JP5015022B2 - ポンプ設備、ポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ吐出部に波浪を伴う水面が形成されるポンプ設備(例えば、湾岸に接するポンプ設備)、及びポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法に関する。
湾岸等、波浪の強い河川又は海に排水を吐出する排水ポンプ設備において、ポンプ吐出管の吐出端に設けた逆流防止弁(フラップ弁)が波浪によりバタつき、騒音や異常振動を発生する場合がある。特に日本海などの波浪の強い地域や、大型の逆流防止弁を有する排水ポンプ設備などでは、逆流防止弁のバタツキにより、騒音が発生するとともに土木躯体に大きな振動を与え、最悪の場合、土木躯体にひび割れ等を発生する可能性があった。
図1は従来の立軸ポンプを備えたポンプ設備の構成例を示す図である。このポンプ設備は吸込水槽100と、波浪を伴う水面が形成される吐出水槽200を備え、吸込水槽100は立軸ポンプ10が配置された構成である。立軸ポンプ10の運転により、該立軸ポンプ10の吸込口から吸込まれた水は、吐出管21を通って、該吐出管21の吐出端22から吐出水槽200内に吐出される。吐出管21の吐出端22には、逆流防止弁としてフラップ弁23が設けられている。また、吐出管21には、先行待機ポンプの気中又は気水混合運転時(エアロック時を含む)の空気放出用として大気開放管(空気流出入管)26が設置されている。
フラップ弁23のバタツキは、上記のようにフラップ弁23の衝撃閉鎖対策として大気開放管26を設けた場合など、大気開放水面WL1をフラップ弁23の1次側(吐出水槽200の反対側)に設けた場合に発生しやすい。これは大気開放管26によりフラップ弁23の1次側に大気開放面WL1が形成されている場合、図2(a)、(b)に示すように、フラップ弁23の1次側と2次側(吐出水槽200の側)でU字管の水位振動を起こしており、この水位振動により吐出管21内の水が矢印A、Bに示すように移動する現象が起こる。その結果、フラップ弁23のバタツキ(開閉の繰り返し)を発生させる。
図3は従来のチューブラポンプを備えたポンプ設備の構成例を示す図である。本ポンプ設備は、吸込水槽100と波浪を伴う水面が形成される吐出水槽200との間にチューブラポンプ30を配置した構成である。チューブラポンプ30の運転により、該チューブラポンプ30の吸込管35の吸込口から吸込まれた水は、吐出管36を通って、該吐出管36の吐出端から吐出水槽200内に吐出される。吐出管36の吐出端には、逆流防止弁としてフラップ弁38が設けられている。また、吐出管36は、ゲート弁により構成された吐出弁42で開閉されるようになっている。
上記構成のポンプ設備において、図示するように、吐出弁42の水密構造がゲート(堰)用躯体41の反吐出水槽200側(つまり吸込水槽100側)となっている場合(ゲート(堰)用躯体41の吐出弁42の引上げ用空間43の反吐出水槽側壁面となっている場合)、図4に示すように、ポンプ停止時、吐出弁42で吐出管36を閉じると、ゲート(堰)用躯体41に設けた吐出弁42の引上げ用の空間43に大気開放水面WL2ができ、該空間43と吐出管36と吐出水槽200とで上記と同様、U字管の水位振動を起こし、この水位振動により吐出管36内の水の移動が起こる。その結果、フラップ弁38のバタツキ(開閉の繰り返し)を発生させる。
上記のように吐出水槽200の水面の波浪に伴う吐出管36内の水の移動によるフラップ弁38のバタツキが予め予測されるポンプ設備においては、従来、下記のように対策が考慮されていた。
(1)構造が簡易で安価なフラップ弁の採用をやめ、逆流防止部が、直接波浪を受けないように、吐出弁の1次側(上流側)に逆止弁を設置する。
(2)吐出弁を非常時(停電時によるポンプトリップ時)に急閉鎖できる構造とし、逆流防止弁を省略する。
(3)フラップ弁の吐出側にテトラポットや防波水門を設置し、吐出側の波浪強度を軽減する。
上記(1)〜(3)の対策は下記のような問題がある。
(1)吐出弁の1次側に逆止弁を設置する場合、機器単体としてのコストが高くなると共に、建築物のスペースも大きく必要となり、経済性の悪い設備になっていた。
(2)緊急時に急閉鎖する弁(又はゲート)としては、垂錘式吐出弁、油圧式吐出弁、自重降下式吐出ゲート弁などがある。それぞれ、機器単体としてのコストが高く、機器構造や制御機構が複雑になることから、経済性、信頼性の劣る設備となる。
(3)吐出側へのテトラポットや防波水門等の防波構造物の設置は、経済性を悪化させるだけでなく、構造物設置による水頭損失も考慮する必要があり、ポンプの全揚程を大きく設計する(=駆動機の必要容量が大きくなる)等の考慮が必要であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ポンプ吐出部に波浪を伴う水面が形成されるポンプ設備において、簡単な構成で吐出管の吐出端部に取り付けたフラップ弁のバタつきを防止することができるポンプ設備、及びポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付け大気開放管で大気に開放された吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、ポンプで吸込んだ水を吐出管を通して吐出端から吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備において、大気開放管に気密性を有する閉塞弁を設け、ポンプ停止時に閉塞弁を閉じて吐出管内を大気から遮断する閉塞弁作動手段を設けたことを特徴とする。
