JP2001082157A - 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ - Google Patents

2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ

Info

Publication number
JP2001082157A
JP2001082157A JP2000033699A JP2000033699A JP2001082157A JP 2001082157 A JP2001082157 A JP 2001082157A JP 2000033699 A JP2000033699 A JP 2000033699A JP 2000033699 A JP2000033699 A JP 2000033699A JP 2001082157 A JP2001082157 A JP 2001082157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
pump
internal combustion
combustion engine
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000033699A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadatomo Kuribayashi
定友 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
K Seven Co Ltd
Original Assignee
K Seven Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by K Seven Co Ltd filed Critical K Seven Co Ltd
Priority to JP2000033699A priority Critical patent/JP2001082157A/ja
Priority to EP00105374A priority patent/EP1039113A3/en
Priority to AU22450/00A priority patent/AU2245000A/en
Publication of JP2001082157A publication Critical patent/JP2001082157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B33/00Engines characterised by provision of pumps for charging or scavenging
    • F02B33/02Engines with reciprocating-piston pumps; Engines with crankcase pumps
    • F02B33/06Engines with reciprocating-piston pumps; Engines with crankcase pumps with reciprocating-piston pumps other than simple crankcase pumps
    • F02B33/20Engines with reciprocating-piston pumps; Engines with crankcase pumps with reciprocating-piston pumps other than simple crankcase pumps with pumping-cylinder axis arranged at an angle to working-cylinder axis, e.g. at an angle of 90 degrees
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/18Other cylinders
    • F02F1/22Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/08Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
    • F02B23/10Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
    • F02B23/101Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector being placed on or close to the cylinder centre axis, e.g. with mixture formation using spray guided concepts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2サイクル内燃エンジンにおける掃気行程を
改善して、排ガスの浄化をはかり、出力及び燃費の向上
をはかる。 【解決手段】 シリンダ2内に配置したピストン4の往
復運動をクランク軸8の回転運動に変換する2サイクル
内燃エンジンのクランクケース14に、掃気ポンプ16
が取り付けられている。掃気ポンプ16は、ポンプシリ
ンダ16Bと、ポンプピストン16Cと、クランク軸8
に取り付けられたカム18aと、これと係合しポンプピ
ストン16Cに取り付けられたカムフォロワ16Da’
とを有する。ポンプシリンダ16Bの吐出口16Gとシ
リンダ2の吸気ポート22とが接続され、ピストン4に
より排気ポート24が塞がれ且つ吸気ポート22が完全
には塞がれない状態が存在するように吸気ポート22と
排気ポート24との位置が設定され、ノズル12からシ
リンダ2内に燃料が噴射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の技術分
野に属するものであり、特に、2サイクル内燃エンジン
及びこれに用いる掃気ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
構造が簡単で小型化に有利な2サイクル内燃エンジンは
オートバイその他の原動機として広く使用されている。
【0003】しかしながら、この2サイクル内燃エンジ
ンでは、爆発行程の後半から吸気行程の前半にかけて、
シリンダキャビティを吸気ポート及び排気ポートの双方
と連通させ、燃料・空気混合気を吸気して燃焼ガスをシ
リンダ外へと排気する掃気を行なうので、燃焼前の所謂
