JP5016613B2 - シール・システムを具えた往復運動形ピストン・エンジン - Google Patents

シール・システムを具えた往復運動形ピストン・エンジン Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも2つの振動または往復運動するピストン(Schwenkkolben、oscillating pistons)を含む振動または往復動ピストン・エンジン(機関に関する。その少なくとも2つのピストンは、1つの球状ハウジング(室、容器)の中心に設けられた回転軸を中心としてその球状ハウジング内で共に(一緒に)回転する。各ピストンは、互いに反対向きの(両側に、鏡面対称位置の)ピストン・アームを有し、回転時にその回転軸に垂直な振動軸(Scwenkachse:旋回軸、往復動軸、往復旋回中心軸)を中心として互いに反対方向に(両方向に)往復振動(往復旋回)する。ここで、少なくとも2つのピストンに案内(ガイド)部材が設けられており、その案内部材は、振動(往復動)を制御するためにそのハウジングに形成された少なくとも1つの案内溝と係合する。
このような振動または往復動ピストン・エンジンは、外部または自己点火式のオットー(Otto)またはディーゼル4ストローク(4行程、4サイクル)方式による内燃機関(内燃エンジン:combustion engines)であり、そのエンジンの内部では、吸引、圧縮、爆発(膨張)、および排気の動作サイクルが2つの両端位置の間でのピストンの振動または往復運動によって形成される。
米国特許US3075506、国際公開WO03/067033、ドイツDE10361566、国際公開WO2005/098202で公知の振動または往復動ピストン・エンジンは、対向するピストン内側(内面)の間にある2つの作動チャンバと、同様に対向するピストン後側(背面)の間にある2つのプレチャンバまたは補助チャンバとを具える。これらのチャンバは、振動運動によって互いに反対方向に交互に開閉する。WO2005/098202では、これらの合計4つのチャンバは、球状ハウジングによってその外側(外面)が覆われており、またピストン・アーム間でそれらピストンの結合(連結)構体によってその前側(前面)が側壁の形で制限されている。内側領域において回転シャフトは、振動軸と同軸的に配列(位置合わせ)された実質的にシリンダ状(円筒状)底面を形成し、それによって4つのチャンバによって全面が閉じた空洞が形成される。ここで、流体すなわち空気、燃焼混合ガスまたは排気ガスを充填し(Beflutung:満たし、溢れさ、吸入し)または排気するために、その空洞は球状ハウジングの開孔を通して互いに連通しまたは外界と一時的に連通するのみである。
US3075506 WO03/067033 DE10361566 WO2005/098202
プレチャンバ(前置チャンバ、前置室)および作動チャンバ(作動室)内では、充填(吸入)期間中に負圧が生じ、作動チャンバ内が最高100バール(bar)に達する圧縮および膨張(爆発)期間中に過大な圧力が発生し、シール・エレメント(封止要素)が存在しなければ予備圧縮(プレ圧縮)、圧縮および膨張(爆発)期間中にパワー(エネルギ)を消費する圧縮損失(低下)が生じ、またそのチャンバ内に潤滑用流体を侵入させる。前述の特許明細書中にはシール・システムに関する情報は与えられていない。
従って、本発明の目的は、ンジン・パワー値、潤滑用流体の消耗値および排気ガスの排出値に関する現在および将来の要求に適合させることができるシール・システムを具えた振動ピストン・エンジを提供することである。
前記目的は、請求項1に記載の構成を有するシール・システムを具えた振動ピストン・エンジンによって実現することができる。
本発明によれば、プレチャンバ(前置チャンバ)および作動チャンバは完全にシール(封止)され、これによって、一方が他方に対して互いに(相対的に)、ハウジングに向く(向かって)および回転振動シャフトに向く(向かって)動き得る全てのチャンバ表面は、シール・リング(シール用リング)および/またはシール・ストリップ(シール用条片部材)の形のシール・エレメント(部材、要素)によってシールされ、内部(in)、周囲(around)および/または外部(off)が封止(シール)される。さらに、作動チャンバから潤滑用流体(潤滑液)を自由に(frei)排出し空にする(取出す)ように球状ハウジングの各開孔を維持する別のシール・エレメントを設けることもできる。
