JP5016951B2 - 光スイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、導波路型の光スイッチ及びその製造方法に関する。特に本発明は、従来と比較して応答速度が速い光スイッチ及びその製造方法に関する。
光通信ネットワークにおいて、光の経路を切り替える光スイッチが必須である。このような光スイッチの一例として、導波路型の光スイッチがある(例えば特許文献1参照)。導波路型の光スイッチは、低損失、高速切替、及び小型化が可能といった特徴を有している。
特開平閉8−54652号公報
波長分割多重(WDM)ネットワークにおいて、複数の波長それぞれの光の経路を一括して切り替える光スイッチが必須である。本発明の目的は、複数の波長それぞれの光の経路を一括して切り替えることも可能である、新たな構造の導波路型の光スイッチ及びその製造方法を提供することを目的とする
上記課題を解決するため、本発明に係る光スイッチは、入力光を、第1の分岐光、及び該第1の分岐光に対して位相が第1の方向に0.5πずれた第2の分岐光に分岐する第1の方向性結合器と、
前記第1の方向性結合器に接続され、前記第1の分岐光を伝達する第1の導波路と、
前記第1の方向性結合器に接続され、前記第2の分岐光を伝達し、かつ前記第1の導波路との長さの差を前記入力光の位相に換算した場合に該位相が2πの整数倍である第2の導波路と、
前記第1の導波路の一部である第1領域上に形成された強誘電性液晶層と、
前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する複数の電極であって、前記第1の導波路の延伸方向に沿って配置された前記複数の電極と、
前記第2の導波路の一部であり、前記第1領域との長さの差を前記入力光の位相に換算した場合に該位相が2πの整数倍である第2領域を被覆するクラッド層と、
第1及び第2の出力端子を有しており、前記第1の導波路及び前記第2の導波路から前記第1及び第2の分岐光が入力され、前記第1の分岐光を第3の分岐光及び該第3の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第4の分岐光に分岐するとともに、前記第2の分岐光を第5の分岐光及び該第5の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第6の分岐光に分岐し、かつ前記第3の分岐光と前記第の分岐光を合成して前記第1の出力端子から出力するとともに、前記第4の分岐光前記第の分岐光を合成して前記第2の出力端子から出力する第2の方向性結合器と、
を具備し、
前記強誘電液晶層の屈折率は該強誘電液晶層の配向方向により変化し、
前記第1領域の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
前記第1の分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
前記クラッド層の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の下限値以上上限値以下であり、
前記第1領域の屈折率の下限値から上限値の間のいずれかの値と前記第2領域の屈折率との差と、前記第1領域の光路長との積を、前記入力光の位相に換算した場合、該位相がπの奇数倍である。
本発明に係る他の光スイッチは、複数の波長を有する入力光を、第1の分岐光、及び該第1の分岐光に対して位相が第1の方向に0.5πずれた第2の分岐光に分岐する第1の方向性結合器と、
前記第1の方向性結合器に接続され、前記第1の分岐光を伝達する第1の導波路と、
前記第1の方向性結合器に接続され、前記第2の分岐光を伝達する第2の導波路と、
前記第1の導波路の一部である第1領域上に形成された強誘電性液晶層と、
前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する電極と、
前記電極が前記強誘電性液晶層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
前記第2の導波路の一部である第2領域を被覆するクラッド層と、
第1及び第2の出力端子を有しており、前記第1の導波路及び前記第2の導波路から前記第1及び第2の分岐光が入力され、前記第1の分岐光を第3の分岐光及び該第3の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第4の分岐光に分岐するとともに、前記第2の分岐光を第5の分岐光及び該第5の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第6の分岐光に分岐し、かつ前記第3の分岐光と前記第6の分岐光を合成して前記第1の出力端子から出力するとともに、前記第4の分岐光と前記第5の分岐光を合成して前記第2の出力端子から出力する第2の方向性結合器と、
を具備し、
前記第1の導波路と前記第2の導波路の長さの差を前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