生ガスが排出され、排ガス中の炭化水素などの濃度の低
減が困難で、出力及び燃費の向上が困難であるという問
題点があった。
【0004】また、従来の2サイクル内燃エンジンの掃
気方式として、ピストンの運動を利用してクランクケー
ス内の気体をシリンダへと供給するものがあるが、この
場合、クランクケース内の潤滑油のミストがシリンダ内
へと吸入されるので、シリンダ内で燃焼する潤滑油の量
が多くなり、排ガス中の炭化水素その他の濃度を更に高
めることになる。
【0005】そこで、本発明の目的は、2サイクル内燃
エンジンにおける掃気行程を改善して、排ガスの浄化を
はかり、出力及び燃費の向上をはかることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するものとして、シリンダ内にてピストンを往
復移動可能に配置し、該ピストンの往復運動をクランク
軸の回転運動に変換する2サイクル内燃エンジンであっ
て、前記クランク軸を収容するクランクケースに掃気ポ
ンプが取り付けられており、該掃気ポンプは、ポンプシ
リンダと、該ポンプシリンダ内にて往復移動可能に配置
されたポンプピストンと、前記クランク軸の回転に基づ
き前記ポンプピストンの往復運動の少なくとも一部を生
じさせるように前記クランク軸と前記ポンプピストンと
の間で駆動力を伝達するポンプ駆動力伝達部材とを有し
ており、前記ポンプシリンダの吐出口と前記シリンダの
吸気ポートとが接続されていることを特徴とする2サイ
クル内燃エンジン、が提供される。
【0007】本発明の一態様においては、前記ポンプ駆
動力伝達部材は、前記クランク軸に取り付けられたカム
及び該カムと係合し前記ポンプピストンに取り付けられ
たカムフォロワを有するものである。
【0008】本発明の一態様においては、前記カムは前
記カムフォロワに対して前記ポンプピストンの往復移動
の双方向に駆動力を伝達するものである。本発明の一態
様においては、前記カムは円形状外周部を有する偏心カ
ムであり、前記カムの外周部に対して周方向に相対的に
スライド可能な内周部を有する環状部材が付されてお
り、該環状部材の外周部に形成された互いに平行な2つ
のスライド外面と前記カムフォロワに形成された互いに
平行なスライド内面とが前記クランク軸と直交する方向
に相対的にスライド可能に適合せしめられている。本発
明の一態様においては、前記環状部材は複数の部材を隣
接するものどうし互いに当接させることで形成されたも
のである。
【0009】本発明の一態様においては、前記掃気ポン
プは吸入口を介して前記ポンプシリンダへと外気を吸入
するものである。本発明の一態様においては、前記ピス
トンにより前記シリンダの排気ポートが塞がれ且つ前記
ピストンにより前記吸気ポートが完全には塞がれない状
態が存在するように、前記吸気ポートと排気ポートとの
位置が設定されている。本発明の一態様においては、前
記シリンダ内へと燃料を噴射する燃料噴射ノズルを備え
ている。
【0010】本発明の一態様においては、前記シリンダ
は、側面に吸気ポート及び/または排気ポートが形成さ
れており、内面には前記吸気ポート及び/または前記排
気ポートをそれぞれ囲む潤滑油溝が形成されている。
【0011】本発明の一態様においては、前記シリンダ
のヘッドには複数の排気ポートが形成されており、これ
ら排気ポートにはそれぞれ排気弁が付されており、該排
気弁を制御して前記複数の排気ポートの開閉を行うよう
にしてなる。本発明の一態様においては、前記排気弁の
制御は前記クランク軸の回転に基づき該クランク軸の回
転と同期してなされる。
【0012】また、本発明によれば、シリンダ内にてピ
ストンを往復移動可能に配置し該ピストンの往復運動を
クランク軸の回転運動に変換する2サイクル内燃エンジ
ンに使用される前記シリンダであって、側面に吸気ポー
ト及び/または排気ポートが形成されており、内面には
前記吸気ポート及び/または前記排気ポートをそれぞれ
囲む潤滑油溝が形成されていることを特徴とする2サイ
クル内燃エンジン用シリンダ、が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の具体的な実施の形態を説明する。
【0014】図1は本発明による2サイクル内燃エンジ
ンの第1の実施形態を示す模式的一部断面側面図であ
り、図2及び図3はそれぞれその模式的一部断面正面図
及び部分分解斜視図である。
【0015】図示されているように、上下方向を向いて
配置されたシリンダ2の円筒形状内周面と適合せる円筒
形状外周面を有するピストン4が、シリンダ2に対して
上下方向に往復移動可能なように配置されている。該ピ
ストン4はピストンピンにより連接棒6の上端部と回動
可能に接続されている。連接棒6の他端部はクランク軸
8のクランクピンに対して回動可能に接続されている。
シリンダ2の上部には点火プラグ10及び燃料噴射ノズ
ル12が接続されている。
【0016】本実施形態においては、クランクケース1
4に掃気ポンプ16が付設されている。この掃気ポンプ
16はクランク軸8に取り付けられたカム18a,18
bと係合しており、エンジン出力の一部を直接的に用い
て、クランク軸8の回転と同期して(即ち、エンジンの
動作と同期して)駆動される。即ち、掃気ポンプ16
は、クランクケース14に対して固定されるケーシング
16Aと、該ケーシング16Aと一体的に形成されたポ
ンプシリンダ16Bと、該ポンプシリンダ16B内で上
記クランク軸8と直交する方向に往復移動可能に配置さ
れたポンプピストン16Cと、該ポンプピストン16C
に固定されたカムフォロワ16Da’,16Db’とを
有している。
【0017】該カムフォロワ16Da’,16Db’
は、上記クランクケース14内へと延びており、カム1
8a,18bをそれぞれクランク軸8の半径方向に外方
から挟持した形態をなしている。該カムフォロワ16D
a’,16Db’のカム18a,18bを挟持する対向
内面は互いに平行であり、その方向はポンプピストン1
6Cの往復移動方向に対して45度の角度をなしてい
る。これにより、カム18a,18bの偏心量が小さく
ともポンプピストン16Cの移動ストロークをカム偏心
量の2×21/2 倍と大きくとることが可能である。以上
のようなカムフォロワ16Da’,16Db’を採用し
たことにより、クランク軸8の回転に伴いポンプピスト
ン16Cの双方向の移動が駆動される。
【0018】ポンプシリンダ16Bには、外気を吸入す
るための吸気弁付き吸入口16Fと、吸入した外気をシ
リンダ2へと吐出するための排気弁付き吐出口16Gと
が接続されている。吐出口16Gから吐出された空気
は、パイプ20を経て、シリンダ2の側面に形成された
吸気ポート22へと導かれる。尚、シリンダ2の側面に