上記のように大気開放管に気密性を有する閉塞弁を設け、ポンプ停止時に閉塞弁を閉じて吐出管内を大気から遮断することにより、吐出管内の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動が抑制され、フラップ弁のバタツキが防止される。
また、本発明は上記ポンプ設備において、閉塞弁は電動弁であり、閉塞弁作動手段はポンプ運転時前記閉塞弁を開放し、ポンプ停止時閉塞弁を閉じることを特徴とする。
上記のように閉塞弁を電動弁とすることにより、閉塞弁作動手段でポンプ停止時に大気開放管を閉じて吐出管内を大気から遮断することが容易となる。よって、簡単な手段でポンプ停止時に、吐出部の水面の波浪に伴うフラップ弁のバタツキを容易に防止できるとともにポンプ運転時には、前記閉塞弁を開くことにより、先行待機ポンプ用の大気開放機能なども満足させることが可能となる。
また、本発明は、上記ポンプ設備において、吐出管の吐出端にはフラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるようにフラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたことを特徴とする。
上記のように吐出管の吐出端にフラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるようにフラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたので、フラップ弁の弁体が開きにくくなり、ポンプ停止時に効果的にフラップ弁のバタツキを防止できる。
また、本発明は、吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付け大気開放管で大気に開放された吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、ポンプで吸込んだ水を吐出管を通して吐出端から吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備のポンプ停止時の吐出部水面の波浪に伴うフラップ弁のバタツキを防止するポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法であって、ポンプ停止時に大気開放管を閉塞して吐出管内を大気から遮断し、該吐出管内の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動を抑制し、フラップ弁のバタツキを防止することを特徴とする。
上記ポンプ停止時に大気開放管を閉塞して吐出管内を大気から遮断し、吐出管内の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動を抑制することにより、フラップ弁のバタツキを防止することができる。
また、本発明は、吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付けゲートにより構成する吐出弁で閉塞できる吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、ポンプで吸込んだ水を吐出管を通して吐出端から吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備において、ゲートにより構成する吐出弁の水密面をフラップ弁側とし、ポンプ停止時にゲートにより構成する吐出弁を閉じる吐出弁作動手段を設けたことを特徴とする。
上記のようにゲートにより構成する吐出弁の水密面をフラップ弁側とし、ポンプ停止時にゲートにより構成する吐出弁を閉じることにより、吐出管内の吐出弁とフラップ弁間の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動が抑制され、フラップ弁のバタツキが防止される。
また、本発明は上記ポンプ設備において、吐出弁作動手段はポンプ運転時吐出弁を開放し、ポンプ停止時吐出弁を閉じることを特徴とする。
上記のような、吐出弁の構成と吐出弁作動手段により、ポンプ停止時に吐出弁を閉じるという簡単な従来の操作のみでポンプ停止時に、吐出部の水面の波浪に伴うフラップ弁のバタツキを容易に防止できる。
また、本発明は上記ポンプ設備において、吐出管の吐出端にはフラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるようにフラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたことを特徴とする。