これらのシール・エレメントが中間部材として形成されており、これらの中間部材がピストンと、ハウジング、回転振動シャフトおよび選択的に(オプションとして)その他の機械(機関)の部品(パーツ)の間が直接接触するのを防止するような態様であれば、即ち、前記シール・エレメントが振動エンジンのピストンと残りの上述のパーツとの間の摺動(スライド、滑動)エレメントとして作用するものであれば、特に有効である。さらに、球状ハウジングに対して半径方向または斜めの方向の(傾斜した)少なくとも1つの溝内の少なくとも一方の側(面)にシール・エレメントが保持されており、例えばシール状態でスプリングの張力によって拡張または収縮することができれば、さらなる効果が得られる
本発明によれば、回転振動シャフトの振動シャフト側部(側面)の部品上に配置された振動ピストンと該振動シャフトの側部との間の隙間(ギャップ、間隙)は、いずれの場合も内側にスロットが形成された好ましくは金属製のO−リング(オーリング)によってシール(封止)される。この場合、O−リング部分(領域)における回転振動シャフトとピストンの双方は、遊び量の(Spielmass)平坦に形成された前記O−リングの直径に適合する殆ど半円状(半球状)の溝を持っている。ピストンの熱膨張期間中、弾性的に撓む圧縮可能なO−リングは、圧力損失(低下)を伴うことなく前記平坦な領域における前記熱膨張を補償することができる。
本発明によれば、作動チャンバおよびプレチャンバの前部側の封止(シールング)は、特別な断面形状を有する円形(環状)のピストン・リングによって形成される。ブリッジ形状(steg:橋、小径)形のシール・ストリップが作動チャンバの内面上に配置されており、また各プレチャンバの内面の面形状(Kontur:等高線、輪郭形状)に追従する湾曲したシール・ストリップが前記プレチャンバの内面上に配置される。4つのピストン内部(内面)の封止(シールング)は、それぞれ2つの作動チャンバまたはプレチャンバの内部シール・ストリップによって実現される。球状ハウジング内の作動チャンバを充填し空にするための開孔内に潤滑用流体が侵入するのを防止または減少させるために、開口の形状を調整し、それにピストンの周囲で湾曲しその周囲に配置されたシール・ストリップを適合させ、それによって、前記ピストンの回転および振動の期間中にこれらの開口を横方向にシールし、即ち潤滑用流体が案内溝に侵入するのを阻止するようにする。
発明を実施するための形態
以下、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は、ハウジング24を取除いて示した振動(往復動)ピストン・エンジン(機関)の分解斜視図を示している。振動(往復動)ピストン・エンジンは、回転軸45の軸を中心として回転する回転振動(回転旋回)シャフト(Umlauf-Schwenkwelle:回転振動軸、回転往復動軸)5、その振動シャフト側部(側面)10上の回転振動シャフト5上に配置され、振動軸(Schwenkenachse:往復回動軸、旋回中心軸)46を中心(旋回中心)として両方向に周期的に振動(往復回動、往復旋回、往復運動)することができる2つのピストン(Kolben)15を有する。これらのピストン15は、それぞれ、2つのピストン・アーム15.1または15.2と、これら2つのピストン・アーム15.1または15.2をそれぞれ連結(結合)するピストン壁領域(部分)7と、を有する。振動(旋回、往復動)ピストン・エンジンは、さらに、ピストン15上に配置された球状セグメント形状(部分球面状)のドーム状カバー9、円環形(環状)ピストン・リング14、その上に配置されたブリッジ(橋)形のシール・ストリップ26およびその上に配置された湾曲したシール・ストリップ33、波形のスプリング48、さらに作動チャンバ内部のシール・ストリップ1およびプレチャンバ(前置チャンバ)内部のシール・ストリップ2、内側にスロットが形成され振動軸46の周りに配置された金属製のO−リング(オーリング)12、およびドーム状カバー9のうちの1つの上の湾曲したシール・ストリップ60を含んでいる。
図2は、図1による振動(往復動)ピストン・エンジン100を振動軸(往復回動軸)の方向に沿う断面図の形で示した図である。振動ピストン・エンジン100は、ハウジング24を有し、円環形ピストン・リング14の細部、各ピストン15中(各ピストン壁領域7の部分)に形成された各ピストン・リング14を受入れる傾斜した溝19の細部、(拡大断面図Aに示すように)ピストン・リング14のうちの1つとその対応する溝19との間に形成されたスプリング空間(スペース)4の細部、(拡大断面図Bに示すように)金属製O−リング12の細部、回転振動シャフト5内で各ピストン壁領域7の部分におけるピストンの内側に形成された平坦な(abgeplattenten:ひしゃげた)溝50の細部、およびハウジング24の導入用開口(入口)40と排出用開口(出口)41の細部が示されている。
図3は、図1による振動(往復動)ピストン・エンジン100を回転軸の方向に沿う断面図の形で示した図である。(拡大断面図A、Bに示すように)そこに配置されたブリッジ状および湾曲するシール・ストリップ26および33の詳細、作動チャンバとプレチャンバの内部シール・ストリップ1および2と、(拡大断面図Cに示す)対応する保持用溝3およびスプリング空間または穴(ホール)4の詳細が示されている。
