JP5017037B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機の冷媒吐出配管に接続されたオイルセパレータを備え、このオイルセパレータにて分離されたオイルを、返油回路を経て圧縮機に戻して成る冷凍サイクル装置に関するものである。
従来よりこの種冷凍サイクル装置は、圧縮機が運転されると冷媒ガスは吸込ポートから1段目のシリンダの低圧室側に吸入され、1段目の圧縮が行われて中間圧となりシリンダの高圧室側より吐出ポートを通り、オイルセパレータを兼ねたマフラー内に流入して速度を落とす。これによって、冷媒ガスの脈動が平準化されて、密閉容器内に吐出される。密閉容器内に吐出された冷媒ガスは、吸込ポートから2段目のシリンダの低圧室側に吸入され、2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり高圧室側からガスクーラに流入し、そこで放熱して冷却される。
ガスクーラを出た冷媒ガスは、膨張弁で減圧された後、蒸発器に流入して蒸発する。そして、蒸発器に流入した冷媒が蒸発する時に周囲から奪う気化熱により、周囲の空気が冷却されて冷却庫内の冷却や、冷房などが行われる。蒸発器で蒸発した冷媒蒸気はアキュムレータ(気液分離器)を経て吸込ポートから1段目のシリンダの低圧室側に吸い込まれるサイクルを繰り返す(特許文献1参照)。
該冷凍サイクル装置は、内径の細い返油管にてマフラー(オイルセパレータ)の底部と密閉容器の底部が連結されている。そして、圧縮冷媒と共にオイルセパレータ内に流入して速度を落とした冷媒ガスは、そこで冷凍機油(オイル)と冷媒ガスとが分離する。分離した冷媒ガスは、2段目のシリンダの低圧室側に吸入され、オイルは一旦オイルセパレータの底部に溜まり、密閉容器内に戻るように構成されていた。
特開2003−166472号公報
しかしながら、オイルセパレータにより分離されたオイルを直接圧縮機に戻すと、液冷媒が混ざったままの状態で圧縮機に戻ることになる。液冷媒が混ざったオイルが圧縮機に戻ると、密閉容器内でフォーミングを起こしてしまい圧縮機の信頼性を確保できない。また、オイルセパレータ内のオイルが空になり、冷媒ガスが圧縮機に戻った場合、冷却作用を発揮せずに圧縮機に戻るため大きなロスが発生してしまうことになる。そこで、従来ではオイルセパレータ内にフロート弁やフロートスイッチを設けて、オイルセパレータ内のオイルが空にならないように返油量を制御していたが、二酸化炭素ガス(CO2)を使用した冷媒回路では、高圧でフロートが潰れてしまうなどといった不都合があるため、フロートを使用できない。このため、キャピラリチューブを使用してオイルセパレータ内のオイルを密閉容器内に返油していたが、外気温度によってオイル粘度が変化した場合には適切な返油量が得られなかった。
このような理由から、二酸化炭素ガス冷媒に対応するフロート弁やフロートスイッチ等の製作を考えた場合、10MPa以上という高耐圧設計が必要になり、フロート弁やフロートスイッチ等が高価且つ大型化してしまう。該フロート弁やフロートスイッチ等が大型化してしまうと、オイルセパレータも大型化にしなければならず、オイルセパレータの高耐圧設計が困難になる。そのため、二酸化炭素ガス冷媒を用いた冷凍サイクル装置では、キャピラリチューブなどの減圧装置のみで返油しているのが実情であった。
係る、冷凍サイクル装置が例えば自動販売機のような屋外設置の場合、夏季と冬季とでは外気に数十度という温度差があり、返油されるオイルも数十度の温度幅を持つことになる。これによって、オイルの粘度が大きく変化してしまうため、キャピラリチューブ等の固定減圧機構では、適切な返油量の制御ができないという問題があった。
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、外気温度によってオイル粘度が変化した場合にも、適切な返油を行うことができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機の冷媒吐出配管に接続されたオイルセパレータを備え、二酸化炭素を冷媒として用い、オイルセパレータにて分離されたオイルを、返油回路を経て圧縮機に戻して成るものであって、返油回路に設けられ、絞り量を制御可能とされた減圧機構と、該減圧機構における絞り量を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、減圧機構に流入する流体の温度T1と、当該減圧機構から流出する流体の温度T2との差に基づき、減圧機構における絞り量を制御することを特徴とする。
また、請求項2の発明の冷凍サイクル装置は、請求項1において、制御装置は、温度T1とT2の差が大きい場合は減圧機構における絞り開度を小さくし、小さい場合には絞り開度を大きくする方向で制御することを特徴とする。