は、吸気ポート22とほぼ対向し該吸気ポート22より
下の位置において、排気ポート24が形成されている。
【0019】図4は、カムフォロワの変形例を示す斜視
図である。この変形例では、ポンプピストン16Cに取
り付けられたカムフォロワ16Da”,16Db”は、
カム18a,18bを挟持する互いに平行な対向内面の
方向はポンプピストン16Cの往復移動方向に対して9
0度の角度をなしている。これにより、カム18a,1
8bからポンプピストン16Cへと効率よく駆動力を伝
達することができる。
【0020】以上の説明では、カム18a,18bとし
て、単純な円形状で、クランク軸8に対して偏心させて
取り付けたものが示されているが、本発明は、このよう
なカム形状に限定されるものでなく、クランク軸回転角
θに応じて所望のポンプピストン16Cの往復移動を得
るように、例えば周面カム以外のものを採用するなど、
適宜変形することが可能である。
【0021】更に、本発明では、カム18a,18bの
形状と共に、吸気ポート22と排気ポート24との位置
関係を所望に設定することで、所望スペックに応じた掃
気及び更には過給の形態が可能であり、このような種々
の設計変更が容易であることも、本発明の大きな特徴で
ある。
【0022】次に、以上のようなエンジンの動作とくに
掃気ポンプ16の動作を説明する。尚、以下の動作説明
は、図4に示されているカムフォロワ16Da”,16
Db”を使用した場合のものである。
【0023】図5〜図10は本実施形態の動作を説明す
るための模式的断面図であり、図11はそのタイミング
図である。図11は、図5〜10で示されているクラン
ク軸8の回転角θと、シリンダ2内のキャビティCCの
容積及びポンプシリンダ16B内のキャビティPCの容
積、シリンダ2の吸入ポート22及び吐出ポート24の
開閉状態、並びに点火プラグ10の点火時期、との関係
を示す。
【0024】図11に示されているように、クランク軸
8の回転角θが0°→90°→180°→270°→3
60°(=0°)と変化すると、シリンダ2内のキャビ
ティCCの容積は最小値(L1)→中間値(M1)→最
大値(H1)→中間値→最小値と変化し、ポンプシリン
ダ16B内のキャビティPCの容積は中間値(M2)→
最大値(H2)→中間値→最小値(L2)→中間値と変
化する。
【0025】シリンダキャビティCCの容積が最小値→
中間値→最大値と変化する過程ではピストン4がシリン
ダ2内で下降し、シリンダキャビティCCの容積が最大
値→中間値→最小値と変化する過程ではピストン4がシ
リンダ2内で上昇する。
【0026】ポンプキャビティPCの容積が最小値→中
間値→最大値と変化する過程では、カム18a,18b
とカムフォロワ16Da”,16Db”との係合関係に
基づき、ポンプピストン16Cがポンプシリンダ16B
内で駆動され、吸気口16Fを介してポンプキャビティ
PC内への吸気がなされる。また、ポンプキャビティP
Cの容積が最大値→中間値→最小値と変化する過程で
は、カム18a,18bとカムフォロワ16Da”,1
6Db”との係合関係に基づき、ポンプピストン16C
がポンプシリンダ16B内で駆動され、吐出口16Gを
介してポンプキャビティPCからパイプ20への空気吐
出がなされる。
【0027】また、シリンダキャビティCCと吸気ポー
ト22とは、クランク軸回転角θがθ1 (90°より少
し小さい値)〜θ4 (270°より少し大きい値)の範
囲で連通する。そして、シリンダキャビティCCと排気
ポート24とは、クランク軸回転角θがθ2 (90°よ
り少し大きい値)〜θ3 (270°より少し小さい値)
の範囲で連通する。また、点火プラグ10による点火
は、クランク軸回転角θがθ5 (360°より少し小さ
い値)の時になされる。
【0028】以上のような動作は、点火プラグ10によ
りシリンダ2内で圧縮された燃料・空気混合気へ点火す
ることで生ずる爆発のエネルギーに基づきなされる。
【0029】図5は、θ=θ5 の状態を示す。シリンダ
キャビティCC内の燃料・空気混合気への点火が、点火
プラグ10を用いてなされる。これにより、θ=360
°=0°以降において最大のピストン押圧力を発生させ
るよう効率向上を図っている。
【0030】図6はθ=θ1 の状態を示し、図7はθ=
θ2 の状態を示し、図8はθが約135°の状態を示
し、図9はθが約180°の状態を示し、図10はθ=
θ3 の状態を示す。
【0031】図5の状態から図6の状態までは、シリン
ダキャビティCCは吸気ポート22及び排気ポート24
のいずれとも連通しておらず、爆発行程が行われ、この
間にポンプキャビティPC内へと吸気がなされる。
【0032】図6の状態から図7の状態までは、シリン
ダキャビティCCは吸気ポート22と連通しているが排
気ポート24とは連通していない。
【0033】図7の状態から図9の状態までは、シリン
ダキャビティCCは吸気ポート22及び排気ポート24
の双方と連通しており、この間において、ポンプキャビ
ティPCから吸気ポート22を経てシリンダキャビティ
CC内へと空気が供給され、燃焼ガスが排気ポート24
を経て排出され、掃気が行われる。
【0034】図9の状態から図10の状態までは、依然
としてシリンダキャビティCCは吸気ポート22及び排
気ポート24の双方と連通しており、この間において、
ポンプキャビティPCから吸気ポート22を経てシリン
ダキャビティCC内へと空気が供給され、シリンダキャ
ビティCC内への吸気が行われる。
【0035】図10の状態から吸気ポート22が閉じら
れるまでは、シリンダキャビティCCは排気ポート24
とは連通せず、この間にポンプキャビティPCから吸気
ポート22を経てシリンダキャビティCC内へと更に空
気が圧縮供給され、シリンダキャビティCC内への過給
が行われ、同時に、燃料噴射ノズル12からシリンダキ
ャビティCC内へ燃料が噴射され、燃料・空気混合気が
形成される。
【0036】それ以後、図5に示される状態へと戻るま
での間、シリンダキャビティCCは吸気ポート22及び
排気ポート24の双方と連通せず、シリンダキャビティ
CC内の燃料・空気混合気の圧縮が行われ、ポンプキャ
ビティPC内への吸気が行われる。
【0037】掃気ポンプ16の吐出量は、例えばポンプ
シリンダ16Bがエンジンシリンダ2に対して2倍のボ
アと1/3のストロークとを有する場合には、シリンダ
2の排気量の約1.3倍とすることができ、掃気ポンプ
16の吐出量を更に大きくすることも可能であり、上記
の掃気、吸気及び過給を行うことが十分に可能である。
特に、本発明では、掃気ポンプ16の所要の吐出量を得
るに際し、ポンプシリンダ16Bのボアを大きくするこ
