JP5015744B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤにかかり、特に、高い氷上性能を有する空気入りタイヤに関する。
トレッドにサイプを有する空気入りタイヤ、特にスタッドレスタイヤと呼ばれる空気入りタイヤでは、氷上の水をサイプに逃がすことで滑りを抑制し、ブレーキ性能等の氷上性能を確保しようとしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平06−320917号公報
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、特に氷表面に水の発生し易い温度条件下において、図7に示すように、ブロック100にサイプ102が形成されていても、踏面と氷表面104との間の水106を完全に除去することができない場合があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、従来よりも高い氷上性能が得られる空気入りタイヤの提供を目的とする。
請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドに設けられ互いに交差する複数の溝によって区画された複数の陸部と、前記陸部に設けられ、少なくとも無負荷時には溝幅を有するサイプと、前記サイプの少なくとも一方のサイプ溝壁面に貼り付けられ、水を吸収可能な複数の吸水部材と、前記サイプ内の前記吸水部材と前記吸水部材との間に形成され、前記水を通過可能とする排水路と、を有することを特徴としている。
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤが氷路面上を走行した場合、陸部と氷路面との間の水は、サイプに吸水される。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、サイプ溝壁面に吸水部材が貼り付けられているため、サイプ内に取り込まれた水は、一部が吸水部材に吸収され、他の一部が吸水部材と吸水部材との間に形成された排水路によって徐水されるので、陸部と氷路面との間の水を効率的に除去することができる。
また、従来の空気入りタイヤでは、陸部が接地した際にサイプが完全に閉じてしまうことがあったが(図7参照)、請求項1の空気入りタイヤでは、サイプ内に吸水部材が配置されているので、陸部が接地した際にサイプが完全に閉じることは無く、排水路によって陸部と氷路面との間の水を確実に除去することができる。
これにより、陸部の踏面が氷路面に接触し易くなり、また陸部のエッジ、及びサイプのエッジが路面に接触し易くなってエッジ効果も向上するため、高い氷上性能が得られる。 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記吸水部材の貼り付け面積は、前記サイプ溝壁面に対して30〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
吸水部材の貼り付け面積がサイプ溝壁面に対して30%未満になると、吸水部材による吸水が不十分となり、高い氷上性能が得られなくなる。
一方、吸水部材の貼り付け面積がサイプ溝壁面に対して70%を超えると、排水路の面積が少なくなり過ぎて排水路による徐水効率が低下し、高い氷上性能が得られなくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記排水路は、一端が前記陸部の踏面側に開口している、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
排水路の一端を陸部の踏面側に開口させることで、陸部と氷路面との間の水を効率的に排水路内に取り込むことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記排水路は、他端が前記陸部の側面に開口している、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
排水路の他端を陸部の側面に開口させることで、排水路内に取り込んだ水を陸部の側面を介して陸部外へ効率的に排出することができる。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤは上記構成としたので、従来よりも高い氷上性能が得られる、という優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ10を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、複数本の周方向溝14と、この周方向溝14と交差する複数本の横溝16とによって複数のブロック18が区画されている。なお、本実施形態の空気入りタイヤ10は、トレッド以外の内部構造は、一般のラジアルタイヤの構造と変わりないので説明は省略する。
図1、及び図2に示すように、ブロック18には、タイヤ軸方向に沿って延びる複数本(本実施形態では4本)のサイプ20がタイヤ周方向に間隔を開けて形成されている。
サイプ20の一方のサイプ壁面には、シート状の吸水部材22が複数枚貼り付けられている。
吸水部材22としては、水を吸収し易い部材であれば特に材質は問わないが、例えば、織物、不織布、等を用いることができる。
織物、及び不織布を構成する繊維としては、例えば、綿、レーヨン、セルロースなどの天然高分子繊維、脂肪族ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリイミド、芳香族ポリアミドなどの合成高分子繊維、及びカーボン繊維、ガラス繊維、スチールワイヤのうちから選択した一種又は複数種の繊維を混合することが出来るが他の材質の繊維であっても良い。