また、請求項3の発明の冷凍サイクル装置は、請求項1又は請求項2において、制御装置は、少なくとも冷媒が一部返油回路から圧縮機に戻るように減圧機構を制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、圧縮機の冷媒吐出配管に接続されたオイルセパレータを備え、二酸化炭素を冷媒として用い、オイルセパレータにて分離されたオイルを、返油回路を経て圧縮機に戻して成る冷凍サイクル装置において、返油回路に設けられ、絞り量を制御可能とされた減圧機構と、この減圧機構における絞り量を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、減圧機構に流入する流体の温度T1と、当該減圧機構から流出する流体の温度T2との差に基づき、減圧機構における絞り量を制御するようにしたので、例えば、請求項2の発明のように制御装置により、温度T1とT2の差が大きい場合は減圧機構における絞り開度を小さくし、小さい場合には絞り開度を大きくする方向で制御して、請求項3の発明の如く少なくとも冷媒が一部返油回路から圧縮機に戻るように減圧機構を制御することにより、圧縮機から吐出されたオイルの全て、或いは、殆ど全てをオイルセパレータより圧縮機に戻すことができるようになる。これにより、同様に冷媒回路に流出するオイルを削減し、或いは、オイルの流出を阻止し、圧縮機のオイル枯渇を防止して冷凍サイクル装置としての性能と信頼性の向上を図ることができるようになる。
特に、オイルセパレータ内の油面を制御するためのフロート弁やフロートスイッチ等が不要となるので、例えば高圧側が極めて高圧の超臨界圧力となる二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍サイクル装置や、圧縮機を複数台並列接続して使用する冷凍サイクル装置に著しく好適である。また、比較的簡単な構成で実現できるので、コスト的にも利点が大きい。
本発明は、外気温度によってオイル粘度が変化した場合にも適切な返油を行うことを特徴とする。オイル粘度が変化した場合にも適切な返油を行うという目的を、外気温度に基づいて減圧機構の絞り量を制御することで実現した
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の参考例1の冷凍サイクル装置1を構成する、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサ(圧縮機)10の縦断側面図である。
この図において、10は二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型の多段圧縮式ロータリコンプレッサ(本発明の圧縮機に相当)で、このロータリコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された電動要素14及びこの電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる圧縮機構部18にて構成されている。
密閉容器12は底部をオイル溜め58とし、電動要素14と圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されている。このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
該電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とから構成されている。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる前記回転軸16に固定されている。
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の図示しない歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを埋設して構成されている。前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。
即ち、圧縮機構部18の第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上側のシリンダ38、下側のシリンダ40と、180度の位相差を有して回転軸16に設けた上下の偏心部42、44に嵌合されて上下のシリンダ38、40内を偏心回転する上下のローラ46、48と、コイルバネ76、77と背圧により付勢されて先端をこれら上下のローラ46、48にそれぞれ当接させ、上下のシリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側LRと高圧室側HR(図2)に区画する上下のベーン50、52と、シリンダ38の上側の開口面及びシリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