図4は、図1による振動(往復動)ピストン・エンジン100の一部を切り取って示した斜視図である。振動ピストン・エンジン100は、各ピストン15の周辺上の球状ハウジング24、振動軸46を中心とする両方向のピストン15の振動(往復運動)を制御するためにハウジング24内に設けられた対応する案内溝39に係合する案内エレメント(要素、部材)47、ピストン15と各ドーム状カバー9上の湾曲したシール・ストリップ60との間の作動チャンバ17とプレチャンバ30を含んでいる。
振動(往復動)ピストン・エンジン100は、特に(inter alia)、球状ハウジング24と、両端がそのハウジングの壁に取り付けられ、そのハウジング中心に配列された回転軸45を中心(回転中心)として回転する回転振動シャフト5と、その回転振動シャフト5(軸45)に取り付けられた2つの振動ピストン15とを有する。その振動ピストン15の各々は、回転軸45に関して直径方向に互いに反対側に(gegenueberliegende:両側に、反対向きに)回転振動シャフト5にピボット(旋廻心軸)固定(結合)されたピストン・アーム15.1および15.2を有し、各振動ピストンは、回転軸45に垂直な振動軸46を中心として振動(往復回動)することができるようになっている。その振動は、回転振動シャフト5が回転軸45(回転中心)を中心として回転している間に、両振動ピストン15が、その回転軸45を中心(回転中心)として一緒に回転し、さらに、回転時において、その振動軸46を中心として互いに反対方向に(両方向に)往復する振動(往復回動)を行う形態で行われる。回転軸45または振動軸46に対する両ピストンのそれぞれの(相対的)各位置を制御するために、少なくとも2つのピストン15にそれぞれの案内部材47が取り付けられており、それぞれの案内部材47は、そのハウジング24に形成された少なくとも1つの案内溝39であってその往復振動(往復回動)または往復運動を制御するよう意図された少なくとも1つの案内溝39に係合する。
図示の場合は、それぞれの案内部材47の各々はそれぞれが球状の回転体であり、その球状の回転体は、ピストン側面に取り付けられ、それぞれのピストン15の1つ(一方)の上に形成された保持用パン(保持用凹所、保持用平鍋)中に取り付けられたそれぞれがルーズな(lose:緩い、ゆったりとした、回転自由な、嵌め込まれていない)球状の回転体である。ここで、その保持用パンは、それぞれの回転体(ボディ)の形状に従って半球状に形成されている。回転体の形態のこのような案内部材の構成は、例えばWO 2005/098202に開示されている。
2つ(2組)の振動ピストンは、その振動軸46に対して(関して)交差するように(ueberkreuz:横方向に、十字状に)配列されている。
2つのピストン15のうちの(隣り合う)ピストン・アーム15.1、それぞれ1つのピストンの壁領域7、回転振動シャフト5の1つの表面領域6、およびハウジング24の内側(内面)20の間の中間スペース(空間、領域)は、振動ピストン・エンジン100の第1の作動(作用)チャンバ17を形成する。また、2つのピストン15のうちの(隣り合う)ピストン・アーム15.2、それぞれ1つのピストン壁領域7、回転振動シャフト5の1つの表面領域6、およびハウジング24の内側(内面)20間の(回転振動シャフト5に関して反対側の)中間スペース(空間)は、振動ピストン・エンジン100の第2の作動(作用)チャンバ17を形成する。
同様に、2つ(2組)のピストン15のうちの一方(一組)のピストンのピストン・アーム15.1、他(他の一組)のピストン15のピストン・アーム15.2、それぞれ1つのピストンの壁領域7、回転する振動シャフト5の1つの表面領域6、およびハウジング24の内側(内面)20の間の中間スペース(空間)は、振動ピストン・エンジン100の第1のプレチャンバ(Vorkammer:前置チャンバ、補助チャンバ)30を形成する。また、2つのピストン15のうちの一方のピストン・アーム15.2、他のピストン15のピストン・アーム15.1、それぞれ1つのピストン壁領域7、回転振動シャフト5の1つの表面領域6、およびハウジング24の内側(内面)20の間の(回転振動シャフト5に関して反対側の)中間スペース(空間)は、振動ピストン・エンジン100の第2のプレチャンバ(前置チャンバ)30を形成する。
それぞれの作動チャンバ17とそれぞれのプレチャンバ30の容量(体積)は、ピストン15の各瞬間の位置によって決まり、回転振動シャフト5の回転期間または回転軸45を中心とするピストン15の回転期間において最小値と最大値の間で周期的に変動(増減)する。