とでストロークを小さくするのが好ましい。こうするこ
とにより、エンジンにおける掃気ポンプ16の部分的突
出を最小限にすることができる。また、燃料は、排気ポ
ート24が閉じられた状態でシリンダキャビティCC内
へと噴射されるので、燃焼されない燃料が排気ポート2
4から排気されることはない。
【0038】以上の様に、本実施形態においては、エン
ジンの動作と連動して掃気ポンプが駆動され、エンジン
の吸気ポートと排気ポートとのシリンダ方向に沿った位
置関係を適宜設定することで、掃気、吸気及び過給を実
現することができる。これにより、燃焼されない生ガス
が排気されることがなく、燃焼効率も向上し、環境汚染
の低減と低燃費との達成が可能な小型の2サイクル内燃
エンジンが提供される。
【0039】本実施形態においては、クランクケース1
4内の潤滑油のミストがシリンダ2内へと吸入されるこ
とは殆どないので、シリンダ2内での潤滑油の燃焼を最
小限にすることができ、排ガス中の炭化水素その他の濃
度を低下させることができる。
【0040】また、従来のクランクケース内の気体をシ
リンダへと供給する掃気方式の場合には、エンジン出力
の効率低下を防止するために、ピストンによりシリンダ
の排気ポートが塞がれ且つピストンにより吸気ポートが
完全には塞がれない状態を形成しないようにしていた。
これに対して、本発明では、図11に示されているよう
に、シリンダキャビティCCの容積変化とポンプキャビ
ティPCの容積変化との位相差を所望に設定することが
できるので、ピストン4によりシリンダ2の排気ポート
24が塞がれ且つピストン4により吸気ポート22が完
全には塞がれない状態が存在するように、吸気ポート2
2と排気ポート24との位置を設定することができ、上
記実施形態のような動作が可能になる。
【0041】尚、本実施形態ではクランクケース14に
1つの掃気ポンプ16が付設されているが、クランクケ
ース14の両側に掃気ポンプを付設し、2つの掃気ポン
プを同時に作動させて、シリンダ内2の掃気を行うこと
も可能である。即ち、図1に示されている掃気ポンプ1
6とクランクケース14を挟んで対向する位置に同様な
追加の掃気ポンプを付設し、この追加の掃気ポンプが掃
気ポンプ16と同期して吸入及び吐出するようにクラン
ク軸8にカム18a,18bと同様なカムを所定の位相
で取りつければよい。追加の掃気ポンプの吐出口から吐
出された空気は、掃気ポンプ16の吐出口から吐出され
た空気とパイプ20において合流せしめられ、シリンダ
2の側面に形成された吸気ポート22へと導かれる。
【0042】また、以上の実施形態では、点火プラグ1
0を用いてシリンダキャビティCC内の燃料・空気混合
気への点火を行っているが、本発明は点火プラグ10を
用いないディーゼルエンジンも同様に適用できる。
【0043】図12は、上記図1に示されるカムと図4
に示されるカムフォロワとの係合の変形例を示す部分斜
視図(a)及びその分解斜視図(b)である。この変形
例では、円形状外周部を有する偏心カム18aの円形状
外周面に対して周方向に相対的にスライド可能(すなわ
ち相対回転可能)な内周部を有する例えば金属製のタイ
ヤ(環状部材)17が適合されている。該タイヤ17の
外周部には互いに平行に延びる1対のスライド面17’
が形成されており、該スライド面17’がカムフォロワ
16Da”の互いに平行に延びる1対のスライド面19
に対してスライド可能に適合している。クランク軸8及
びこれに取り付けられたカム18aが回転すると、該カ
ム18aはタイヤ17に対して面接触で回転し、タイヤ
17はスライド外面17’をカムフォロワ16Da”の
スライド内面19に対しスライドさせつつ往復移動す
る。図12では、一方のカム18aとカムフォロワ16
Da”との係合を示したが、他方のカム18bとカムフ
ォロワ16Db”との係合も同様である。このようなカ
ムとカムフォロワとの係合関係によれば、カム18aと
タイヤ17との接触及びタイヤ17とカムフォロワ16
Da”との接触はいずれも面接触であるので、動作時の
面圧を低減することができ、これら部材の摩耗を少なく
して長寿命化をはかることが可能である。
【0044】図13は、以上のような2サイクル内燃エ
ンジンのシリンダの一実施形態を示す一部切欠斜視図で
ある。本実施形態のシリンダは、上記図1〜11に関し
説明した内燃エンジンのシリンダ2として利用すること
ができ、吸気ポート22及び排気ポート24を有する。
【0045】シリンダ2の内面には、吸気ポート22の
各開口を囲むように閉じた六角形状パターンを持つ潤滑
油溝30が形成されている。該潤滑油溝30は、更に、
シリンダ2内でのピストンの往復移動方向(即ち、シリ
ンダ中心軸方向)である上下方向に延びた延在溝部31
を有する。同様に、排気ポート24の各開口を囲むよう
に閉じた六角形状パターンを持つ潤滑油溝32が形成さ
れており、該潤滑油溝32は更に上下方向に延びた延在
溝部33を有する。
【0046】これら潤滑油溝30,32を設けたことの
意義は、次のとおりである。即ち、2サイクル内燃エン
ジンではピストン1往復ごとにシリンダ2内で爆発工程
が行われるため、4サイクル内燃エンジンに比べてシリ
ンダ2とピストンとの間への潤滑油供給を一層良好に行
うことが要求される。しかるに、上記実施形態で説明し
たようなシリンダ内面に吸気ポート22や排気ポート2
4を有するエンジンでは、シリンダ2内でのピストン移
動にともない、吸気ポート22や排気ポート24の開口
から潤滑油が漏出しやすい。潤滑油漏出が甚だしくなる
と、シリンダ内へと供給すべき潤滑油量が多くなり、潤
滑油供給が所望量に追いつかなくなるおそれがある。ま
た、排気ポート24から漏出する潤滑油は、大気汚染の
原因となることがあり、その漏出量をできるだけ少なく
することが望ましい。
【0047】そこで、本発明実施形態では、シリンダ2
の内面に吸気ポート22や排気ポート24の開口を囲む
ように潤滑油溝30,32を形成することで、ピストン
移動に伴いピストンリングにより掻き取られ吸気ポート
22や排気ポート24の上方または下方から吸気ポート
22や排気ポート24の方へと押しやられる潤滑油を潤
滑油溝30,32内に回収することができ、これにより
吸気ポート22や排気ポート24からの潤滑油の漏出量
を大幅に低減することができる。
【0048】図14は、本発明による2サイクル内燃エ
ンジンの第2の実施形態を示す模式的断面図である。図
14において、上記図1〜13におけると同様の機能を
有する部分には同一の符号が付されている。
【0049】上記の第1の実施形態は、吸気ポート及び
排気ポートがいずれもシリンダ側面に設けられている横
断掃気式のものであったが、本実施形態は、シリンダヘ