前記第1領域と前記第2領域の長さの差を前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
前記強誘電性液晶層の屈折率は該強誘電性液晶層の配向方向により変化し、
前記第1領域の屈折率は、前記強誘電性液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
前記第1の分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
前記電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第1の電圧が印加されている場合の前記強誘電性液晶層の屈折率は、前記クラッド層の屈折率に一致し、
前記電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第2の電圧が印加されている場合の前記第1領域の屈折率と前記第2領域の屈折率との差と、前記第1領域の光路長との積を、前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれがπの奇数倍である。
本発明に係る光スイッチの製造方法は、下地膜上に光を透過する透光膜を形成する工程と、
前記透光膜を選択的に除去することにより、前記下地膜上に位置する第1の導波路及び第2の導波路を形成する工程と、
前記第2の導波路の一部であり、第2領域を被覆するクラッド層を形成する工程と、
前記第1の導波路の一部である第1領域上に強誘電性液晶層を形成する工程と、
前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する複数の電極であって、前記第1の導波路の延伸方向に沿って配置された前記複数の電極を形成する工程と、
を具備し、
前記第1及び第2の導波路を形成する工程において、前記第1の導波路のうち、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前及び後それぞれで前記第2の導波路に近接させることにより、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前に位置する第1の方向性結合器及び後に位置する第2の方向性結合器を形成し、
前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第1の導波路の長さと、前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第2の導波路の長さとの差を前記第1の方向性結合器に入力される入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍であり、
前記第1領域と前記第2領域の長さの差を前記入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍であり、
前記強誘電液晶層の屈折率は該強誘電液晶層の配向方向により変化し、
前記第1領域の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
前記第1の方向性結合器によって前記第1の導波路に分岐された分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
前記クラッド層の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の下限値以上上限値以下であり、
前記第1領域の光路長と、前記第1領域の屈折率の下限値から上限値の間のいずれかの値と前記第2領域の屈折率との差との積を前記入力光の位相に換算した場合に該位相がπの奇数倍となるように前記第1領域の光路長を定める。

本発明によれば、新たな構造の導波路型の光スイッチ及びその製造方法を提供できる。また、複数の波長それぞれの光の経路を一括して切り替えることも可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る光スイッチの構成を説明する為の概略図である。この光スイッチにおいて、第1の方向性結合器10が有する2つの出力ポートと、第2の方向性結合器40が有する2つの入力ポートが、第1の導波路20及び第2の導波路30を用いて接続されている。第1の導波路20及び第2の導波路30は、長さが互いに略同一である。第1の方向性結合器10の入力ポート1,2は光スイッチの入力ポートとして機能し、第2の方向性結合器40の出力ポート3,4は光スイッチの出力ポートとして機能する。なお、第1の導波路20及び第2の導波路30は、例えば不純物が導入されていて導電性を有する半導体膜によって形成されている。
第1の導波路20の一部である第1領域上には強誘電性液晶22が配置されている。強誘電性液晶22は、強誘電性液晶22上に設けられた上部電極24と第1の導波路20の間に印加される電圧によって、配向方向が制御される。強誘電性液晶22の配向方向を制御する電圧は、電圧制御部50によって制御されている。
