JP5019260B2 - 電子制御水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御水栓装置に関し、具体的には水栓装置の操作レバーの動きを電気的な信号に変換し、電子制御によって流量調整弁および温度調整弁を動作させる電子制御水栓装置に関する。
キッチン、洗面所、浴室、およびトイレ等に設置される水栓装置は、さまざまな用途および使い方に対応できるように、吐水の流量調整(流調)や温度調整(温調)の機能を備えている。例えば、「シングルレバー水栓」などと呼ばれるタイプの水栓装置は、使用者が前後左右方向に動かした1本の操作レバー(シングルレバー)の変位によって、機械的に流量調整弁(流調弁)および温度調整弁(温調弁)を動かして、吐水の流量および温度の調整を行う。
しかしながら、これらの水栓装置においては、流調および温調を行う弁の大きさが大きいため、水栓本体のデザインに制約を与える。また、流調および温調を行う弁の機械的な構造によって、操作レバーの操作感および操作力が決定されるため、操作感が良くない、および操作力が重い、などの点でさらなる改善の余地がある。
これに対して、シングルレバー水栓の操作レバーの動きを電気的な信号に変換し、電子制御によって流調弁および温調弁を動作させる湯水混合装置がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された装置においては、操作部は電気的な信号だけを出力すればよいため、水栓の弁を機械的に動かすための操作力が不要であり、また操作方向や操作力の制約がないため、水栓本体のデザインはより自由となる。
しかしながら、特許文献1に記載された装置は、操作レバーの傾きの検出に、従動片およびロータリーエンコーダを必要としているため、この部分の機構が大きくなる、および防水処理が容易ではないという問題がある。
一方、操作レバーに加速度センサを内蔵した操作レバー装置がある(例えば、特許文献2および3)。特許文献2および3に記載された装置は、加速度センサによって重力加速度を検出し、その検出値から加速度センサの傾き、すなわち操作レバーの傾きを検知している。また、これらの装置は、操作レバーに加速度センサを内蔵させることによって、操作レバー周辺の機構を簡略化および小型化させている。
特許文献1に記載された装置と、特許文献2および3に記載された少なくともいずれかの装置と、を組み合わせると、水栓装置の操作レバーの傾きを加速度センサによって検出し、電子制御によって流調弁および温調弁を動作させる電子制御水栓装置が実現可能となる。さらに、操作レバー周辺の機構の小型化および防水処理化なども実現可能となる。
特開平5−331888号公報 特開2000−342853号公報 特開平11−154030号公報
しかしながら、使用者が操作レバーを動かす時や、止める時には、加速度センサは重力加速度だけではなく運動加速度の成分も検出するため、重力加速度と、運動加速度と、が合成されて、操作レバーの傾きの正確な検出が困難もしくは不可能になるという問題がある。運動加速度は、使用者が操作レバーをゆっくり動かした場合には無視できるほどに小さいが、速く動かした場合には無視できないほどに大きくなる。
また、操作レバーを単一方向に速く動かす場合だけではなく、前後方向や左右方向などのあらゆる方向に速く動かすような、半ば「いたずら」のように動かす場合には、操作レバーの傾きを検出できない。そのため、操作レバーの傾きを検出できない間には、操作レバーの傾き状態に逐次対応するように流調および温調を制御することはできないため、吐水制御に「遅れ」や「ずれ」などの誤差が生ずる。これにより、水栓装置の使い勝手が低下してしまう。
操作レバーを素早く操作すると、加速度センサは大きな加速度を検出するが、操作レバーに物などが衝突したり、落下したりすると、さらに大きな加速度を検出する。この場合には、使用者が急いで操作レバーを操作している状況なのか、または物などが操作レバーに衝突したことによって誤操作している状況なのか、を判断することは容易ではない。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、操作レバーの動きに迅速に追随しつつ吐水制御の誤差を減少させることができ、あるいは使い勝手を良くすることができる電子制御水栓装置を提供する。
第一の発明は、水栓の吐水流量及び吐水温度を操作するための操作部と、前記操作部の姿勢を電気的信号として出力する操作検出部と、前記吐水流量を調整する流調弁と、前記吐水温度を調整する温調弁と、前記操作検出部の出力に応じて、前記吐水流量及び前記吐水温度の制御目標値を設定し、前記制御目標値に近づくように前記流調弁と前記温調弁とを駆動させる制御部と、を備え、前記操作検出部は、前記操作部の姿勢を検出する加速度センサを有し、前記制御部は、前記加速度センサの出力が安定した状態から変化する状態へ遷移すると、前記操作部の操作方向に対応した所定の補正量を前記制御目標値に加算することを特徴とする電子制御水栓装置である。
その結果、操作レバーの操作速度や操作量に「ばらつき」があっても、操作レバーが動かし始められた段階で、レバー操作によって所定の変化があると見込んで流調弁や温調弁の制御を開始するため、操作に対する反応が早く、使い勝手が良くなり、誰が使用しても同じように操作することができる。
また、第二の発明は、第一の発明において、前記加算する前の前記制御目標値に応じて、加算する前記補正量が異なることを特徴とする。
その結果、操作レバーの操作前の流調位置および温調位置に応じた所定の補正量を設定することによって、現在の吐水流量および吐水温度から自然に最終制御目標の吐水流量および吐水温度へとそれぞれ遷移させることができる。
また、第三の発明は、第一または第二の発明において、前記吐水流量を増加させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水流量が増加するように前記補正量が前記吐水流量の制御目標値に加算され、前記吐水流量を減少させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水流量が減少するように前記補正量が前記吐水流量の制御目標値に加算されることを特徴とする。
その結果、操作レバーの動きに迅速に追随しつつ吐水流量の誤差を減少させることができる。
また、第四の発明は、第三の発明において、前記吐水流量を増加させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対量よりも、前記吐水流量を減少させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値のほうが大きいことを特徴とする。
その結果、止水する方向の制御速度を速くすることができるため、操作途中の無駄な吐水流量を減少させることができる。一方、吐水流量を増加させる場合には、ゆっくりと吐水流量を増加させることができるため、適量に設定することがより容易となり、操作途中の無駄な吐水流量を減少させることができる。
また、第五の発明は、第一または第二の発明において、前記吐水温度を上昇させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水温度が上昇するように前記補正量が前記吐水温度の制御目標値に加算され、前記吐水温度を低下させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水温度が低下するように前記補正量が前記吐水温度の制御目標値に加算されることを特徴とする。
その結果、操作レバーの動きに迅速に追随しつつ吐水温度の誤差を減少させることができる。
また、第六の発明は、第五の発明において、前記吐水温度を上昇させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値よりも、前記吐水温度を低下させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値のほうが大きいことを特徴とする。
その結果、吐水温度を低下させる場合の制御速度を速くすることができ、一方、吐水温度を上昇させる場合には、ゆっくりと上昇させることができるため、急に熱くなることによる危険や不快感を防止できる。
また、第七の発明は、第一〜第六のいずれか1つの発明において、吐水開始時には、所定の量だけ開放されている前記流調弁の開口量に基づいた前記吐水流量が吐水されることを特徴とする。
その結果、吐水開始時には、所定の吐水流量だけが吐水され、吐水開始時における吐水流量のばらつきを低減することができるため、使用者は安心して電子制御水栓装置を使用することができる。また、所定の吐水流量で吐水開始されるため、吐水開始時の流量を基準に流量を増減すればよく、どのような吐水流量の制御目標値に対しても、素早く調整を行うことができる。
また、第八の発明は、第一〜第七のいずれか1つの発明において、前記流調弁及び前記温調弁の少なくともいずれかの駆動速度の最大値は、前記制御目標値の大小に関わらず所定の値に制限されることを特徴とする。
その結果、操作レバーを動かす速度のばらつきに関わらず、吐水流量や吐水温度の変化速度が安定するため、水栓装置の使用者は、流量や温度の変化速度を把握しやすく、また、操作レバーを動かす速度に注意を払う必要がない。よって、流量や温度の調整のための操作レバーの操作量が少なすぎたり、多すぎたり、というミスが減り、操作レバーの操作が不便になることはない。
また、第九の発明は、第一〜第八の発明において、前記制御部は、前記吐水流量及び前記吐水温度の少なくともいずれかと、その制御目標値と、の差が所定値以下である場合は、所定の時間が経過した後に、前記吐水流量及び前記吐水温度の前記少なくともいずれかが前記制御目標値と一致するように前記流調弁及び前記温調弁の前記少なくともいずれかを駆動させることを特徴とする。
その結果、操作レバーの状態と吐水流量や吐水温度の差が微小な場合に、不必要に細かく調整することがなく、モーター駆動等の無駄な電力の消費を抑え、不安定な動きと受け取られることを防止する。更に、微少な差の累積によって大きな差が生ずることはなく、微少な差であっても最終的に操作レバーが停止した位置における吐水流量および吐水温度を実現することができる。