内燃機関として振動ピストン・エンジンを動作させるために、注入バルブ(弁)70を経て案内されハウジング24を通って(ピストン15の位置に応じて)選択に従って2つの作動チャンバ17のうちの一方に燃料を注入することができ、次いでそれぞれの作動チャンバ17において点火される。燃料の爆発(燃焼)によって、それぞれのピストン15を振動軸46を中心として互いに反対方向に(両方向に)振動または往復旋回運動させ、従って、各ピストン15の回転、または回転軸45を中心とする回転振動シャフト5の回転を生じさせる。
(図2乃至4に示すように)振動ピストン・エンジン100は自己点火式装置として動作する。代替構成として、振動ピストン・エンジン100は、この振動ピストン・エンジン100を外部点火式装置として動作させるために作動チャンバ17の1つに注入された燃料を点火させるスパーク(点火)プラグ(図示せず)を用いるように適合化することができる。
ハウジングの内壁20は少なくとも1つの導入用開口(入口)(吸気口)40と少なくとも1つの排出用開口(出口)(排気口)41を有し、これら開口によって、一方では、自己点火式の場合には空気を、外部点火式の場合には空気と燃料の混合物を、導入用開口40を通過して回転するチャンバ17に充填させ、他方では、爆発(燃焼)によって生じた排気ガスを、この作動チャンバ17が回転軸45を中心として約180°回転した後、排出用開口(出口)41より排出させる。導入用開口(入口)40または排出用開口(出口)41の長さは、振動ピストン・エンジン100の燃料交換の動作(操作)時間を決定する。即ち、充填または排気の開口時間または回転角が影響を受ける。導入用開口(入口)40または排出用開口(出口)41の各幅の構成は、回転軸45を中心とする回転期間、およびそれと同時に生じる振動軸46を中心とするピストン15の振動(往復回動)期間中に、ドーム状カバー9上に配置されたシール・ストリップ(Dichtleisten:封止端縁部材)60が、これらの開口40、41と案内溝39の間に永久的に(常に)位置しなければならず、開口40、41または溝39の領域内に侵入してはいけない、という条件(こと)で決定される。その結果、開口40、41は、ドーム状カバー9とハウジング24のハウジング内側(内面)20との間の案内溝39中の案内部材47の潤滑手段(Schmierung:給油装置、注油装置、潤滑装置)から到達し得る潤滑用流体(液体)(潤滑油)からシールされる。
本発明による振動ピストン・エンジン(往復運動形ピストン機関)のシール・システムの可能な実施形態を、図1乃至4を参照して以下説明する。
図1および図2に示すように、本発明によるシール・システムは、4つの作動チャンバの内部シール1と4つのプレチャンバの内部シール2とを含んでいてもよく、これらのシールは、それぞれスプリング空間4を通って(ueber:の上を通って)ぞれぞれの単一保持用溝3内に案内されており、また波形のスプリング48がスプリング空間4(図1には示されていない)内に配列されており、またこれらのシールは保持用溝3から外向きに押されていて、中心のシリンダ状(円筒状)作動チャンバのベース(基底部)領域6中で回転振動シャフト5およびピストン壁領域7をシールし、それによってスプリング空間4にはドーム状カバー9の下の空洞8から潤滑用流体(潤滑用液体)が供給される。振動シャフト側部(側面)10とピストン接触面(Aufsetzflaechen:接触側面)11の間には、好ましくは金属性且つ弾性(可撓性)で、場合によっては(オプションとして)内側にスロット(切れ目)が形成されたO−リング12が、平坦な(abgeplattete:平たくした、扁平にした、ひしゃげた)半円形の溝50内に挿入されており、隙間(ギャップ、間隙)13のシールを改善し且つ摩擦を減少させるためにその隙間13を通して回転振動シャフト5から潤滑用流体(潤滑液)を流出(溢れ)させることができる。
少なくとも1ヶ所で分割された円形(環状)の各ピストン・スプリング14は、ドーム状カバー9の実質的に平らな接触面16側において各振動ピストン15を包囲しており(取り巻いており)、作動チャンバ17の各側壁22の上に突出する球面状(部分的球面)、くさび形、屋根状の断面形状(プロファイル)18を含んでいる。振動ピストン構体中に挿入された単一のまたは図示のような2重の傾斜した溝19がスプリング空間4を囲んでおり、ここで円錐形に巻回された(konisch gewalzte)波形スプリング48(図示せず)、およびドーム状カバー9の下の各空洞28に対する結合部(接合部)23による加圧潤滑用流体の可能な供給(溢れ)によってハウジング内壁20に対する加圧された圧力を生じさせる。屋根状断面形状18の自由な(空いている)内面は、作動チャンバ17の動作によるその作動チャンバ17内の圧力上昇中、そのハウジング内壁20に対する圧力を自動的に増大させる。これによって各ピストン・リング14のシール効果は向上する(改善される)。