上記のように吐出管の吐出端にフラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるようにフラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたので、フラップ弁の弁体が開きにくくなり、ポンプ停止時に効果的にフラップ弁のバタツキを防止できる。
また、本発明は、吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付けゲートにより構成する吐出弁で閉塞できる吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、ポンプで吸込んだ水を吐出管を通して吐出端から吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備のポンプ停止時の前記吐出部水面の波浪に伴う前記フラップ弁のバタツキを防止するポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法であって、ゲートにより構成する吐出弁の水密面を前記フラップ弁側とし、ポンプ停止時にゲートにより構成する吐出弁を閉じて吐出管内の該吐出弁とフラップ弁間の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動を抑制し、フラップ弁のバタツキを防止することを特徴とする。
上記のようにゲートにより構成する吐出弁の水密面を前記フラップ弁側とし、ポンプ停止時にゲートにより構成する吐出弁を閉じることにより、吐出管内の吐出弁とフラップ弁間の水の吐出部の水面の波浪に伴う移動が抑制されるから、フラップ弁のバタツキを防止できる。
本発明によれば、ポンプ設備の吐出管の吐出端に取付けたフラップ弁の吐出部の水面の波浪に伴うバタツキを簡単・安価な構成で効果的に防止できるポンプ設備、ポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法を提供することができる。
以下、本願発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図5は本発明に係るポンプ設備の構成例を示す図である。本ポンプ設備は、吸込水槽100に立軸ポンプ10を配置したポンプ設備である。立軸ポンプ10は、吊り下げ管11の下端に連結されたポンプボウル12、該ポンプボウル12の下端に連結された吸込ベルマウス13を備えている。ポンプボウル12内には水中軸受14及び外部軸受28で回転自在に支持された回転主軸16の下端に固着されたインペラ15が回転自在に配置されている。また、ポンプボウル12内には、ガイドベーン17が配置されている。吊り下げ管11は吸込水槽100の機器設置床100aにポンプベース18を介して固定されている。
また、ポンプベース18上には原動機台19が設置され、該原動機台19上に原動機20が設置されている。該原動機20の回転軸は回転主軸16に連結されている。前記吊り下げ管11の吐出口には吐出管21が連結され、該吐出管21の吐出端22は吐出水槽200内に開口している。また、吐出管21の吐出端22に逆流防止機構としてのフラップ弁23がヒンジ機構24を介して回動自在に取り付けられている。吐出管21の途中には吐出弁25が設置され、吐出管21の吐出端22から反フラップ弁23側には、大気開放管(空気流出入管)26が接続されている。
吐出水槽200は波浪を伴う水面が形成される吐出水槽であり、立軸ポンプ10の停止時、吐出弁25を閉じ、大気開放管26を大気に開放した状態では、吐出水槽200内水面には波浪に伴って、上記のようにフラップ弁23の1次側と2次側でU字管の水位振動が起こり、この水位振動により大気開放管26と吐出管21の内部水の移動が起こり、フラップ弁23のバタツキ(開閉の繰り返し)を発生させるという問題がある。
ここでは、上記吐出水槽200の水面の波浪に起因するフラップ弁23のバタツキの発生を抑制するため、大気開放管26に気密性を有する閉塞弁27を設けている。そして立軸ポンプ10の停止時には、閉塞弁27を閉じて吐出管21内を大気から遮断する。これにより、フラップ弁23のバタツキを増長させる原因となる大気開放管26及び吐出管21内の水の移動が抑制されるから、フラップ弁23のバタツキを抑えることができる。即ち、大気開放管26に気密性を有する閉塞弁27を設け、立軸ポンプ10の停止時にこの閉塞弁27を閉じるという簡単な構成と、操作によりフラップ弁23のバタツキを抑えることができる。また、大気開放管26に閉塞弁27を設けるだけでよいから、経済性の点でも優れたものとなる。
また、閉塞弁27として電動弁を用い、立軸ポンプ10の運転時には、閉塞弁27を開放して吐出管21内を大気に開放し、立軸ポンプ10の停止時には、閉塞弁27を閉じて吐出管21内を大気から遮断するようにすれば、閉塞弁27の操作制御装置も簡単で且つ安価に構成することが可能となる。