入力ポート1には、例えば波長λの光aと、波長λの光bが入力される。第1の方向性結合器10を通過する際に、光a,bは第1の導波路20及び第2の導波路30にそれぞれ分岐する。分岐した光の強度は略同じであるが、これらの間には位相差π/2が生じる。
第1の導波路20と第2の導波路30の長さは互いに同じである為、第1の導波路20を通過する光a,bと第2の導波路30を通過する光a、bの間の位相差は変化しない。
また、強誘電性液晶22の配向方向が変化すると、詳細を後述するように、強誘電性液晶22の屈折率が変化し、この屈折率の変化に起因して、第1の導波路20のうち、強誘電性液晶22の下方に位置する第1領域の屈折率が変化する。このため、強誘電性液晶22の配向方向が変化すると、第1の導波路20から出力される光の位相が変化する。この位相の変化量は、後述するように強誘電液晶22の配向量を変えることによって制御することができる。
また、第2の導波路20の一部である第2領域はクラッド層32で被覆されている。クラッド層32を構成する物質は、屈折率が、強誘電性液晶22の屈折率の下限値(すなわち後述する常光屈折率n)以上上限値(すなわち後述する異常光屈折率n)以下である。この物質は、例えばAl(屈折率=1.65)であるが、強誘電性液晶22の異常光屈折率n超の屈折率を有する物質(例えばTiO(屈折率=〜2.4)、HfO(屈折率=1.98)又はTa(屈折率=2.1))と、強誘電性液晶22の常光屈折率n未満の屈折率を有する物質(例えばSiO(屈折率=1.48)又はSrF(屈折率=1.44))を混合した物質であっても良い。後者の場合、混合比を変更することにより、クラッド層32の屈折率に自由度を持たせることができる。
第2領域の長さは第1領域の長さと略同じである。第1領域の長さ(すなわち光路長)は、該長さと、第1領域の屈折率の下限値から上限値までの間のいずれかの値と第2領域の屈折率との差の積を入力光の位相に換算した場合、該位相がπの奇数倍となるようにする。入力光が複数の波長を有する場合(例えば光a,bを有する場合)、上記した光路長は、上記した積を複数の波長それぞれの位相に換算した場合、該位相それぞれがπの奇数倍となるようにする。
第1の導波路20を通過した光a,b、及び第2の導波路30を通過した光a,bは、第2の方向性結合器40でそれぞれ出力ポート3,4に略同じ強度に分岐される。分岐後の光が出力ポート3,4で合成されることにより、出力ポート3,4から出力される光が定まる。
出力ポート3,4のいずれから光a,bが出力されるかは、上記した光の位相差の合計によって定まる。光の位相差の合計は、強誘電性液晶22の配向方向によって変化する。このため、詳細を後述するように、強誘電性液晶22の配向方向を制御することにより、出力ポート3,4のいずれから光a,bが出力されるかを制御することができる。例えば、強誘電性液晶22の屈折率をクラッド層32の屈折率に一致させた場合、入力光は出力ポート4から出力する。また強誘電性液晶22の屈折率をクラッド層32の屈折率とは異ならせることにより、第1領域の屈折率と第2領域の屈折率との差の積を光a,bそれぞれの位相に換算した場合に該2つの位相がともにπの奇数倍となるようにした場合、光a,bは出力ポート3から出力される。この理由は後述する。
図2のグラフは、上面が強誘電性液晶で被覆された導波路を透過している光のうちTE基本モードの強度分布を示すシミュレーション結果を示している。本シミュレーションにおいて、導波路はSi(厚さは0.5μm)で形成されており、下地膜はSiO(厚さは∞)で形成されている。強誘電性液晶は、等価屈折率が1.615、厚さが∞として扱われている。本グラフから、導波路から強誘電性液晶に光の一部が染み出ていることが分かる。強誘電性液晶の配向方向が変化すると、強誘電性液晶の等価屈折率(誘電率)が変化する。この等価屈折率の変化は、導波路から強誘電性液晶に染み出た光の伝搬に影響を与える。この結果、導波路の等価屈折率が変化する。
従って、電圧制御部50が上部電極24と第1の導波路20の間の電圧を制御することにより、強誘電性液晶22の配向方向を変化させ、強誘電性液晶22の下方に位置する第1の導波路20の等価屈折率を変化させることができる。
図3のグラフは、上面が強誘電性液晶で被覆された導波路の等価屈折率の変化Δnが導波路の厚さによってどのように変化するかシミュレーションした結果を示している。このシミュレーションでは、導波路がSiで形成されており、下地膜がSiOで形成されており、かつ光の波長λ=1550nmとしている。本図に示すように、導波路の厚さが薄いほどΔnが大きくなる。
図4のグラフは、上面が強誘電性液晶で被覆された導波路において、位相差πを得るために必要な導波路長が、導波路の厚さによってどのように変化するかを計算したグラフである。本グラフは、図3のグラフに示した結果を前提としている。本グラフに示すように、導波路の厚さが薄くなるにつれて、位相差πを得るために必要な導波路長が短くなる。