回転軸16内には上下に渡って図示しない給油通路が形成されており、この給油通路の下端は回転軸16の下端に設けられた図示しないオイルポンプに連通し、上端は電動要素14の上端において開放している。そして、オイル溜め58に帰還したオイルはオイルポンプで汲み上げられ給油通路から第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34のシリンダ38、40や回転軸16の軸受け(上部支持部材54及び下部支持部材56)等の摺動部に供給されて潤滑する。
一方、上部支持部材54及び下部支持部材56には、吸込ポート55(図2。下部支持部材56は図示せず)にて上下のシリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60(上部支持部材54は図示せず)と、一部を凹陥させ、この凹陥部を上カバー66、下カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下のシリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する図示しない連通路にて連通されている。該連通路の上端には中間吐出管121が立設され、この中間吐出管121から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒が密閉容器12内に吐出される。
次に、第2の回転圧縮要素34の、ベーン50の周辺構造を、図2を参照して詳しく説明する。シリンダ38には前記吐出消音室62と図示しない吐出弁を介して連通する吐出ポート70と前述した吸込ポート55が形成されており、これらの間に位置してシリンダ38には半径方向に延在する案内溝72が形成されている。そして、前記ベーン50はこの案内溝72内に摺動自在に収納されている。
ベーン50は前述した如くその先端をローラ46に当接させてシリンダ38内を低圧室側LRと高圧室側HRとに区画する。そして、吸込ポート55はこの低圧室側LRに開口し、吐出ポート70は高圧室側HRに開口している。
シリンダ38には、案内溝72の外側(密閉容器12側)に当該案内溝72に連通して背圧室74が形成されている。この背圧室74は図示しない連通路にて前記吐出消音室62に連通されており、それによってベーン50に高圧の背圧が印加される。尚、前記コイルバネ76は、案内溝72側から案内溝72の離間側方向に延在して背圧室74内に収納され、ベーン50の外側に当接してベーン50の先端を常時ローラ46側に付勢する。また、76Aは抜け止めでコイルバネ76の後端を固定する。
係る密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上カバー66の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。そして、スリーブ141内にはシリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端はシリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
また、スリーブ142内にはシリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端はシリンダ40の吸込通路60と連通する。この冷媒導入管94の他端は図示しないアキュムレータ(気液分離器)を介して冷却器89(図4に図示)に接続される。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続されており、この冷媒吐出管96には密閉容器12の外側においてオイルセパレータ80が溶接により接続固定されている。
このオイルセパレータ80は、鋼板からなる所定容量の縦長円筒形タンクにて構成されており、冷媒吐出管96は係るタンク状のオイルセパレータ80内に入り、当該オイルセパレータ80内の上部において開口している。オイルセパレータ80の上端には冷媒配管98が溶接にて接続固定されており、この冷媒配管98は、オイルセパレータ80内上部に開口している。