ッドに排気ポートが形成されており、該排気ポートに排
気弁が付されている頭上排気弁方式のものである。
【0050】本実施形態では、シリンダヘッド2Hに2
つの排気ポート24A,24Bが設けられており、これ
らの排気ポート24A,24Bにはそれぞれ排気弁25
A,25Bが設けられている。排気(掃気)工程では、
この排気弁25A,25Bの双方が同時に開かれて排気
がなされる。この排気弁25A,25Bの開閉の制御は
排気弁制御部によりなされる。排気弁制御部としては、
クランク軸8から所要の歯車列やベルトなどの回転力伝
達手段を経て回転力が伝達される回転軸と該回転軸に付
された排気弁駆動カム部材とを含んでなるものを用いる
ことができ、該駆動カム部材に当接されるカムフォロワ
部材を排気弁25A,25Bと接続しておくことで弁開
閉を実現することができる。但し、排気弁制御部として
は、クランク軸8の回転と同期して作動するものであれ
ば、必ずしもクランク軸8から駆動力を得るものでなく
ともよく、例えばモータ駆動のものであってもよい。
【0051】本実施形態では、排気弁付き排気ポートを
2つ設けているが、3つまたは4つ以上設ける事も可能
であり、これら複数の排気ポート排気弁を同時に開くよ
うにすることで、エンジンの高速回転の際にも十分な排
気(掃気)を行うことが可能となる。
【0052】図15及び図16は本発明による2サイク
ル内燃エンジンの第3の実施形態を示す模式的断面図で
あり、図17はその掃気ポンプ部を示す分解斜視図であ
る。これらの図において、上記図1〜14におけると同
様の機能を有する部材には同一の符号が付されている。
【0053】これらの図において、クランクケース14
に掃気ポンプ16が付設されている。この掃気ポンプ1
6は、クランク軸8に取り付けられた円形の偏心カム1
8と係合しており、上記の実施形態と同様にして駆動さ
れる。掃気ポンプ16は、クランクケース14に対して
固定される部材160、該部材160に取り付けられた
ポンプシリンダ161、上記部材160に取り付けられ
た摺動ガイド部材162、該摺動ガイド部材162によ
りガイドされて上記クランク軸8と直交する方向に往復
移動可能なように配置されたポンプピストンロッド16
3、該ピストンロッド163の一方の端部(クランク軸
8に近い側の端部)に連なって形成されたカムフォロワ
164、及び該カムフォロワ164と係合する環状部材
165を有する。該環状部材165は、図24に示され
ているように2つの部材165a,165bからなって
いる。これら2つの部材165a,165bは、互いに
当接して適合されることで所要形状とされている。そし
て、カムフォロワ164には互いに平行に上下方向に延
びて対向配置された1対の凸スライドガイド(スライド
内面)164−1,164−2が形成されており、これ
に対応して、環状部材165には互いに平行に上下方向
に延びた1対の凹スライドガイド(スライド外面)16
5−1,165−2が形成されている。凸スライドガイ
ド164−1,164−2は、それぞれ対応する凹スラ
イドガイド165−1,165−2に適合されている。
偏心カム18の外周面は、環状部材165の中央に形成
された円形開口の内周面と適合している。図16に示さ
れているように、環状部材165(2つの部材165
a,165b)は、クランク軸8の側面とクランクケー
ス14の内面とにより、クランク軸8の方向に関して両
側から位置の規制を受けることで、環状部材165の2
つの部材165a,165bどうしが分離することはな
い。
【0054】上記実施形態と同様に、ピストンロッド1
63の先端(カムフォロワ164から遠い側の端部)に
はポンプピストン166が接続されており、該ピストン
166はシリンダ161内で水平方向(ピストンロッド
163の移動方向と同一の方向)に往復移動可能なよう
に配置されている。尚、図17に示されているように、
シリンダ161の内周面と適合するピストン166の外
周面にはピストンリング166’が付されている。
【0055】従って、クランク軸8が図17に矢印で示
されている向きに回転すると、偏心カム18と環状部材
165との係合関係、該環状部材165とカムフォロワ
164との係合関係及びピストンロッド163と摺動ガ
イド部材162との係合関係に基づき、環状部材165
はカムフォロワ164に対して上下方向に所定のストロ
ークで往復移動せしめられ、該カムフォロワ164及び
ピストンロッド163は摺動ガイド部材162及びクラ
ンクケース14に対して水平方向に往復移動せしめられ
る。これにより、シリンダ161内でピストン166が
水平方向に往復移動し、ポンプキャビティPCの容積が
周期的に変化し、ポンプ作用がなされる。
【0056】ポンプシリンダ161には、外気を吸入す
るための吸気弁付き吸入口167と、吸入した外気をシ
リンダ2へと吐出するための排気弁付き吐出口168と
が接続されている。吐出口168から吐出された空気
は、上記実施形態と同様に、パイプ20を経て、シリン
ダ2の側面に形成された吸気ポート22へと導かれる。
【0057】本実施形態は、上記図14に示されている
実施形態と同様に、シリンダヘッドに2つの排気ポート
24A,24Bが形成されており、これらの該排気ポー
トにそれぞれスプリングで閉位置へと付勢された排気弁
25A,25Bが付されている頭上排気弁方式のもので
ある。即ち、排気(掃気)工程では、排気弁25A,2
5Bのうちの一方のみが開かれて排気がなされ、他方は
閉じたままである。この排気弁25A,25Bの開閉の
制御は、クランク軸8の回転に同期してなされる。即
ち、図16に示されているように、クランク軸8と平行
で該クランク軸から回転力伝達を受ける回転軸170に
取り付けられたカム172,173によりプッシュロッ
ド174,175を駆動し、ロッカーアーム177の一
端を適宜のタイミングで押し、これによりロッカーアー
ム177の他端で上記排気弁25A(25B)をその閉
位置への付勢力に抗して移動させることで、排気弁の開
閉が制御される。
【0058】図16において、燃料噴射ノズル12へは
燃料タンク180から不図示の燃料供給系を介して燃料
が供給される。また、図15に示されているように、排
気ポート24A,24Bから吐出される排気は、排気浄
化器182A,182Bを経て大気中へと排出される。
【0059】本実施形態では、環状部材165を2つの
部材165a,165bどうしを互いに当接させること
で構成しているので、組立て及び分解の際の操作性が良
好である。
【0060】図18は、以上の第3の実施形態の掃気ポ
ンプ部の変形例を示す部分分解斜視図である。図18に
おいて図17におけると同様の機能を有する部材には同