図5(A)は、強誘電性液晶の屈折率と光の伝播方向すなわち導波路の延伸方向(Z)の関係を示す図である(図5(B)参照)。本図に示すように、1軸光学結晶である液晶を屈折率楕円体で表現した場合、光の伝播方向に対する液晶の屈折率nLCは、下記(1)式で表現できる。
Figure 0005016951
ただし、θ=導波路の延伸方向に対する強誘電性液晶分子の配向角度、n=強誘電性液晶の異常光屈折率、n=強誘電性液晶の常光屈折率である。
(1)式に示すように、強誘電性液晶分子の配向角度θをかえることにより、光の伝播方向に対する液晶の屈折率nLCを、n以上n以下の範囲の任意の値(具体的にはクラッド層32の屈折率と一致する値、及び図1において説明した光の位相差がπの奇数倍になるような値それぞれ)に調節することが可能である。
図6は、図5(A)に示したnLCと強誘電性液晶分子の配向角度θの関係を計算した結果を示すグラフである。本グラフにおいて、n=1.69、n=1.55とした。この場合、Al(屈折率=1.65)をクラッド層32の材料として用いることができ、配向角度θを34.5にすることで、強誘電性液晶層22の屈折率をクラッド層32の屈折率に一致させることができる。
図7の各図は、強誘電性液晶22に印加される電圧によって出力ポート3,4から出力される光が切り替わる理由を説明する為の図である。図7において、強誘電性液晶22の配向方向は第1の方向と第2の方向のいずれかを取る。強誘電性液晶22の配向方向が第1の方向である場合、強誘電性液晶層22の屈折率は、クラッド層32の屈折率に一致する。強誘電性液晶22の配向方向が第2の方向である場合、第1の導波路20の第1領域の屈折率と第2の導波路30の第2領域の屈折率との差と、第2領域の光路長の積を光a,bそれぞれの位相に換算した場合、該2つの位相がともにπの奇数倍となる。このような状態は、上記したように、強誘電性液晶22の材料、クラッド層32の材料、第1領域及び第2領域の長さ、及び第1の導波路20及び第2の導波路30の厚さを調節することにより実現できる。
図7(A)は、強誘電性液晶22が第1の方向に配向している場合を示している。第1の方向性結合器10を通過すると、光a,bは第1の導波路20及び第2の導波路30に同じ強度に分岐されるが、第2の導波路30に分岐された光a,bは、それぞれ第1の導波路20に分岐された光に対してπ/2ほど位相が遅れる。
その後、光a,bは強誘電性液晶22,32の下方を通り、第2の方向性結合器40に入力される。第1の導波路20を伝送した光aと第2の導波路30を伝送した光aの間には更なる位相差は生じず、また、第1の導波路20を伝送した光bと第2の導波路30を伝送した光bの間には更なる位相差は生じない。
そして、第2の方向性結合器40では、第1の導波路20によって伝送された光a,bが略同じ強度で出力ポート3,4に分岐され、かつ第2の導波路30によって伝送された光a,bが略同じ強度で出力ポート3,4に分岐される。第1の導波路20から出力ポート4に分岐される光a,bは、第1の導波路20から出力ポート3に分岐される光a,bに対してさらにπ/2ほど位相が遅れ、かつ第2の導波路30から出力ポート3に分岐される光a,bは、第2の導波路30から出力ポート4に分岐される光a,bに対してさらに位相がπ/2ほど位相が遅れる。
この結果、第1の導波路20を経由して出力ポート3に伝達された光a、bと、第2の導波路30を経由して出力ポート3に伝達された光a、bとの間には位相差πが生じる。このため、出力ポート3からは光a、bのいずれも出力されない。
これに対し、第1の導波路20を経由して出力ポート4に伝達された光a,bと、第2の導波路30を経由して出力ポート4に伝達された光a,bとの間には位相差は生じない。このため、出力ポート4からは光a,bの双方が出力される。
図7(B)は、強誘電性液晶22が第2の方向に配向している場合を示している。図7(A)の場合と同様に、第1の方向性結合器10によって光a,bは、略同じ強度で第1の導波路20と第2の導波路30に分岐される。そして、第2の導波路30に分岐された光a,bは、それぞれ第1の導波路20に分岐された光に対してπ/2ほど位相が遅れる。
そして、光a,bは強誘電性液晶22,32の下方を通る。この際に、第1の導波路20に分岐された光a,bは、さらにπの奇数倍ほど位相が遅れる。
そして、図7(A)の場合と同様に、第2の方向性結合器40では、第1の導波路20によって伝送された光a,b、及び2の導波路30によって伝送された光a,bが略同じ強度で出力ポート3,4に分岐される。第1の導波路20から出力ポート4に分岐される光a,bは、第1の導波路20から出力ポート3に分岐される光a,bに対してさらにπ/2ほど位相が遅れ、かつ第2の導波路30から出力ポート3に分岐される光a,bは、第2の導波路30から出力ポート4に分岐される光a,bに対して位相がさらにπ/2ほど位相が遅れる。
