JP5015744B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、従来よりも高い氷上性能が得られる空気入りタイヤの提供を目的とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤが氷路面上を走行した場合、陸部と氷路面との間の水は、サイプに吸水される。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、サイプ溝壁面に吸水部材が貼り付けられているため、サイプ内に取り込まれた水は、一部が吸水部材に吸収され、他の一部が吸水部材と吸水部材との間に形成された排水路によって徐水されるので、陸部と氷路面との間の水を効率的に除去することができる。
吸水部材の貼り付け面積がサイプ溝壁面に対して30%未満になると、吸水部材による吸水が不十分となり、高い氷上性能が得られなくなる。
一方、吸水部材の貼り付け面積がサイプ溝壁面に対して70%を超えると、排水路の面積が少なくなり過ぎて排水路による徐水効率が低下し、高い氷上性能が得られなくなる。
排水路の一端を陸部の踏面側に開口させることで、陸部と氷路面との間の水を効率的に排水路内に取り込むことができる。
排水路の他端を陸部の側面に開口させることで、排水路内に取り込んだ水を陸部の側面を介して陸部外へ効率的に排出することができる。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、複数本の周方向溝14と、この周方向溝14と交差する複数本の横溝16とによって複数のブロック18が区画されている。なお、本実施形態の空気入りタイヤ10は、トレッド以外の内部構造は、一般のラジアルタイヤの構造と変わりないので説明は省略する。
サイプ20の一方のサイプ壁面には、シート状の吸水部材22が複数枚貼り付けられている。
織物、及び不織布を構成する繊維としては、例えば、綿、レーヨン、セルロースなどの天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、芳香族ポリアミドなどの合成高分子繊維、及びカーボン繊維、ガラス繊維、スチールワイヤのうちから選択した一種又は複数種の繊維を混合することが出来るが他の材質の繊維であっても良い。
因みに、本実施形態のブロック18は、周方向長さLが25mm、幅方向長さWが20mm、高さHが10mmであり、サイプ20は、幅sが0.4mm、深さDが8mmである。
また、サイプ溝壁面20Bに貼り付けられている吸水部材22は、縦寸法Aが5mm、横寸法Bが7.5mmの矩形形状である。吸水部材22は、一辺がブロック18の踏面と一致し、隣り合う他の吸水部材22との間に幅4mmの排水路24が形成され、サイプ20の底部20Aとの間に幅3mmの排水路24が形成されるように貼り付けられている。
次に本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
図4に示すように、この空気入りタイヤ10が氷路面26上を走行した場合、ブロック18と氷路面26との間の水28は、サイプ20に吸水される。本実施形態のサイプ20には、サイプ溝壁面20Bに吸水部材22が貼り付けられているため、サイプ内に取り込まれた水は、一部が吸水部材22に吸収され、他の一部が吸水部材22と吸水部材22との間に形成された排水路24(図3参照)によって吸水されるので、ブロック18と氷路面との間の水を効率的に除去することができる。
また、ブロック18接地した際、サイプ20は完全に閉じることは無く、排水路24によってブロック18と氷路面との間の水を確実に除去できる。
これにより、ブロック18の踏面が氷路面26に直接的に接触し易くなり、また、ブロック18のエッジ、及びサイプ20のエッジが路面に接触し易くなりエッジ効果も向上し、高い氷上性能が得られる。
吸水部材22、及び排水路24の配置は、例えば、図5、図6等に示すようなものであっても良い。
上記実施形態では、ブロック18にサイプ20が設けられていたが、サイプ20はリブに形成されていても良い。また、サイプ20は、タイヤ軸方向に傾斜しても良く、タイヤ周方向であっても良く、直線状に限らず、ジグザグ形状であっても良い。
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤ、本発明の適用された実施例のタイヤを用意し、実車走行により氷上性能の評価を行った。なお、タイヤサイズは195/65R15で、内圧は200kPaとした。
12 トレッド
14 周方向溝
16 横溝
18 ブロック(陸部)
20 サイプ
22 吸水部材
24 排水路
Claims (4)
- トレッドに設けられ互いに交差する複数の溝によって区画された複数の陸部と、
前記陸部に設けられ、少なくとも無負荷時には溝幅を有するサイプと、
前記サイプの少なくとも一方のサイプ溝壁面に貼り付けられ、水を吸収可能な複数の吸水部材と、
前記サイプ内の前記吸水部材と前記吸水部材との間に形成され、前記陸部と路面との間の水を排水可能とする排水路と、
を有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記吸水部材の貼り付け面積は、前記サイプ溝壁面に対して30〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記排水路は、一端が前記陸部の踏面側に開口している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記排水路は、他端が前記陸部の側面に開口している、ことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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