本発明は、鉛,亜鉛,錫,マグネシウム,アルミニウムおよびこれらの合金等の溶湯の鋳造に用いられるプランジャおよびこれを用いたホットチャンバダイカストマシンに関する。
従来より、ホットチャンバ方式のダイカスト鋳造法は、生産性が高い、鋳物中のガス含有量が少ない、省エネを実現できる、環境を汚染しない、自動化が容易である等の利点があることから、鉛,亜鉛,錫,マグネシウム,アルミニウムおよびこれらの合金等の画期的な鋳造方法であると期待されている。このような鋳造方法を用いる装置として、ホットチャンバダイカストマシンがある。
図5は、ホットチャンバダイカストマシンの断面図であり、(a)は正面から見た縦断面図、(b)は(a)の右側面から見た縦断面図である。
図5に示すホットチャンバダイカストマシン50は、セラミックスにより形成されたスリーブ21と、スリーブ21の側面に連結して、金属の溶湯(以下、金属溶湯と称す。)22を成形型23に射出するノズル24とからなる射出機構を、円筒状の筒状部25aと段部25bとを有する保持筒25で支持している。保持筒25はフランジ26に挿入して支持され、フランジ26は、その上方に配置された油圧シリンダ27を保持する構造体28における中間部に対向突設された支持部29に、ボルト30で押え板31とともに固定されている。
さらに、炉体32に保持された溶湯槽33の下部に配置されたヒーター34によって加熱された金属溶湯22が、保持筒25の側面に形成された連通孔35を通って、スリーブ21の上部に形成された側面の貫通孔36からスリーブ21に入り、貫通孔36を塞ぐようにして下降してくるプランジャ37により押されて、スリーブ21内に形成された湯道38からノズル24,スプルーブッシュ39,ランナー部40を順次通って、固定金型23aと可動金型23bとで構成される成形型23に射出される。このように、金属溶湯22を成形型23に射出する圧入機構は、上下運動するプランジャ37を、油圧シリンダ27から加圧力を受けるように油圧シリンダ27にカップリング45を介して連結した機構である。また、スリーブ21とこのスリーブ21内を往復運動するプランジャ37とにより構成された射出ポンプにノズル24を加えて射出機構が構成されている。
なお、ノズル24は、スリーブ21の湯道38の出口に合わせて保持筒25の側面に設けられたノズル挿入孔41を通り、スリーブ21の湯道38の出口に設けられた円錐状の接合端面にリング状シール42を介して接合されており、ノズル24の成形型23への流出端が冷えないようにノズルヒーター43によって加熱されている。また、綿状セラミック堰44は、溶湯槽33から突き出たノズル24の周りから金属溶湯22が漏れないように封止するものである。
このようなホットチャンバダイカストマシン50において、金属溶湯22と直接接触し高温に曝されるスリーブ21やプランジャ37は、熱膨張係数が低く熱応力による破損の少ないセラミックスで形成されているのが現状である。しかしながら、スリーブ21やプランジャ37は、加圧のためにプランジャ37が上下動すると互いに磨耗し、磨耗によってできた隙間から金属溶湯22が漏れる等の問題があった。また、磨耗によってプランジャ41の耐用寿命が短いという問題や、プランジャ41の交換に伴って発生するコストの増加という問題があった。このような問題を解決するために、特許文献1〜3に種々の提案がなされている。
例えば特許文献1には、プランジャ本体の先端部外周面に、スリーブの内面と摺動するセラミック製のリングまたは分割リングを、前記プランジャ本体の軸線方向に一または複数個外嵌して固定したダイカスト鋳造機用のプランジャが提案されている。これによれば、耐磨耗性に優れたセラミック製のリングまたは分割リングがプランジャ本体の先端部に外嵌して固定されてスリーブの内面と摺動するから、スリーブとプランジャの双方の耐用寿命が大幅に長くすることができ、リングまたは分割リングが単なるリング状をなしていることから容易に製造できるというものである。
また、特許文献2には、金属溶湯の流路となるスリーブ内を摺動するプランジャチップと、このプランジャチップの後端に結合されたロッドとからなるダイカスト用プランジャにおいて、前記プランジャチップは、円筒形状を有するチップ本体と、このチップ本体外周に固定され前記スリーブに対する摺動面を形成する耐熱性および耐摩耗性に優れた円筒状リングとからなり、この円筒状リングを前記チップ本体に対して交換可能に構成したダイカスト用のプランジャが提案されている。これによれば、使用によりプランジャチップの表面が偏磨耗したり、金属溶湯の熱的影響により表面が荒れて動きが悪くなった場合に、チップ内部を構成するチップ本体はそのまま残し、その外周囲側面を覆う円筒状リングのみを交換することができ、材料の無駄な廃棄が防止されて省資源に貢献するとともに経済性の点でも有利になるというものである。
さらに、特許文献3には、耐磨耗性を向上させて長期間メンテナンス不要とするために、プランジャ全体をセラミックスとし、これをカップリングと連結する金属ホルダーが提案されており、プランジャ全体がセラミックスであることによって円滑かつ耐用性を高くすることができることが記載されている。