この結果、第1の導波路20を経由して出力ポート3に伝達された光a,bと、第2の導波路30を経由して出力ポート3に伝達された光a,bとの間には位相差は生じない。このため、出力ポート3からは光a,bの双方が出力される。
また、第1の導波路20を経由して出力ポート4に伝達された光a,bと、第2の導波路30を経由して出力ポート4に伝達された光a,bとの間には位相差πが生じる。このため、出力ポート4からは光a,bのいずれも出力されない。
以上、本発明の第1の実施形態によれば、強誘電性液晶22の配向方向を制御することにより、入力光の出力ポートを切り替えることができる。入力光が波長多重の場合は、複数の波長の出力ポートを一括して切り替えることができる。強誘電性液晶22の応答時間はネマティック液晶よりも一桁以上速い100μ秒程度である。従って、光スイッチの応答速度は従来と比較して速くなる。
また、強誘電性液晶は双安定性(自己保持性)を有しており、印加電圧を切った後にも配向方向が保持される。従って、本実施形態に係る光スイッチの消費電力は低い。
また、強誘電性液晶22の等価屈折率変化は大きいため、第1の導波路20の第1領域(強誘電性液晶22の下方に位置する領域)の長さを短くしても、光スイッチの動作に必要な位相変化を得ることができる。従って、光スイッチを小型化することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る光スイッチの構成を説明するための概略図である。本図に示す光スイッチは、強誘電性液晶22上の電極24が複数に分割され、これら複数の電極が第1の導波路20の延伸方向に沿って直列に配置されている点を除いて、第1の実施形態と同様である。尚、電圧制御部50は、複数の電極24を互いに独立して制御することができる。
本実施形態によっても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1の導波路20を通る光と第2の導波路30を通る光の位相差を細かく調節することができる。
図9及び図10は、本発明の第3の実施形態に係る光スイッチの製造方法を説明する為の図である。各図において(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−A´断面図である。
まず、図9に示すように基板100上に酸化シリコン膜102を形成し、さらに酸化シリコン膜102上に半導体膜104をCVD法により形成する。基板100は、例えばシリコン基板である。半導体膜104は、例えば単結晶シリコン膜であるが、ポリシリコン膜、アモルファスシリコン膜、GaAs系の半導体膜、又はGaInAsP系の半導体膜であっても良い。その後、半導体膜104に不純物を導入し、導電性を持たせる。不純物は、n型の不純物及びp型の不純物のいずれであってもよい。
次いで、半導体膜104上にクロム膜200を真空蒸着法により形成し、さらにクロム膜200上にフォトレジスト膜210を塗布する。次いで、フォトレジスト膜210を露光及び現像する。これにより、フォトレジスト膜210には開口パターンが形成される。
次いで、フォトレジスト膜210をマスクとしてクロム膜200をエッチングし、クロム膜200に開口パターンを形成する。次いで、クロム膜200をマスクとして半導体膜104をドライエッチングする。これにより、半導体膜104は選択的に除去され、導波路110,120が形成される。導波路110,120は、2箇所で近接しているが、他の部分では離間している。
導波路110,120のうち相互に近接している部分は、それぞれ方向性結合器132,134として機能するが、これら方向性結合器132,134は第1又は第2の実施形態における方向性結合器10,40に相当する。また、導波路110,120の一方の端部110a,120aは第1又は第2の実施形態における入力ポート1,2に相当し、他方の端部110b,120bは第1又は第2の実施形態における出力ポート3,4に相当する。また、導波路110,120のうち方向性結合器132,134の相互間に位置する部分は、第1又は第2の実施形態における第1の導波路20及び第2の導波路30に相当し、互いの長さは略同じである。
なお、半導体膜104は、下部電極として使用されるため、このドライエッチング工程において全面に薄く残される。
その後、図10に示すようにクロム膜200を除去する。次いで、導波路110,120上及び半導体膜104上にクラッド層124を(スパッタリング法により)形成する。クラッド層124の構成は、第1の実施形態におけるクラッド層32の構成と同様である。次いでクラッド層124上に、開口パターンを有するマスク膜(図示せず)を形成し、このマスク膜をマスクとしてクラッド層124をエッチングする。これによりクラッド層124は、第2の導波路120上の一部分(第1又は第2の実施形態における第2領域に相当する部分)を除いて除去される。その後、マスク膜を除去する。次いで、クラッド層124上及び第1の導波路110上を含む全面上に酸化シリコン膜142を形成し、レジストパターンを用いたドライエッチングにより、導波路110上から酸化シリコン膜142を除去する。