また、後に詳述するように、吐出管21の吐出端22にはフラップ弁23の弁体重量が吐出端開口を閉塞する力となるように、フラップ弁23の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けることにより、立軸ポンプ10の停止時より効果的にフラップ弁23のバタツキを防止することが可能となる。
図6は本発明に係るポンプ設備の構成例を示す図である。本ホンプ設備は、吸込水槽10と吐出水槽200との間にチューブラポンプ30を配置した構成である。チューブラ30は、ポンプケーシング31内に水中モータ32で回転するインペラ33が配置されている。ポンプケーシング31の吸込口には吐出弁34を介して吸込管35が接続され、ポンプケーシング31の吐出口には吐出管36が接続され、吐出管36の吐出端は吐出水槽200内に開口している。また、吐出管36の吐出端にはフラップ弁38の弁胴弁座37が設けられ、該弁胴弁座37にフラップ弁38がヒンジ機構39を介して回動自在に取り付けられている。吐出管36にはゲート式吐出弁40が配置されている。
上記ゲート式吐出弁40はゲート(堰)用躯体41の内に吐出弁42の引上げ用の空間43が設けられた構成であり、吐出弁42の水密面を該空間43のフラップ弁38側壁面としている。このように、吐出弁42の水密面を該吐出弁42の引上げ用の空間43のフラップ弁38側壁面とすることにより、図7に示すように、チューブラポンプ30の停止時、吐出弁42を下降させて吐出管36を閉塞した場合、吐出管36の吐出弁42とフラップ弁38の間は大気から遮断される。これにより吐出水槽200の水面の波浪に伴う吐出管36の吐出弁42とフラップ弁38の間の水の移動は抑制され、フラップ弁38のバタツキは抑制される。なお、44は吐出弁42の昇降用(開閉用)モータである。
また、吐出管36のフラップ弁38の弁胴弁座37は鉛直方向に対してゲート(堰)用躯体41の反対側に角度θで傾斜している。通常のフラップ弁50は図8(a)に示すように、垂直に配置した弁胴弁座52に弁体51をヒンジ機構53を介して回動(開閉)自在に取り付けている。そして弁体51には上方が小さく、下方に行くに従って大きくなる水圧が加わり、弁体51は弁胴弁座52側に押圧されている。そして弁体51の重量Fはフラップ弁50の閉止力(弁体51を弁胴弁座52に押圧する押圧力)に影響しない。これに対して図8(b)に示すように、弁胴胴弁座52を鉛直方向に対して角度θで傾斜させ、該弁胴弁座52の上部にヒンジ機構53を介して弁体51を回動(開閉)自在に取り付けた場合、弁体51の重量FのX方向の分力Fxがフラップ弁50の閉止力として作用する。
上記のように弁胴弁座52を鉛直方向に対して傾斜させることにより、弁体51の重量FのX方向の分力Fxをフラップ弁50の閉止力に利用できるから、図6及び図7に示すように、吐出管36の吐出端部にフラップ弁38の弁銅弁座37を鉛直方向に対して角度θの傾斜を持たせた場合、フラップ弁38の重量FのX方向分Fxをフラップ弁38の閉止力として利用することができる。これによりフラップ弁38はより大きい押圧力で吐出管36の吐出端に設けた弁胴弁座37に押圧されるから、吐出水槽200の水面の波浪を伴う吐出管36の吐出弁42とフラップ弁38の間の水の移動がより効果的に抑制され、フラップ弁38のバタツキを抑制できる。
上記のようにゲート式吐出弁40は吐出弁42の水密面をゲート(堰)用躯体41の空間43のフラップ弁38側壁面とするという簡単な変更で、チューブラポンプ30の停止時、吐出弁42を下降させて吐出管36を閉塞した場合、吐出管36の吐出弁42とフラップ弁38の間は大気から遮断され、水の移動が抑制され、フラップ弁38のバタツキが抑制される。更に吐出管36の吐出端に設けた弁胴弁座37を鉛直方向に対してゲート(堰)用躯体41の反対側に角度θ傾斜させることにより、フラップ弁38のX方向の分力Fxがフラップ弁38の閉止力として作用するから、より効果的にフラップ弁38のバタツキを抑制できる。
上記吐出管36の吐出端に設けた弁胴弁座37の鉛直方向に対する角度θを大きくすることにより、重量Fのフラップ弁38を閉止する力となるX方向の分力Fxが大きくなるので、なるべく大きな角度θで傾斜させた方が好ましい。経済性や設置性を考慮すると角度θは10°以上が好ましく、より好ましいのは15°程度である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
従来のポンプ設備の構成例を示す図である。 図1に示すポンプ設備のU字管の水位振動を説明するための図である。 従来のポンプ設備の構成例を示す図である。 図3に示すポンプ設備のU字管の水位振動を説明するための図である。 本発明に係るポンプ設備の構成例を示す図である。 本発明に係るポンプ設備の構成例を示す図である。 図6に示す設備のポンプ停止時の状態を示す図である。 フラップ弁の動作を説明するための図である。
符号の説明
10 立軸ポンプ
11 吊り下げ管
12 ポンプボウル
13 吸込ベルマウス
14 水中軸受
15 インペラ
16 回転主軸
17 ガイドベーン
18 ポンプベース
19 原動機台
20 原動機
21 吐出管