各ピストン壁領域(部分)7は好ましくは凹面状(弧状)に形成されている。このような前提条件(仮定)の下では、各ピストン・リング14の屋根状断面形状18は特に大きい体積を有する作動チャンバ17またはプレチャンバ30を形成することが可能になる。
傾斜した各溝19の傾斜位置は、封止端縁(シーリング・エッジ)28によって作動チャンバ17およびプレチャンバ30に対して溝領域を閉鎖する目的を達成し、また溝底29とピストン・リング14の端部の間にたとえ遊び(隙間)があってもその作動チャンバ17とプレチャンバ30の間を通過して流出(吹き抜け、漏出)が生じるのを防止する働きをする。
作動チャンバ17の内面25上に配置されたブリッジ(橋、小径、弧状)の形の各シール・ストリップ26(以下、“A−シール・ストリップ26”と称す)は、同様に、作動チャンバ内面25に沿って球状ハウジング24に対して半径方向に延びるピストン中に設けられた1〜2つの保持用溝27に向いており(内にあり)、該保持用溝27は、A−シール・ストリップ26と共同して、螺旋状の圧縮スプリング35または波形スプリング48を包囲する(囲む、収容する)スプリング空間4を取り囲んでいる(内側に形成している)。振動ピストン・エンジン(機関)100の動作期間における各ピストン15の回転の結果として生じる遠心力と共に伴って、各ピストン中のキャビティ(空洞)31から結合部23によって潤滑用流体(潤滑液)を供給することによって確実に加圧圧力が増大することができ、また作動チャンバ17からプレチャンバ30の方向へのA−シール・ストリップ26の流出(unterblasen:吹き出し、漏出、移動)を防止することができる。さらに、作動チャンバ内に突出するこのA−シール・ストリップ26の突出部61は、また、圧力上昇中のハウジングの内壁20に対する押圧力を増大させる効果がある。
各プレチャンバ内面32上に配置された各シール・ストリップ33(以下、“V−シール・ストリップ33”と称す)は、弧状(アーチ状)の各プレチャンバ内面32の面形状(Kontur、Contour、等高線、輪郭形状)に追従し(従い)、少なくとも1つの保持用溝34内に伸延しており、また各々は保持用溝34の下の穴(ホール)36(各々はスプリング空間を形成している)内に合計2〜6つの螺旋状の圧縮スプリング35によって、またはハウジング内壁20上に円錐状に巻かれたシャフト・スプリング48(図示せず)によって、中心でおよび両側に押し付けられている。同様に、これらのストリップは、プレチャンバ30の1つのプレチャンバ内に突出する突出部61を有し、それによって突出部61に対するチャンバ内圧力の影響によってV−シール・ストリップ33の押圧力を増大させる効果がある。
A−シール・ストリップ26およびV−シール・ストリップ33は、共に、各ピストン・リング14の下の両側に適合するように延びており、適合する面形状(輪郭形状)37または38でチャンバ側からの圧力に対抗するように、またはピストン・リングの傾斜した溝19から溢れた潤滑用流体(潤滑液)の流出に対抗するように、ピストン・リングの下側(底面)をシールする。同時に、ピストン15の往復運動(振動)期間において、これらのストリップは、ピストン・リング14による変位に対抗する位置に保持され、またシール・ストリップの両端のカバーは、各シール・ストリップ26、33が、案内用溝39、および/または球状ハウジング内壁20の導入用開口(入口)40および/または排出用開口(出口)41に進入する(入り込む)のを防止する。
シール・エレメントの特有の押圧力(押圧力特性)をより高めるために、これらのシール・エレメントにはその摺動(滑動)する封止(シール)側(面)に凹所42を設けて、部分的な表面43のみがハウジング内壁20に接触するようにすることができる(図3)。ハウジング内壁20上のシール・エレメントの接触面43を小さく選択すればするほど、所与の押圧力(押し付け圧力)に対するこれらのシール・エレメントに特有の押圧力(押し付け圧力)は大きくなり、またこれによって封止(シールング)不良(ロス、損失、低下)をより大幅に減少させることができる。従って、特に、空気、燃焼混合物、燃焼(爆発)ガスのようなガス状流体の圧力に対してより良好なシール(封止)を形成することができる。
図2および図3では、シール・エレメントの面(輪郭)形状をより識別しやすく示すために、振動ピストン・エンジン100の動作期間における、ハウジング内壁20上に摺動可能に載置されたシール・エレメントが、その内壁20に接触することなくかつ短い距離で示されている。