次いで、基板100の上方に、上部電極152及び配向膜146がこの順に積層された対向基板160を配置する。上部電極152は、第1の実施形態における上部電極24に相当し、導波路110の一部の上方に位置する。尚上部電極152は全面に形成されていても良い。
このとき、配向膜146が導波路110,120と向き合うようにする。なお、基板100と対向基板160の間隔は、スペーサー144aによって維持されているが、この間隔は0.2μm以上2.0μm以下であるのが好ましい。また、上部電極152は、例えばITO膜である。
次いで、基板100と対向基板160の空間に強誘電性液晶144を注入する。強誘電性液晶144は、第1の実施形態における強誘電性液晶22に相当する。このようにして光スイッチが形成される。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、導波路110,120を、レジストパターンを用いたエッチングにより形成しているため、光スイッチの小型化及び高集積化を容易に行える。また、複数の光スイッチの相互間を接続する導波路の曲率を小さくすることができるため、高集積化に有利となる。
また、半導体膜104をエッチングすることにより導波路110,120を形成しているため、導波路110,120を形成する工程を、トランジスタ等の半導体素子を形成する工程の一部に含ませることができる。またこの場合、同一の基板100上に光スイッチと半導体素子を形成することができるため、モノリシックな集積化が可能になる。
また、半導体膜104及び導波路110を下部電極として使用しており、かつ導波路110は直接強誘電性液晶144に接している。従って、導波路110と強誘電性液晶144の間に配向膜を配置する場合と比較して、導波路110の等価屈折率変化が大きくなり、光スイッチを高性能にすることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば第1の実施形態において、第1及び第2の方向性結合器10,40の代わりに多モード干渉結合器を用いても良い。また、基板100はシリコン基板以外の半導体基板であってもよく、またガラス等他の材質で形成された基板であってもよい。
また、第1の導波路20と第2の導波路30の長さは異なっていても良い。ただし、これら2つの導波路の長さの差を前記入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍である必要がある。入力光が複数の波長を有する場合、第1の導波路20と第2の導波路30の長さの差を複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、これら複数の位相は、それぞれ2πの整数倍である必要がある。
また、第1の導波路20の第1領域と、第2の導波路30の第2領域の長さも異なっていても良い。この場合においても、これら2つの領域の長さの差を前記入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍である必要がある。入力光が複数の波長を有する場合、第1領域と第2領域の長さの差を複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、これら複数の位相は、それぞれ2πの整数倍である必要がある。
第1の実施形態に係る光スイッチの構成を説明する為の概略図。 導波路を透過している光のうちTE基本モードの強度分布を示すシミュレーション結果を示すグラフ。 導波路の等価屈折率の変化Δnが導波路の厚さによってどのように変化するかシミュレーションした結果を示すグラフ。 位相差πを得るために必要な導波路長が、導波路の厚さによってどのように変化するかを計算したグラフ。 (A)は強誘電性液晶の屈折率と光の伝播方向すなわち導波路の延伸方向(Z)の関係を示す図、(B)は強誘電性液晶の配向方向と光の伝播方向の位置関係を説明するための図。 図5(A)に示したnLCと強誘電性液晶分子の配向角度θの関係を計算した結果を示すグラフ。 強誘電性液晶22,32に印加される電圧によって出力ポート3,4から出力される光が切り替わる理由を説明する為の図。 第2の実施形態に係る光スイッチの構成を説明するための概略図。 第3の実施形態に係る光スイッチの製造方法を説明する為の図。 図9の次の工程を説明する為の図。
符号の説明
1,2…入力ポート、3,4…出力ポート、10,20,110,120…導波路、10,40,132,134…方向性結合器

Claims (4)

  1. 入力光を、第1の分岐光、及び該第1の分岐光に対して位相が第1の方向に0.5πずれた第2の分岐光に分岐する第1の方向性結合器と、
    前記第1の方向性結合器に接続され、前記第1の分岐光を伝達する第1の導波路と、
    前記第1の方向性結合器に接続され、前記第2の分岐光を伝達し、かつ前記第1の導波路との長さの差を前記入力光の位相に換算した場合に該位相が2πの整数倍である第2の導波路と、
    前記第1の導波路の一部である第1領域上に形成された強誘電性液晶層と、