また、第十の発明は、第一〜第九の発明において、前記制御部は、前記変化した後にさらに安定した状態における前記加速度センサの出力に基づいて、前記吐水流量及び前記吐水温度の制御目標値を設定し、前記流調弁及び前記温調弁の少なくともいずれかを駆動させることを特徴とする。
その結果、操作レバーの動作中における吐水流量および吐水温度と、操作レバーが停止した位置における吐水流量および吐水温度と、に誤差が生じていても、操作レバーが停止した位置における吐水流量および吐水温度となるように最終的に制御するため、急激な吐水流量および吐水温度の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置を使用することができる。
本発明によれば、操作レバーの動きに対する吐水制御の誤差を減少させることができる、あるいは使い勝手を良くすることができる電子制御水栓装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる電子制御水栓装置を例示する模式図である。
また、図2は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の断面を例示する模式断面図である。
本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、加速度センサ20と、操作部22(以下、「操作レバー」という)と、水栓本体24と、リード線30と、を備えている。操作レバー22は、操作先端部22aと、操作軸22bと、を有している。また、加速度センサ20は、操作レバー22の操作先端部22aに内蔵されている。但し、加速度センサ20は、操作レバー22の操作軸22bに内蔵されていてもよい。なお、操作レバー22は、いわゆる「シングルレバー」などと呼ばれる操作レバーである。
水栓本体24は、吐水部26と、支持部28と、を有している。操作レバー22は、支持部28を略中心として、上下方向および左右方向に回動自在に支持されている。水栓本体24の内部には、リード線30と、配水管32と、が内蔵されている。リード線30の一端は、加速度センサ20に接続され、他端は、後に詳述する制御部36(図3および4参照)に接続されている。また、配水管32の一端は、後に詳述する電磁弁44(図3参照)に接続され、他端は、吐水部26に接続されている。
図3は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置を例示するブロック図である。
また、図4は、本実施形態の変形例にかかる電子制御水栓装置を例示するブロック図である。
本実施形態の電子制御水栓装置10は、操作検出部34と、制御部36と、モータ38および39と、温調弁40(以下、「混合弁」という)と、流調弁42と、電磁弁44と、をさらに備えている。なお、電磁弁44は、流調弁42だけでは止水させることが容易ではない場合などに、湯や水を完全に止水させる機能を有しているため、図4に表した変形例にかかる電子制御水栓装置のように、電磁弁44はなくてもよい。但し、電磁弁44を備えていれば、後に詳述するように、吐水開始時に制御目標値を所定の値に設定することができる。
操作検出部34は、加速度センサ20を有し、加速度センサ20が検出した操作レバー22の傾斜状態や回動状態などの姿勢を電気的な加速度信号として出力する機能を有している。混合弁40は、湯と水とを適宜混合させて吐水温度を調整する機能を有している。また、流調弁42は、吐水流量を調整する機能を有している。
本実施形態の電子制御水栓装置10において、加速度センサ20が検出した操作レバー22の姿勢は、操作検出部34によって電気的な加速度信号に変換され、この加速度信号はリード線30を通して制御部36に送信される。このとき、加速度信号は、加速度センサに設定された検出軸であるX軸、Y軸、およびZ軸のそれぞれの検出値として送信される。制御部36は、操作検出部34から受信した加速度信号に応じて、吐水の流量および温度の制御目標値をそれぞれ設定する。さらに、制御部36は、制御目標温度に略一致するようにモータ38を介して混合弁40を駆動させ、湯と水とを混合させる。ここで、本願明細書において吐水流量の制御目標値という場合には、流調弁42の開度の制御目標値も含むものとする。同様に、吐水温度の制御目標値という場合には、混合弁40の開度(湯水の混合比率などを含む)の制御目標値も含むものとする。
これと同時にまたは前後して、制御目標流量に略一致するようにモータ39を介して流調弁42を駆動させつつ、電磁弁44を駆動させる。なお、水だけを吐水する場合には、モータ38および混合弁40はなくてもよい。
また、本実施形態の電子制御水栓装置10は、加速度センサ20が検出した操作レバー22の姿勢に基づいて吐水流量および吐水温度が制御されるため、水栓本体24の施工状態のばらつき、および加速度センサ20や電子制御水栓装置10自体が有する製造ばらつき(取り付けばらつき)などが、水栓の制御に影響を与えるおそれがある。
そこで、制御部36は、加速度センサ20が出力する検出値に応じて混合弁40および流調弁42を制御(駆動)する通常使用モードと、加速度センサ20の出力範囲を測定して記憶する校正モードと、を有することができる。通常使用モードと校正モードとの切り替えは、制御部36が有するモード設定スイッチ46を押すことによって手動で行うことができる。一方、操作レバー22が、止水位置で所定時間静止すると、自動的に校正モードから通常使用モードへ切り替わるようにすることもできる。
図5は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作を例示するタイミングチャートであり、図5(a)は、X方向の加速度を例示するタイミングチャートであり、図5(b)は、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値を例示するタイミングチャートであり、図5(c)は、流調弁の開閉を例示するタイミングチャートであり、図5(d)は、開閉弁(電磁弁)の開閉を例示するタイミングチャートである。
なお、図5に表した動作の場合、温度は中間位置とし、Y方向の加速度は常に「0」であるとする。
加速度センサ20は、3軸加速度センサの場合には、3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度の合計値が1g(g=重力加速度、以下同様)であれば静止状態を表す。この静止状態であれば、加速度センサ20は重力加速度の成分のみを出力しているため、操作レバー22の傾きの検出が可能となる。3軸の加速度の合計値が1gではない場合には、加速度センサ20および操作レバー22が静止しておらず、使用者が動かしている状態を表しているため、操作レバー22の傾きの検出は不可能である。なお、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10の使用中には起こり得ないが、3軸の加速度が全て「0」となる場合には、自由落下状態を表している。
したがって、図5に表したタイミングチャートのように、使用者が操作レバー22を操作していないとき(時間:T0)には、操作レバー22傾きの検出が可能となり、X方向の加速度は例えば1gで一定となる。このとき、操作レバー22は動いていないため、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値は1gで一定となる。さらに、流調弁42および開閉弁(電磁弁)44は、例えば全閉となっている。
続いて、使用者が吐水を開始しようとして操作レバー22を速く動かした場合には(時間:T1)、X方向の加速度は、例えば2点の変曲点を有する曲線を描くように変化する。なお、2点の変曲点のうち、最初の変曲点は操作レバーの動かし始めの加速度の変曲点であり、後の変曲点は止める時の加速度の変曲点である。このとき、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値は、1gで安定せずに変化するため、操作レバー22の傾きの検出は不可能となる。但し、X方向、Y方向、およびZ方向の加速度の増減傾向は検出できるため、操作レバー22の操作方向は検出できる。
そこで、本実施形態の電子制御水栓装置10は、操作レバー22の傾きの検出ができない場合には、加速度センサ20の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、その操作方向に対応した所定の補正量を、現在の吐水流量に加算して新たな制御目標値を設定する。すなわち、図5に表したタイムチャートのように、例えばX方向の加速度が減少方向に変化したときに(時間:T1)、現在の流調弁42が例えば全閉の状態であれば、X方向の加速度の減少方向に対応した所定の補正量を、現在の安定した状態の吐水流量(ここでは「0」)に加算して、新たな制御目標流量を設定する。なお、所定の補正量については後に詳述する。
一方、例えばX方向の加速度が増加方向に変化したときも同様に(時間:T3)、現在の流調弁42の開口率が例えば80%の状態であれば、X方向の加速度の減少方向に対応した所定の補正量を、現在の安定した状態の吐水流量(ここでは「80」)に加算して、新たな制御目標流量を設定する。なお、この所定の補正量についても後に詳述する。
このように、操作レバー22を動かし始めたときに、加速度センサ20の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、現在の吐水流量に所定の補正量を加算した新たな吐水流量に制御するため、操作レバー22の操作に「ばらつき」があっても吐水流量が安定する。そのため、使い勝手が良くなり、誰が使用しても同じように操作することができる。
使用者が操作レバー22を停止させると、再び操作レバー22の傾きの検出が可能となり、X方向の加速度は例えば0.5gで一定となる(時間:T2)。このとき、操作レバー22は動いていないため、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値は再び1gで一定となる。そこで、加速度センサ20が出力した検出値に基づいて新たな制御目標値を設定して、流調弁42および開閉弁44を制御することで、操作レバー22が停止した位置における吐水流量を実現することができる。使用者が例えば止水位置で操作レバー22を停止させた場合(時間:T4)も同様である。