また、吸水部材22としては、繊維からなるシートに限らず、水を吸収し易い部材から形成されていれば良く、例えば、スポンジ、ポリスチレン発泡体、吸水性ポリマー、高吸水性樹脂等であっても良い。
吸水部材22と吸水部材22、及び吸水部材22とサイプ20の底部20Aとは各々離されて貼り付けられており、吸水部材22と吸水部材22との間、及び吸水部材22と底部20Aとの間が排水路24として機能するようになっている。図2,3に示すように、なお、排水路24は、一端がブロック18の踏面18A側に開口し、他端がブロック18の側面18Bに開口している。
ここで、吸水部材22の貼り付け面積は、サイプ溝壁面20Bに対して30〜70%の範囲内に設定することが好ましい。
因みに、本実施形態のブロック18は、周方向長さLが25mm、幅方向長さWが20mm、高さHが10mmであり、サイプ20は、幅sが0.4mm、深さDが8mmである。
また、サイプ溝壁面20Bに貼り付けられている吸水部材22は、縦寸法Aが5mm、横寸法Bが7.5mmの矩形形状である。吸水部材22は、一辺がブロック18の踏面と一致し、隣り合う他の吸水部材22との間に幅4mmの排水路24が形成され、サイプ20の底部20Aとの間に幅3mmの排水路24が形成されるように貼り付けられている。
(作用)
次に本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
図4に示すように、この空気入りタイヤ10が氷路面26上を走行した場合、ブロック18と氷路面26との間の水28は、サイプ20に吸水される。本実施形態のサイプ20には、サイプ溝壁面20Bに吸水部材22が貼り付けられているため、サイプ内に取り込まれた水は、一部が吸水部材22に吸収され、他の一部が吸水部材22と吸水部材22との間に形成された排水路24(図3参照)によって吸水されるので、ブロック18と氷路面との間の水を効率的に除去することができる。
なお、排水路24に取り込まれた水28は、ブロック18の側面18Bからブロック外へ排出することができる。
また、ブロック18接地した際、サイプ20は完全に閉じることは無く、排水路24によってブロック18と氷路面との間の水を確実に除去できる。
これにより、ブロック18の踏面が氷路面26に直接的に接触し易くなり、また、ブロック18のエッジ、及びサイプ20のエッジが路面に接触し易くなりエッジ効果も向上し、高い氷上性能が得られる。
なお、高い氷上性能が確保できれば、吸水部材22や排水路24の寸法、配置等は上記実施形態のものに限らない。
吸水部材22、及び排水路24の配置は、例えば、図5、図6等に示すようなものであっても良い。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ブロック18にサイプ20が設けられていたが、サイプ20はリブに形成されていても良い。また、サイプ20は、タイヤ軸方向に傾斜しても良く、タイヤ周方向であっても良く、直線状に限らず、ジグザグ形状であっても良い。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤ、本発明の適用された実施例のタイヤを用意し、実車走行により氷上性能の評価を行った。なお、タイヤサイズは195/65R15で、内圧は200kPaとした。
上記タイヤを乗用車に装着し、氷路において制動試験を行った。試験は初速40km/hからフルブレーキをかけて静止状態になるまでの制動距離を測定し、初速と制動距離から平均減速度を算出した。結果は、以下の表1に記載する通りであり、平均減速度の指数で表現し、指数の大きいほうが氷上性能が良いことを表す。
Figure 0005015744
試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例のタイヤに対し、氷上性能が向上しているのが分かる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。 一部を断面にしたブロックの斜視図である。 ブロックのサイプに沿った断面図である。 氷路面を走行した際のブロックの側面図である。 他の実施形態に係るブロックのサイプに沿った断面図である。 更に他の実施形態に係るブロックのサイプに沿った断面図である。 氷路面を走行した際の従来のブロックの側面図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 周方向溝
16 横溝
18 ブロック(陸部)
20 サイプ
22 吸水部材
24 排水路

Claims (4)

  1. トレッドに設けられ互いに交差する複数の溝によって区画された複数の陸部と、
    前記陸部に設けられ、少なくとも無負荷時には溝幅を有するサイプと、
    前記サイプの少なくとも一方のサイプ溝壁面に貼り付けられ、水を吸収可能な複数の吸水部材と、
    前記サイプ内の前記吸水部材と前記吸水部材との間に形成され、前記陸部と路面との間の水を排水可能とする排水路と、
    を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記吸水部材の貼り付け面積は、前記サイプ溝壁面に対して30〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記排水路は、一端が前記陸部の踏面側に開口している、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記排水路は、他端が前記陸部の側面に開口している、ことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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