JP5020216B2 - ダイクッション装置及びプレス機械 - Google Patents

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本発明は、ダイクッション装置及びプレス機械に関する。
一般にワークをプレス加工するプレス機械においては、プレス中、ワークにシワが発生しないように、ダイクッション装置が設けられる。かかるダイクッション装置は、プレス時の下方への加工圧に対抗して上方に付勢する圧力(以下「クッション圧」という。)をワークの周縁に付加するものである。
従来、このようなダイクッション装置としては、油圧や空気圧等の流体圧シリンダを用いたものが知られている。
ところが、空気圧を用いた流体圧シリンダは、クッション圧を正確に数値制御することが困難であり、一方、油圧を用いた流体圧シリンダは、大型の装置となるので、メンテナンスが困難である。
これに対し、下方よりクッションピンを介して下型を支持するパッドにラックピニオン機構のラック杆を接続し、このラック杆に、サーボモータを減速ギヤ列を介して接続したサーボダイクッション装置が知られている(例えば、特許文献1又は2参照)。
また、上記ラックピニオン機構の代わりにボールネジを用いたダイクッション装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
これらのダイクッション装置は、サーボモータが備えられているので、クッション圧を数値制御することが可能であり、装置も小型化され、メンテナンスが容易である。
特開平6−543号公報 特開平6−544号公報 特開2006−908号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のダイクッション装置において、用いられるピニオン軸又はボールネジは、プレス時の加工圧とクッション圧とにより、高速回転することになる。このため、ピニオン軸又はボールネジには大きな摩擦が発生することになり、これを原因としてラックピニオン機構やボールネジの寿命が短くなるという欠点がある。
さらに、近年、プレス機械の大型化、高速化、及び、ワークをプレスした後の成型品の高精度化、高意匠化に伴い、より大きなクッション圧をより正確かつ瞬時に発揮できるダイクッション装置が求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、正確かつ瞬時に十分なクッション圧を発揮できるダイクッション装置、及びそれを備えるプレス機械を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、プレス時の下方への加工圧に対抗するクッション圧を上方付勢装置のみならず、別の機構でも発揮できないかと考えた。そして、上方付勢装置が取り付けられた支柱に流体圧シリンダを備えることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)プレス時の下方への加工圧に対抗してクッション圧を発揮するダイクッション装置において、クッションパッドと、該クッションパッドの下面に取り付けられた支柱と、該支柱に設けられ、前記クッションパッドを上方に付勢するエアーシリンダと、前記支柱に取り付けられ、前記クッションパッドを上方に付勢する上方付勢装置と、該上方付勢装置を駆動させるための駆動源と、を備え、前記エアーシリンダが前記支柱から上方の可動部の重量に対抗するクッション圧を発揮するものであり、前記上方付勢装置が残りのクッション圧を発揮するものであって、前記クッションパッドと前記支柱との間には、油が充填された油室が設けられており、前記上方付勢装置が、前記支柱の下端に接続されたラック桿と、該ラック桿に噛合されるピニオン軸とからなるラックピニオン機構であり前記駆動源がサーボモータであるダイクッション装置に存する。
本発明は、(前記流体圧シリンダに、予め、必要なクッション圧より大きなクッション圧を付加させ、且つ、ラックピニオン機構に、予め、前記支柱を引き下げる方向に力を発生させておく上記(1)記載のダイクッション装置に存する。
本発明は、()上記()又は()に記載のダイクッション装置を備えるプレス機械に存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば、上記(1)〜()を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明のダイクッション装置においては、流体圧シリンダ及び上方付勢装置を備えているので、流体圧シリンダにクッション圧の一部(以下便宜的に「シリンダクッション圧」という。)を発揮させ、上方付勢装置に残りのクッション圧(以下便宜的に「上方付勢クッション圧」という。)を発揮させることにより、プレス時の下方への加工圧に対抗させる。