保持用溝から横方向に現われる、即ち割れ目による不良(ロス、損失)による潤滑用流体によるシール・エレメントの潤滑が充分でなければ、スプリング空間4からシール・エレメント中の調製孔(キャリブレーティング・ホール)44を通ってハウジング内壁20に対面する摺動側面(側部)、ピストン壁の側部側面7および/または回転振動シャフト5への直接潤滑手段を実現するために、そのスプリング空間4は潤滑用流体で満たされる。
各ドーム状カバー9上にはハウジング内壁20と対面する側(面)に2つのシール・ストリップ60が設けられている。シール・ストリップ60は、ハウジング内壁20に対して各ドーム状カバーをシール(封止)し、また導入用開口(入口)40および排出用開口(出口)41をシールして、潤滑用流体が過剰に侵入するのを防止する役割を果たす。
図1はハウジングを取除いて示した本発明の振動ピストン・エンジン100の分解斜視図である。 図2は図1による振動ピストン・エンジン100を振動軸の方向に沿う断面図の形で示した図である。 図3は図1による振動ピストン・エンジン100を回転軸の方向に沿う断面図の形で示した図である。 図4は、図1による振動ピストン・エンジン100の一部を切り取って示した斜視図である。

Claims (12)

  1. 振動ピストン・エンジン(100)であって、
    前記振動ピストン・エンジン(100)は、球状のハウジング(24)内に配置された少なくとも2つの振動ピストン(15)を含み、その各ピストンは、両側に2つのピストン・アーム(15.1、15.2)と、前記2つのピストン・アーム(15.1、15.2)と連結するピストン壁領域(7)とを有し、
    前記振動ピストン・エンジンは、前記ハウジングの中心に配置された回転軸(45)を中心として回転可能な回転振動シャフト(5)を含み、
    前記振動ピストン(15)は、前記振動ピストン(15)が前記回転軸(45)に垂直な振動軸(46)を中心として振動することができ、また前記回転軸(45)を中心とする回転振動シャフト(5)の回転中、共同して前記回転軸(45)を中心として回転し、回転時に、前記振動軸(46)を中心として互いに反対向きに往復して振動するように、前記回転振動シャフト(5)に結合されており、
    前記少なくとも2つの振動ピストンには案内部材(47)が設けられており、前記案内部材は前記振動の動きを制御するために前記ハウジング内に形成された少なくとも1つの案内溝(39)と係合し、
    前記2つの振動ピストン(15)のピストン・アーム(15.1、15.2)は、前記2つの振動ピストン(15)のピストン・アーム(15.1、15.2)、それぞれの前記振動ピストン(15)のピストン壁領域(7)、前記回転振動シャフト(5)の表面領域(6)、およびハウジング内壁(20)の間に4つの中間スペース(17、30)が形成される形態で、前記振動軸(46)に対して十字状に配置され、
    前記4つの中間スペースのうちの2つの中間スペースはそれぞれ作動チャンバ(17)を形成し、他の2つの中間スペースはそれぞれプレチャンバを形成し、前記ピストン・アームの各々(15.1、15.2)は前記作動チャンバ(17)うちの1つを前記プレチャンバ(30)のうちの1つから分離し、
    前記振動ピストン・エンジン(100)は、前記振動ピストン(15)の回転およ振動の運動中に互いに変位するエンジン部品の間の隙間領域を含み、
    前記振動ピストン(15)は、各々、前記隙間領域の少なくとも1つにそれぞれ隣接する作動チャンバ側およびプレチャンバ側に端縁部を有し、さらに前記エンジンの動作中に、前記ハウジング内壁(20)、前記回転振動シャフト(5)および前記ピストン壁領域(7)に対して相対的に動き、
    前記振動ピストン・エンジンは、前記案内部材(47)を潤滑用流体で潤滑する手段を含み、
    特徴として、
    前記振動ピストン・エンジン(100)は、前記隙間領域を閉じるシール・ストリップ(1、2、26、33)たはシール・リング(12、14)の形態のシール・エレメント(1、2、26、33、12、14)を具えるシール・システムと、前記シール・エレメントを前記潤滑用流体で潤滑する装置(23)とを含み、
    前記シール・エレメント(1、2、26、33、12、14)は、前記案内部材(47)、それぞれの案溝(39)、前記プレチャンバ(30)および作動チャンバ(17)に関して、前記シール・エレメント(1、2、26、33、12、14)が前記作動チャンバ(17)およびプレチャンバ(30)における圧力損失に対して前記隙間領域を封止するように閉じ、さらにそれぞれの潤滑用流体が前記プレチャンバ(30)および作動チャンバ(17)中に侵入するのを防止する形態で、前記振動ピストン(15)の端縁部または前記端縁部の近傍に配置され
    前記案内部材(47)の各々は前記2つの振動ピストン(15)のうちの一方の周辺に配置され、
