自動二輪車10の上下方向(Z1、Z2方向)に形成された2つは、下側振り子ケース62側が若干凹んでいる。また、円形凹部68には、3つの突起70が設けられている。さらに、上側振り子ケース60の背面側(X2方向)には、支持軸58が挿入される穴部72を有する膨出部74が形成されている。
下側振り子ケース62は、円柱部76と、この円柱部76から上下方向(Z1、Z2方向)に膨出しそれぞれねじ孔78が形成された膨出部80とを有する。円柱部76には、上側振り子ケース60側に延在する円筒状膨出部82と、円筒状膨出部82の内側の円形凹部84とが形成されている。円筒状膨出部82の外径は、上側振り子ケース60の円形凹部68の内径よりも若干小さい。また、円形凹部84の中央には、支持軸58が挿入される穴部86が形成されている。さらに、円柱部76には、上側振り子ケース60の3つの突起70に対応する位置に3つの凹部88が形成されている。上側振り子ケース60と下側振り子ケース62とが嵌合された際、突起70と凹部88とが係合するため、両者が離れることを防ぐことができる。その結果、ねじ54で締結する前に、上側振り子ケース60と下側振り子ケース62を仮組みすることが可能となり、組立て作業が容易となる。
円柱部76の下側(Z2方向)には、基板52のホールIC50に対応する位置に、ホールIC50を収容するための凹部90が形成されている。この凹部90と円形凹部84との間は、円形凹部84の底部のその他の部分における厚みよりも薄くなっている。下側振り子ケース62の膨出部80の幅方向(Y1、Y2方向)及び高さ方向(Z1、Z2方向)の寸法は、上側振り子ケース60の膨出部66と同じである。下側振り子ケース62の膨出部80の厚み(X1、X2方向)と、この膨出部80に対応する上側振り子ケース60の膨出部66厚みの合計は、上側振り子ケース60のその他の膨出部66の厚みと等しい。
上側振り子ケース60の円形凹部68と下側振り子ケース62の円筒状膨出部82及び円形凹部84により形成される空間には、振り子部材46の揺れを抑制するオイルが充填される。このオイルの漏出を防ぐため、上側振り子ケース60の円形凹部68と下側振り子ケース62の円筒状膨出部82の間には、Oリング92が配置される。
振り子部材46は、下側振り子ケース62の円形凹部84(及び上側振り子ケース60の円形凹部68)の中に配置され、振り子部材46に支持軸58が挿通され、この支持軸58が上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62に挟持されることにより、振り子部材46は、回動可能に支持される(図7参照)。
基板52には、上側方向(Z1方向)に延在し、3つの接続部94及び1つのねじ孔96aが形成された略矩形状膨出部98と、左右方向(Y1、Y2方向)及び下側方向(Z2方向)に延在し、ねじ孔96bが形成された略円状膨出部100とが設けられる。基板52の下側には、ホールIC50が設けられている。また、基板52には、各接続部94とホールIC50との間を結ぶ3本のパターン102が形成されている。各接続部94には、ケーブル104(図6)の一端が接続され、各ケーブル104の他端は、コネクタ106(図3)に連結されている。
図3に示すように、ロアケース32には、自動二輪車10が正立した状態で鉛直方向(Z1方向)に起立し且つ自動二輪車10の直進方向(X1方向)と垂直な起立壁108が設けられている。図8に示すように、傾斜センサ44は、ねじ114によりこの起立壁108に締結されている。起立壁108には、5つの直方体状の膨出部110が形成されている。この膨出部110の高さ(X1・X2方向)は、傾斜センサ44のねじ54の頭の高さよりも若干高い。また、左右両側の膨出部110の近傍には、ねじ孔112が形成されている。傾斜センサ44は、ねじ孔112を挿通された2本のねじ114によりこの起立壁108に取り付けられる。また、傾斜センサ44のコネクタ106は、プリント基板35のコネクタ107(図3)に接続される。
図9は、傾斜センサ44の配置等を示すための別のメータユニット12aの側面断面図である。このメータユニット12aは、傾斜センサ44の取付構造が、図3のメータユニット12と同様である。図3のメータユニット12と図9のメータユニット12aで同様の部分については、同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、傾斜センサ44は、2本のねじ114により、ロアケース32の凹部42内の起立壁108に取り付けられる。傾斜センサ44のコネクタ106は、プリント基板35に接続されている。
本実施形態のメータユニット12及び傾斜センサ44は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
図10は、自動二輪車10が正立しているとき(図1)の傾斜センサ44の状態と、自動二輪車10が左方向(Y1方向)に傾いているときの傾斜センサ44の状態を示す図である。なお、図10では、上側振り子ケース60が外されている。自動二輪車10が正立しているとき、傾斜センサ44の下側振り子ケース62及び基板52は、二点鎖線で表される位置にある。すなわち、下側振り子ケース62の2つのねじ孔78と、支持軸58と、中央のマグネット56は、一直線に並ぶ。そして、中央のマグネット56は、支持軸58の真下、すなわち、ホールIC50に対応する場所に位置する。