したがって、操作レバー22の動作中における吐水流量と、操作レバー22が停止した位置における吐水流量と、に誤差が生じていても、操作レバーの操作中にも流量の制御を行っているため、その誤差量は小さく、その状態から操作レバー22が停止した位置における吐水流量となるように最終的に制御するため、急激な吐水流量の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。
しかしながら、操作レバー22を停止させた後に、加速度センサ20が出力した検出値に基づいて、流調弁42をそのまま制御すると、操作レバー22の調整量の過不足が、そのまま吐水流量の過不足に反映される。そこで、仮に大きな過不足があると、流調弁42の駆動速度を上げて速やかに過不足を解消するように駆動する方法が一般的だが、それが水栓装置としての流量調整の反応速度を大きく変化させることになり、使用者は反応の変化に戸惑い、操作レバー22の操作が不便になるおそれがある。
そこで、本実施形態の電子制御水栓装置10は、現在の安定した状態の吐水流量と、操作レバー22を動作させた後であってさらに停止させた位置における吐水流量と、の差に関わらず、流調弁42の駆動速度を所定の速度に制限することができる。すなわち、図5(c)に表したタイミングチャートの「時間:T2」および「時間:T4」における、流調弁状態(実線)の傾き角度を所定の傾き角度に制限することができる。このようにすることで、吐水流量の変化速度が安定するため、操作レバー22の操作が不便になることはない。
さらに、本実施形態の電子制御水栓装置10は、後に詳述するように、操作レバー22を停止させた位置における最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量に所定の比率を乗じた補正量を、現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、最終制御目標の吐水流量へと段階的に変化するように制御することができる。このようにすることで、吐水流量が段階的に変化するため、吐水流量の急激な変化をさらに防止することができる。
なお、図5においては、吐水流量の制御について説明したが、吐水温度の制御についても同様であるため、その詳細な説明はここでは省略する。
図6は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の変形例を例示するタイミングチャートであり、図6(a)は、X方向の加速度を例示するタイミングチャートであり、図6(b)は、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値を例示するタイミングチャートであり、図6(c)は、流調弁の開閉を例示するタイミングチャートであり、図6(d)は、開閉弁(電磁弁)の開閉を例示するタイミングチャートである。
なお、図5に表した動作と同様に、温度は中間位置とし、Y方向の加速度は常に「0」であるとする。
本変形例の動作においては、操作レバー22が止水位置にある場合であっても(時間:T0)、流調弁42は全閉されておらず、所定の量だけ開放されている。但し、操作レバー22は止水位置にあるため、吐水流量を「0」にする必要がある。そのため、本変形例においては、開閉弁44を全閉することによって完全に止水している。
続いて、使用者が吐水を開始しようとして操作レバー22を動かした場合には(時間:T1)、開閉弁44が開放され、所定の量だけ開放されていた流調弁42の開口量に基づいた吐水流量が吐水される。このようにすることで、吐水開始時には、所定の吐水流量だけが吐水され、吐水開始時における吐水流量のばらつきを低減することができるため、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。また、所定の吐水流量で吐水開始されるため、それを基準に増減されれば良く、どのような吐水流量の制御目標値に対しても、素早く調整を行うことができる。
一方、使用者が例えば止水位置で操作レバー22を停止させた場合には(時間:T4)、流調弁42および開閉弁44を全閉した後に、再び流調弁42を所定の量だけ開放する。これは、次の吐水開始に備えるためである。なお、流調弁42を所定の量だけ開放しても、開閉弁44が全閉されているため、吐水されることはない。その他の動作については、図5を参照しつつ説明した動作と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
図7は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の他の変形例を例示するタイミングチャートであり、図7(a)は、X方向の加速度を例示するタイミングチャートであり、図7(b)は、X方向と、Y方向と、Z方向と、の加速度の合成値を例示するタイミングチャートであり、図7(c)は、流調弁の開閉を例示するタイミングチャートであり、図7(d)は、開閉弁(電磁弁)の開閉を例示するタイミングチャートである。
なお、図5に表した動作と同様に、温度は中間位置とし、Y方向の加速度は常に「0」であるとする。
本変形例の動作においては、操作レバー22の操作が遅く、且つ現在の吐水流量と、操作レバー22を停止させた位置における吐水流量と、の差が微少である場合を例示している。この微少な差は、流調弁42の全開を100%とすると、例えば1%以上、5%未満である。但し、この1%および5%の数値は、適宜変更することができる。
本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、このような場合には、所定の時間までは現在の流調弁42および開閉弁44の状態を維持して、吐水流量の補正は行わない。微少な差に逐一対応して流調弁42および開閉弁44を制御すると、いわゆる「チャタリング」などと呼ばれる現象を生ずるおそれがあり、適正な制御を行うことができないおそれがあるためである。
一方、微少な差をそのまま放置しておけば、微少な差の累積によって大きな差となり、適正な制御を行うことができないおそれがある。そのため、この微少な差と、所定の継続時間と、の積が例えば100以上となった場合に、流調弁42を駆動させることによって、現在の吐水流量を、操作レバー22を停止させた最終的な位置における吐水流量に制御する。このようにすることで、最終的に操作レバー22が停止した位置における吐水流量を実現することができる。このとき、開閉弁44については、動作させずに現状を維持させる。その他の動作については、図5を参照しつつ説明した動作と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
なお、図7においては、吐水流量の制御について説明したが、吐水温度の制御についても同様であるため、その詳細な説明はここでは省略する。
図8は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の流量調整(流調)のパターンを例示するテーブルである。
図8に表したテーブルの行は、操作レバー22を操作する前の流調位置を、「止」、「小」、「中」、「大」、および「MAX」に区分して表している。すなわち、流調弁42の現在の流調位置を表している。一方、図8に表したテーブルの列は、操作レバー22を操作して、停止させた後の流調位置を、「止」、「小」、「中」、「大」、および「MAX」に区分して表している。すなわち、操作レバー22が停止した位置における流調弁42の最終制御目標の流調位置を表している。なお、時間については、図5〜7を参照しつつ説明した時間の「時間:T0〜T2」において説明する。
例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前流調位置「小」から吐水流量を増加させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、操作前流調位置(ここでは「小」)に応じた所定の補正量として2段階の補正を行っている。一方、操作前流調位置「中」から吐水流量を増加させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、操作前流調位置(ここでは「中」)に応じた所定の補正量として1段階の補正を行い、操作前流調位置によって所定の補正量を変えている。
このように、操作レバー22の操作前の流調位置に応じた所定の補正量を設定することによって、現在の吐水流量から自然に最終制御目標の吐水流量へと遷移させることができる。
また、例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前流調位置「中」から吐水流量を減少させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、ここでは所定の補正量として2段階の補正を行っている。一方、操作前流調位置「中」から吐水流量を増加させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、ここでは所定の補正量として1段階の補正を行い、吐水流量の増減方向で所定の補正量を変えている。
このように、吐水流量を増加させる場合の補正量よりも、減少させる場合の補正量を大きくすることによって、止水する場合の制御速度を速くすることができるため、無駄な吐水流量を減少させることができる。一方、吐水流量を増加させる場合には、ゆっくりと吐水流量を増加させることができるため、適量に設定することがより容易となり、無駄な吐水流量を減少させることができる。
また、例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前流調位置「止」から吐水流量を増加(吐水開始)させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、最終制御目標位置に関わらず、ここでは所定の補正量として1段階の補正を行っている。