    前記隙間領域のうちの1つは、前記2つの振動ピストン(15)の前記一方と前記ハウジング内壁(20)の間に形成され、前記作動チャンバ(17)のうちの1つと前記プレチャンバ(30)のうちの1つとの間に伸び、前記シール・ストリップのうちの少なくとも2つ(26、33)によって閉じられ、
    前記シール・ストリップの前記少なくとも2つのうちの一方(26)は、作動チャンバ内面(25)に配置され、前記シール・ストリップの前記少なくとも2つのうちの他方(33)は、プレチャンバ内面(32)に配置され、
    前記案内部材(47)のうちの1つおよび前記案内溝(39)の少なくとも一部は、前記シール・ストリップの前記少なくとも2つ(26、33)の間に配置されているものである
    振動ピストン・エンジン(100)。
  2. 前記ハウジング(24)の前記ハウジング内壁(20)中の前記作動チャンバ(17)を満たすための1つ以上の導入用開口(40)、および前記ハウジング(24)の前記ハウジング内壁(20)中の燃焼ガスを排出するための1つ以上の排出用開口(41)は、1つ以上の案内溝(39)とこれらの各開口(40、41)の間に、これらの開口内に進入することなく延びるシール・ストリップ(60)によって潤滑用流体の侵入を防止するよう封止されており、前記シール・ストリップは前記振動ピストンの後部の周辺に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  3. 一方では、前記シール・ストリップ(1、2、26、33)の形態のそれぞれの前記シール・エレメント少なくとも1つの保持用溝3、27、34)中に、前記シール・リング(12、14)の形態のそれぞれの前記シール・エレメントが傾斜した溝(19)中に固定して配置されており、他方では、これらの溝(3、19、27、34)の実質的に反対側のシール・エレメント(1、14、26、33、60)の側面は変位する機械部品(15、15.1、15.2、20)上の摺動するシール面として動くことができるものであることを特徴とする、請求項1または2に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  4. 前記振動軸(46)を中心として前記回転振動シャフト(5)の側面(10)において且つ前記側面(10)に隣接する前記振動ピストンの中の1つのピストン(15)のピストン接触面(11)上に、それぞれ1つの平坦な半円形溝(50)が形成されており、各前記半円形溝(50)に嵌合する好ましくは金属製で適宜内側にスロットが形成されたO−リング(12)が、前記側面(10)と前記ピストン接触面(11)の間のシール・エレメントとして使用され、
    前記O−リング(12)のスプリング部分と前記半円形溝(50)の平坦部分は、前記振動軸(46)の方向の前記振動ピストン(15)の熱膨張が弾性的に且つ封止状態で吸収されるように適合化されていることを特徴とする、請求項1に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  5. 前記振動ピストン(15)を円環状に取巻き、少なくとも1箇所で半径方向に分割されているピストン・リング(14)として実現されたシール・リングが、それぞれ1つのシール端縁(28)がそれぞれのピストン壁領域(7)上に形成される形態で単一または二重の傾斜した溝(19)によって前記それぞれのピストン壁領域(7)上に配置されており、これによって前記作動チャンバの中の1つの作動チャンバ(17)中の圧力によりガス状流体が各ピストン・リング(14)から流出し、およびこれによって前記ガス状流体が前記傾斜した溝(19)の1つを経て前記プレチャンバ(30)に流出するのを防止することを特徴とする、請求項1に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  6. 前記ピストン・リング(14)は、前記プレチャンバ(30)および作動チャンバ(17)内に突出する屋根状断面形状(18)と共に設計されるものであることを特徴とする、請求項5に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  7. 少なくとも1つのシール・ストリップ(26、33)が、それぞれ前記ハウジング内壁(20)に対面する側面で前記振動ピストンの中の少なくとも1つのピストン(15)上に配置され、前記シール・ストリップには前記作動チャンバ(17)の1つの作動チャンバ内に突出する少なくとも1つの突出部(61が設けられ、これによって前記それぞれのチャンバ(17の内部圧力によって前記ハウジング内壁(20)に圧力を加え、これによって前記ハウジングの側部を通る流出に対して自動的に封止する効果を与えるものであることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  8. シール・ストリップ(26)が作動チャンバ内面(25)上の前記ピストン・アーム(15.1、15.2)の少なくとも1つのピストン・アーム上に小さなブリッジ形状で配置され、およプレチャンバ内面(32)の形状に追随するシール・ストリップ(33)が前記プレチャンバ内面(32)上に配置され、