このため、上記ダイクッション装置においては、上方付勢装置に必要な上方付勢クッション圧が小さくなるので、十分な上方付勢クッション圧を発揮できる。なお、この場合、上方付勢装置や駆動源の小型化又は長寿命化が可能となり、メンテナンスも容易となる。
ここで、「クッション圧」とは、プレス時の下方への加工圧に対抗して上方に付勢する圧力を意味し、「プレス時の下方への加工圧」とは、固定された下型に対し、上型を下方にスライドさせ、所定のワークを下型と上型とで挟んでプレスする際に、下型から下方に伝わる圧力を意味する。なお、ダイクッション装置は、プレス機械の下側に配置される。
また、上記ダイクッション装置においては、流体圧シリンダが支柱に設けられているので、シリンダクッション圧と上方付勢クッション圧とが同一軸上に発生する。
このため、シリンダクッション圧及び上方付勢クッション圧から実際のプレス時の加工圧を検出することができる。
これにより、上記ダイクッション装置においては、正確なフルクローズトループ制御が可能となるので、ダイクッション装置の応答性が向上する。
本発明のダイクッション装置においては、流体圧シリンダが、支柱から上方の可動部の重量に対抗するクッション圧を発揮するようにすると、支柱から上方の可動部の重量に伴う慣性モーメントが小さくなるので、上記ダイクッション装置の応答性がより向上する。
ここで、「支柱から上方の可動部」とは、例えば、クッションパッド及び支柱が挙げられる。
本発明のダイクッション装置においては、流体圧シリンダがエアーシリンダであると、ダイクッション装置を小型化できる。すなわち、エアーシリンダは、単に、シリンダとピストンとからなる構造であるので、油圧シリンダのような大型の装置が不要である。なお、エアーシリンダは構造が簡便であるので、メンテナンスが容易となる。
本発明のダイクッション装置においては、上方付勢装置が、支柱の下端に接続されたラック扞と、該ラック扞に噛合されるピニオン軸とからなるラックピニオン機構であると、ボールネジのように軸が高速回転せず、回転慣性力が小さくて済むため、動きやすく、サージ圧も小さくなるため、正確なクッション力を瞬間的に発揮できる。
なお、支柱と駆動源を兼ねているボールネジとは異なり、支柱と減速機等を分離できるので、各々最適な構造にできるという利点もある。
本発明のダイクッション装置は、駆動源がサーボモータであると、上方付勢装置の上方付勢クッション圧の大きさをコントロールすることが可能となる。すなわち、プレス時の下方への加工圧を測定し、その測定した値に基づいて、上方付勢装置の上方付勢クッション圧の大きさを調整できる。
本発明のダイクッション装置は、サーボモータに減速機が取り付けられていると、モータ等の駆動源の回転速度または回転トルクをダイクッションにとって必要な範囲に入るように変換することができる。
本発明のダイクッション装置は、クッションパッドと支柱との間に、油が充填された油室が設けられていると、油が加工圧を支柱に伝達する働きをするので、プレス時の下方への加工圧が支柱に正確に伝達される。
このため、シリンダクッション圧及び上方付勢クッション圧がより確実に発揮される。
また、この場合、油は緩衝材としても機能するので、プレス時の加工圧によってクッションパッドが加速され始める瞬間に発生する過大な衝撃荷重の、支柱、上方付勢装置及び駆動源への伝播を抑制できる。
なお、上記ダイクッション装置が上述したサーボモータを備えている場合は、油室の油圧を測定し、その測定値に基づいて、サーボモータにより上方付勢装置及び/又は流体圧シリンダのクッション圧をコントロールできる。
本発明のプレス機械は、上述したダイクッション装置を備えるので、正確かつ瞬時に十分なクッション圧を発揮できる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[第1実施形態]