このように、吐水開始時に、最終制御目標位置に関わらず所定の補正量に設定して補正を行うことで、吐水開始時における吐水流量のばらつきを低減することができるため、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。また、所定の吐水流量で吐水開始されるため、どのような吐水流量の制御目標値に対しても、素早く調整を行うことができる。
また、例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前流調位置「止」から最終制御目標流調位置「MAX」へと吐水流量を増加させる場合、操作レバー22を停止させた後(時間:T2以降)、所定の補正量を現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、ここでは3段階で変化させている。また、例えば、操作前流調位置「止」から最終制御目標流調位置「大」へと吐水流量を増加させる場合、操作レバー22を停止させた後(時間:T2以降)、所定の補正量を現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、ここでは2段階で変化させている。
このように、操作レバー22の動作中における吐水流量と、操作レバー22が停止した最終制御目標位置における吐水流量と、に誤差が生じていても、操作レバー22が停止した位置における吐水流量となるように最終的に制御するため、急激な吐水流量の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。さらに、所定の補正量を現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、最終制御目標位置における吐水流量となるように段階的に補正を行うことができるため、吐水流量の急激な変化をさらに防止することができる。
図9は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の温度調整(温調)のパターンを例示するテーブルである。
図9に表したテーブルの行は、操作レバー22を操作する前の温調位置を、「OFF」、「低」、「中」、「高」、および「MAX」に区分して表している。すなわち、混合弁40の現在の温調位置を表している。一方、図9に表したテーブルの列は、操作レバー22を操作して、停止させた後の温調位置を、「OFF」、「低」、「中」、「高」、および「MAX」に区分して表している。すなわち、操作レバー22が停止した位置における混合弁40の最終制御目標の温調位置を表している。なお、時間については、図5〜7を参照しつつ説明した時間の「時間:T0〜T2」において説明する。
例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前温調位置「OFF」から吐水温度を増加させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、操作前温調位置(ここでは「OFF」)に応じた所定の補正量として2段階の補正を行っている。一方、操作前温調位置「低」から吐水温度を増加させる場合、操作レバー22の動作中においては(時間:T1)、操作前温調位置(ここでは「低」)に応じた所定の補正量として1段階の補正を行い、操作前温調位置によって所定の補正量を変えている。
このように、操作レバー22の操作前の温調位置に応じた所定の補正量を設定することによって、現在の吐水温度から自然に最終制御目標の吐水温度へと遷移させることができる。
また、例えば、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、操作前温調位置「低」から最終制御目標流調位置「MAX」へと吐水温度を増加させる場合、操作レバー22を停止させた後(時間:T2以降)、所定の補正量を現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、ここでは2段階で変化させている。また、例えば、操作前流調位置「低」から最終制御目標流調位置「高」へと吐水流量を増加させる場合、操作レバー22を停止させた後(時間:T2以降)、所定の補正量を現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、ここでは1段階で変化させている。
このように、操作レバー22の動作中における吐水温度と、操作レバー22が停止した最終制御目標位置における吐水温度と、に誤差が生じていても、操作レバー22が停止した位置における吐水温度となるように最終的に制御するため、急激な吐水温度の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。さらに、所定の補正量を現在の吐水温度に時間経過とともに加算して、最終制御目標位置における吐水温度となるように段階的に補正を行うことができるため、同様に吐水温度の急激な変化をさらに防止することができる。
なお、図8および9に表したテーブルを参照しつつ説明した補正量の段階数はこれだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。また、操作前の流調および温調の位置と、最終制御目標の流調および温調の位置と、の区分はこれだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。
次に、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の操作レバーについて説明する。
図10は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の操作レバーの動作を例示する模式図である。
また、図11は、角度と制御量との関係を斜め上方から眺めた模式斜視図である。
また、図12は、角度と制御量との関係を表す模式図であり、図12(a)は上方から眺めた模式上面図であり、図12(b)は、右側方から眺めた模式側面図である。
本実施形態にかかる電子制御水栓装置10の操作レバー22は、後に詳述するように、例えば内部に弾性体52を有している。操作レバー22が鉛直方向に立った状態において、弾性体52の下端は、水栓本体24の適宜設定された場所に固定されており、弾性体52の上端には、加速度センサ20が設けられている。なお、弾性体52は、操作レバー22に固定されているわけではないため、操作レバー22の内部において、操作レバー22とは別の動きをすることができる。
このとき、加速度センサ20に設定されたZ軸が弾性体52および操作レバー22の長手方向と平行となるように、且つ加速度センサ20に設定されたX軸およびY軸が弾性体52および操作レバー22の長手方向とそれぞれ垂直となるように、加速度センサ20を設けることが好ましい。これは、Z軸を弾性体52および操作レバー22の長手方向と平行とすることによって、方向の基準が明確となり、加速度センサ20を精度良く取り付けることができるためである。
加速度センサ20のX軸およびY軸は、操作レバー22の操作方向に平行であるため、加速度センサ20は操作レバー22が動いたことを検出しやすい。一方、加速度センサ20のZ軸は弾性体52の回動軸と平行であるため、操作の動きによる加速度の影響を受けにくい。なお、加速度センサ20が弾性体52の回動中心部分にある場合、Z軸は操作の動きの方向と直交するため、Z軸に対して動きの加速度は発生しない。したがって、Z軸は常に重力加速度のみを検出することができる。ただし、加速度センサ20が操作軸22bの略先端部にある場合には、操作の動きによってZ軸に遠心力が発生するため、Z軸方向の検出は重力加速度だけではなくなる。
実際には、操作レバー22の回動の中心は、操作軸22bの水栓本体24に対する取り付け部分であり、操作力を左右する部分でもあるため、固定部分との加工精度が要求される。したがって、操作軸22bの水栓本体24に対する取り付け部分に加速度センサ20を取り付けるのは容易ではない。また、電子制御水栓装置10のデザインの観点からも、加速度センサ20は操作軸22bの略中央部または略先端部に内蔵することが好ましい。そのため、Z軸は、操作による動きの加速度の影響を受けにくいが、遠心力による加速度の変化を検出することができる。なお、操作レバー22の動きは、X軸およびY軸のそれぞれの検出値から容易に検出することができる。
また、操作レバー22が鉛直方向に立った状態において、加速度センサ20に設定されたX軸が使用者からみて前後方向と平行となるように、且つ加速度センサ20に設定されたY軸が使用者からみて左右方向と平行となるように、加速度センサ20を設けることが好ましい。加速度センサ20に設定されたZ軸が弾性体52の長手方向と平行となるように、加速度センサ20を設けた場合には、操作レバー22が鉛直方向に立っている状態において、X軸およびY軸のそれぞれの加速度(重力加速度の検出値)は「0」となる。
このとき、操作レバー22を上下方向に操作して、弾性体52および操作レバー22が上下方向に傾いたときの水平面に対する傾斜角度(以下、「仰角」という)をθ1として吐水流量を制御することができる。さらに、操作レバー22を左右方向に操作して、弾性体52および操作レバー22が左右方向に回動したときの前方に対する水平面内の回動角度をθ2として吐水温度を制御することができる。すなわち、制御部36は、操作レバー22の仰角θ1に基づいて流調弁42を駆動させて吐水流量を制御し、操作レバー22の回動角度θ2に基づいて混合弁40を駆動させて吐水温度を制御することができる。
このとき、θ1およびθ2と、X軸、Y軸、およびZ軸の検出値と、の関係式は、例えば次式のように設定することができる。

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なお、図12(a)に表したθ2のように、前方に対する右側方への水平面内の回動角度θ2を正とし、前方に対する左側方への水平面内の回動角度θ2を負と設定する。また、図12(b)に表したθ1のように、水平面に対する上方への仰角θ1を正と設定する。