ここで、自動二輪車10が左方向(Y1方向)に傾くと、下側振り子ケース62及び基板52は、実線で表される位置に移動する。一方、振り子部材46は、支持軸58に回動可能に支持されており、元の位置のままである。このため、ホールIC50と各マグネット56の相対的な位置関係が変化し、ホールIC50は、この位置関係の変化に伴う磁界の変化を検知することができる。すなわち、3つのマグネット56のうち、中央のマグネット56と、左右両側のマグネット56は、ホールIC50に面する極性を異ならせるように配置されている。例えば、中央のマグネット56は、ホールIC50側がS極となるように配置されるのに対し、左右両側のマグネット56は、ホールIC50側がN極となるように配置される。これにより、ホールIC50は、振り子部材46の傾きに応じた磁界強度の変化を細かく検出することができる。
そして、ホールIC50と左側のマグネット56の位置が最も接近したとき、自動二輪車10の図示しないコントローラは、自動二輪車10が転倒したと判断し、図示しないエンジンを停止させる。自動二輪車10が右方向(Y2方向)に傾いた場合も同様である。
上述のように、本実施形態に係るメータユニット12では、ロアケース32、インナケース36及びクリヤケース38から構成される筐体内に傾斜センサ44が配置される。メータユニット12には、速度計22等の計器類が収容されるため、メータユニット12の筐体内は、耐振性や防水性、防塵性に優れていることが一般的である。このため、傾斜センサ44をメータユニット12内に配置すると、傾斜センサ44専用のケースを設けることなく、メータユニット12の筐体を傾斜センサ44のケースとして用いることができる。従って、耐振性、防水性、防塵性を確保するためのマウントラバー、シールラバーが必要なく、配線に必要なコードやカプラを最小限に抑えることが可能となり、傾斜センサ44の省スペース化及びコスト削減を実現することができる。また、メータユニット12内には、計器類用の基板(表示板34)が設けられることが通常である。このため、この計器類用の基板に、傾斜センサ44の基板としての機能を併せ持たすことにより、自動二輪車10全体の制御装置までの配線を、傾斜センサ44と計器類とで共通化することができ、傾斜センサ44の配線は、計器類用の基板までの設計を考慮すれば足りる。従って、傾斜センサ44の配線の制約を解消することができる。さらに、従来、エンジン周辺部等に配置されていた傾斜センサ44をメータユニット12内に配置することが可能となることで、傾斜センサ44自体のレイアウト及び従来傾斜センサ44が配置されていた箇所のレイアウトの自由度を向上させることができる。
上記実施形態では、自動二輪車10が正立した状態で鉛直方向(Z1方向)に起立し且つ自動二輪車10の直進方向(X1方向)と垂直な起立壁108が、メータユニット12のロアケース32内に設けられ、傾斜センサ44は、起立壁108に取り付けられる。これにより、傾斜センサ44を単に起立壁108に取り付けることで、傾斜センサ44をメータユニット12内に固定することができるようになる。従って、傾斜センサ44専用のステー等の部材を用いることなく、簡単な取り付け構造が実現され、メータユニット12の大型化を抑制することができ、安価に傾斜センサ44を取り付けることが可能となる。
上記実施形態では、振り子部48及び基板52が、メータユニット12の筐体(ロアケース32、インナケース36及びクリヤケース38)内に収容される。これにより、傾斜センサ44の専用ケースが不要となり、傾斜センサ44の省スペース化を図ることができる。
振り子部48は、さらに、振り子部材46を回動可能に支持する支持軸58と、支持軸58を挟持し、振り子部材46を収容する上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62とを備える。これにより、振り子部材46を回動可能に収容する構成を簡素な構成で実現できる。また、振り子部材46が上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62内に収容されるため、振り子部材46を簡易な構成で保護することができる。
上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62並びに基板52は、ねじ54により互いに締結され、上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62並びに基板52は、ねじ54の締結部と重ならない位置において、ねじ114により起立壁108に締結される。この構成によれば、上側振り子ケース60、下側振り子ケース62と基板52との締結位置、並びに、上側振り子ケース60、下側振り子ケース62及び基板52と起立壁108との締結位置は、ねじ54、114の軸方向(X1方向)に重ならない。このため、該軸方向における傾斜センサ44の寸法を小さくすることができる。
上記実施形態では、傾斜センサ44が、左右方向(Y1・Y2方向)の中心位置に配置される。これにより、傾斜センサ44は、自動二輪車10の挙動を左右均等に検出することができるため、高精度の測定が可能となる。
上記実施形態では、傾斜センサ44は、自動二輪車10が正立した状態で鉛直方向(Z1方向)に起立し且つ自動二輪車10の直進方向(X1方向)と垂直な起立壁108に取り付けられている。これにより、自動二輪車10が左右に傾いたとき、傾斜センサ44の振り子部材46は、その動きをスムーズに反映することができる。従って、傾斜センサ44は、自動二輪車10の傾斜を敏感に検出することができる。