特開平6−179064号公報
特開平10−137913号公報
特開平6−142872号公報
特許文献1に記載されたダイカスト鋳造機用のプランジャは、スリーブの内面と摺動することによって、リングまたは分割リングが磨耗したとしても外嵌して固定されているリングまたは分割リングを取り外して交換すれば良く、プランジャ本体は長期間使用できるために、交換に伴って発生するコスト低減が図れるものと考えられる。しかしながら、このダイカスト鋳造機用のプランジャの構造では、スリーブの内面と摺動するときに、リングとプランジャ本体との隙間や分割リング同士の隙間から入り込んだ金属溶湯がプランジャ本体を構成する金属を浸食し、それに伴ってプランジャ本体が劣化することにより、分割リングの固定が緩むという問題や、ダイカスト鋳造機の稼働中にプランジャが折損するという問題があった。
また、特許文献2に記載されたダイカスト用のプランジャにおいても、円筒状リングとチップ本体との隙間から金属溶湯が入り込み、この金属溶湯が金属からなるチップ本体を浸食するという問題があった。また、円筒状リングをセラミックスで形成しているため、セラミックスとチップ本体の金属との熱膨張差が大きいときには、熱によりチップ本体が膨張して円筒状リングが破損するという問題があった。
さらに、特許文献3に記載されたセラミックスのプランジャに連結する金属ホルダーは、従来のプランジャとして作用する部分のほぼ全体を耐磨耗性に優れるセラミックスで形成しているために、耐摩耗性は著しく向上すると考えられる。しかしながら、金属ホルダーからセラミックス製のプランジャへの加圧力の伝達がスペーサーを介して行なわれる構成であるために、スペーサーの形状精度や金属ホルダー内への設置精度が低い場合には、スペーサーとセラミックス製のプランジャとの接触面から加圧力が的確に伝達されず、ビスやボルト等の締結手段に加圧力が及んで連結部が破損するという問題があった。また、連結部の破損により、プランジャやスリーブに欠けや折損等の不具合を生じることがあった。
本発明は、上記課題を解決すべく案出されたものであり、優れた耐磨耗性を有し、油圧シリンダによる加圧力を的確に伝達するとともに、このときに生じる振動や衝撃によっても折損せず、耐用寿命が長く、磨耗によって交換が必要となっても容易に交換ができ、これに伴って発生するコストを低減することが可能な金属溶湯射出用のプランジャおよびこれを用いたホットチャンバダイカストマシンを提供することを目的とする。
本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、スリーブとの摺動面および金属溶湯に対する押圧面を有する有底円筒形のセラミック部材と、該セラミック部材の内側に一部が挿入される棒状の金属部材とからなり、前記セラミック部材が前記摺動面に貫通孔を有し、前記金属部材が前記貫通孔に対応する締結穴を有しており、前記セラミック部材の内側に前記金属部材の一部を挿入して、前記貫通孔と前記締結穴とを一致させて結合部材を挿入することにより前記セラミック部材と前記金属部材とを一体的に結合してなることを特徴とするものである。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、上記構成において、前記セラミック部材の外径Xと前記金属部材の外径Yとの比率X/Yが1.01〜1.4の範囲内であることを特徴とするものである。
さらに、本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、上記いずれかの構成において、前記セラミック部材に前記金属部材が円環状に当接していることを特徴とするものである。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、上記いずれかの構成において、前記セラミック部材の底部と前記金属部材の先端部との間および前記セラミック部材の内面と前記金属部材の前記セラミック部材の内側に挿入された部分の側面との間に隙間を設けて結合したことを特徴とするものである。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、上記いずれかの構成において、前記セラミック部材の底部と前記金属部材の先端部との間に弾性部材を配置したことを特徴とするものである。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャは、上記いずれかの構成において、前記金属部材の先端部に凸部を設け、該凸部と対向する前記セラミック部材の底部に前記凸部を挿入可能な凹部を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明のホットチャンバダイカストマシンは、上記いずれかの構成の本発明の金属溶湯射出用のプランジャを用いたことを特徴とするものである。