また、式(3)は、加速度センサ20として3軸加速度センサを使用した場合の関係式である。このように、加速度センサ20として3軸加速度センサを使用すれば、Z軸の検出値によって吐水流量を制御することができ、また、X軸およびY軸のそれぞれの検出値によって吐水温度を制御することができるため、演算および制御が簡易的になる。なお、加速度センサ20として2軸加速度センサを使用することもできる。この場合には、式(1)および(2)によって、仰角θ1および回動角度θ2を求める。
図13は、操作レバーの内部構造を例示する模式図である。
操作レバー22は、前述したように、例えば内部に弾性体52を有している。弾性体52は、例えばゴム性の材質などからなる。弾性体52の上端52aには、加速度センサ20が設けられている。加速度センサ20の設置方向は、例えば前述した如くである。また、端面52bは、水栓本体24の適宜設定された場所に固定されている。操作レバー22と弾性体52とは固定されておらず、二重構造を有している。したがって、弾性体52は、操作レバー22の内部において、操作レバー22とは別の動きをすることができる。
弾性体52は、下端52bにおいて固定されているため、例えば操作レバー22を矢印200の方向へ回動させると、すなわち回動角度θ2が正(図12(a)参照)となる方向へ操作レバー22を回動させると、弾性体52は、矢印202の方向へ捩られる。この動作に伴い、加速度センサ20も矢印202の方向へ回動する。
したがって、図10に表した操作レバー22の動作のように、弾性体52が略水平面内において前方を向いているときには、X軸およびY軸の検出値がそれぞれ約1g、0g程度であるのに対して、回動角度θ2が約45度であるときには、X軸およびY軸の検出値がそれぞれ約0.7g、0.7g程度となっている。なお、加速度センサ20が静止している場合には、X軸、Y軸、およびZ軸のそれぞれの検出値の2乗の和の平方根は「1」となるため、弾性体52の回動角度θ2が約45度であるときには、X軸およびY軸の検出値がそれぞれ約0.7g、0.7g程度となる。
また、弾性体52の回動角度θ2が約45度程度である場合には、弾性体52の矢印202への捩れ角度も約45度程度であるように適宜設定されている。このようにして、操作レバー22を左右方向に回動させると、加速度センサ20も同時に回動して、X軸およびY軸のそれぞれの検出値が変化することになる。
次に、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の具体的な動作について説明する。
図14は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作のメインルーチンを例示するフローチャートである。なお、図14に表したフローチャートは、開閉弁44が無い場合のフローチャートを例示している。
まず、加速度センサ20から出力された検出値のA/D変換(アナログ/ディジタル変換)を行う(ステップS104)。続いて、A/D変換されたX軸、Y軸、およびZ軸の検出値の合成値が約「1」であるか否かを判断する(ステップS106)。
A/D変換されたX軸、Y軸、およびZ軸の検出値の合成値が約「1」である場合には(ステップS106:Y)、操作レバー22が安定している、すなわち操作レバー22が止まっていると判断して、後に詳述する制御目標設定1サブルーチンの動作を行う(ステップS200)。一方、A/D変換されたX軸、Y軸、およびZ軸の検出値の合成値が約「1」でない場合には(ステップS106:N)、操作レバー22が安定していない、すなわち操作レバー22が止まっていないと判断して、後に詳述する制御目標設定2サブルーチンの動作を行う(ステップS300)。
続いて、現在の流調弁42の設定における吐水流量と、制御目標の吐水流量と、の差が、流調弁42の全開を100%とした場合に、「1%未満」、「1%以上、5%未満」、あるいは「5%以上」のいずれであるか否かを判断する(ステップS108)。その差が、1%未満であれば(ステップS108:差<1%)、補正を行わずに現在の流調弁42の位置を維持する。また、その差が、5%以上であれば(ステップS108:差≧5%)、吐水流量が制御目標の吐水流量となるように流調弁42を駆動させる(ステップS112)。さらに、その差が、1%以上、5%未満であれば(ステップS108:5%>差≧1%)、その差と継続時間との積が100以上であるか否かを判断する(ステップS110)。その差と継続時間との積が100以上である場合には(ステップS110:Y)、吐水流量が制御目標の吐水流量となるように流調弁42を駆動させる(ステップS112)。
微少な差をそのまま放置しておけば、微少な差の累積によって大きな差となり、適正な制御を行うことができないおそれがある。そのため、ステップS110およびステップS112において、この微少な差と、所定の継続時間と、の積が100以上となった場合に、流調弁42を駆動させることによって、現在の吐水流量を、操作レバー22を停止させた最終的な位置における吐水流量に補正する。このようにすることで、最終的に操作レバー22が停止した位置における吐水流量を実現することができる。
なお、ステップS108において判断する比率(%)は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。また、ステップS110において判断する継続時間および積(100)は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。
続いて、現在の混合弁40の設定における吐水温度と、制御目標の吐水温度と、の差が、「1℃未満」、「1℃以上、3℃未満」、あるいは「3℃以上」のいずれであるか否かを判断する(ステップS114)。その差が1℃未満であれば(ステップS114:差<1℃)、そのままステップS104へと戻る。また、その差が3℃以上であれば(ステップS114:差≧3℃)、吐水温度が制御目標の吐水温度となるように混合弁40を駆動させる(ステップS118)。さらに、その差が1℃以上、3℃未満であれば(ステップS114:3℃>差≧1℃)、その差と継続時間との積が100以上であるか否かを判断する(ステップS116)。その差と継続時間との積が100以上である場合には(ステップS116:Y)、吐水温度が制御目標の吐水温度となるように混合弁40を駆動させる(ステップS118)。
このように、微少な差であっても、その差と所定の継続時間との積が100以上となった場合に、混合弁40を駆動させることによって、現在の吐水温度を、操作レバー22を停止させた最終的な位置における吐水温度に補正する。したがって、吐水流量の場合と同様に、最終的に操作レバー22が停止した位置における吐水温度を実現することができる。
図15は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の変形例のメインルーチンを例示するフローチャートである。なお、図15に表したフローチャートは、開閉弁44がある場合のフローチャートを例示している。
図15に表したフローチャートおいては、図14に表したフローチャートのステップS108と、ステップS112と、の間に、開閉弁44が閉止されているか否かを判断する動作が追加されている(ステップS120)。開閉弁44が閉止されていない場合には(ステップS120:N)、吐水流量が制御目標の吐水流量となるように流調弁42を駆動させる(ステップS112)。一方、開閉弁44が閉止されている場合には(ステップS120:Y)、そのまま図14に表したフローチャートのステップS114と同様の動作を行う。すなわち、開閉弁44が閉止されている場合には、次の吐水開始に備えるため、流調弁42の駆動は行わない。
また、図15に表したフローチャートおいては、図14に表したフローチャートのステップS116およびS118の後に、制御目標の吐水流量が「0」であるか否かを判断する(ステップS122)。制御目標の吐水流量が「0」でなければ(ステップS122:N)、開閉弁44が開放されているか否かを判断する(ステップS132)。開閉弁44が開放されていなければ(ステップS132:N)、開閉弁44の開駆動を行う。すなわち、制御目標の吐水流量が「0」ではない場合には、開閉弁44を閉止させない。
一方、制御目標の吐水流量が「0」であれば(ステップS122:Y)、続いて、現在の吐水流量が「0」であるか否かを判断する(ステップS124)。現在の吐水流量が「0」である場合には(ステップS124:Y)、続いて、開閉弁44が閉止されているか否かを判断する(ステップS126)。開閉弁44が閉止されていない場合には(ステップS126:N)、開閉弁44の閉駆動を行う(ステップS128)。すなわち、制御目標の吐水流量が「0」であり、且つ現在の吐水流量が「0」である場合に限って、開閉弁44を閉止させる。続いて、流調弁を30%だけ開駆動させる(ステップS130)。これは、次の吐水開始に備えるためである。
以上、図15に表したフローチャートを参照しつつ説明したような開閉弁44の動作を行うことによって、使用者が吐水を開始しようとして操作レバー22を動かした場合には、所定の量だけ開放されていた流調弁42の開口率に基づいた吐水流量が吐水される。このようにすることで、吐水開始時には、所定の吐水流量だけが吐水され、吐水開始時における吐水流量のばらつきを低減することができるため、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。
なお、ステップS130における流調弁の開口率は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。また、その他の動作および効果は、図14に表したフローチャートの動作および効果と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
次に、制御目標設定1サブルーチンについて図面を参照しつつ説明する。
図16は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定1サブルーチンを例示するフローチャートである。
まず、後に詳述する吐水流量のテーブル(図25参照)により、加速度センサ20が検出した加速度から吐水流量の制御目標値を設定する(ステップS202)。続いて、後に詳述する吐水温度のテーブル(図26参照)により、加速度センサ20が検出した加速度から吐水温度の制御目標値を設定する(ステップS204)。続いて、制御目標設定1サブルーチンを終了して、図14または15に表したメインルーチンへと戻る(ステップS206)。