22 吐出端
23 フラップ弁
24 ヒンジ機構
25 吐出弁
26 大気開放管(空気流出入管)
27 閉塞弁
28 外部軸受
30 チューブラポンプ
31 ポンプケーシング
32 水中モータ
33 インペラ
34 吐出弁
35 吸込管
36 吐出管
37 弁胴弁座
38 フラップ弁
39 ヒンジ機構
40 ゲート式吐出弁
41 ゲート(堰)用躯体
42 吐出弁
43 空間
44 昇降用モータ
100 吸込水槽
200 吐出水槽

Claims (8)

  1. 吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付け大気開放管で大気に開放された吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、前記ポンプで吸込んだ水を前記吐出管を通して吐出端から前記吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備において、
    前記大気開放管に気密性を有する閉塞弁を設け、
    前記ポンプ停止時に前記閉塞弁を閉じて前記吐出管内を大気から遮断する閉塞弁作動手段を設けたことを特徴とするポンプ設備。
  2. 請求項1に記載のポンプ設備において、
    前記閉塞弁は電動弁であり、前記閉塞弁作動手段は前記ポンプ運転時前記閉塞弁を開放し、前記ポンプ停止時前記閉塞弁を閉じることを特徴とするポンプ設備。
  3. 請求項1又は2に記載のポンプ設備において、
    前記吐出管の吐出端には前記フラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるように前記フラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたことを特徴とするポンプ設備。
  4. 吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付け大気開放管で大気に開放された吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、前記ポンプで吸込んだ水を前記吐出管を通して吐出端から前記吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備の前記ポンプ停止時の前記吐出部水面の波浪に伴う前記フラップ弁のバタツキを防止するポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法であって、
    前記ポンプ停止時に大気開放管を閉塞して前記吐出管内を大気から遮断し、該吐出管内の水の前記吐出部の水面の波浪に伴う移動を抑制し、前記フラップ弁のバタツキを防止することを特徴とするポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法。
  5. 吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付けゲートにより構成する吐出弁で閉塞できる吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、前記ポンプで吸込んだ水を前記吐出管を通して吐出端から前記吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備において、
    前記ゲートにより構成する吐出弁の水密面を前記フラップ弁側とし、
    前記ポンプ停止時に前記ゲートにより構成する吐出弁を閉じる吐出弁作動手段を設けたことを特徴とするポンプ設備。
  6. 請求項5に記載のポンプ設備において、
    前記吐出弁作動手段は前記ポンプ運転時前記吐出弁を開放し、前記ポンプ停止時前記吐出弁を閉じることを特徴とするポンプ設備。
  7. 請求項5又は6に記載のポンプ設備において、
    前記吐出管の吐出端には前記フラップ弁の重量が吐出端開口の閉塞力となるように前記フラップ弁の弁胴弁座に鉛直方向に対して傾斜を設けたことを特徴とするポンプ設備。
  8. 吐出端にフラップ弁による逆流防止機構を取付けゲートにより構成する吐出弁で閉塞できる吐出管を備えたポンプと、波浪を伴う水面が形成される吐出部とを備え、前記ポンプで吸込んだ水を前記吐出管を通して吐出端から前記吐出部に吐き出すように構成されたポンプ設備の前記ポンプ停止時の前記吐出部水面の波浪に伴う前記フラップ弁のバタツキを防止するポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法であって、
    前記ゲートにより構成する吐出弁の水密面を前記フラップ弁側とし、
    前記ポンプ停止時に前記ゲートにより構成する吐出弁を閉じて前記吐出管内の該吐出弁と前記フラップ弁間の水の前記吐出部の水面の波浪に伴う移動を抑制し、前記フラップ弁のバタツキを防止することを特徴とするポンプ設備のフラップ弁のバタツキ防止方法。
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