本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、スリーブとの摺動面および金属溶湯に対する押圧面を有する有底円筒形のセラミック部材と、該セラミック部材の内側に一部が挿入される棒状の金属部材とからなり、前記セラミック部材が前記摺動面に貫通孔を有し、前記金属部材が前記貫通孔に対応する締結穴を有しており、前記セラミック部材の内側に前記金属部材の一部を挿入して、前記貫通孔と前記締結穴とを一致させて結合部材を挿入することにより前記セラミック部材と前記金属部材とを一体的に結合してなることにより、スリーブと摺動し、金属溶湯と接触する部分をセラミックスとし、油圧シリンダから受ける加圧力をセラミック部材の内側に一部が挿入された金属部材からセラミック部材へ向かって伝達することができるので、金属部材およびセラミック部材の位置ずれ等がなく、油圧シリンダからの加圧力を損なうことなく良好に金属溶湯の射出を行なうことができる。さらに、結合するときには、セラミック部材の貫通孔および金属部材の締結穴に結合部材を挿入するのみとして、セラミック部材と金属部材とを一体的に結合できるため、金属溶湯の熱を受けたときに熱膨張係数の差によって両者の固定に緩みが生じたり、膨張による各部材の変形や破損が生じたりするおそれを少なくすることができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、前記セラミック部材の外径Xと前記金属部材の外径Yとの比率X/Yが1.01〜1.4の範囲内であるときには、金属溶湯の熱によって金属部材が加熱され膨張した場合にも、金属部材の外径がセラミック部材の外径を超えるおそれがないため、金属部材がスリーブと接触して変形したり、金属溶湯に接触して浸食されることが少ない。また、比率X/Yがこの範囲内であれば、油圧シリンダからの加圧力を金属部材の内側からセラミック部材に向かって伝達することができる。
さらに、本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、前記セラミック部材に前記金属部材が円環状に当接しているときには、セラミック部材への当接面における金属部材の接触面積を大きく取ることができ、円環状の当接面は金属部材の軸の中心からの距離が均等であるので、油圧シリンダからの加圧力を金属部材を介して偏らせたり分散させたりすることなくセラミック部材へ伝達することができるので、油圧シリンダからの加圧力の偏りあるいは分散が発生するおそれを少なくでき、この加圧力の偏りあるいは分散によって塑性変形しやすい金属部材が変形するおそれを少なくすることができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、前記セラミック部材の底部と前記金属部材の先端部との間および前記セラミック部材の内面と前記金属部材の前記セラミック部材の内側に挿入された部分の側面との間に隙間を設けて結合したときには、金属溶湯の熱によって金属部材が膨張したとしてもこれらの隙間が設けてあるので、金属部材がセラミック部材の内面を押し広げてセラミック部材を破損させたり、セラミック部材の底面を押し広げて前記結合部材を折損させたりするおそれを少なくすることができる。また、隙間の寸法を調整することにより、金属溶湯の熱を受けての金属部材の膨張によってセラミック部材を強固に固定することができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、前記セラミック部材の底部と前記金属部材の先端部との間に弾性部材を配置したときには、弾性部材がセラミック部材をプランジャの射出方向へ、金属部材をその反対方向へ押す形となり、貫通孔に挿入された結合部材が止め具の役割をして、金属溶湯の熱を受けていないときにもセラミック部材と金属部材とを強固に固定することができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャによれば、前記金属部材の先端部に凸部を設け、この凸部と対向する前記セラミック部材の底部に前記凸部を挿入可能な凹部を設けたときには、金属部材3の先端部の凸部に弾性部材を通すことにより、弾性部材の位置決めを容易に行なうことができる。また、セラミック部材の底部に凹部を設けていることにより、セラミック部材の成形体を加熱して焼結するときに、押圧面から底部にかけての厚肉部の内部まで加熱することが可能となり、セラミック部材をより緻密化して、機械的特性を向上させることができる。
また、本発明のホットチャンバダイカストマシンによれば、本発明の金属溶湯射出用のプランジャを用いていることから、プランジャの磨耗による交換頻度が減少し、折損等の不具合が生じにくいために、長期間にわたる連続運転が可能となり、これによって生産性が向上し、装置のメンテナンスコストを削減することが可能となる。
以下、本発明の金属溶湯射出用プランジャおよびホットチャンバダイカストマシンの実施の形態の例について説明する。
図1は、ホットチャンバダイカストマシンの一例を示す断面図であり、(a)は正面から見た縦断面図、(b)は(a)の右側面から見た縦断面図である。