一の符号が付されている。この例は、環状部材165の
構成のみが図17に示されるものと異なる。即ち、この
環状部材165は、2つの部材165c,165dのう
ちの一方165dに水平方向に関して互いに異なる位置
に形成された2つの上向きの小突起192,193内に
他方の部材16cの対応位置に形成された2つの小孔1
94(1つのみ図に現れている)を下側から単に適合さ
せたものである。この変形例も上記図17のものと同様
な機能を有する。
【0061】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の2サイクル
内燃エンジン及び掃気ポンプによれば、エンジンの動作
と連動して掃気ポンプが駆動され、クランクケース内の
潤滑油のミストがシリンダ内へと吸入されることはない
のでシリンダ内での潤滑油の燃焼を最小限にして、掃気
及び吸気更には過給を実現することができ、生ガスが排
気されることがなく、燃焼効率も向上し、環境汚染の低
減、出力向上及び低燃費を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態を示す模式的一部断面側面図である。
【図2】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の模式的一部断面正面図である。
【図3】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の部分分解斜視図である。
【図4】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態で使用したカムフォロワの変形例を示す斜視図
である。
【図5】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の動作を説明するための模式的断面図である。
【図6】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の動作を説明するための模式的断面図である。
【図7】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の動作を説明するための模式的断面図である。
【図8】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の動作を説明するための模式的断面図である。
【図9】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1の
実施形態の動作を説明するための模式的断面図である。
【図10】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1
の実施形態の動作を説明するための模式的断面図であ
る。
【図11】本発明による2サイクル内燃エンジンの第1
の実施形態の動作を説明するためのタイミング図であ
る。
【図12】本発明による2サイクル内燃エンジンのカム
とカムフォロワとの係合の変形例を示す部分斜視図及び
その分解斜視図である。
【図13】本発明による2サイクル内燃エンジンのシリ
ンダの一実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図14】本発明による2サイクル内燃エンジンの第2
の実施形態を示す模式的断面図である。
【図15】本発明による2サイクル内燃エンジンの第3
の実施形態を示す模式的断面図である。
【図16】本発明による2サイクル内燃エンジンの第3
の実施形態を示す模式的断面図である。
【図17】本発明による2サイクル内燃エンジンの第3
の実施形態の掃気ポンプ部を示す分解斜視図である。
【図18】本発明による2サイクル内燃エンジンの第3
の実施形態の掃気ポンプ部の変形例を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
2 シリンダ 2H シリンダヘッド 4 ピストン 6 連接棒 8 クランク軸 10 点火プラグ 12 燃料噴射ノズル 14 クランクケース 16 掃気ポンプ 16A ポンプケーシング 16B ポンプシリンダ 16C ポンプピストン 16Da’,16Db’ カムフォロワ 16Da”,16Db” カムフォロワ 16F 吸入口 16G 吐出口 17 タイヤ 17’ スライド外面 18a,18b カム 19 スライド内面 20 パイプ 22 吸気ポート 24 排気ポート 24A,24B 排気ポート 25A,25B 排気弁 CC シリンダキャビティ PC ポンプキャビティ θ クランク軸回転角 30 潤滑油溝 31 延在溝部 32 潤滑油溝 33 延在溝部 160 固定部材 161 ポンプシリンダ 162 摺動ガイド部材 163 ポンプピストンロッド 164 カムフォロワ 164−1,164−2 凸スライドガイド 165 環状部材 165−1,165−2 凹スライドガイド 166 ポンプピストン 166’ ピストンリング 167 吸気弁付き吸入口 168 排気弁付き吐出口 170 回転軸 172,173 カム 174,175 プッシュロッド 177 ロッカーアーム 180 燃料タンク 182A,182B 排気浄化器 192,193 小突起 194 小孔

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にてピストンを往復移動可能
    に配置し、該ピストンの往復運動をクランク軸の回転運
    動に変換する2サイクル内燃エンジンであって、 前記クランク軸を収容するクランクケースに掃気ポンプ
    が取り付けられており、該掃気ポンプは、ポンプシリン
    ダと、該ポンプシリンダ内にて往復移動可能に配置され
    たポンプピストンと、前記クランク軸の回転に基づき前
    記ポンプピストンの往復運動の少なくとも一部を生じさ
    せるように前記クランク軸と前記ポンプピストンとの間
    で駆動力を伝達するポンプ駆動力伝達部材とを有してお
    り、前記ポンプシリンダの吐出口と前記シリンダの吸気
    ポートとが接続されていることを特徴とする2サイクル
    内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記ポンプ駆動力伝達部材は、前記クラ
    ンク軸に取り付けられたカム及び該カムと係合し前記ポ
    ンプピストンに取り付けられたカムフォロワを有するも
    のであることを特徴とする、請求項1に記載の2サイク
    ル内燃エンジン。
  3. 【請求項3】 前記カムは前記カムフォロワに対して前
    記ポンプピストンの往復移動の双方向に駆動力を伝達す