オイルセパレータ80の下部にはオイル戻し管82(本発明の返油回路に相当)が接続されており、このオイル戻し管82の一側端部はオイルセパレータ80内下部に開口すると共に、他側は容器本体12Aに接続され、端部は当該容器本体12Aを貫通して密閉容器12内に開口している。参考例1では、図1に示すようにオイル戻し管82の先端は密閉容器12内の電動要素14と圧縮機構部18との間に開口(前記中間圧の密閉容器12内に開口)している。このオイル戻し管82には、電動膨張弁83(本発明の減圧機構に相当)が設けられており、この電動膨張弁83は、メモリを備えた汎用マイクロコンピュータにて構成され、冷凍サイクル装置1の制御を行う制御装置150に接続されている。尚、制御装置150は後で詳しく説明する。
前記オイルセパレータ80内には図示しないがオイルセパレータ80内の空間を上下に仕切るかたちでオイル分離具が設けられている。そして、前記冷媒吐出管96からオイルセパレータ80内に流入した冷媒ガス(図3中実線矢印で示す)はオイル分離具を通過する過程で冷却され、冷媒ガスと共に吐出されたオイルはオイル分離具に付着して冷媒ガスから分離する。分離されたオイルは、オイルセパレータ80内下部に流下貯溜され、オイル戻し管82内を通って密閉容器12内に流入し(図3中破線矢印で示す)、底部のオイル溜め58に帰還する。尚、密閉容器12内は中間圧、オイルセパレータ80内は後述するが2段目の圧縮が行われて高温・高圧のため、オイルセパレータ80内のオイルは圧力差で密閉容器12内に流入することとなる。
即ち、冷凍サイクル装置1は、図4に示すようにロータリコンプレッサ10(第2の回転圧縮要素34)の、吐出側の冷媒吐出管96はオイルセパレータ80に接続され、オイルセパレータ80の出口側の冷媒配管98は室外熱交換器としてのガスクーラ84に接続されている。ガスクーラ84の出口側の配管100は減圧装置としての膨張弁86を介して熱交換器としての冷却器89に接続され、冷却器89の出口側は前記ロータリコンプレッサ10(第1の回転圧縮要素32)の吸込側の冷媒導入管94に接続される環状の冷媒回路を構成している。尚、90は、外気温度を検出するための外気温度センサで、直射日光や雨風等が当たらない室外に取り付けられている。また、85はガスクーラ84の外気流入部に取り付けられたガスクーラ温度センサである。
次に、図5は制御装置150のブロック図を示している。制御装置150には、前記ロータリコンプレッサ10、膨張弁86、電動膨張弁83、及び、外気温度を検出する外気温度センサ90、ガスクーラ温度センサ85が接続されている。この制御装置150は、ロータリコンプレッサ10の運転制御を行うと共に、電動膨張弁83の絞り量を制御してオイルセパレータ80内に貯留されたオイルを、オイル戻し管82から密閉容器12内に戻す返油量を調整できるように構成されている。
ここで、温度が高いとオイルの粘土は低くなり、オイル戻し管82内には大量のオイルが流れ、温度が低いと粘土は高くなり、オイル戻し管82内には温度が高い時よりもオイルの流れ量が減少する。そこで、制御装置150は、オイルセパレータ80内のオイルが空にならならず、適切な返油量の制御を行えるように構成している。
即ち、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度によって電動膨張弁83の絞り量の制御を行う。これにより、返油量を適切に制御できるように構成している。返油量の制御は、図6に示すように、例えば外気温度センサ90が検出した外気温度が+30℃以上の場合、制御装置150は絞り開度を小さくして、電動膨張弁83の絞り量を最小(図中左端min)に開き、オイルが大量に流れてしまうのを防止する。この時、電動膨張弁83は閉じていない。また、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が+20℃〜+30℃の場合は、minの場合よりも少許絞り開度を大きくし、外気温度が+10℃〜+20℃の場合は、外気温度が+20℃〜+30℃の場合よりも少許絞り開度を大きくして、オイルの流量を調整する。即ち、制御装置150は、外気温度が高い場合は電動膨張弁83の絞り開度を小さくし、低い場合には電動膨張弁83の絞り開度を大きくする方向で制御する。
また、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が0℃〜+10℃の場合は、外気温度が+10℃〜+20℃の場合よりも少許絞り開度を大きくし、外気温度が−10℃〜0℃の場合は、外気温度が0℃〜+10℃の場合よりも少許絞り開度を大きくして、オイルの流量を調整する。更に、外気温度センサ90が検出した外気温度が−10℃以下の場合は、制御装置150は絞り量を最小にして、電動膨張弁83の絞り量を最大(図中右端max)に開いてオイルの流量を調整するように構成している。尚、温度による電動膨張弁83の絞り量は、予め実験により適切な絞り量が求められており、制御装置150は、この予め求められた絞り量をパラメータとしてメモリに記憶し、電動膨張弁83の絞り量の制御を行う。また、制御装置150がロータリコンプレッサ10の運転制御を行う技術については、従来より周知の技術であるため詳細な説明は省略する。