ホットチャンバダイカストマシン20は、セラミックスにより形成されたスリーブ21と、スリーブ21の側面に連結して、金属溶湯22を成形型23に射出するノズル24とからなる射出機構を、円筒状の筒状部25aと段部25bとを有する保持筒25で支持している。保持筒25はフランジ26に挿入して支持され、フランジ26は、その上方に配置された油圧シリンダ27を保持する構造体28における中間部に対向突設された支持部29に、ボルト30で押え板31とともに固定してある。
さらに、炉体32に保持された溶湯槽33の下部に配置されたヒーター34によって加熱された金属溶湯22が、保持筒25の側面に形成された連通孔35を通ってスリーブ21の上部に形成された側面の貫通孔36からスリーブ21に入り、貫通孔36を塞ぐようにして下降してくるプランジャ1により押されて、スリーブ21内に形成された湯道38からノズル24,スプルーブッシュ39,ランナー部40を順次通って、固定金型23aと可動金型23bとで構成される成形型23に射出される。
このように、金属溶湯22を成形型23に射出する圧入機構は、上下運動するプランジャ1を、油圧シリンダ27から作用力を受けるように油圧シリンダ27にカップリング45を介して連結した機構である。また、スリーブ21とこのスリーブ21内を往復運動するプランジャ1とにより構成された射出ポンプにノズル24を加えて射出機構が構成されている。
なお、ノズル24は、スリーブ21の湯道38の出口に合わせて保持筒25の側面に設けられたノズル挿入孔41を通り、スリーブ21の湯道38の出口に設けられた円錐状の接合端面にリング状シール42を介して接合されており、ノズル24の成形型23への流出端が冷えないようにノズルヒーター43によって加熱されている。また、綿状セラミック堰44は、溶湯槽33から突き出たノズル24の周りから金属溶湯22が漏れないように封止するものである。
図2は、金属溶湯射出用のプランジャの一例を示す縦断面図である。
金属溶湯射出用のプランジャ100は、スリーブ21との摺動面4および金属溶湯22に対す
る押圧面5を有する有底円筒形のセラミック部材2と、セラミック部材2の内側に一部が挿入されて一体的に結合された棒状の金属部材3とから構成されている。
有底円筒形のセラミック部材2は、スリーブ21との摺動面4(有底円筒の外周側面に相当する。)および金属溶湯22に対する押圧面5(有底円筒の外側の底面に相当する。)を有するとともに、金属部材3と当接する当接面6(有底円筒の開口周囲の端面に相当する。)およびセラミック部材2の内側に金属部材3の一部を挿入する金属部材挿入部7(有底円筒の筒状部分の内部に相当する。)を有している。また、棒状の金属部材3は、セラミック部材2の金属部材挿入部7の内側に挿入する突起部8を有している。
このように、スリーブ21と摺動し、金属溶湯22と接触する部分をセラミック部材2によりセラミックスとし、セラミック部材2の金属部材挿入部7に金属部材3の突起部8を挿入する構成としたことにより、油圧シリンダ27から受ける加圧力を当接面6とセラミック部材2の内側に挿入された金属部材3の一部の表面である突起部8の表面を介して金属部材3からセラミック部材2へ向かって伝達することができる。このため、金属部材3とセラミック部材2との結合部に位置ずれが生じることがなく、また油圧シリンダ27からの加圧力を損失なくセラミック部材2に伝達することができる。
図3は、本発明の金属溶湯射出用のプランジャの実施の形態の一例を示す縦断面図である。なお、図2と同じ部分は同符号で示している。
図3に示す例のように、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、セラミック部材2が摺動面4に貫通孔9を有し、金属部材3が貫通孔9に対応する締結穴10を有しており、セラミック部材2の内側に金属部材3の一部を挿入して、貫通孔9と締結穴10とを一致させて結合部材11を挿入することにより、セラミック部材2と金属部材3とを一体的に結合している。さらに、結合部材11の材質は、金属部材3と同じであることが好ましい。
このように、セラミック部材2の貫通孔9には結合部材11を挿入するのみとして結合部分を設けず、金属部材3の締結穴10と結合部材11とによりセラミック部材2と金属部材3とを一体的に結合すれば、金属溶湯22の熱を受けたときにセラミック部材2と金属部材3との熱膨張係数の差によって固定に緩みが生じたり、膨張による各部材の変形や破損が生じたりするおそれを少なくすることができる。
ここで、金属溶湯射出用のプランジャ1のセラミック部材2の材質としては、窒化珪素,炭化珪素,ジルコニア,コージェライトあるいはこれらの複合体も適用可能であるが、機械的特性や耐熱衝撃性等の磁器特性とアルミニウムやアルミニウム合金等からなる金属溶湯22に対する濡れ性を考慮すると、主に窒化珪素質焼結体から構成されることが好ましい。セラミック部材2の材質として窒化珪素質焼結体を用いたときには、金属溶湯22との濡れ性が低いので、金属溶湯22の付着が起こりにくいために好ましい。