まず、本発明のダイクッション装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明のダイクッション装置の第1実施形態を概略的に示した正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係るダイクッション装置100は、クッションパッド11と、クッションパッド11の下面に取り付けられた支柱12と、支柱12に設けられ、クッションパッド11を上方に付勢する流体圧シリンダであるエアーシリンダ13と、支柱12に取り付けられ、クッションパッド11を上方に付勢する上方付勢装置であるラックピニオン機構14と、ラックピニオン機構14を駆動させるための駆動源であるサーボモータ17と、を備える。
上記ダイクッション装置100においては、エアーシリンダ13及びラックピニオン機構14を備えているので、エアーシリンダ13のシリンダクッション圧と、ラックピニオン機構14の上方付勢クッション圧とにより、プレス時の下方への加工圧に対抗させる。すなわち、シリンダクッション圧と、上方付勢クッション圧との和が、プレス時の下方への加工圧に対抗するクッション圧となる。
このため、上記ダイクッション装置100においては、ラックピニオン機構14に必要な上方付勢クッション圧が小さくなるので、十分な上方付勢クッション圧を発揮できる。なお、この場合、ラックピニオン機構14やサーボモータ17の小型化又はラックピニオン機構14や減速機18の長寿命化が可能となり、メンテナンスも容易となる。
上記ダイクッション装置100においては、クッションパッド11と支柱12との間に、油室16が設けられている。
かかる油室16は、クッションパッド11の下面に取り付けられた下方に開放された中空円筒状の油室用シリンダ15aと、油室用シリンダ15a内を摺動可能となるように支柱12の上端に設けられ、球面座となっている油室用ピストン15bと、の間に形成されている。なお、油室16には、油が充填されている。
上記ダイクッション装置100においては、油室16が設けられているので、クッションパッド11と支柱12との動きの自由度が担保され、プレス時の下方への加工圧が支柱12に正確に伝達される。
このため、ラックピニオン機構14やサーボモータ17のクッション圧がより確実に発揮される。
また、油が緩衝材としても機能するので、プレス時の加工圧によるクッションパッド11と支柱12との衝突を防止する。
さらに、支柱12の上端の形状が球面座であるので、金型の偏心配置などによりパッド11に傾きが生じた場合でも問題なく支柱12の軸方向に加工圧を伝達することができる。
上記ダイクッション装置100において、エアーシリンダ13は、クッションパッド11とラックピニオン機構14との間の支柱12に設けられている。
かかるエアーシリンダ13は、支柱12が軸中心となるように設けられた有底中空円筒状のエアーシリンダ用シリンダ13aと、エアーシリンダ用シリンダ13a内を摺動可能となるように設けられた円盤状のエアーシリンダ用ピストンヘッド13bと、該エアーシリンダ用ピストンヘッド13bが固定された支柱12と、により形成されている。
すなわち、エアーシリンダ13においては、支柱12がエアーシリンダ用シリンダ13aに対するピストンの働きを担っている。
上記ダイクッション装置100においては、流体圧シリンダとしてエアーシリンダ13を用いるので、ダイクッション装置100を小型化できる。
また、エアーシリンダ13は構造が簡便であるので、メンテナンスが容易となる。
上記エアーシリンダ用シリンダ13aの内部は、空気が充填され、密閉された状態となっている。
また、エアーシリンダ用シリンダ13a内部の空気が、流出入可能となるようにエアータンク19が設けられている。すなわち、エアータンク19からの空気の流出入によって、エアーシリンダ用シリンダ13aのシリンダクッション圧が略一定に調整される。
ここで、シリンダクッション圧は、エアーシリンダ13のシリンダ容量に比べて遥かに大きい容量のエアータンク19からの空気の流出入によって、支柱12から上部の可動部の重量に対抗して常に略一定に作用する。
そうすると、支柱12から上部の可動部の重量に伴う慣性モーメントが小さくなるので、ダイクッション装置100の応答性がより向上する。
なお、支柱12から上部の可動部の重量をシリンダクッション圧に負担させると、上方付勢装置には、プレス時の下方への変動加工圧が加わるだけとなる。
上記ダイクッション装置100においては、支柱12の下端に、上方付勢装置であるラックピニオン機構14が接続されている。
かかるラックピニオン機構14は、ラック扞14aと、該ラック扞14aに噛合されるピニオン軸14bとからなる。
上記ラック扞14aは、支柱12の下端に接続されており、支柱12と共に上下移動するようになっている。