このようにして、操作レバー22の動作中における吐水流量および吐水温度と、操作レバー22が停止した位置における吐水流量および吐水温度と、にそれぞれ誤差が生じていても、例えば、制御部36に設けられたメモリなどにデータとして格納されたテーブルを参照することで、吐水流量および吐水温度の制御目標値をそれぞれ設定することができる。したがって、急激な吐水流量の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。
また、吐水流量の急激な変化をさらに防止するために、次に説明するように、操作レバー22を停止させた位置における最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量に所定の比率を乗じた補正量を、現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、最終制御目標の吐水流量へと段階的に変化するように制御することができる。
図17は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定1サブルーチンの変形例を例示するフローチャートである。
まず、後に詳述する吐水流量のテーブル(図25参照)により、加速度センサ20が検出した加速度から吐水流量の最終制御目標値を設定する(ステップS202)。続いて、最終制御目標の吐水流量が現在の吐水流量よりも大きいか否かを判断する(ステップS212)。
最終制御目標の吐水流量が現在の吐水流量よりも大きい場合には(ステップS212:Y)、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量に比率「0.3」を乗じた補正量を算出する(ステップS214)。続いて、現在の吐水流量に補正量を加算した値を新たな吐水流量の制御目標値として設定する(ステップS218)。すなわち、図14および15に表したメインルーチンのフローチャートの動作をそれぞれ繰り返し行うことによって、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量の30%の吐水流量を、現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、最終制御目標の吐水流量へと段階的に増加するように流調弁42を制御する。
一方、最終制御目標の吐水流量が現在の吐水流量よりも小さい場合には(ステップS212:N)、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量に比率「0.5」を乗じた補正量を算出する(ステップS216)。続いて、現在の吐水流量に補正量を加算した値を新たな吐水流量の制御目標値として設定する(ステップS218)。すなわち、図14および15に表したメインルーチンのフローチャートの動作をそれぞれ繰り返し行うことによって、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量の50%の吐水流量を、現在の吐水流量に時間経過とともに加算して、最終制御目標の吐水流量へと段階的に減少するように流調弁42を制御する。
続いて、後に詳述する吐水温度のテーブル(図26参照)により、加速度センサ20が検出した加速度から吐水温度の最終制御目標値を設定する(ステップS204)。続いて、最終制御目標の吐水温度と、現在の吐水温度と、の差分量に比率「0.5」を乗じた補正量を算出する(ステップS222)。続いて、現在の吐水温度に補正量を加算した値を新たな吐水温度の制御目標値として設定する(ステップS224)。すなわち、図14および15に表したメインルーチンのフローチャートの動作をそれぞれ繰り返し行うことによって、最終制御目標の吐水温度と、現在の吐水温度と、の差分量の50%の吐水温度を、現在の吐水温度に時間経過とともに加算して、最終制御目標の吐水温度へと段階的に変化するように混合弁40を制御する。
続いて、制御目標設定サブルーチンを終了して、図14または15に表したメインルーチンへと戻る(ステップS226)。なお、ステップS214、ステップS216、およびステップS222に表した比率は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。例えば、吐水温度の補正量は、吐水流量の補正量と同様に、吐水温度を増加させる場合には比率「0.3」を、一方、吐水温度を減少させる場合には比率「0.5」を、最終制御目標の吐水温度と、現在の吐水温度と、の差分量に乗じてもよい。
次に、前述した吐水流量のテーブル(図25参照)と、吐水温度のテーブル(図26参照)と、を求める方法を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる電子制御水栓装置は、例えばマイコンでの制御を想定し、三角関数の複雑な計算を避けて、テーブルを参照することによって制御量θ1およびθ2を決定することができる。すなわち、X軸およびY軸のそれぞれの検出値の組み合わせから求めたテーブルを参照して、吐水流量および吐水温度の制御目標値を決定することができる。なお、このようなテーブルは、例えば、制御部36に設けられたメモリにデータとして格納することができる。
テーブルを求める場合の前提条件として、操作レバー22の仰角θ1を0〜60度とする。ここで、θ1が0度のときに吐水流量を最小(制御目標値=0)とし、θ1が60度のときに吐水流量を最大(制御目標値=100)とする。すなわち、θ1が0度のときに止水状態とし、θ1が増加するにつれて吐水流量を増加させる。また、操作レバー22の回動角度θ2を0±60度とする。ここで、θ2が+60度のときに吐水温度を15度(最低温度)とし、θ2が−60度のときに吐水温度を45度(最高温度)とする。すなわち、吐水温度を30±15度とする。
なお、図10〜12を参照しつつ説明したように、仰角θ1が0度とは、操作レバー22がその可動範囲の最下端にある状態を表しており、回動角度θ2が0度とは、操作レバー22が略水平面内おいて前方すなわち使用者の方向を向いている状態を表している。さらに、前方に対する右側方への回動角度θ2を正とし、前方に対する左側方への回動角度θ2を負と設定する。また、水平面に対する上方への仰角θ1を正と設定する。
θ2が+60度のときに吐水温度を最低温度とし、θ2が−60度のときに吐水温度を最高温度とした理由は、従来のシングルレバー水栓の使用方法の慣例に従ったためである。X軸およびY軸のそれぞれの検出値については、重力加速度によって生ずる可能性がある±1gの範囲について計算を行う。重力加速度の最小単位は、0.1gとする。但し、これに限られるわけではなく、適宜変更してもよい。なお、本算出方法においては、Z軸の検出値を使用せずに、X軸およびY軸のそれぞれの検出値を使用する。
まず、X軸の検出値(X)およびY軸の検出値(Y)から、√(X+Y)を計算する。この計算結果のテーブルは、図18の如くである。続いて、加速度センサ20が静止している場合には、X軸およびY軸のそれぞれの検出値の2乗の和の平方根が重力加速度の1gを越えることはないため、図18に表したテーブルから、「1」を越えている範囲を除外する。この計算結果のテーブルは、図19の如くである。
操作レバーの仰角θ1を0〜60度としているため、cosθ1の範囲は0.5〜1となる。すなわち、式(1)より、√(X+Y)の範囲は0.5〜1となる。したがって、図19に表したテーブルから、√(X+Y)が0.5未満の範囲を除外する。この計算結果のテーブルは、図20の如くである。続いて、図20に表したテーブルのそれぞれの値に対して、式(1)からθ1を求める。この計算結果のテーブルは、図21の如くである。
続いて、図20に表したテーブルの範囲において、X軸の検出値(X)およびY軸の検出値(Y)を式(2)に代入して、θ2を求める。この計算結果のテーブルは、図22の如くである。続いて、操作レバー22の回動角度θ2は0±60度であるため、図21に表したテーブルから、θ2が0±60度を越える範囲を除外する。この計算結果のテーブルは、図23の如くである。これと同様にして、図22に表したテーブルから、θ2が0±60度を越える範囲を除外する。この計算結果のテーブルは、図24の如くである。
続いて、図23に表したテーブルのそれぞれの値に対して、θ1が0度のときの吐水流量を最小(制御目標値=0)と割り当て、さらにθ1が60度のときの吐水流量を最大(制御目標値=100)と割り当てる。この計算結果のテーブルは、図25の如くである。これと同様にして、図24に表したテーブルのそれぞれの値に対して、θ2が+60度のときの吐水温度を15度(最低温度)と割り当て、さらにθ2が−60度のときの吐水温度を45度(最高温度)と割り当てる。この計算結果のテーブルは、図26の如くである。
このようにして、制御量θ1およびθ2のそれぞれに対して、吐水流量および吐水温度がそれぞれ割り当てられる。したがって、制御マイコンは、図25および図26に表したテーブルを持っていればよく、X軸およびY軸のそれぞれの検出値から最終制御目標値を設定するには、図16および図17に表したフローチャートにおけるステップS202およびステップS204において、それぞれ図25および図26のテーブルを参照すればよい。
また、図17におけるステップS214、ステップS216、およびステップS222の演算を簡略化するために、次に説明するように、演算結果をテーブルとして予めメモリに格納しておき、これらのテーブルを参照することによって、吐水流量および吐水温度の補正量を求めることもできる。
図27は、吐水流量の補正量を表すテーブルである。
また、図28は、吐水温度の補正量を表すテーブルである。
図27のテーブルに表したように、例えば、吐水流量を20%から10%へと減少させる場合には、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量である「−10」に比率「0.5」を乗じた「−5」を補正量とする。一方、例えば、吐水流量20%から40%へと増加させる場合には、最終制御目標の吐水流量と、現在の吐水流量と、の差分量である「20」に比率「0.3」を乗じた「6」を補正量とする。その他についても同様の演算を行い、テーブルとしてメモリに格納しておく。