また、金属部材3の材質としては、一般的な金属が適用可能であるが、金属の中でも熱膨張係数の低い低熱膨張金属を用いることが好ましい。なお、低熱膨張金属としては、ノビナイト(登録商標),ニレジスト(商品名),インバー(登録商標)等が適用可能であり、低熱膨張金属に添加剤を添加して機械的特性等を改善した金属も適用可能である。
このように、スリーブ21と摺動し金属溶湯22に接触して押圧する部分のセラミック部材2として、機械的特性や耐熱衝撃性等の優れた磁器特性を有し、金属溶湯22との濡れ性の低い窒化珪素質焼結体を用い、金属部材3に低熱膨張金属を用いたときには、金属溶湯22の射出時に受ける熱によって金属部材3が過度に膨張してセラミック部材2を押し広げて、セラミック部材2を破損させるおそれを少なくすることができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、図2に示すXおよびYと対応する値、すなわち、セラミック部材2の外径Xと金属部材3の外径Yとの比率X/Yを1.01〜1.4の範囲内とすることが好ましい。金属溶湯22がアルミ合金溶湯の場合であれば、アルミ
合金溶湯の温度は600〜800℃であり、この高温に加熱されたアルミ合金溶湯を金型へ射出するために用いられるセラミック部材2と金属部材3とからなるプランジャ1は、この熱を受けて膨張する。受ける熱量としては、アルミ合金溶湯に直接に接触するセラミック部材2の方が大きいが、一般的に金属はセラミックよりも熱膨張係数が大きく、しかも熱伝導率が良好であるために、セラミック部材2よりも金属部材3の方がより膨張する。
したがって、セラミック部材2と金属部材3との熱による膨張の差を考慮すると、セラミック部材2の外径Xと金属部材3の外径YとをX>Yの関係としなければ、アルミ合金溶湯の熱を受けて両者が膨張したときに、金属部材3の外径Yがセラミック部材2の外径Xを上回り、膨張した金属部材3がスリーブ21と接触して変形したり、アルミ合金溶湯に接触して浸食され、著しく劣化したりするおそれがある。そのため、セラミック部材2の外径Xと金属部材3の外径Yとの比率X/Yを1.01〜1.4の範囲内とするのが好ましい。
比率X/Yが1.01未満の場合には、前述したおそれが生じ、1.4を超える場合には、セラミック部材2と金属部材3との当接面6の接触面積が小さくなることから、金属溶湯22の射出を繰り返したときに、金属部材3の内側から有底円筒形のセラミック部材2へ向かって伝える油圧シリンダ27からの加圧力に、金属部材3のセラミック部材2に挿入された部分と挿入されていない部分との境界部分が十分に耐えきれず、セラミック部材2が折損する等のおそれが生じるために好ましくない。
さらに、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、セラミック部材2に金属部材3が円環状に当接していることが好ましい。セラミック部材2と金属部材3とが円環状に当接していることにより、セラミック部材2の当接面6における金属部材3の接触面積を大きく取ることができ、この円環状の当接面6は金属部材3の軸の中心からの距離が均等であるので、油圧シリンダ27からの加圧力を金属部材3を介して偏らせたり分散させたりすることなくセラミック部材2へ伝達することができる。セラミック部材2に金属部材3を円環状に当接させなかった場合には、当接面6の接触面積を大きく取ることができず、周方向で当接面6について金属部材3の軸の中心からの距離が均等でないために、油圧シリンダ27からの加圧力の偏りあるいは分散が生じたり、この加圧力の偏りあるいは分散によって塑性変形しやすい金属部材3が変形するおそれが生じたりするために好ましくない。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、セラミック部材2の底部と金属部材3の先端部との間およびセラミック部材2の内面と金属部材3のセラミック部材2の内側に挿入された部分の側面との間に隙間12を設けて結合していることが好ましい。
このように、隙間12を設けて結合していることにより、隙間12が金属溶湯22の熱を受けたときのセラミック部材2と金属部材3との膨張差を吸収し、金属部材3がセラミック部材2を内側から押し広げてセラミック部材2に亀裂や破損を生じるおそれを少なくすることができる。また、隙間12については、セラミック部材2および金属部材3の熱膨張係数および寸法と金属溶湯22による加熱温度とから、この熱を受けて膨張したときにセラミック部材2の金属部材挿入部7の内径および深さと金属部材3の突起部8の外径および長さとがほぼ一致する寸法となるように加工して用いることが好ましい。これにより、金属溶湯22の熱を受けてセラミック部材2および金属部材3が膨張したとき、セラミック部材2と金属部材3とが強固に嵌め合った状態となり、金属部材3の突起部8の全面でセラミック部材2の金属部材挿入部7に対して内側から油圧シリンダ27からの加圧力を伝えることができる。