    前記それぞれのシール・ストリップ(26、33)はこれらの各端部において前記ピストン・リング(14)の屋根状断面形状(18)の内面に適合した面形状(37、38)を有し、
    前記面形状は、前記ピストン・リング(14)の下に延び、前記作動チャンバ(17)から前記プレチャンバ(30)への流出を防止し、または前記それぞれのチャンバ(17、30)内に潤滑用流体が侵入するのを防止し、さらに前記振動ピストンの振動中に前記それぞれのシール・ストリップ(26、33)が前記球状ハウジング内壁(20)における案内溝(39)およ導入開口(40)およ排出開口(41)に侵入するのを防止する前記それぞれのシール・ストリップ(26、33)に対するピストン・ホルダとして作用するものであることを特徴とする、
    請求項6に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  9. 前記それぞれのシール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)が少なくとも1つの保持用溝(3、19、27、34)内に配置されており、スプリング(48、35)、好ましくは波形スプリング(48)を受入れるように意図されたスプリング空間(4、36)が前記保持用溝と前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)の間に形成されており、
    前記スプリング空間(4、36)中に配置されていて、前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)上に作用するスプリング(48、35)のスプリング力は、前記ハウジング内壁(20)、前記ピストン壁領域(7)およ前記回転振動シャフト(5)に対して前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)の押圧力を与えるように作用するものであることを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  10. 前記それぞれの溝(3、19、27、34)とこれらのそれぞれの溝中に配置されたシール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)は、圧力が加わった状態で結合部(23)を通して潤滑用流体が導入される空間(4)を包囲しており、
    それによって前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)の押圧力と流出に対するシール効果の双方を増大させることができ、またガス損失により前記ハウジング内壁(20)、前記ピストン壁領域(7)およ前記回転振動シャフト(5)に対する潤滑を行うことができることを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれかに振動ピストン・エンジン(100)。
  11. 前記ハウジング内壁(20)、前記ピストン壁領域(7)およ前記回転振動シャフト(5)上の前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)の潤滑は、前記ハウジング内壁(20)、前記ピストン壁領域(7)およ前記回転振動シャフト(5)を、前記それぞれの空間(4)から1つ以上のシール・エレメント中の少なくとも1つの調製用孔(44)を通る潤滑用流体に直接さらすことによって改善され、前記空間(4)は前記潤滑用流体で満たされていることを特徴とする、
    請求項10に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
  12. 前記シール・エレメント(1、2、12、14、26、33、60)の少なくとも1つは、前記ハウジングの内壁(20)上、前記ピストン壁領域(7)上たは前記回転振動シャフト(5)上に配置され、また前記ハウジング内壁(20)上、前記ピストン壁領域(7)上たは前記回転振動シャフト(5)上の前記シール・エレメント(60)の接触面(43)を減少させる少なくとも1つの凹所(42)を有し、
    所与の圧力における前記シール・エレメントの特定の押圧力が増大し、それによってシール不良が減少するものであることを特徴とする、
    請求項1に記載の振動ピストン・エンジン(100)。
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