JP5016713B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
図1を用いて実施例1に係る無線通信装置100を説明する。無線通信装置100は、例えば、入出力部101と、記憶部103と、通信処理部110と、検索部120と、電波強度取得部130と、接続判定部140と、機器間認証部150とを備える。以下、図2を用いて、処理概要を説明する。なお、無線通信の方式としては、例えば、Bluetooth等が考えられる。
図3は、実施例1における無線通信装置100のハードウェア構成を例示したブロック図である。図3に例示するように、この例の無線通信装置100は、CPU(Central Processing Unit)11、入力部12、出力部13、補助記憶装置14、ROM(Read Only Memory)15、RAM(Random Access Memory)16及びバス17を有している。
実施例1では、無線通信装置100として携帯電話を用いる場合について、説明する(図4参照)。無線通信装置100は、近距離無線通信処理部171を含むハードウェア170を備える。また、無線通信装置100には、近距離無線通信制御部181と制御部183と設定管理部185を含むミドルウェア180と、非ネイディブアプリ191とネイティブアプリ193(近距離無線通信アプリ193a、通話アプリ193b、音楽アプリ193c等からなる)を含むアプリケーション190を実装される。なお、ネイティブアプリとは、実行する携帯電話のCPU、ソフトウェアプラットフォーム、API向けに特化したアプリケーションであり、非ネイティブアプリケーションとは、実行する携帯電話上に展開される仮想計算機上で実行されるアプリケーションである。非ネイティブアプリケーションとして、例えば、iアプリ(登録商標)等のJava(登録商標)アプリケーションが挙げられる。
検索部120は、通信処理部110を介して、接続要求信号Inqを出力する(s121)。接続要求信号Inqの届く範囲内に他機器が存在する場合には、他機器は接続応答信号Resを出力する。検索部120は、通信処理部110を介して、接続応答信号Resを受け取り(s122)、接続応答信号Resを出力した他端末を特定する情報を含む制御信号c1を電波強度取得部130に送信する。また、このとき、検索部120は、通信処理部110を介して、他機器に対して接続取消信号canを出力し、接続応答信号Resを出力した他機器との接続処理を一旦、中止する。
電波強度取得部130は、制御信号c1を受け取ると、通信処理部110を介して、受け取った接続応答信号Resに対応する他機器の電波sigを取得し、その電波sigから電波強度(例えば、RSSI値(Received Signal Strength Indication))を取得する(s130)。電波強度取得部130は、例えば、RSSI回路(Received Signal Strength Indicator)により構成される。電波強度取得部130は、取得した電波強度を接続判定部140に送信する。また、記憶部103に電波強度を送信し、記憶する構成としてもよい。電波強度取得部130は、周期的に(例えば1秒間に10回)電波強度を取得する。
接続判定部140は、電波強度が増加し、その後、電波強度が閾値T以上であって、かつ、所定の時間以上、一定であるか否かを判定する(s140)。
電波強度判定部141は、電波強度取得部130において取得した電波強度が閾値T以上か否かを判定する(s141)。電波強度が閾値T以上の場合(例えば、図6の点B、B’、B”、C、C’の場合)には、制御信号d1を接近判定部143に送信する。一方、電波強度が閾値T未満の場合(例えば、図6の点A、A’、A”の場合)には、制御信号c3を検索部120に送信する。なお、閾値Tは、自機器と他機器の大きさや、使用方法に応じて適宜設定することができ、例えば、自機器と他機器との距離が20cmのときに得られる電波強度を閾値Tとして予め設定する。
接近判定部143は、閾値T以上の電波強度であると判断した時点において、その電波強度が増加傾向にあるか否かを判定する(s143)。接近判定部143は、制御信号d1を受信すると、記憶部103または蓄積部145に問い合わせて、過去の電波強度を取得し、現時点の電波強度が増加傾向にあるか否かを判定する。現時点の電波強度が増加傾向にある場合(例えば、図6の点A→Bや点B→Cと推移している場合)には、制御信号d2を保持判定部147に送信する。一方、増加傾向にない場合(例えば、図6の点A→A’や点B→B’や点C→C’や点B→A”や点C→B”と推移している場合)には、制御信号c3を検索部120に送信する。
蓄積部145は、少なくとも所定の時間分の他機器の電波強度を蓄積する(s145)。例えば、電波強度が増加傾向にある場合に、接近判定部における判定後に得られる他機器の電波強度を、少なくとも所定の時間分蓄積する。なお、蓄積部145は、記憶部103の一部であってもよい。また、所定の時間分とは、後述する保持判定部147で、電波強度が一定であるか否かを判定するために必要な時間分であり、自機器と他機器の使用方法に応じて適宜設定することができ、例えば、2秒間分の電波強度(例えば20個)を蓄積するように設定する。
保持判定部147は、電波強度が増加傾向にある場合に、接近判定部143における判定後に蓄積した所定の時間分の電波強度が一定であるか否かを判定する(s147)。例えば、保持判定部147は、制御信号d2を受信すると、制御信号d2を取得した時点から所定の時間分の電波強度が蓄積部145に蓄積されるのを待って、蓄積部145に問い合わせて、所定の時間分の電波強度を取得し、蓄積した電波強度が一定である場合(例えば、図6の点A→A’や点B→B’や点C→C’と推移している場合)には、制御信号c2を機器間認証部150に送信する。