以上の構成で次に動作を説明する。尚、冷凍サイクル装置1に用いる冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)が使用される。また、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等既存のオイルが使用される。
そして、ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下の偏心部42、44に嵌合された上下のローラ46、48が上下のシリンダ38、40内を偏心回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒は、ローラ48とベーン52の動作により1段目の圧縮が行われて中間圧となりシリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブ144から出て冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して、吸込ポート55からシリンダ38の低圧室側LRに吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高温・高圧の冷媒ガスとなる。
高温・高圧の冷媒ガスは、高圧室側HRから吐出ポート70を通り上部支持部材54内に形成された吐出消音室62を経て、冷媒吐出管96内を通り、オイルセパレータ80内に吐出される。オイルセパレータ80内に吐出された冷媒ガスは、オイルセパレータ80内に設けられたオイル分離具を通過する過程で、上述の如く冷媒ガスに溶け込んでいるオイルが分離される。
そして、オイル分離具でオイルが分離された冷媒ガスは冷媒配管98からオイルセパレータ80外に出て外部のガスクーラ84内に流入する。このガスクーラ84で冷媒は放熱した後、膨張弁86で減圧され、冷却器89に流入する。そこで冷媒が蒸発し、その後、前記アキュムレータを経て冷媒導入管94から第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
そして、オイルセパレータ80内で冷媒ガスと分離されたオイルは、高圧のオイルセパレータ80(タンク)内に貯留される。オイルセパレータ80内に貯留されたオイルは、高圧でオイル戻し管82に押し出され、オイル戻し管82内を通り、絞り量が制御された電動膨張弁83を経て密閉容器12内に流入し、底部のオイル溜め58に帰還する。このとき制御装置150は、前述した如き外気温度センサ90が検出した外気温度に基づいて、オイルセパレータ80内のオイルが空にならないように好適に電動膨張弁83の絞り量を制御する。これによって、制御装置150は外気温度によってオイル粘度が変化した場合にも、適切な返油を行うことができるようになる。
このように、オイル戻し管82に、絞り量を制御可能な電動膨張弁83と、この電動膨張弁83における絞り量を制御可能な制御装置150を設けており、この制御装置150は、外気温度若しくは実質的に当該外気温度を把握可能なパラメータに基づいて、電動膨張弁83の絞り量を制御するように構成している。そして、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が高い場合には電動膨張弁83の絞り開度を小さくし、低い場合には絞り開度を大きくする方向で制御することにより、外気温度によってオイル粘度が変化した場合にも、適切な返油制御が可能となる。これにより、オイルセパレータ80を通過して冷媒回路に流出するオイルを削減し、或いは、オイルの流出を阻止し、ロータリコンプレッサ10のオイル枯渇を防止して冷凍サイクル装置1としての性能と信頼性の向上を図ることができる。
特に、従来のようなオイルセパレータ80内の油面を制御するためのフロート弁やフロートスイッチ等が不要となるので、例えば高圧側が極めて高圧の超臨界圧力となる冷凍サイクル装置や、ロータリコンプレッサ10を複数台並列接続して使用する冷凍サイクル装置に著しく好適である。また、比較的簡単な構成で実現できるので、コスト的にも利点が大きい。
次に、図7には本発明の実施例の冷凍サイクル装置1の冷媒回路図を示している。該冷凍サイクル装置1は、前述の参考例1と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。尚、前述の参考例1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。この場合の冷凍サイクル装置1は、図7に示すようにオイル戻し管82に設けた電動膨張弁83の前段(オイルセパレータ80側)のオイル戻し管82の温度を検出するための前温度センサ87が設けられている。また、電動膨張弁83の後段(ロータリコンプレッサ10側)のオイル戻し管82の温度を検出するための後温度センサ88も併せて設けられている。前温度センサ87は電動膨張弁83に流入する流体(オイル及び冷媒)の温度を検出するものであり、後温度センサ88は電動膨張弁83を経た後の流体の温度を検出するために設けられている。