一方、上記ピニオン軸14bは、ラック扞14aに噛合されると共に、サーボモータ17に接続されている。すなわち、ラックピニオン機構14は、サーボモータ17により駆動される。
上記ラックピニオン機構14は、ボールネジのように軸が回転しないので、回転慣性力が小さくて済み、さらに、加減速性能に優れるので、正確なクッション力を瞬時に発揮できる。
さらに、上記ダイクッション装置100においては、エアーシリンダ13を備えているので、ラックピニオン機構14のラック杆14aとピニオン軸14bとの噛み合わせ位置に加わる加工圧が小さくなる。このため、歯間の摩耗が少なくなり、ラックピニオン機構14のガタ付きも生じ難く、ラックピニオン機構14の寿命が長くなる。
以上より、本実施形態に係るダイクッション装置100においては、エアーシリンダ13がクッションパッド11とラックピニオン機構14との間の支柱12に設けられており、ラックピニオン機構14が支柱の下端に接続されているので、エアーシリンダ13のシリンダクッション圧とラックピニオン機構14の上方付勢クッション圧とが同一軸上に発生することになる。
このため、上記ダイクッション装置100においては、シリンダクッション圧及び上方付勢クッション圧から実際のプレス時の下方への加工圧を検出することができるので、正確なフルクローズトループ制御が可能であり、ダイクッション装置100の応答性が向上することになる。
上記ダイクッション装置100においては、駆動源としてサーボモータ17が用いられる。
このため、上記ダイクッション装置100によれば、設計段階において、プレス時の下方への加工圧を測定し、その測定した値に基づいて、ラックピニオン機構14の上方付勢クッション圧をコントロールできるので、高精度に制御することが可能となる。
例えば、本実施形態に係るダイクッション装置100においては、油室16の油圧を測定し、その測定値に基づけば、サーボモータ17によりラックピニオン機構14及び/又はエアーシリンダ13のクッション圧をコントロールできる。
上記ダイクッション装置100において、サーボモータ17には、減速機18が取り付けられている。
このため、サーボモータ17の回転速度または回転トルクをダイクッションにとって必要な範囲に入るように変換することができる。
また、減速比を適切に選択することで、モータ軸トルクを抑えることができるので、特殊な高トルクサーボモータを必要としない。
本実施形態に係るダイクッション装置100においては、まず、図示しないワークがプレスされる。
その時の加工圧がダイクッション装置100に伝わると、ダイクッション装置100の可動部であるクッションパッド11及び支柱12が下方に移動する。
このとき、クッションパッド11と支柱12との間には、油が充填された油室16が設けられているので、上記加工圧は、クッションパッド11から油室16内の油に伝わり、油圧に変換され、次いで、この油圧が支柱12に伝わることになる。なお、かかる油圧を測定することにより、加工圧を求めることができる。
また、支柱12には、エアーシリンダ13及びラックピニオン機構14が設けられているので、プレス時の下方への加工圧に対抗するため、エアーシリンダ13及びラックピニオン機構14からクッション圧が発揮される。
すなわち、エアーシリンダ13においては、支柱12から上方の重量に対抗する上向きのシリンダクッション圧が働き、ラックピニオン機構14においては、油圧の測定値に基づいて、サーボモータ17がピニオン軸14b及びラック杆14aを駆動させることにより、上向きの上方付勢クッション圧が働く。
なお、サーボモータ17が、ラックピニオン機構14を駆動させるときの上方付勢クッション圧の設定は、油圧の測定値から導かれる加工圧の値から、エアーシリンダ13のシリンダクッション圧の値を引いた値である。
こうして、上記ダイクッション装置100においては、ワークがプレスされる度に、かかるクッション圧が発揮されることになる。
次に、上記ダイクッション装置100を備えるプレス機械101について説明する。
図2は、本実施形態に係るプレス機械の一例を示す部分断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係るプレス機械101は、上述したダイクッション装置100と、該ダイクッション装置100のクッションパッド11の上にクッションピン4を介して設けられたブランクホルダ3と、クッションパッド11の上にライナ26を介して固定されたボルスタ27と、ボルスタ27上に載置された下型22と、該下型22に対応する形状を有する上型21と、上型21が支持されたスライド24とを備える。なお、上述したクッションピン4は、ボルスタ27の内部を貫通している。