    前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する複数の電極であって、前記第1の導波路の延伸方向に沿って配置された前記複数の電極と、
    前記第2の導波路の一部であり、前記第1領域との長さの差を前記入力光の位相に換算した場合に該位相が2πの整数倍である第2領域を被覆するクラッド層と、
    第1及び第2の出力端子を有しており、前記第1の導波路及び前記第2の導波路から前記第1及び第2の分岐光が入力され、前記第1の分岐光を第3の分岐光及び該第3の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第4の分岐光に分岐するとともに、前記第2の分岐光を第5の分岐光及び該第5の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第6の分岐光に分岐し、かつ前記第3の分岐光と前記第の分岐光を合成して前記第1の出力端子から出力するとともに、前記第4の分岐光前記第の分岐光を合成して前記第2の出力端子から出力する第2の方向性結合器と、
    を具備し、
    前記強誘電液晶層の屈折率は該強誘電液晶層の配向方向により変化し、
    前記第1領域の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記第1の分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記クラッド層の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の下限値以上上限値以下であり、
    前記第1領域の屈折率の下限値から上限値の間のいずれかの値と前記第2領域の屈折率との差と、前記第1領域の光路長との積を、前記入力光の位相に換算した場合、該位相がπの奇数倍である光スイッチ。
  2. 複数の波長を有する入力光を、第1の分岐光、及び該第1の分岐光に対して位相が第1の方向に0.5πずれた第2の分岐光に分岐する第1の方向性結合器と、
    前記第1の方向性結合器に接続され、前記第1の分岐光を伝達する第1の導波路と、
    前記第1の方向性結合器に接続され、前記第2の分岐光を伝達する第2の導波路と、
    前記第1の導波路の一部である第1領域上に形成された強誘電性液晶層と、
    前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する電極と、
    前記電極が前記強誘電性液晶層に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
    前記第2の導波路の一部である第2領域を被覆するクラッド層と、
    第1及び第2の出力端子を有しており、前記第1の導波路及び前記第2の導波路から前記第1及び第2の分岐光が入力され、前記第1の分岐光を第3の分岐光及び該第3の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第4の分岐光に分岐するとともに、前記第2の分岐光を第5の分岐光及び該第5の分岐光に対して位相が前記第1の方向に0.5πずれた第6の分岐光に分岐し、かつ前記第3の分岐光と前記第6の分岐光を合成して前記第1の出力端子から出力するとともに、前記第4の分岐光と前記第5の分岐光を合成して前記第2の出力端子から出力する第2の方向性結合器と、
    を具備し、
    前記第1の導波路と前記第2の導波路の長さの差を前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
    前記第1領域と前記第2領域の長さの差を前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
    前記強誘電性液晶層の屈折率は該強誘電性液晶層の配向方向により変化し、
    前記第1領域の屈折率は、前記強誘電性液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記第1の分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第1の電圧が印加されている場合の前記強誘電性液晶層の屈折率は、前記クラッド層の屈折率に一致し、
    前記電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第2の電圧が印加されている場合の前記第1領域の屈折率と前記第2領域の屈折率との差と、前記第1領域の光路長との積を、前記入力光の複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれがπの奇数倍である光スイッチ。
  3. 下地膜上に光を透過する透光膜を形成する工程と、
    前記透光膜を選択的に除去することにより、前記下地膜上に位置する第1の導波路及び第2の導波路を形成する工程と、