両前後温度センサ87、88は図8に示すように制御装置150に接続されている。該制御装置150は、両前後温度センサ87、88が検出した流体(オイル及び冷媒)の温度に基づいて、電動膨張弁83の絞り量を調整するように構成されている。即ち、オイルセパレータ80内のオイルが減少し、空に近づき、或いは、空になってしまった場合、オイルセパレータ80内の冷媒もオイル戻し管82を通り、密閉容器12内に戻ってくるようになる。この時、冷媒はオイル戻し管82に設けられた電動膨張弁83により絞られるので、そこを通過した直後から蒸発し、冷却作用を発揮することになる。
そこで、前温度センサ87が検出した流体の温度をT1(電動膨張弁83に流入する流体の温度)、後温度センサ88が検出した流体の温度をT2(電動膨張弁83から流出する流体の温度)とした場合、制御装置150は、前温度センサ87が検出した流体の温度T1と、後温度センサ88が検出した流体温度T2との差(T1−T2)に基づいて、電動膨張弁83の絞り量の制御を行う。また、制御装置150は、前後温度センサ87、88が検出した温度T1とT2の差(T1−T2)が大きい場合は、電動膨張弁83の絞り開度を小さくし、温度T1とT2の差(T1−T2)が小さい場合には絞り開度を大きくする方向に制御する。
このとき、制御装置150は、少なくともオイルセパレータ80内の一部の冷媒がオイル戻し管82からロータリコンプレッサ10(密閉容器12内)に戻るように電動膨張弁83の制御を行う。具体的には差(T1−T2)が例えば5deg以下の場合、電動膨張弁83の開度を1ステップ広げ、例えば5degより大きく10degより小さい場合、電動膨張弁83の開度をそのままとする。そして、差(T1−T2)が例えば10deg以上の場合は電動膨張弁83の開度を1ステップ縮小する。このように前後温度センサ87、88が検出する温度に差が現れるということは、オイルセパレータ80からオイル戻し管82に少なくとも少量の冷媒が戻っているということであり、オイルセパレータ80から冷媒が戻るということは、オイルは全て戻っている状態といえる。このように前後温度センサ87、88にて検出された電動膨張弁83前後の流体の温度に基づき、冷媒の一部を戻す方向で電動膨張弁83を制御することで、オイルセパレータ80内のオイルを空の状態とし、返油制御を適切に行うことが可能となる。
このように、制御装置150は、電動膨張弁83に流入する流体の温度T1と、電動膨張弁83から流出する流体温度T2との差に基づいて、電動膨張弁83の絞り量を制御するようにしている。該制御装置150は、温度T1とT2の差(T1−T2)が大きい場合は電動膨張弁83の絞り開度を小さくし、差が小さい場合には絞り開度を大きくする方向で制御する。そして、制御装置150は、少なくとも一部の冷媒がオイル戻し管82から密閉容器12内に戻るように電動膨張弁83を制御することにより、ロータリコンプレッサ10から吐出されたオイルの全て、或いは、殆ど全てをオイルセパレータ80より密閉容器12内に戻すことができる。これにより、オイルセパレータ80から冷媒回路に流出するオイル量を削減し、或いは、オイルの流出を阻止し、ロータリコンプレッサ10のオイル枯渇を防止して冷凍サイクル装置1としての性能と信頼性の向上を図ることができる。
特に、オイルセパレータ80内の油面(オイル面)を制御するため、従来のようなフロート弁やフロートスイッチ等が不要となるので、例えば高圧側が極めて高圧の超臨界圧力となる冷凍サイクル装置1や、ロータリコンプレッサ10を複数台並列接続して使用する冷凍サイクル装置1などに著しく好適である。また、比較的簡単な構成で実現できるので、コスト的にも利点が大きい
次に、図9には本発明の他の参考例2の、冷凍サイクル装置1(減圧機構)を示している。該冷凍サイクル装置1は、前述の参考例1と略同じ構成を有している。以下、異なる部分について説明する。尚、前述の参考例1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。該冷凍サイクル装置1は、図9に示すように参考例1のオイル戻し管82の途中を分岐して、電磁弁102とキャピラリチューブ104を複数介在させている。即ち、実施例2の冷凍サイクル装置1は、外気温度センサ90を設けた参考例1の減圧機構(電動膨張弁83)を電磁弁102とキャピラリチューブ104にて構成している。