    るものであることを特徴とする、請求項1〜2のいずれ
    かに記載の2サイクル内燃エンジン。
  4. 【請求項4】 前記カムは円形状外周部を有する偏心カ
    ムであり、前記カムの外周部に対して周方向に相対的に
    スライド可能な内周部を有する環状部材が付されてお
    り、該環状部材の外周部に形成された互いに平行な2つ
    のスライド外面と前記カムフォロワに形成された互いに
    平行なスライド内面とが前記クランク軸と直交する方向
    に相対的にスライド可能に適合せしめられていることを
    特徴とする、請求項3に記載の2サイクル内燃エンジ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記環状部材は複数の部材を隣接するも
    のどうし互いに当接させることで形成されたものである
    ことを特徴とする、請求項4に記載の2サイクル内燃エ
    ンジン。
  6. 【請求項6】 前記掃気ポンプは吸入口を介して前記ポ
    ンプシリンダへと外気を吸入するものであることを特徴
    とする、請求項1〜5のいずれかに記載の2サイクル内
    燃エンジン。
  7. 【請求項7】 前記ピストンにより前記シリンダの排気
    ポートが塞がれ且つ前記ピストンにより前記吸気ポート
    が完全には塞がれない状態が存在するように、前記吸気
    ポートと排気ポートとの位置が設定されていることを特
    徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の2サイクル
    内燃エンジン。
  8. 【請求項8】 前記シリンダ内へと燃料を噴射する燃料
    噴射ノズルを備えていることを特徴とする、請求項1〜
    7のいずれかに記載の2サイクル内燃エンジン。
  9. 【請求項9】 前記シリンダは、側面に吸気ポート及び
    /または排気ポートが形成されており、内面には前記吸
    気ポート及び/または前記排気ポートをそれぞれ囲む潤
    滑油溝が形成されていることを特徴とする、請求項1〜
    8のいずれかに記載の2サイクル内燃エンジン。
  10. 【請求項10】 前記シリンダのヘッドには複数の排気
    ポートが形成されており、これら排気ポートにはそれぞ
    れ排気弁が付されており、該排気弁を制御して前記複数
    の排気ポートの開閉を行うようにしてなることを特徴と
    する、請求項1〜9のいずれかに記載の2サイクル内燃
    エンジン。
  11. 【請求項11】 前記排気弁の制御は前記クランク軸の
    回転に基づき該クランク軸の回転と同期してなされるこ
    とを特徴とする、請求項10に記載の2サイクル内燃エ
    ンジン。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかの2サイク
    ル内燃エンジンに使用されている掃気ポンプ。
  13. 【請求項13】 シリンダ内にてピストンを往復移動可
    能に配置し該ピストンの往復運動をクランク軸の回転運
    動に変換する2サイクル内燃エンジンに使用される前記
    シリンダであって、 側面に吸気ポート及び/または排気ポートが形成されて
    おり、内面には前記吸気ポート及び/または前記排気ポ
    ートをそれぞれ囲む潤滑油溝が形成されていることを特
    徴とする2サイクル内燃エンジン用シリンダ。
JP2000033699A 1999-03-23 2000-02-10 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ Pending JP2001082157A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000033699A JP2001082157A (ja) 1999-03-23 2000-02-10 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ
EP00105374A EP1039113A3 (en) 1999-03-23 2000-03-20 Two-cycle internal combustion engine and scavenging pump for use in the same
AU22450/00A AU2245000A (en) 1999-03-23 2000-03-22 Two-cycle internal combustion engine and scavenging pump for use in the same

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7793499 1999-03-23
JP19942799 1999-07-13
JP11-77934 1999-07-13
JP11-199427 1999-07-13
JP2000033699A JP2001082157A (ja) 1999-03-23 2000-02-10 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001082157A true JP2001082157A (ja) 2001-03-27

Family

ID=27302563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000033699A Pending JP2001082157A (ja) 1999-03-23 2000-02-10 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1039113A3 (ja)
JP (1) JP2001082157A (ja)
AU (1) AU2245000A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422544C (zh) * 2002-09-27 2008-10-01 本田技研工业株式会社 四冲程直喷发动机
KR20120129979A (ko) * 2010-02-17 2012-11-28 프리마비스 에스.알.엘. 낮은 소비량 및 낮은 배출량을 갖는 2-행정 엔진

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6748909B2 (en) 1999-01-07 2004-06-15 Daniel Drecq Internal combustion engine driving a compressor