さらに、セラミック部材2の貫通孔9と結合部材11との間にも隙間12’を設けていることが好ましい。この隙間12’についても、熱を受けてセラミック部材2および金属部材3が膨張したときに、セラミック部材2の貫通孔9の寸法とこの貫通孔9に対応する部分の結合部材11の外径寸法とがほぼ一致するように加工して用いることが好ましい。これにより、金属溶湯22の熱を受けてセラミック部材2および金属部材3が膨張したとき、貫通孔9と結合部材11との間に隙間12’がなくなり、スリーブ21との摺動時に、金属溶湯22がプランジャ1の内部に入り込むおそれを少なくすることができる。
図4は、本発明の金属溶湯射出用のプランジャの実施の形態のさらに他の一例を示す縦断面図である。なお、図2と同じ部分は同符号で示している。
この図4に示す例のように、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、セラミック部材2の底部と金属部材3の先端部との間に弾性部材13を配置していることが好ましい。
このように、セラミック部材2の底部と金属部材3の先端部との間に弾性部材13を配置したことにより、金属溶湯22の熱を受けていないときにもセラミック部材2と金属部材3とを強固に固定することができる。金属溶湯22の熱を受けていないときには、セラミック部材2の貫通孔9と結合部材11との間に熱による膨張の差を考慮した隙間12を設けていると、若干緩みが生じた状態となるが、弾性部材13を配置することにより、弾性部材13がセラミック部材2をプランジャ1の射出方向へ、金属部材3をその反対方向へ押す形となり、貫通孔9に挿入された結合部材11が止め具の役割をしてセラミック部材2と金属部材3とを強固に固定することができる。また、熱を受けたときには、金属部材3の突起部8の長さ方向の膨張を弾性部材13が吸収し、突起部8の外径方向の膨張によってセラミック部材2と金属部材3とが強固に嵌め合った状態となり、セラミック部材2と金属部材3とが強固に固定される。また、急激な膨張により結合部材11に掛かる応力を弾性部材13の弾性力によって緩和することができる。
また、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は、金属部材3の先端部に凸部14を設け、この凸部14と対向するセラミック部材2の底部に凸部14を挿入可能な凹部15を設けていることが好ましい。
金属溶湯22の熱を受けて膨張したときには、金属部材3の突起部8の先端部の凸部14は、セラミック部材2の凹部15に挿入されて収められる。また、金属部材3の先端部に凸部14を設けて、この凸部14に弾性部材13を通すことにより、凸部14によって弾性部材13の位置決めをすることができる。また、セラミック部材2の底部に凹部15を設けていることにより、セラミック部材2の成形体を加熱して焼結するときに、押圧面5から底部にかけての厚肉部の内部まで加熱することが可能となり、セラミック部材2をより緻密化して、機械的特性を向上させることができる。
さらに、このような本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1を用いたホットチャンバダイカストマシン20であれば、高い寸法精度を必要とされる自動車部品をはじめ超精密部品や産業機器から身近な電機製品の素材に至るまで生産効率を落とすことなく製造することができる。
次に、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1の製造方法の一例を以下に示す。
まず、窒化珪素質焼結体からなるセラミック部材2を製造する。平均粒径が0.5〜10μmの窒化珪素1次原料と、所定量の焼結助剤,バインダ,溶媒とを混合してスラリーとした後、スプレードライヤーにより噴霧造粒して2次原料を得る。そして、この2次原料を用いて静水圧プレス成形法(ラバープレス)により、有底円筒形のセラミック部材2を成形する。その後、この成形体に切削加工を施して、必要に応じて貫通孔9および凹部15を設け、還元雰囲気炉中で1800〜2100℃の温度で焼成し、必要に応じて仕上げの研削加工を施して、窒化珪素質焼結体からなるセラミック部材2を得る。
また、金属部材3については、例えば、ノビナイト(登録商標),ニレジスト(商品名)やインバー(登録商標)等の低熱膨張金属を用いて、まず、セラミック部材2の外径をXとし、金属部材3の外径をYとしたとき、その比率X/Yが1.01〜1.4の範囲内となるように機械加工する。次に、機械加工を施してセラミック部材2の内側に挿入される突起部8を形成し、必要に応じて突起部8の先端部に凸部14を形成する。なお、突起部8の外径は、セラミック部材2の底部および内面との間に適度の隙間12を設けて熱膨張差を吸収できる寸法に加工される。また、凸部14についても、セラミック部材2の底部に形成された凹部15に挿入可能な寸法に加工される。そして、必要に応じてねじ加工により締結穴10を形成して金属部材3を得る。
さらに、結合部材11については、金属部材3と同材質の低熱膨張金属を用いて、その一端を締結穴10に締結できるようにねじ加工し、他方端に、貫通孔9に対し熱膨張差を吸収できる寸法に外径加工を施して結合部材11を得る。また、弾性部材13については、例えばSUS(ステンレス鋼)製の皿ばね座金を複数枚用いる。