また、図28のテーブルに表したように、例えば、吐水温度を30℃から24℃へと減少させる場合には、最終制御目標の吐水温度と、現在の吐水温度と、の差分量である「−6」に比率「0.5」を乗じた「−3」を補正量とする。一方、例えば、吐水温度30℃から36℃へと増加させる場合には、最終制御目標の吐水温度と、現在の吐水温度と、の差分量である「6」に比率「0.5」を乗じた「3」を補正量とする。その他についても同様の演算を行い、テーブルとしてメモリに格納しておく。
このように吐水流量および吐水温度の補正量をテーブルとしてメモリに格納しておくことができる。このテーブルを参照することで、制御目標設定サブルーチンにおいて演算を行う必要はなく、簡略的に吐水流量および吐水温度の補正量を求めることができる。なお、吐水流量については、10%ごとに区分しているが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、吐水温度については、3℃ごとに区分しているが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
次に、制御目標設定2サブルーチンについて図面を参照しつつ説明する。
図29は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンを例示するフローチャートである。
まず、操作レバー22の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、吐水流量を増加させる方向の操作であるか、または減少させる方向の操作であるか、を判断する(ステップS302)。吐水流量を増加させる方向の操作方向である場合には(ステップS302:増)、補正量として「+30」を設定する(ステップS304)。一方、吐水流量を減少させる方向の操作方向である場合には(ステップS302:減)、補正量として「−60」を設定する(ステップS306)。
続いて、現在の吐水流量と、補正量と、を加算して新たな吐水流量の制御目標値を設定する(ステップS308)。続いて、その新たな制御目標値が0以上、100以下であるか否かを判断する(ステップS310)。新たな制御目標値が0以上、100以下ではない場合には(ステップS310:N)、その制御目標値が0以上、100以下となるように制限する(ステップS312)。これは、前述したように、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10においては、吐水流量の最小の制御目標値を「0」、且つ最大の制御目標値を「100」と設定することを条件としているためである。
続いて、操作レバー22の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、吐水温度を増加させる方向の操作であるか、または減少させる方向の操作であるか、を判断する(ステップS314)。吐水温度を増加させる方向の操作方向である場合には(ステップS314:高)、補正量として「+7.5」を設定する(ステップS316)。一方、吐水温度を減少させる方向の操作方向である場合には(ステップS314:低)、補正量として「−7.5」を設定する(ステップS318)。
続いて、現在の吐水温度と、補正量と、を加算して新たな吐水温度の制御目標値を設定する(ステップS320)。続いて、その新たな制御目標値が15以上、45以下であるか否かを判断する(ステップS322)。新たな制御目標値が15以上、45以下ではない場合には(ステップS322:N)、その制御目標値が15以上、45以下となるように制限する(ステップS324)。これは、前述したように、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10においては、吐水温度の最小の制御目標値を「15」、且つ最大の制御目標値を「45」と設定することを条件としているためである。続いて、制御目標設定2サブルーチンを終了して、図14または15に表したメインルーチンへと戻る(ステップS326)。
このように、操作レバー22を動かし始めたときに、加速度センサ20の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、現在の吐水流量および吐水温度に所定の補正量を加算して、新たな吐水流量および吐水温度としてそれぞれを制御するため、操作レバー22の操作に「ばらつき」があっても吐水流量および吐水温度が安定する。そのため、使い勝手が良くなり、誰が使用しても同じように操作することができる。
さらに、吐水流量を増加させる場合の補正量よりも、減少させる場合の補正量を大きくすることによって、止水する場合の制御速度を速くすることができるため、無駄な吐水流量を減少させることができる。なお、本実施形態にかかる電子制御水栓装置10においては、吐水温度を増加させる場合と、減少させる場合と、の補正量を同一に設定しているが、これだけに限られるわけではなく、吐水流量と同様に、増加させる場合の補正量よりも、減少させる場合の補正量を大きくすることができる。これによれば、吐水温度の上昇速度を抑制することができるため、より安全に電子制御水栓装置10を使用することができる。また、ステップS304、ステップS306、ステップS316、およびステップS318に表した補正量は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。
図30は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンの変形例を例示するフローチャートである。
まず、操作レバー22の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、吐水流量を増加させる方向の操作であるか、または減少させる方向の操作であるか、を判断する(ステップS302)。
吐水流量を増加させる方向の操作方向である場合には(ステップS302:増)、吐水流量「100」と、現在の吐水流量と、の差に所定の比率「0.4」を積算した値を補正量として設定する(ステップS330)。一方、吐水流量を減少させる方向の操作方向である場合には(ステップS302:減)、吐水流量「0」と、現在の吐水流量と、の差に所定の比率「0.6」を積算した値を補正量として設定する(ステップS332)。続いて、現在の吐水流量と、補正量と、を加算して新たな吐水流量の制御目標値を設定する(ステップS308)。
続いて、操作レバー22の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、吐水温度を増加させる方向の操作であるか、または減少させる方向の操作であるか、を判断する(ステップS314)。吐水温度を増加させる方向の操作方向である場合には(ステップS314:高)、吐水温度「45」と、現在の吐水温度と、の差に所定の比率「0.5」を積算した値を補正量として設定する(ステップS334)。一方、吐水温度を減少させる方向の操作方向である場合には(ステップS314:低)、吐水温度「15」と、現在の吐水温度と、の差に所定の比率「0.5」を積算した値を補正量として設定する(ステップS336)。
続いて、現在の吐水温度と、補正量と、を加算して新たな吐水温度の制御目標値を設定する(ステップS320)。続いて、制御目標設定2サブルーチンを終了して、図14または15に表したメインルーチンへと戻る(ステップS326)。
このように、操作レバー22の操作前の、すなわち現在の吐水流量および吐水温度に応じた所定の補正量をそれぞれ設定することによって、現在の吐水流量および吐水温度から自然に最終制御目標の吐水流量へと遷移させることができる。また、吐水流量を増加させる場合の比率よりも、減少させる場合の比率を大きくすることによって、図29を参照しつつ説明した効果と同様の効果を得ることができる。さらに、吐水温度を増加させる場合の比率よりも、減少させる場合の比率を大きく設定すれば、図29を参照しつつ説明した効果と同様の効果を得ることができる。なお、ステップS330、ステップS332、ステップS334、およびステップS336に表した比率は、これだけに限られるわけではなく、適宜変更することができる。
図31は、本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンの他の変形例を例示するフローチャートである。
また、図32は、吐水流量の補正量を表すテーブルである。
また、図33は、吐水温度の補正量を表すテーブルである。
本実施形態にかかる電子制御水栓装置10は、図30に表したフローチャートのステップS330、ステップS332、ステップS334、およびステップS336において、演算を行わずに、演算結果をテーブルとして予めメモリに格納しておき、これらのテーブルを参照することによって、吐水流量および吐水温度の補正量を求めることもできる。
図32のテーブルに表したように、例えば、吐水流量を60%から増加させる場合には、吐水流量「100」と、現在の吐水流量「60」と、の差分量である「40」に、比率「0.4」を乗じた「16」を補正量とする。一方、例えば、吐水流量を60%から減少させる場合には、吐水流量「0」と、現在の吐水流量「60」と、の差分量である「−60」に、比率「0.6」を乗じた「−36」を補正量とする。
また、図33に表したように、例えば、吐水温度を24℃から増加させる場合には、吐水温度「45」と、現在の吐水温度「24」と、の差分量である「21」に、比率「0.5」を乗じた約「11」を補正量とする。一方、例えば、吐水温度を24℃から減少させる場合には、吐水温度「15」と、現在の吐水温度「24」と、の差分量である「−9」に、比率「0.5」を乗じた約「−5」を補正量とする。