FR2833647A1 (fr) * 2001-12-17 2003-06-20 Daniel Drecq Moteur a combustion interne entrainant un compresseur
ATE304654T1 (de) * 1999-11-08 2005-09-15 Jeffrey F Klein Zweitaktmotor mit variabler zwangsbelüftung
AUPQ489799A0 (en) * 1999-12-24 2000-02-03 Orbital Engine Company (Australia) Proprietary Limited Improved fluid compressor
US6907850B2 (en) 2003-06-03 2005-06-21 Hardie D. Creel Internal combustion engine and method of enhancing engine performance
DE202008017307U1 (de) 2008-12-13 2009-05-07 Ktm-Sportmotorcycle Ag Brennkraftmaschine mit Kolbenverdichter
DE102009041733B4 (de) 2008-12-13 2014-12-24 Ktm Sportmotorcycle Ag Brennkraftmaschine mit Kolbenverdichter
SE543468C2 (en) * 2019-08-01 2021-03-02 Fredrik Gustafsson Two Stroke High Performance Piston Pump Engine
CN113464231B (zh) * 2021-07-15 2022-03-11 哈尔滨工程大学 一种横置式进排气配气装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB138700A (en) * 1919-02-07 1920-02-19 Walter Frederick Lechmfre Improvements in internal combustion engines of the two-stroke cycle type
GB377124A (en) * 1931-02-20 1932-07-21 Pier Gicrgio Vanni Improvements in or relating to internal combustion engines provided with pumps for supplying air or gaseous fuel to the power cylinders
US2522649A (en) * 1945-10-06 1950-09-19 William L Tenney Two-stroke cycle engine cylinder and pump
FR930085A (fr) * 1946-07-01 1948-01-15 Moteur à deux temps
US2609802A (en) * 1948-10-01 1952-09-09 Schnurle Two-stroke cycle internal-combustion engine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422544C (zh) * 2002-09-27 2008-10-01 本田技研工业株式会社 四冲程直喷发动机
KR20120129979A (ko) * 2010-02-17 2012-11-28 프리마비스 에스.알.엘. 낮은 소비량 및 낮은 배출량을 갖는 2-행정 엔진
KR101642172B1 (ko) * 2010-02-17 2016-07-29 프리마비스 에스.알.엘. 낮은 소비량 및 낮은 배출량을 갖는 2-행정 엔진

Also Published As

Publication number Publication date
AU2245000A (en) 2000-09-28
EP1039113A2 (en) 2000-09-27
EP1039113A3 (en) 2000-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4459625B2 (ja) 内燃機関
JP2001082157A (ja) 2サイクル内燃エンジン及びこれに用いる掃気ポンプ
KR102108605B1 (ko) 내연기관
CN101072934B (zh) 旋转机械场组件
EA027228B1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
JPH02108815A (ja) 二サイクル・ユニフロー火花点火機関
US6499445B2 (en) Two-stroke engine
KR100443153B1 (ko) 내연기관및그의흡배기제어기구
JP2007270653A (ja) 筒内直噴内燃機関の圧縮機
CN108644009A (zh) 一种内燃机端盖及旋转式内燃机
CN208416698U (zh) 一种内燃机端盖及旋转式内燃机
JPH0216324A (ja) 2サイクルエンジン
JPH039288B2 (ja)
CN103233789A (zh) 应用二冲程阿特金森循环的多模全顶置气门二冲程内燃机
JPH08177511A (ja) カム式エンジン
US7188598B2 (en) Rotary mechanical field assembly
RU2686361C1 (ru) Бесшатунный двигатель внутреннего сгорания с вращающимся цилиндром
US10830128B2 (en) Two-stroke engine having fuel/air transfer piston
RU2170833C1 (ru) Двухтактный двигатель внутреннего сгорания
JPH02252909A (ja) 対向ピストン型回転式スリーブバルブ内燃機関
GB2338030A (en) I.c. engine with guide channel(s) instead of a crankshaft
JP4431245B2 (ja) 内燃機関
KR970001461B1 (ko) 요동피스톤식 내연 기관
JP2000038925A (ja) エンジンの過給用復動ピストン型コンプレッサの潤滑装置
KR100275157B1 (ko) 차량용 엔진의 흡배기밸브 윤활장치