詳しくは、前記電動膨張弁83の代わりに、オイルの流通/遮断を行う電磁弁102が設けられ、この電磁弁102の後側(ロータリコンプレッサ10側)にキャピラリチューブ104が縦列接続されている。そして、この電磁弁102と縦列接続されたキャピラリチューブ104とが複数列(実施例では5列)接続されると共に、各キャピラリチューブ104の後側(ロータリコンプレッサ10側)はオイル戻し管82に集結されている。尚、各電磁弁102はそれぞれ制御装置150に接続されている。
そして、図10に示すように例えば外気温度センサ90が検出した外気温度が+30℃以上の場合、制御装置150は1個の電磁弁102を開いて(他の電磁弁102は全て閉じる)、オイルセパレータ80からキャピラリチューブ104を介して密閉容器12内にオイルを返油する。また、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が+20℃〜+30℃の場合は、2個の電磁弁102を開いて(他の電磁弁102は全て閉じる)、オイルセパレータ80からキャピラリチューブ104を介して密閉容器12内にオイルを返油する。また、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が+10℃〜+20℃の場合は、3個の電磁弁102を開いて(他の電磁弁102は全て閉じる)、オイルセパレータ80からキャピラリチューブ104を介して密閉容器12内にオイルを返油する。
更に、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が0℃〜+10℃の場合は、4個の電磁弁102を開いて(他の電磁弁102は全て閉じる)、オイルセパレータ80からキャピラリチューブ104を介して密閉容器12内にオイルを返油する。また、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度が−10℃〜0℃の場合は、5個の電磁弁102全てを開いてオイルセパレータ80からキャピラリチューブ104を介して密閉容器12内にオイルを返油するように構成している。これにより、参考例1同様の効果を得ることができる。尚、各キャピラリチューブ104内を流すオイル量は、予め実験により各温度に適切な本数が求められており、制御装置150は、外気温度センサ90が検出した外気温度に応じた数量の電磁弁102を開く。また、縦列接続された電磁弁102及びキャピラリチューブ104の数はこの数に限られるものでなく、必要に応じて数を変更しても差し支えない。
また、上記参考例2では参考例1を例に説明したが、実施例1の電動膨張弁83(減圧機構)を同様に複数の電磁弁102とキャピラリチューブ104とに置き換えてもよい(実施例2)。この場合、前温度センサ87は、分岐して取り付けられた5個の電磁弁102の、前側のオイル戻し管82を流れる流体の温度を検出すると共に、後温度センサ88は5本のキャピラリチューブ104が集結された後のオイル戻し管82を流れる流体の温度を検出するように構成されている。
制御装置150は、両前後温度センサ87、88が検出したオイル戻し管82の温度によって、所定数の電磁弁102を開く、又は、閉じるように構成する。即ち、オイルセパレータ80内のオイルが空になってしまった場合、オイルセパレータ80の冷媒はオイル戻し管82を通り密閉容器12内に吐出される。この時、冷媒はキャピラリチューブ104を通り、そこで絞られることで、キャピラリチューブ104から出て直ぐに蒸発し、冷却作用を発揮する。
そして、制御装置150は、前温度センサ87が検出した流体の温度T1(オイル戻し管82に流入する流体の温度)と、後温度センサ88が検出した流体の温度T2(キャピラリチューブ104を出てオイル戻し管82に流入した流体の温度)との差(T1−T2)に基づいて、電磁弁102を所定数開く、又は、閉じる制御を行う。また、制御装置150は、前後温度センサ87、88が検出した温度T1とT2の差が大きい場合は、電磁弁102を閉じる数を多くする、又は、全て閉じ、温度T1とT2の差が小さい場合には電磁弁102を閉じる数を少なくする。具体的には、差(T1−T2)が例えば5deg以下の場合、開放する電磁弁102の数を一つ増やし、例えば5degより大きく10degより小さい場合、電磁弁102の開閉状態をそのままとする。そして、差(T1−T2)が例えば10deg以上の場合は開放する電磁弁102の数を一つ減らす。これにより、実施例1同様の効果を得ることができる。