電波強度が増加し、その後、電波強度が閾値T以上であって、かつ、所定の時間以上、一定である場合に、機器間認証部150は、その電波強度に対応する他機器との機器間認証を行う(s150)。例えば、機器間認証部150は、通信処理部110を介して、接続要求信号Inqを出力し、他機器から通信処理部110を介して接続応答信号Resを受け取る。複数の接続応答信号Resを受け取った場合には、保持判定部140で判定した電波強度を出力している他機器を選択する。選択した他機器に対しリンクキーL−keyを要求する信号を出力し、他機器から通信処理部110を介してリンクキーL−keyを受信し、記憶部103に記憶する。自機器100と他機器は同じリンクキーを共有することになり、機器間認証された状態となる。これにより、自機器と対象機器は無線通信を行うことができる。
図4の近距離無線通信アプリ193aを起動し、検索部110において接続要求信号Inqを出力してから(または接続応答信号Resを受け取ってから)、接続取消信号canを出力するまでの時間を設定することができる。また、接続要求信号Resの出力の大きさや、保持判定部147において自機器がかざされていると判断するための所定の時間の長さ等を設定することができる。また電波強度判定部141で用いる閾値Tの大きさを設定することもできる。つまり、電波強度判定部141は、自機器100と他機器との距離が一定の距離未満か否かを判断することができ、その一定の距離をどのくらいにするかを設定することができる。
このような構成とすることで、ユーザが接続する意思のない他機器の誤検出を防ぐことができる。ユーザは煩雑な操作なしで自機器と対象機器とを接続させることができる。つまり、自機器と対象機器とを近づけ、かざすだけで機器間認証を行い、無線通信を行うことができる。さらに、自機器と対象機器とを近づけ、かざすという動作を検出することで、ユーザの接続の意思を反映した機器間認証を実施でき、ユーザが接続する意思のない他機器を間違って検出することを防ぐことができる。
なお、実施例1において、図2等は他機器が1台の場合の処理フローについて説明しているが、他機器が複数台であっても同様の処理を行うことによって、対応することができる。検索部120は、通信処理部110を介して、接続要求信号Inqを出力し、複数台の他機器から接続応答信号Resを受け取った場合、接続応答信号Resを出力した各他端末を特定する情報を含む制御信号c1を電波強度取得部130に送信する。電波強度取得部130は、制御信号c1を用いて、接続応答信号Resに対応する各他機器の電波強度を取得し、接続判定部は、各電波強度に対して、判定処理を行う。
図1及び図2を用いて実施例2に係る無線通信装置200を説明する。無線通信装置100と異なる部分についてのみ説明する。無線通信装置200は、例えば、入出力部101と、記憶部103と、通信処理部110と、検索部220と、電波強度取得部130と、接続判定部140と、機器間認証部250とを備える。検索部220と機器間認証部250の処理内容が異なる。
検索部220は、接続要求信号を送り出し、接続応答信号を受け取る。受け取った接続応答信号が1つの場合(s223、図2中、破線で示す)、検索部220は、制御信号c4を機器間認証部250へ送信する(図1中、破線で示す)。一方、受け取った接続応答信号が複数の場合には(s223)、制御信号c1を電波強度取得部130に出力し、実施例1と同様の処理を行う。
機器間認証部250は、検索部220から制御信号c4を受け取った場合、接続応答信号を出力した他機器との機器間認証を行う(s250)。なお、機器間認証部250は、接続判定部140から制御信号c3を受け取った場合には、実施例1と同様の処理を行う。
このような構成とすることで、実施例1と同様に煩雑な操作なしで自機器と対象機器とを接続させ、かつ、ユーザが接続する意思のない他機器の誤検出を防ぐことができるという効果を奏する。さらに、自機器の周辺に対象機器以外の他機器が存在しない場合には、直ちに対象機器との機器間認証を行うことで、機器間認証に係る時間を削減し、処理量を減らすことができる。
110 通信処理部
120、220 検索部
130 電波強度取得部
140 接続判定部
141 電波強度判定部
143 接近判定部
145 蓄積部
147 保持判定部
150、250 機器間認証部
Claims (4)
- 接続要求信号を送り出し、接続応答信号を受け取る検索部と、
受け取った接続応答信号に対応する他機器の電波強度を取得する電波強度取得部と、
前記電波強度が増加し、その後、前記電波強度が閾値以上であって、かつ、所定の時間以上、一定であるか否かを判定する接続判定部と、
前記電波強度が増加し、その後、前記電波強度が閾値以上であって、かつ、所定の時間以上、一定である場合には、他機器との機器間認証を行う機器間認証部と、
を備える無線通信装置。 - 請求項1記載の無線通信装置であって、
前記接続判定部は、
前記電波強度取得部において取得した電波強度が前記閾値以上か否かを判定する電波強度判定部と、
閾値以上の電波強度であると判断した時点において、その電波強度が増加傾向にあるか否かを判定する接近判定部と、
少なくとも所定の時間分の前記他機器の電波強度を蓄積する蓄積部と、
前記電波強度が増加傾向にある場合に、前記接近判定部における判定後に蓄積した所定の時間分の電波強度が一定であるか否かを判定する保持判定部と、を備える、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1または請求項2記載の無線通信装置であって、
前記検索部は、接続要求信号を送り出し、接続応答信号を受け取り、受け取った接続応答信号が1つか否かを判定し、
前記機器間認証部は、受け取った前記接続応答信号が1つの場合、または、前記電波強度が増加し、その後、前記電波強度が閾値以上であって、かつ、所定の時間以上、一定である場合、他機器との機器間認証を行う、
ことを特徴とする無線通信装置。 - 接続要求信号を送り出し、接続応答信号を受け取る検索ステップと、
受け取った接続応答信号に対応する他機器の電波強度を取得する電波強度取得ステップと、
前記電波強度が増加し、その後、前記電波強度が閾値以上であって、かつ、所定の時間以上、一定であるか否かを判定する接続判定ステップと、
前記電波強度が増加し、その後、前記電波強度が閾値以上であって、かつ、所定の時間以上、一定である場合には、他機器との機器間認証を行う機器間認証ステップと、
を備える無線通信方法。
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