このように吐水流量および吐水温度の補正量をテーブルとしてメモリに格納しておくことができる。このテーブルを参照することで、制御目標設定2サブルーチンにおいて複雑な演算を行う必要はなく、簡略的に吐水流量および吐水温度の補正量を求めることができ、現在の吐水流量および吐水温度に補正量を加えるだけで目標流量および目標温度を設定することができる(ステップS308およびS320)。なお、吐水流量については、10%ごとに区分しているが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。また、吐水温度については、3℃ごとに区分しているが、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、操作レバー22の傾きの検出ができない場合には、加速度センサ20の出力から操作レバー22の操作方向だけを検出して、その操作方向に対応した所定の補正量を、現在の吐水流量に加算して新たな制御目標値を設定することができる。したがって、操作レバー22の操作に「ばらつき」があっても吐水流量および吐水温度が安定する。そのため、操作レバーの動きに対する吐水制御の誤差を減少させることができる。すなわち、使い勝手が良くなり、誰が使用しても同じように操作することができる。
また、操作レバー22の動作中における吐水流量および吐水温度と、操作レバー22が停止した位置における吐水流量および吐水温度と、にそれぞれ誤差が生じていても、操作レバー22が停止した位置における吐水流量および吐水温度となるように最終的に制御することができる。したがって、急激な吐水流量および吐水温度の変化がなく、使用者は安心して電子制御水栓装置10を使用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、電子制御水栓装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや加速度センサ20の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、吐水流量および吐水温度の補正量を算出する際に乗じる比率は、適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかる電子制御水栓装置を例示する模式図である。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の断面を例示する模式断面図である。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置を例示するブロック図である。 本実施形態の変形例にかかる電子制御水栓装置を例示するブロック図である。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作を例示するタイミングチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の変形例を例示するタイミングチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の他の変形例を例示するタイミングチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の流量調整のパターンを例示するテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の温度調整のパターンを例示するテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の操作レバーの動作を例示する模式図である。 角度と制御量との関係を斜め上方から眺めた模式斜視図である。 角度と制御量との関係を表す模式図であり、図12(a)は上方から眺めた模式上面図であり、図12(b)は、右側方から眺めた模式側面図である。 操作レバーの内部構造を例示する模式図である。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作のメインルーチンを例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の動作の変形例のメインルーチンを例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定1サブルーチンを例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定1サブルーチンの変形例を例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量および吐水温度のテーブルを求める過程を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水流量を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の吐水温度を表すテーブルである。 吐水流量の補正量を表すテーブルである。 吐水温度の補正量を表すテーブルである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンを例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンの変形例を例示するフローチャートである。 本実施形態にかかる電子制御水栓装置の制御目標設定2サブルーチンの他の変形例を例示するフローチャートである。 吐水流量の補正量を表すテーブルである。 吐水温度の補正量を表すテーブルである。
符号の説明
10 電子制御水栓装置、 20 加速度センサ、 22 操作レバー(操作部)、 22a 操作先端部、 22b 操作軸、 24 水栓本体、 26 吐水部、 28 支持部、 30 リード線、 32 配水管、 34 操作検出部、 36 制御部、 38 、39 モータ、 40 混合弁(温調弁)、 42 流調弁、 44 電磁弁(開閉弁)、 46 モード設定スイッチ、 52 弾性体、 52a 上端、 52b 下端、 52b 端面、 200、202 矢印

Claims (10)

  1. 水栓の吐水流量及び吐水温度を操作するための操作部と、
    前記操作部の姿勢を電気的信号として出力する操作検出部と、
    前記吐水流量を調整する流調弁と、
    前記吐水温度を調整する温調弁と、
    前記操作検出部の出力に応じて、前記吐水流量及び前記吐水温度の制御目標値を設定し、前記制御目標値に近づくように前記流調弁と前記温調弁とを駆動させる制御部と、
    を備え、
    前記操作検出部は、前記操作部の姿勢を検出する加速度センサを有し、
    前記制御部は、前記加速度センサの出力が安定した状態から変化する状態へ遷移すると、前記操作部の操作方向に対応した所定の補正量を前記制御目標値に加算することを特徴とする電子制御水栓装置。
  2. 前記加算する前の前記制御目標値に応じて、加算する前記補正量が異なることを特徴とする請求項1記載の電子制御水栓装置。
  3. 前記吐水流量を増加させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水流量が増加するように前記補正量が前記吐水流量の制御目標値に加算され、
    前記吐水流量を減少させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水流量が減少するように前記補正量が前記吐水流量の制御目標値に加算されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御水栓装置。
  4. 前記吐水流量を増加させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対量よりも、前記吐水流量を減少させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値のほうが大きいことを特徴とする請求項3記載の電子制御水栓装置。
  5. 前記吐水温度を上昇させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水温度が上昇するように前記補正量が前記吐水温度の制御目標値に加算され、
    前記吐水温度を低下させる方向に前記操作部が操作された場合には、前記吐水温度が低下するように前記補正量が前記吐水温度の制御目標値に加算されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子制御水栓装置。
  6. 前記吐水温度を上昇させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値よりも、前記吐水温度を低下させる方向に前記操作部が操作された場合の前記補正量の絶対値のほうが大きいことを特徴とする請求項5記載の電子制御水栓装置。
  7. 吐水開始時には、所定の量だけ開放されている前記流調弁の開口量に基づいた前記吐水流量が吐水されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の電子制御水栓装置。
  8. 前記流調弁及び前記温調弁の少なくともいずれかの駆動速度の最大値は、前記制御目標値の大小に関わらず所定の値に制限されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の電子制御水栓装置。
  9. 前記制御部は、前記吐水流量及び前記吐水温度の少なくともいずれかと、その制御目標値と、の差が所定値以下である場合は、所定の時間が経過した後に、前記吐水流量及び前記吐水温度の前記少なくともいずれかが前記制御目標値と一致するように前記流調弁及び前記温調弁の前記少なくともいずれかを駆動させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の電子制御水栓装置。
  10. 前記制御部は、前記変化した後にさらに安定した状態における前記加速度センサの出力に基づいて、前記吐水流量及び前記吐水温度の制御目標値を設定し、前記流調弁及び前記温調弁の少なくともいずれかを駆動させることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の電子制御水栓装置。
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