尚、実施形態では、前温度センサ87と後温度センサ88と2つの温度センサを設けたが、温度センサは2つに限られず1つであっても差し支えない、この場合、後温度センサ88の1個だけを設け、電動膨張弁83(キャピラリチューブ104)からオイルが流出された時の温度と、冷媒が吐出されて温度が下がった時の温度との差を制御装置150にて検出し、所定時間内に何度以上の温度差が発生したら、電動膨張弁83の開度を絞るようにしても差し支えない。これにより、季節による温度差に関係なく、温度センサは冷媒が吐出された時の温度差を検出することができるので、温度センサを確実に1つにすることができる。従って、冷凍サイクル装置1がコストアップしてしまうのを阻止することができる。
また、参考例では外気温度の検出に直射日光や雨風等が当たらない室外に取り付けられた外気温度センサ90で説明したが、外気温度を実質的に把握するパラメータとしてガスクーラ温度センサ85(図4に図示)が検出したガスクーラ温度(或いは、ガスクーラに流入する外気温度)を兼用しても差し支えない。これにより、外気温度センサ90を削除できるので、冷凍サイクル装置1がコストアップしてしまうのを防止することができる。
また、参考例では制御装置150は、外気温度、或いは、前後温度センサ87、88が検出した所定の温度で電動膨張弁83の絞り量を制御したが、電動膨張弁83の絞り量の制御は、記載した温度に限られず、他の箇所の温度或いは冷媒の圧力(特に、外気温度を把握するパラメータとして冷媒回路の高圧側の冷媒圧力)であっても差し支えない。更に、実施例では内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサに本発明を適用したが、圧縮要素が単一のロータリコンプレッサ、或いは、他の方式の圧縮機でも良い。即ち、本発明は、上記各実施例のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の様々な変更を行っても本発明は有効である。
本発明の参考例の冷凍サイクル装置を構成する、第1及び第2の回転圧縮要素を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサの縦断側面図である(参考例1)。 同図1の冷凍サイクル装置を構成するロータリコンプレッサの第2の回転圧縮要素の、シリンダの圧縮工程の概念図である。 同図1の冷凍サイクル装置を構成するロータリコンプレッサにおける返油を説明するためのオイルセパレータの概略断面図である。 本発明の参考例の冷凍サイクル装置を構成する、冷媒回路の概略図である。 本発明の参考例の冷凍サイクル装置の制御を行う制御回路の概略ブロック図である。 電動膨張弁の絞り量と外気温度との対比表である。 本発明の冷凍サイクル装置を構成する、冷媒回路の概略図である(実施例1)。 本発明の冷凍サイクル装置の制御を行う制御回路の、概略ブロック図である。 もう一つの返油回路の概略図である(参考例1、実施例2)。 外気温度と使用するキャピラリチューブの本数との対比表である。
1 冷凍サイクル装置
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
18 圧縮機構部
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
36 中間仕切板
80 オイルセパレータ
82 オイル戻し管
83 電動膨張弁
84 ガスクーラ
85 ガスクーラ温度センサ
86 膨張弁
87 前温度センサ
88 後温度センサ
89 冷却器
90 外気温度センサ
102 電磁弁
104 キャピラリチューブ
150 制御装置

Claims (3)

  1. 圧縮機の冷媒吐出配管に接続されたオイルセパレータを備え、二酸化炭素を冷媒として用い、前記オイルセパレータにて分離されたオイルを、返油回路を経て前記圧縮機に戻して成る冷凍サイクル装置において、
    前記返油回路に設けられ、絞り量を制御可能とされた減圧機構と、該減圧機構における絞り量を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、前記減圧機構に流入する流体の温度T1と、当該減圧機構から流出する流体の温度T2との差に基づき、前記減圧機構における絞り量を制御することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御装置は、前記温度T1とT2の差が大きい場合は前記減圧機構における絞り開度を小さくし、小さい場合には絞り開度を大きくする方向で制御することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御装置は、少なくとも冷媒が一部前記返油回路から前記圧縮機に戻るように前記減圧機構を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
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