次に、各部材を組み立てる。
まず、弾性部材13として複数枚の皿ばね座金を用意する。金属部材3の先端の凸部14が上になるようにした状態で、皿ばね座金をこの凸部14に挿入する。このとき、皿ばね座金の湾曲している向きを合わせて複数枚配置してもよいが、湾曲している向きを交互とし、皿ばね座金のばね作用を最大限に発揮できるように複数枚配置するのが好ましい。そして、ここにセラミック部材2の金属部材挿入部7を被せた後に、セラミック部材2の押圧面5を下にして立てる。その後、セラミック部材2の貫通孔9と金属部材3の締結穴10とを一致させて、結合部材11を貫通孔9から挿入して締結穴10のねじ加工部と締結させることにより、セラミック部材2と金属部材3とを一体的に結合することによって、本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1を得ることができる。
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
(参考例1)
本発明の金属溶湯射出用プランジャの実施例を以下に示す。
図2に示す金属溶湯射出用のプランジャ100とプランジャ全体がセラミックスからなる
従来の金属溶湯射出用のプランジャとを製造し、ホットチャンバダイカストマシンに設置して金属溶湯22の射出試験を実施した。以下に試験の詳細を示す。
まず、図2に示す金属溶湯射出用のプランジャ100のセラミック部材2については、平
均粒径が1.0μmの窒化珪素1次原料と、所定量の焼結助剤,バインダ,溶媒とを混合し
てスラリーとした後、スプレードライヤーにより噴霧造粒して2次原料を得た。そして、この2次原料を用いて、静水圧プレス成形法によって有底円筒状に成形した後、切削加工を施してセラミック部材2の成形体を得た。しかる後、この成形体を窒素雰囲気中にて1900℃の最高温度で焼成し、さらに研削加工を施し、スリーブ21との摺動面4および金属溶湯22に対する押圧面5を有するとともに、金属部材3と当接する当接面6およびセラミック部材2の内側に金属部材3の一部を挿入する金属部材挿入部7を有し、外径が45mmで高さが80mmであり、金属部材挿入部7の深さが45mmで内径が25mmのセラミック部材2を得た。
次に、金属部材3の製造を行なった。低熱膨張金属(インバー(登録商標))のインゴットから長さが100mmで外径が43mmの棒状部材を切り出し、この棒状部材の一方に長さが44.5mmで外径が25mmの突起部8を形成し、突起部8と反対側の他方端にカップリングと接続可能な形状に機械加工を施して金属部材3を製造した。
その後、セラミック部材2を加熱してその金属部材挿入部7に金属部材3の突起部8を挿入してからセラミック部材2を冷却する焼き嵌めを行なって、セラミック部材2と金属部材3とを結合し、金属溶湯射出用のプランジャ100を得た。
また、全体がセラミックスからなる従来の金属溶湯射出用のプランジャについては、金属溶湯射出用のプランジャ100のセラミック部材2の製造に用いたものと同様の原料を用
いて、押圧面5の他方端にカップリングに接続可能な形状を研削加工により施した、外径が45mmで長さが135.5mmの従来の金属溶湯射出用のプランジャを得た。
そして、2台のホットチャンバダイカストマシンに本発明および従来の金属溶湯射出用のプランジャをそれぞれ設置し、1ヶ月間連続して金属溶湯22の射出試験を実施した。
その結果、プランジャ全体がセラミックスからなる従来の金属溶湯射出用のプランジャについては、10日間経過した時点で、ホットチャンバダイカストマシンの油圧シリンダ27からの加圧力による振動や衝撃により、窒化珪素質焼結体からなるプランジャの一部に破損を生じたため、射出試験を中断する結果となった。
これと比較して、金属溶湯射出用のプランジャ100については、1ヶ月間の金属溶湯22
の射出試験によっても破損等を生じることなく、良好に金属溶湯22を射出でき成形することができた。また、試験後にホットチャンバダイカストマシンからプランジャ100を取り
出し、セラミック部材2と金属部材3との結合部の緩みが生じていないか、また一部に亀裂や破損が生じていないかを確認したところ、いずれも問題ないことが確認された。
(参考例2)
次に、材質に一般的な金属であるステンレス鋼を用いて、外径Yを表1に示す寸法とした金属部材3と、実施例1と同様の原料と製造方法で製造した外径Xが45mmのセラミック部材2とを結合させて、試料No.1〜6の金属溶湯射出用のプランジャ100を得た。
この試料No.1〜6の金属溶湯射出用のプランジャ100をそれぞれホットチャンバダイ
カストマシンに設置して、金属溶湯22の射出試験を実施した。