上記プレス機械101においては、下型22上にワークWが載置され、プレス加工が行われる。
このとき、ダイクッション装置100は、ワークWの周縁部にブランクホルダ3が接するように配置される。
そして、ワークWが上型21と下型22との間でプレスされると、加工圧がダイクッション装置100に伝達し、ダイクッション装置100は、上述したようにその加工圧に対して、上方に付勢するクッション圧を発揮する。
このように、本実施形態に係るプレス機械101は、上述したダイクッション装置100を備えるので、正確かつ瞬時に十分なクッション圧を発揮できる。
[第2実施形態]
次に、本発明のダイクッション装置の第2実施形態について説明する。
図3は、本発明のダイクッション装置の第2実施形態を概略的に示した正面図である。
図3に示すように、本実施形態に係るダイクッション装置200は、クッションパッド11と、クッションパッド11の下面に取り付けられた2つの上方付勢機構10とを備える。なお、2つの上方付勢機構10は、クッションパッド11の中心線に対して、左右対称に同じものが取り付けられている。
ここで、上記上方付勢機構10は、支柱12と、該支柱12に設けられ、クッションパッド11を上方に付勢する流体圧シリンダであるエアーシリンダ13と、該支柱12に取り付けられ、クッションパッド11を上方に付勢する上方付勢装置であるラックピニオン機構14と、ラックピニオン機構14を駆動させるための駆動源であるサーボモータ17とを備える。
すなわち、上記ダイクッション装置200は、上方付勢機構10を2つ備える点で、第1実施形態に係るダイクッション装置100と異なる。
ダイクッション装置200においては、上方付勢機構10を備えるので、上述した第1実施形態に係るダイクッション装置100と同様に、正確かつ瞬時に十分なクッション圧を発揮できる。
また、上記ダイクッション装置200は、上方付勢機構10がクッションパッド11の中心線に対して、左右対称に設けられているので、上述した第1実施形態に係るダイクッション装置100の場合よりも、バランスよく上方に付勢することができ、更には大きなクッション圧を発揮することができる。
次に、上記ダイクッション装置200を備えるプレス機械201について説明する。
図4は、本実施形態に係るプレス機械の一例を示す部分断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係るプレス機械201は、上述したダイクッション装置200と、該ダイクッション装置100のクッションパッド11の上にクッションピン4を介して設けられたブランクホルダ3と、クッションパッド11上にライナ26を介して固定されたボルスタ27と、ボルスタ27上に載置された下型22と、該下型22に対応する形状を有する上型21と、上型21が支持されたスライド24とを備える。なお、上述したクッションピン4は、ボルスタ27の内部を貫通している。
上記プレス機械201においては、下型22上にワークWが載置され、プレス加工が行われる。
このとき、ダイクッション装置200は、ワークWの周縁部にブランクホルダ3が接するように配置される。
そして、ワークWが上型21と下型22との間でプレスされると、加工圧がダイクッション装置200に伝達し、ダイクッション装置200は、上述したようにその加工圧に対して、上方に付勢するクッション圧を発揮する。
このように、本実施形態に係るプレス機械201は、上述したダイクッション装置200を備えるので、正確かつ瞬時に十分なクッション圧を発揮できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200においては、クッションパッド11と支柱12との間に、油室16が設けられているが、油室16は必ずしも設ける必要がない。
なお、加工圧の測定は、ひずみセンサー等の圧力センサーを用いてもよい。
第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200においては、流体圧シリンダとして、エアーシリンダ13を用いているが、油圧シリンダ等であってもよい。
また、エアーシリンダ13においては、支柱12がエアーシリンダ用シリンダ13aに対するピストンの働きを担っているが、別にピストンを設け、これを支柱12に接続させてもよい。