    前記第2の導波路の一部であり、第2領域を被覆するクラッド層を形成する工程と、
    前記第1の導波路の一部である第1領域上に強誘電性液晶層を形成する工程と、
    前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する複数の電極であって、前記第1の導波路の延伸方向に沿って配置された前記複数の電極を形成する工程と、
    を具備し、
    前記第1及び第2の導波路を形成する工程において、前記第1の導波路のうち、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前及び後それぞれで前記第2の導波路に近接させることにより、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前に位置する第1の方向性結合器及び後に位置する第2の方向性結合器を形成し、
    前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第1の導波路の長さと、前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第2の導波路の長さとの差を前記第1の方向性結合器に入力される入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍であり、
    前記第1領域と前記第2領域の長さの差を前記入力光の位相に換算した場合、該位相が2πの整数倍であり、
    前記強誘電液晶層の屈折率は該強誘電液晶層の配向方向により変化し、
    前記第1領域の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記第1の方向性結合器によって前記第1の導波路に分岐された分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記クラッド層の屈折率は、前記強誘電液晶層の屈折率の下限値以上上限値以下であり、
    前記第1領域の光路長と、前記第1領域の屈折率の下限値から上限値の間のいずれかの値と前記第2領域の屈折率との差との積を前記入力光の位相に換算した場合に該位相がπの奇数倍となるように前記第1領域の光路長を定める光スイッチの製造方法。
  4. 下地膜上に光を透過する透光膜を形成する工程と、
    前記透光膜を選択的に除去することにより、前記下地膜上に位置する第1の導波路及び第2の導波路を形成する工程と、
    前記第2の導波路の一部であり、第2領域を被覆するクラッド層を形成する工程と、
    前記第1の導波路の一部である第1領域上に強誘電性液晶層を形成する工程と、
    前記強誘電性液晶層に電圧を印加して、該強誘電性液晶層の配向方向を制御する電極を形成する工程と、
    を具備し、
    前記第1及び第2の導波路を形成する工程において、前記第1の導波路のうち、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前及び後それぞれで前記第2の導波路に近接させることにより、前記強誘電性液晶層が形成された部分の前に位置する第1の方向性結合器及び後に位置する第2の方向性結合器を形成し、
    前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第1の導波路の長さと、前記第1及び第2の方向性結合器の間に位置する前記第2の導波路の長さとの差を、前記第1の方向性結合器に入力される入力光に含まれる複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
    前記第1領域と前記第2領域の長さの差を前記入力光に含まれる複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれが2πの整数倍であり、
    前記強誘電性液晶層の屈折率は該強誘電性液晶層の配向方向により変化し、
    前記第1領域の屈折率は、前記強誘電性液晶層の屈折率の変化に起因して変化し、
    前記第1の方向性結合器によって前記第1の導波路に分岐された分岐光の位相は、前記第1領域の屈折率の変化に起因して変化し、
    電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第1の電圧が印加されている場合の前記強誘電性液晶層の屈折率は、前記クラッド層の屈折率に一致し、
    前記電圧制御部の制御によって前記強誘電性液晶層に第2の電圧が印加されている場合の前記第1領域の屈折率と前記第2領域の屈折率との差と、前記第1領域の光路長との積を、前記入力光に含まれる複数の波長それぞれにおける位相に換算した場合、該位相それぞれがπの奇数倍となるように、前記第1の電圧、前記第2の電圧、及び前記第1領域の光路長を定める光スイッチの製造方法。
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