金属溶湯22の射出試験に関しては、1ヶ月の連続稼働においても、試料No.1〜6の本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1は良好に射出することができた。しかしながら、セラミック部材2の外径Xと金属部材3の外径Yとの比率X/Yが1.01未満の試料No.1については、金属部材3の側面に薄い擦り傷が見られた。これは、金属溶湯22の熱を受けて膨張したときにスリーブ21と接触したものと考えられる。また、比率X/Yが1.4を
超える試料No.6については、金属部材3の外径が減少したことで、金属部材3のセラミック部材2に挿入された部分と挿入されていない部分との境界部分に若干の変形が見られ、このまま射出試験を継続したときには、試料No.2〜5よりも早くに交換が必要と
なると考えられた。この結果から、セラミック部材2の外径Xと金属部材3の外径Yとの比率X/Yが1.01〜1.4の範囲内であることにより、耐用寿命の長い金属溶湯射出用のプ
ランジャ100とできることがわかった。
(実施例1)
次に、図4に示す本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1を製造し、これをホットチャンバダイカストマシンに設置し、1ヶ月間連続で金属溶湯22を射出する試験を実施した。
まず、実施例1と同様の原料を用いて静水圧プレス成形法によって有底円筒状に成形した後、切削加工を施して、凹部15と貫通孔9を2箇所設けた。この成形体を窒素雰囲気中にて1900℃の最高温度で焼成して外径が45mm,高さが80mm,金属部材挿入部7の深さが45mm,内径が25mmで、底部に深さが10mm,内径が8mmの凹部15,内径が10mmの貫通孔9を2箇所に形成したセラミック部材2を得た。
次に、低熱膨張金属(インバー(登録商標))のインゴットから長さが135.5mm,外径が44mmの棒状部材を切り出し、この棒状部材の一方に長さが45mmで外径が24mmの突起部8を形成し、さらに、その先端部に高さが4mmで外径が5mmの凸部14と、突起部8の側面にM8で深さが10mmのねじ穴を加工により施し、締結穴10を2箇所に形成した。また、他方にカップリングと接続可能な形状に機械加工を施し、金属部材3を得た。
また、セラミック部材2と金属部材3とを結合する結合部材11を製造した。低熱膨張金属(インバー)のインゴットから長さが20mmの棒を切り出し、この一方端から9.5mmまでにM8のねじ加工を施し結合部材11を得た。さらに、弾性部材13として市販のM10用皿ばね座金を複数枚用意した。
次に、組み立てを行なった。金属部材3の先端の凸部14が上になるようにした状態で、より弾性力を持たせるために交互にした4枚の皿ばね座金をこの凸部14に挿入した。そして、ここにセラミック部材2の金属部材挿入部7を被せた後に、セラミック部材2の押圧面5を下にして立てた。その後、セラミック部材2の貫通孔9と金属部材3の締結穴10とを一致させて結合部材11を貫通孔9から挿入して締結穴10のねじ加工部と締結させることにより、セラミック部材2と金属部材3とを一体的に結合し、図4に示す本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1を得た。なお、セラミック部材2の底部と金属部材3の先端部との間および金属部材挿入部7の内面と金属部材3の突起部8の側面との間には、0.5mmの隙間12が設けられることとなった。
そして、この金属溶湯射出用のプランジャ1をホットチャンバダイカストマシンに設置し、1ヶ月間連続で金属溶湯22を射出する試験を実施したところ、良好な成形を実施することができた。また、試験後に金属溶湯射出用のプランジャ1を取り出し、その外観を確認したところ、セラミック部材2に亀裂や破損は見られず、金属部材3の変形も見られなかった。また、セラミック部材2と金属部材3との締結を解くときに確認したところ、固定の緩みはなく、結合部材11にも変形や破損は見られなかった。さらに、金属部材3の突起部8に金属溶湯22の付着はなく、結合部材11と貫通孔9との間からの金属溶湯22の浸入を防いでいることが確認された。
このように優れた本発明の金属溶湯射出用のプランジャ1をホットチャンバダイカストマシン20に用いれば、高い寸法精度を必要とされる自動車部品をはじめ超精密部品や産業機器から身近な電機製品の素材に至るまで生産効率を落とすことなく製造することができ好適である。
ホットチャンバダイカストマシンの一例を示す断面図であり、(a)は正面から見た縦断面図、(b)は(a)の右側面から見た縦断面図である。
金属溶湯射出用のプランジャの一例を示す縦断面図である。
本発明の金属溶湯射出用のプランジャの実施の形態の一例を示す縦断面図である。
本発明の金属溶湯射出用のプランジャの実施の形態のさらに他の一例を示す縦断面図である。
従来のホットチャンバダイカストマシンの断面図であり、(a)は正面から見た縦断面図、(b)は(a)の右側面から見た縦断面図である。
符号の説明
1:プランジャ
2:セラミック部材
3:金属部材
4:摺動面
5:押圧面
6:当接面
7:金属部材挿入部
8:突起部
9:貫通孔
10:締結穴
11:結合部材
12:隙間
13:弾性部材
14:凸部
15:凹部
20:ホットチャンバダイカストマシン