上記実施形態では、オイルが充填された閉空間に配置されているため、振り子部材46の揺れが抑制されて自動二輪車10の傾斜が安定して検出されると共に、振り子部材46の耐振性を向上させることができる。
上記実施形態では、ホールIC50を収容するための凹部90が下側振り子ケース62に形成され、振り子部材46を収容する円形凹部84と前記凹部90との間は、円形凹部84の底部のその他の部分における厚みよりも薄くなっている。このため、ホールIC50と振り子部材46のマグネット56との距離を短くすることができ、ホールIC50の検出感度を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、傾斜センサ44を起立壁108に取り付けたが、これに限られない。例えば、表示板34の下面に傾斜センサ44を取り付ける構成も可能である。
上記実施形態では、上側振り子ケース60及び下側振り子ケース62で構成される振り子ケース内に振り子部材46を収容したが、これに限られない。例えば、下側振り子ケース62に相当する部分無しに、上側振り子ケース60と基板52とで振り子部材46を収容する構成も可能である。
また、図11に示す傾斜センサ44aのように、上側振り子ケース60のうち支持軸58の上方(Z1方向)の位置に孔部116を形成し、この孔部116にゴム栓118を差し込み、下側振り子ケース62の円形凹部84内にゴム栓118の先端を設けることにより、振り子部材46が1回転するのを規制する構成も可能である。また、この構成では、上側振り子ケース60と下側振り子ケース62を組み立て、振り子部材46の動作確認等を検査した後にオイルを封止し、ゴム栓118をすることで組立て及び検査の容易化を図ることができる。
上記実施形態では、上側振り子ケース60、下側振り子ケース62及び基板52の締結、並びに、上側振り子ケース60、下側振り子ケース62、基板52及び起立壁108の締結をねじ54、114により行なったが、例えば、接着剤等、別の手段により締結してもよい。
本発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 前記自動二輪車のリヤメータパネル周辺の拡大斜視図である。 前記自動二輪車のメータユニットの分解斜視図である。 前記メータユニット内に収容される傾斜センサの背面図である。 前記傾斜センサの分解斜視図である。 前記傾斜センサの側面断面図である。 前記自動二輪車が正立した状態における振り子部材の状態を示す図である。 前記傾斜センサを前記メータユニットに取り付ける方法を示す図である。 変形例に係るメータユニットの側面断面図である。 自動二輪車が正立したとき及び傾いたときにおける傾斜センサの状態を示す図である。 傾斜センサの変形例を示す側面断面図である。
符号の説明
10…自動二輪車 12、12a…メータユニット
32…ロアケース(筐体) 36…インナケース(筐体)
38…クリヤケース(筐体) 44、44a…傾斜センサ
46…振り子部材 48…振り子部
50…ホールIC(検出部) 52…基板
54…ねじ(第2締結部材) 58…支持軸
60…上側振り子ケース 62…下側振り子ケース
108…起立壁 114…ねじ(締結部材)

Claims (4)

  1. 自動二輪車(10)の傾斜に応じて回動する振り子部材(46)を有する振り子部(48)と、前記振り子部材(46)の位置を検出する検出部(50)を有する基板(52)とを備える傾斜センサ(44、44a)を車体に配置した自動二輪車(10)であって、
    前記振り子部(48)は、前記振り子部材(46)を収容するケース(60、62)を備え、このケース(60、62)を前記車体の中央前部に配置されたメータユニット(12、12a)の筐体(32、36、38)内の壁部(108)に締結部材(114)にて固定し
    前記壁部(108)は、前記自動二輪車(10)が正立した状態で鉛直方向に起立し且つ前記自動二輪車(10)の直進方向と垂直な起立壁(108)である
    ことを特徴とする自動二輪車(10)
  2. 請求項1記載の自動二輪車(10)において、
    前記振り子部(48)は、さらに、
    前記振り子部材(46)を回動可能に支持する支持軸(58)と、
    前記支持軸(58)を挟持し、前記振り子部材(46)を収容する前記ケース(60、62)を構成する上下2つの振り子ケース(60、62)と、
    を備えることを特徴とする自動二輪車(10)
  3. 請求項記載の自動二輪車(10)において、
    前記上下2つの振り子ケース(60、62)は、これら2つの振り子ケース(60、62)同士を係合させ、両者を結合させる係合部(70、88)を備える
    ことを特徴とする自動二輪車(10)
  4. 請求項又は記載の自動二輪車(10)において、
    前記上下2つの振り子ケース(60、62)及び前記基板(52)は、前記締結部材(114)により前記壁部(108)に締結され、
    前記上下2つの振り子ケース(60、62)及び前記基板(52)は、前記締結部材(114)の締結部と重ならない位置において、第2締結部材(54)により互いに締結される
    ことを特徴とする自動二輪車(10)
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