第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200においては、上方付勢装置として、ラックピニオン機構14を用いているが、ボールネジやリニアモータ等であってもよい。
第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200においては、駆動源として、サーボモータ17を用いているが、DCモータ、ACインバータモータ又は油圧モータ等であってもよい。
第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200においては、サーボモータ17に減速機18が取り付けられているが、モータ軸のトルクを増幅するため、モータ軸上に保持用ブレーキを備えていてもよい。
この場合、重量の大きいダイクッション装置の可動部を安全に保持する力を得るのに、一般的なトルクのブレーキを用いることができる。
また、減速機18の代わりに、変速機が取り付けられていても良い。この場合、プレス時の下方への加工圧の大きさが変わる場合であっても、変速機の変速比を切り替えることにより、上方付勢クッション圧を該加工圧に対応した大きさにすることができる。
第2実施形態に係るダイクッション装置200においては、2つの上方付勢機構10を備えているが、4つの上方付勢機構を備えていてもよい。
この場合、よりクッション圧が大きくなり、クッション圧が発揮されるバランスにも特に優れる。
第1及び第2実施形態に係るダイクッション装置100,200において、予め、エアーシリンダ13に、必要なクッション圧よりも大きなクッション圧を付加させ、且つ、ラックピニオン機構14に支柱12を引き下げる方向に力を発生させておいてもよい。
この場合、必要なクッション圧を得ることができるのみならず、ラックピニオン機構14にはバックラッシュは一切発生せず、更に超寿命化が可能となる。また、ダイクッション装置が上昇する過程で電力回生を行うことができる。
図1は、本発明のダイクッション装置の第1実施形態を概略的に示した正面図である。 図2は、本実施形態に係るプレス機械の一例を示す部分断面図である。 図3は、本発明のダイクッション装置の第2実施形態を概略的に示した正面図である。 図4は、本実施形態に係るプレス機械の一例を示す部分断面図である。
符号の説明
3・・・ブランクホルダ
4・・・クッションピン
10・・・上方付勢機構
11・・・クッションパッド
12・・・支柱
13・・・流体圧シリンダ
13a・・・流体圧シリンダ用シリンダ
13b・・・流体圧シリンダ用ピストンヘッド
14・・・ラックピニオン機構
14a・・・ラック扞
14b・・・ピニオン軸
15a・・・油室用シリンダ
15b・・・油室用ピストン
16・・・油室
17・・・サーボモータ
18・・・減速機
19・・・エアータンク
21・・・上型
22・・・下型
24・・・スライド
26・・・ライナ
27・・・ボルスタ
100,200・・・ダイクッション装置
101,201・・・プレス機械
W・・・ワーク

Claims (3)

  1. プレス時の下方への加工圧に対抗してクッション圧を発揮するダイクッション装置において、
    クッションパッドと、
    該クッションパッドの下面に取り付けられた支柱と、
    該記支柱に設けられ、前記クッションパッドを上方に付勢するエアーシリンダと
    前記支柱に取り付けられ、前記クッションパッドを上方に付勢する上方付勢装置と、
    該上方付勢装置を駆動させるための駆動源と、
    を備え、
    前記エアーシリンダが前記支柱から上方の可動部の重量に対抗するクッション圧を発揮するものであり
    前記上方付勢装置が残りのクッション圧を発揮するものであって、
    前記クッションパッドと前記支柱との間には、油が充填された油室が設けられており、
    前記上方付勢装置が、前記支柱の下端に接続されたラック桿と、該ラック桿に噛合されるピニオン軸とからなるラックピニオン機構であり
    前記駆動源がサーボモータであることを特徴とするダイクッション装置。
  2. 前記流体圧シリンダに、予め、必要なクッション圧より大きなクッション圧を付加させ、且つ、ラックピニオン機構に、予め、前記支柱を引き下げる方向に力を発生させておくことを特徴とする、請求項1記載のダイクッション装置。
  3. 請求項1又は2記載のダイクッション装置を備えることを特徴とするプレス機械。
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